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Llama は、他のアプリに対してインテントを送ることもできます。

…インテントってなんじゃらほい。これは技術者向けの用語なので、多くの人が知らなくても無理ありません。

インテントは、セキュリティを保ちながらアプリ間を連携する仕組みです。たとえば、WEBブラウザで「mailto:」で指定されたメールアドレスをタップすると、メールアプリが開きます。場合によっては、複数のメールアプリのうち、どれを使用するか聞かれる場合もあります。

これが「インテント」による仕組みです。

WEB ブラウザは、システムにどのようなメールアプリがインストールされているか知りません。セキュリティによって守られているためです。

しかし、とにかく「メールを出したい。メールアドレスはこれ」とシステムに対して「インテント」を送ると、システムがそれを受け取れる（と、インストール時に申請した）アプリを起動し、データを渡してくれます。このとき、候補が複数あれば、どれを使用するかの選択画面が出てきます。

同じく WEB ブラウザで言えば、「共有」もインテントを送ります。他の URL を解釈できるアプリに対し、URL を渡せる機能が「共有」です。

標準の音楽アプリで、早送り・巻き戻し・再生・一時停止などを制御するのもインテントです。

Llama と Llama map addon も、インテントによって連携を行っています。

実は、先に書いた「ショートカット呼び出し」もインテントの特殊例ですし、ホーム画面からアプリを起動するのも、インテント送信に他なりません。

インテントは、Android の内部では非常に重要な概念なのです。

そして、Llama からは、自由にインテントが送信できます。他のアプリを自由に操作できる…かもしれないということです。使い方は非常にややこしいですが。（インテントに対する知識が必要なので、当然と言えば当然なのですが）

「かもしれない」というのは、インテントの受信で動作を変えられるように、操作したいアプリ側が作りこまれている必要があるためです。

ショートカット作成に対応していなくても、インテントでの操作に対応しているアプリもあります。…が、残念ながらそう多くはない、と言うのが現状。インテント対応アプリは多いけど、「操作」のためではなく、「データ受け渡し」のため、と言うのが主流。

自動操縦したいアプリって、たくさんあるのですけどねぇ…。アプリ作者に陳情して、少しづつ改善されるとありがたいかな、と思います。

（実はとあるアプリについて陳情したら、次バージョンには入れたい、とお答えがあった。もっとも、無料アプリだからありがたかったのが、次バージョンは有料にする予定、とも教えてくれた。お金払う価値があるほど機能が充実したら買うけどね。）