このページは、入居後3ヶ月に「書きかけ」て、忙しくて置いてあった原稿を、3年目に入ってから発掘・加筆修正して公開するものです。
そのため、主に3ヶ月ごろの話ですが、それ以降の話も混ざっています。

屋内工作

入居後3ヶ月、やっと生活も落ち着いてきて…

などと書きたいところですが、大きな生活の変化があり、まだ落ち着きません。


入居直後、近所に住んでいた兄が、家を購入することにしました。

そして、長男である兄が家を持つのだから、両親と一緒に暮らしたいとの申し出がありました。


両親と同居するつもりで設計した家なので戸惑いはありますが、別に反対する理由もないので了承しました。

兄弟の中で最初に家を建てるので同居を、とは考えましたが、両親と同居というのはそれなりの責任も伴います。ちょっと肩の荷が下りた感じもあります。


両親が越して行ったのは、引渡し後ちょうど3ヶ月(入居後1ヵ月半)の6月末でした。

これが、3ヶ月たってもぜんぜん生活が落ち着いていない理由です。


以上のようなことがありましたので、建築日記中は「二世帯」と書いていましたが、これ以降は単世帯での生活の話となります。ご了承ください。


まずは引渡しから入居直後までの話から。

カーテンは一部自作しないとならない、表札も自作することにした、収納の棚板も自作、LAN配線も自分で…と、自作尽くしで非常に忙しかったです。


まずは、それらの「工作」の話から。


照明器具

照明器具として選んだのは、パナソニック(当時はナショナル)のツインPa

蛍光灯としては器具も管も高価なのですが、その分ランニングコストが低いです。明度調整が可能という利点もあります。


工作と言っても、買ってきて取り付けるだけ。明かりが無いと不便なので、引き渡されてから入居までの間に済ませてしまいました。

全部屋シーリングライトです。そのほうが掃除が楽なので…。照明に凝る人も多いのですが、うちはそういう趣味ではないです (^^;

(そんなわけで、見た目もつまらないので写真割愛)

LAN配線

仕事柄、LAN配線は重要です。仕事部屋隣のサーバールームから、5本の配線を行います。

壁の中に配管だけ通してもらい、配管の中には「針金」を入れてもらっています。なので、配線と言っても、50mのLANケーブルを買ってきて、針金に結びつけたら、逆からずるずると引っ張るだけ。

壁のモジュラージャックも、ケーブルを置いて指で「グッと押す」だけでカシメられる、その名もぐっとすを使用。非常に簡単に工事が終わりました。

サーバールーム側はモジュラージャックにはせず、壁から直接ケーブルが延びているようにしました。すぐに HUB に接続することがわかっているので、そのほうが接続箇所が少なく、すっきりとします。

この配線は、サーバールームと仕事部屋の間だけ、後に交換して「細いケーブル2本」にしました。1本はLANではなく電話線に接続し、複合機(スキャナ+FAX+プリンタ)を繋いでいます。

収納棚

シュークロークとサーバールームの収納は、「棚を自由に置ける金具」だけ設置してもらい、棚がありません。(予算の都合)

そこで、ホームセンターで板を買い、その場で適切なサイズに切ってもらいます。

シュークロークの棚は大きくて車に余り乗らないため、結構ホームセンターを往復しました。靴を乗せるのは安い板で十分ですが、荷物など重いものを乗せる板は、高くてもしっかりしたものを選びます。

サーバールームは、配線などを通すため板の一部に穴を開けます。これは、電動工具で自分でやりました。

表札

妻がイラストレーターなので、表札も自作しました。

ネット上でいくつかの店を探したところ、要望にあわせて自由にデザインを作ってくれる、というFactory遊さんのほうで「Illustrator のデータで入稿してもらえれば、オリジナル原稿からも、表札の作成が可能」という返事をいただいたので、乳児を抱えて引越しの準備をする大変な合間に、デザイン作業…。

「せっかくなので自分たちらしさを」と、家の主が「Perl 使いである」「Mac使いである」「ゲームウォッチ世代・ファミコン世代である」ことがわかるようなデザインに。


アタリフォント…いわゆる「ファミコンフォント」で英文を書いたら、ドットの角を出すのが大変だったらしい。Factory遊さんのほうで何度か試作を繰り返して「角が綺麗に出る」加工法を編み出してくれたそうで、その節はご迷惑をおかけしました。

テラコッタ+ガラスで作成しましたが、ガラスにサンドブラストで書かれた名前の後ろに隠れて、タイルにもローマ字で名前が彫ってあります。大雨の日はガラスが濡れて透明度が上がり、ローマ字が浮かび上がる…という不思議な表札でもあります。


多少の雨でそうなる予定だったが、サンドブラスト部分は内側であること、かなり濡れないと透けては見えないことなどから、大雨の日しか確認できない (^^;

食器棚

両親の持ってきた食器棚を使う予定だったのが、兄夫婦の元へ引っ越す際に持っていくことになったため、急遽購入しました。

買ってしまえば20~30年使うのだろうし、安物にはしたくない…と、かなりしっかりした物を。想定外の出費でしたが、作り付けのようにどっしりとしていて、地震等でも倒れそうに無いので満足。(壁にもねじ止めしてある)

収納箪笥

風呂場の脱衣所に作り付けで箪笥が欲しい、と設計時から言っていたのですが、予算の都合で組み立て家具を導入しました。

しかし、やはり「倒れると怖い」事から突っ張り家具を買ったのですが…

SWHの天井は、風呂場だけ他の部屋より低いのを忘れていた!(換気システムが天井裏に入っているため)


5cm くらい切れば大丈夫だったし、家具のほうも切って大丈夫そうな作りだったので、切ることにします。

こういうのは男の仕事、と考えていたのですが、僕が仕事で外出している間に、全部妻がやっていました。しかも、床の幅木や天井の廻り縁も微妙に避け、壁にぴったりくっつけられるように加工してある…。これが、電動工具は使わず、のこぎり一本の仕事だと聞いて驚きます。

妻は「日曜大工は好き」と以前から言っていたのですが、こんなに玄人裸足とは、このときまで知りませんでした。

玄関スペース

玄関スペースが妙に広いです。設計段階で、シュークロークは「少し遠い」ため、靴箱等を置けるように広めにしていたためです。

でも、妻は「靴箱なんて置いたら、見た目がごちゃごちゃするから嫌」と言い、工作を始めます。

ホームセンターで、壁に取り付けて「棚板」を固定できる器具を購入。器具は壁にねじ止めですが、棚板は器具で挟み込む構造で、何度でも棚板を付け替えられる優れもの。

で、収納棚を作った切れ端の木で棚板を作ります。切りっぱなしではいかにも自作なので、端だけルーターで処理。とても自作とは思えない出来になりました。電動工具は嫌いな妻も、「ルーターは楽しい」と気に入った様子。

季節によって取り替えられるように「大きな棚」と「小さな棚」を作りましたが、その後結局大きな棚しか使っていません。


玄関に、コートなどをかける場所が欲しい、という妻の要望で、フックを取り付けることにしました。

シンプルなものがいいな、と妻が探し、「FLIP HOOK」を購入。ナチュラルカラーが、家の他の部分の木にも合っていて、最初から作りつけてあったかのようです。

しかし、問題がひとつ。玄関の土間の横に取り付けたいのですが、壁の中の「梁」が通る部分が結構高く、玄関の土間からでは妻の背が届きません。


そこで、また妻が工作。廊下の一部が、玄関の先まで伸びているかのように、踏み台を作ります。玄関部分の幅木の凹凸や土間部分の凹みなどを巧みに利用して、「取り外し可能だが、人が乗っても動かない」という、安定感のある踏み台が完成しました。

しかも、踏み台の下に靴が収納できます。これで、「玄関に靴箱」の問題も同時に解決。

全部完成したのは、入居後1年以上たってからだったと思いましたが、使いやすい玄関になっています。

居間

テレビ台は入居と同時に「部屋の角に置く」タイプのものを購入したのですが、入居後1年も経つと、テレビの上のデッドスペースに物が置きたくなってきました。

そこで、突っ張り家具で「部屋の隅に棚が作れる」物を購入します。部屋の隅に棒を立て、その棒に棚がつけられる(位置も移動できる)というものです。

棒自体は地震等でも安心できそうな、しっかりした作りだったのですが…気になったのが「棚」の部分。妙に分厚く、存在感があって、部屋の雰囲気を暗くします。

そこで、棚の部分だけ作り直し。玄関に棚を作った経験があったので、同じやり方で棚板を作ります。

これで、部屋に非常に調和した棚が出来上がりました。


とりあえず、覚えている限りで、入居後に行った「工作」はこれくらい…

このページ、また追記するかもしれません。

(ページ作成 2008-12-04)

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