目次
家と外出を切替える
家にいる時と、外出時で設定を切り替えてみましょう。
まずは、次のような基本方針を立てます。
家にいる時:
音量は普通モード。
WiFi を使う設定にする。
画面の明るさは 10% 。(屋内だから暗くても大丈夫。)
ロック画面を出さない。
(家にいる時に、使うたびにロック解除するのは面倒だ)
外出時:
音量は大声モード。(騒音の中でも着信に気づくため。)
WiFi は使わない。(使えない)
画面の明るさは「自動」。
ロック画面を表示する。(セキュリティのためには必要。)
場所の学習
この方針でプログラムを作る前に、Llama に「家の場所」を覚えさせなくてはなりません。
この方法は2つあります。
方法1。
「場所」タブを開いて、「家」を長押しします。するとメニューが開くので「場所の学習を始める」をタップします。
今家にいますか? 家にいるなら、これからどれくらい家にいられるか、時間を選んでください。
余り短すぎても学習できません。学習中は少し電池を多めに使いますので、長すぎも良くありません。
次に書く方法で修正もできるので、30分~1時間くらいで十分じゃないかと思います。
方法2。
「近況」タブを開くと、最近電波を受信した電波塔(セル)のID一覧が見られます。
時間も一緒に表示されているので、「確実に家にいた時間」のセルIDを見つけてください。
これで、セルID をタップすると、「場所に追加」というメニューが開きます。
「家」を選択すれば、そのセルは家で受信できる電波を出している、と覚えます。
Llama は、ここで覚えた「セル」を使って、今いる場所を認識します。
…電波塔からの電波は、最大で2kmほど届きます。家だけでなく、直径4kmの範囲は、同じ場所として扱われることになります。
僕の場合は、毎日確実に外出する範囲が 1km 程度で、これでは精度不足です。
その場合は別の方法で場所を識別できますが、ややこしくなるのでその話はまた後ほど。
重要な追記 (2012.12.14)
Llama が設計された当初…といっても、2年くらいしか経っていないのですが、その頃には「セルID で場所を識別する」というのは悪くない方法でした。
しかし、WiMAX や LTE など、いわゆる「4G」通信網のいくつかでは、この方法が使えないようです。また、回線リセール業者(MVMO)の提供する 3G 回線でも使えない場合があります。
通信方法の原理的に「セルID で場所が特定できない」場合もありますし、Llama が対応していない、Android が対応していない、だけの場合もあります。
いずれにせよ、セルIDで場所が特定できない場合には、GPS や WiFi など、他の手段を検討することになります。
位置によるイベント
では、位置によるイベントを作りましょう。
家に入ったときと出たとき、2つセットで作る必要があります。
セットなので、同じグループ名を付けておきましょう。
グループ:場所
状況:
場所に入った/居る > 家
行動:
モード変更 > 普通
WiFi > WiFi使用
画面の明るさ > 10%
ロック画面(動作不良) > 手動解除後は表示しない
イベント表示:
家で - 普通モードにする, WiFi有効, 10%の明るさ そして 手動解除の後、ロック画面表示しない
グループ:場所
状況:
場所を出た > 家
行動:
モード変更 > 大声
WiFi > WiFi使わない
画面の明るさ > 自動
ロック画面(動作不良) > 表示する(強制)
イベント表示:
家を出た - 大声モードにする, WiFi無効, 明るさを自動調整 そして ロック画面表示(強制)
行動の順番(イベント表示も)は違っていても構いません。順番には特に意味はなく、とにかく「全部」が実行されます。(順番を並び替える方法も用意されていません)
「モード」と「モード固定」の場合、順番だけでなく微妙な問題もあるけどね…
イベントの編集画面で、右下の「行動のテスト」ボタンを押すと、行動部分の動作を確認できます。
ちゃんと動作することを確認できたら、次は実際の動作試験です。
外出してみましょう。ちゃんと「家を出た」の設定は動いたでしょうか?
帰宅しましょう。ちゃんと「家に帰った」設定は動いたでしょうか?