ラ・マリアージ

やっとホテルの部屋について一息。部屋には、空港で預けた荷物がちゃんと届いていました。ホテルの人を疑う訳ではないが、鍵を開けて中身をチェック。おかしなところはありません。

部屋からの眺望

なかなか眺めもいい部屋です。安い旅行プランなので部屋の眺望指定は出来なかったのですが、これはなかなか。左手には海も見えますし、右手には山も見えます。目の前はホテル内のショッピングモールになっていますが、背の低い建物なので眺めをさえぎるものは何もありません。


写真はデジカメの機能を使い、パノラマ撮影したもの。実際には150度程度に広がる景色です。

このとき時間は1時半。朝ご飯は軽食程度だったので、ものすごくおなかがすいています。しかし、その一方で疲れと眠気であまり食欲がありません。タワー1階にあった「タパバー」で軽食を取ろうと決定。


タパバーまで降りて、メニューを選びます。マフィンやサンドイッチが中心で、ショーケース内の出来合いのものから選べばすぐに渡してくれます。ジュースも売っていますが、空港で渡されたウェルカムドリンクがあるので部屋で食べればいいや、と彼女と話し合います。

彼女は多少英語ができるので、「部屋に持ち帰って食べても問題ないか?」と店の人に聞きます。別にどこで食べても構わないとのこと。ウォールナッツマフィンとターキーサンドイッチを購入。合計$8.30。

ウォールナッツマフィンとターキーサンド受け取って気付きました。ショーケースに入っているときは普通に見えましたが、このサイズは巨大です。「軽く済ませたいから」マフィンとサンドイッチにしたのに、実はかなりしっかりした一食分あります。

部屋に戻り、ウェルカムドリンクのグァバジュースと合わせて昼ご飯。味は悪くないのですが量が多い…アメリカン・サイズということを忘れていました。いきなりアメリカの洗礼を受けた感じ。

写真のジュース容器は、日本ではゼリーやプリンのカップに使われているのと同サイズだと思ってください。こんなに巨大なマフィンって…。トマトの直径は、日本の普通のトマトと同程度のサイズと思ってください。こんなに巨大なサンドイッチって…


食べ終わる頃には2時近くになっていました。2時には貸衣装会社から電話で連絡が来ることになっています。体が汗でべたべたなのでシャワーを浴びたいと思っていたのですが、どうもその暇はなさそう。


少したって電話がなりました。貸衣装会社からです。「では、これから迎えに行きますので、10分ほどしたらホテルの外でお待ちください。」

ホテルの外ったって、このホテルやたら広いぞ。どこに行けばいいんだ? と、とっさに考えます。タパタワーの目の前、フロントのところに自動車が入れるようになっていたけど、そこでいいのかな? 「タパタワーの前でいいんでしょうか?」と尋ねると、「ではそちらにお迎えに上がります」とのこと。

部屋を出て、フロント前へ。さすがにホテルの顔になる場所だけあって、非常に綺麗です。多くの花が咲いていて、木からもはらはらと花びらが散りつづけています。それでいて、地面でつぶれているような花はありません。常に掃除をしつづけているのです。非常に幻想的な雰囲気。さすがは高級リゾートホテル。

…なんてことを考えていたのですが、お迎えがなかなかきません。当初の約束では2時半だったので、それまで待ちます。でもきません。

もしかしたら、待ち合わせ場所間違えているのかな…しかし、それならなおさらのこと、地理に不案内な人間が動かないほうがいいだろうし…

2時40分頃になって、どうもこれは間違ったようだ、と思い、OLI OLI カウンターに相談に行きます。そこならば、きっと貸衣装会社にも連絡が取れるでしょう。

…運の悪いときは続くものです。OLI OLI カウンターはたった今到着した団体客の対応で忙しいようで、ごった返しています。うーん、困った…

OLI OLI カウンターの近くでうろうろして、団体客が去るのを待っていると、「Mr. SHIMPO?」と太ったハワイアンに声をかけられました。運転手さんでした。1時間近くも、ホテルの中を探し回ってくれていたのです。

「アエテヨカッタヨ…there is TAPA terminal」怪しい日本語交じりの英語で教えてくれましたが、タパタワーには専用の停車場があったのでした。ホテル内の地理をまだわかっていなかったこちらのミス。申し訳ない気持ちでいっぱい。


キャンディーやクッキー盛りだくさん貸衣装会社「ラ・マリアージ」に入ると、まずはウェルカムドリンク。今日はどこに行ってもウェルカムドリンクをもらっている気がします。

クッキー、ナッツ、チョコレート、キャンディーなどもたくさん置いてあります。さっきの昼ご飯でおなかいっぱいになっていてあまり手を出さなかったら、運転手さんがよってきて「present」と、大きな手に一掴みのパイナップルキャンディーをくれました。彼女はそれでゴキゲン。


「落ち着いたら、衣装合わせはじめましょう」と係の人に言われ、衣装を見て回ります。まずは男性用から決めるのが普通だそうで…うわ、派手っ!

タキシードの数々色とりどりのタキシードに、金糸で刺繍が入っています。カールスモーキー石井のステージ衣裳かって感じ…まぁ、知人の結婚式などでこういうのは見てますけどね。

個人的には、派手に飾るのは嫌いです。むしろシンプルな良さのほうが好き。ブーケもシンプルなものを頼んでありますし、ここはシンプルな白いタキシードを選択。お値段も、これが一番安くて $400。

大まかな衣装が決まったら、細かなものをあわせていきます。シャツのサイズ、靴のサイズ…まぁ、これらはあわせるだけ。男性のほうが決まったら、次はそれにあわせて女性のドレスを決めます。



僕がサイズあわせをしている段階で彼女は衣装を探していたのですが、ここで相談にきます。「パンフレットには$500〜って書いてあったけど、気に入ったのが3倍くらいするの…」

別にいいです。「日本でやるよりずっと安い」のは事実ですし、一生に一度のことだから思い切ってお金を使いましょう。どうも、$500というのは「餌」で、最多価格帯は $1500程度の模様。

ドレス合わせ。顔は秘密。彼女の気に入った衣装を3着ほど合わせてみます。一着はかわいい感じの。もう一着は少しきらきらした派手目のもの。最後はかなりシンプルなもの。値段は「豪華さ」に比例するそうです。係の人から「新郎さまはどれがお気に入りですか?」と聞かれ、最初に着たかわいい感じのものを選択。彼女も同意見だったのでそれに決定。

続いて、ベールを選びます。これは係の人が持ってきた、衣装に合うと思われる3種類から。さらに手袋、ジュエリー…などなど、いろいろ選んで完了。店に入ったのが3時、すべて終わったら5時でした。



通常は衣装をホテルに持ち帰り、翌日はホテルで着替えてから教会に向かいます。しかし、明日はホテル近くでパレード(ゲイの権利を主張するパレード!見たかったけど見れなかった…)が行われ、交通規制があるというのでここに置かせてもらいます。明日はここで着替えてから出発することに。

貸衣装の料金は $2000。クレジット機能付の OLI OLI カードで支払います。

「すみませんが、カードの限度額のようなんですけど…」 あららら。OLI OLI カードはそもそも僕の持っているカードの「期間限定版」、つまり、旅行中に万が一盗まれても、旅行期間が過ぎるとすぐに失効するカードとして作ってあるだけです。なので、元のカードの限度額制限をそのまま引き継ぐのです。

旅行代金も、指輪の代金も、デジカメの代金も全部カードで支払ったので限度額に達してしまったみたい。あわてて彼女のカードで残額を支払います。


支払いの間に、ここの副社長(社長婦人)が「自分の時はこうだったのよ」と、結婚式の写真を見せてくれました。この会社は社長が日本人、社長婦人がアメリカ人なんだけど、婦人はとっても綺麗な人。僕のデジカメが1000枚以上も写真が取れると聞いて、「私のときはいいカメラがなかったから想い出は心に残っているだけ。たくさん写真をとって、美しい想い出を残してね」と言われました。

それでは、明日は宜しくお願いしますと頼んでホテルに戻ります。

(ページ作成 2002-07-06)

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