LXのシステム
目次
Filer

ファイル操作を行うツールです。基本的なことは可能ですが、それほど使いやすくないです…
まぁ、2画面ファイラーなのでファイルコピーなどはしやすいですし、自分で設定ファイルを書くことで拡張子判別でアプリケーションを起動したりも出来ました。
ファイラーとしては特殊なことに、別の 200LX と赤外線通信したり、PC と RS-232C で通信したりする機能を持っています。(もちろん、ファイルの交換が出来ます)
これが標準機能として入っているので、他の人とのデータ交換には役立ちました。
Appointments

スケジュール帳です。なかなか高機能で、設定したスケジュールを1日・1週間・1ヶ月単位で表示することが出来ます。
さらに、ToDo の設定などもでき、優先度が高い案件は1日のスケジュールの横に表示されていたりします。
スケジュールにアラームの設定をつけておくと、本体のアラームを鳴らすことが出来ました。(電源 OFF でも、強制的に ON になってアラームを鳴らします)
ただし、MS-DOS アプリケーション実行中にはアラームはなりません。MS-DOS 使用中でもアラームがなるようにするフリーソフトはありましたが。
Database

カード型データベースです。実は、このデータベースは200LXのなかで、非常に重要な位置をしめるソフトです。
というのも、このデータベースをベースとして、さまざまなソフトが作られているためです。
Phone Bookも、Note Takerも、実はデータベースを使用して作られたアプリケーションにすぎません。
非常に強力なソフトだったため、200LX ではさまざまな「フリーデータ」が公開されていました。
また、本来このデータベースでは画像を扱うことは出来なかったのですが、画像を扱うためのフリーソフトも公開されていました。
秋葉原マップ(秋葉原のさまざまな店の特徴を、店の位置と共に記してある)や高速道路データベース(首都圏を通る高速道路の、I.C. や S.A./P.A. の情報をまとめてある)は便利で、私も随分使わさせて頂きました。
Memo

いつでも起動出来るエディタです。出来はそれなり…
僕としては、MS-DOS 上でエディタを使う方が好きなのですが、いつでも起動出来る便利さが好き、という人もいました。
200LX にはメモ系のソフトが2種類あります。1つはこの「Memo」で、テキストファイルを編集できるエディタです。
ほかに、Note Taker というソフトもあります。これはデータベースを利用して作られたメモです。
実態がデータベースなので、テキストファイルのような汎用性はありません。その代わり、ファイル名をつけたりする手間もなく、思いついたことをどんどん書き込めるようになっています。