2024年06月30日の日記です


OPPO Reno 11 A  2024-06-30 17:44:02  コンピュータ 歯車

スマホを買い替えた。


6月27日発売になったばかりの、OPPO Reno 11A。

予約していて、発売日翌日に届いた。


簡単に乗り換え…とはいかなかった。

まぁ、昔に比べれば乗り換えやすくはなったよね。


古い機種と USB ケーブルで接続したら、だいたいの移行作業はやってくれる。

アプリによっては設定も移行してくれるが、アプリによっては移行してくれない。


なので、移行できなかったアプリは個別に設定が必要で、今はこの作業を少しづつやっている。




以前の機種は、Huawei P30

あ、今日記見たら、これ以前のスマホは2年ごとに買い替えていて、高価なものなので3年は使いたいのだが、と書いているな。

今回、はからずも5年での買い替えとなる。長持ちした。


こんなに長く使った理由は、Huawei の後継機種が無くなってしまったためだ。

あと、P30 が5年も前の機種でありながら、今でも遜色なく使えてしまうくらいに良い機能を持っていた、というものある。


後継機種がなくなった理由については、P30 を買う少し前に日記に記しているな。


アメリカ(トランプ大統領期)が、政治的な理由で Huawei を敵とみなした。

当時は携帯電話の 5G 基地局の整備期だったのだが、日本・アメリカが開発した方式と、Huawei が独自に開発した方式が競っていたのだ。


そして、Huawei 方式の方が「現実的」だった。速度が少し遅いが、カバー範囲が非常に広いのだ。

日本・アメリカ方式は、速度は速いが、カバー範囲が狭い。アンテナを大量に増設する必要があった。


そのため、ヨーロッパでは Huawei方式の導入に傾いていた時期だ。



また同時に、スマホ市場でも強さを見せ始めていた。

それまでは、iPhone は使いやすいが高価、というイメージが定着していた。


実際のところ、できることの守備範囲は違えどそれほど変わらない、という感じだったのだが、iPhone の方が細かな部分まで見た目を気にした設計になっていたのは事実だ。


ところで、Android はオープンソースで開発されている。誰もが開発に協力できるし、誰が使っても構わない。

そこで、Huawei は自社の開発リソースを使って、Android の悪いところを徹底的に改良した。


まずは、改良したものを自社製品で実験する。そこで問題がなければ、オープンソースとして開発の本流に反映する。

実際、その頃の Huawei 製品は、臆面もなく iPhone を真似していた。

しかし、独自の機能も次々と考案しており、後に iPhone が真似したものも多い。


分かりやすいところでは、複数のカメラ搭載だ。用途を変えたカメラをいくつか搭載し、同時に撮影した後に、ソフトウェアで合成する。

これによって撮像素子の解像度以上の高解像度にしたり、被写界深度を作り出せたり、HDR撮影が出来たりする。


Huawei が Honor 6Plus で最初に試みた技術だ。カメラがいくつもついているのが「不格好」だと悪口を言うものもいたが、すぐに iPhone が真似して以降は、誰もこの方法を悪く言わなくなった。


これにより、Huawei はスマホの世界で大きなシェアを持つ。


それまでは、OS シェアでは Android が過半数を占めるが、スマホ単体では iPhone が一番売れていた。

また、Andoroid 勢のトップシェアは韓国の Sumsung で、アメリカの同盟国だった。


この勢力図を一気に書き換え、スマホ単体でも Huawei が一番売れている状態を作ったのだ。


5G の電波方式と、スマホ端末。ついでに言うと、ネットワークサーバ機器の分野でも Huawei は強さを見せていた。

携帯電話のネットワークを、全部1つの、しかも「仮想敵国」の企業に抑えられかねない。

これは、アメリカにとって、経済並びに安全保障上の危機だった。



そこで、アメリカは Huawei に難癖をつけた。ほとんど言いがかりに近いものだったが、アメリカのごり押しはほかの国も聞かざるを得ない。


ヨーロッパでは Huawei のネットワーク機器の購入を諦めた。電波形式も、日本・アメリカ式を選択するということになる。


Android はオープンソースなので、Huawei に使うなとは言えない。

しかし、Android 上に当然搭載される「Google のアプリ群」は、Google のものだ。

政府は Google に圧力をかけ、Huawei との契約を打ち切らせた。これで、Huawei は Google のアプリ群を使えなくなり、事実上 Android 端末を作れなくなった。


もっとも、OS 部分は今でも使っていて、Google のアプリ群に相当するものも自社で開発している。

中国国内に限れば、一度シェアを落としたが再度トップシェアを取っている。


ともかく、これにより Huawei は Android の世界から突如として消えた。

OS の改良を積極的に行い、高性能の端末を安く販売していた業界の雄が、急にいなくなったのだ。




群雄割拠の時代が訪れた。


Huaweiが強みを見せたのは、ミドルレンジと言われる「中価格帯」の携帯電話だ。

高級機種と「同じくらい」の性能を搭載しながら、値段は中価格帯、という感じで、トップシェアを取るのも当然だった。


(あくまでも「同じくらい」であり、高級機種とはやはり違う。

 でも、必要とされる機能の取捨選択が上手くて、高級機種に負けている機能の多くが、多くの人にとっては「なくても良い」と思わせる部分だったのだ。)


Huawei のいなくなった後、中価格帯にいくつかのメーカーが乗り出した。


韓国の Sumsung と、台湾の Asus は、ともにかつては安い機種を発売していた。

その後、どちらも Huawei との競争を避け、高級端末にシフトしていた。中価格帯ではない。


しかし、Huawei からの乗り換えを考えたときに、買い替えたのに性能が落ちた、ということが無いようにするには、考慮の対象になるメーカーだった。



Xiaomi と OPPO は、Huawei と同じ中国のメーカーだ。

Xiaomi は高級路線、OPPO は安売り路線だった。


Xiaomi は、新しいブランド Redmi を立ち上げて、中価格帯も作り始めた。

OPPO は、少し価格を上げて中価格帯に移行し、その分性能を上げるようにした。


しかし、どちらも Huawei の作っていた端末に比べると、値段の割に性能がいまひとつ、という印象だった。



Google は、Pixel ブランドを立ち上げた。

OS 自体を作っている会社が、本体も作り始めた、という形だ。


実のところ、Android の初期には Google もスマホを作っていた。

その頃は Nexus ブランドで、Sumsung や Asus の OEM だった。


Android の普及の為に、安い端末を Google の補助付きで販売する、という感じだったと思っていい。

同時に、開発の為に具体的な機種を必要とした、という事情もあっただろう。



Pixel は、すでに成熟した市場に、再度 Google が参入した、という側面が強い。

Google は Android の「ソフトウェア」を開発しているとはいえ、ハードウェアとしては新参者だ。

だから、何とかして魅力的な機能で目を引かなくてはならない。


結局、開発コストがかさむようだ。

Pixel は、当初は中価格帯から始まったが、徐々に高価格帯に移行した。


さらにその後、高価格帯で機種を発売した後に、その廉価版を出す形で中価格帯にも供給する、というスタイルが定着した。


しかし、この廉価版が…なんともバランスが悪いように思える。

高価格帯機種と同じ、独自開発のチップセットを使うなど頑張っているのだが、独自開発とは「スケールメリットによるコスト軽減ができない」ということでもある。

結果として、派手な独自機能部分は性能が良いが、基本機能部分で値段の割に性能が低い、というような感じなのだ。


とはいえ、OS 開発している Google が提供しているので、Android の最新版を使える、というのは、マニアなら大きなメリット。

Huawei が「本流に新機能を提供する前に、自社の端末に搭載して試していた」のと同じような感じだ。



モトローラは、スマホ以前の携帯電話の時代には、ヨーロッパで人気のあったメーカーだ。

しかし、スマホ時代になってからすっかり影をひそめてしまった。


しかし、最近になって中価格帯の悪くない製品を作り出している。

悪くない、というだけで、どうも精彩を欠くものではあるのだが。




さて、以上のような群雄割拠の中で、毎年状況が揺れ動くような感じだったのだが、やっと固まりつつあるかな、と感じている。

コストパフォーマンスでは、中価格帯は OPPO か Pixel か、という感じになりつつある。

(OPPO の知名度は国内ではまだ低く、シェアは依然としてあまりとれていないが)


それで、今回 OPPO を買うことにしたのだった。

かつての Huawei と同じような、値段が安いのに高価格帯と「同じくらい」の性能を持っているように思う。



そして、購入してみないと判らないことも分かった。


Huawei はアメリカからにらまれて市場から消えた。

その後、あわてて Google アプリ相当の機能を自前で用意したが、時間がかかってしまった。


OPPO は、すでに自前のアプリを十分に用意し始めている。

性能の良い機械を作って市場で存在感を示せば、同じ道をたどるかもしれないという危機感があるのだろう。


えーと、使いもしないアプリが大量に入っていて邪魔、という意味です(笑)

システムアプリ扱いで消せないので、隅の方の見えないところに寄せておきましょう。



あと、これは発売直後だからだと思うのだけど、細かなバグがいろいろと残っているようだ。


インカメラはディスプレイの中に穴をあけるように存在していて、表示の際にはこのインカメラの部分に重要な表示が来ないように設定できる…

のだけど、設定してもアプリに無視されている。


具体的には、「どうぶつの森ポケット」(通称ポケ森)で、持っているチケット表示が、OS 側の設定をどうやってもカメラの穴で隠されてしまい、見えない。


今朝、早くも OS アップデートがあったが、この現象は治らなかった。

そのうち修正されると期待しよう。


翌日追記


最後に書いてある話、僕の設定が悪かっただけだった。

カメラ部分の表示について、「自動」「カメラ表示」「カメラ非表示」があって、カメラ非表示にしないといけなかったのだが、カメラ表示にしていた。(初期設定は「自動」)


設定項目の名前がわかりにくいんじゃ…

というわけで、この件に関してはバグではなかった。謝罪。


(でも、他にバグっぽい動作はまだ残っている)



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