伊豆大島 旅行1日目(2/5)
目次
しまぽ通貨
しまぽ通貨について説明しておきましょう。
大島旅行計画中から時々目にしていたのですが、あまり気に留めていませんでした。
というのも、よくありがちな「地域通貨」だと思っていたから。
地域通貨って、あらかじめどこかで通貨のチケットを買うと、1~2割程度のお得分(プレミア)がついている、というのが普通。
払い戻し不可、というのが多く、その地域でしか使えないので、多く買いすぎると欲しくもないものを買って消費しなくてはなりません。
結局、得しているんだか損しているんだかわからないことも多く、使い勝手が悪いのです。
でも、しまぽ通貨は違いました。
1) プレミアが非常に大きい。
7千円で購入すると、3千円のプレミアがついて、1万円分使えます。購入額に対して4割以上のプレミアがつく。
観光促進策として、東京都が3千円分の助成を出しているためです。
2) スマホとクレジットカードがあれば、使う場で買える。
購入は1万円単位ですが、使用するときは千円単位です。
でも、先に書いた通り、余らせてももったいない。
使い切る額を買って、すぐ使ってしまうのがよいかと思います。
この二つの特徴だけでも、利用する価値があります。
ノーリスクで、4割以上を東京都に払ってもらえる、ということですからね。
とはいえ、もちろん欠点もあります。
東京都が助成する3千円は、宿泊施設でしか使えません。
つまり、「日帰り旅行」では使いづらく、宿泊して観光をゆっくり楽しむ(そして、お金を落としていく)人を対象にしているのです。
また、一人当たり8回までしか購入できません。
ここでの「一人」をどのように認識しているかわかりませんが、スマホか、クレジットカード以外で認識する方法はなさそうなので、家族旅行の際に子供を一人とカウントしてたくさん使う、などもできないでしょう。
島について最初に行った JS オートレンタカーで、しまぽ の使用を勧められました。
JS オートレンタカーでは、9月15日から しまぽ の加盟店となったそうです。
で、「宿泊施設のみとなっていますが、3千円分も使えますよ」と言われたのですが、使えませんでした。
僕が使おうとしたのは9月18日。おそらく、加盟店登録時は店側に細かなステータスが登録されてなく、すべての機能が使えたのでしょう。
それが、後から「宿泊施設ではない」というステータスが設定されて使えなくなった。
とはいえ、1万4千円で しまぽ 2セットを購入し、支払いに1万4千円分使えたのです。特に損はしていません。
この後、朝ご飯を食べにホテルに行きました。
そこはちゃんと宿泊施設なので、残りのプレミア分、6千円を使うことができました。
やっぱり得してます。
朝ごはん
島に着いたのは午前5時。
それからレンタカーを借り、朝ごはん…といっても、こんな早い時間にやっている店なんてありません。
大丈夫。
船は朝5時~6時に到着するため、大島温泉ホテルでは、朝ごはんビュッフェとお風呂のセットを用意してくれています。(要予約)
6時ごろホテルに着き、カウンターで予約を入れてあることを告げます。
カウンターのすぐ横の部屋が食堂でした。
すごく混んでいます。ホテルのお客さんと、船できたお客さんが一緒になっているのです。
そういえば、レンタカー屋さんが「今日は、いつもより船のお客さんが多い」と言っていたっけ…
空いている席がなくて、一番奥のテーブルに座ろうとしたら「そこ、だめですよ。予約席だから」と、大きな声で注意されます。
食堂の従業員の人でした。
「船で着いたお客さん? ほかの席今用意しますから待ってくださいね」というものの、見渡してまとまった席がないとわかると、結局最初に座った席に。
「今日団体さんがいて、後でここの席使うので、申し訳ないのですが7時前までに食べ終わってもらえますか?」と。
まぁ、1時間ありますから大丈夫でしょう。
この従業員の人、最初にいきなり注意されたので印象よくなかったのですが、非常に気の利くやさしい人でした。
ビュッフェは、ホテルの朝食によくある感じ。和食と洋食を自由に取れます。
特徴としては、やっぱり大島なので、名物食材があること。
シラスや小女子胡桃のような海産物、みそ汁の具も生若芽がありました。
大島名産である、明日葉のお浸しなどもあります。
おひたしにかける醤油も、大島名産の青唐辛子醤油が置いてあったりします。
到着してすぐの朝ごはんと、一泊した翌日の朝ごはんも食べたのですが、一部は違うものになっていました。
なので、連続2日でも楽しめます。
いつもビュッフェスタイルでは取りすぎて食べきれず「おとーさんたべてー」になる次女、いつも怒られるので今回は慎重です。
それだけじゃ足りないでしょ、ってくらいしか取ってこないで、食べ終わったらお代わりに行く。
おかげでちゃんと食べきれました。
全然朝ごはんと関係ないのですが、窓ガラスの外側に、オオミズアオが張り付いてました。
とてもきれいな蛾の仲間です。すごく珍しい、というほどではないけど、自然豊かなところでないとみられません。
妻が写真を撮っていたら、ほかの人も「なんだろう」と寄ってきて写真を撮り始めました。
ただそこにいても「虫がいる」程度にしか認識されないだろうけど、誰かが写真を撮り始めると、後に倣う人が出ます。
ここで、長女も写真を撮ろうとして「カメラがない」と気づきました。
港では写真を撮り、そのまま手に持っていました。
借りた車の中を探してもなく…ということは、レンタカー屋さんか、レンタカー屋さんの車の中に忘れたのでしょう。
レンタカー屋さんに電話をかけてみたのですが、この時は留守でした。
朝ごはんの後はお風呂。タオル類は持参する必要があります。
朝と夜で、男湯・女湯は入れ替わりますが、まぁサイズ的にも眺望的にもどちらも似たようなもの。
どちらも屋内と露天風呂があり、露天では三原山とカルデラを一望できます。
というのも、大島温泉ホテルは、外輪山の山頂に建っているから。
…なのですが、この日はあいにくの霧。
島に朝5時に到着した時点では雨は降っていませんでしたが、直前まで、一週間近く降り続いていたそうです。
天気予報では、この日は曇りで翌日が晴れ。
三原山登山も行きたいのですが、天候を見ながら臨機応変に対応しましょう。
風呂を出てから、もう一度レンタカー屋さんに電話をかけてみます。
カメラを忘れたかもしれない、と伝えます。
今は事務所にいないそうで、後で連絡をくれることになりました。
皆が風呂から出た後。
たしか、仮眠などできるスペースもあると案内にはあったのだけど…
とおもったら、一階奥に用意されていました。
子供たちは「眠い」と早々に横になって寝てしまいました。
23時就寝で4時半起床、さらにその間も慣れない環境であまり寝られていないのです。
しかし、この日は多くの人がこの部屋を利用しており、床に転がって寝ているだけでも結構迷惑のような…
少しして、レンタカー屋さんから連絡が来ました。
カメラ、車の中にあったそうです。事務所に置いておくので、いつでも取りに来てください、とのこと。
見つかってよかった。
さて、スマホで検索しながら、この後の予定を考えます。
今回は、基本的にジオパークとしての大島を見に来たつもりです。
なので、最初に伊豆大島火山博物館に行って、全体の予備知識を入れてからのほうが楽しめるかもしれません。
火山博物館の開館時間は9時。現在時刻は、7時50分。
ホテルからは、レンタカー屋さんを経由しても車で20分ほどです。
8時半に出発すればちょうどいいでしょう。
予定が決まったところで妻から提案。
人が多くて狭いところで無理やり寝ているより、車でシート倒したほうが寝られそう。
車に移動しない? と。
確かにそうです。日産セレナ、大きくてシートもフラットにできます。
移動することにして、「眠い」という子供をいったん起こします。
で、車でシートを倒したところ、子供は面白がって大はしゃぎ。目が覚めてしまいました。
妻は助手席を倒して仮眠してましたが、僕はそれほど眠くない。
まだよくわかっていない車の装備品など、使い方をいろいろ試します。
パワースライドドア、動かないと思ったらスイッチ OFF だったよ。
で、そんなことしている間に8時半になったので出発。
途中レンタカー屋さんによってカメラを受け取り、伊豆大島火山博物館に向かいます。