歯車の日記です

目次

2024-03-26 FireBird 購入
2024-01-17 掃除機
2023-12-17 Switch 修理
2023-12-15 ひげそり
2023-12-10 ガスコンロ
2023-10-24 PC修理
2023-01-12 ドアクローザ
2021-06-04 ヘッドクリーニング
2021-05-26 パンク
2020-11-24 ゲーム&ウォッチ買った
2019-09-24 Google Asistant
2019-09-20 イグニス 1年目点検
2019-09-06 P30 買った
2019-07-14 パスワードの管理方法(令和元年版)
2019-05-23 洗濯機来ました
2019-05-17 洗濯機壊れた
2019-04-26 Amazon Fire HD 10 購入
2019-04-25 リコール詳細
2019-04-19 micro:bit 買った
2019-04-08 AMラジオの縮小
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FireBird 購入  2024-03-26 19:38:01  コンピュータ 歯車

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衝動買いしちまったぜ。


ある日、ネットでたまたま、FireBird という同人基板の存在を知った。


FireBird For Pro-Controller v2.0 【プロコン型基板】


Nintendo Switch の、Proコントローラーは評判が悪い。

いや、出来はいいんだよ。非常に使いやすいし十分な性能だと思う。


でも、耐久性が低いのだ。半年も使っていると調子が悪くなる。

7千円もするのに、半年ごとに買い替えるなんてできない。


耐久性が低い、というのは、アナログスティックが正しく反応しなくなる、という現象として現れる。

意図しない方向に勝手に進んでしまうこの現象、一般に「ドリフト」と呼ばれている。




我が家でも、純正品3台、互換品1台を購入している。


純正品は、時々任天堂に修理に送る。新品を買うよりは安いからだ。

でも、面倒くさい。修理の間遊べない、というのもつまらないので、複数台あることに意味がある。


純正品は高いので、一度互換品に手を出したが、振動が違う。

Proコンの振動は非常に繊細で、HD振動と名付けられている。

そして、各種ゲームではこの振動を非常に効果的に使っているのだ。

振動が違う、というのはゲーム体験を損なう。


互換品で、この振動を正しく再現しているものに、まだお目にかかっていなかった。



ところで、純正品は自分で分解して修理を試みたこともある。

修理というか、オーバーホールだな。清掃すると、少し良くなる。

でも、根本解決ではないし、面倒くさい割には効果が薄い。


そして、実は純正品のうち一部は、分解したときに基板を傷つけてしまい、動かなくなっていた。

任天堂に修理出せば治してくれるだろうけど、さすがに基板交換だし、開けるなって怒られそうだなぁ…

と思い、使えないまま死蔵されていた。




さて、そんな状況で、FireBird の記事を読んだのだ。


Proコンの基板を交換するもので、HD振動にも対応しているという。

一番の売りは、ドリフトが起きにくい部品を使っているということ。


これだ。基板が壊れているが、それ以外の部品は生きているのだ。これを買えば復活できる。


秋葉原のショップで通信販売している、というので見に行ったら売り切れていた。

作者の方が、BOOTH でも販売しているというので見に行ったら、在庫わずかだったので即決で購入した。



…で、購入してからさらに情報を調べる。

先に書いておけば、思ったほど理想的なものではなかった。


HD振動に対応している、とあるが、純正部品を取り外してはんだ付けの必要がある。


もしくは、Proコンではなく、Switch の特徴であるジョイコンを2つ壊して、中のHD振動素子を取り出す。

こちらの場合はコネクタ付けになっていて、FireBird にはこのコネクタを差し込む部分が用意されている。


一番の問題点は、無線に対応していないことだろう。

今時のゲーム機は、コントローラーが無線だ。でも、FireBird は USB 接続の有線にしか対応していない。


いや、もっと潔いことに、USB ケーブルを直接はんだ付けして、コントローラーから直接「線を出す」こともできるそうだ。USB特有の接触不良でゲーム中に操作不能にならないように、という配慮。


有線にすることで、純正の Proコントローラーよりも、信号の遅延を少なくしているそうだ。

無線がない、というのは、デメリットではなくメリットとして作られているようだ。




さて、届いたのは10日くらい前。


まず、壊れているProコンを開けて、そのまま基板を組み込んでみる。

以前も書いた気がするが、Proコンは任天堂製品にしては珍しく、ただのプラスドライバーで開けられるようになっている。

開けると保証は利かなくなるが、基板にメッセージが書いてあったりするあたり、積極的に開けて、と言わんばかりだ。


リボンケーブルのコネクタの扱いとか、少し知識が必要な部分はあるかもしれないが、特に難しいところもなく換装完了。

この時点で、まだ HD 振動は付けていないが、代わりの振動モーターは付いている。


で、さっそく Switch につなげて、コントローラーの動作を見てみる。


…アナログスティックをぐりぐりしても、綺麗に円を描くように動かない。

最初はキャリブレーションが必要なようだ。




Windows 用にツールが提供されているので、ダウンロードする。

Switch のコントローラーを Windows に接続し、このツールを使うと、いろいろな設定ができる。


まずはキャリブレーション。指示通りにコントローラーをぐりぐり動かすと、可動範囲を認識して、それが最大幅になるように出力値を調整してくれる。



FireBird はいわゆる「ゲーミングコントローラー」で、無駄に LED を光らせられる。

でも、アナログスティック周り以外は、純正の部品のままでは光が外に見えないようだ。

内部で光っているのはよく観察すればわかるが、ボタン部分ってゴムのシート使っているから、光がさえぎられる。


というわけで、光っても無駄な部分は光らないように設定する。

それ以外も全部光らないようにしようと思ったが、光っているのが案外家族受けが良かったので、見える部分は一番暗い設定で光らせる。その程度で十分。


色はランダムで。自由に色を出せる LED 使っているので、七色に光る。



他にもいろいろ設定項目があるが、ここで説明しても面白くないので割愛。

このコントローラーが、ゲームにこだわりがある人向けにできていることがよくわかる。




さて、実際使ってみると、いい感じなのだが、やっぱり HD振動が無いと使い勝手が悪い。


ここで忙しさのために一週間ほど放置し、先日の日曜日に HD振動の取り付けを行った。


と言っても、元の基板からニッパーで切り離して、FireBird に用意されている、はんだ付け用のランドにつけるだけ。極性はないので間違える心配はない。

元からついているモーターは、ニッパーで切り離す。


Windows 用のツールで、HD振動の素子が付けられている、ということを認識させる。


これで使ってみると、振動が強い。

ツールで振動の強さも変えられるので、10段階のうちの5にしてみたが、まだ強い。

3にしてみたら、少し強いが大体純正品と同じくらい。 2でもいいのかもしれないけど、とりあえず3のまま使っている。




その後数日使っているが、設定さえ終わってしまえば、ごく普通のコントローラーだ。


今は、Switch に付属の 1.5m のUSB ケーブルで接続しているが、ちょっと短い。

ダイソーで 200円で 2m ケーブルを売っていたので、今度買って来よう。




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掃除機  2024-01-17 16:41:57  歯車 住まい

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昨年末の話。12月半ばくらい。


年末なので大掃除の準備として、まず粗大ごみとして捨てるものを選定していた。

そこで、「掃除機どうしよう」という話になった。


我が家では、ほとんど掃除機を使っていない。

絨毯の部屋がないためだ。和室が一部屋と、あとは全部フローリング。


フローリングだと、掃除機を使うよりも(ほうき)で掃いたほうが遥かに簡単だ。

だから、普段の掃除は箒で行っている。


でも、引っ越してくる前に使っていた掃除機を置いてあるのだ。

何か、箒ではどうしてもだめで、吸引したいときがあるかもしれないから。


…ところで、引っ越したのって18年以上前だ

家電品って、余り古くなると火花から火災になる可能性もあるから使わないように、って昔呼び掛けてたよね。


掃除機を最後に使ったのも、5年くらい前だった記憶。

つまりは「あっても使わない」のだ。捨てよう。




ただ、妻は「別の掃除機を買いたい」と希望を出した。


大きい掃除機は気軽に出せないので使いづらいが、やはりちょっと掃除機を使いたいことは、年に1度くらいあるのだ。


子供が赤ん坊だったころ…15年くらい前は、は、充電式のハンディ掃除機を使っていた。

ただ、当時の掃除機は、ハンディ式だとモーターが弱くてね。充電池も3年も使っているとダメになったし。


今なら、充電池も小型モーターも良くなり、スティック掃除機の宣伝もよく見る。


こういうのは、ネットだと実感がわかない。家電品店に見に行ってみよう。




それで家電品店で見たのだけど、従来型の掃除機…タイヤのついた本体からホースが延びているようなものではなく、最近流行のスティック型を見てみる。


#元々、電気掃除機が出てきたときは「電気帚」と言われて、箒に似せたスティック型だった。

 しかし、吸引力をあげるために大きなモーターなどをつけるために、タイヤがついた「キャニスター型」が発明されたのだ。

 スティック型は最近の流行だが、先祖返りでもある。



いや、これでもでかい。絨毯があって掃除機でないと掃除できない家ならともかく、我が家では掃除機はあまり使わないのだ。

大きいと奥にしまい込まれてしまい、結局使わなくなる。


じっさいに自分の手を吸わせたりしてみつつ、小さくても十分な吸引力があるものを探す。


で、選んだのが、シャークのハンディ掃除機

アメリカで大きなシェアを持つ掃除機メーカーだね。


我が家には階段下の物置の中に、「充電スペース」を作っている。

eneloop とか、時々しか使わない充電製品はここで充電させている。


通常、物置の中には明かりくらいしか電気の来る部分がないのだが、充電が必要な装置向けにコンセントを作ったのだ。

とはいえ、物置の中なので小さなものしか置けない。


シャークのハンディ掃除機は、そこに置けるくらい小さいが、性能としては十分。



付属オプションによっていくつかのタイプがあったが、長い筒をつけることで「スティック掃除機としても使える」物を選んだ。

もちろん、本物(?)のスティック掃除機の方が高性能だ。ハンディ掃除機を長くしてもスティック掃除機にはならない。


でも、「掃除機があれば部屋を掃除する」と、掃除をあまりしない次女が言ったので、「絶対やれよ」と念を押して買うことにしたのだ。




年末大掃除の際は、忙しくて購入した掃除機は出番なし。


しかし、年が明けてから、年末にできなかった部分を掃除する際に使用した。

どうしても箒では掃けない場所ってあるのよ。


十分な性能だった。我が家的には文句なし。


あとは、「充電池」がどれくらい持つかだね…

昔のハンディ掃除機…ニッカドからニッスイに移行するころに何度か買ったので、ニッカドのものもニッスイのものも使ったのだけど、どちらも3年も使うとパワーが出なくなった。


今はリチウムイオンなので、もう少し長持ちしてくれるとありがたい、と思っている。



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Switch 修理  2023-12-17 16:57:33  コンピュータ 歯車

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Nintendo Switch が膨れてきた。


つまりは、内臓バッテリーが老朽化で膨れてきたのだ。

任天堂は「使用上の問題はありません」と公式声明を出しているのだけど、膨れすぎて筐体に隙間が空き、中の基盤が見える状態になって、さすがにこれはまずいのではないかと思うようになった。


確認してみると、任天堂に修理に出すと、10日ほどかかる…つまりその間 Switch は使えない。

さらに、修理で本体のデータなどはすべて消える。



任天堂公式ではない修理方法…つまり、これをやるとその後の保証は一切なくなる前提で、町の修理業者に持ち込んだり、自分で修理する方法もある。

この場合、内部のデータは消えないし、1~2時間で修理が完了する。




今回、自分で修理を選んだ。


電池と、内部の冷却ファンを Amazon で購入。

1度だけだが、内部のファンが異音を立てたことがあったので。ファンは回転部分があるので消耗品だ。


電池とファンの交換、という話では、先日自分のパソコンも同じような修理をしている



少し前に部品は届いていたが、修理の時間が取れず、昨日土曜日に修理を行った。




iFixit をよく読めば難しいものではない。

(特殊工具を持っている必要はある。うちにはある)


筐体をあける部分が、内部の爪がはめ込み式になっているため苦労するらしいのだが、バッテリーが膨れたことにより筐体はすでに開いていた。


電池の両面テープをはがすための 90% アルコールは手元になかったので、75% 消毒用アルコールで代用。

糊が弱くなるのに時間がかかったが、ちゃんと剥がすことができた。


電池交換はすぐにできた。所要時間 30分程度か。


しかし、ファン交換でトラブル発生。

ファンを外すまでには、数多くのネジを外さないといけない。その途中で、ネジの1つをなめて…頭の十字の切れ込みを、潰してしまった。


なめないように注意しながら作業していたのだが、1カ所、力をかけにくいネジがあったんだよ。

そこで、なめてしまった。それ以上作業を進められなくなった。


仕方がない。急務だったのはバッテリー交換で、ファン交換は今はやらなくても良い。

今回に限らず、こういう事故は起こりえるから、今度なめてしまったネジを回すための特殊ドライバー買おう。



元のように組み上げる。

バッテリーが膨れて隙間が見えていた部分、筐体がちゃんとハマらない。どうやら、膨れたときに内部の爪が折れてしまっていたようだ。


なので完全に元通り、というわけではないのだが、明らかに膨れていた本体がスリムになった。



動作確認。問題なくゲームが遊べている。

その後1日、家族中で遊んでいるが問題は出ていない。




多分、任天堂の「修理」は電池だけでなく、基板ごと交換してしまうのだと思う。

電池は強力な両面テープで基板に貼られていて、これをはがすのが一番大変なポイントだから。


だからデータも消えて当然。

もっとも、実際修理に出していないので、本当に基板交換なのかは、知らない。




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ひげそり  2023-12-15 17:15:31  歯車

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2か月くらい前に購入した安物の髭剃りが、毎朝使うたびに「面白い」と思ってしまう。


とはいえ、ネタにするには弱いなーと思っていて、ここまで何も書かなかったのだが、いまだに毎朝面白いと思ってしまうので書いてしまうことにする。




話は5年くらい遡る。のだと思う。



電動髭剃りって、2~3年が寿命だ。外刃(網刃)が破ける。

外刃だけ交換部品で買ってもいいのだけど、大抵は本体ごと買い替える方が安い。


それに、外刃を交換したとしても、内臓の充電池もそれくらいの期間で悪くなっている。

結局買いなおす方が手軽なのだ。



若いころは、良い髭剃りを興味本位で探したりもした。

しかし、僕は営業職ではないので「すごくきれいに」髭を剃る必要はない。


2~3年で買い替える消耗品に金をかける理由はない、と思うようになり、最近はもっぱら安物を使っている。


で、5年くらい前…つまり、前々回の購入時だ。

ブラウンの安物を買った。Brown シリーズ3。安物とはいってもちゃんとブランド品。

満足いくものだった。


で、前回の買い物。もっと安いのでいいや…と思って探していたら、中国製の怪しいものがあった。

ブラウン S3 とそっくりの見た目で、S2 と名乗っている。

興味深いので購入した。安物と言っても5千円くらいはしたと思う。


これがまた、十分なものだった。

いや、安いだけあって若干の問題はあったのよ。でも、基本性能は悪くなかった。



で、今回だ。

調子に乗って、さらに安いのを探してみた。若いころに「興味本位で」良いのを使ってみたのと逆、どこまで安物でも十分なのだろう、という興味が出たのだ。


2千円の髭剃りがあって、購入者のコメントでは悪くないようだった。よし、それを買ってみよう。


これが、値段の割に十分な性能を持っている。

ただ、髭剃りの「常識」を覆す、とんでもない部分でコスト削減しているのだ。


いや、ちゃんと使えているけど、そこ削減しちゃだめだろ。




電動髭剃りの簡単な歴史。


最初は、電動と言っても「髭剃り」なので、T字型の剃刀を模倣した形をしていた。


上部に、横に長い「外刃」の部分があり、下に細い持ち手がついている。

外刃の中で内刃が往復運動して、髭を剃っていく。


ちなみに、外刃を「安全確保のための網」で、内刃で髭を剃っていると考えている人がいる。

そうではなくて、髭剃りは外刃で髭を剃る。


内刃は、外刃に髭を押し当てて剪断力(ハサミなどで切る力)を生み出す役割と、外刃を少しづつ削り続けて、切れ味が落ちないように(刃が研がれるように)する役割だ。

少しづつ削っているので、外刃はじきに破れる。そうなったら買い替え時だ。


さて、「往復運動」だと、振動が生じる。

電動髭剃りが普及すると、剃刀の形を模倣する必要もなくなり、円運動をするタイプも生まれた。これなら振動が少ない。


しかし、画期的だったのは「2枚刃」にして、振動方向を互いに逆にしたタイプの出現だろう。


これで、内刃の質量の移動を、相殺して無くしてしまった。これで振動が抑えられる。



T字剃刀の「2枚刃」は、1枚目で引っ掛けた髭を、2枚目で剃ることによって深剃りを実現する。

しかし、電動剃刀の2枚場は、振動を減らすことが大きな目的の一つだ。




で、今回購入した髭剃り。


2枚刃なのだけど、内刃が2つ、同じ板の上にセットされている。

「互い違いに動く」という機構を無くしてしまったのだ。これによるコストカットで非常に安い。


2枚刃だから、質量が2倍なわけだ。だから振動も2倍。

振動を抑えるための仕組みが、振動を大きくしてしまうようになった。


外刃の性能とかは十分なのよ。だから、十分に髭が剃れる。その点は安物でも問題ない。

しかし、この振動が、頬に当てるとくすぐったいのよ。


毎日、この振動を感じるたびに、可笑しさがこみあげてくる。



2枚刃が逆に動くなんて機構は、当然のものだと思っているから、商品説明にわざわざ書かないし、書いてなくてもあると信じて疑わないよね。


でも、それを逆手にとって、とにかく安い製品を実現させた。

安けりゃ買ってくれる人もいるし、作る方としては買ってくれればそれで充分。


髭剃りとしての性能は申し分ないのだから、文句を言う筋合いでもない。

完全に「してやられた」という感想しかない。


まぁ、次買うときはもうちょっと値段が高いものを買います。







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ガスコンロ  2023-12-10 12:40:06  歯車 料理 住まい 家族

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我が家はオール電化だ。


東日本震災の時は、長時間の停電になったので、庭で焚火をして煮炊きをした。

キャンプ好きのスキルはこういう時に活きる。


でも、災害の時にいつでも焚火ができる保証はない。

災害が「台風」によるものだったら、外に出ることが危険なのだ。


一応キャンプで使うガソリンコンロは持っているので、部屋の中でも使える。

しかし、もっと気軽に使えるものがあった方が良いんじゃないか、と思っていた。




コロナ禍が始まったころ、こういう災害もあるんだな、と思って、災害時用の備品などを見直した。

その時に、やっぱりカセットコンロを買おう、ということになり、購入した。


買ったからには一度使ってみないとな、と思ったのだが、なにぶんコロナなので、家族でもなべ物などやりにくい。

当時小学生だった次女が「しゃぶしゃぶやりたい」と言っていたのだが、できずにいた。



で、昨日買い物に行ったときに、年末だし鍋でもやろう、ということになったんだ。


しゃぶしゃぶ用の豚肉を買おうとしたら、次女(すでに中学生)から「小間がいい」と変なリクエスト。

大きい肉は見た目は豪華だが、枚数にすると食べられる枚数が少ない。

同じ重さでも、小間であれば何度も口に運ぶことになるので、たくさん食べた気がする、と。



しゃぶしゃぶ肉も小間肉も値段は同じだったのだが、食べたがっている次女のリクエストに応えておいた。




しゃぶしゃぶって、本来はだし汁だけで、中で肉を泳がせて食べる。


でも、野菜もおいしく食べたいので、何を入れればいいんだろう? と買い物をしながら調べる。


水菜を入れる、というレシピがあった。水菜、家にあったな。ちょうどいいからそれを使おう。


あとで準備段階になって気づいたが、レシピサイトでは「しゃぶしゃぶ」として書かれていたのだけど、豚肉と水菜だと「はりはり鍋」ではないのか。

(本来クジラ肉と水菜の鍋だが、近年クジラは入手困難なので豚で作られがち)




机の上でカセットガスコンロに火をつけると、子供たちが「なんか怖い」と言い出した。


うちは IH だから、ガス火慣れてないよね、と言うと、ガス火は家庭科の授業で使っているから問題ないという。


ただ、いつも使っているテーブルの上に火がある、というのが不思議で怖いらしい。



次に、次女が「このカセットで、何時間くらい使えるの?」と疑問を持った。

いや、弱火か強火かでも違うし、単純には言えないよ、と言うと「そりゃそうだわ」と笑い転げる。


まぁ、通常の料理が1缶でできるようにしてあるので、1時間くらいは使えたはず、と答える。



化学好きの長男、カセットの中のガスの種類と、容量が分かれば熱量は求まる。と言って調べる。

ブタンガスで、1缶250g だね。


じゃぁ…と何やら計算を始める。しばらくたって「1缶の熱力は、~Kcal」みたいなことを言ってきた。



なら、ガスコンロの火力が分かれば、何時間使えるか求まるかな。

コンロの箱には、3.3Kw と書いてあった。長男が計算を始める。


「だいたい、3700秒ちょっと使える計算になる」


続いて 3700秒を時間に直そうと計算を始めるので、僕が瞬時に「1時間で3600秒」と答える。

これは、プログラマーなら常識にしていないといけない。


1缶で大体1時間、と言っていたが、少し余裕をもって作られているようだ。

綺麗に答えが出たことに満足する長男。




美味しく食べた後で、片付け中。


長男がカセットを外した後のコンロ本体を興味深く見て、「カセットを嵌め込むところの装置、どうなってんの?」と聞いてきた。


この時、長男側からは火力調整のつまみが見えていなかったので、つまみと連動してガスの量を変えられるようになっている、とつまみ側を見せる。


カセットつけてない状態でつまみ動かしても大丈夫? と聞いてくるので自由にさせると、強側に初めて回したときだけ「かちっ」と音がするのはなぜかと疑問を持った。


あぁ、それは、着火のために火花を出している。

点火プラグに注目させながら、また「かちっ」とやると火花が飛んだ。


これは何らかのエネルギーを使っているが、電池などは入っていないことを瞬時に理解した長男。

すぐに「何度も繰り返すと、火花が飛ばなくなって本体が使えなくなる?」と聞いてきた。


本体にエネルギー源が組み込まれていて、それを使っていると想像したのだ。


いや、そうではなくて電気石みたいなもの、と言うとそれだけで理解した。

電気石は、叩くなどの強い力を加えると電圧を生じる鉱石。


実際には、それを電子部品として使いやすくしたピエゾ素子が入っていて、つまみを回す力を一度ばねに溜めたうえで、回しきった時に一気に力を開放して素子を叩いている。

「かちっ」という音は、その叩いたときの音。


ついでなので、この仕組みが一部の使い捨てライターに使われていることを教える。

そして、その部分を使うと、高電圧でコンピューターを狂わせられたので、昔は悪い人が自販機などをだまして金をとるなどしたため、今では対策が進んでいることを教えた。




コンロを箱に戻しながら、なんとなく箱の裏の説明を読んでいた。


ガスカセットの容量が減っても、火力が衰えない…とか書いてある。

あ、ガスカセット入れる部分に謎の板があると思ったら、そういうことか。


面白いので、もう一度コンロを出して再確認。


ガスボンベには、圧縮された状態でガスが入っている。

しかし、ガスを使って圧力が下がると、温度も下がる。


そして、温度が下がると、膨張する力も下がる。

すると、ガスが外に出ていく力が失われてしまい、ガスを最後まで使い切るころには弱火になってしまう。


これを防ぐためには、冷え続けるボンベを温めてあげればよい。

火を燃やしているのだから、熱源はすぐそこにある。



多分屋内だとそんなひどいことにならないのだけど、冬場のキャンプとかでは結構切実なのよ。

だから、キャンプ用品だと、火の熱をボンベに伝えてやる、ヒートプレートはよく使われる。


このコンロには、その仕組みが組み込まれている、というだけの話。


このしくみにも、長男が感心していた。




ただ家族でしゃぶしゃぶをやった、というだけの話なのだが、我が家だといつもこんな感じ。

ただみんなで食事をするだけで、つぎつぎ面白い知識が飛び出してくる。



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PC修理  2023-10-24 10:44:54  コンピュータ 歯車

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メインとして使用しているノートPCが不調だった。


主な症状は、冷却ファンのうなり。

半年くらい前から時々うなるようになった。


最初は何が起きているかわからなかったが、とにかく一回電源を切り、その後で再起動すると解消した。

何度目かで、冷却ファンがうなっているのだと理解した。


回転する部品は、その回転で軸が摩耗する。がたつき始める。

するとうなる。当然の話で、パソコンの中で壊れやすい部品の一つだ。


しかし、上記に書いた通り、一旦電源を切れば解消したし、この現象は稀にしか起こらなかった。

大体月に一度くらいだったかな。


そのため放置していた。


メインマシンは HP Pavilion 15-cs0000 。購入はもう4年前になるのか。

消耗品が壊れてもおかしく無いころだが、まだ買い替えるには早すぎる。




この一週間くらいで、急に症状が悪化した。


少しづつ問題が起きやすくなってきているのは気づいていたが、それでも2週間に1度くらいの頻度だった。

それが、一週間前から急に、1日数回起きるようになったのだ。


これはいけない。さすがに仕事に支障が出る。

以前から目星をつけていた補修部品を慌てて購入。



補修部品の冷却ファン、ネットで情報調べると全然形の違う2種類が出てくるんだよね。

HP Pavillion はシリーズの名前で、15-cs でもその後ろの型の違いで内部構造が違ったりするらしい。


そのため、一度開けて確認しないと、と思っていたが、開けるのが手間なので躊躇していたのだ。

購入前に開けようと思って、開け方の説明ページを探した。

すると、以前は「類似機種」のものしか見つけられなかったのだが、全く同じ機種の開け方説明があった。


あー、以前は「修理」で探していたのだけど、見つけた説明は、発売直後にいきなり中をあけて確認している物だった。

修理じゃないから検索にかからなかったんだ。


しかし、これでファンの形が明確になったので、開けずに注文。




昨日届いたのだが、昨夜は修理の時間がなかった。


また今晩やろう、と思っていたのだが、仕事開始しようと思って PC の電源を入れたら、最初からうなりだした。

しかも、スリープ・リジュームを繰り返しても鳴り続ける。


これは、修理しろということだな。覚悟を決めて修理を開始する。

仕事の開始時間1時間前。開始時間までに終わらなかったら、開始時間を遅らせてもらおう。



しかし、難なく修理完了。

本体側はネジが見えている物3カ所、ゴム足に隠れている物3カ所。

精密ドライバーでこれらを外したらあとは、嵌め込まれたプラスチックカバーを外すだけ。


このカバー外し、最初の1カ所を外すのが難しい…と説明にはあったのだが、電池が膨れているので勝手に開いた。

新品でいきなり開けた人は苦労したけど、修理の時には勝手に開く感じか。


あとは、隙間にプラスチック片を差し込んで、はめられている爪を外していく。


基板が見えたら、ファンは数カ所のネジを外して交換するだけ。

今回、ついでに電池も購入したので、一緒に交換した。先に書いたように、カバーが勝手に外れるくらい膨れていたので、外見からも膨れていると明らかだったのだ。




修理が終わって電源を入れる。

なかなか画面が出ないので焦ったら、「COMS の内容がおかしいから、BIOS でセットアップ確認してね」(意訳)とメッセージが出た。

電池パック外したから、設定のバックアップRAM の内容が消えてしまったのだな。


さて、どうやって BIOS に入るんだっけ、と思いつつ再起動したら、何の問題もなく再起動完了。

時計が少しずれているので、NTP の問い合わせをして完了。


ファンの音、とても静かになった。うなっていなくても、少しカラカラ音がしていたんだ。

それが今は静か。


電池の上、パームレストが妙に膨れていたのもなくなった。



合計8,600円の修理でした。



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ドアクローザ  2023-01-12 17:15:09  歯車

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タイトルの意味が分からない人もいそうなので、冒頭から説明に入る。


玄関ドアとか、自動的にしまって欲しいドアには「ドアクローザ」と呼ばれる装置がついている。


名前の通り、ドアをクローズする装置だ。

しかし、単に閉めるのではなく、周囲にいる人が挟まれてけがをしないように、勢いよく閉まって騒音を立てないように、ちゃんと閉まらずに半開きにならないように、などなどいろいろな配慮をしながら閉めてくれる。


昨年の…と言っても2か月ほど前の話だが、どうも家の玄関ドアのドアクローザの調子が悪い。

ちゃんと閉まってくれずに、少し開いた状態になってしまうのだ。


これは調整してやらんといかんな、と思って調整した。

うまく閉まるようになった。でも、1か月ほどでまた、うまく閉まらなくなった。


うーん、調整難しいな…と思い、年末にまた調整した。

うまく閉まるようなったら、今度は1週間ほどで同じ状態に戻った。


年明けに再調整。思い切って、最後の閉まる瞬間を力強くした。

これはちゃんと閉まる。その代わりに、騒音がすごい。

やっぱ調整難しい。


それで先週末に、基本に立ち返って調整したら、いい感じになった。

その後再度おかしくなることは無いようだ。




ドアクローザの調整は機種にもよるのだが、我が家の機種(RYOBI製)は3段階の調整ができる。


大きく開いたドアが閉まる部分、かなり閉まってからの部分、本当に閉まる直前、の3つの場所について、閉まる速度を調整できるのだ。


これで、大きく開いたドアを速やかに閉めつつ、人が挟まれないように最後はかなりゆっくりになり、でも閉まる瞬間は十分な速度を出すことで「ちゃんと閉める」ことができる。



上に書いた、2か月間調整を繰り返したのは、これらをいい感じにしようとしてきたわけだ。

2か月くらい前に、調整方法をスマホで調べて覚え、以降いろいろと試してきた。


そして、先週末に「基本に立ち返った」というのは、もう一度調整方法を調べようと思ったのだ。

PC で調べて、細かな部分までよく読んだ。


ドアクローザは油圧ダンパーなのだけど、10年以上前の機種だと、現行機種と油の種類が違うそうだ。

現行機種は温度の影響を受けにくいが、以前のものは、油なので寒くなると粘性があがって動きが悪くなる。


我が家の機種は、家を建てたときに取り付けたものなので、10年以上前だ。

まぁ、寒くなり始めたころから動きが悪くなったので、そんな気はしていた。


というか、最近の機種は油なのに温度の影響を受けないのか。

そっちの方がすげーな。




いろいろ読んでいたら、調整「以前」の段階の記述に気づいた。


ドアの締まりが悪い場合、蝶番の動きが悪い場合があります。

まずは各所に油をさし、それから調整を行いましょう。



あ、これだ。

調整を繰り返してうまく行かないと悩んでいたが、問題は調整ではなかったのだ、と直感した。


CRC-556 をひとふき。それから調整した。


最後の段階、以前よりもゆっくりでもちゃんと閉まる。

ゆっくりだから騒音も少ない。

静かに「パタン」と閉まるドアは心地よい。


で、先に書いたようにその後数日たつが再度調子が悪くなることは無い。



教訓:

最初に「原因だ」と考えたことが原因ではない場合、一生懸命やっても無駄です。

原点に立ち返り、別の原因があるのではないか、と探してみましょう。


これ、プログラムでも同じだよな。



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ヘッドクリーニング  2021-06-04 14:12:07  コンピュータ 歯車 家族

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長男が「遊びたい」と急に言い出してから、居間のテレビに Wii がつながっている。


で、長男はゲームキューブのゲームをいろいろと遊んでいる。


Wii が「家族で遊べるゲーム機」という方向を打ち出して以降、ゲーム人口は増えた。

また、スマホで遊べるゲームが増えたこともゲーム人口増加の一因ではあるだろう。


そして、結果として昨今のゲームは「誰でも遊べる」難易度にされていることが多い。


長男としてはこれが面白くないようで、「昔のゲームの方が面白い」と、GC のゲームばかり遊んでいるのだ。


(Switch も、リングフィットアドベンチャーは熱心に遊んでいたりする)




さて、久しぶりに出した機械なのにヘビーユースしていたら、数日前から調子が悪くなった。

時々、ディスクが読み込みエラーを起こすのだ。


もう古い機械だからね、といいつつ、Switch を買ってしまいこむ直前には、スマブラ X も遊べない状態になっていたのを思い出す。

家にあるゲームの中では、スマブラ X だけが2層ディスクで、まだ Wii が(我が家的に)現役稼働していた時から読み込めなくなっていた。


中古屋に行けば、Wii 本体は 500円もあれば買える。

しかし、ディスク駆動部分は最も経年劣化しやすい部分でもあり、中古で買っても問題の解決にならない気がする。


たしか、Wii ってもう修理終わってるよな、と思って調べると、1年ちょっと前に終わっていた


となると、どうせ壊れかかっているのだし、ダメ元で自力修理か…

と、ネットで修理方法を探してみる。




その結果、修理というほど大げさなものではないことが分かった。

ディスクが読めない、特に2層ディスクだけ読めない、という症状は、ピックアップレンズが汚れているだけらしい。


Wii の規格は少し特殊ではあるが、CD や DVD といった光学ディスクは、レーザー光線を表面に当て、その反射光をレンズで集めて情報を読み取っている。

そのため、このレンズが汚れると十分な情報読み取りができなくなる。


じゃぁ、拭いてやればよい。

初代プレステなんかは、ディスクを自分でセットした。

このセットするすぐ下に、ピックアップレンズが見えていたので、綿棒で拭くことができた。


しかし、Wii はフロントローディング…ディスクを細い隙間から入れると、あとは機械が正しい位置にセットしてくれる方式だ。レンズは見えない位置にある。

そのため、拭くには専用のツールが必要となる。


任天堂純正で、Wii のレンズクリーニングキットが売られていたらしい。

しかし、これも当然現在は廃盤。Amazon でプレミア価格になっているのを見つけたが、買うのは現実的でない。




普通の CD 用クリーニングディスクじゃダメなのかな、と思って調べたが、多くの人が「純正品以外は保証されていないから、本体を壊したくなければ純正品を使え」と言っている。


でも、こうした情報の多くは、純正品が手に入ったころに書かれたテキストだ。


Amazon で代わりになるものはないか探していたら、CD 用のレンズクリーニングキットで Wii が治った、と報告している人がいた。


あ、やっぱ治るんだ。

Wii は CD を入れると「ゲームディスクではない」とすぐに輩出してしまうらしいのだけど、根気よく何度も入れていると時々読み込もうとするので、その時をまて、とのこと。


この「治せた」報告のあるクリーニングキット、1600円だった。うん、買うか。ポチるか。




…というところで思い出した。

そういえば、うちに CD のレンズクリーナーなかったっけ。

自分の持ち物ではないので忘れていたが、妻が持っていたはず。


知り合う前に購入していたもので、もう 30年以上前のものだ。しかし、ちゃんと置いてあった。

付属していたはずのクリーニングリキッドはなかったのだけど、FDD 用のリキッドがあった。

まぁ、基本同じものだ。それを使う。


妻、物持ちいいな。(僕も人のこと言えないのだけど)




CD のレンズクリーニングディスクというのは、普通の CD の最内周に、ふき取りのための不織布をつけたものだ。

その不織布に、リキッド(当時のものは液化フロン。すぐに蒸発するため、機械内部を濡らしたりしない)を染み込ませて、読み込ませる。


CD の場合、最内周には音楽がどこから始まるか、などの情報などがあり、最初に読み込もうとする。

ここに不織布があるので、レンズが拭かれるわけだ。


不織布の部分を避けるように、ちゃんとデータは書き込まれている。

そこで、CD プレイヤーはそのデータに従って、1曲目の再生にかかる。


これは不織布のない部分に音楽データがあるように示されており、そこを再生する。


で、音楽データが流れる。「クリーニングが終わりました」という音声だけど。

レンズクリーナーというのは、そういう仕組みだ。




Wii に入れてみる。CD プレイヤーではないので、当然音楽データは流れない。

というか、入れると読み込もうともせずに、すぐに排出される。


データも読み込まずに、いったい何で「ゲームディスクではない」と判断しているのかわからない。

しかし、根気よく入れ続けろ、とアドバイスにあったのでやってみる。


たしかに、何回かに1回読み込む。

がんばって2~3回読み込ませ、クリーニングできたものだと考える。



さて、次はこれでレンズがきれいになったことを確認しなくてはならない。

子供が遊んでいた GC のゲームでは、「時々読み込みエラーが起きる」だったのだが、そんな時々を待っていたら検証にならない。


そこで、スマブラ X を探してきて、入れてみる。以前は読み込んでもくれなかったものだ。


緊張して少し待つ…と、スマブラ X のタイトルが表示された。


これで、クリーニングできて修理完了、と判断。




長男は「面白そう。遊んでいい?」とそのままスマブラ X を遊び始めた。


Wii で読み込めなくなった時、当時小学生だった長男は残念がっていたんだよね。

スマブラ X 、下手だったけど好きでよく遊んでいたから。


最近は、Switch 版のスマブラが学校で流行していたそうで、家でも練習していた。

だから、久しぶりに遊んだら十分の上手い。まぁ、夜遅かったので少し遊んで終わりにしていたけど。



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パンク  2021-05-26 10:02:20  歯車 家族

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先週水曜日のことなのだが、車で出かけようとした際に少し慌てていて、家から出る細い道でタイヤを低い構造物にぶつけてしまった。


その瞬間に衝撃とともに「プシュ」と空気が抜ける音がした。

あ、やばい。パンクさせてしまった、とすぐわかった。


というのも、このパターンでのパンクは2回目だから。

車を買って3年未満(最初の車検前)なのに、2回目なのだ。




家から通りに出るまでの道は、細くて長くて、曲がり角がある。

不動産屋で土地を買った時は「車が入れない」という扱いで安かったのだ。


以前乗っていた車は、軽乗用車サイズの普通車だった。

でも、今はこの車は売っていない。今乗っている車は、以前の車より少し幅が広い。


このため、この細い道での運転が以前よりも難しい。


低い構造物、と書いたのは道の脇にある用水路にかかる橋の一部なのだが、これが道にせり出すことで、狭い道がさらに狭くなっている。


で、そこだけ急に狭くなる形なので、うっかりぶつかるとパンクするのだった。

いつもは気を付けているのだけど、急いでいたからこそ注意がおろそかになった。




完全に空気が抜けると車が動くのもままならないが、この時はともかく、5m 程進んで広い場所に止めた。

急いでいるのだ。すぐにタイヤ交換。


最近の車にはスペアタイヤがついていない。

でも、1回目のパンクの時に「これは絶対にまたやる」とスペアタイアを購入し、家に置いていた。


車で使うものなのに、家に置いてある。使うのは、家の出入り部分の道だと思っているから。

そして、それが現実になった。


すぐに家に戻ってタイヤを持ってきて、車のトランクからジャッキを出して交換。

交換が終わるまで 15分ほど。手慣れたものだ。


前の車の方が小さくて問題が少なかった、とは言いつつ、10年以上乗っていたので、2回 パンクさせている


今回の車は、1度目はスペアタイアもなく、キャリアカーで移動してもらった。

なので、交換は「初めて」なのだが、手順は大体わかっているので迷うことは無かった。




タイヤは、側面が裂けた形でのパンク。

接地面であれば修理もできるらしいが、交換せざるを得ない。


というか、過去一回も「修理できるパンク」になったことがないんですけど。

パンクと言えばタイヤ交換でしょ? 修理できるっていうのは都市伝説では?(笑)




この後、ディーラーに電話をかけて事情を説明し、タイヤを取り寄せてもらっていた。

そして、昨日交換してもらった。


3年弱、というのが微妙で、タイヤの寿命は4~5年だ。

もう寿命だと思ったら、タイヤ館に行って全部交換してもらう手もあった。


タイヤ館は1本でも交換してくれるらしいけど、同じタイヤあるかわからないしなぁ、と1日悩んでディーラーに連絡したのだ。


というか、先にタイヤ確認すればよかった。

普通にブリジストンのよくあるタイヤだったので、タイヤ館にもあっただろうと思う。




ところで、タイヤの取り寄せをお願いした2日後に、ディーラーの担当者から電話がかかってきた。

何かあったかな、と思ったら別件で、2か月ほど前に応募したプレゼントが当たったという。


スズキ自動車販売神奈川が出している、車の情報ダイレクトメールがある。

(かなり広めの変形はがきを使用)


毎回乗っているコーナーで、神奈川県内の観光スポット紹介がある。ドライブにいかがでしょうと。

3月号は「生命の星地球博物館」の紹介で、ペアチケットのプレゼント企画があった。


我が家では何度かここに遊びに行っている。

コロナの騒ぎの直前ごろにも「また行きたいね」と家族で話していて、ゴールデンウィークにでも…と言っていたら、行ける雰囲気ではなくなってしまったのだ。


なので、このプレゼント当たったら、それを言い訳(?)にして遊びに行こう、と応募したのだった。


パンク修理のついでに、チケットも受け取ってきた。

今度遊びに行くつもり。

(しかし、今の各地の緊急事態宣言が解除されてからか…

 神奈川には緊急事態宣言は出ていないが、鎌倉にまん延防止等重点措置は出ている)





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ゲーム&ウォッチ買った  2020-11-24 13:34:44  歯車 家族

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スーパーマリオブラザース35周年記念商品の、ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザース を購入した。


まぁ、あまり遊ぶつもりはない。コレクター商品だね。


ちなみに、自分が子供のころに買ってもらったゲーム&ウォッチは、「シェフ」。

今でも持っているが、ビネガーシンドロームを起こしている。



ゲームウォッチは、非常に単純なゲームしか遊べない。

買って数か月も遊んだら飽きてしまい、後は時々思い出して遊ぶ程度…


なのだが、ゲーム&ウォッチはアラーム付き時計でもあったので、僕はこれで毎朝起きていた。

(ほかの液晶ゲーム機も持っていたが、時計がない機械はおもちゃ箱の奥にしまわれる運命)



今回のスーパーマリオは、アラーム機能はない。

時計表示はあるが、基本的に「見たいときだけつける」前提で、点けっぱなしではない。

(USB で通電していれば点けっぱなしにもできるが)


まぁ、そんなわけで時計して使うことは無いだろうし、遊ばないと本当に「持っているだけ」のコレクターアイテムになる。




さて、僕の自己満足で買っただけのつもりでいたら、子供の食いつきが結構よい。

ゲーム&ウォッチを見たことがない世代には、新鮮なようだ。


スーパーマリオも、スイッチで遊べるので遊んだことはあるのだが「難しい」と言って余り続かなかった。


でも、ゲーム&ウォッチだと頑張って遊んでいる。

ガジェットとしての興味が、ゲームの面白さに結びついているようだ。




ゲーム&ウォッチのゲーム「ボール」も、小学生の次女には人気。

まだゲームが難しい年齢なので、これくらい簡単なのも楽しいようだ。




一番楽しめているのが、時計機能。

毎分、書き変わる最後の数字をマリオが消し、新しい数字が表れる。


じゃぁ、9 分から 10 分への切り替わりとかどうなるのだろう、と見ていたら、時間をかけて数字を2個消していた。


じゃぁ、59分から時間も変わる 00分へは? と思って、わざわざ正時が近づいたところで皆で注目して見守る。


…なるほど、そう来たか。



半日、タイミングを見てのぞき込むことをしていて、ふと気づいた。

時間ずらせばいくらでも見られるじゃん。


でも、妻から「リセットさーん」と言われた。

すかさず長女から「リセットさんリストラされたから」と突っ込みが入った。


#任天堂のゲームを家族中で遊んでいるのがよくわかる。




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Google Asistant  2019-09-24 13:41:02  コンピュータ 歯車

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以前に「P30 で、アラーム後の Google Asistant Routine が動作しない」と書いた。


昨日、アラームをセットしようとしたら、Google Asistant の設定画面が表示された。

あら、急に使えるようになったみたい。


Huawei の OS アップデートは、最終更新が8月後半で、OS のバグが治った、ということではないようだ。

Google Asistant をアラーム後に呼び出す機能は、Google 製の時計アプリの機能なのだけど、こちらの最終更新は7月24日のようだ。


…つまり、本当になんで急に使えるようになったのか不明。


心当たりは、「P30 に最近乗り換えたけど、なぜか Google Asistant 設定画面が表示されないよ」って、バグ報告を先日送った、ということくらい。


Google Asistant は、ネットワークと連携して動作する機能で、一部の設定はネットワーク側にある。

もしかしたら、ネットワーク側の個人設定がおかしくなっていて、バグ報告を受けて設定を修正したのではないかな…と思っている。




まぁ、なぜ表示されなかったのか、なぜ表示されるようになったのか、本当の原因はわからないが、動くのはありがたい。


朝、アラームで目を覚ました後に、今日の予定を喋ってくれるのは、忘れっぽい僕にとっては非常にうれしい機能なんだ。



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イグニス 1年目点検  2019-09-20 17:33:23  歯車

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スズキイグニスを購入して1年たった。


…まぁ、納車は10月9日だったのでまだ1年乗っていないのだけど、昨日1年目の法定点検を終わらせた。


通常は、1年目の点検は簡単なものだ。

しかし、スズキは昨年末に「出荷前の検査に不正があった」ことを公表し、リコールを行っている。


イグニスも対象機種だった。

そのため、1年目の点検ではあるが車検時と同等の検査(これは出荷前と同じ検査)を無料で行うという。


項目が多いため、朝10時に預けて、夕方4時の受け取りとなった。




さて、1年たったので、年間を通じての使い勝手をレポートしたいと思う。

一応、過去に納車時のファーストインプレッションと、1か月目のレポート、それと6か月点検時のレポートは書いている。


イグニスの購入を検討している人なら、そちらも参考になるかもしれない。




まず、最初にお伝えしないといけないこと。


1年も車に乗っていれば、それがどんな車でも慣れてきて、良い車に思えるだろう。

僕にとって、イグニスはなじんだ車になった。最初は不満があった部分も、すでに不満はなく、良い車だと思える。


だから、これから書くことは「ひいき目」が入る。今から車を買おうと思って比較している人の参考には、ならないかもしれない。


そのうえで、思いつくままに使用感を書き記そうと思う。



▼マイルドハイブリッドについて


マイルドハイブリッドは、イグニスの特徴の一つなので気になる人も多いだろう。


最初のうちは、運転していてすごく気になった。

エンジンブレーキをかけると、回生ブレーキが働く。充電している、と思うと、無駄にこの時間を延ばしたくなる。


一方で、発進時にモーターアシストが効くこともある。これも、アシストが入るといちいち気になる。


…はい、気になるというのは、いちいちメーター類を見ているから。


運転中にメーターを凝視しすぎるのは危険です。

でも、充電中、モーターアシスト中、アイドリングストップ中など、表示されると気になってしまう。


いちいち気にしているようではだめだろうな、と思いつつ、半年くらいは気になっていたと思う。



事実として、モーターアシストは、十分な充電容量がないと行われない。

だから、停止前の回生ブレーキは、発進時のモーターアシストに備えるため…と最初のころは思っていた。


充電されれば喜び、電気が無くなってしまうと残念がる。そんな運転をしていた。


でも、だんだんわかってきた。

回生ブレーキはモーターアシストのためではないし、モーターアシストは「使わないで済むならそれに越したことはない」機能だ。



回生ブレーキの本当の狙いは、停車中にラジオを聴いたり、夜なら車幅等を点けたりするための電力を確保するためにある。

なぜなら、停車中は自動的にアイドリングストップし、発電をやめてしまうためだ。


本当に十分な充電量があれば、走行中の充電すら行わないようだ。

発電機を回さなければエンジンにかかる負荷は減り、燃費は向上する。



充電容量が本当になくなった時は、停車中でも強制的にエンジンがスタートし、充電を開始する。

これを無くすのが回生ブレーキの本当の狙いだ。


だから、たくさん充電したと喜び、いつの間にか電気が使われてしまっていてモーターアシストが効かなかった、と残念がる必要はない。

わずかな停車時間なら少し充電されていれば十分だし、先に書いたがモーターアシストは使わなくて構わないんだ。



これが自然に受け入れられてからは、運転中に充電状態などを気にしてチラチラメーター類を見ることが無くなった。

本当の意味で、イグニスを普通の車としてつかえるようになった、と感じた。



▼冬の運転


購入前にネットで調べていた時、冬はエアコンを使用するため、燃費が悪くなる、という噂があった。


暖房はエンジンの廃熱だから問題ない。結露を取り除くために冷房機能で除湿することが問題とのことだった。

これを気にして、エアコンを細かく制御し、暖房だけ使って除湿は使用しない、なんてこともしてみた。


でも、結論から言えば、冷房機能を使ったから燃費が落ちるということはあまりない、と言える。


窓が結露したら、Def スイッチを押せばよい。

自動的に Def (窓に向けて風を当てて結露を無くす)が働き、除湿のための冷房も使われる。

でも、窓の結露が取れると、自動的に Def は終了する。


とはいえ、風の方向が変わって室内を除湿し続ける。

最初は「冷房は燃費を悪くする」という言葉を気にしていて、Def が終わったら冷房を切ったりしていた。


でも、それをやるとまた結露する。

室内の人が湿った呼吸をしているのだから。


除湿機能は入れっぱなしでいい。湿度に応じて適切に調整されるから、それほど燃費は悪化しない。


これには、エアコンを入れるときは窓を閉めている、ということも関係しているようだ。

春と秋は風が気持ちいいので窓を開けて走る…と、風を受けて空力が悪くなり、如実に燃費が悪くなったりする。


これも程度問題なのだけど、エアコンで燃費が悪くなると気にして、代わりに窓を開けるのであれば同じことだ。

気にしすぎる必要はないと思う。




それよりも、寒い時は充電池が働かなくなる。

こちらの方が燃費を確実に悪くする。


充電池が使えないと、常に発電機を回して電力を供給しようとするようだ。

回生ブレーキも使われなくなるし、アイドリングストップもしない。


寒い時にエアコンを使うと…というより、この方がずっと燃費に影響するだろう。



鎌倉近辺でいうと、2月ごろの特に寒い日は電池が使えなかった気がする。

10分くらい運転していると電池が温まり、使えるようになるのだが、我が家での使用目的は子供の塾の送り迎えで、15分程度しか運転しない。

このころは、確実に燃費が落ちていた。


▼夏の運転


逆に夏はどうだろう。

除湿程度でなく、本格的にエアコンが稼働することになる。


こちらも、燃費への影響はそれほどなかったように思う。


それよりも、エアコンの性能が素晴らしい。そのことに驚いた。

比較対象は20年近く前の車なのだけど。


以前に乗っていたエブリィランディでは、エアコンは徐々に涼しい風を出すものだった。

室内が広かったこともあり、同乗者が涼しいと感じるまでには結構時間がかかる。


それが、イグニスではエンジンスタートしてすぐに、涼しい風が出てくる。

この20年間というのは、家庭用エアコンも大きく性能を上げた時期なのだけど、車載用エアコンにもその技術は確実に活かされている。


エアコンはエンジンの回転で空気を圧縮することで稼働している。

当然、アイドリングストップするとエアコンは効かなくなる。



送風経路のどこかに蓄冷材が入っているのだそうで、エンジンが止まっても冷たい風は出てくる。

アイドリングストップと、エアコンを両立させるための工夫だろう。


でも、「冷たい風」なのだけど、エアコンの風ではない。除湿されていない。それも、だんだんとぬるくなってくる。

あまりぬるくなると、アイドリングストップが終了して、強制的にエンジンスタートする。


この時に噴き出す風の質が明らかに変わるので、単に冷たい風とエアコンの風は違う、と実感できる。


この、アイドリングストップの終了時間は、気温にもよるが通常よりも短くなるようだ。

通常は、アイドリングストップは最大2分。気温が高い時は1分程度しか持たないのではないか。


もっとも、ここら辺、細かく設定はできる。

僕は、燃費よりも室内の快適性を重視する設定にしているので、すぐにエンジンが再スタートするのだろうと思う。



エアコンがパワーを使うから、というよりは、エアコンのためにアイドリングストップ時間が短くなるから、燃費は落ちる。

でも、蓄冷材などの工夫で少しでもアイドリングストップを行おうとするのは評価できるし、燃費向上には役立っているように思う。



▼運転スコア


イグニスのエンジンを止め、電源を切るとき、運転の「点数」が表示される。


これ、人によると思うのだけど、僕はゲームとして楽しんだ。

つまりは、点数を上げるための最適化された運転を模索した。


しかし、点数はわかるけど、基本的にノーヒントなんだ。これが結構難しい。

「燃費に良いエコ運転をすれば点数が高い」ということはわかっているのだけど、じゃぁエコ運転ってなに? となると混乱する。


購入時に、パイオニアのカーナビを安くしてくれたので付けてある。

こちらにも「エコ運転」の評価があるのだけど、ややこしいことにイグニス本体の評価と食い違うこともしばしば。


いったい何を信じればよいのやら。


それでも、3か月くらいたつと、95点以上の評価が当たり前になってきた。

半年もたつと、98点以上が当たり前になる。


イグニス本体の評価は、教習所で教えるような「低燃費運転」を実践すればよいようだ。

急発進・急停止を行わず、ふんわりアクセル、ふんわりブレーキで運転する。


そうすると、急加速時に働くモーターアシストも出番がない。

最初の方に書いたのだけど、モーターアシストが「使わないで済むならそれに越したことはない機能」というのは、そういうことだ。


一方、カーナビの評価は、基本的には実測燃費を中心としたものだ。

速やかに加速して高速運航したほうが燃費は良い。

もっとも、「速やかな加速」も無理をすると燃費が悪いので、こちらでもある程度ふんわりアクセル、ふんわりブレーキが必要。


ゲームだと思って楽しみながら運転できるようになると、後は意識しないでも高得点を維持できるようになる。

それがつまり、イグニス開発者がお勧めする、イグニスの運転方法だということなのだろう。


先に書いたように、子供の塾の送り迎えで、途中には細くて曲がった山道がある。

(鎌倉はそういう道が多いのだ)


上り坂もあるし、速度は出せないし、曲がりくねっていて加速原則が多いという厳しい条件で、燃費 9Km/L を上回るのだから優秀だと思う。

(乗員2名。たくさん乗ると燃費は落ちる)



▼モーターアシスト


モーターアシストは使わない、と散々書いているが、それでも役に立つことも書いておこう。


高速道路に乗るときには、モーターアシストは快適に働いてくれる。

発進時に急加速するようでは、イグニスの目指す「燃費の良い運転」ではないのだけど、走行中にさらに速度を上げたいときなどは、モーターアシストが活躍するのだ。


どうも、時速 40km / 60km / 80km 位のところに「壁」が設定されているようで、その壁を越えて加速を試みるとモーターアシストしてくれるようだ。

このアシストは、1段階上の壁の速度が近づくと終了する。


つまり、よくありがちな制限時速を超えようとしたとき、「あぁ、この道の制限時速は、1つ上のものなのだな」と識別して、一つ上の段階に速やかに移行してくれるのだ。


イグニスのエンジンは、燃費の良いチューニングになっていて、決してパワフルではない。

でも、このアシストがあるので心地よく加速してくれる。


まぁ、使いどころはそれくらい。

他にも、長い上り坂とかで自動的に使われることはあるけど、いずれにしても適切なタイミングで手助けしてくれる感じ。


ハイブリッドだからモーターで走れるのだろう、と期待すると、それほどでもない。

でも、期待しないでいると、案外良い働きをしてくれる。


そんな微妙な位置づけだ。




1年間乗って、特筆したいような感想はこれくらいかな。


最初に書いたが、1年も乗ると、全てのことが当たり前になってくる。

悪い言い方をすれば、最初の感動も、最初の憤りもすでにない。


しかし、挙動を把握できる、便利な道具として、体に馴染んでくれてはいる。



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P30 買った  2019-09-06 10:55:03  コンピュータ 歯車

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スマホを買い替えた。

Huawei P30。今まで P10 plus を使っていたが、2世代後の後継機だ。


1世代が1年なので、2年目の買い替えになる。

結構高いので3年くらい使いたいところなのだけど、消費税増税前の駆け込み需要というやつだ。




P10 の前は Honor6 を使っていた。Huawei の別ブランド機種。廉価版だ。


乗り換えで Honor9 の購入を検討していたら、なぜか廉価版よりも、上位機種の P10 の方が安かった。

そこで P10 に乗り換えた。



が、その直後に妻も乗り換えることにした。

妻は以前は Zenfone2 Laser。これが持ちやすいサイズだったので同じくらいの大きさの機種を…

と思ったのだが、ちょうど画面が急速に大きくなった時期で、同じサイズがなかった。


調べると、どうも P10 は小さい部類に入ったので、妻が P10 を使いたいという。

そこで、僕はさらに上位機種の P10 plus を購入して乗り換えた。



その後2年使ったわけだが、妻が言うには、やはり P10 は大きくて持ちづらいそうだ。

小柄な女性の手ではしっかり掴めず、たびたび落とした。


致命的なのは今年の初夏で、落とした際にメインガラスが割れてしまった。



12月になれば2年になるので乗り換え時かなぁ…と思っていたが、消費税導入前に買ってしまえ、となった。




妻の乗り換えが主目的になったので、まず妻の使う機種から調べる。

それなりの性能があり、今一番小さい機種は…


SHARP の AQUOS R2 compact 一択だった。ほかの選択肢はない。

サイズは小さいが、最近流行の「狭縁」画面なので、画面サイズは今までとほぼ変わらない。

(いや、縦長になったので、表記上のディスプレイサイズ…対角は長くなっている)



僕の方は、P30 pro / P30 / Zenfone6 で悩んだのだが、P30 で。

この3機種の中では、一番軽かったから。


P10 plus でも、性能をおごった代わりに少し重かった。

これより重くなるのは、性能が良くても使い勝手が悪くなる。

P30 なら、十分な性能で軽い。




妻は「落とす」ことへの恐怖から、今回はストラップを付けられるケースを購入した。

以前はストラップを付けられるケースというと手帳型などになってしまい、「小さくて持ちやすいもの」という目的から逸れてしまっていた。


しかし、今は需要があるのか、ストラップ穴付きのケースが増えた。


僕もストラップ穴付きケースで。

Honor6 の時から、イヤホン穴に差し込んでストラップ付けられるようにする器具を使っていたのだけど、イヤホン使えないと不便なこともやっぱあるのよ。


(一応 Bluetooth イヤホンは持っているのだけど、有線が使いたいときもある)




周辺の話ばかりではなく、P30 の話もしよう。

すでに発売から半年たった機種だけど、まだ購入を検討している人もいるかもしれない。

何かの参考になれば幸い。


とはいえ、「何の違和感もなく乗り換えた」というのが正直なところ。

性能は上がっているのだけど、使用感は P10 plus と同じだ。



それは、P10 plus が十分に洗練されていたということでもあるし、購入後もアップデートで最新の Android バージョンを使えていたことにもよる。


加えて、Google のバックアップ機能により、初期起動時にすでに、P10 plus とほぼ同じ環境を自動構築してくれた。


「ほぼ」というのは、アプリによってはデータが回復できないから。

いくつかのアプリでは設定やデータも引き継げたが、例えば LINE などは、手動でも乗り換えが大変なアプリであり、自動ではやってくれない。



とはいえ、昔に比べて機種乗り換えの障壁は確実に下がっている。

乗り換えを気に全く新しい環境を構築してやろう…というようなことがなくて、拍子抜けでもある。




P30 は有機 EL ディスプレイで、ドットが光る。


念のため書いておくと、一般的な液晶ディスプレイでは、画面全体が光っており、そのうち暗くしたいドットを、液晶が遮って暗く見せている。


この際、液晶の透過率というのは「一番透過率が高いところ」でも結構低く、画面を十分に明るく保つために、バックライトはかなり電力を食う。


有機 EL は、ドット自体が光るので「透過率」のような影響はなく、光らせたい明るさに光らせる電力だけで足りる。

さらに、光らないところのために全体を明るくする必要もない。


そのため、有機 EL ディスプレイの方が、全体に消費電力が低い。



とはいえ、画面全体を明るくしていれば、やはり電力を消費する。

今までの Android のユーザーインターフェイスは、白地に黒文字を基本としてきたが、最近は「ダークモード」と呼ばれる、黒地に白文字を選べるようになっている。


そちらの方が明らかに消費電力が少ない、というので、そうしたモード設定を行う。

アプリごとに選べる場合もそちらに。


ホーム画面の背景も、落ち着いた暗い色合いにしておいた。

もっとも、僕は背景は暗めが好みなので、以前からそうした背景画像にしていたのだけど。




アラーム設定で、なぜか「Google アシスタントのルーチン指定」ができない。

P10 plus ではできたのに。


これは、アラームを止めると、Google アシスタントが起動する設定。

起動して、現在時刻、今日の天気予報、カレンダーに書かれた今日の予定…などを音声読み上げしてくれる。


これがとても便利で目覚ましに使っていたのだが、使えないのは残念。

もっとも、何か別の設定で有効になるのに、まだ気づいていないだけかもしれない。



#9/24 追記。

 この現象、その後なぜか唐突に修正されました





カメラ性能は非常に高いはずだが、P30 を入手してからまだ撮影するような機会がないので、十分に確認できてない。


とりあえず、ズームとマクロが利くようになったのは素晴らしい。

今までもズームはできたが、せいぜい2倍まで。

(撮影画素数にもよる。低解像度での撮影なら、ズーム倍率を上げられる。)


それ以降はデジタルズームなので、画質が荒れてしまう。


これを、ズーム専用のカメラを持つことで、5倍までズームできるようになった。


そして、マクロ専用のカメラも持っていて、すぐ近くのものを撮影できるようになった。

以前は、あまり近いとどうしてもピントが合わせられず、小さなものをとるときは「少し離れてズームする」のが一番良い方法だった。


近くでとるのと、遠くからズームするのでは、少し写真の雰囲気が異なってくる。

自由に撮影できるようになるのは楽しい。




指紋認証は、P10 plus に比べて遅くなった。


僕は P10 plus しか指紋認証を知らないのだけど、Huawei の指紋認証は他社よりも高速で、使い勝手が良かったそうだ。


しかし、それも良い指紋センサーを搭載していたため。

P30 では、画面に直接触れることで指紋認証をしている。


どうやって画面内で指紋を読み取っているのだろう…と思って調べた限りでは、有機 EL はバックライトがいらず、それなりの透過性(光を通す)もあるため、ディスプレイの「裏」からカメラで撮影しているようだ。


しかし、これが今までの接触型指紋センサーよりも遅いようだ。


P10 plus では「触れただけでロック解除された」のが、P30 では「指を乗せるとロック解除される」感じ。

触れると乗せる、の微妙な違い、お分かりいただけるだろうか?


さらに言えば、指紋認証がうまくいかない率が少し上がった気がする。

もっとも、これは指紋を登録しなおしたら認識率が上がったので、最初は新しい方式のセンサーに慣れないで、うまく登録できてなかっただけかもしれない。




指紋とは別に、P30 では顔認証も使えるようになった。こちらは非常に速い。

両方とも有効にしている場合、指紋センサーに手を置いた時点で、顔認証も同時に始めるそうだ。


そして、顔認証は指紋認証よりも早い。

スマホを机から持ち上げたときも(そういう加速度をセンシングした時も)、自動的に顔認証が働く。


そのため、使おうとして画面をのぞき込むと、もうロックは解除されている。


指紋認証の出番は、机に置いたままロック解除したいときだけだ。

そして、そういう場合は「指を乗せる」ような感じでの操作もしやすい。というか、すぐに慣れた。


そんなわけで、遅さはデメリットではあるのだけど、そのデメリットをカバーする仕組みは用意されていた。




思いつくままに書いたが、ファーストインプレッションとしてはこんな感じ。

そうそう、指紋認証を画面内で行うため、保護フィルムなどは貼らない方が良いのではないかと思い、購入していない。


Huawei は…全機種かは知らないけど、出荷時に画面に保護フィルムを貼ってくれている。

「出荷時の保護シート」ではなく、普通に使える保護フィルムだ。

(そして、その上から出荷時シートを張って箱に入っている)


ケースも付属するが、安い TPU (熱可塑性ポリウレタン)のものだ。

P10 / P10 plus はポリカーボネートのケースだったのだけど、TPU の方がクッション性があり、落下時の衝撃などから守れるからこちらにしたのだろう。


一方、TPU は黄変しやすい素材で、半年も使っていれば黄色くなってくる。

1年もたつと、硬化もしてくる。


まぁ、買い替え時の2年くらいまで使い続けても大丈夫なのだけど、かなり見た目は悪くなると覚悟した方がいい。


もう一つ問題があって、P30 はカメラ部分が出っ張っている。

おそらくは、カメラ性能を上げるため、光学部分に厚みが必要だったのだ。

(電子回路は小さくできるが、光学部品はある程度「光が移動する」空間が必要だ。)


付属のケースでは、カメラを保護するために、ケースのカメラ周辺部が盛り上がている。

そのため、机に置くとガタガタして安定しない。



先に書いた通り、僕はケースを別途購入した。

背面の広い部分はポリカーボネート、周辺部分は TPU のハイブリッドで、カメラ部分保護の盛り上がりはありつつ、ケース四隅にも同じ高さの「足」をつけて、机の上で安定する。

(同時に、この足はポリカーボネートが机に擦られて傷つくのを防ぐ)


TPU 部分は透明ではなく色付き。黄変してもそれほど悪い見た目にならない…と思いたいが、こればかりは時間がたたないとわからない。




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パスワードの管理方法(令和元年版)  2019-07-14 11:47:37  コンピュータ 歯車

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5年も前に書いた記事に、ご意見をいただいた。

記事の間違いを指摘してくれたものだ。


以前からたびたび書いているが、僕は自分の知識が正しいとは思っていない

5年も前の記事なら状況も変わっているだろうからなおさらで、こうした指摘はありがたい。


しかし、今回に関してはどうもご指摘がおかしいように思えた。

最新の情報では変わっていたりするかも…と念のため調べたが、今でも僕の書いた記事は有効なようだ。


どうも、ご指摘が勘違いからくる誤りのようだが、一人ご指摘をくれたということは、それ以上に多くの人が同じような勘違いをしているように思う。

そのため、過去の記事の内容を解説し、指摘がどう誤っているのかを記しておく。




まず、過去記事の概要。


パスワードは紙に書いてはダメで、すべて記憶するのが正しい、と思っている人が多いことに対して、その間違いを指摘した記事だ。

(これも5年前の話なので、今でもこう思っている人は減っている、と思いたい)


パスワード管理する上で、重要なのは


・サイトごとにすべて変更する。

・ほぼランダムに見える文字列を使う。

・時間的にも時々変更する。


の3点で、これらの決まりを守ろうとすると、パスワードを記憶する、というのは難しくなる。



そのため、20世紀には、「パスワードは紙に書かず、記憶するのが正しい」とされた時代はあるが、現代においては紙に書くのは悪い手段ではない、と解説したものだった。



これに対して、いただいた意見は「時間的な変更」をやってはならない、とするものだった。

時間的に変更することを促すと、パスワード管理が雑になり、セキュリティが弱くなる、という指摘だった。




この指摘は、2017 年に NIST (米国国立標準技術研究所)が勧告したパスワード管理方法を踏まえたものだろう。

僕の記事は 2014 年に書かれたもので、情報が古くなり意味を失った、と捉えることもできる。


NIST は、米国政府関連で求められる認証方法について、時代に合わせて適切なセキュリティ強度を保つための勧告をまとめている。



2017 年の報告では、パスワードを設定する際のユーザーインターフェイスなどについてもまとめている

ここには「パスワードの変更を強要すべきではない」という趣旨が書かれている。



これを受けて、国内でも総務省が「安全なパスワード管理」という呼びかけページを作成した。



ここに、パスワードの「定期的な変更は不要」と書かれている。


これがちょっと問題ありで、見出しに大きな文字で「定期的な変更は不要」と書かれてしまった。

内容を読むと、変更が不要なのではなく、「パスワードの定期的な変更を要求すべきではない」と書かれている。


この内容自体、 NIST の勧告に基づくものだ、と書かれていて、趣旨も同じだ。

あくまでも「変更の要求」に問題があるとするものだ。


しかし、見出しに「定期的な変更は不要」と書いてしまったために、多くの人が勘違いしてしまった。

新聞報道などでも「パスワードは変更しない方が良い」として広まってしまった。




NIST の勧告はセキュリティのためだけではなく、ユーザーの利便性を考えて「システムによる行き過ぎた規制」を緩和しようとしているものだ。


パスワード変更を強要すべきではない、という文脈には、「異なる文字種の混合を要求したりしてはならない」というものも入っている。


異なる文字種…数字、大文字、小文字、などだ。

この3つを、それぞれ少なくとも1つ以上は使うように求めるシステムは結構多い。

それらを混ぜることで、セキュリティが高まると期待しているのだ。


しかし、NIST はこれを禁じている。

ここにあるのは「ユーザーに不便を強いるな」という意図であり、セキュリティ強度とは無関係の話だ。


(一応、文字を混ぜても期待するほどセキュリティ強度は上がらない、という解説が巻末についているけど)



以上のように、NIST 勧告の「時間的な変更をやってはならない」は、システムに組み込むべきではないという指針だ。

それに対し、僕が過去記事に書いたのは、各ユーザーが自発的にとるべき、パスワード管理の心得を書いたものだ。


これらは全く性質の異なるものだ。



しかし、今回いただいたご指摘は、これを混同したものだった。

異なるものを混同し、「パスワードを変更してはならない」と考えていると、セキュリティ上のリスクを生じてしまう。




なぜ時間的な変化が必要かを示そう。


単純な話、パスワードはいつか破られる。

もちろん、攻撃側にその気があれば、の話だけど。



攻撃者がパスワードを知る方法なんて、いくらでもある。


たとえば、パスワードハッシュファイルの入手。

詳細は5年前の記事を参照してほしいが、攻撃者がパスワードハッシュを入手した場合、比較的「覚えやすい」パスワードなら、解明されてしまうだろう。


覚えにくい…ランダム文字列は、解明を遅らせることができる。

だから、「ほぼランダムに見える文字列を使う」という指針が入ってくる。



その一方で、キーロガーと呼ばれるような手段を使い、あなたが入力するパスワードを「直接」記録する方法もある。

この方法で奪われた場合は、キー入力がそのまま漏れてしまうため、文字列がランダムに見えるかどうかは関係ない。


あとは、パスワードが「漏れた」前提の話となる。


被害を最小限に食い止めるためには、そのパスワードが使える場所を限定しておくことだ。


「サイトごとにすべて変更する」というのは、そのための指針となる。




では、最悪の状況、実際に被害が出たとしよう。

問題は、それがどのような被害だったか、ということだ。


「勝手に買い物」された場合は、身に覚えのない請求が届くので気づくだろう。

しかし、メールなどを覗き見られて生活を丸裸にされている場合には、パスワードが漏れたと気づくだろうか?


時間的に変化させる、というのは、こうした気づかない被害に対する防御策だ。


大規模なパスワード流出があった、というような状況では、世間的にもパスワードの変更が呼び掛けられる。

パスワードが「漏れたかもしれない」と思えば、変更しておくのが良いだろう。


が、ストーカー被害の場合は身近な人によるショルダーハッキング…あなたが会社の PC などを操作しているときに、後ろからパスワードを覗き見ただけ、などの可能性がある。


キーロガーすら使わない。パスワードは、漏れるときは本当に簡単に漏れる。

そうした状況では、自分のパスワードが漏洩した、と気づくのは難しい。



NIST では、「第三者のログインに気づくようなシステム」を構築することも推奨している。

そうしたシステムなら、パスワードが漏洩し、情報を覗き見られていることにも気づくかもしれない。


しかし、残念ながらそうではない WEB サービスが多い。


ここでの自衛策は、時々パスワードを変えることだ。

普段から時々パスワードを変える、という習慣を持っていれば、パスワードが第三者に知られたとしても、被害をある程度の範囲で食い止めることができる。


「時間的にも時々変更する」というのは、そのための指針だ。




ただ、ここでいう「変更すべき」なのは、ユーザー各自の裁量に任されていることに気を付けてほしい。


先に書いた通り、NIST は「変更を強制すべきではない」とするだけで、この件についてあまり触れていない。

しかし、「強制的にパスワード変更を促す」システムは弊害しかない、というのはセキュリティ専門家の多くの意見が一致するところだ。



定期的に変更すべき、と言われて自主的に変更するユーザーは、セキュリティ意識が高い。

当然、変更の際にも妥当なパスワードを設定するだろう。


しかし、特にセキュリティ意識がなく、パスワードを「面倒だけど設定しないといけないもの」程度にしか思っていない人の場合、頻繁に変更を繰り返すと、覚えやすい単純なパスワードに収束していく傾向がみられる。


変更しろ、と言われたから、最初は 1234 に。次は abcd に…という具合に。

最初の設定ではそれなりに強度のあるパスワードを使っていたとしても、より弱いものに変えさせる「強制」は、百害あって一利なしだ。


(ちなみに、NIST の勧告では、abcd や 1234 といった「連続文字」パスワードは設定できないようにしなくてはならない、と示されている。

 これらは、ユーザーの利便性を最大限に考慮したうえでも、設定されるべきではないパスワードだ)



過去の記事に指摘をくださった方が「時間的な変更を促すと、パスワード管理が雑になる」と言っているのは、このことだろう。


同じ「時間的な変更」であっても、システムが強制するのと、ユーザーの自発性に任せるのとでは意味が違う。

この二つを混同してはならない。



強制はしてはならないが、時間的な変更はされるのが望ましいのだ。




話はこれで終わりだ。


NIST 勧告の「変更を強制すべきではない」はずいぶんと勘違いされていて、パスワードを変更してはならないのだと思っている人が増えているようだ。


強制すると雑になるから、というのは、ご指摘の通りだと思っていい。

多くの専門家がそう指摘している。


また、NIST 勧告では書かれていないものの、「わざわざ書かないだけ」で、前提にしている気がする。



一方、今回指摘を受けてネットを調査していたら、「パスワード変更の際に、変更しようとしているパスワードがネットワークを流れることになるから危険」と言う主張も見た。



変更自体が危険なのだと思っている人は、こうした話を「裏付け」として信じてしまうかもしれない。


しかし、たいていパスワードは暗号化通信(SSL)を使って通信されるから、覗き見られることはない。


「暗号化も破られるかもしれない」という前提に立つのであれば、ログインするたびに通信されるパスワードのほうが、変更のために1度だけ入れられるパスワードよりも、ずっと危険性が高い。


この危険度を下げるためには、同じパスワードでログインされる回数を減らせばよい。

つまり、時々パスワードを変更すべきだ。


結局、「変更の危険性」を主張しようとして変な前提を持ち出しても、むしろ変更すべきだという話になる。




さて、以下は余談。


わずか2週間前に、セブンイレブンが新しい電子マネーである「7pay」を導入しようとして、大失敗をやらかして、炎上した。


最大の大失敗は、システム側でのパスワード認証が「ざる」だったことだ。


本人の生年月日を答えられれば、任意のメールアドレスに対してパスワードの再発行を要求できる、というシステムがあり、生年月日を設定していない場合の日付初期値が固定だった。


このため、アカウントの ID さえ割り出せれば、高確率でパスワードを奪い取ることができた。

そして、ID は特に秘密ではない情報だった。


記者会見に応じた 7pay 社(セブンイレブンの子会社として電子マネーの会社が作られた)の社長は、報道記者から「なぜ二段階認証を使っていないのか」と質問され、「二段階認証って何ですか?」と基礎知識がないことを衆目にさらした。



パスワード管理の話としてはどこから突っ込んだらよいのかわからないところだが、二段階認証の説明をしたい。

すでに使っている人は多そうだが、これが何を目的としているのかちゃんと認識している人は案外少ないように思う。




二段階認証は、「パスワードは第三者が簡単に盗めるものだ」という前提に立っている。

簡単に盗めるから、 ID とパスワードの組を知っているから本人、とは単純に認証できない。



一方で、現代では、多くの人が携帯電話を持っている。

そして、携帯電話には電話番号がある。この電話番号は、本人と強く結びついたものだ。


そこで、アカウントに対してあらかじめ「連絡手段」としての携帯電話番号を登録しておく。

連絡手段があればよいので、固定電話やメールアドレスが使われる場合もある。



ID とパスワードの組での認証に成功した際、これは「第一段階」を突破しただけで、ログインにはならない。

ここで、「二段階目」として、サーバーから連絡手段を通じて何らかの情報(通常は6桁程度の数字)が伝えられる。


携帯電話番号に対してショートメッセージを送信、というように、この情報は「本人だけが受け取れる」ことが期待される。

そして、受け取った本人が情報をサーバーに伝え、正しい場合にやっとログインが完了する。



この方法は、


・本人にだけ伝えられる情報を利用するため、正しく本人であると確かめられる。

・万が一パスワードが盗まれた場合、本人に通知が行くため、パスワードが盗まれたことを知ることができる。


という2つのメリットがある。


特に後者は重要だ。


先に書いたが、パスワードが漏れて明らかな被害にあえば、パスワードを再設定するなどの対策がとれる。

しかし、通常は「ただログインされて情報を見られただけ」では気づかない。


二段階認証では、認証中に本人に通知を行うことで、第三者によるパスワード盗用が明らかになる。

これにより「見えない被害」を事前に「見る」ことが可能となるだろう。



ただし、大体のシステムにおいて、二段階認証は「オプション」扱いにすぎない。

携帯電話などを持っておらず「設定のしようがない」ユーザーもいるためだ。


そして、オプションを使わなければ、従来どおり、 ID・パスワードの組だけで認証が行われる。

認証自体は問題なく行われるため、二段階認証を使えるシステムであっても、これが何のためにあるのか理解できずに設定していない、という人は多い。


Google や Amzon, Facebook 、Apple、Twitter …etc,etc. 多くの有名サイトが二段階認証に対応している。

認証していないシステムでも、「Google アカウントでログイン」などが使える場合は、Google の二段階認証を「借りる」ことができる。


設定していない人は導入を検討してみてほしい。




しかし、実はこの方法での二段階認証は、強度的に十分ではないことがすでに分かっている。

SMS の通信文は「他人に奪われる」可能性があるのだ。



SMS は、電話番号に対して発信され、スマートフォンなどのデバイスで受け取られる。

しかし、スマートフォンに電話番号が割り振られているわけではない。

割り振られているのは SIM に対してで、この SIM は付け替え可能だ。


そして、スマートフォンは PIN などでロックをかけられるが、SIM 自体がロックされるわけではない。

ほかのデバイスに差し込まれた SIM に対して送られたメッセージは、簡単にみられてしまう。


つまり、ちょっとスマホを置いて席を離れた間に、別の人が SIM を自分のスマホに差し替え、2段階認証を突破してしまう、ということも可能なのだ。


パスワードも知らないと二段階目まで進まないわけだが、ここまであなたの近くに潜り込める人であれば、ショルダーハッキングでパスワードはすでに知っている、と思ってよいだろう。



これは、物理的に近づかないといけない例だが、技術的には特に難しいことはない。

技術的な例でいえば、スマホアプリは、ユーザーの許可さえ受ければ SMS の内容を読みだすことができる。


悪意を持ったプログラムを内蔵した、ごく普通のゲームなどに見えるアプリが SMS の内容を盗み見て送信する…ということだってできるだろう。

もちろん、そういうアプリは操作の一部始終を見ていて、どこかにログインしようとしたときに ID/パスワードの組も送信しているわけだ。



また、国内の例ではないが、海外では携帯電話自体の通信プロトコルの脆弱性を突かれ、本来の電話番号の持ち主ではない端末に SMS を受け取らせてしまう、という攻撃も行われている。


SMS は決して安全ではない、ということがわかってもらえるだろうか?



メールアドレスに対する通知でも同じことがいえる。

むしろ、こちらの方が簡単に奪い取れるだろう。


固定電話は…本当の意味での「固定電話」なら、電話線に対して電話番号が割り振られている。

変更するには電話局内での設定が必要で、通信を盗むことは難しい。


しかし、今は「固定電話」といっても IP 電話であることが多く、これは後から機器に電話番号を割り振っている。

やはり過信は禁物だろう。



サーバーから本人に対して、「安全な通信経路が確保できる」というのが、この方式での二段階認証の前提だ。

安全な通信経路が確保できない場合、安全ではなくなる。




では、通信を行わないで、認証する瞬間にだけ使用可能な、本人だけが知れる情報で、サーバーに侵入されても情報が漏洩しない方法で、サーバーと秘密を共有すればいい。

そんなことできるの? と思われるかもしれないが、ちゃんとそうした方法は考案されていて、一部の二段階認証では選択できるようになっている。


ワンタイムパスワード、と呼ばれるもので、仕組み自体は結構古い。

2006年…いまから13年も前には、すでにジャパンネット銀行が導入している。


先に「パスワードは時間によって変更したほうが良い」と示したが、それを究極まで突き詰めたものだ。

30~90秒で、自動的にパスワードが変更されてしまう。これなら、万が一パスワードが盗まれても問題ない。


パスワードが変わってしまうと、本人すらログインできなくなりそうだ。

しかし、本人だけが持っているデバイスに、変更されたパスワードが示され続ける。


だから、本人だけはログイン可能だ。



ここで重要なのが、パスワードを示すのに通信などは不要だ、という点だ。

サーバーとデバイスは、お互いに示し合わせることなく、次々とパスワードを変えていく。


しかし、それらは時刻を基にした一定の計算方法で示されるもので、デバイスとサーバーで一致している。

計算で示される…ということはランダムではないのだが、たとえ計算方法を知っていたとしても、「鍵」がなくては同じ計算が行えない。


そしてここが一番肝心なのだけど、計算のための「鍵」は、デバイスの中にしかない。サーバーにもない。

だから、万が一サーバーに侵入され、情報を盗まれてもパスワードを知ることはできない。


この鍵は、公開鍵暗号を応用したものだ。

公開鍵暗号は、「公開鍵」と「秘密鍵」のセットを使い、秘密鍵で暗号化した内容は公開鍵でしか元に戻せない。


だから、デバイスが秘密鍵を持ち、サーバーに公開鍵を預けておくと、デバイスが作り出した暗号が「確かに正しい」ことをサーバーは確認できる。


公開鍵は、秘密鍵を基にして計算で求めることができる。

しかし、公開鍵を基にして秘密鍵を割り出すことは事実上できない。


だから、サーバーに預けた公開鍵を盗まれたとしても、それを基に秘密鍵を求めてワンタイムパスワードを生成する、ということができない。



13年も前に導入されたジャパンネット銀行では、6桁の数値を表示できる専用デバイスを配布してワンタイムパスワードを実現している。




最近は、この方法を一般化した「時間ベースのワンタイムパスワード認証」が使われ始めている。


RFC 6238 で規格化されており、複数の会社が同じ動作を行うハードウェアやアプリを作成しているので、自分の好みに合ったものを使いやすい。


ただ、上にあげた、公開鍵暗号の応用によるシステムほどにはセキュリティが強くない。

上のシステムは、RSA 社が発明した特許品だから、金を払わずに同じ方式を使うことはできないのだ。



公開鍵ではなく、共有秘密鍵を使う。

ということは、万が一サーバーに侵入されれば、鍵は漏れてしまい、他者でも同じパスワードが生成できるようになる。


もし「疑いがある」時には、共有秘密鍵を変更することもできる。

通常は、サーバーにログインして操作し、ランダムな数値で更新させた秘密鍵を、手元のデバイス(スマホなど)で受け取る。


一般的には、QR コードなどで画面に表示する方法をとるようだ。



Google のアプリの場合、秘密共有鍵は「受け取り専用」なので、スマホを買い替えたりした場合は、サーバーに入り、鍵を更新して受け取る必要がある。


これに対し、同じワンタイムパスワード生成機能を持つ IIJ のアプリの場合、秘密共有鍵を QR コードとして表示する機能がある。

ということは、スマホの買い替え時などには、鍵を再発行することなく移行が可能だ。


これはとりもなおさず、第三者が秘密鍵を盗むのも簡単だ、という意味になる。

スマホ自体にちゃんとロックをかけておけば盗むための操作もできないはずだけど、どちらを使うかはお好みで。




ワンタイムパスワードの共通規格が普及しつつあり、2段階認証で使用できるサイトも増えている。

こうしたサイトが増えれば、パスワードを盗まれたとしても、簡単にログインされることはなく、被害は受けづらい。


しかし、現在のところ、こうした「安全な本人確認方法」に対応していないサイトは、まだまだ多い。


そうしたサイトでは、5年前の記事のパスワード管理方法は、依然として有効だ。

逆に、十分に安全なサイトで迄パスワード変更の手間をかける必要はない、ともいえる。



そうした安全なサイトが十分に増えて、パスワードなんて不便なものはなくなってくれればありがたいのだけど。



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洗濯機来ました  2019-05-23 14:26:39  歯車 住まい

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先日洗濯機が壊れたので、すぐ買い替えた。

昨日到着した。


洗濯機というのは、入手したからと言って「すぐ使ってみよう」という性質のものではない。

そのため、わくわくしながら(?)マニュアルを読み、今朝になってやっと使った。


うん。なかなか良い。満足。


以下、以前の…19年前の、今は亡き(吸収合併された)三洋製の洗濯機との比較なので、たぶん何の参考にもならないが書いてみよう。




サイズ。

記憶では、前の洗濯機を買ったときには、少し大きめの高価な機種を購入した。

これが「容量 7kg」だった。


今は、容量 8kg が標準的で、一番安い価格設定帯。

7kg で使っていて特に問題はなかったので、一番安い 8kg を購入した。


洗濯機を置くスペースというのは、どの家でも大体決まっていて、作りつけてあるものだ。

そのため、容量が増えてもあまり幅を広げることができない。必然的に高さが高くなる。



ところで、今の洗濯機の流行として「蓋の掃除がしやすい」という点がある。

今回購入したのは日立ビートウォッシュなのだけど、ふたがガラス製になっている。


先日購入した冷蔵庫でもそうだけど、汚れやすい部分をガラスにするのが最近の白物家電のはやりのようだ。

(白物家電、という言い方も古くて、白くないのが流行だ)


ガラスは腐食に強く、汚れても拭けば基に戻るから。


そして、「掃除のしやすさ」でいえば、継ぎ目のない大きな板であるほうが掃除しやすい。

そのため、昔の洗濯機に比べて、ふたが大きな一枚板になっているのが普通になっている。


前の洗濯機は、ふたがちょうど真ん中で折れるように畳む形で開けられた。

ビートウォッシュも2枚の板になっていて折れるのだけど、8:2 くらいのバランスになっている。



それで結局何が言いたいかというと、ふたを上にはね上げると、以前の洗濯機よりずっと上まで届いてしまうのだ。

背が高くなっているうえに、ふたを跳ね上げるときに使う空間が大きい。


「今までよりも、占有する空間が高くなっている」




そして、ここからは我が家の都合だ。

洗濯機って、その上の空間はデッドスペースになりやすく、我が家では洗濯機上ラックを使っていた。


この洗濯機ラックは、19年前に前の洗濯機を購入したときに、かなり吟味して購入したものだ。

大きめの洗濯籠をちょうど入れられるスペースがあり、洗剤などの洗濯小物も置ける。


さらに上にも棚があり、もう捨てるぼろ布などを袋に入れておいてある。

あまり溜まると布ゴミとして捨てるが、必要に応じて雑巾などとして再利用する。


洗濯機の前側にも、バスタオルを掛けられるバーがある。



実は、洗濯機購入時点で、このラックの棚がふたを開ける際にぶつかってしまうことには気づいていた。

まぁ、仕方がない。ラックを買いなおそう…と思ったら、今ではこうしたラック自体が入手困難だとわかった。


最近はドラム洗濯機も多いので、前にバーを付けると邪魔になるため、バーはついていない洗濯機ラックが多いのだ。


また、ドラム洗濯機は上側にふたが開くことはないので、上部占有空間が少ない。

このため、棚を低めに作ってある洗濯機ラックも多く、高さ問題が解消しない。


もちろん、縦型洗濯機対応で、棚の位置が高くできる(組み立て時に選べる)構造のものもある。

その場合、上部に2段ある棚の下の段の高さを変える結果、洗濯籠が収まらないほど低いスペースになってしまうのだった。



もしかしたら、腰を据えてじっくり探せばいいものもあるかもしれない。

でも、古い棚をそのまま再利用する方法を選んだ。


話は簡単で、ラックが低いから問題なのだ。

洗濯機の横にレンガを置き、その上にラックの足を乗せた。これで 10cm ほどラックの背を高くしたら解決した。




洗濯動作。


静かで速い。

標準選択コースで、洗い時間が8分、脱水が6分になっていたかな。

以前の洗濯機は、12分 - 10分だった。


#すすぎなどは時間不明。


汚れ落ちが同程度か、というのは1回しか洗っていないのでわからない。

でも、メーカーが自信をもって「標準」としている時間は、普通にきれいに洗える時間なのだろう。


モーターが良いものになっているようで、モーター音が静かになっている。

じゃぁ洗濯動作自体が静かなのかというと、以前よりも水音がする。


縦型槽洗濯機というのは、水流は基本的に「横方向に」回るものだ。


しかし、それでは上にある洗濯物が浮いてしまい、ちゃんと洗えないかもしれない。

そこで、昔から各社とも、横向きの水流でありながら、上下に水を攪拌する方法を工夫していた。


ビートウォッシュは、攪拌板を大きくうねらせることで、強い上下動を作り出している。

水音がするのは、この上下動で水面が強く動くためだと思われる。



…思われる、というのは、ふたを開けたまま洗濯できないから。


前の洗濯機は、洗濯動作だけならふたを開けたままできた。

そのまま排水まではできて、すすぎ前の脱水工程でふたが開いているとエラーになった。

脱水は、高速回転するために危ないからだ。


しかし、最近の洗濯機は洗い工程からふたを閉めていないとエラーになるようだ。

ふたはガラスだ、と書いたけど、それは表面がガラスだというだけで、透明なわけではない。


そのため中の水流とか、現在どのような状況で洗っているかなどは見ることができない。




湯取機能。


今時の洗濯機には、お風呂の残り湯をくみ上げる機能が、当たり前についている。

昔はあこがれの機能だったのに、今時は当然すぎて宣伝にも使われない。



我が家では、風呂の残り湯を洗濯に使っている。

まぁ、単純に水がもったいないからだけど、残り湯の方が水温が高いので洗濯効果が高い、というのもある。


今まではお風呂ポンプを使っていた。

スイッチ兼用になっているゼンマイ式のタイマーを回して、一定時間お湯が汲める奴だ。

使い勝手に慣れていて、だいたい必要量入れられる。とはいえ、アナログの時間設定なので、あくまでも「だいたい」だ。


これが、洗濯機自体にポンプ機能が付き、必要なだけ自動で汲んでくれるので適正量を入れられるようになる。



一方で、今までとは違う使い勝手の問題も出るだろうと思う。

…まだ1回しか洗濯していないので、この問題は出ていないのだが。


お風呂のお湯を捨てて洗うときには、先に洗濯機に水を汲んでいたんだ。


だいたいいつもの洗濯ものの量、という前提で水を入れてしまう。

洗い始めてから、実際の洗濯ものの量を目分量で測り、水位を調整する。


これ、先に書いたけど洗濯中にふたを開けられないので、「目分量で調整」ができなくなる。




夜の間に温かいお湯を入れ、洗剤を溶かしてしまい、タイマーで洗うのは翌朝、というのもよくやる。

こちらはできるようだが、夜お湯を入れていた理由は、先に書いたお風呂ポンプが手動だから、という理由も大きかった。


朝は、朝ご飯の支度などで忙しいので、同時に洗濯を行う際にお風呂ポンプを使いにくいんだ。

お湯を入れる都合上ふたは閉められず、ふたを閉めないまま洗濯をしていると、脱水工程でエラーになるから。



しかし、こちらの悩みは洗濯機自体にポンプ機能が付き、全自動でやってくれるために問題はなくなる。

タイマーを使うにしても、ホースをふろに突っ込んでタイマーセットしたら、お湯を汲む段階から翌朝やってくれる、ということでいいのだろう。



そして、全自動の利点として、すすぎにも風呂の水を使える。

手動でポンプを動かしていると、これはできなかった。


風呂の残り湯では水自体が汚れていて、完全な意味での「すすぎ」ができないため、ふろ水を使った場合は最後に少しの水道水ですすぎ洗いをしてくれるそうだ。


こちらの機能は、今朝は試していない。

今朝の段階では、いつも通りふろ水で洗って、水道水ですすいだだけだ。


また今度、すすぎもふろ水を使い、最後にわずかな水道水ですすぐ、というのも試してみよう。




湯取機能用のホースは、洗濯機横に掛けるためのフックが付属する。


しかし、完全に我が家の場合の話になるが、先に書いた洗濯機ラックを周りに設置するために、このフックが使えない。


以前から使っていた風呂水ポンプ用のホースフックがあり、これも一般的な洗濯機の横につけられるようになっているのだけど、汎用品であるがゆえに、今回ついていた「専用品」よりも取り付け部分の形状に余裕があった。


#形状に余裕、ってわかりにくいのだけど、フック自体をどこかに掛けるためのフック部分が、より太いものに掛けられるような形になっていた。


このため、ふろ水ポンプ用フックは洗濯機ラックのフレームに引っ掛けることができ、いままでそのようにして使ってきた。



というわけで、洗濯機についてきた専用品は使わず、今後もふろ水ポンプ付属のフックを使うことにする。

風呂水ポンプ自体は…もう不要なので、次の家電ゴミの日に捨てよう。




糸くず取り。


地味な話だけど、前の機種は「高級機種だったから」糸くず取りのフィルタ機能がついていた。

今時、どの機種でも当たり前についている。


20年前は、アイディア商品としての「洗濯物糸くず取りネット」というものが流行していた。

…あ、調べたら今でもありますね。あえて「2槽式専用」として売っているようです。


これは、洗濯機の中に吸盤で張り付けて、水流に逆らうように網を設置、洗濯物から出た糸くずなどを取ろうというものです。


で、話を戻すと前の洗濯機には、標準で糸くず取の機能がついていた。


洗う時の水流によって水が洗濯槽内部を駆け上り、上から洗濯槽に戻るようになっていて、そこに「ネット」が設置してあるという、単純な仕組みだった。

月に一度くらいは掃除するようにしていたけど、その程度の掃除で済む程度にしか糸くずは取れていない。



新しい洗濯機では、もっと直接的に、洗濯槽の横の水没する位置に専用の「糸取り」のための器具が取り付けてある。


虫取り網のようなネットではなく、網戸のように平らなネットで、しっかりと洗濯槽内部に取り付けられる。

そして、これはカプセル状のトラップにもなっていて、取り外して掃除しないと内部のごみが逆流するようなことがないようにしてある。


洗濯のたびに掃除するように指示があるので、1度の洗濯で開けてみたところ、結構糸くずが取れていた。

20年前は「アイディア商品」レベルのものだったけど、20年でしっかり役に立つレベルに洗練されているのだろう。




脱水。


ビートウォッシュでは、脱水時に洗濯物が絡まないように「ほぐして」脱水してくれる。

まだ1度しか洗濯していないわけだが、実際ほぐれていて感心した。


脱水時間が30分伸びていいのであれば、洗濯物をかき回しながら空気を送り、ある程度乾かすという動作もできる。

乾燥機ではないので完全には乾かないが、部屋干しの際には良い、ということになっている。

(部屋干し脱水という名称になっている)


とりあえず我が家的には、この機能は不要。

夏は外に干すし、冬は部屋が乾燥しすぎるため、加湿器代わりに部屋干ししているので。


でも、面白そうなので今度試してみたいとは思っている。




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洗濯機壊れた  2019-05-17 12:25:54  歯車 住まい

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最近いろいろと壊れてばかりで、買い替えや修理で金がかさむ…

今回は、表題通り洗濯機が壊れた、という話だ。


我が家で一番古い家電品だった。

妻と同棲を始めたときに買ったものだ。


(結婚するつもりだったが、諸般の事情ですぐに結婚とはならず、しばらく同棲していた)


記録調べたら2000年に買ってたよ。前世紀に買ったものだったのだな。



しばらく前から、調子が悪いことは気づいていた。


というか、5年位前にいったん買い替えるつもりで検討したりしていたんだ。

そのころに、一度調子が悪くなった…と思ったから。


でも、このときは排水溝が詰まっているだけだった。

排水溝が詰まったので、脱水ができない、というのがその時の症状だった。

掃除したら治った。




で、今朝。排水ができずにエラーになった。

あぁ、また排水溝が詰まったか。…これは、すぐに掃除して、ちゃんと脱水できるようになったんだ。


排水後、すすぎ動作に入るはず…のところで、またエラーになった。

確認すると、給水がおかしい。水がちょろちょろとしか流れない。


#後日追記:「排水できずにエラー」だと思ったのは、おそらく勘違い。

 エラー時点ですすぎ動作中で、洗濯槽に中途半端に水が入っていた。

 そのため「排水できなかったのだな」と考えたのだが、排水後に中途半端に水が入ったところで、「貯水できない」エラーが出たのだろう。



さて、問題はどこにあるだろう。切り分けを試みる。

洗濯機に給水するホースを外し、蛇口をひねると、普通に水が出た。

再び洗濯機につなぐと、水が出ない。


洗濯機の中の止水栓がおかしいようだ。



うーん、どうするか。

しばらく考えて、洗濯機を「すすぎ」動作にしてから、外したホースから水を入れて動かした。


「全自動」ではなく、水を入れる所は人がやらないといけないけど、とりあえず洗濯はできる。




とはいえ、このままでは生活が不便だ。


早速ネットで洗濯機について調べる。

…20年の進化ってすごい。今の洗濯機、昔とは全然違うのね。


5年位前に調べたときに「あこがれの機能」だった、簡易乾燥機能とかは、安い機種でも当たり前についている。


2万5千円追加で出せば、ちゃんとした乾燥機能も付くのだけど…

これはしばらく考え、いらないと判断。乾燥機能は電気代が結構かかるようなので、「もったいない」とケチってつかわない自分しか想像できない。


現在、洗濯には風呂の残り湯を使っていて、汲み上げるポンプを使っている。

以前は、このためのポンプを内蔵した機種というのもあったのだけど…と調べると、今時どの機種でもついているのが当たり前で、当たり前すぎて売り文句にならないので、宣伝ページを見てもどこにも書いていない。



ドラム式か、縦型槽かは少し悩んだが、値段が全然違うので縦型で。

これには妻の好みも反映されている。僕自身はどちらでも構わない。

(洗濯はいつも僕がやっているので、本当は妻の好みを考慮する必要は、あまりない)


そのほか、いろいろ調べて、日立ビートウォッシュの、乾燥機能はないやつ(簡易乾燥はついている)の、8.0kg を買うことにした。

6月に新型が発売されるようで、旧型が安くなっていたから。



先ほどネットで頼んだが、設置は来週半ばの予定。

それまでは、少し不便だけど、給水は手動で行う全自動洗濯機を使うことになる。




ところで、最近頻繁にものが壊れるので、日記の中から拾い出してみた。


パソコン(2019年5月仮復旧しているが調子悪い。代替機購入済み

クレジットカード(2019年2月不正利用が発覚し再発行)

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自動車パンク(2019年2月


サーバー(2018年12月買い替え)

エアコン(2018年12月買い替え・子供部屋に増設)

ノートパソコン(2018年11月 HDD不調で交換修理)

無停電電源装置(2018年10月買い替え)

自動車(2018年10月車検18年目を前に買い替え)

電話機(2018年8月買い替え)

テレビ(2018年7月買い替え)

食洗器(2018年3月修理)


加湿器(2017年11月買い替え)

IHキッチンヒーター(2017年9月修理)

給湯器(2017年8月修理)

ネットワークルータ(2017年3月買い替え)

家(2017年1月~2月メンテナンス)



まぁ、2年前まででとどめておこう。

ここに「家のメンテナンス」が入っている。建築後10年で行うように、ハウスメーカーが推奨しているものだ。


つまり、ものが壊れる理由は、家を購入したときに併せて買ったものが、10年たって寿命を迎えてきているという、多くはそれが理由だ。



実は、日記に書いていないが、1月ほど前に庭の修理もやっている。

家を建てたとき、金がなくて外構は自分たちで(というか、主に妻が)やった。


歩道を枕木で作ったら、10年で朽ちてボロボロになり、先日業者を入れて枕木風のコンクリート製のブロックを入れてもらったのだ。



業者さんは綺麗に入れてくれていたのだけど、妻はしばらくして「どうも、思っていたレイアウトと違った」と言って、コンクリート枕木を大幅に並べなおした。

最初の枕木も自分で並べたのだから、材料さえあればできるだろう、という算段で。



しかし、上に車が乗っても割れないような、中空ではないしっかりとした枕木なので、かなり重かったらしい。

幅20cm 、厚さ15cm、長さ最大 90cm…かな。標準的なコンクリートの密度で計算すると、1本 60kg くらいだね。

(標準的なコンクリートの密度は、2.3t/m^3 らしい)


完全に持ち上げるわけではないので、60kgなら「移動できる」重さではあるが、なん十本という単位で動かす必要があった。

作業後、2日くらい体中が筋肉痛だと言っていた。



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Amazon Fire HD 10 購入  2019-04-26 18:29:13  コンピュータ 歯車

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Kindle Fire だと思っていたけど、いつのまにか Kindle は外れて、ただの Fire に名前変わっていたのね。



表題通り、Fire HD 10 を購入した。

少し前にセールで値下げしていて、1万980円だった。


実は、我が家では未だに Nexus7 (2012) が現役で稼働していた。


発売時点で、すでに2年前のハード、と言われていたマシン。

でも、当時としては悪くない性能で、何よりもとても安かった。


その後、ハードウェアが高速化すれば、そのうえで動作するアプリも、高速処理を前提としたものになる。

今となっては遅すぎてストレスのたまるマシンだったが、朝の Radiko 専用端末としては十分に使えていた。



我が家では、朝はテレビを見ない。子供たちがテレビを見入ってしまうと朝ごはん食べるの遅くなるから。

そこで以前からラジオを付けていたのだが、1年前にキッザニアに行ったときから、子供たちが J-wave に興味を持つようになった。


しかし、鎌倉では J-wave の電波は入りにくい。

自然と Radiko を使用するようになり、Nexus7 は Radiko 専用機となっていた。




しかし、その Radiko も、少し前にアプリがバージョンアップしたのだ。

…いや、この新アプリは、対応する OS バージョンの問題で、Nexus7 には入らない。

だから、アプリが重くなるようなことはない。


しかし、動作が重くなったのだ。

Radiko アプリは、多くの情報をネットワークから取得する。

どうも、アプリ更新と同時に、その元データの量が増えたのか、動作が遅くなってしまったのだ。



これはさすがに買い替え時だな、と思った。それなら、以前から興味あったから Fire HD 10 が欲しいな、と思っていた。

しかし、事実上 Radiko だけ聞ければいいマシンに1万5千円かぁ…と躊躇していたら、ちょうどセールが来た。


そんなわけで、買ってしまったのだ。




というわけで、前振りが長かったけど使用レポート。


断っておくが、Fire HD 10 は、2017 年に発売されたマシンだ。

それも、Nexus7 と同じように、「安いマシン」を目指して作られているので、発売時点で2年前の性能だった。


だから、1万円と激安ではあるが、その性能は 2015年の最新スペックくらいだと思っていい。

そして、2017年に発売されたものなので、今更使用レポートを書いたところで、誰かの参考になるとも思えない。


あと、Fire HD の「前世代機」は、2015年発売だった。購入したのは 2017年発売モデルで、今年は 2019年だ。

セールで安くなっているのも在庫処分の予感がするし、性能が良い機種が欲しい人は慌てて買わないことをお勧めする。


その一方で、新機種が出れば値段は上がるだろう。

Amazon では定期的にセールを行っているし、1万円で使い勝手の悪くない機械が欲しいのであれば、次のタイミングを狙うといいかもしれない。



なお、我が家にはすでに関連商品として Fire TV Stick がある。

ずっと第1世代を使っていたが、先日やはりセールで安かったタイミングで第2世代に乗り換えた。


数年来 Amazon prime 会員で、多くのビデオが見放題なので、子供とアニメを見たりしている。

僕は主夫を標榜しているので家事もほとんどやっているが、家事をしながらスマホでもアニメを見ている。


#別にアニメ好きなわけではない。むしろ、子供が生まれる前はアニメ嫌いだった。

 しかし、家事の合間に見るにはちょうど良い長さなのでいろいろなアニメを見るうち、すっかりそういう生活になってしまった。




購入する際には、カバーを一緒に注文した。

10インチタブレットは大きいので、家事の合間にビデオを見ようと思ったら、なにか「立てる」手段が必要だ。


スマホで観ていた時には、小さな台を使っていたが、10インチではとても使えないだろう。


純正カバーは、縦にも横にも立てられるスタンドとしての機能がついている。しかしおよそ5千円もする。

本体が1万円なのに、ちょっと高すぎる。


しかも、この「立てる」機能が微妙で、立てる面が滑りやすいとうまくたたない…というレビューも散見する。


サードパーティ製で、1500円のカバーがあって評判が良い。

横置きでしか立てられない代わりに、2通りの角度に使える。


こちらを購入。




商品が届いて驚いたのは、入っているのが「箱」ではなく、しっかりした素材の「紙袋」だったことだ。


もう一度しまって置いておく、というようなことは考慮されていない、破いて開ける紙袋。

使い捨て、と言うと語弊があるが、しばらく使い倒したら買い替える、そういう商品だということだろう。


元々、購入時にそういうつもりだった。だから、今回画面保護フィルムなどは買っていない。

カバーはあるので鞄に入れて持ち運んでも大丈夫だろうし、そもそもそれほど家から持ち出さないつもりだから。



そもそも、Fire HD 10 には、SIM が刺さらない。

モバイルでの電波は使用できず、WiFi があるところでしか使えない。


今まではスマホの Prime Video アプリを使っていたが、これも WiFi が前提だ。

一応モバイルの電波でも見られるが、WiFi のある場所でビデオをダウンロードして、外で観たいときはそのデータを見る、という作法になっている。


そうした性格のものなので、Fire HD 10 には GPS も、地磁気センサーもついていない。

持ち歩くようには考えていないのだ。



一方で、Amazon がこれから力を入れたい、Alexa が使用できる。

(英語版は以前から使えたそうだが、日本語版は最近対応したばかりだ)


こちらも WiFi を前提として、ほぼすべての処理をネットワーク越しに行うものだ。



タブレットだけど、モバイルではなく、家の中で使うもの。

Fire HD 10 は、そうした設計のマシンだ。

ここを見誤ると、1万円でも「高い買い物」となってしまうだろう。




さらに言えば、Amazon Prime などの会員になっていて、Amazon のサービスを使いたい、という人向けに作られている。


Amazon の各種サービスのアプリはインストール済みだが、それだけでなく、ホーム画面で直接「おすすめのビデオ」「おすすめの本」などが表示されるようになっている。


さっき見ていた続きもすぐに見始められるし、今までの視聴履歴からのおすすめも出る。

それらをタップすれば、適切なアプリが起動する。だから、アプリアイコンは並んでいるが、あまり使う機会はない。


逆に「安いタブレット」として購入したいだけで、Amazon のサービス会員になっていない人にとっては、無意味なオススメばかりされる使いにくい端末だろう。



「ホーム画面」と書いたが、一応 Android 端末だ。

Android 端末では、ホーム画面もアプリの1つにすぎないため、入れ替えれば普通の Android として使用できそうに思う。


…が、そうした夢は見ない方がいい。


Kindle Fire HD には、Google Play store アプリがインストールされていない。

だから、普通の Android アプリはインストールできない。


一応、Amazon App Store からのインストールはできるし、有名な Android アプリなどはこちらにも結構登録されている。

しかし、バージョンが古かったり、機能限定版だったりすることも多い。Android として使おうとは思わない方がいい。



それでも使いたいときは…実のところ、Google Play アプリをインストールすることは可能なのだ。

Amazon の WEB ブラウザである「Silk」が入っていて、探せば WEB からアプリをダウンロードし、インストールできる。



しかし、そこまでやっても、Android 5.1 相当で、しかもこれはカーネル(OS の中核部分)が入っている、というだけの話だ。

(現在、Android の最新バージョンは 9 だ。5.1 は、Nexus 7 の時代の OS だ)



Android なら当たり前に入っているはずの周辺サービスが入っていない。

そうしたサービスを前提とするソフトは、たとえインストールできたとしても、動かない。



Fire HD 10 は、あくまでも「Fire OS」のタブレットであって、Android ではない、と思っていた方がよいだろう。




とはいえ、購入して最初にやったのは、Google Play と Chrome を導入することだった。


最初に書いた通り、Radiko を使いたかったのだが、Amazon App Store で配布されている Radiko は、お話にならないほどバージョンが古く、機能が限定されるのだ。



これは、無事入った。Android 端末としての期待はしないとしても、「使えないことはない」というのは安心感をもたらす。



次にやってみたのは、Prime Video の視聴だったが…

これは、ちょっといただけない。


画面は大きくて非常にきれいだし、内蔵スピーカーの音もよい。この点文句は何もない。


しかし、僕は家事をしながら見たいのだ。家族が寝ている時間に見ることもあるため、Bluetooth イヤホンは必須なのだ。


その Bluetooth に、非常に雑音が乗る。


実は、これは古い Android には普通にあったバグで、どうも配信用に圧縮された音声を展開し、Bluetooth 通信のために再度別の形式に圧縮する過程でノイズが乗ってしまうのだ。

そのため、Bluetooth オーディオを使用しなければ問題はない。


これが、静かな時ほど大きなノイズが乗る。

「常に軽いノイズがあるが、静かだと目立つ」というようなヒスノイズとも違う。

明らかに、静かな時だけノイズが乗るのだ。


#静かな時と書いたけど、より厳密には「音の周波数成分が単純な時」。

 オルゴール曲が流れるようなシーンでもノイズは大きくなる。

 圧縮アルゴリズムを知っていると、バグの原因がなんとなくわかる感じ。



このノイズ、そういうものだと我慢できないこともないが、非常に残念なレベルだ。

Android のベースバージョンが古いことが、こんなところで足枷になっている。



次に、Prime で読める本を読んでみる。

そういうサービスがあるのは知っていたし、実は Kindle Paper White も持っているのだけど、あまり活用していなかった。


それが、Fire OS のホーム画面「おすすめ」機能で、無料で興味がありそうなものを勧めてくれるのがちょっとうれしい。



ここで、同時購入したカバーについて言及。

表紙を開いたときに、3つ折りで「三角柱」を作ってスタンドにできるものなのだけど、その柱を下に持ってくるか、上に持ってくるかで角度を2段階に調整できる。


(タブレット本体は、反転した形になる。ボリュームや電源などのボタン類は、縦置きの時に一番上の辺に集中しているので、横置きではどちら向きにおいても問題ない)


この2段階が、角度を「立てた」時にはビデオ視聴にちょうどいいし、「寝かせた」時には、本を読むのにちょうどいい。


三角柱を作った際には、カバー内に内蔵した磁石がうまくくっついて、それなりの力に耐えてくれるのもよくできている。


レビューでは純正カバーより評判が良い感じなのだけど、納得した。




漫画を読んだのだが、横画面にして、2ページ見開きでも十分に文字が読める。

もちろん、細かな部分などを見たければ拡大もできる。


普段スマホで漫画を読んでいるが、縦画面で1ページ表示でも、文字を読むためには拡大しないといけない感じ。

読書端末としてはかなり使いやすい。



気をよくして、「マンガ Park」アプリをインストールしてみた。

白泉社の漫画が1日に8話づつ無料で読めるアプリで、普段使わせてもらっている。


…残念ながら、このアプリは縦画面専用だった。見開き表示はできない。

しかし、拡大しないでも文字が読めるのはありがたい。




Alexa を試してみる。


google の音声認識である「OK google」は、スマホで使用する場合はまず何らかの方法でスリープ解除してからでないと使えない。

(場合が多い。スマホにもよるだろうが、実際この程度で解除できてしまうとセキュリティ問題があるだろう)



スマートスピーカーは当然音声だけで操作できるが、あれは「家庭内」に使用できる場所を限定していて、セキュリティ問題が出にくいからできるのだ。


そして、Fire HD 10 の Alexa は、スリープしている状態からでも使用できる。

こちらも、持ち歩かないことを前提にしているから、ということなのだと思う。


カバーを閉じていて画面が見えないときは、本当にスマートスピーカーと変わらない。




せっかく Radiko アプリを入れたのだけど、「アレクサ、J-wave 再生して」と言えば、J-wave を聞かせてくれた。


Alexa で機能追加するアプリのことを「スキル」と呼ぶのだけど、Radiko はスキルとしても提供されている。

初めて機能を使おうとしたときに、スキルを使ってもよいか聞かれるので承認すればいい。



この Radiko スキル、実はレビューではかなり評判が悪い。

「J-wave 再生して」と言っても、わざわざ「J-wave を再生しますか?」と聞き返してきて、「はい」と答えないと再生してくれない。

再生中にボリュームを変えようとすると終了してしまう、Radiko の機能のすべて(タイムフリーなど)を使うことはできない、などなど。


しかし、単に現在の放送を聞きたいだけ、というのであれば、使い勝手は悪くなかった。


特に、先に書いたように朝の食事の際に聞きたいので、配膳しながら指示を出せるのは便利だった。

しばらく使ってみて、不便な点があればアプリを使うようにしよう。

 



Alexa に何か頼む、というのはなかなか面白いようで、子供が「天気教えて」とか「今何時?」とか、いろいろやってみている。

しかし、今のところうまく認識されない、と笑っているレベルで、実用にはなっていない。


そもそも、家族がいる部屋の中で「アレクサ!」って急に言い出すのは恥ずかしい。

この機能は、1人暮らしの人には評判が良いようだが、我が家での使いどころを見つけるのはもう少し時間がかかりそうだ。



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リコール詳細  2019-04-25 10:18:24  歯車 住まい 家族

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スズキから、リコールの詳細が来た。


先日書いたが、新車時の点検で「不合格」であっても合格として出荷していた、また、そもそも検査員に資格を持っていないものが1名混ざっていた、という問題。


どの車種が対象になるのか不明確なまま、ディーラーから「不安を掛けて申し訳ありません」という電話が来た、というところまでが先日の状況だった。


昨日、封書でリコールのお知らせが来た。我が家のイグニスはリコール対象だったようだ。

そしてその内容だけど、「次回法定点検時に、車検と同内容の点検をいたします」というものだった。


つまり、リコールだからと言って、すぐに車を検査に持っていけるわけではない。



自家用車は、12か月と24か月の法定点検が定められている。

ただし、点検を行わなくても罰則規定はない。

そして、ここでの「点検」は、厳密な測定などではなく、簡易な目視などで行われるものだ。



そして、24時間点検と同じタイミングで、正しく点検が行われているかチェックを行う、車検がある。

こちらは、厳密な測定で、期限までにチェックを受けないと罰則がある。


チェックは基本的には運輸局の車検場に持って行って行うわけだけど、同等の検査設備があり、運輸局から指定を受けている工場であれば、そこでチェックを代行することができる。


このチェックを受けていない車は、公道を走ることはできない。

当然ながら、新車でもこのチェックを受け、合格した後でないと出荷することはできない。



つまり、「不合格のまま出荷した」というのは、この車検をちゃんと通していなかった、ということになる。


そして、リコール内容の「次回法定点検時に、車検と同内容の点検」というのは、次の点検時には車検相当の厳密チェックを行い、不合格なら合格になるまで調整を行う、という意味合いになる。

これで、もし不合格のまま出荷してしまった車であっても問題は解消する。



我が家の場合、10月にイグニスが納車されているから、リコール・点検は12か月点検である10月…いまから半年くらい後に行うことになる。




一応、自動車の販売前に、車検ほどの厳重チェックではないにしろ、一通りのチェックは行われている。

そういう意味で、新車時に不合格だったとしても、走行するのが危険だという意味合いではない。


さらに我が家の場合、すでにもらい事故で修理をしているので、その際にも一通りのチェックをしてくれている。

大きな問題はなさそうだ。





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micro:bit 買った  2019-04-19 17:46:17  コンピュータ 歯車

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小6になった長女が、学校で蛍光ペンを使うらしい。


5色セットで色の指定まである。そこまで細かいと、店に行っても置てあるとは限らんぞ…

と思い、Amazon で買うことにした。


そうしたら、一番よさげなものが「あわせ買い対象商品」で、2000円分買わないといけない。

蛍光ペンは 300円なのに。



と、前振りが長いのだが、ちょうど 2000円で買える子供用コンピューター、「micro:bit」を買った。

以前から興味はあったけど、遊ぶ暇がないから買ってなかったやつ。




micro:bit に関しては、発売前に少し触れている

もっとも、発売前は BBC Micro Bit という名前だった。


イギリスでは、1981年に、国営放送である BBC が BBC Micro というコンピューターを発売している。

その「後継」というか「再来」というような位置づけだ。


子供全員が持てるように、安いけれど十分な機能を備え、単体で動くコンピューターとして作られている。




いろいろ説明しようと思ったのだけど、書いてみたら長くなったのでやめておこう…

先行する「小さなコンピューター」である、Arduino / Raspberry Pi / Ichigo JAM と比較して、それぞれの特徴を書こうと思ったのだ。


特に Raspberry Pi 。

micro:bit と同じ、イギリス生まれの子供向けコンピューターだ。


これとの衝突は、絶対避けなくてはならない。

1981年の BBC Micro では、商売が「衝突」したイギリス国内の企業から、「国が民間企業の邪魔をするのは違法行為だ」と訴えられたのだ。



しかし、使ってみてわかった。micro:bit は、Raspberry Pi とは違う市場を見つけ出し、見事にすみ分けている。

それどころか、「併用すれば楽しさが広がる」ような世界を作り出している。



Raspberry Pi は小さなデスクトップパソコンで、micro:bit は「プログラムが楽しい周辺機器」なのだ。

だから併用しても構わないし、守備範囲が違う。


残りの二つ、Arduino と Ichigo JAM については詳しく書かないが、ここら辺とも違う環境になっている。




話を micro:bit に戻すと、「思ったより楽しい」。

もっと早く買えばよかった。



単体でプログラムできる環境、というより、「スマホのセンサー部分だけ取り出した」という感じだ。

これは、先に書いた3機種にはない、micro:bit だけの特徴だ。



加速度センサー、地磁気センサー、明るさセンサー、接触センサーなどを備えている。

簡単だが、表示デバイスもあるし、2つのボタンもある。



ボタンが2つしかないので、ゲームを作るのにはちょっと辛い。

上下左右を加速度センサーによる傾き検知で行う、という作法で作られるものが多いようだ。

しかし、この方法は操作性悪い。


従来の方法論にとらわれない、新しい発想が必要なのだろうな…

スマホゲームとかでも、画面上のボタンを推させるような方法で既存ゲームを真似するのは使いにくいだけ、というのと同じ。




とりあえず、まだ暇がなくてあまりいじっていない。

5x5 しかない表示画面でもでもテトリスくらいは作れそうだ、と思ったら、すでにテトリスは作っている人がいた。


パックマンも。…作れそうなゲームは、すでに軒並み作られているのかな。


まぁ、人が作っているとしても、練習で自分でも作ってみればよいのだけど。



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AMラジオの縮小  2019-04-08 17:46:06  歯車

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AM放送を縮小しよう、という話が出ているらしい。


この話題を知って、AM 放送受信機は簡単に作れるし、災害時のためにやめるべきではないのでは…

と思ったのだけど、そういう日記を書くつもりで調べていたら、自分の認識違いに気づいた。


子供のころはラジオの主役は AM だった。

しかし、ビル群が立ち並ぶところが増え、電波雑音を出す機器が増え、そもそも FM しか受信できないラジオも増え、AM が受信できない地域・環境が広がっている。



複雑な話は避けるが、ビルの構造である「鉄筋コンクリート」は、電波を捕まえる網のようなもの。

網の目が電波より細かくなると、捕まって通れなくなってしまう。


電波は目に見えないけど「大きさ」があって、FM だとだいたい 4m だ。

4m の隙間があれば電波は通れる。ビルの中でも、何とか受信できるかもしれない。


これに対し、AM はだいたい 300m だ。ビルの中は絶望的で、場合によってはビル街の中でも受信できない。



また、FM は原理上雑音の影響を受けにくいが、AM は雑音の影響を受けやすい。

コンピューターからの雑音を使って、AM ラジオで音楽が演奏できる、というくらい雑音の影響を受ける。


だから、ラジオ付き携帯電話などでは、FM にしか対応しない。

携帯電波の雑音が邪魔で、AM は使い物にならないからだ。




2016年には、AM 局が FM に「引っ越し」できるように、アナログテレビ電波の跡地を使った「ワイド FM」も準備された。

対応した機器が必要、とされているけど、特に「ワイド FM 対応」である必要もない。


1980年代後半からは当たり前になった、アナログテレビ 1~3ch の音声を聞ける FM ラジオなら、すでに「対応」になっている。

ワイド FM が使うのは、テレビ電波 1~3ch の跡地だからね。


まぁ、必ず対応しているとも言い切れないので、「対応機器が必要」という言い方は間違えていないのだけど、特別な機械ではない。




AM ラジオなら自作で簡単に作れる…も、今では過去の話のようだ。


昔は、学研の「6年の科学」の定番人気付録に、ゲルマニウムダイオード1石ラジオがあった。


非常に単純な部品…IC とかは使わず、ダイオードとイヤホンとコンデンサとコイルを組み合わせるだけで完成する。


電池もいらない。でも、ちゃんと受信して聞こえる。

小学生が簡単に組み立てられるくらい、ラジオの基本は単純なんだ。


だからこそ、災害時でも情報を得るのに有効、と言われていた。



でも、現在は自作に向いたダイオードや、クリスタルイヤホンは、すでに「特別なもの」になりつつある。

その気になればまだ入手可能だけど、わざわざ入手する必要はある。


いずれも、昔は、どこの家庭にでも探せば(適当な機械を分解すれば)あるようなものだった。

今は、機械を分解しても IC だらけで、ラジオを作り出したりはしにくい。




先に書いた「ワイドFM」は、国の方針もあって、AM 局の対応が進みつつある。


しかし、ラジオはすでに斜陽のメディア。

現状でも採算に乗りにくいのに、FM に対応するための設備投資が必要になる。


さらに、FM に対応しても AM 放送も続けないといけないし、その AM 放送施設もすでに老朽化しつつある。

先に書いたように、AM を聞く人は減少傾向で、わざわざ老朽施設を更新するだけの意義も感じられない。



電波は公共のものだし、AM は「災害時に役立つ」と長年信じられてきたので、国としては AM 放送を続けることを、電波免許の交付条件にしている。

しかし、先立つものがなくては維持できない。


そこで、AM 局の協会が、状況次第では AM をやめて FM に一本化することを許可してほしい、という陳情を出した…

というのが、冒頭に書いた「AM 縮小」の話だ。


積極的に無くしたいわけではないが、時代の流れでそうせざるを得ないというところ。




で、最初に書いたように、縮小なんてとんでもない! という話を書こうと思っていろいろ調べていたら、自分の勘違いに気付いたというわけ。

すでに災害時のラジオ自作は現実的ではないし、自作しても受信できない地域が多いのであれば、意味がない。


子供のころに学研の付録で手作りしたラジオで番組を聞いた時のワクワク感はなくなってほしくない…と思うのだけど、これだってノスタルジーにすぎない。


同じようなワクワク感は、ロボットの手作りだって、自分でゲームプログラムしたって得られるだろうし、現代的にはそちらの方がよさそうだ。


まぁ、それでもなにがしかの「思うところ」があるからこんな日記にまとめたのだけど。



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