藤沢  2003/1/25 12:30  「平塚」まで13.7Km

広重「藤沢」現在の「藤沢」



広重の描いた「藤沢」は、現在の藤沢橋のあたりから、遊行寺の方向を眺めたものになっています。

写真は…ちょっと失敗しました (^^; 右にある赤い橋が広重の絵にも描かれている遊行寺橋なのですが、絵と同じ構図ならその後ろに遊行寺が入らないといけませんでしたね。

ちなみに、鳥居は現在はありません。道も、当時と比べてずっと拡幅されているようです。(おそらく、絵と同じ構図で撮るには車道の真中あたりから撮るのがよいのではないかと…そんな勇気はとてもありませんでした)


さて、このころすでに時間は12時30分。そろそろお昼ご飯にしたいところです。

「藤沢本町のあたりで何か食べようよ」と妻。藤沢本町は小田急線で藤沢の隣です。以前に電車であのあたりを通った時に、おしゃれなお店がずいぶんある気がした…とのこと。

伝源義経首洗井戸歩いていくと、「伝源義経首洗井戸」というものがありました。平泉(岩手県平泉)で討たれた義経の首が、首実検の後に捨てられ、それがこのあたりに流れ着いたものを洗った井戸がここにあったのだとか。


「首実験ってなに?」と妻が聞きます。

別にサイエンティストな「実験」ではなく、討ち取った首の実物を持ち帰り、顔を知っているものが見て「たしかに義経のもの」などと検分することを首実検と言います。

ここの碑には「首実験」とかかれているのですが、これは誤字。首で実験して、フランケンシュタインの怪物でも作るつもりか(笑)


「つまり、ここに源義経八歳の時のしゃりこうべが…」なんてくだらないことを言いながら、その碑を後にします。そういえば、ここらへんの地名は白旗。これも源義経と関係があるのだろうか?


藤沢本町周辺に、おしゃれな店なんてありませんでした(笑)

中華料理玉佳12時50分頃、駅をすぎたあたりにあった、中華料理玉佳で昼ご飯にします。この店…なんだかメニューの構成が僕好みです。芙蓉麺とかあるし。天津丼もラーメンも出しているのに、芙蓉麺出さない店が多いのは何故だろう?


芙蓉蟹(カニタマ)をご飯に載せたのが天津丼、ラーメンに載せたのが芙蓉麺です。念のため。

タマヨシ丼結局、妻はタマヨシ丼(豚肉とレバーを入れたカレー味の八宝菜をご飯に載せたもの)750円、僕はエビチリチャーハン800円を頼みます。どちらもスープ付。


エビチリチャーハン味は、非常においしかったです。ただ、ファミレスとかとは違って狭い店なので…足をマッサージしたかったのですが、汚い脛を出すのがはばかられて出来ませんでした。これがちょっと残念。もっとも、今回は脚半の効果かそれほど足は疲れていないのですが。



辻堂からの松並木辻堂一里塚跡食べ終わり、出発は 13時25分。それから 30分ほど歩いた辻堂のあたりから松並木が始まります。いかにも昔の街道沿いという感じ。また、ちょうど松並木が始まるあたりには、簡単な一里塚跡の標識が立っていました。


さて…このあとは、ひたすらだらだらと歩くだけ。まぁ、ここまでもだらだらと歩いてきただけなのですが (^^;

藤沢-平塚間は13.7Km。これは、ここまででもっとも長い距離です。しかも、ここまではそれなりに江戸に近く、見所もあったのですがここらへんはもう田舎道。

茅ヶ崎一里塚道すがら、それなりに面白いものを見つけてはバカ話をしながら歩いているのですが、特にこのページに書くようなことも無く…


1時間ほど歩いた15時頃、茅ヶ崎駅前に出ました。ここには当時のままの一里塚があります。もちろん、現在は史跡として碑が立っていたりしますが。

ここをすぎると、また何もありません。次のイベント(?)は、30分ほど歩いた鶴嶺八幡宮の前、鳥井戸橋から見える富士山となります。


ここまでにも、綺麗に富士山が見えるポイントはいくつかありました。川崎でも見えましたし、権太坂・品濃坂でも見られました。東海道を京都に向かう旅では、海沿いを南下していくので山梨をすぎるまでは富士山は常に右手に見えることになります。

鳥井戸橋の左富士ただし、鳥井戸橋からみえる富士山は左側に見えます。…もちろん、道の進む方向がここだけ違う、と言うことなのですけどね。それでも、藤沢-平塚間の何も無く長い道では、これは大きなイベントなんです。昔から名物だったそうで、今でも「左富士の碑」なんてのが立っています。


ここまで来ると、平塚まで後すこし、という気がします。実際にはまだずいぶんあるのですが。

今日はどこまで歩くか? という話になります。僕は平塚までを考えていました。箱根越え直前の小田原では嫌でも止まらないといけません。平塚からわずか2.9Kmで大磯、その次は小田原ですから、ここで歩いてしまうと次回つまらない、というのが理由。

妻はもう少し歩きたかったようです。前回に比べれば今回はまだそれほど歩いていませんので、「やっと調子が出てきたところ」だったようです。また、これは家に帰ってから聞いたのですが、「次回は歩く距離を短くして、小田原で遊んでもいいかも」と考えていたようです。


話しながら歩いていると、15時45分頃、平塚市に入ります。ここから馬入橋で相模川を渡ります。馬入というのは相模川の別名。そこに架かる橋だから馬入橋というのはわかりやすい名前です。

今回の旅程はそろそろ最後。16時15分頃、平塚市内に入ってから「終わりどころ」を探します。せめて広重の絵と同じポイントを探してそこで辞めよう…と考えたのですが、どうやら平塚宿の周辺にはそれらしいポイントが無いみたい (^^;

おかしな話ですが、平塚宿をすぎて少し行ったあたりが絵に描かれた場所のようなのです。そんなわけで、今回の旅はこれで終了。平塚駅から JR で帰宅します。


今回の旅のデータ

旅行日時2003/1/25 7:30〜16:45
歩いた時間8時間55分 (うち、休憩35分)
歩数(万歩計)約39000歩(妻は約50000歩)
歩いた距離およそ30.3km
交通費大船〜保土ヶ谷 210円*2
平塚〜大船 320円*2
食費朝飯(出発前) 牛丼 290円*2
缶コーヒー 100円*2
昼飯 中華料理玉佳 1550円
費用合計3390円

今回の反省は、あまり下調べをせずに出発してしまったこと。

歩きながらしょっちゅうガイドブックを調べ、広重の絵のスポットを探し回り、他にも立ち止まってばかりで、「歩くペースが乱れると疲れる」と後で妻に怒られました…

夕食は、家に帰ってから前日のおでんを暖めて食べたので、費用は安く済んでいます。

(ページ作成 2003-02-04)

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