ディナークルーズ(前編)

ディナークルーズのシール4時30分になりました。タパタワーの停車場に行くと、STAR of Honolulu 行きのバスがすでに待っています。近くにいた係員にチケットを見せると、シールを渡されて「服にシールを貼り、バスで待機するように」と言われます。


今日の夕食は、ディナークルーズです。スターオブホノルル・スリースター・サンセット・ディナークルーズというのが正式名称。しかもウェディングセレブレーションオプションをつけてあります。なんだかよくわからないですが、つまりは「豪華」ってこと。超豪華とまでは言いませんが。

まぁ、結婚披露宴はやらないんで、これくらいのご馳走は食べておきたいな…ってことです。


バスの中はアロハシャツの人がいっぱいです。一応「ディナークルーズ」なので正装を要求されるのですが、アロハはハワイ王朝時代からの由緒正しい正装です。

普通のシャツにジーンズ姿、という人もいますが、あちらはスリースターではなく、普通の「ディナークルーズ」のお客さん。低料金で、気軽に参加することもできるということです。


スターオブホノルルバスが到着したのは、1日目にも訪れたアロハタワーです。そもそもアロハタワーは港湾施設、すぐ隣は港になっています。船はここから出港するのです。

バスを降りると、そこに船が停泊していました。まっすぐ船に近寄りたいところですが、係員の指示に従い、遠回りして船に向かいます。混乱させないために、遠回りさせて列を整えているようです。


入り口にいたフラダンサー乗船口のところでは楽団がにぎやかな演奏を行い、原色の衣装を着けたダンサーがフラダンスを踊っています。(写真は乗船してから撮ったもので、背中からのショットになっています。乗船口付近は込み合っていたもので…)


船内へ進み、案内のとおりに進みます。階段を上り上へ…さらに上だといわれ上へ…。どうも、係員は服に貼られたシールを見て行き先を判断しているようです。ここにくるまでに観察したところによれば、参加ツアーのランクによってシールの色が違いますので、それによって階も違うのでしょう。

席に置かれていたケーキ席まで案内されると、そこにはケーキが置かれていました。これはセレブレーションの申し込みをした人だけにつくもの。…つまり、「ウェディングケーキ」です。上に乗ったチョコレートのプレートに「Congraturations!」と書いてあります。

席に着いてすぐに、ウェイターがやってきます。ウェイターは Drew と自分の名前を名乗った後、「こちらは食後に食べるケーキですので、今はお下げしましょう」とケーキを持っていってしまいます。


シャンパンDrew はすぐに、再び戻ってきてスパークリングワインの栓を開け、グラスに注いでくれます。そして、乾杯。実はこの酒もセレブレーションのサービス。ちょっと辛口で、飲みやすいお酒でした。

オードブルなどは船の外側、通路部分に置いてあるので好きなだけ自分で取ってきてください、と説明があります。外側も何も、後ろ向いて手を伸ばせば届く距離なのですが、それをするのはマナー違反というものでしょうね。(実は、あとで酔っ払ってやりましたが)


軽いスナックテーブルの上には、最初から2種類の軽いスナックが用意されています。

ほのかに甘いスナックパンは、これもほのかに甘いホイップバターをつけて食べると美味しいです。カリカリに焼かれたチーズスティックは、青海苔・海苔・白ゴマの振りかけられた和洋折衷。ちょっと面白い味。

オードブルを取りに行きたい気もしますが、まだ誰も手をつけていません。それに、続々と乗り込んでくるお客さんが多く、フロアはちょっと歩きにくい状態。とりあえずはパンとチーズスティックでスパークリングを飲みます。


前菜バイキング人の流れが途切れたころあいを見計らって、オードブルを取りに行きます。

まだ誰も取っていないので、皿は非常に綺麗な状態。チャンス! とばかり…オードブルを取るより先に写真に撮ります (^^;


配られているメニューによれば、これは「前菜バー 国産・輸入フレッシュチーズとトロピカル・フルーツ」。ちなみに、メニューは日本語で書かれています。

チーズを乗せるためのリッツビスケットも置いてあります。前菜でおなかいっぱいにはしたくないけど、一通り味は見たいので少しづつ取って席に戻ります。味は、まぁ普通。これは料理ってもんじゃないしね。



船内では音楽の演奏が始まりました。2人の演奏者が、エレキギターでハワイアンの演奏。演奏している場所は、自分たちの席から割と近い場所です。

気付くと、船も動き始めていたようです。建物がゆっくりと移動していきます。…もちろん、本当に動いているのはこちらのほうですが。

すこし沖に出たところで、音楽がアップテンポに変りダンサー入場。各テーブルの間の狭いスペースで上手に踊り、クルーズが始まった、という気分を盛り上げます。


サラダしばらくすると、最初の料理が持ってこられました。彩りも鮮やかで、美味しそうなサラダ。食べて最初に感じたのは、「ドレッシングが適量だ」ということ。日本ではドレッシングをたくさんかけることが多いのですが、本来サラダはドレッシングをほんの少しかけるだけで、野菜の風味を楽しむもの。

その風味ですが…なんか、知っているのだけど不思議な味がする。なんだっけ? この味。ちょっと酸味があって甘い…。メニューを見てみることにします。

グルメサラダ 新鮮なワイマナロ産のグリーンとベルギーエンダイブ フォアグラ・トリュフパテ添えシャンペン・ベリー・ビネグレット・ドレッシングがけ」…長い名前。

酸味があったのは、ベリーなのかな? 残念ながら種類が良くわかりませんが、きっとそうなのでしょう。ほのかに甘く、時々強烈な酸味を感じるドレッシングは、シャンパンともよく合い食欲をかきたてます。


船はもう、ずいぶんと沖に出ました。ワイキキのホテル群が遠くに見えます。ホテルを指差しながら話をしている人たちは、きっとそのホテルに泊まっているのでしょう。

演奏にはいつの間にかサックスが加わり、ジャズっぽくなっています。食事に合わせた雰囲気を、ということかもしれません。気配りが行き届いています。


ロブスターメイン料理がやってきました。メニューによれば「まるごとメインロブスター 蒸したてのあつあつをポン酢またはバターソースでどうぞ」。

食べ方がわからない人のために、ウェイターが身の取り方を講習して回っています。…しかし、そんなもの聞く必要もありません。こんなものは手づかみで食えばよろしい。そのために、ちゃんとお手拭も用意されているし。

むんずと爪をつかみ、バキっともぎ取る。殻を割るためのペンチ(?)もあるので、殻を割って中身を食べると…うま〜い。尾っぽの部分も割って食べてみると、これまたうま〜い。


ロブスターって、伊勢海老みたいなものかと思っていたら、むしろ「カニ」に近い感じなんですね。伊勢海老は淡白すぎて美味しいソースが無いと食べれないけど、ロブスターはそのままでいけます。

実はロブスターの味が不安で、日本でRedLobsterに行ったりしたのですが、高かったんで丸ごとは食えませんでした。あぁ、小市民。やっと食べたロブスターは、非常にうまかったので大満足です。


船はワイキキ海岸の端のほうまで来ました。僕らの泊まっている、HHVも見えています。こうしてみると、タパタワーってここらへんで一番高いみたいです。…もっとも、大きな避雷針がついているせいもあるのですが。

演奏には、さらに歌手が加わっています。恰幅の良い女性歌手。うたっているのは愛の歌っぽいです。どうも、一皿ごとに違う雰囲気の演奏をしているようです。


ステーキ肉料理がやってきました。「フィレミニョン トリュフマデラソース添え 新鮮なマウイ・クラ産の野菜ミックス 自家製ユーコン&沖縄芋のマッシュポテト」

彼女は、肉料理が来たときにロブスターの頭の中の肉をほじくり出してました…そして、皿を下げようとする Drewさんに「まだ食べるー」といって困らせます。たしかにロブスターうまかったけど、そこまでせんでも。

挙句に、ロブスターを綺麗に平らげてから「おなかいっぱい。肉食べれない」って…。味見で一口だけ食べましたけど。


さて、お肉は非常にやわらかく、美味しいです。付け添えの紫色の奴は、マッシュポテトです。なぜ紫色なのか不明。どうもこのディナークルーズのイメージカラーが紫なようなので、着色しているようです。

僕もそろそろおなかが膨れてきているので、マッシュポテトは味見程度にして全部は食べません。


演奏は、ふたたびギターの二人に戻り、席の間を歩きながら演奏しています。…と、ここで気付きました。エレキギター二人だと思っていたのですが、一人はエレキウクレレでした。そんなもの、はじめて見たよ。

(ページ作成 2002-07-10)

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