初めてのモデルハウス

結婚を機に、真剣に家作りを考えるようになりました。

とはいえ、最初のうちは不動産屋のチラシを眺めているだけです。

3000万くらいで足りるかなぁ…ちょっと辛いかもなぁ。でも茅ヶ崎や逗子まで行けば…


次にやったのは、住宅情報誌を立ち読みすることです。無料配布の「住宅情報タウンズ」もよくもらいました。

チラシに入っている物件よりは安いのもあるな…なんとか 3000万で足りるかも知れないなぁ…


ちなみに、家を買おうと思う前から、渡辺篤の番組は好きでよく見ていました。

あんなに素敵な家が買える思えませんが、暮らしのアイディアは参考になります。以前よりも見る率が増えました。


こうしてウダウダと半年も悩み、ちょっと思い切ってみることにします。

坪数とか値段とか、ずっと数字を見ていても実感がわかないので、住宅展示場に行ってみましよう。

家の近所に「ABCハウジング 藤沢湘南・鎌倉展示場」がありました。用事の帰りに前を通りがかったもので、思い切って入って見ます。


どこから見たら良いだろう? とりあえず、駐車場に近いモデルハウスから…住友林業と書いてありました。(注:本当は住友林業ツーバイフォーだったのだが、この時点でそれぞれが別会社だとは知らなかった)

このモデルハウス、随分豪華です。地上2階、地下1階。部屋数も随分多いです。

モデルハウスを見るのは初めてと言ったら、営業の人が随分丁寧に見所を説明してくれて、他の会社も回るならこういうことを比較するとよい…などの、モデルハウス廻りのガイドをしてくれます。


モデルハウスは、普通の家に比べて随分と大きいです。でも、これは豪華に見せて気に入ってもらおう…と言うようなセコイ考えでそうしているわけではありません。

家に対する考え方は十人十色です。そのすべてを取り上げるわけには行かないので、大抵のモデルハウスでは「仮想の家族」を想定して、その家族のために家を作ってあります。

でも、やっぱりそれだけではなく、多くの人が漠然と見たいと思っているものを見せてあげたい。そう考えていろいろな設備を作りつけると…どうしても家が大きくなってしまいます。

2世帯住宅を想定してキッチンとトイレと風呂が2つづつあったりするのも、本当は「2世帯だから」ではなく、いろいろな設備を見て欲しいからです。

こうしたことを頭に入れてからモデルハウスを見ないと、広くて豪華なところに惑わされたり、家とは関係のない豪華な家具に目を奪われたりします。


営業さんは丁寧に見所を解説したあと、「家作りはおそらく一生に一度のことですから、弊社だけでなく多くのところを検討されたほうが良いですよ」と言ってくれました。なかなか好感の持てる人です。

この後、へーベルハウスやSxLなど数箇所を見て帰ります。それぞれに特徴があることはわかりましたが、どれがいいのかはイマイチわからず。


さらに半年。

ゴールデンウィークに、各展示場から「見にいらっしゃいませんか」と手紙が届きます。遊びに行けばいろいろなものをくれると言うので、景品に釣られて見に行ってみます


今回は「ちょっと寄った」のではなく、住宅展示場を見ることが目的でした。なので、いろいろな家をしっかり見て回ります。

相変わらず良くわかりません。それぞれのメーカーが自社の特徴を主張しているのですがそれぞれを聞けば「なるほど」と思う一方、別の会社の言っていることと違っていたりして…

もらえるものは全部もらい(笑)、さらに近所のもう一つの住宅展示場、「TVKハウジング プラザ鎌倉」に行きます。こっちも新聞の折り込み広告で、物をくれると書いてあったので(笑)


この日見たのは SxL、積水ハウス、住友林業、スミリンツーバイフォー(住友林業ツーバイフォーが社名変更した)、三井ホーム、スウェーデンハウス。

なんだか良くわからないなりに、一番気に入ったのはスミリン。

建材などは高級なものをふんだんに使っているので、自分たちが建てる時にはとても手が出なさそうです。でも、間取りなどに「暮らしの提案」があるのが気に入りました。

逆に、「ここにすることはありえない」と思ったのはスウェーデンハウス。

「憧れの北欧住宅」に住みたい人はともかく、あんなに木を使っていると手入れが大変そうです。窓も変な感じで開け閉めが怖いし、あそこまでの断熱性能もオーバースペックな気がします。


しかし、1日に多数の住宅を回ったおかげで、今後の方針が定まってきました。


木の家がいいと思っていたけど、建材は壁の中に隠れてしまうのであまりこだわる必要はない。それよりは、柔軟な間取り設計が出来て、自分たちの暮らしにあわせて住まいを提案してくれる、設計力のある会社がいい。


間取りに対する欲求も出てきました。

自宅で仕事をしているので、仕事部屋が欲しい。6畳あれば妻と二人で作業できると思ったのですが、妻は狭くても良いからひとりになれる空間のほうが仕事がしやすいと言います。ここら辺は要調整。

仕事部屋の隣には、狭くて良いのでサーバールームも欲しいです。少なくとも、常時稼動しているサーバーが2台あるので。もちろん LAN 配線は壁の中に隠します。

僕は長男ではないですが、家を持つならいざと言うときに両親と同居できるように考えておく必要もあるでしょう。広い部屋は必要ないですが、両親が寝泊りできる和室くらい用意しておきたいです。


そうなると、ちょっと建売では対応できなくなってきます。建売の場合、サラリーマンで子供2人の4人家族と言うのを想定した間取りが普通です。つまり、夫婦の寝室と子供部屋二つ、それにリビング・ダイニング・キッチンの 3LDK。これだと両親の居室と仕事部屋を取ると子供部屋がなくなります。

こう考えて、「建売でも買うか」という考えは無くなりました。一体いくらになるのかわからないけど、多少高くても注文住宅を…と考え始めた頃でした。

(ページ作成 2004-08-05)

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