家族20ページ目の日記です

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2016-01-03 三が日
2016-01-10 国立科学博物館
2016-01-10 国立科学博物館(続き)
2016-01-19 大雪の日
2016-02-18 歯科矯正
2016-02-21 おゆうぎ会
2016-02-29 関数電卓
2016-03-26 卒園式
2016-03-26 肩の力が抜けたところで
2016-04-01 卒園
2016-04-04 冒険遊び場・花見
2016-04-28 長女と次女のお誕生日
2016-05-06 黄金週間
2016-05-10 理科ハウス
2016-05-16 フェスタと祭り
2016-05-16 ブレッドボードと IchigoJam
2016-05-22 JAMSTEC 一般公開日
2016-07-12 Chromebook購入
2016-07-18 山登り
2016-07-26 ソーセージ作り体験
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三が日  2016-01-03 18:02:12  家族

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1日の朝に「あけましておめでとう」なんて日記を書いていましたが、その後バタバタしてました。



昨年末に妻と僕で揃って携帯電話を買い換えたのですが、電話番号はそのままなので必要な連絡は来るだろう…と思ってました。


でも、やっぱメールアドレス変わるとダメなのね。

年末に妻の知人から「メール送ったけど届かない」と電話があり、慌てて SMS で知人各位にメールアドレス変更を伝えて回りました。


そしたら、妻の兄上から、元日の昼前になって「今日実家に帰るけど来れるか?」という連絡が。

えーと、昼頃に初詣に出るつもりだったので、慌てて近所の神社に初詣に。


毎年行っているところで、とくに有名でもない小さな神社なのですが、毎年たくさんの参拝客が訪れています。

地元の人に大切にされている神社って、なんかいいね。



で、初詣から帰って実家に帰る準備。

準備しつつ、持ち焼いて食います。昼ごはん。


そして妻の実家へ GO!

出発は午後2時ごろ。片道2時間くらいかかります。


手土産持たないわけにいかないな、と途中で買ったりして、ほかにも寄らないといけないところがあったりで、着いたのは5時半ごろ。




妻のお兄さんの子供…つまりは子供の従妹もいて、子供同士すぐに仲良くなって遊んでいました。

買ってきてくれたお寿司など食いつつ、僕も持って行った自作のおせちなど披露しつつ、しばし歓談。


遅くいったので帰りは11時ごろに。

子供たちは帰りの車中で寝てました。




翌日2日。

前日寝るのが遅かったこともあって、みんな朝寝坊。

9時ごろから朝ごはんです。



我が家のあたりでは、2日に獅子舞が来ます。


毎年怖がって逃げてしまう次女(7歳)。

今年は逃げない、と周囲に公言していたのに、獅子舞が来ると慌てて僕の後ろに隠れる。


でも、隠れるだけで逃げはしなかった。

そして、頭を「かぷっ」とかじってもらいます。(元気な子になるおまじない)


これはすごく怖かったらしい。

人が入っている、とわかっていても嫌なんだって。



2日は僕のほうの親類一同が集まります。

いつもは獅子舞が去ったらすぐに家を出るのだけど、それから洗濯などの家事を行い、持って行くおせちなどを準備して、出発準備が整ったのは午後1時ごろ。


実家は車で30分程度の距離。

妻は「自転車で行ってみる」と別行動。(昨年クロスバイクを購入したため)


これが、見事なまでに同着。

街中の近距離では、車といい自転車は同じくらいの速度です。



いつもは長兄のいる実家に一番乗りですが、今年は次姉家族がすでに来ていました。

ちょうど次姉の配偶者(次義兄)が駐車場にいたろ頃に、妻の自転車と僕がちょうど別方向から現れたので驚いていました。




昨年は、妻の実家にいく日が2日だったので、親類の集まりに出ませんでした。

毎年恒例でカニを出してくれるのだけど、カニが大好きな長男は、「食べれなかった」と残念がってました。


で、今年は食べる食べる。

うちの子だけで食い尽くすのでは、と申し訳なかったのですが、いっぱい買ってあるそうで大丈夫でした。


ちなみに、長兄が毎年作ってくれるカレーも、今年も美味でした。



この日も帰りは9時ごろ。

近所だから家に帰って風呂に入る余裕はありましたが、子供たちは当然眠かったみたい。




で、今日は疲れたこともあって家でのんびり。


長女は朝6時半に、長男は7時には起きて来ましたが、次女は9時ごろまで寝坊。

一番小さいから一番疲れているのね。




のんびり…といっても、僕は多少仕事含みでサーバー構築などやってました。

以前から書いているように、1か月ほど前にサーバー故障してからいろいろやっているのね。


新サーバーはもう2週間前に構築して移行しているのだけど、併用しているもう一台のサーバーの電源ファンがうなりを上げるようになってきたので新調。

電源付きケースだったため、電源だけの交換ができず、ケースごと変えました。


これで、現在動作しているサーバー2台はファンレスになりました。

非常に静かです。


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別年同日の日記

03年 年賀回り

08年 あけましておめでとうございます

14年 あけましておめでとうございます

18年 親戚廻り

20年 あけましておめでとうございます

24年 地震と空港事故


申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています

国立科学博物館  2016-01-10 17:26:50  社会科見学 家族

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国立科学博物館

長女が「どこか科学館行きたいー」という。

遊園地に連れてけ、とかいう話ではなく科学館というのが我が家らしい。


そういえば先日妻が「湘南台のこども館にまた行きたいね」とか言ってた。

あそこは科学館ではないが、似たようなものだ。行くか。


…と思って妻に相談したら、発言は別にすぐに行きたいというものではなくて、それほど遠くないうちに、程度の話だという。

今すぐであれば、国立科学博物館でやっている「江戸時代の天文学者」展を見たいという。


じゃぁ、そちらに行こう。




電車で上野まで。

到着は10時過ぎで、ちょっと小腹がすいたので上野公園の入り口にある休憩所、上野グリーンサロンで食事。


無料休憩所なのだけど、食事(もちろん有料)も提供している。値段は安めで、750円前後のものが多い。

次女は「パンダカレー」という、見た目がかわいらしいけど 800円のメニューを注文。家族の中で一番高い。

そして、食べきれないと残す。まぁ、いつものことなのだけど。


この店、いたるところにパンダのぬいぐるみやシールが配置され、子供は大喜びった。




科博へ。

前回来た時は、特別展目当てで、地球館を回ったら時間切れで終了となった。


今回は特別展がワインの話。…興味はあるが、特別展をまわっているとまた時間が無くなる。パス。

日本館の1階に、目当ての展示があった。広いかと思ったら1部屋だけで小さくまとまっていた。



時々書くけど、僕は小学生の時に「尊敬する人物」と聞かれて、周囲が「お父さん」とか「王貞治」とか答える中で、そんな誰もが知っている人じゃつまらないと思っていろいろ考えた挙句「伊能忠敬」と答えた。


その時は、江戸時代に日本地図を作った人、程度の認識で、尊敬する等ほど知っている人ではなかった。

でも、「そう言ってしまったから」その後調べて、今ではそれなりに知っている。


伊能忠敬もまた、天文学者の一人だ。

星の運行を調べ、星の観察によって地球上の「緯度」を調べられることを知り、緯度の1度がどの程度の距離になるのかを確かめようとして測量術を学んだ。


徒歩で歩数を数えることによる測量、縄やチェーンを使い距離を測る測量、歯車を組み合わせた車を地面の上で動かすことによる測量、山などの位置関係を調べることによる三角測量、星を観察することによる測量…などなど、複数技術を組み合わせ、それぞれの結果をその状況での信頼度を加味しながら組み合わせて、驚くほど正確な地図を作った。


伊能忠敬が浅草にあった天文所でこれらの技術を学んだ、ということは知っていたのだけど、僕は浅草の天文所がどのような所かは知らなかった。

今回は、浅草の天文所の様子を伝える貴重な紙資料、実際に残されている器具などの資料と共に、それらを元に再現したジオラマ模型の展示もあった。




そもそもは、渋川春海から始まっている…そうだ。今回の展示で初めて知った。


日本では、昔から中国大陸から伝わってきた情報をありがたがった。

無条件に、中国は日本よりも優れている、と考える傾向にあった。


渋川春海は江戸初期の天文学者で、800年前に中国から伝わり、使い続けられている暦がおかしいことに気づいた。

中国から入ってきたものをなんでもありがたがる、という風潮の中で、「疑った」ことが重要だ。


そして、自分でも天体観測を行い、暦が800年の間に2日分ずれていることを発見し、修正した暦を作り上げる。



ここに、日本独自の天体観測が始まる。

中国と日本では、地理的な違いから見える星にも違いがあるし、それらの「南中」時刻も異なる。

中国で観測されたデータは日本では使えない、ということが明らかになったため、天体観測の重要性が認識されたのだ。


将軍徳川吉宗も、江戸城の中に天文台を設置し、天体観測を行っている。

天体観測熱の高まりを受け、天体観測のための機器を製造し、販売する専門業者まで現れる。


専門業者がいる、ということは、名もない無名の天文家が多数いた、ということだ。




元々「暦が間違えている」ことに気づいて始まった天文観測は、最終的に正確な暦の策定をもたらした。

天保暦。現代では、「旧暦」と呼ばれているのがこれだ。


世界中で、およそ30日の単位を「ひと月」と呼ぶけど、月の満ち欠けの周期が30日程度のためだ。


現代の暦(グレゴリオ暦)では、地球が太陽を1周する期間を「1年」と定め、12か月に固定した日数を割り振っている。

太陽との位置関係のみで暦が決定され、最早「月」は、30日程度という周期に名残を残すのみになっている。


天保暦では、ちゃんと月の運行を元として暦が決められている。

そのため、朔日(月の初めの日)は、必ず新月の日。15日は満月になる。

1か月は、30日か29日。これは新月から次の新月までの間隔が、実際には 29.5日であるためだ。


1か月が30日足らずなので、1年間は360日よりも短くなる。これでは太陽の運行とずれてしまうので、数年おきに1か月増やして「閏月」を設ける。


…と、ここまでは実は天保暦以前でも行われていた。

天保暦が優れているのは、このルールを細かく定めたことだ。


太陽の位置関係を元に、1年を12に区切る。(実際には24節気のうち、1つ置きの12を使用する)

特に重要な、春分・夏至・秋分・冬至の日が属する月を、2月・5月・8月・11月とする。


先に書いたように、ひと月は新月の日から始まる。

上に書いた2・5・8・11の月の間が2か月づつであれば、素直に連番を割り振って暦が決まる。


でも、時折3か月入ってしまう時がある。

このときは、先に書いた「12の区切り」が入っていない月があるはずだ。

その月を「閏月」として、前の月の繰り返しとする。


たとえば、5月の次が閏月となった場合は、閏5月、と呼ばれる。



展示の最後には、自分で実際に暦を割り出せるコーナーがあった。

新月・満月と、24節気が示された2016年の新暦カレンダーが配布されていて、そこにルールに従って「旧暦」を書き込んでいけば完成する。


上手なのは、「上級編」として、来年、2017年のカレンダーも置いてあったこと。

天保歴では、2017年は閏年に当たるそうで、閏月の適用規則が必要となるため、少し処理が難しくなる。




ところで、天保歴は2033年に破たんする。

このことは今回の展示では触れられていなかったのだけど、面白いので書いておこう。


今でもカレンダーに旧暦を印刷してあることは多いので、ここ数年カレンダー業者の間で、2033年にどうするのかが問題視されている。



先に12の区切り、と書いたけど、これは太陽との位置関係によるものだ。

太陽との角度を均等に12分割して、区切りとしている。


ところで、地球は太陽の周りを「きれいに」回っているわけではない。

楕円軌道で回っていて、太陽に近いところは速く、遠いところはゆっくり動く。


それに対し、「月の形」の周期は一定で、29.5日になっている。これは、1か月の時間がほぼ一定ということだ。


これで何が起こるか。

タイミングによっては、1か月の間に、12の区切りが2つ入ってしまうことがある。


いや、これだけなら大丈夫。

先に書いたように、天保歴は2・5・8・11月を先に決めて、そのあとで間を埋めるようになっている。

これは、もともと1か月に区切りが2つ来る、というような問題を考慮して決められたルールだ。


しかし、2033年は、11月に2つの「区切り」が入ってしまう関係で、8月と11月の間に1か月しかなくなる。


いや、これでもまだ大丈夫。過去にもこういうことはあった。

例えば、8月と11月の間が1か月で、5月と8月の間が3か月であれば、8月を特別にずらせば解決する。

特に問題はない。


2033年がややこしいのは、この前後に閏月が入ってしまうためだ。

5月と8月の間が3か月で、8月と11月の間が1か月、そして11月と2月の間が3か月ある。


閏年なのだから、5月と8月の間か、11月と2月の間か、どちらかに閏月が挟まるのだろう。

どちらかが決まれば、8月と11月の間が1か月、というのも特別な処理で解決できるかもしれない。


でも、どちらが本当の閏月か、天保歴では決まらない。

200年近く使われてきた天保歴で、こんなことは初めてなのだ。




カレンダーの問題なので、国立天文台に決めてもらいたい、という要望もあるようだ。

しかし、国立天文台は「現代の」暦を決める業務は行っているが、すでに法的に廃止された旧暦に関する権限を持たない。


旧暦は勝手にカレンダー業者が印刷しているだけなので、カレンダー業者の組合などで決めてほしいという。

でも、カレンダーを印刷するような印刷業者は多数あり、それらは特に組合など作っていない。


結局、誰もが心配していて、誰もが決める権限を持っていない状態のままになっている。

まだ17年も先の話、とも思えるけど、「権限を誰が持つか、誰もが納得する方法で決める」という大事業を考えると、タイムリミットは近い。




また話は変わるのだけど、この日記につけた画像


天体観測をするための、当時の精密な計時装置(時計ではない)の文字盤なのだけど、ちょっとおもしろいことがわかる。

漢数字で書かれているのに「0」が使われているのだ。


この計時装置自体は、元々科博の別の部屋に置いてあった覚えがある。今は企画展で、こちらに移しているのだろう。

以前見たときには気づかなかった。


明治になって、外国の文明と共にアラビア数字も入ってきた。

その際に、日本人は初めてゼロの概念を知った、ということになっている。


ゼロがないと位取りができないので、計算がややこしい。

江戸時代には和算という独特の計算方法が発達していた。


でも、この文字盤…写真は「1」単位の文字盤で、十単位で数が示してあるのだけど、最初が「0十」から始まっている。

十には達していないよ、と示すために、わざわざ「0」を使ったのだ。


まぁ、学者の多くは蘭学(オランダから入ってきた学問)を学んでいるのだから、一般人に先駆けてアラビア数字にも親しんでいただろう。

でも、漢数字に混ざってアラビア数字の「0」だけを使っている、ということが興味深い。




企画展の話だけで長くなりすぎたので、ここでいったん区切る。

続きは別ページに


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国立科学博物館(続き)  2016-01-10 17:27:34  社会科見学 家族

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国立科学博物館の話題の続きです。



企画展は、日本館の1階だった。

日本館は、どうやら一番上の階から下に下りながら見るようになっているようだ。


そうすると、日本の古代から始まって江戸時代までの暮らし、そして江戸以降花開いた日本独自の科学技術の歴史が見られるようになっている。



しかし、企画展を最初に見たので、向かいの部屋、科学技術の歴史を先に見る。

いや、非常に面白かった。


全体に4つに分かれている。

天文観測、顕微鏡、地震観測、計時技術だ。


いずれも、非常に面白かったけど、ここでは計時技術…つまりは、時計について書いておこう。

僕が一番好きな技術だから。



現代は、一日を均等に24分割して「時間」とする、定時法を使っている。

(古代は12分割していたそうですが、いつから24分割になったのか、僕は知らない)


日本では1日を12分割した。

このうち昼が6分割、夜が6分割だ。


昼と夜の長さは、季節によって異なる。

にもかかわらず、昼と夜を、それぞれ均等に分割する。季節によって分割の長さが変わることになる。

これが「不定時法」だ。


日が昇るのが「明け六つ」、日が沈むのが「暮れ六つ」。


太陽の南中時刻が「九つ」で、真夜中も「九つ」。

ここから、明けと暮れの六つに向かってカウントダウンする。

そのままカウントダウンを続け、三つの次がまた九つ。




なんで九つから始まるのか、なんでカウントダウンなのか、その理由は知らなかったけど、解説ボランティアの方に伺うことができた。

といっても、ボランティアの方もよくわかっていないようだったので、ここではさらに僕の知識を上乗せして解説する。



陰陽では、奇数を「陽」、偶数を「陰」とする。

この二つはバランスが大切であり、どちらが良い、という意味ではない。


と言いながら、陽のほうが良いものとされ、重視される。

奇数の数字は縁起の良いものとして、今でも数字が並ぶ日を祝う習慣がある。


一月一日、三月三日、五月五日、七月七日…


一桁の中で一番大きな「陽」数である九は、一番縁起の良い数字とされる。

今では祝わなくなってしまったのだが、九月九日を「重陽の節句」という。


さて、ボランティアの方は「重陽」を知らなかったようなのだが、江戸時代の人は縁起のいい数字として重視していた。

そこで、一日の重要な時間…南中時刻と、反対の真夜中を「九」に割り当てた。


そして、一時が進むたびに、9を足した。

「九つ」の次は「十八」で、続いて「二十七」「三十六」だ。


でも、どんどん数字が大きくなるのは使いにくいので、一の位だけを利用した。これだと、一見カウントダウンに見えるのだけど、実は縁起の良い9を重ねているのだ。



このボランティアの方、割り駒式の和時計の解説もしてくれた。

先に書いたように、季節ごとに時間の長さは変わる。でも、時計が季節ごとに進む速度が変わる、というのは難しい。


じゃぁ、時計の針は一日に一周するようにして、文字盤を調整すればいい。それが割り駒式だ。

数字が「駒」になっていて、自由に動かせる。


江戸時代の不定時法を理解するには、まずはわかりやすい解説。




でも、展示の多くは2丁天符式。


振り子時計では、振り子が正確に動くことを利用して時間を測る。

天符式では、長い棒を振り回すのには結構力がいる(力学的にいえば、モーメントが大きい)ことを利用して時間を測る。


この天符を、昼と夜で自動的に切り替えて、時間の進む速度を調整するのが2丁天符式だ。



ただ時計がたくさん収蔵されているだけで、ここら辺の解説は一切なし。


そもそも文字盤と針を動かす機構を省略して、錘(おもり)式時計の「錘」の位置によってのみ時刻を示す、尺時計というものもある。


毎日錘を上に引き上げる必要があるけど、これは錘式なら当然やらねばならないこと。

普通の錘式との違いは、引き上げる際に正確な位置に合わせる必要がある、という手間で、大幅に機械を簡略化している。


「正確な不定時法への挑戦」という、一見して矛盾しているような解説もあった。

江戸末期、技術が進んで、西洋よりややこしい、不定時報を採用した時計が次々作られている。



そのあと、明治になって定時法が導入されます。

定時法で作られた柱時計(しばらく前に理科ハウスで見たのとほぼ同じ奴)や、懐中時計などが多数展示されます。


最期はセイコークオーツの1号機で締めくくられています。

1秒を正確に測る方法として、振り子や天符が使われてきた中で、「水晶発振子」によって正確性を飛躍的に高めた時計ですね。


でも、ここら辺も解説一切なし。せっかく面白いものが多数あるのにもったいない。


でも、科博の展示って、基本的にすべてそんな感じ。

国の最高機関としての科学博物館だから、わかっている人への資料性が高く、わからない人への解説はしないのですね。




この後、上の階に登りながら展示を見て回ります。

時代的には、どんどん古代の日本に遡っていく形。


途中で長女がおなかすいた、と言います。

でも、もうちょっと見たら全部だから、そしたらご飯食べよう…と言いながら引っ張る。


全部見終わったら3時前。。

地球館のレストランに行きます。


長男はマカロニグラタンを頼んだけど、ほかはみんなケーキ。


地球館は前回来た時にみっちり見たのですが、まだ時間があるので少しだけ回ります。

骨の標本などが多数ある区域、前回は次女が怖がって近寄れなかった。今回は大丈夫。


#まだ、人骨標本は怖くて嫌い。

 動物は大丈夫になった。


チビトガリネズミをはじめとする、非常に小さな剥製標本が並べてあるコーナーがありました。

ちいさい、かわいい、と長女も次女も喜びます。


ふと後ろを見ると、アフリカゾウやキリンの骨格が後ろにあります。

あー、なるほど。一番大きな生物と、一番小さな生物なのか、と理解して、子供に説明します。


チビトガリネズミは、ほ乳類最小の生き物です。そして、アフリカゾウは地上最大のほ乳類。

大きさ全然違うねー、と解説しながら、あれ? この流れはもしや…と、周囲を見回す。


ありました。頭の上に、天井からつりさげられた、シロナガスクジラの骨格標本。

世界最大のほ乳類です。象よりもはるかに大きなサイズに、長男も「大きさのスケールが違う」と驚く。


なかなか良い展示方法です。

相変わらず、説明はあまりないのだけどね。



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大雪の日  2016-01-19 17:12:37  住まい 家族

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すでに昨日の話。


1月18日、関東地方に雪が降りました。

大雪…ってことになっているけど、我が家のあたりはそれほどではない。


まぁ、少しは積もりましたが、家の前の大通りは車が通ることもあり、朝8時ごろには完全に溶けていた。

でも、8時時点ではまだ雨が降っていて、次女を保育園に送るには車で出ないといけない状態。


じゃぁ行こうか…と、後部座席のドアを開けようとすると、「バキッ」という異音と共に、手が空を切ります。

一瞬何が起きたのか理解できませんでしたが、外部のドアノブに当たる部分が壊れて空中を舞っていました。



うちの車、後部座席はスライドドアなのね。

スライドさせようとして壊れたので、後ろに向けてドアノブがすっ飛んでいった。


そして、ドアは開きっぱなしの状態に。

閉まらない。危なくて仕方がない。非常に困る。


まずは、バッテリーが上がらないように、ドア連動の室内灯を OFF にします。




保育園に行こうとしていたわけですが、雪だということもあっていつもより早めに出ようとしていました。

まだ時間の余裕はあります。


あわてて、瞬間接着剤を持ってきてみる。

まぁ、力のかかる部位がそれで直るとも思ってなかったのですが、ダメもとで。


…瞬間接着剤って、化学変化で硬化するから、寒いと固まらないんですよね。

雪の中で使えるわけがありませんでした。まぁ、それもやる前から思ってたのだけど、ダメもとで試したの。



仕方がないから歩いて保育園行く? とか、妻が聞いてきます。


でも、そういうことではないのよ。この日の夜に車を使う予定があったの。

家族を送っていくだけだから、とにかく動いてくれればいいだけなんだけど。



次。とにかくドアを固定できないかと考えます。

ガムテープを持ってきて、貼ってみる。まずは保育園まで行ければいいので、見た目は気にしない。


…濡れていて張り付きません。


家に戻ってタオルを持ってきて、再挑戦。

ガムテープの粘着力が弱い。濡れてなくてもすぐ剥がれる。


家に戻って、一番強そうなテープを探す。

これで張り付けると、まぁ走っても大丈夫かな、くらいには固定できました。


いや、固定できたように思えました。

この後保育園まで行ったけど、外から見ると閉まっているように見えても、中からは隙間がはっきり分かった。




まずは、保育園に送り届けて一安心。

家に帰って仕事をしたのですが、ディーラーが開く時間を間って電話をかけます。


まずは見てみないと何とも言えない、ということで、カーディーラーまで。


30分くらい待たされたかな。

ドアを分解して、原因究明したそうです。


本来は、ドアノブが壊れても開きっぱなしにはならない設計なんだとか。危険だから。

それで疑問に思ったので分解したそうなのですが、中の部品が壊れていたそうです。


でも、普段はちゃんとしまっていました。

どうも、壊れていて保持力が弱くなっていたのだけど、ドアノブ部分を動かすためのバネの力で補佐して、何とか止まっていたみたい。


#言われてみると、締まりが悪かった気はします。


しかし、それが逆にドアノブへの負荷となり、割れてしまったというわけ。

同じく内側のノブもひび割れているので、一緒に交換することになりました。



部品類は発注して、後日届いたら修理、ということで。

でも、このままでは危ないので、「ドアを開けられない状態」に応急処置してくれました。



自動車のドア修理なんて高くつきそうだ…と思ったら、思ったより高くありませんでした。




さて、夕方。

車を使う用事…というのは、長男を歯医者に連れていくため。


歯並びが非常に悪く、矯正したほうが良いと3年くらい前から言われていました。


言われたときに近所の歯医者に行ったのだけど、まだ乳歯の生え変わり時期なので、少し様子を見ましょう、と言われていました。

その後も毎年見てもらっていて、先日「そろそろ矯正したほうがよさそうですね」と言われ、矯正専門の別の歯医者を紹介されたのでした。


ただ、ここが家から行くにはちょっと遠い。

車で15分くらいなのだけど、予約してあった日に車が壊れて慌てたわけです。



こちらは…思った以上に高くて驚きました。

美容矯正ではなくて、明らかに歯並びが悪いから病気扱いになるかな…と思っていたのですが、矯正って一切保険利かないのね。


まぁ、自由診療じゃ高いのは仕方がないなぁ…と思いつつも手痛い出費。

この日は初診で「相談だけ」扱いだったので、お金は取られていないのですけど。




実は、家が築10年を超えて、メンテナンスの時期なのです。


点検はもう1年近く前に来たのだけど、その後連絡がなくて、先週やっと見積もりをもらったところ。

家のメンテナンスだから高いだろう…と思っていたけど、やっぱり非常に高かった。


とはいえ、作業内容の説明を受けたら、適正だと思える値段なんですけどね…



1年の計は正月にあり、と言いますが、そういう意味では今年は大きな出費が相次ぐ年になりそうです。



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歯科矯正  2016-02-18 12:21:54  家族

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いま5年生の長男が2年生の頃、学校の歯科検診で不正咬合と診断された。


歯医者に行ってみてもらってください、というので歯医者に行くと、矯正を始めるにはもう少し待ってからで良いと思います、と言われる。


それから毎年繰り返し、ことし「じゃぁ、そろそろ始めても良いかもしれませんね」と言われた。

で、歯科矯正するならこちらがいいですよ、と別の歯医者を勧められる。


かかりつけの医者、診療内容には「小児矯正歯科」を謳っている。

でも、やってないらしい。




お勧めされた歯医者(車で行かないといけない程度には遠い)には、もうちょっと早く来たほうが良かった、と言われた。

低学年から始めたほうが、変な癖がつく前だから治療が楽らしい。


とはいえ、こちらも歯医者の指示に従っていただけだ。


歯科医にも専門があって、矯正の専門家から見ると速い方が良いのだけど、そう思ってはいない歯科医もいるらしい。

一言で歯科と言ってもいろいろなので、仕方のないところだろう。



で、学校でも矯正を勧められるくらいなので少しくらい保険がきくかと思ったけど、矯正は完全に保険適用外。

べらぼうに高い。治療したものかどうか、躊躇したくらい高い。



とはいえ、歯は一生の問題だ。

高いとは言っても、矯正にかかる手間は個人差もあるし、やってみないとわからない部分もある。

やってみたら手間がかかったので料金高め、とかだと患者のほうも困るので、料金は基本的に一律だという。


最初の診療から、治療計画を立てるまで2週間。

この2週間の間に治療はしようと決めていたので、治療計画を聞いて、お願いしますと即決。


で、その場で歯形をとって、治療器具を作る。

2週間後、できた治療器具を入れてもらいに行く。



歯科矯正というとワイヤーで引っ張るイメージがあるのだけど、それだけではない。

長男の場合、舌の使い方に問題があるのが原因なので、それを修正しないといけないという。


うちの長男、乳歯から永久歯への生え変わりの時期に、乳歯が抜けてから新しい歯が生えるまでずいぶん時間がかかった。

前歯が抜けてから生えるまで、1年半くらいかかったはず。


で、前歯がないと「さしすせそ」のような音を出せない。

これらは、前歯と舌の間にわずかな隙間を開け、そこに空気を通すことで出す音だからだ。


これらの音を出そうとして、無意識に舌を前歯に強く押し当てる癖がつくという。

そして、普段から押し当てたままになってしまう。


その後永久歯が生えてきても、舌が押し当てられているので十分に伸びることができず、前歯をかみ合わせても隙間が空いたままになる。


これが不正咬合なのだけど、隙間があるので喋りづらく、舌を押し当ててしまい隙間が保持される、という悪循環に陥る。

さらには、歯が前に押されるので出っ歯(これも不正咬合)になる。まっすぐ下に向いても隙間がある歯が前に向けば、余計に隙間ができるわけで、良い話が一つもない。



というわけで、作られた治療器具は、舌の動きを制限するためのもの。

上両奥歯から前歯のほうにワイヤーを伸ばし、舌を前歯に押し当てられないように「フェンス」を作る。



最初はすごく嫌な感じがするだろうから、まずは慣れること、と言われ、基本的には今はこれだけ。

「舌打ち」で大きな音が出るように時々練習してね、とは言われている。


舌を前歯に当てている子は、大抵下の筋肉が弱く、後ろにひっこめておくことができないらしい。

舌打ちはこの筋肉を使う動作なので、繰り返すことで下を後ろにひっこめて置けるようになるのだとか。


他にも舌のトレーニングはあるのだけど、器具になれる1か月後から練習を始めるという。

ワイヤーなどをつけて歯列矯正するのも、1か月後に様子を見てから。




今週の頭にこれを装着して、長男は非常にしゃべりづらくなっている。


「さしすせそ」はかろうじていえるのだけど「たちつてと」は壊滅的。

これらは、前歯に舌を当ててから、勢いよく離して空気を前歯にぶつけて出す音だからね。


フェンスを入れたらご飯が食べにくい、というのは想定していたけど、しゃべりづらいことのほうがずっとストレスのようだ。



装着の直前、先週の土曜日に、参観日があった。

長男は5年生になったころから非常に積極的で、誰もやりたがらない仕事を率先してやっている。


参観日でも、発表の前に「これから~~の発表を行います」などのスピーチをする役割だった。

これは、上手にやっていた。


そして、3月に入ると「6年生を送る会」があるそうで、このスピーチも立候補していたそうだ。

喋りにくいけど大丈夫かな、とちょっと心配している。


心配だったら先生に相談しな、とは言ってあるけど、多少喋りづらくてもやりたい気持ちはあるらしい。




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おゆうぎ会  2016-02-21 16:48:35  家族

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毎年恒例、保育園のおゆうぎ会。


1年間の締めくくり、特に年長さんの卒園前の締めくくりの色合いが強い、保育園年間最後から2番目の大行事です。

(一番最後は卒園式)


長男の時から毎年見てきましたから、今年で参加するのは10回目かな。

そして、次女は今年年長さんなので、これが終わったらあとは卒園式を残すのみ。

我が家にとっても、基本的には最後です。




といっても、見ているほうは結構暇なんだよね…

自分のこともが出るところだけ熱心に見て、他の子の演技は全く見てないような親御さんもいます。


まぁ、見てなくてもいいんですけど、縁起の最中に露骨に席を立って移動する人もいる。

わが子の演技をビデオ撮影している人もいるので、演技中の移動は迷惑です。



午前中の早い時間は、基本的に3歳未満。特に0歳児は、10時ごろになるとお昼寝の時間だから。

そして、午前中は6歳未満。つまり、年長以外。


午後はたっぷりと年長さんだけの演技です。



保育園では、年齢別に保育している時間もありますが、年齢の垣根を払った縦割り保育の時間もあります。

なので、次女は下の学年の子にも仲の良い子がいる。


「~~ちゃんの演技、ビデオに撮っといて!」と頼まれているので、僕午前中もビデオで撮り続けます。

ただぼーっと見てるより、見る気になってみるのでずっと面白かった。

(ちなみに、妻は午前中は着替えなどのお手伝い。午後は自分の子の演技なのでゆっくり鑑賞です)


毎年誰かが泣いてしまう1歳児クラス、今年は誰も泣かなかった。

裏で着替えなどを手伝っているお母さん方は「奇跡だ!」と言っていたそう。


こちらも、次女の仲良しの子の妹がいるので、ビデオ撮影してました。

1歳だと、舞台の上で呆然としちゃって動けない子もいるのだけど、楽しそうに踊っている子が多くてかわいい。



その一方で、2歳児クラスの子は一人泣いてました。

たくさんの人の前、強いスポットライトを浴びると、いつもと違う雰囲気で圧倒されて、緊張感に耐えられない子がいるんだよね。




年長さんは、全員での群舞と、数人ずつのグループの踊りが2つ、簡単な演劇で、1人4回舞台に立ちます。


午後は年長さんだけなので、子供によっては舞台が連続する。

それでいて、衣装も凝っていて着替えに時間がかかるので、急に「待ち時間」が発生することもあります。


#古い保育園なので、歴代お母さん方が作った衣装がたくさんあります。

 子供向けの振袖や袴もあるし、アイドル風、ウェスタン風、法被姿に宇宙人? など、とにかく多彩。


待ち時間が発生すると、急にPTA会長とか主任の先生が出てきて、「場を繋げって言われたので」と身もふたもない暴露をしたうえで最近の保育園の話とか始めます。

まぁ、これも一興かと。



演劇は、不思議の国のアリス。うちの次女はアリス役でした。主役。二人いるんですけどね。

主役はやることが多いので、途中で交代することにしないと、保育園児には覚えきれないから。




次女は、夏のお泊り保育の際に風邪を惹いてしまい、参加できませんでした


これが残念だったので、ここしばらく、風邪をもらわないようにできるだけ外出を控えてきました。

休みのたびに、遊びに行きたいとか言われていたのだけどね。


これで大きな行事が過ぎたので、ちょっと安心して出かけられそうです。



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17年 在庫処分

19年 ファミリーベーシック V3(1985) ディスクシステム(1986)の発売日


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関数電卓  2016-02-29 15:30:14  コンピュータ 歯車 家族

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日曜日、子供たちと久しぶりに理科ハウスへ。

昨年11月末に行って以来だな。


ここは相変わらず面白い。


この日は中学生の女の子グループや、科学好きのお母さんと娘さんが来てたり、女性比率が高かった。

女性でもやっぱり理科が好きな人ばかりで、視点が鋭い。


そして、その鋭さが男とは違う、ということが面白い。

細かなことがいちいち新鮮に感じられる。




プラネタリウムで、「1時間にどれだけ空が動くか」という話が出た。

答えは結構みんな知っていて、15度。


じゃぁ、1日後の同じ時間の空はどれだけ動いているか。

公転が360度を365日で行うので…1度にちょっと足りないくらい! という答え。


ここでは正確性を求めてないから、これでいい。



遊んでいて夕方帰る間際、急に思い出して、タイガー計算機で 360/365 を計算してみる。


まず、タイガー計算機で割り算をする、というのが知らない人には難しい。

さらに、小数点以下まで計算を続けるのが難しい。


これを実演してみよう、という意図だった。


答えは 0.9862。まぁ、そんな感じだろう。


でも、あっているかどうか確かめようと、スマホを出して電卓アプリで計算。0.986301。

タイガー計算機は、1桁づつ求めて精度を上げていくので、最後の桁が多少違うけど、あっている。



…と、この話はどうでもいいんだ。

問題は、このとき出した電卓アプリを見て、周囲の小学生が「わっ! なにそれ! すげー」ってなったこと。


√程度なら普通の電卓にもついているけど、Sin Cos とか Log とか π とか書かれたボタンがあるのに驚いたようだ。

もちろん、理科ハウスなので、小学生でもこの程度の関数は知っている子ばかりが集まっている。



あぁ、これは関数電卓、と教えてあげる。

いろんな関数が使える、という説明と、これはスマホアプリだけど、本当の電卓もあるからお小遣いためて自分で買いな、とそそのかす。


スマホだったら、安いのは2万円出せば手に入る。

本物の電卓だと、3万円くらいするかなー、と。




このとき、「本物」として僕の頭にあったのは、最近の関数電卓はグラフとか描けるんだなー、と数年前に調べたときのやつだった。


でも、単に計算ができればいい奴なら、もっと安く売っていたね。千円で十分買えた。



というのも、帰り道に買い物に寄ったスーパーの文房具コーナーに売っていたから。キャノン製で税込み990円だった。


うちの長男、釘づけ。パッケージ裏の説明を読んで、複素数も計算できる! と驚いている。

じゃぁ、-1 を√してもエラーにならないのかな、とかいろいろ聞いてくるが、その機種を買ってみなければそれはわからない。


さっき「自分のお小遣いで買いな」と理科ハウスで言った言葉を覚えていて、お小遣いで買いたいという。

まぁ、おもちゃを買いたいというよりずっと有意義な買い物だろう。


小学五年生、自分で貯めたお小遣いで、関数電卓お買い上げ。




家に帰って、わくわくしながら説明書を読んでいる。

複素数を使うには、複素数モードにする必要があった。じゃぁ、-1 は、実数部が -1 、虚数部が 0 ということで…√。


エラーになった。複素数の√って、実数のルートと意味合いが変わってくるからね。

モード切替した時点で、√は使えなくなるようだった。


しかし、それは些細な事。


最近円周率を 20桁まで暗記していた長男、πボタン一発で10桁の円周率が出てくる、ということに喜ぶ。

Sin / Cos が、デグリーでもがラジアンでも計算できることに喜ぶ。

計算式通りに入れれば、優先順位も考慮して正しく計算してくれることに喜ぶ。


ともかく、長男にとってはとってもわくわくするおもちゃのようだ。



今朝は、「算数好きの友達に自慢する!」と言って、いつもより早く学校へ行った。




自分も小学生の時に初めて「自分の電卓」を手に入れてうれしかった覚えがあるので、電卓をおもちゃとする嬉しさはよくわかる。

僕の場合、父が仕事で使っていた古い電卓を譲り受けただけで、特別な機能はなかったけど。


#今は懐かしい FL 管のもので、内部計算が常に表示されている。

 掛け算程度なら瞬時に出るけど、√キーを押すと、激しく動く数字が見られて楽しかった。




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卒園式  2016-03-26 09:53:53  家族

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昨日、次女の保育園で卒園式が行われた。


保育園は教育機関ではないから、卒園したとしても何かを「修了」したわけではない。

(幼稚園は教育機関なので、修了と考えられる)


でも、うちの子たちが通った保育園は、地域で一番古いものだ。

江戸時代の初期には寺があったそうで、いつの頃からか付近農民が農作業をする際に子供を預かっていたらしい。


江戸時代には、当然ながら幼稚園や保育園の制度はなかった。

幼稚園制度ができたときに一端幼稚園となり、その後保育園制度ができたときに、より実態に即すために保育園に変更している。



というわけで、保育園なのだけど幼稚園のような教育を行っているし、幼稚園のような制服もある。

幼稚園のように卒園式で証書も渡す。


何年保育園に通いました、という保育証書だけど。




多くの子が、保育園の一番の思い出として、夏のお泊り保育を挙げるようだ。

卒園児が皆で読み上げる「答辞」(在園児が先に送辞を読むのに返答している)でも、夏のお泊り保育の思い出などが多く盛り込まれている。


でも、残念ながら次女はお泊り保育に参加できなかった。


ちょうどその時期にマイコプラズマ肺炎にかかってしまい、治癒するのに時間がかかったためだ。


どうしても卒園の思い出と言うとこの話になるし、思い出写真としてもお泊り保育の写真がある。

次女は皆と思い出が共有できないことが悲しくて、お泊り保育の話になると涙ぐんでしまう。


お泊り保育でみんなが体験した…自分でカレーを作ったり、お風呂屋さんに行ったり、ということは追体験させた。

だけど、そういうことではない。やはり追体験は家族との思い出になってしまい、保育園の思い出ではない。


かわいそうだとは思うが、過ぎた時間を取り戻すことは出来ない。




長男の時から9年間と少し通ったけど、保育園とは一応これでお別れ。

次女の卒園式というだけでなく、家族の卒園式だ。


一区切りついた感慨はあるが、寂しくはない。


というのも、歴史の古い保育園だから、地域の中心になっている。

行事には広く卒園児が集まり、高校や大学、社会人になっても顔を見せる人がいる。


おそらく来年も運動会やバザーに呼ばれるだろう。

いや、呼ばれなかったとしても、顔を出そうと思っている。


きっと喜んで迎えてくれる。

だって、親が参加したくて顔を出している、という OB が、すでに多数いるのだから。



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肩の力が抜けたところで  2016-03-26 17:10:10  コンピュータ 家族

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先日、プログラム教育について思うところを書いた。


3月1日に、パパートの誕生日って記事書いたのね。

僕の勘違いで、本当は2月29日が誕生日だったのだけど。


パパートという人が、プログラム教育の概念を作り出した人。


BASIC など、プログラムの作り方を学習する手段はすでにあった。

そういうことではなくて、プログラムを活用することで子供の発達に良い影響を与えられないかと考え始めた。


1960年代にはやり始めていて、1980年には本を書いてちょっとしたブームになった。

それから「プログラム教育」が広まり、実際にプログラム教育で育った世代が社会に出始めて、ここ数年でプログラム教育の有用性が急に注目され始めている。


#詳しくは、パパートの誕生日記事読んでね。



これがアメリカでの「プログラム教育」ブームの背景にあるわけだけど、日本にいるとそういう流れがわかりにくい。

じゃぁ、一つ書いてみようか、と思ったのが、先日の記事




先日の記事は、説明しようと思って肩に力が入っている。


自分でもわかっていた。

でも、書いても書いても良くならない。


記事を書く過程で、派生記事も生まれている。

問題を一部切り分けることでまとめようとしたのだけど、まとまらない。


もう悩むのに疲れて、とりあえず出してしまえ、で公表した。



やれやれ…と思って別件で過去の Scratch 関係の日記を検索したら、1年前にも同じようなこと書いてたことに気付いた。


鶏頭だ。

そんな記事を書いたことをすっかり忘れていた。



過去記事は、別に誤解を解こうとか考えていない。

単に家族の情景を書いただけの、自然体の良い日記になっている。


その代わりと言っては何だけど、誤解なんてないことを前提に書いているので、誤解がある人が読んでも理解できないかもしれない。




とりあえず公開してしまった理由の一つは、NHK で「Why!? プログラミング」という番組が始まる直前だったから。


ちゃんとプログラム教育がわかっている先生が監修している番組なので、この番組自体には誤解はないと安心していた。

でも、もしかしたら見た人が勘違いして何か言い出すかもしれない。


…杞憂だった。

番組見たら、すごくいい内容。誤解しているような人でも納得してくれるんじゃないかと思う。


全編 NHK のサイトで見られるので、興味がある人はそちらを見てほしい。

プログラムを知らない人には冗談で笑わせつつ、しっかりとしたお勉強もやりつつ、上級者ならニヤリとすることも入っている。


すごい盛り込んだ内容だ。

盛り込んでいるのに、詰め込んだ感じはない。


#いや、第3回はちょっと詰め込みすぎだったかな。

 「直交座標系」の勉強をして、キー入力で動くキャラクターの作り方を教え、シューティングゲームまで作ってしまった。

 10分の中で、初心者向けの説明を交えつつシューティングゲームの基礎が作れてしまう、という Scratch の扱いやすさを象徴する回でもあるのだが。



この番組、全5回しかないのが惜しい。


もっとも、現在レギュラーの子供番組「みーつけた」だって、「なりきり!」だって、「ミミクリーズ」だって、「シャキーン」だって、2~5回程度の試作版から始めている。

この番組もいつかレギュラーになる、と思いたい。



一方で、たった5回だから今の濃厚な内容が楽しめるのかな、とも思う。

これを毎週、1年作るとしたら結構大変だ。


いや、「考えるカラス」みたいに年20回くらいの放送ならできそうな気もするか…


#今思ったが、うちが NHK 教育見ている時間比率すごいな…




実は、この記事を書いている時点で全5回の、第5回だけ未放送だ。

月曜~金曜で5回の予定が、金曜日に国会中継が急遽入り、延期になったの。


長男に見せるために録画したのだけど、春から1年生の次女も、もちろん長女も、楽しく見ている。

昨日、予定されていた第5回がない、というだけで、次女は不満そうだった。それくらい楽しみなのだ。



長男はある程度 Scratch をやっているからこそ、他人の作品を紹介するコーナーで「この処理どうやってるの?」なんて声を上げている。


気になるなら、ソースプログラムを見られる、というのも Scratch の良いところだ。

公開されている作品は、すべてソースにアクセスして、改造して構わない。



人は教えても成長しない。

学ぼうとしたときにだけ、成長する。


この番組では、基本的なことは教えているが、「もっと知りたい」と思うくらいで止めている。

わざと中途半端に終わらせているのだ。寸止めがうまい。


そして、知りたければ資料は山のようにある。

学び取るのは自分自身だ。


つくづく、よくできていると思う。



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卒園  2016-04-01 17:05:20  家族

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次女の保育園の卒園式はもう終わったのだけど、その後も保育園に行っていた。


3月いっぱいは保育園児だからね。僅か4日しかなかったけど。

卒園式過ぎたら来なくなるお友達もいるのだけど、ほとんどの子がもう会えなくなる友達と、最後の日々を楽しむ。


うちの子も、家で友達に手紙書いて持って行きました。


そしたら、仲良しだった子が一人、インフルエンザでお休み。

インフルエンザは治ってもしばらくは登園できない。


この子は別の小学校に行くので、是非最後の日々を楽しみたかった相手。

残念ながら最後のお別れを言えないままに決定。



年長の時のクラス担任の先生は2名。

1人はまだ残るのだけど、もう1人は結婚退職が決まっている。


先生たちにも、最後に絵を渡したいというので、PCに取り込んで2枚印刷して渡した。




昨日3月31日が最後の日。


春休みだからもう制服を着ていかなくてよいのだけど、「最後に制服を着たい」というので制服で登園。

連絡ノートに、妻が「10年間ありがとうございました」と、見開き2ページで家族の肖像画を描く。


帰りのお迎えは、家族総出で行った。

長男も長女も、保育園にお世話になったもの。


ちょうど園長先生がいたので挨拶もできた。

(園長先生は忙しので、たまにしか会えないレアキャラ)



連絡ノートの絵は、担任の先生しか見てなかった。

でも、次女は他の人にも見せたくて、見せびらかして回る。


「漫画の最終回みたいですね」というのが秀逸なコメント。そういう絵だったから。



基本的に、お迎えは18時前に行って、18時を超えないうちに園を出ないといけない。

でも、この日は挨拶したり、ゆっくり話をしていて、18時20分になってしまった。




あいさつしている間、絵を見せびらかしてはしゃいでいた次女、実は泣きそうなのをこらえて元気に振る舞っていたようだ。

園を出て、帰りの車で涙ぐむ。


さらに、家に帰ってから夕食の際に「保育園から帰って夕食食べるの、これが最後だ」とよくわからない理由で涙ぐむ。



卒園してもいつでも遊びに来てね、と言われている。

だから、今日さっそく遊びに行こうと言われた。


いや、昨日お別れしたばかりだし、今日は平日でお父さんは仕事しないといけないから。



入学式の日、集まれる子で集まって、先生にランドセル背負っている姿を見せに行こう、と話が進んでいる。

遊びに行くのはそれまで待ってもらおうかな。



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別年同日の日記

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冒険遊び場・花見  2016-04-04 16:08:55  家族

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毎年3月最初の土曜日に行われる冒険遊び場が、今年は4月最初の土曜日に行われた。


主催組織が変わったらしい。

今までは、市の主導でやっていたけど、地域住民に移管した、という感じ。


3月頭って結構寒くて、遊んでいる子供は良いのだけど、見守っているだけの大人は毎年寒さに耐えていた。

今年は暖かくていいや…と思っていたら、当日急に冷え込んで、3月中旬並みの寒さ。


まぁ、いつもと大して変わらず楽しめたという話なのだけど。




午前中に冒険遊び場を十分楽しんで、午後は次女の新入学のあれやこれを買い出しに。


大体そろっているのだけど、まだないものがあったのでね。


特に筆箱。

「プリパラかジュエルペットがいい」と言っているのだけど、僕としては是非ジュエルペットにしてほしいところ。


#ジュエルペットのアニメは終わってしまったが、サンリオキャラは息が長い。

 プリパラを選んだら数年後には時代遅れになりそうな予感。



このために、わざわざサンリオショップのある遠いショッピングモールまで行く。

でも、ジュエルペットの筆箱というものはなかった。


ショッピングモール内のファンシーグッズ屋さんで、リラックマの筆箱を発見。

それがいい、というので購入。




日曜日。


妻が花見をしたい、というので舞岡公園へ。


長男が3歳の時に来たことがあると思う。でも、その後来ていなかった。

結構好きで、いつか子供を連れてきたいと思っていた公園。



残念ながら朝から雨だったのだけど、予報ではすぐにやむはず。

…なのだけど、公園についてもまだ雨がちらついていた。


傘を持って歩き出す。

でも、どんどん天気は良くなって、傘はただの荷物だった。


公園案内図を見て「案外小さい」と言っていた長男、最終的には「すごく広い公園だった」と認めた。



舞岡公園の見どころは、古民家だと思っている。

いや、公園内で非常に多くの、興味深い活動が行われていて、それぞれが見どころなのだけど、僕としては古民家が目当てで行った。


藁ぶき屋根で、土間と縁側のある、田の字型の間取りの家。

昭和初期までは当たり前だった…らしい。生まれる前だから受け売りの知識だけど。


でも、知識はあるので、子供に説明する。

囲炉裏がどういうものか。土間で炊事する、ということが家にとってどれほど大切であるか。

田の字型の間取りがどれだけ機能性に優れているか。



足踏みミシンも置いてある。

ちょうど先日、長男が小学校の家庭科でミシンを習って、機械的な構造に興味を持っていた。


その時に、電気が普通になる前にも足踏みミシンがあった、という話をしていたので、実物を見ながら話をする。



農作業用の納屋もあって、いろいろな農具を置いてある。

次女が唐箕を見て「なにこれー」と聞いてくるので、構造を説明してあげると、最後まで説明せずに理解した。


鉄腕DASH!でやっていたからわかる、らしい。

だとしても、なかなか勘が良い。




竹トンボや竹馬など、昔の子供遊びも置いてある。

ここだけで1時間くらい遊んでいたと思う。


「博物館みたい」という子供たちの感想。

そうだね。以前来た時は、古いものを動態保存してあって素晴らしい、と思っていたのだけど、これは博物館だ。


しかも、今でも使い続けられている。普通の博物館に飾られているものは「死んでいる」のだけど、ここのものは生きている。

なかなかほかで見られない、素晴らしいものだと思う。




舞岡公園で5時間ほど遊んでいた。

花見だけして、2時間程度でさっと帰るつもりだったのだけどね。


長女が「楽しかったからまた行きたい」というと、次女も「楽しかったから、5年くらいたったら行こう」という。


5年くらい、というのは、ディズニーランドとか遠くて高価な場所に行った時に僕が言った言葉だ。

舞岡公園は近いし駐車料金程度しかかからない。近いうちにまた行こう。



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長女と次女のお誕生日  2016-04-28 17:07:56  家族

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1人づつ書くのは面倒なので、まとめて2人分。

21日が次女の、25日が長女の誕生日でした。


いつも2歳差なのだけど、この間の4日間だけ、次女は長女に歳が近づく。

ちょっと嬉しいらしい。




21日は次女の希望でごちそうの夕食。


「揚げ物たくさんがいい」というので、鶏のから揚げ 1.2Kg と、フライドポテトたくさん。

それにトマトとキュウリをたくさん入れたサラダ。全部次女の好きなもの。


から揚げは朝から準備しといた。


いつも僕が作ると、肉が半解凍のまま切ってあげるので、から揚げが何だか四角い。

朝から解凍したし、良く揉み込んだのでふわふわでおいしい から揚げになった。


食後にケーキ。


季節的にまだイースターのケーキがあったので、次女はかわいいと「うさぎさんのケーキ」を選んだ。

長女はイースターのプリンアラモード。


8歳なので、太いローソク1本と細いローソク3本をケーキに挿そう…

…と思ったけど、ウサギにローソクを挿すのが忍びなく、僕の抹茶ケーキにプスプスと挿すことに。



長男は Scratch を楽しんでいてケーキ屋さんには行かなかった。

チョコレートケーキがいい、というのでいつも好きで食べている「パリパリチョコショート」を購入。


後で「甘い~。食べても無くならない~」と悶えていた。

数年前までチョコケーキ大好きだったのに、最近大人の味覚になりつつあり、甘すぎるのが苦手に。


実はこれは妻の遺伝で、妻も自分で選んだ、甘さ控えめで小さめのチーズケーキで苦しんでいた。




23日は、誕生日の間の週末なので希望の場所に行ってあげたかったのだけど、先に書いた通り未来科学館へ GAME ON 展を見に行く


まぁ、これはこれで喜んでいた。詳細は先に書いた通り。


24日、長女次女の希望で理科ハウスへ…行こうと思ったら、この日は休館日だった。

また後日。


長女も次女も、「科学館で誕生日プレゼント選ぶ」と言っていた。

お土産には高いようなものでも、欲しいのあったら買って、という意味。


しかし、いいものがなかったのでとりあえず保留。




25日は長女の誕生日。


食事の希望を聞いたら、お母さんの炊き込みご飯が好きだから食べたい、とのこと。

こればかりは僕が作ることは出来ないので、妻に料理を任せる。


炊き込みご飯と、長女の好きな蕪の炒め物。それに味噌汁。

豪華さはないが、どれも長女の好物なのでお代わりまでして大好評。


食後にまたケーキ。


わずか4日で季節は変わり、子供の日のケーキになっていた。


次女はかわいい「パンダのケーキ」。見た目が違うだけでウサギのケーキと同じものだけどな。

長女は、子供の日のプリンアラモード。二人とも先日と基本同じものだ。


長男は、先日甘くて悶えたので…悩んだ挙句、ガトーショコラに。

やっぱチョコは好きなので、小さめのチョコケーキにした形。


妻はイタリア栗のモンブラン。

僕はチーズタルトに。



長女は、昨年秋の保育園のバザーで入手した、かわいらしいキャンドルを持っているので使いたいという。

じゃぁ、ケーキにはローソク挿さない? と聞いたら、1本だけ挿したいらしい。


9歳の誕生日だけど、大きなローソク1本と細いローソク1本という構成に。

えーと、じゃぁ、引き算して9ってことに。


「なんで引き算?」と長男が笑う。


このやり取りを見て、妻が一言「オクタル!」。

なるほど。




ケーキを購入した時に、チラシが入っていた。

子供の日、母の日のケーキがいろいろと載っている。


それを見た次女「子供の日にもケーキ食べたい!」


1週間の間に2回食べたのに、さらに1週間程度でまた食べたいというか。


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別年同日の日記

05年 引越し一段落

13年 誕生日プレゼント


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黄金週間  2016-05-06 16:54:49  家族

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いまどき、黄金週間って言わないよな。


まだゴールデンウィークは少し残っているのだけど、現状の家族日記。


今年の G.W. は、4月29日(金)から5月8日(日)まで。

うち、5月2日(月)と今日6日(金)が平日。


捉え方にもよるけど、官公庁的には明日からは「週末」であり、G.W. は昨日までとなっているみたい。

4/29~5/1 を前半、5/3~5/5 を後半と呼ぶ雰囲気になっていた。




で、後半は天気が崩れるという予報だった。


じゃぁ前半でどこか行きたいと思っていたのだけど、中途半端に拘束される。

5月1日は、僕が今年は町内会の班長になってしまったため、会議に出席しないといけなかった。


29日は子供たちの部屋掃除で終わる。

30日にどこか行くつもりだったけど、妻が庭の手入れをしたいというので取りやめ。子供たちと図書館へ。




1日は先に書いた通り、町内会の会議。班長レベルだと、ただ出席するだけで何もしないのだけどね。

その間に妻が庭の手入れを進めつつ、枯れ草などを燃やすために火を熾していた。


なんか焼くものある? と聞かれたけど、そんな準備してない。

鶏腿肉の冷凍が2枚、ウィンナーが6本、冷凍かぼちゃが200g、先日庭で取れたニンジンが1本、蕪が1つ…


いや、それなりの分量あるな。

これに焼きおにぎりがあれば夕飯に十分だろう、とご飯を3合ほど炊く。

子供たち、もう食べ盛りで1食で3合くらい無くなってしまう。



なんの予定もしていなかったけど、急に始まったバーベキュー。

焼き肉のたれとかもなかった。塩コショウと醤油、味噌で。


ニンジンと蕪が、焼いたら甘くて大好評。蕪はまだあったので1つ追加。

肉がすぐなくなったので、冷蔵庫にあったベーコンブロックの残りを5枚に切って追加。


焼きおにぎりまで平らげ「もっと食べたい」という子供たちに、連休中にもう一度、ちゃんと準備してバーベキューをやろうと約束。




後半。

後半崩れると言っていた天気予報は少し後ろにずれたようで、雨の予報は4日だった。

どこかに行くなら3日しかない。


2日は平日だったのだけど、妻は知人に会うために外出し、疲れたようだ。

相談したいのだけど、なかなか起きてこない。


長男も、2日に体育があって全力ダッシュを何度かやって足が筋肉痛だという。

じゃぁ、出かけるにしても疲れないところだな…


山登り行きたい、と子供たちから要望が出ていたので、大山でも行こうかとも思っていた。

でもそれは後日にしよう。他にもいきたい場所はいくつかある。


9時ごろ、寝坊したと言いつつ妻が起きてきた。

疲れていたから寝過ごしたわけだけど、疲れは取れたので出かけるのに問題はないという。



よし、くりはま花の国行ってみよう。

以前から行ってみたかった場所の一つ。花がたくさん植わっていて、子供の遊び場もあるらしい。

よくわかってないけど、植物園みたいなものだろう。




10時に家を出て、周辺に付いたのが11時ごろ。すでに駐車場は満車。

子供と妻で先に遊びに行ってもらう。


昼ぐらいになり、帰る人も出始めたタイミングでやっと駐車できる。

家族を追いかけようと、ダッシュで向かう…つもりだったが、入り口からすごい坂。

(第2駐車場…裏門側・久里浜港から見える側から入っています)



「山歩きは疲れるだろうから」とここを選んだのだけど、ものすごい山でした。


山地過ぎて利用価値が少ない広大な土地に作られた、多数の花が植えられた散策路。

それが「くりはま花の国」の正体だと言ってよいかと思います。


散策路なので、「道」が中心。ところどころに花の植わった広場がある、というイメージ。


手入れも、言っちゃ悪いけど結構適当。

花を植えて雑草を抜いているのだとは思うけど、広大な敷地の雑草を全部抜くなんて無理な話で、花壇の中にも結構雑草が生えています。


ただ、ここが植物園ならダメな感じなのだけど、入園無料の公園ですからね。

それで花など植えて手入れしているというのは、結構すごいこと。



そして、適度にいい加減な雰囲気なので、芝生の上にシート広げてお弁当、という家族連れも多数。

うちもそうします。急に来たので、朝お弁当を作る暇もなく、コンビニのおにぎりだけど。




「冒険ランド」という広場は、子供の遊び場になっています。

山の斜面を活かした、大きな砦のような構造物があり、そこに吊り橋やネット、ジャングルジムのような構造やターザンロープ、そして長いローラー滑り台が集約されている。


大人から見ても「面白そう」な遊び場。

もちろん、子供にはものすごく面白いようです。遊びに行ったきり、戻ってきません。


この近くには、ゴジラの滑り台もあります。

東宝協力の元、2000年公開の「ゴジラミレニアム」に合わせて作られたもの。


その昔、観音崎に「ゴジラの滑り台」なるものがあって、復活してほしいという署名運動があったものの、市がこれを拒否。

(観音崎は観光地でもあり、風景に似つかわしくないという正当な理由)


ただ、市としては「観音崎に」は拒否したものの、多くの署名が集まった事実を重く見て、ここに作った…とのことです。


#なぜ観音崎? と思ったのだけど、初代ゴジラの中で、ゴジラが出現した際の緊急放送で「観音崎沖」と言っているのだそうです。

 初代ゴジラの上陸地点は品川なのだけど、滑り台は「観音崎に上陸した」というイメージで作られたらしい。



園内をぐるっと全部見て回ったら、それでもう閉園時間近く。


一日楽しんだけど、結局駐車料金以外払ってません。




4日は、予報通り雨。

朝4時ごろに暴風雨の音で目覚めます。


予想以上の雨に天気図を見てみたら、978ヘクトパスカルの低気圧がいました。

発生地点などの関係で「台風」の定義にあてはまらない、あくまでも低気圧なのだろうけど、事実上台風みたいなもの。


10時ごろには過ぎ去って、台風一過のような晴天に。

午後には暑くなりました。


まだ風は強かったけど、子供たちは大喜びで外遊び。

雨が強くてどこにも行けない、と言うつもりだったからね。


長女が誕生日の前から理科ハウスに行きたいと言っているので、午後から行こうか、なんて思ってました。

でも、調べたら理科ハウスは G.W. 中は休み。



6日。

1日に約束した「バーベキュー」を決行。

準備にいろいろ買い込みましたし、実は燻製を作ってみようと思って、豚バラ肉を塩漬けにしてある。


30日に図書館に行ったときに、次女が「学研のひみつシリーズ読みたい」と言って10冊ほど借りてきていました。

その中に「ハム・ソーセージのひみつ」というのがあって、長女が内容に興味を持っていたので。


余談だけど、これ、ひみつシリーズではないですね。「漫画でよくわかるシリーズ」。

僕の子供のころからある、ひみつシリーズと同じ体裁で、いろいろな会社から依頼を受けて宣伝漫画を描いているやつです。

非売品で、図書館などに配られています。


上に書いた「ハム・ソーセージのひみつ」は、伊藤ハム提供。


それはさておき、バーベキューの傍らベーコンを作ります。

子供たちは興味津々。


一緒に作った燻製ちくわを食べさせたところ、長男には大好評。長女・次女には煙の臭いがダメらしいです。




バーベキューは昼過ぎからだらだらとはじめ、夕食までだらだらと続きました。

日が暮れて暗くなり、炭火が赤々と見えるのが長男的にはすごく贅沢な時間らしい。

気持ちはわかる。僕もこの時間帯は好きだから。


暗いのが怖い長女・次女が「電気つけて」と言っているのですが、長男は暗い方がいいと主張。

家の横でやってるから、室内の明かりを点ければ明るくなるのね。




あと週末まで G.W. な雰囲気なのだけど、今日のところまでは以上。

昨日のバーベキュー、昼間からやっていたので地味に体に負担がかかっていたようで、今日はなんだか疲れている感じ。



約束の理科ハウスは明日行く予定。



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別年同日の日記

05年 初節句

11年 黄金週間

21年 G.W.の記録

22年 ゴールデンウィーク

24年 横浜散策(1/4)

24年 横浜散策(2/4)

24年 横浜散策(3/4)

24年 横浜散策(4/4)


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理科ハウス  2016-05-10 17:09:33  コンピュータ 家族

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G.W. 締めくくりの週末、長女の希望で理科ハウスへ。


もうすっかり馴染んでしまっていて、スタッフの人に「ひさしぶりー」と迎え入れられる。


日記に書き記しはするのだけど、何があったわけでもないんだ。

理科ハウスはなんというか、非常に落ち着くところで、家にいるようにのんびりと過ごせる。



この日は2階に上がる階段の前に「小学校5年生以上向け」との注意書きがあった。

長女が2階行っちゃいけないの? と聞くので聞いたところ、顕微鏡をたくさん並べてあるから、わからない子にはつまらないというだけだった。


入っても良いと言われたのだけど、なんとなく2階にはあがらない。

(長女も次女も、あとで上がったのだけど)




長男は行く前から、今日は図書コーナーで読みたかった本を読む、と決めていた。

一応2週間貸出可能なのだけど、我が家はちょっと遠いので、2週間で行くというのがなかなかできない。


聞いてみたら、図書館と違って厳密な決まりがあるわけではないので、別に構わないと言ってくれた。

長男は以前から気になっていた、幾何学折り紙の本を借りる。




子供たちは、2年くらい前から家でアイスの棒を使ってスティックボムを楽しんでいる。

この日の1階にはスティックボムが置かれていた。


手芸屋さんで薄い木の板を買ってきて切っただけだという。

アイスの棒よりも組みやすい反面、アイスの棒よりも反発力がないため、組み方に制約があった。


しかし、組みやすいというのは気軽でいいな。

今度考えてみよう。




2階には子供の質問コーナーがある。


理科ハウスに来るたびに、これを眺めるのを楽しみにしている。


子供が疑問に思ったことを、なんでも書いて掲示できるコーナー。

申し訳ないがつまらない質問もある。「私も質問してみたい」という欲で書かれた質問は、どこかで聞いたような質問になるのでわかる。


でも、大抵は面白い。大人には気づかない視点で書かれた質問が多い。


質問に対して誰が答えてもいい。答えは質問の裏に掲示される。

何人答えてもいいし、答えが食い違っていることだってある。

回答者の個性が見えて面白い。


そういえば、ノーベル賞取った梶田さんが答えたものもある。

理科ハウス、人脈が広いのだ。



それはさておき、僕は「答えが付いてない質問」を見つけては、少しづつでも答えるようにしている。


この日は、スタッフの方から「ぜひこれに答えてください」と、質問の指定が。

回答者の間でも答えが食い違い、回答者同士で議論が始まってしまったのだという。



見てみると、ちょうど理科ハウスに行く前日に、長女から受けた質問と同じだった。

その場で「長女にはこう答えた」と、僕なりの答えを口頭で説明した。


文章は今度書きます。


#後でメールしても、プリントアウトして貼っておいてくれる。




2階にブレッドボードが置いてあった。


ブレッドボードって、電子工作試作用の基板ね。

電子ブロックははんだ付けなしに回路が組めるのだけど、子供向けにわかりやすくしてある。


それに対して、ブレッドボードはやはりはんだ付けなしで回路が組めるけど、大人の仕様に耐えうる実用品だ。


実は10年くらい前から欲しいと思って、手を出しかけてはやめている。


小学校くらいまでは電子工作少年だったのだ。

でも、市販キットを回路図通りにくみ上げるのどまりで、自分で設計するほどの能力がなかった。


そして、ソフトウェアを覚えてしまったのでハードウェアからは遠ざかった。

今でもハードができないことはコンプレックスで、初心者レベルでもいいから今から勉強しよう、と何度も思ってはやめている。



理科ハウスには、7セグ8桁…いわゆるデジタル数字が8桁出せる液晶パネルと、LED と抵抗が適当においてあった。

LED には定格電圧があることと、E=IR の式、抵抗値の読み方が書いた紙が置いてある。


これだけ。後は勝手に遊べばいいし、壊したってかまわないという。


液晶パネルは、配線を適当につなぐと適当に表示が付いたり消えたりする。

間に7セグドライバ IC を入れていないので、数字以外でも形が自由に作れる。


LED は、適当な抵抗を入れて直結すれば光る。

抵抗を入れないでも光る。ずっと光らせてたら壊れるかもしれないけど。


通電すると勝手に色が変わり続ける LED とかも置いてあって、次女には大うけ。



いいなぁ。

また電子工作欲が刺激されてしまった。下手の横好きでいいから今から始めようか。




…と、ここまでが理科ハウスに行った日の話。


帰ってきて翌日ツイッターを見たら、IchigoJam福野さんに自分のツイートをリツイートされていた。


ツイートは5月1日がBASIC の初稼働日だという、自分のページの宣伝。

IchigoJam も、福野さんという人も知っていたけど、別にフォロー関係はありませんでした。



実は、ブレッドボード欲しいと思ったときに、ブレッドボード版 IchigoJam を買う、という選択肢も思い浮かんでいた。

これはもう、IchigoJam 買えってことか。運命がそうささやいているのか。


そんなわけで、先ほど Amazon でポチりました。

結局、普通のプリント基板 IchigoJam + ブレッドボードにしたのだけど。



遊ぶ暇があるかどうかは不明ですが、子供と一緒に少しやってみるのは楽しそう。



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フェスタと祭り  2016-05-16 10:46:51  家族

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なんか文学的なタイトルになっているけど、単純に週末の家族日記です。

本郷台駅前の「あーすフェスタ」と、大船駅前の「大船祭り」に行ってきたの。




本郷台駅前にある「あーすぷらざ」は、異文化交流をテーマとした施設。

子供博物館に類するものなのだけど、施設自体にはホールなども併設されていて、全年齢が使える施設。


ここで行われる「あーすフェスタ」には、在日のいろいろな国の人が、自分の国からの輸入品を売ったり、民族料理を食べさせてくれたりします。


始まったのはかなり昔で、かなり小規模にやっていたころから知っている。

と言っても連続して行っていたわけでもない。保育園の予定とかぶることも多くて、常に参加はできないから。


でも、今年はもう保育園児がいなくなったので、14日の土曜日に、喜んで見に行った。




まずは各国料理に舌鼓。


長女の中の良い友達がハーフで、お父さんがイラン人だという。

じゃぁ、イラン料理ないかな、って探してみたけど、残念ながらなかった。


ちゃんと数えてないから雑な印象なのだけど、多いのはケバブ屋。

ドイツソーセージの店も多い。つまりは、肉々しい料理は人気がある。


子供に人気なのが、綿菓子とかドーナツとか。分類するならアメリカ料理なのだけど、子供って結構保守的だから、「普段から食べなれている料理」を好むのだろうな。


でも、我が家の子供たちは、変わった料理を食べたがる。これは親の影響。



食べたのは、ケバブのピタサンドと、インドネシアのシチュー料理(ご飯添え)、セネガルのシチュー料理(フランスパンに挟んだもの)、ベトナムのラーメン(という名前で売っていたが、フォーだろう)など。


あとでまた食べるのだけど、館内も見たいというのでいったんこれで終了。


あーすぷらざ中庭の池で、各国の踊りや音楽を演奏していて、それを見ながら食事していた。

子供たちの「まだ食べたりない」という要望で追加を買いに行ったときに、小学校以来の(今でも一緒に仕事している)友人にばったりと出会う。




実は、次女が保育園の卒業遠足であーすぷらざに来ていた。

日程の都合で物足りなかったから、また家族で遊びに行きたい、と言っていた。


ここで約束を果たした形。

あーすぷらざの5階には子供向けの展示がいくつかあり、見て回る。


ファンタジー展示室は子供向けに人気なのだけど、いつ来ても内容が変わらないので、僕としてはもう飽きた(笑)

長男の時から見ているからね。


ここでも、高校・大学時代の後輩にばったりと出会う。

今日が祭りだとは知らずに、子供を遊ばせに来て驚いたそうだ。


ファンタジー展示室の一番人気は、「きょじんの国」だろう。エアトランポリン。

…昔を知らない人にはなぜトランポリンが「きょじんの国」なのか不明だ。


昔は、空気で膨らませた構造物があって「口」から入り、胃の中がトランポリンになっていた。

他にも骨の滑り台とかあって、腸を通って外に出る。


でも、老朽化で穴が開いたそうで、作り直すと大金がかかる。ただのエアトランポリンになった。

今でも、片隅に不思議な形の(骨の)滑り台が置いてあるのが名残。




国際平和展示室、という戦争をテーマとした部屋もある。

これはこれでいつか子供に教えたい内容なのだけど、次女にはまだ難しいのと、この日はお祭りメインで時間がないので見ない。


国際理解展示室へ。

こちらは世界中の文化や人々の暮らしがわかる展示施設。


民族楽器を叩いたり、民族衣装を着て写真を撮ったりして楽しめる。

各民族で人気の「ゲーム」なんかも置いてあって、楽しめる。



長男、マンカラに興味がある。

というのも、ここに入る前に中庭の物品販売屋台で、マンカラを売っている店があったから。


マンカラというのは、最古のゲームとされるゲームの一つね。

もっと古いゲームもあるのだけど、ゲーム盤は出土してもルールなどが不明の場合が多い。

というか、おそらくゲームなのだけど、ゲーム盤だと確定させることもできない。


ところが、マンカラは今でも遊ばれているので、ゲーム盤が出土すれば「マンカラがこの時代にも遊ばれていた」とすぐに確定できる。

そういう意味で、最古のゲームとされやすい。


ところで、それだけ古いゲームなので、名前もルールも地域によって多様化されている。

ローカルルールはあってもほぼ同じ内容なので、総称として「マンカラ」と呼ぶだけ。



店頭で店番のお兄さんが相手をしてくれて、ルールを理解した。中でも遊べるところがあるよ、と聞いてここに来たのだ。

しかし、中に書かれていたルールは「あーすぷらざ公式ルール」で、初心者にもわかりやすい代わりに戦略性が低かった。


外で遊んだルールのほうが面白い、と長男。

ルールを読んで、ゲームの戦略性の違いを理解できるのは大したものだ。


#Wikipedia の「マンカラ」項目で、「カラハ」として紹介されているルールを最初に覚えた。

 あーすぷらざ公式ルールは、概要に示されたルールに準じ(カラハの追加部分なし)、石を先に失くせば勝ち、というものだった。




4時に終了、とのことだったので、その少し前に外に出て、「おやつ」と称してまだ食べる。


長男が「沖縄そば」に興味を持っていたので、沖縄そばの店に行く。

もう最後だから、大盛にしてあげるよ! と言われ喜んでいたら、大盛でも入りきらなかったと2杯になった。


長男が1杯を食べ、もう一杯を残り4人で分ける。


長女と次女は、「揚げナン」と、綿菓子を食べたがっていた。揚げナンはすぐに買えた。

しかし、綿菓子長蛇の列。昼もあまりに並んでいるのであきらめたのだけど、並ぶ気はないのでパス。


沖縄そばの店の隣が、ケバブ屋だった。先に食べたのとは別の店。

綿菓子買えなかったから、もう一度ケバブ食べたいと言われて購入。


こちらの店も、もう最後だからと大盛にしてくれた。



長女と次女は、「飴細工」のお店の飴が気になって仕方がない。

一番小さい 300円のにしとけば? と言ったのだけど、400円のイルカが欲しくて、最後に購入。


#長女は水色、次女はピンク色のイルカ。


せっかくなので、Youtube で飴細工を作っているところの動画などを見つけ、家で食べているときに見せてみた。

本来職人芸にお金を払うようなものなので、400円というのは安いのだと思うけど、作っているところは見せてなかったんだよね。


#仮設の出店になってしまうので、衛生の問題もあってあらかじめ作った飴しか売れなかったのだと思う。

 飴細工屋さんは、飲食店スペースではなく、マンカラなどと同じ物品販売スペースで売っていた。





さて、翌日15日の話。


あーすフェスタは2日間開催なのでこの日もやっているのだけど、大船祭りはこの日しかない。

保育園の「今年の」年長さんが参加するので、踊りを見に行く。


向かう最中に、保育園でも小学校でも長女と同級の子に会う。

「一緒に行きたい」というのでゆっくり歩くのだけど、急がないと年長さんの踊りが始まってしまう。


急かしてヨーカドー前に付くと、ちょうど始めるところだった。


保育園では年齢を超えた縦割り保育を行っていたので、1つ下の代には仲の良かった子もいる。

しかし、毎年ここで踊るときにはキレのいい動きを見せる子が多いのに、今年は精彩を欠く。


…とおもったら、後で聞いたところでは、今年は日程の都合で昨日に遠足に行ったらしい。

子供たち、みんな疲れていたのね。子供だって結構大変。




仲の良かった保育園の先生と会い、一緒に祭りを歩きたい、という次女。

先生は先生で予定がある。それはちょっと無理だ。


でも、途中まで一緒に歩いてくれた。

フリーマーケット会場の前で、先生とお別れしようと言ったら泣きそうになる。


でも、そこがフリーマーケットで、去年ぬいぐるみを入手したところだと気づくと、「早く行こう! 先生バイバーイ」と急に気持ちが切り替わる。



でも、フリーマーケットだから、今年もぬいぐるみがあるわけじゃない。

次女にはあまり面白いものはなかったらしい。物欲のない長男は、面白そうな本を見つけて100円で購入。


で、実はフリーマーケットで一番買い物したのは僕。

古いゲームを置いてある店があった。


いつもなら気にしないのだけど、最近長男も長女もゲームが遊べるようになってきて興味を持っている。

じゃぁ、子供と一緒に楽しめる名作とかないかな…と思ったら、結構悪くないものがある。


ファミコン・ゲームボーイは1本 50円だというけど、いいのがなかったのでパス。

スーファミは一本100円だけど、僕はスーファミ持ってない。


プレステは300円だそうだ。


電車で Go! のことは、以前に子供に話したことがあったので、遊ばせてもいいだろう。

ギャラクシアン3があった。ギャラクシアンは先日 GAME ON 展で見て面白がっていたので、それがリメイクされて全然違うゲームになったのを見せるのも面白いかもしれない。

出たなツインビーヤッホー DELUX PACK 。つい先日、Scratch で他人が作った、明らかに雷電風の縦シューに熱中していた。ちょっと見せてみるか。


…と、3本持って迷っていたら、店番のおばちゃんが「3本で500円でいいわよ」と言ってくれた。

1本 300円なのに、3本なら 500円というでたらめな値段設定。

「子供に頼まれて売っているだけだから、値段はどうでもいい」とのこと。


ゲームの攻略本も置かれていて、長男が興味を持ってドラクエ8の本を読んでいた。

そうしたら「それ、ただであげるわ」と。ゲーム3本も買ってくれたから持ってって、と言ってくれた。


最初は「でもこのゲーム持ってないもん」と言った長男。

最近自分で RPG 作ろうと頑張っているので、参考になるかもよ、と言ったら心変わりしてもらってきた。


おばちゃんが、長女にもどうぞ、とトルネコの大冒険3の攻略本もつけてくれた。


500円でゲーム3本に攻略本2冊。フリーマーケットらしい、いい買い物をした。




「おなかすいた」と子供たちが言うので、毎年恒例の鎌倉ハムへ。

こういう鎌倉のお祭りには、大抵鎌倉ハムが出てきて、ハムの大皿盛り合わせを 500円で売っている。


商品にはできない端の部分とかを大量に真空パックにして冷凍保存しているみたいなのね。

形が悪いだけで十分美味しい。それを、こういう場所で破格値で販売している。


年々人気が高まって、長蛇の列。

妻が並んでくれることになって、子供たちと別のものを買いに行く。


先ほど分かれた保育園の先生が、「これから友達と焼き鳥食べに行く予定」と言っていた。

それで、うちの子供も焼き鳥食べたいと言っている。


先生は、たぶん飲みに行くのであって、このお祭りで食べるのではないと思う。

焼き鳥屋なんて出てないし。


大船の鶏肉料理専門店「ハマケイ」に行ってみる。焼き鳥10本パック900円、で売っていた。

普段は700円なので、お祭り価格。(それでも1本90円というのは安いのだけど)


これを見た長男、いっぱい食べたいから、さっき屋台が出ていた鶏皮焼きにしようという。

長女・次女も同意したのでそうする。


鶏皮焼きの屋台は、鎌倉ハムのすぐそば。

「がっつり肉を食べたい」という人にとっては鎌倉ハムの求心力はすごくて、鶏皮焼きは全然お客さんがいない。


お客さんがいないから、どの程度の量が入るのかもわからない。

「どのくらいの量?」と聞いたら、大盛にしますよ! と威勢の良い声。

良し、じゃぁその言葉を信じよう! とお金を出したら。本当にパックのふたが閉まらないほど入れてくれた。



道端の適当なスペースに陣取って食べ始める。

妻の方もすぐにやってきた。持参したビールを飲みながら肉を食う。

(書き忘れたが、あーすフェスタでもビールは持参した)


全部食っても昼ごはんには少し足りない、というので、フライドポテトと鶏皮餃子を追加。

子供たちが鶏皮焼きをすごく気に入ったので、鶏皮餃子も買ってきてみたのだけど、「シンプルな良さ」というものを再認識。


#まずかったわけではない。シンプルな鶏皮焼きがうますぎたのだ。




この後、普段の買い物をした後で、あらかじめ約束していたリンゴ飴を食べて終了。


例年、東北震災復興支援で物産品などを売っている店があるのだけど、見かけなかった。

今年は熊本の支援も行う、と聞いているので、いつもとは違うスペースに移動したのかもしれない。



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海辺散歩【日記 16/09/04】

ブレッドボードと IchigoJam【日記 16/05/16】

別年同日の日記

13年 デザイン変えた

14年 アイバン・サザーランドの誕生日(1938)


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ブレッドボードと IchigoJam  2016-05-16 11:36:11  コンピュータ 家族

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先日理科ハウスに行ったときに、ブレッドボードが置いてあって欲しくなった。

IchigoJam と一緒に購入したよー、と日記に書いたのだけど、その後、金曜日には届いた。



先に書いた通り、週末は近所の祭りが多くて忙しかった。

でも、届いたのだからとりあえず遊んでみたい。暇を見ながら遊ぶ。


まずはブレッドボード。

LED 2つを交互に点滅させる、というサンプル回路を作れる部品付きのキットを買ってみた。


土曜日、祭りに出かける前に少し時間に余裕があったのでやってみる。

一応、キットについている回路説明としては、LED をただ点灯させるだけ、トランジスタをスイッチとして点灯、そして交互点滅、と、回路を理解しながら進めるようになっている。


でも、トランジスタの働き自体は理解しているので、いきなり交互点滅回路を作る。


…少しして出来上がった。


最初は、配線を1つ隣の穴に差し込んでしまっていて、うまく動かなかった。

回路を見直してミスを発見し、修正する。簡単なものでもデバッグって必要だ。


チカチカした。


せっかくなので、以前から「壊れたけど捨てられずにいる」子供のおもちゃの基板から、LED を外しまくる。


3V で駆動する回路だけど、子供おもちゃの多くはボタン電池3個、4.5V で駆動されていた。

だから、LED を入れ替えてもかなり暗くしか点灯しない。


でも、壊しても惜しくない部品が多ければ子供にいじらせることもできるだろう。




ある程度できたところで、「なにやってんの?」と長男が興味を持って覗きに来た。

なんかチカチカ動いているのを見て、自分でも作ってみたいという。


いきなり回路を作るのは無理だろうけど、LED を入れ替えて遊んだりしていた。


このときは、祭りに行く予定があったので時間切れ。

夜、祭りから帰ってからまた遊んでいた。トランジスタをスイッチとする回路を組んでいたのだけど、トランジスタを理解していないので、ただLEDが点灯するのとどう違うのかわかっていない。


交互点灯回路も含め、何が起きているのかを順を追って解説したら、理解はした。

でも難しくて自分では作れなさそう、という感想。


それでもいいし、僕だって交互点滅回路を自分では組めない。理解はできるけど。

「読めるけど書けない」ってことだな。




翌日、今度は祭りが終わってから、夕食までの間に2時間ほど時間があったので、IchigoJam を組んでみることにした。


はんだ付けは、小学生の頃には何度かやったし、中学では技術の授業で電子工作を作る必要があった。

(今では必修ではないようだけど、僕の中学の頃には必修だった)


大学以降も数年に一度、ちょっとくらいはやっている。

でも、基本的には素人だと思ってもらっていい。



IchigoJam の組み立て説明書は、とてつもなく不親切だ。

組み立て説明書なのに、組み立て方なんて一切書いてない。


でも、完成した基盤の写真があって、部品の絵があって、そこに基板に書かれたのと同じ R1 とか IC1 という説明がある。

これだけで、その部品を、基盤のその文字の位置につけるのだな、とわかる。


取り付け方向がある部品については「左右方向に」とか「足が長い方を内側に」と書いてある。

基板のどっちが左右でどっちが上下かなんて規定してないのに、急に左右と言われても…


まぁ、常識的に考えて、基盤の文字を読めるようにおいて「上下左右」だろうと考えて組み立てる。


全体に、不親切ではあるが、ちょっと考えれば何を求められているかはわかる程度に説明されている。

説明書だと考えると不親切でも、これ自体がパズルだと思えば、ヒントが多すぎて簡単すぎるパズルだ。




ところどころ、部品が微妙に曲がったのを修正するのに苦労したりしながらも、50分ほどで組み上がる。

どうも、素人でも 50分、というのは標準的な時間のようだ。



さて、動かしてみよう。

PS/2 キーボードは家にあるものを使った。USB 電源もある。


サーバー用に使っている小さなディスプレイを持ってきて、ビデオケーブルを接続…と思ったら、ケーブルがない。

家のどこかにあったな、と探し出してくる。


さて、電源 ON 。…画面が出ない。でも、キーボードのランプが一瞬付くから、通電はしている。


あれぇ、どこか配線ミスしたり、熱しすぎて壊したりしたか? と不安になりながらチェック。

熱で壊したのは目で見てもわからないけど、半田ミスはなさそうだ。


テスターを、本当に数年ぶりに出してくる。

…テスターが動かない。電池がないのかな、と入れ替えても動かない。使ってないうちに壊れたか。


うーん、お手上げ…と思ったけど、そもそも使っている小さなディスプレイは、VGA 以外でつないだことが無い。

ビデオケーブルでも繋げることになっているのだけど、これが怪しいのかもしれない。


居間にある大きなテレビにつないだら、普通に動いていた。

なんだ、ちゃんとできてるじゃん。




居間のテレビで動かしたので、子供がすぐに興味を持ってやってくる。

いや、はんだ付けの段階から、臭いで寄ってきてたのだけど、「できたの?」と様子を見に来た。


パソコンだと聞いていたけど、黒い画面に白い字が出ているだけ。

すぐに興味を失って、また別の遊びを始める。


えーと、チェックもかねて簡単なゲームでも作ってみるか。

8ビット BASIC 定番の初心者向けゲーム、「下向きに走るレースゲーム」でも作ってみよう。


XXXX と並んだ X が壁で、壁にぶつからないようにしながら V を操作するゲームにした。



IchigoJam には、BASIC の命令一覧表が付いてくる。


これが、小さな紙にびっしりと細かな文字で印刷されたもので、とても読めない。

一応同じものが公式 WEB ページにもあるので、本気で使うときにはそちらを印刷しておくといいのだろう。


でも、とりあえずこのときは「びっしり」の文字で読んで作り始める。

使い方がわからない命令もあったけど、BASIC なのでダイレクトコマンド入力したりして動作を確かめながら作る。


30分もしないでゲームができた。

「下向きレースゲーム」と書いたのは、BASIC では画面最下段に文字を表示すると、全体に上にスクロールするからだ。


でも、IchigoJam には SCROLL 命令というのがあって、自由方向にスクロールできた。

これを使い、普通に上向きに進むようにした。


また、絵文字の出し方がわかったので、自機を飛行機にして、壁も●にした。



ここら辺までできたところで、また子供が様子を見にきて、「あ、なんかゲーム遊んでる」と言い出した。

このパソコンは文字が出るだけだと思ったけどゲームが遊べるのか、というので、今作ったのだと説明。




長男もゲームを作ってみたいと言い出し、まずは僕が作ったゲームの改造から始めてみる。


僕が作ったゲームは、サンプルで作っただけで面白くもなんともない。

ゲームスピードを変えてみたり、キャラクタを変えてみたりして楽しむ。


で、おもむろに「自分で1から作ってみたい」というので、NEW する。


IchigoJam 、セーブできないと思っていたからプログラムの画面写真撮ってから NEW したのだけど、4つまではセーブできるのね。

まぁ、知らなかったことだし、できの悪いゲームなので惜しくないのだけど。



普段 Scratch を使っている長男、キーボードは不慣れながら、何か作り始める。


IF が条件判断だ、というのは僕のプログラムを見て理解したようだ。

キーボードの上下左右で、* が自由に動くというだけのプログラムを作り始める。


最初は * が壁のように伸びてしまい、動いているようには見えない。

スペースを上書きして消すようにした。


ここで長男が思いつき、あえて通った後を消さず、・(本来はピリオドだけど、読みにくいのこの表記で書く)を残すようにした。


適当に動かしながら、・が並んだ画面を見て「パックマン作れるじゃん」と。



ランダムに画面上に・を散りばめ、 * を動かすだけのものを作った。* の後はスペースで消す。

これだけで、・の上を通ると消える。特に「食べた」という判定はしてないのだけど、パックマンのようにも見える。


「食べたかどうか判定できないの?」と聞いてきたから、できるよ、とあっさり答える。


さっき僕が作ったゲームでは、壁にぶつかったか調べてたじゃん。

同じようにすればできるよ、と、その方法を教える。



ついでにキャラクターも変え、絵文字を使って、猫がおにぎりを食べるゲームになった。

おにぎりを食べると1点。全部食べると「CLEAR」と表示される。


ちなみに、画面端の処理をしていないので、画面外に出るとおかしくなる。

ランダムにおにぎりを散らす処理も適当なので、同じ場所に書かれるとクリア不能になる。




Scratch で慣れていると、初めて見た BASIC でも簡単なゲームの1つくらい作れる、ということがわかった。

ただ、長男の感想では、BASIC は Scratch に比べるとゲームが作りにくい環境、のようだ。


まぁ、時代の流れもあるし、IchigoJam はわざと貧弱な環境にしている感じなので、その通りだろう。

でも、BASIC が「ゲームが作りやすい言語」とされた時代もあるし、歴史の流れだけ教えて置いた。


子供に説明したものなので、非常にざっくりしていて細かな部分は正しくないのだけど、こんな感じ。



世界初の言語として FORTRAN が作られ、2番目の言語として Lisp が作られる。全然違う考え方の言語だ。


FORTRAN を元にして、もっと初心者でも使いやすい言語として BASIC が作られる。

この BASIC を見て、Lisp でも似たような環境を作ろうと、LOGO が作られる。


#最初の LOGO は、BASIC のように行番号付きエディットのインタプリタ環境だった。



パソコンの時代になって、BASIC がパソコンに移植される。

このとき、大型コンピューター用の BASIC をパソコンに移植するのは難しかったので、「ゲームに必要な機能」を選び取る形で移植された。

だから、当時は BASIC はゲームが作りやすい言語だと言われた。


LOGO を元にして、教育用のいろいろな言語が作られる。Scratch はその最新版。

いろいろな研究の内容が詰め込まれているので、今一番ゲームが作りやすい言語だというのはその通り。


でも、BASIC もその後いろいろ作られていて、最新の BASIC では IchigoJam とはまた違う使いやすさがある。

IchigoJam は、自分でパソコンを組み立てるところから楽しむものだし、外に回路を繋げて楽しむ部分が多いので、あえて貧弱にしてある。



子供としては「ふーん」って聞いていただけ。

でも、いろいろな環境があるんだな、と知ったうえで、今は Scratch で楽しんでいればそれでいいと思う。



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JAMSTEC 一般公開日  2016-05-22 18:48:38  コンピュータ 歯車 家族

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毎年恒例の JAMSTEC 一般公開日。

今年も行ってまいりました。


始めて行ったの、もう10年前になるんだな。


そのころは職員食堂しか解放されてなくて、食べるのに困りました。

最近は屋台も増えたのですが、ここ2年ほどは「深海ブーム」もあって、それでも食べるのは大変だった。


というか、最初の頃に大変だと知ったので、毎年お弁当を持って行っていきます。


…でも、今年は屋台に長蛇の列は出来ておらず、買おうと思えばすぐに買える状態でした。

見学できる場所も、例年よりも混んでいない。


どうやら、深海ブームはひと段落したようです。




ただ、10年前と違って展示内容は非常に幅広くなっているのね。


以前は、多少駆け足なら「全部見る」ことも可能でした。

でも、今は1日じゃ全部回りきれない。公開日は1日しかないのですが。


勢い、毎年大して内容が変わらないところは見ないことになります。


南部潜り実演とか、高圧試験槽とか、すっ飛ばす。

関連企業ブースは見たかったのだけど、見忘れてすっ飛ばした。

しんかい 6500もすっ飛ばす。今年は うらしま もいたみたいだけど、別に見ない。


でも、子供の要望でスタンプラリーは回ったし、コーラメントスによる「噴火実験」は見た。

毎年同じ実験なのに、子供には楽しいらしい。




今年の目玉は「かいれい」の公開。完成したばかりの新造艦です。


「ちきゅう」ほどの能力はないけど、40m のコアサンプルを、12000mの海底から採取する能力があるらしい。

そのために、ちきゅう と同じように船の位置を保つ、アジマススラスターも持っている。


巨大なクレーンで、海底の岩や泥を救い上げることもできる。

子供たちには「でっかい UFO キャッチャー」と説明した。説明は間違っていないと思っている。




船自体はそれほど多いわけではないのだけど、スペースを工夫していろんな機能を搭載している感じ。

それでいて、居住性も考えられているようで、操舵室も、食堂も、船室も、今までに見た別の船より広い(と思う)。


その分、船の階層が増えているようで、エレベーターまでありました。



さすが最新鋭の船で、船内 WiFi 完備。

そして、WEB ブラウザでアクセスするだけで、操舵室に行かなくてはわからない、船の現在地や向いている方向、傾きなどの情報を得ることができる。


これ、すごいと思うのだけど、すごさに気づいている人少なかったみたい。

タブレット端末を整然と並べてデモンストレーションしていたのだけど、整然としすぎて、そういう「コンソール」が置かれているだけに見えてしまうのね。


WiFi でアクセスできる…と説明を読んで、自分のスマホでも見てみました。

kaimei-wlan という WiFi 基地局が見えましたが、パスワードで保護されていて、アクセスは出来ませんでした。(当然)




どうでもいい話。


「かいれい」から下船したところで、郵便局の方が記念切手売っていました。

JAMSTEC の切ってもあるし、近くの海上自衛隊のものもある。とにかく船の切手です。

(「はいふり」こと、ハイスクール・フリートの切手もあった。でも、僕このアニメ知らない)


ここで、小さい子向けに飴玉配ってた。

「どうぞ」と言われて、じゃぁ一人ひとつづつもらっときな、と子供に行ったところ、「一つと言わず、一掴みで取れるだけいいよ」と。


どうも、その場にいた偉い人が独断で言ったらしくて、他の職員は一瞬「えっ?」って雰囲気になった。

でも、その人が「いいじゃん。一度やってみたかったんだ」と。


一番小さい次女が最初に挑戦。

…一掴みで、20個くらいとれました。個包装された飴玉だから、思い切り握ると袋の端が指の隙間に入り、たくさん持ち上げられる。


「うわ! 思ったより取れるなー」と偉い人。

申し訳ないので、これだけもらえば十分、と長男と長女は取らないように制しました。


多分、つかみ取り最初で最後だよね。




研究室へ。


例年、研究室を公開して実験などを見られます。

超臨界水とか、超臨界水を使った MAGIQ乳化とか、被写界深度を利用して凹凸の高さを測れる顕微鏡とか、過去に変わったものをいっぱい見せてもらってきた。


…でも、残念ながら今年は研究室には入れないようになっていました。

研究室前の廊下に張り出された研究成果を見て回るだけ。


今年一番興味を引いたのは、ゴエモンコシオリエビの飼育条件がわかった、という話。

いままで、飼育条件がわからずにすぐに死んでしまっていたのが、1年以上飼うことに成功したそうです。


条件がわかれば水族館とかで見ることもできるようになるわけだけど、それ以上に「極端な環境下で、生命がどのように維持されているか」がわかることがスゴイことです。


ゴエモンコシオリエビの場合、深海の熱水鉱床で生息しています。

海底の火山で温泉が湧いている環境。


そこで生きるのに必要なのは、この温泉の「熱」なのか、火山からいろいろ出ている「成分」なのか、それとも火山に集まる他の生物なのか…

可能性はいろいろあるわけです。


飼育条件がわかった、というのは、この多数の可能性の中から、利用している要素が絞り込めたということ。



ゴエモンコシオリエビは、食べ物もない環境で、自らの腹毛に硫化水素を栄養にできるバクテリアを増殖させ、そのバクテリアを食べて生きています。

そのバクテリアの増殖に必須なのは、硫化水素の濃度だけで、温泉の熱などはあまり関係なかったそうです。




研究室前の廊下で、チェン氏の講演を聞きました。

鉄で体を作る唯一の生物、スケーリーフットの研究者で、学名にも氏の名前が付けられています。


氏は子供のころから貝マニアで、スケーリーフットが発見されたときに深海の貝に強く興味を持ち、研究者になったそうです。

ここら辺の半生(と言っても、彼はまだ 26歳。この年でオックスフォード大学を卒業している!)を面白おかしく語った講演。


「マニアになると人生踏み誤るからやめといたほうが良い」というのが話の結論なのですが、どう考えても「そういう人生は面白い」と背中を押しているようにしか聞こえません。




いろいろ見ていたらあっという間に終了時間間際。

屋内展示をあまり見ていない、と慌てて本館に飛び込みます。


地球シミュレーターの紹介展示があり、そこでゲーム大会をやっていました。

地球シミュレーターでゲーム! 何て贅沢な! 何て才能の無駄遣い!


地球シミュレーターでは、地球に関する様々なシミュレーションが行われています。

海洋の流れの研究もその一つです。


ここで行われていたゲームは、刻々と変化する海の流れに乗せて、メッセージボトルを遠くへ届けよう、というもの。

日本の沿岸の好きな地点をスタートして、一番遠くまで流した人が勝ちで、商品も出ます。



終了間際で人も少なかったので、ゲーム内容もよくわからないうちに子供たちも参加。

最初に各自の色が決められ、画面上で好きな位置を示すことで、自分の色のメッセージボトルを投下します。


…という体で、Windows 標準の「ペイント」で、示された位置に色のドットをスタッフが置いていました。

おそらく画像が保存されて、ゲーム開始時にそこから色のドットを拾うんでしょう。


みんなが決めたところで、ゲームスタート。「3、2、1」とみんなでカウントすると同時に、スタッフの人がコンソールから「./a.out」を実行します。


a.out って、UNIX でプログラムを作るときに「特に名前を決めていない」と作られるファイル名ね。

1回限りのイベントで作った、どうでもいいプログラムという感じがすごく漂っている(笑)



この後、太平洋の地図の上に、各色の腺が引かれていきます。ボトルの流れた軌跡です。


同時に、画面左上には各色の最初の地点からの直線距離が出ます。

距離が長い順に並ぶので、一目で現在の一位がわかります。


これが、よくできている。

たとえトップを走っていても、急に海の「渦」に巻き込まれてしまい、動きが止まってしまうことがある。

この渦は、いわゆるカルマン渦。刻々と変化し続けるので、すぐ後に同じコースをたどったボトルがあったとしても、同じ動きにはならない。



子供たちが参加したレースで動きを見て、僕と妻も参加します。

さっきのレースの動きを参考に置いてみましたが、先に書いたように海流が刻々と変化するので、わずかな初期位置の違いが全く違う結果を生み出します。


ある程度想像がついて、でも運任せ、というのが非常にゲームとしておもしろい。



ちなみに、地球シミュレータをリアルタイムに利用しているわけではないそうです。

あらかじめ計算した海流データを利用してゲームを作った、というだけ。




地球シミュレータ、いつの間にか第3世代になっているのね…


2002年に完成し、速度で世界一にもなった初代は、640ノードでした。

1ノードは 8CPU で、全体で 5120CPU 、41TFLOPS でした。


2009年に置き換えられた第2世代は、160ノードに減りました。

1ノードはやはり 8CPU で、全体では 1280CPU 。しかし、性能は3倍以上の 131TFLOPS でした。


昨年 2015年に第3世代になっていたそうです。なんと 5120ノード。

今まで、1ノードがロッカーくらいの大きさのコンピューターだったのに、ブレードサーバーになってロッカーくらいのサイズに多数詰め込んだ、ということですね。


1ノードの CPU は1個に減ったのだけど、実は4コア。今までは1コアだったので、CPU = コアとして考えれば1ノードが 4CPU 。

全体では 20480 CPU になり、性能は2代目の 10 倍、1.3PFLOPS。


ちなみに、「2位じゃダメなんですか」という名文句で開発中止にされそうになったスーパーコンピューター「京」は、10PFLOPS です。

想定する利用目的とかが違っていて、計算能力のほかに、データ転送能力などにチューンの違いがあるので、単純に比較できないのだけど。


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Chromebook購入  2016-07-12 10:24:14  コンピュータ 家族

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子供たちが Scratch で遊んでいて、1台しかないノートパソコンの奪い合いが起きるようになった。


ところで、そのノートパソコンは親のサブマシンだ。

仕事で使う会計ソフトはそこにインストールしてあり、決算期なので使わなくてはならない。


というわけで、子供用マシンの購入を検討した。

そして、Chromebook を購入したのだけど、日本では事前に十分な情報を得られず、予想外のことがあった。




まずは、いい面から書こう。


Chromebook は素晴らしい! まだ使い始めてわずかだが、ちょっと調べものをしたいときなどに気軽に使える。

スリープしている状態からなら1秒で使えるようになる。


完全に電源断の状態からでも、5秒もあればログイン可能になる。

ログインにはパスワードが必要だけど、ログイン後はすぐに使い始めて大丈夫。

(Windows だと、ログイン後に環境整えるのに時間かかるからね)


もっとも、後で書くけど万人に勧められるものではない。

自由に使える Windows マシンがあったうえで、サブとして使うのが前提だ。



十分に使用用途が絞り込まれていれば、安いし、軽いし、電池もちも良い。

(ハードディスクや DVD-Drive のような、重たくて電気食いのモーターを使わないから)


今回購入したのは、Acer の Chromebook C730E C730E-N14M というモデル。


学校などで使用することを想定したモデルで、堅牢さが売りだという。


子供に使わせるのが主目的なので、その堅牢さが魅力だと考えた。

でも、買ってみたら薄くて軽いので驚いた。もっとゴツイのかと思っていた。


現在人気の Chromebook は、ASUS の Chromebook flip C100PA


値段はほぼ同じだけど、こちらの方が少し安い。

画面がタッチパネルになっていて、キーボードを背面に回してタブレットとして使える。


ただし、CPU はちょっと非力で省電力。

購入モデルは Intel で、flip は ARM 。

Chromebook として使う分には CPU はどちらでも関係ないのだけど、将来 Linux マシンなどにするつもりなら、Intel のほうがつぶしが利く。


もうひとつ。

すぐに詳細を説明するけど、Chromebook はメインメモリ 2GB のものが多い。人気の flip も 2GB。

でも、購入モデルは 4GB 。


そんなことを考えながら選定した。




購入前に情報を調べていて、勘違いしている人が多いように思える。

まず、大前提としてパソコン初心者が1台目に購入するものではない。


世の中には、Chromebook が安いから「初めてのパソコン」として購入検討している人がいるようだ。

もしあなたがそういう人なら、すぐやめたほうが良い。


お勧めの1台目は Windows だ。なぜなら、利用者が多くて一番無難だからだ。

無難で、面白くもなんともない。無難にまとめてあるので最大公約数的なつくりで、使いやすくもない。


でも、初心者なら何よりも必要な「手厚いサポート」がある。

解説書もいっぱい売っているし、ネットで質問しても回答を得られやすい。



ちなみに「2台目」…これは、買い替えの2台目ではなくて、メインマシンとは別の機械、という意味だけど、2台目に買うのもお勧めしない。

世の中では Chromebook は2台目に良いということになっているのだけど、たぶん2台目として買うと不満が出る。


2台目に MacOS を買ってみたり、もしくは Windows マシンを買うのだけど、どうせサブなのだから Linux とのデュアルブートにして遊んでみたりするといいだろう。


OS が違うと、できることが全く違う。いい面もあるし悪い面もある。

そういうことを理解したうえで使わないと、Chromebook は不満だらけのマシンになりそうだ。


逆にいえば、「そんなにパソコンいらんわ」って程度のパソコンの使い方の人は Chromebook なんて買わないほうがいい。




というわけで、初心者向けの足きりは終わった。

以降の話は、Chromebook を買ってもよさそうな人が、買おうと検討していることを前提に書かせてもらう。



Chromebook の安さについて、「同じ性能なら Windows10 マシンでも同じ程度の値段である」と言っている人もいる。


これは事実だ。

Chromebook の多くは、ちょっと非力な CPU で、メモリは 2G しかなくて、ストレージが 16G 程度しかない。

そして、事実としてその程度の性能の Windows10 マシンは売られていて、同じ程度の値段だ。


じゃぁ、その Windows10 マシンは使い物になるのか、と言われると、全く使い物にならないだろう。

Windows10 を「まともに」使いたいのであれば、メモリは 4G 、ストレージは 64G からだろう。

快適に使いたいなら、メモリ 8G にストレージ 128G は欲しい。


でも、Chromebook ならメモリ 2G 、ストレージ 16G で十分まともに使えるし、メモリが 4G になれば快適だ。


ハードウェアのスペックを見て「同程度なら同じ値段」というのではなくて、使い物になる機械かどうかで判断しないといけないのだ。


このコストパフォーマンスの良さが Chromebook の魅力だ。




とはいえ、Chromebook が使い物になるかどうかは、その人の使い方次第だ。

先に、「目的を絞り込んだ3台目」という書き方をしたのだけど、絞り込み方次第では「使い物にならない」ということになる。


大前提として、Google が嫌いな人は使えない。

Google アカウントを取得し、Google に個人情報を含む情報を預けないといけない。

Google は悪だ、と考えている人には許せないことだろう。


Chromebook は、Google のサーバーにぶら下がっている「Thin Client」として動作する。

Thin Client というのは、企業向けコンピューターで使われる用語で、それ自体は計算機能(CPU とメモリ)以外をほとんど持たず、多くの機能をサーバーに依存する機械をいう。


企業で Thin Client を使う理由は、管理の手間が省けるからだ。

会社で使っている業務用のソフトのアップグレードがあった場合、全社で使われる数千台のパソコンに、すべてインストールする必要がある。

しかし、 Thin Client ではそうしたソフトをすべてサーバーに置いているので、サーバーにあるファイルをアップグレードすれば終わりだ。


Chromebook では、この仕組みを企業向けではなく、一般向けに開放している。

だから、ソフトウェアは常に最新版を使える。




Chromebook が適しているのは、まず WEB ブラウジング。

つづいて、Gmail 。WEB mail だね。


Google Docs や Google Spreadsheet を使って、文章作成や表計算もできる。

これらも WEB アプリだ。


他にもいろいろあるけど、全部 WEB アプリ。つまりは、Chromebook では WEB 以外のことは出来ない。


WEB アプリって低機能でしょう?

なんて思う人は、まずは Windows 上で WEB アプリを使ってみるといい。


Google Spreadsheet を Excel の代わりとして使うと、おそらく違うところが目について「やっぱり低機能だ」と判断するだろう。


でも、Google Spreadsheet は、チャットしながら同じ表を編集したりする機能がある。

仕事で情報を共有するときに、非常に有用だ。


さらには、特定の URL にアクセスすることで、内容を CSV で取得したりできる。

プログラム開発する際に、データを Google Spreadsheet にまとめておいて、複数人数で編集してから、プログラム Make 時に最新のデータを自動的に CSV で取得、整形してプログラムに組み込む、なんて芸当ができる。


これは、Excel では出来ないことだ。

すでに、僕は仕事で Google Spreadsheet の便利さを知ってしまったので、Excel に戻りたいとは思わない。





Chromebook には、これらの WEB アプリが、インストール可能なアプリとして提供されている。

もっとも、インストールしたところで、現実的には WEB の URL にジャンプするだけのものも多い。


それでも、Bookmark と違い、配布アプリをインストールするとアプリ一覧の中にアイコンが置かれるようになる。

すぐに呼び出せるので使いやすい。


また、一部のアプリは、WEB で使われるデータをすべてパッケージ化してあり、URL へのアクセスなしに動く。

この場合、ネット接続できない場所でも使用できる。


本当に限られた一部パッケージだけとはいえ、便利だ。

Google Docs や Google Spreadsheet はこの機能に対応しているので、最低限の作業はオフラインで完結できる。




こうした「アプリ」以外に、「機能拡張」と呼ばれる仕組みもある。

こちらは、Windows でいえばデバイスドライバ的な役割を持つ。


たとえば「ファイル」というアプリがある。ファイル一覧を表示するものだ。


通常は、ローカルのファイル一覧が表示される。

とはいえ、Chrome はローカルストレージが非常に小さい。ここにファイルを置くことはあまり想定していない。


そこで、Google Drive の中身も表示される。

ネットの向こうにある、クラウドストレージだ。Chrome では、通常のファイル置き場としてここを使う。


この「ファイル」アプリは機能拡張に対応していて、好きなクラウドストレージを使えるようになっている。

SMB (Windows のファイル共有形式)対応の機能拡張もあるので、家に NAS (LAN に接続するハードディスク) がある人や、メインマシンとしての Windows マシンがある人は、そのファイルも使える。




これらもよく言われていることだから、購入検討者には「いまさら」な話だろう。

それでも購入検討を続けているのだから、WEB アプリで十分な用途、または WEB アプリでないといけない用途に使うのだと思う。


うちの場合は、最初に書いたけど子供たちの Scratch だ。これは WEB アプリなので、Chromebook で十分だ。


先に書いたけど、僕は Google Spreadsheet をつかえればそれでいい。

でも、「表計算」ではなくて、「Excel」でないとどうしてもだめなんだ、という人には使えない。


一応、Microsoft も Office online という WEB アプリを用意していて、Excel も使える。

使えるのだけど、これは第三の表計算ソフトであって、デスクトップの Excel とは似て非なるものだ。


Excel が必要なんだ、という人は Windows を使わなくてはならない。


同じことは、 Word についても言えるし、Photoshop についてもいえる。

どうしても使いたいソフトがあるなら、そのソフトが提供されている OS を選ばないといけない。




さて、子供に与えることを前提として購入検討していたら、当然のことながら Google アカウントの問題が出てくる。

Google では、(米国法が定めた)未成年保護の観点から、13歳未満のアカウント取得を許可していないのだ。


ここで大事なのは「アカウントが取得できない」ことではなく、これが「未成年保護」のためだということだ。

Google の機能を 13歳未満に使わせたくない、ということではない。


実は、Google では、未成年には親のアカウントの権限を一部委譲して使わせることのできる機能がある。

この場合、未成年ユーザーは親の管理下に置かれ、閲覧した WEB サイトの情報などは、すべて親に筒抜けになる。


Supervised user 。日本語では「監視ユーザー」と訳されている。

普通の PC Chrome でも監視ユーザーは作れるのだけど、Chromebook のために作られた機能だと考えたほうがいいだろう。


Chromebook を利用できるユーザーを登録する際に、未成年用に監視ユーザーアカウントを作ることができる。

監視ユーザーでログインすると、親のアカウントを借りる形で WEB を閲覧することになり、その際の URL 履歴は後で親が確認できる。


(確認は Chromebook を使う必要はない。Google アカウントに対して履歴が記録されているため、PC からでも、Chrome 以外のブラウザからでも見られる)


この機能は、2013 年の秋ごろから一部ユーザーに提供が開始され、2014年の春には一般公開されたようだ。


にもかかわらず、日本ではこの機能の詳細を書いたページがない。


無いというか、監視ユーザー機能は「どの URL を閲覧したか親が確認でき、必要なら URL 単位、ドメイン単位でブロックできる」という程度のことしか書かれていない。


公式にはいろいろな制限ができる、と書いてあって「アプリのインストールを禁止できる」とあった。



アプリのインストールは出来ない、と書かれていたページもあったのだけど、不安に思って情報を調べたところ、Google 公式のヘルプファイルには「管理者権限でのインストールは可能」ということが書かれていた。




ということは、監視ユーザーと通常ユーザーの違いは、WEB アクセスが自由ではないことと、勝手にアプリをインストールすることができないだけなのだろう、と考えて購入した。


しかし、そうではなかった。

監視ユーザーは通常ユーザーと明らかに機能が違う。


後から見返したら、そう書かれているページもあるのだけど、あまり重要視している人はいないようで、さらっと書かれている。

もしかしたら、そういう機能があるから紹介しているだけで、実際に子供に使わせたりはしていないのかもしれない。


そこで、子供に使わせる人向けの、「警告としての」監視ユーザーについての話を書きたいと思う。

ちょっと話が長くなるので、いったんここで区切ろう。



続き:Chromebook で子供ができること



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山登り  2016-07-18 17:36:03  旅行記 家族

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G.W. の頃から、長女が「山登り行きたい」と言っていた。


というか、元は春ごろに僕が「行きたいねぇ」と言ったのだ。

でも、G.W. は忙しくて行けなかったし、その後の休みも何かと忙しかった。


6月に入ってしまうと梅雨で雨降ったりするし、いつか行こうと言ったきり。

そして、やっとこの三連休で機会が巡ってきた。


3連休は雨が降らない予報だったけど、金曜日は大雨だったので土曜日は避けた。

山がぬかるんでいるかもしれないと思たからだ。


月曜日はゆっくり家で休んで体力回復したい。というわけで、行くのは日曜日しかない。

でも、土曜日時点で「どこに行くか」という肝心なことは決めてなかった。


まぁ、大山か金時山を考えていた。どちらも初心者向けにいいという話だから。

僕も両方登った記憶はあって、金時山は後半、岩だらけの崖みたいなところを登っていく必要があったと記憶。


ただ、登山ルートは複数あり、初心者にも人気のルートもあるという。

じゃぁ、金時山行こう。




日曜日は朝ごはんを食べて、8時には家を出られるように準備。

おにぎりも作って持って行く。非常食としてのおやつもたっぷり持ち、飴も持って行った。


前日の夜ルートを調べたら、それほど高速料金はかからないはずだった。

だけど、出発時刻には大渋滞が起こっており、大きく迂回するルートで高速料金が跳ね上がった。


金時山周辺の駐車場は、早い時間に行けば無料がある。

遅くなると千円を超える。慌てずゆっくり登山したいし、高速料金を使っても急いだほうがいいだろう。



しかし、大きく迂回したコースでも、途中から大渋滞に巻き込まれる。




金時神社周辺に駐車場があるから、そこを目指したのだけど…到着してみるとなんか様子が変だ。あれぇ?


Yahoo! カーナビで「金時神社」を指定すると、19km も離れた全然違うところ(金時公園)に案内される、と判明。


後で知ったのだけど、金時公園にも小さな神社があり、金時神社という名前だった。

でも、一般的に金時神社と言えば、別の場所。


Yahoo! 地図で確認しても、もう一つの場所にも「金時神社」と書かれている。

でも、検索してもこちらには案内されない。


金時神社は「公時神社」と表示されることもあり、こちらで検索すると正しい金時神社が検索される。

ちなみに、Google では「金時神社」で正しく案内される。


この件は Yahoo! に報告済みなので、近いうちに修正されると願いたい。



これで30分ほどタイムロス。


結局、9時半到着を目指していたのに、着いたのは10時50分。

神社には無料駐車場があり、そこに止められなければ、連続した敷地になっているゴルフ練習場が500円の駐車場を提供している。


これが全部埋まっていた。

仕方がなく周辺をちょっと走ってみたけど、他には駐車場はなさそう。

どうしよう…と、とりあえず神社に戻ってみると、ちょうど1台空いていた。今出た人がいるようだ。

ラッキーだった。11時10分、登山開始。




まずは公時神社にお参り。


金時山には何度か来たことがあるのだけど、いつも夕日の滝方面から登っていた。

公時神社に来たのは実ははじめて。


坂田金時、とされることが多いのだけど、実際には公時らしい。

いわゆる「金太郎さん」のこと。金太郎は幼名。

怪力を持つが心優しい武士として知られる。



ここから登山を始める。

登山道は整備されているけど、石がごろごろしている。


時々非常に大きな石があって「金時手毬石」とか書いてある。

直径にして 5m くらい。何百トンあるだろう、って感じなのだけど、金太郎が手毬にして遊んだのだという。


いやいや、そんな馬鹿な…って最初は思っていたのだけど、ここら辺が石だらけだとは言っても、こんな大きな石はない。

なぜ1つだけ大きな石が? と考えた時、昔の人は「金太郎が遊びで持ってきたのだ」と言ったのだろう。


そう考えると、むちゃくちゃを言っているわけではなく、自然の不思議をなんとか説明しようとしているのだ。

気持ちがわかった気がした。


金時宿り石、というのもあった。大きな石が、真っ二つに割れている。

つまり、この中に「宿って」いて、この石から生まれたというのだろう。孫悟空か。




1時間くらい歩いた。

登山したがっていた長女は楽しんでいる。長男も楽しんでいる。

でも、7歳の次女にはそろそろきつくなってきた。


ちょっと休んで水を飲み、飴を配る。

飴はすぐに元気になる。


長男・長女がどんどん先に行ってしまうので、妻は追いかけた。

僕は次女とゆっくり登る。


結局、このあとも1時間くらいかかって山頂に着くのだけど、ずっと別行動だった。

(10分くらい差がついた)




山頂でお弁当。残念ながら登山中から霧が出てしまい、景色は全く見えない。

代わりに、予報ではとても暑くなるとのことだったのだけど、涼しい。


4合炊いて、おかずも持ってきたのに全部食べて足りない。

茶屋で「まさカリーうどん」を注文。


1年前、長男は校外学習で足柄に1泊した。

その際に、周辺の名産品を調べて「まさカリーうどん」というものがあるのは知っていた。


長男と長女は持ってきた水を全部飲み干してしまったというので、山小屋で購入。

ペットボトル1本 200円を、2本購入。山の上だから高いけど、お金で解決できるのはありがたい。

はじめての山登りで「水を大切に使う」ことを教えるのを忘れていた。


長女は、思っていた山登りと違っていて、ちょっと疲れたけど楽しいという。


今まで登ったことのある山は、六国見山(147m)、大平山(159m)、円海山(153m)くらいだからね。

金時山は 1212m 。


もちろん、途中から登るのだから高さが問題なわけではない。

でも、1000m を超えると植生も変わり、植生の違いによって地形も影響を受ける。

金時山は初心者に人気で登りやすいとはいえ、本格的に「山」なのだ。




山頂にしばらく滞在したが霧は晴れそうにない。下山しよう。

同じ道を降りても面白くないので、乙女口方面を目指す。


最初はくだりだけど、すぐにまた登りになる。

「なんで山降りてるのに上り坂なの?」と長女から疑問が出る。


うん、いい質問だ。実はまだ山を下りようとはしていない。


山で一番高いところは「山頂」だけど、円錐状に山があるわけではなく、凸凹がある。

このとき、凹んでいる部分を「谷」といい、凸の部分を「尾根」という。


そして、尾根は隣の山までつながっている。

今は、尾根の上を隣の「長尾山」まで歩いている状態。その長尾山から下に降りる。


お昼ごはんの後で疲れも取れていて、のんびりと歩く。




やがて急に道が開けて広場に出た。長尾山の山頂だった。


よーし、ちょっと休憩。

また飴玉を配る。これで元気回復してまた歩き出す。


本格的な下り道。

大きな石がごろごろしていて滑りやすい部分もある。


下り坂のほうが登りより難しいから気を付けて、と注意を促す。


…でも、次女が転んでしまった。

ちょうど、細い根が道を横切る形で出ていて、そこに足を引っかけてしまった形。


次女大泣き。ちょっと休憩。

手当をして、長女が「荷物持ってあげる」と言ったら、また歩き出した。

おんぶすることも考えたのだけど、自分で歩きたいという。根性がある。




ずいぶん進んで、休憩所があった。


おやつにしよう。持ってきていたバナナチップスを出す。

でんぷんと糖分を適度に含んでいて、持ち運びやすいから山歩きの時にはよく持ってきている。


休憩しながら現在地をスマホの GPS で調べると…

あれ、目指していた乙女峠はこのあたりだ。


休憩所を出ると、すぐに分かれ道があって「乙女峠」と書いてあった。

なんだ、目的地は目の前であったか。


さて、実は「乙女峠」を目指してきたのだけど、この先がよくわかっていない。

案内図を見たら、右と左のどちらに行っても大通りに出て、バス停がある。


じゃぁ、公時神社に近い方(乙女口バス停)に向かおう。

田舎だからバスがあまりなくて、最悪神社まで歩くことになるだろう…というのもちょっと予期していた。




下り坂、長男と長女がはしゃいでどんどん下っていく。

妻は追いかけて行ったのだけど、実は追いつけず、ふもとのバス停まで合流できなかったそうだ。


僕と次女は、またゆっくり降りていく。


途中、時々段差の大きいところがあり、次女には厳しい。

そんなときは手を貸したのだけど、基本的に自分で進んだ。


非常に小さな道標が 50m ごとに埋められている。

山の上の方だと、全体の中での通し番号の都合か、番号は非常に大きくなるのだけど、ふもと付近では「入り口からの距離」になっている。


この数字が 6 の頃…つまり、ふもとから 300m 程度のところで、妻から連絡が来た。16時ちょっと前。

やっとバス停について、長男・長女に合流したという。


すぐに時刻表の写真も来たのだけど、歩きながら見ているのでよくわかってない。

ただ、バスが非常に少なく、特に 16時台はほとんどないことがわかる。




車の音が聞こえてきて、道路が近づいたことがわかる。

そして、やっと登山口へ。すぐそこにみんな待っていた。


16時を過ぎたところだったのだけど、次のバスは 20分後らしい。

そして、公時神社は次のバス停で、1km もない感じ。


うん。歩いたほうが早い。

皆に歩けるかと聞いたら、長男長女は当然として、次女もまだ歩けるという。

歩きやすいアスファルト道路での 1km 。楽しく歌いながらの行進となった。




楽しく歩くと、 1km なんてあっという間だ。

さすがに疲れて、「座りたーい」と、車の座席にすぐ収まる。


そして、「おなかすいたー」。

帰り道で何か食べるとして、とりあえずおやつがもう一つだけ残っている。

ココナッツサブレ。


車の中でボロボロこぼされたくないから、もう一度外に出してサブレを食べる。

もう、後に体力を残しておく必要がないと判ったら、子供たちみんなでふざけて追いかけっこしてる。


実は、下り坂で次女と2人で歩いていた時に、「家帰った後でいいからアイス食べたい」と言われていた。

そんなの、食べたいときが美味しいときでしょ。車を出してすぐにローソンを見つけ、アイスを購入。


#長男だけ「おにぎり食べたい!」とおにぎりを購入。6年生で食べ盛りだ。



転んでもめげずに歩きとおした次女は、今日一番頑張った。

荷物を持ってあげて最後まで歩きとおした長女も頑張ったと思うし、もちろん長男も、初めての登山で頑張った。


みんな「また行きたい」というので、今度は大山でも行こうかと思う。


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ソーセージ作り体験  2016-07-26 13:19:05  社会科見学 家族

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鎌倉ハムの工場が家からそう遠くないところにある。


車で出かけるときなど、時々近くを通るのだけど、半年ほど前には工事をしていた。

そのころから、完成したら工場見学ができるようになるということは知っていた。


完成したのは2か月ほど前。

見学に行こうと思ったけど、夏休みになったら「ソーセージ作り体験」を実施すると知ったので、申し込んで待っていた。


そして、やっとその日が来たので、ソーセージ作りと工場見学を楽しんできた。




料理は好きなので、もう20年くらい前に自分でソーセージを作ったことがある。

ぼそぼそとした、それほどうまくないソーセージができた。


「肉を冷やし続けないとぼそぼそになる」ということは読んでいたのだけど、どの程度冷やすのかわからない。

よく練らないといけない、ともあって、練っている間に温まってしまったようだ。


氷を入れることもあるけど、水っぽくもなるという。

冷えた牛乳を代わりに使うと水っぽくならない、ともいう。


その時は牛乳を入れてみたのだけど、冷やす力を考えると氷を入れるべきだったか、とか、よくわからなくて、ある程度は道具を買って挑んだのだけど、再挑戦しないままに道具も捨ててしまった。


#道具と言っても、腸に肉を詰めるための絞り出し袋と、特殊な口金だけ。




さて、ソーセージ作り体験。

「行ってみたい」と思っている人のために、鎌倉ハムのページではわからないことを書いておこう。


エプロンと三角布が必要、と書いてあるけど、ようは衛生的な格好で、という意味。

うちの子供は、給食当番の時の白衣と帽子を持って行ってみた。それでいい、とのこと。


持って行かなかった場合も、使い捨ての帽子とエプロンを借りられるのだけど、エプロンは大人サイズ。

小学生の子供には大きすぎるようで、みんな苦労していた。

(使い捨てなので、裾の部分は切ってしまう形になる。

 また、これは体験教室を始めたばかりだから準備不足なのだと思っている。きっとそのうち子供用も用意される)



工場内は撮影不可なのだけど、体験教室は撮影可。

ただし、衛生に気を使うため、撮影機材などを触った後、調理する際は再度手を洗うこと。


#調理後に撮影したければ、また手を洗う必要があるので、何度も手洗いすることになる。



材料は1セットで2~4人分、となっているのだけど、肉を詰めるための機材に、4回半分程度の肉があるため。

皆均等に体験したければ4人までが適正なのだろう。


だけど、今回は5人で1セットで申し込んだ。子供と妻を優先して体験させ、僕は最後に余った分を詰めた。


#撮影係をやりたかったこともあるし、先に書いたように自分で作ったことはあるから。




作るのはボイルドソーセージ。燻製にはせず、ゆでて仕上げるタイプ。


燻製にしないので、煙の臭いが付かない。逆にいえば、材料に入れた香辛料の香りを楽しめる。

そこで、ノーマル、レモン、チョリソーの3種類の香辛料があり、選べるようになっていた。


ノーマルじゃ面白くないし、子供がいるならチョリソーは避けたいしで、レモンが一番人気。



肉は「よく練る」必要があるし、僕が以前に自分で作った時はその間に温度が上がってしまって失敗したようなのだけど、練済みの肉が冷蔵庫で良く冷やされた状態で提供される。

香辛料を混ぜ、腸に肉を詰める部分のみを体験する形なので、肉が温まる心配はない。


…そうか。練ってからもう一度冷やせばよかったのか。

以前に作った時は「温まると失敗するので氷などを入れながら」と書いてあったのだけど、途中で冷蔵庫に入れるとは書いてなかった。

気付いてしまえば単純な話。



肉に香辛料をよく混ぜたら、肉を押し出す銃のような器具を使って、羊腸に肉を詰め込んでいくだけ。

成形の方法は、その場で教えてくれるし、難しくない。


というわけで、ほどなくソーセージが出来上がる。

全員のソーセージを、タグ付きのひもを通して束ねて完成。


完成後は、記念撮影がある。作ったグループで、ソーセージを持って1枚。

後で記念品のポストカードに印刷してもらえる。


カメラがあるなら、渡せばそのカメラでも撮ってくれる。



使った器具は洗って返却。

ほとんどのグループでお母さんが洗っていたのだけど、うちは子供たちが「洗いたい」と言い出したので、最後に教室を出る形になった。




ボイルが終わるまで、展示見学。


鎌倉ハムの歴史などを説明した展示室がある。大体知っていたのだけど、自分の知識が間違っている部分などもあるようだ。


「鎌倉ハム」を名乗る工場などは、日本全国にもある。

鎌倉ハムというのは会社名ではなく、ブランド名でもなく、「製法」に着いた名前だから。



鎌倉でハム事業が起こったのが関東大震災前。

ここで学び、のれん分けした人々が被災し、全国各地に疎開したために全国に鎌倉ハムが広まった、と聞いたことがある。


展示によると、ハム事業を起こした外国人は、その製法を極秘として誰にも教えなかった。

しかし、関東大震災の際に周囲の日本人に助けられ、その心に感動して徐々に秘密を開示するようになった、とのことだった。



多分、どっちかが間違えているというような単純な話ではなく、製法を聞いてから、親戚などの家に疎開したものだっているのだろう。

「疎開」と言ったって、震災後すぐに行く人ばかりではなく、1~2年頑張ってから、どうしても生活が立ちいかずに避難、という人だっているだろうから。



現在も鎌倉に残る鎌倉ハム製造業者は「富岡ハム」だけなのだけど、戦後米が不足している折に、大船駅で代用駅弁として「ハムサンドイッチ」を売り出している。

当時はまだハムは高価なものだったけど、これによって一般にハムのおいしさが知られて普及した、と聞いていた。


でも、実際には「ハムサンドイッチ」の発売が先で、その時は高価な輸入ハムを使っていたそうだ。

翌年、ハムを自前で作るために富岡ハムが創業される。



大船駅で駅弁を売っている大船軒と、富岡ハムは創業者が同じだ。

当時の富豪がそうであったように、地域一帯の発展のためにずいぶん私財を投入している。


その関係で、大船駅に駅弁を、と言うときにもいち早く声がかかったようだし、それがきっかけとなってハム工場の設立もしたのだろう。




見学していたら、ボイルが終わったので試食にどうぞ、と言われた。

各自のグループで作ったソーセージの中から、小さめのものを適当に人数分、皿に取り分けてくれた。


作った時点で「これは僕が作った奴」とか、目印になるものを覚えていたのだけど、すでにバラバラになっていて誰のものかわからず。


しかし、作り立てのソーセージは本当にうまかった。

「温め直す」のではこのおいしさが出せないから、手作り体験した人にはぜひ食べてほしくて出来立てを出しているのだそうだ。


残るソーセージは、氷で急冷され、お持ち帰り用に。

アツアツのソーセージを、持って帰れる温度まで冷やすので、また少し時間がかかる。

展示室に戻って展示の続きを見る。




その後、冷えたソーセージを自分たちでビニール袋に入れ、密閉してもらう。

単に密閉しただけで真空引きなどはしていないし、賞味期限は3日だそうだ。


袋は大きく、ソーセージは1袋に入る程度の分量なのだけど、密閉されるので食べるときのことを考えて分けるといいでしょう。

うちは大体半分づつに分けました。


ゆで直してしまうと味が逃げるので、フライパンに少量のお湯を入れて蒸し焼きにするのがお勧めだそうです。

この日の夜に半分食べました。



お土産の写真をポストカードに印刷したものももらい、終了。



この後、折角なので工場見学に。

でも、工場見られるのはほんの少しだけ。説明などがあるのだけど、この説明はソーセージ体験教室をやった人は、すでに知っているもの。


スライスハムを作る工場で、結構な割合で「製品にならない規格外品」が出ていた。


あれ、おそらくは大船祭りや、鎌倉オクトーバーフェストで提供されるのだろう。

「規格外品」だけど味は変わらないハム・ソーセージを屋台で安く提供するのが、毎回大人気です。




余談。


今回作ったものは、羊腸に詰めている。ウィンナーソーセージ。

豚の腸に詰めると、フランクフルトソーセージ。

牛の腸だとボロニアソーセージ。


「ウィーンはサウンド・オブ・ミュージックの舞台になったあたりの街。

 フランクフルトは、ハイジの中でクララの暮らしていた街」


と説明。


#サウンド・オブ・ミュージックの舞台は、実際にはザルツブルグなのだけど、子供向けの説明なので「そのあたり」で。



そしたら「ボロニアは?」と聞かれたのだけど、ボローニャを舞台とした、子供でも知っている有名なお話ってあったかな?





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