2018年12月04日の日記です


エアコン導入顛末  2018-12-04 12:28:54  住まい

今更だが、今年の夏は暑かった。



夏前に、子供の部屋の割り振りを見直した。

それまで、子供はみな同じ部屋だった。


保育園のころから、3人一緒だったからね。

長男が中学に上がるときに部屋を分けようとしたのだが、「寂しい」と言われてそのままだった。


しかし、長男は春に中学2年になり、そろそろ高校受験が視野に入ってくる。

塾にも通っていて、夜遅くまで勉強することもある。

一方で、小学3年生の次女は、早く寝なくては朝起きれない。


さすがに、これでは同じ部屋は無理がある。

そこで、長男だけ別の部屋にすることにした。


もともとは、僕の両親が同居するつもりで作った部屋。

両親は早々に、長男である僕の兄と同居することを選んだため、その後は子供の遊び部屋になっていた。




この部屋、両親を住まわせるつもりだったため、2階部分がない。

上に人がいると足音などで落ち着かないだろう、と思ったためだ。


2階部分がなくすぐに屋根だと、断熱性はどうしても悪くなる。

そのため、この部屋だけ、外気温の影響を受けやすい。


一応、設計時からそのことは考慮してあり、エアコンが取り付けられるように配管だけ済ませてあった。

しかし、両親がここに住んだのは数カ月ほどで、すぐに出ていったためエアコンは取り付けていなかった。



そして、長男がこの部屋を使うようになってすぐに、今年の暑い夏が来た。




すぐにエアコンを入れてやろう、と思ったのだが、今年の夏はどこの店もエアコンが売れまくって、夏の間には工事が間に合わないという。

なので、無理せずに扇風機で乗り切り、秋になってから買うことにした。


10月になり、そろそろ買おうと家電量販店に向かう。


我が家は壁内配管…壁の中に、隠すようにエアコンの配管を通してある。

見た目もよくなるが、壁に穴をあけなければ、気密性・断熱性が上がるためだ。


壁内配管の場合、一度現場を見ないといけませんね、ということで見積もりに来てもらう。


そして、配線などを確認して、出た答えは「工事できません」だった。




エアコンにはガスを通す管に加え、室外機に通電・情報伝達を行うための配線が必要になる。

壁内配管では、これらの配線も通っている。


ここで通してあったのが、2.0mm のペア電線と、1.6mm のペア電線だった。

これがダメだという。


エアコンには、3本の線が必要だという。

そして、エアコン会社からの通達で、すべての線が 1.6mm 以上で、そろった太さでないとだめだというのだ。


2.0mm なら、1.6mm 以上なので通電自体は問題なくできる。

しかし、そこは 1.6mm よりも抵抗が低くなる。


抵抗が均一な回路なら、すべての個所が均一に、少しだけ発熱するだろう。

しかし、一部の抵抗が高い回路があると、その部分だけが多く発熱する。当然だ。


2.0mm と 1.6mm を混ぜた場合も同じことが起きる。

危険だから工事できない、というのが工事担当者の説明だった。



以前はもちろん、そんなことはなかった。

だから、我が家でもこのような配線になっているのだ。


しかし、近年のエアコンは以前に比べても大きな電力を使うようになっているため、ここ数年で新たに設けられたルールだという。


なるほど。




壁に穴をあけて工事することも可能だけど、一度ハウスメーカーと相談してみたほうが良いのでは?

といわれ、その通りにしてみる。


スウェーデンハウス(以下SWH)のお客様相談センターへ電話。


相談を効いた担当者は、「ノジマさんに相談してみてください」と言った。

他の量販店はダメでも、ノジマならノウハウを持っているようで、いつも工事してくれる。


類似の相談は時々受けますが、ノジマさんに相談してください、と言った後、ダメだった苦情はありませんよ、と。


そうか、ではノジマに行ってみよう。




ノジマで相談。

ことの経緯を説明すると、顔が曇った。


他社がダメだというのを、うちが大丈夫なこともないと思うのですが…と担当販売員。

しかし、そこまで信頼されているのであれば、一度見てみましょう、と言ってくれた。


で、見に来てもらったが、やっぱり駄目だという判断だった。

ただ、こちらの担当者はハウスメーカーではなく「SWHなら、リフォーム部門が別会社なので、そちらに相談してみるといいですよ」と。


うん。先日外壁塗りなおしたから、リフォーム部門が別なのは知ってる。

素直にそちらに相談してみることにしよう。



…なので、特にSWHお客様相談センターに「ダメだった」というような苦情は入れていない。

つまり、そういうことだ。




メールフォームがあったので、文章で相談。

ことの経緯を説明し、必要なら壁内配管の電線部分を交換したりできるか、という質問。


返答は、壁内配管は建築時に固定しているので、交換などはできない、というもの。

必要なら、室内に目立たないように新たな配線を引くことになるが、そもそもそれも不要だと思いますよ、とのこと。


なんだかよくわからないが、見に来てくれるというのでお任せすることにした。




で、見に来てくれて、「大丈夫、そのままで工事できます」と太鼓判。


そして、詳しい説明があった。

ここからはダイキンのエアコンに限った話になる。


ダイキンは、エアコンを大きく2系統にわけていて、「住宅設備用」と「家電量販店用」があるのだそうだ。


住宅設備としては、住宅設計時にエアコンを取り付けることを前提としている。

家電量販店用は、後から増設するなどで、壁に直接穴をあけることを前提としている。


何が違うかというと、配管の長さ。

住宅設備としてのエアコンは、壁内に配管を通しているため、直接壁に穴をあけるような最短距離にはならない。


このため、住宅設備用のエアコンは、ポンプとして少しパワーの大きいものを使っている。

当然、値段も家電量販店用よりも高くなる。

(逆に言えば、家電量販店では安売り勝負になるので、性能をぎりぎりに抑えて安くしている)



パワーの低いポンプで冷房を行うと、ポンプがフル回転することが多くなる。

当然、配線に流れる電流も大きくなる。この際に、配線が細いと危険だ、ということになる。


話がダイキン限定になるのも、実はポンプ性能と関係している。


ダイキンは現在、エアコン効率でトップ性能を誇っている。

他社のものよりも電力消費が少なく、その分細い電線でも問題が出ない。


電線は3本必要だが、2本は電力用、1本は制御信号用。

なので、2本を 2.0mm にして、1本を 1.6mm にすれば何も問題はないそうだ。



というわけで、高くてもSWHリフォームで購入し、工事をお願いすることにした。




家電量販店では工事できない、ということが分かったので、長男の部屋だけでなく、二階のエアコンも一緒に交換することにした。


建築時に取り付けて、そのまま13年使っているもの。

問題なく動いているが、交換したほうが良いだろう。


後日見積もりが出たが、エアコンとしては普通の値段の範囲だった。

べらぼーに高いというようなことはない。



そんなわけで、今これを書いている別室で工事やっている。


購入しようと考えてから、ずいぶんと時間がたった。

本格的な冬を迎える前に、間に合ってよかった。



午後3時追記


朝9時から工事に入って、昼頃までの予定が、3時前までかかった。


二階のエアコン、事実上この1台で二階の全部屋を空調している。

しかし、100V だったのだけど… 間違えて、200V の機種を持ってきてしまったらしい。


工事がほぼすべて終わったところで、「実は…」と工事担当者から相談。

コンセントは今まで 100V だったが、内部には 200V が来ていたので、200V のものに変えてしまったらしい。

あとは、ブレーカーのところを 200V にすればそのまま使えるのだけど、家全体を三分ほど停電させないとならない、という。


実は、200V のほうがパワフルだからいいなぁ…と思っていたのだけど、コンセントが 100V だから妥協していた。

向こうのミスで、配電工事も含めて料金はそのままで良い、という。


幸い、サーバーなどは先日買ったばかりの無停電電源装置に繋がっている。

三分程度なら停電しても大丈夫です。



じゃぁ、工事させてもらいますね! って明るく言って、担当者はブレーカーのところに行って何か始めた。

…すぐに「完了しましたぁ!」って、全く停電してない。


念のため停電すると言ったが、一瞬で切り替えたので、多少の電圧変動が大丈夫な機械なら、そのまま動き続けているだろう、とのこと。

いわゆる瞬電状態になったのだな。


なんか知らんが、すごい。プロの技だ。





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