コンピュータの日記です

目次

2025-06-09 【訃報】ビル・アトキンソン
2025-06-07 マリオカートワールド
2025-06-06 Switch2
2025-06-06 コピー機納入
2025-05-13 コピー機
2025-04-07 O26 は世界初のスクリーンエディタか?
2025-04-04 マイクロソフト 創立記念日
2025-03-05 ガジェット
2025-02-21 プログラム中級者からの質問
2024-10-29 Duet 2024 追記
2024-10-29 Duet 2024
2024-09-18 3D酔い
2024-08-26 VBA
2024-07-05 Amazon Music Prime
2024-06-30 OPPO Reno 11 A
2024-06-27 回線復活
2024-06-23 ネットワーク障害
2024-05-24 google adsence
2024-04-30 ピクミン4
2024-04-22 最近遊んでいるゲーム
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【訃報】ビル・アトキンソン  2025-06-09 12:23:59  コンピュータ 歯車 今日は何の日

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ビル・アトキンソン氏が6月5日にすい臓がんで亡くなられたそうです。

まだ74歳。死ぬには早すぎます。


Apple 社のプログラマで、初期の Mac の環境に寄与した人です。

Mac の描画ライブラリである Quick Draw を一人で書いています。


Mac の元となる Lisa というマシンが、Alto というマシンを参考に作ったのは有名な話です。

ただ、Alto にはややこしい描画を支援するハードウェアがあった。


これを「全部ソフトでやっている」と勘違いしたビル・アトキンソンは、必要な機能がすべて揃った QuickDraw を作り出すのです。


ウィンドウを描画しようとしたときに、そのウィンドウが別のウィンドウに一部分隠されていたら、隠されている部分は描かないでそれ以外の部分を描きます。

これ、今では当たり前ですが、物凄く面倒な処理です。ウィンドウによる操作、というものを始めて市販マシンで実現しようとした Lisa では、この面倒な処理をどうにかする必要がありました。


それを解決するプログラムを作ったのが QuickDraw です。


他にも、ジョブズのこだわりで「長方形を描画するときに、角を丸くしたい」という要望に応えています。

元となった Alto は、ボタンなどはすべて長方形でした。でも、現実のボタンなどは角張ったものなどあまりない。角が優しい丸みを帯びているのが普通です。

そこで、「角丸矩形」(Round Rectangle)を描画する機能を作ったのです。


また、Quick Draw が非常に優れている点として、「数学的に正しい描画が行われる」点があります。

通常のグラフィックライブラリでは、画面のドットを指定して「どこからどこへ」線を引く、などと命令を出します。

しかし、Quick Draw では、仮想の空間に描画を行い、それをどのように画面に反映するかを別途指定します。


このため、拡大縮小なども自由ですし、画面とは違う解像度を持つ、プリンタなどへの出力も綺麗に行えます。


現在の iPhone にもこの概念は受け継がれており、気軽に画面を拡大・縮小できます。

ただ、現在の iPhone は Quick Draw ではなく、その後同じ概念で開発された PostScript になっています。




ビルは Quick Draw を作っただけでなく、それを使用した「Mac Paint」も作っています。

まだ Mac 以外にマウスオペレーションのコンピューターがなかった時代に、「マウスの使い方」を伝えるためのソフトでもありました。


もちろん、グラフィックソフトですから、QuickDraw の機能を存分に引き出しています。


さらに、伝説のソフトウェアともいえる、HyperCard を作成し、すべての Mac で使えるように無償提供しています。


これは、ひと悶着合ったらしいです。ビルは自分が作ったソフトを多くのユーザーに使ってほしくて無償を主張し、ジョブズは会社の製品なのだから、有償を主張する。

最終的に「無償提供しないなら会社を辞める」とビルが言ったため、ジョブズが折れています。



さて、この HyperCard の何が伝説かというと、体験していない人にはちょっと説明しずらいのです。


まず、HyperCard はカード型データベースです。

画面サイズの「カード」を作り、そこにありとあらゆるものを格納できます。文字に限らず、グラフィックでも貼り付けられます。

Mac の Copy & Paste 機能を駆使して、自由にデータを張り付けておけますし、他のソフトにコピペできます。


データベースというよりはスクラップブックですかね。

しかし、これだけであれば、難しい全体知識なしに誰でも使えました。



そして、貼り付けてある「部品」にプログラムを書き込むことができました。

プログラムがあると、部品がクリックされたときにプログラムが実行されます。


これにより、クリックされると「次のページを表示する」とか、「隠されていた部品を表示する」とか、「音を再生する」とか…とにかくいろいろできたのです。


いろいろできると当然遊びたくなります。

実は、ここで書く「プログラム」は非常に単純なもので、誰でもすぐ覚えられるレベルなのですが、簡単なゲームを作るには十分でした。

実際、 HyperCard で書かれたゲーム、というのは Mac では非常に人気があったのです。


ちなみに、「HyperCard以前」のプログラム環境では、ボタンを押したら特定のプログラム実行、ということをするのに、何十行ものプログラムを書く必要がありました。

まず画面にボタンを描いて、そのボタンをクリックするための仕組みを作って、クリックされたら動くプログラムを作って、としないといけない。



データベースとして画像を扱い、その画像を「ボタン」と見立ててプログラムを与え、ボタンを押したら実行される、という考え方が大発明で、この考え方は現在他のプログラム言語にも取り入れられています。


また、ボタンを押したことがそのボタンが置かれているカードにも伝わり、カードの束(スタック)にも伝わり…

プログラムはボタン部品だけでなく、スタックなどにも書けました。

こうした「上位の部品に出来事が伝わる」という仕組みも、今のプログラム言語に取り入れられています。


現在、一番 HyperCard の概念を引き継いでいるのは、ブラウザ上で動く Javascript ではないかと思います。

当ページでも Javascript は使用していますし、Web 上の Javascript は多くの人がお世話になっているはずです。

HyperCard がなければ、こうした環境は作られなかったでしょう。


ただ、Javascript が同じような環境か、というとそれは違います。

Javascript は結構プログラム上級者向け。誰でも気軽に楽しめる、というものではありません。


HyperCard では、もっと簡単・気軽にプログラムを作れました。

そうした環境を作り出した、というのが、ビル・アトキンソンの突出した才能でした。




話が前後しますが、Mac 以前の Apple// のころに、Apple 版 Pascal を作ったのもビル・アトキンソンです。


当時は BASIC がプログラム言語として普及していましたが、次は Pascal 、と誰もが思っていました。


実際に普及したのは C 言語でしたが、Pascal とは兄弟のような関係にあります。

(どちらも Algol を手本に作られた言語)


ただ、Pascal の方が初心者でも扱いやすい仕組みがありました。

だから、BASIC の次は Pascal 、と考えられていたのです。


でも、コンピューターがホビーストだけのものではなくなり、広く普及すると、プログラムする人は激減します。


コンピューターが普及しておらず、市場が小さなときには、市販ソフトも多くはありませんでした。

欲しいものがあったら、プログラム言語を覚えて自分で作るしかなかった。


でも、普及したら市販ソフトが沢山作られるようになりました。

多くのユーザーは、ただその市販ソフトを使うだけでいいのです。プログラムを作る必要はありません。


そして、そうした「市販ソフト」を作る人の間では、Pascal よりも C の方が支持されます。

Pascal は、初心者の為に速度効率よりも扱いやすさを優先しているところがありますが、C は高速に動作します。

代償として「初心者向けではない」のですが、市販ソフトを作るような人には問題ありませんでした。



それはさておき、ビル・アトキンソンは、Apple // の Pascal の為にグラフィックライブラリも作りました。

Apple // は画素も荒く、色の扱いにも制限がありました。グラフィックライブラリでは、そうした制限を気にせずに絵を描き、内部で Apple// の制限にあった形に変換して描画する、というような仕組みがあったそうです。


これがのちの QuickDraw の原型になっています。


Mac の初期の内部 ROM が、Pascal を前提とした形で作られているのも有名な話です。




HyperCard の後、ビル・アトキンソンは Apple 社内で「Knowledge Navigator」の実現化プロジェクトに携わります。


1980年代末、Apple はウォズもジョブズも退社した後で、どちらに向かえばよいのか示せる人がいませんでした。

そこで、社長のスカリーがぶち上げたのが Knowledge Navigator という大構想。

自然言語で会話することでコンピューターに指示を与え、コンピューターは個人の専属秘書のようにふるまいます。


その当時の技術ではとてもできない、と分かっているのだけど、コンピューターがみんなの暮らしを豊かにするためには、こうした方向に向かわなくてはならない、という「意識の共有」を、社内のみならずコンピューター業界に対して行ったのです。


実際、その後長い時間をかけ、コンピューターはその方向に進んできました。

でも、Apple 社としてはそんな長期計画は儲からない。実現化プロジェクト1990年には中止になります。


そこでビル・アトキンソンが興したのが「General Magic」という会社。

Apple での研究の続きを行い、個人のための「秘書」となるコンピューターを作ろうとしました。


まだインターネットが普及する前の事ですが、必要ならネットワーク上で最新の情報を集め、ユーザーが「知りたいこと」に応えてくれる。


端末の OS は MagicCap と呼ばれ、ビルがほぼ一人で書き上げたそうです。

そして、この MagicCap は、先に書いたようにネットワークを前提としていました。端末内でもプログラムは動かせるが、必要に応じてネットワークにもプログラムの実行を依頼する。


UNIX 等の実験的なネットワークではそうした実行例はありましたが、市販する商品としては非常に先進的。

しかし、当時の多くの人は、こうした概念を知りません。製品としてわかりにくいのです。


そこでビル・アトキンソンが作った造語が「Cloud」。

雲、という意味ですが、ネットワークの向こうの、なんだかもやもやした部分に、見えないけどいろいろな情報がある。

そことやり取りすることで、必要なことを実現する、というのです。


今では当たり前に Cloud って使われてますね。ビル・アトキンソンによる造語です。


この OS は、協力各社から次々商品化されます。

日本でも Sony から MagicLink の名前で発売されています。


でも、時代が早すぎました。

通信はまだ電話回線に頼る時代。手元の端末と遠隔サーバの協調動作、というのは、通信速度がネックになります。


結局、発売はしたものの非常に遅くて使いづらく、しかも通信料金がかさむ、というなんとも使いにくいものだったのです。


しかも、商品的に失敗だったため、対応サーバは短期間の後に次々と閉鎖。

端末を購入した人も、サーバーがなくては使い続けることができません。



今では各社が同様のことを実現していますが、「技術的に実現可能」な時代になってからも、GeneralMagic 社の特許に抵触するため提供できない、ということもあったとか。

各種特許が切れたのが 2010年ごろ。その頃から Cloud 技術が急に普及してきたのも、そういう側面があったようです。


構想が早すぎて、時代が追いつくのに 20年かかってしまったのです。




ビル・アトキンソン。

当ページを書き始めたころの、僕の「ヒーロー」の一人でした。


ご冥福をお祈りします。


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歯車

今日は何の日

別年同日の日記

02年 最終戦略

05年 spring has come

05年 3ヶ月点検

13年 WEB上でのドット絵の拡大

16年 8086 発表日(1978)

17年 計算機の同人誌

19年 新マシンセットアップ中

23年 大学時代の夢日記


申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています

マリオカートワールド  2025-06-07 10:01:13  コンピュータ 家族

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僕はまだ遊んでないのだけど、長男が遊んでいるのを後ろから見ていて思ったこと。

(長男は小学生のころに、すでに15年前のゲームだったダブルダッシュ!を遊んでからこのシリーズが好き。マリオカート8もやり込んでる)


今度のマリカー、AM1 研の影響受けてない?


…いや、そんなことあるわけないので与太話なのだけど、まぁ聞いてくれ。




今回のゲームの概要発表があった時に思った。

レースゲームなのにオープンワールドらしい。それってHarley-Davidson & L.A. Riders


知らない人の為にざっくり書くと、「オープンワールド」という概念は、セガの作った「シェンムー」が発祥、とされている。

小さな町ではあるが、丸ごと作り込んで、その中で時間で生活する人たちを作り、自分が操作する主人公は自由に行動できるようにしたのだ。


でも、同じセガの中で、もっと先にそういうことをやったゲームがあった。それが先に書いた Harley-Davidson & L.A. Riders だ。(長いので以下 L.A. Riders と表記)


このゲームでは、名前の通り L.A. …ロサンゼルスの街を丸ごと作り込んだ。

その中で、バイクを駆って自由に行動できる。


とはいえ、業務用だったので短時間で遊ばせる必要がある。

できるのは「ランダムに提示されるチェックポイントを回る」というレースゲームだった。


でも、これであるていど「大きな街を作り込む」技術にめどが立ったのだ。




今回のマリオカートはオープンワールドになっており、自由に走り回れる。

…とはいえ、普通のレースの場合は、オープンワールドの一部区画を区切ったり道を閉鎖したりして、レース用に整備している、という形になる。


それでも、今までのような「周回コース」ではなく、次々と景色が変わる長距離を走ったりできるのだけど。



本当に自由に走り回れるのは「フリーモード」だ。


家庭用ゲームなので時間制限なく走れるが、時々ミニゲームが始まるスイッチを見つける。

押すと、チェックポイントが示されて、制限時間内に回るミニゲームが始まったりする。


車でチェックポイントを回るのだから当然そうなるだろう、という感じなのだが、L.A. Riders を知っている身としては、そっくりに見える。




もう一つ、こちらは見てから思ったことだが、「クールライダーズ」も感じる。

一つのレース場を走るようなゲームではなく、世界各地を走り抜けていく大レース。

「マリオカートワールド」も、名前の通り世界各地をイメージしたステージを駆け抜けていく。



「ライダーズ」とついている通り、バイクで走るレースゲームだが、余り真面目なものではない。

バカバカしいと笑いながら遊ぶタイプ。パーティゲームだと思っていい。


小さな障害物に当たると、ポコポコと飛んでいく。

レースゲームだから障害物をよける方が良いのだが、当たっても大した問題にはならないのだ。


今度のマリオカートも、街の中の街頭やベンチ、ガードレールなど、当たると飛んでいくのだ。

ガードレールがそんなに簡単に飛んだら歩行者の安全守れないでしょ、と思うが、自由に走ることを優先しているのだろう。



そして、やたらとジャンプする。

車やバイクなのに、ちょっとした段差や壁を使って、すぐにジャンプできるのだ。これも、オープンワールドを自由に走るために必要なのだろうが、ジャンプの際に、いちいちポーズを決めてアピールできる。


…これもクールライダーズなんだよね。

クールライダーズ、レースゲームなのにやたらと跳ねまわり、ジャンプするとポーズを決めて「Cooool!!」とか表示された。




他にも WING WAR っぽさもある。

これも AM1 研のゲームで、飛行機の空中戦を行うゲームなのだけど、障害物にぶつかっても「転ぶ」だけなんだよね。


マリオカートワールドも、マリオカート8からの引継ぎで「空を飛べる」。

でも、何かにぶつかっても転んで落ちるだけ。事故にはならない。



…というわけで、話半分に聞いてもらっても構わないのだが、1990年代後半の セガ AM1 研のテイストを感じるのだ。

よく知っている人には納得してもらえると思うが、なにぶん古すぎる話だし、上記にあげたゲームを全部知っている人がどれだけいるかわからない。



別に真似したわけではなく、「似たようなゲームを作っていたら、同じ結論にたどり着いた」だけだとは思うのだけど、すごく懐かしさを感じたので主張したかったのでした。


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家族

別年同日の日記

02年 カエル

16年 アラン・チューリング命日(1954)、ドナルド・デービス誕生日(1924)


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Switch2  2025-06-06 11:30:33  コンピュータ 歯車 家族

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Switch2 届いた。


Switch 発売の際は、事前に「しばらく様子見」と思っていたら、発売後の人気爆発で入手困難だったからね。

今回は最初から予約していたのだ。


もちろん、予約時点で申し込み殺到で、抽選なのはわかっている。

僕は運よく当たった。自慢するつもりはなく、本当に運が良かっただけだ。


(任天堂の抽選は外れ続けている。

 取り下げてよいのだが、外れた人は次回に持ち越し、というシステムなので、取り下げることもできない。

 僕が当たったのは Amazon に申し込んだ分だ)




先に書いたが、昨日は仕事に加えて町内会の作業も忙しく、Switch2 の開封は夜。


ひとまず起動して一通り見るが、今まで使っていた Switch は子供たちも遊んでいるのでそのままで…というつもりだった。


でも、完全移行を促されるのね。完全移行しない、という選択肢はない。

いくつかのゲームは、セーブデータが Switch2 に移動し、Switch からは消えてしまう。

(もちろん、そうならないゲームもある)


この移行作業が、とにかく時間がかかる。届いてすぐに開封して始めとけばよかった。


移行作業が終わったら、今度はゲームの一斉ダウンロードが始まった。

移行したのはセーブデータだけで、ゲームはストアから再ダウンロードなのだ。


最初は様子を見ていたのだが、遊びたいのでダウンロードしながら操作。


NINTENDO SWITCH2 のひみつ展」を遊びたい。

ストアに入ると、同梱ソフトであるマリオカートをダウンロードできるよ、と言われるので、ダウンロード指示。

そしてすぐに「ひみつ展」を購入。マリカーのダウンロードはストップさせて、ひみつ展を優先させる。


Wii が発売されたときに「はじめての Wii」というソフトがあった。

モーションセンサーと、センサーバー、という全く新しい遊び方について、ミニゲームで使い方を体験させるためのソフトだった。


「ひみつ展」も同じようなものと聞いている。なので、マリカーのようなビッグタイトルもいいのだが、まずは新しい機械のすごいところを体験してみたいのだ。




それほど時間がなかったので少ししか遊んでいないが、よくできている。

ミニゲームはもちろんあるが、様々な「工夫」をゲームの形式で教えてくれるのだ。


ゲームを作るうえで、「技術」はやりたいことを支える裏方であり、そこを自慢してはいけない。

でも、自慢ではなく、工夫を開示することで、これでどんな遊びが出てくるのだろう、と素直に面白がれる。


マウスで遊ぶミニゲームが面白い、と事前に聞いていた。実際面白かった。


でも、もっと驚いたのは、「背面スタンド」をゲームにしてしまったことだ。


Switch は背面スタンドにいくつかのタイプがある(我が家のは初期型で、壊れやすかった。実際早々に壊れた。その後改良された)。

Switch2 では、これをかなり広い範囲で、自由な角度で固定できるようにしている。


そして、モーションセンサーが本体にも入ったようだ。以前はコントローラーにしか入っていなかった。


それで何をするかというと、「30度に立ててください」とか言われるのだ。30度と思うところで立ててしばらく待つと、モーションセンサーで重力の方向を調べて角度を割り出す。

そして、狙った角度との違いを示されるのだ。


こんなゲームが成立するのはミニゲーム集だから、なのだけど、遊びの幅が広がる気がしません?


他にも、様々な技術的な工夫を伝えてくれる。

さらには、実は任天堂は以前からその技術に取り組んでいた、という豆知識もある。


今回コントローラーがマウスになっていることが話題になっているが、そういえばスーファミ用のマウスってあったね…。言われるまで忘れてたよ。


120fps の体験とか、テレビに繋いでいると「本体をテーブルモードで」と言われてしまう。

いや、我が家のテレビが 120fps 対応ではないからだけど。


それで、簡単な動きを見せられて「20fps か 120fps か」の2択で答える。


さすがに 20 か 120 かはわかりやすいのだけど、60fps と 120fps だと見極めは難しい。

でも、慣れると明らかにわかるようになる。わかるようになると、120fps 対応のテレビが欲しくなる…



あ、そういえば「4K テレビに接続すると遊べます」というミニゲームもあったな。

「あえて」ファミコンのスーパーマリオの 1-1 を、4K テレビで遊ぶらしい。


これは見られていない。4K テレビも欲しいよね。




技術的な工夫を知ってほしい、それで広がる新しい遊びの可能性を伝えたい、というのはもちろんなのだけど、ここで「工夫」として取り上げるくらいなのだから、全部特許取っているのだろう。


これは、他社に対する牽制でもある。

ミニゲームの形とは言え、「背面スタンドの角度」で遊ぶゲームは、もう他社は作れないわけだ。


いや、そんなゲーム今後もあり得ないでしょ、と笑うことなかれ。今は背面スタンドだが、場合によっては「物理的に角度を作るゲーム」が作れなくなるかもしれない。


任天堂は DS の時にマリオ 64 を移植した。

アナログスティックがなかったので、タッチパネルでアナログスティック代わりにする操作法を作り出し、特許を取った。

当時は、タッチパネルを使うゲーム機なんて他になかったので、そんな特許任天堂以外には関係ないだろう、と誰もが思っていた。


しかし、スマホ時代になった時にすごく効いたからね。

スマホでゲーム作ろうとすると、ことごとくこの特許に引っかかるのだ。

(今は 20年たって特許が切れたので、問題なく作れる)


それが、ずっと後で時代が追いついたのだ。

背面スタンドで遊ぶ、だって、今後何が起きるかなんて予測できない。

思いついた遊び方は全部特許にして、世の中に公開してしまった方が良い。

「ひみつ展」には、そういう側面もあるのではないかと思う。




先に書いたように、まだ遊んでいる最中。


やっと「内部基板」に入ったところ。

外形的な特徴だけでなく、内部基板とかもゲーム上で見せてくれるのだ。

「本物を分解しないでね」って注釈付きで。


不思議で興味深いゲームである。


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歯車

家族

別年同日の日記

02年 晴天の霹靂

02年 Home Brew

04年 そう来るとは思わなかった

04年 77の手習い

04年 怪我

11年 PC購入

13年 次女のぬいぐるみ

14年 フェルディナント・ブラウンの誕生日

16年 テトリス完成(1984)

17年 キャベツ料理

18年 凄腕プログラマ


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コピー機納入  2025-06-06 10:48:30  コンピュータ 歯車

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町内会で購入したコピー機が納入された。


京セラ TASKalfa 2553ci。

京セラのコピー機は、頭2桁が「1分間にコピーできる枚数(速度)」で、後ろ2桁が世代。

25 はカラーコピーのいちばん安い廉価機で、現在の最新世代は 54。


というわけで、1世代前の廉価機の中古の購入でした。



いままで使っていたのは、今はなき FujiXerox の DocuCentre の…とにかく古いやつ。

型番わからないけど 25年前の物、とのこと。

これは廃棄処分で引き取りをお願いしたのだが、もう一台あるからそれも引き取って欲しい、としばらく前に会長に言われた。


もう一台って、僕知らない。

今回、コピー機が壊れたので置いてあった奴を使おうとしたが、壊れてて使えなかった、とのこと。

うちの町内会には、町内会館とは別に「第2町内会館」があり、そちらに置いてあったらしい。


まずは納入。特に問題なく動いた。普通のコピー機だからね。


引き取り。もちろん元々あったものは簡単に引き取れるのだが、もう一台が問題。僕は見たこともない。

第2会館に行って、言われた場所を見ると…確かにあった。


でも、コピー機じゃなくてカラーレーザープリンタだった。同じく DocuCentre。

会館に置いてあったコピー機も、コピー機として使えるようにパーツを組み合わせたもの、と業者の人が説明してくれた。


今でもコピー機って部品ごとに組み合わせられるのだが、もっと露骨に「プリンタとスキャナ」を直結できるようになっていたのだ。

コピー機としての操作パネルはスキャナ側にあるので、もう片方はカラーレーザープリンタとして機能する。


そりゃ、これだけでコピーはできないよね。

「壊れてた」と聞いたけど、コピー機として使えなかったということだろう。




さて、業者の方が帰った後、コピー機を設定する。


家から持参したイーサネットケーブル(今更の Cat.5e)で、もともとコピー機横にあった怪しい WiFi 中継器のイーサポートに接続。

この中継器も、僕が由来知らんのよ。この使い方ができるのかもわからない。


まぁ、どうやら契約しているケーブルテレビのネットサービスのオプションで、中継器も格安レンタルしているらしい。

町内会館結構広いのに、ルータが置いてあるのがテレビの横、会館の端の所なので、全体で使うためには中継器が必要なのだ。

それが、たまたまコピー機の横にあった。(ここはもともとコピー機を置く予定で設計されていて、電源が豊富にあるため)


コピー機のパネルを操作してネットワーク設定を見る。

すべて DHCP に従う形で、もう IPv4 アドレスが割り振られていた。

うん。正常につながったということだ。



町内会所有のパソコンに、京セラのページからプリンタドライバをインストール。

テストページを出力したら、無事出力できた。


町内会の人はご高齢の方も多く、大多数が、パソコンはよくわからん、という感じ。

多くの人はただのコピーとして使うだろうが、PC から操作できると特別なこともできるのだ。


たとえば、120cm の長尺印刷。

いままで、イベントの際に何枚もの紙にタイトルを分割して出力して、セロテープで張り合わせたりしていた。

それを長い1枚の紙に印刷できる。




さて、少し迷ったが、一度コピー機を正規手順で電源 OFF にして、電源コードを繋ぎ変える。


会館は申請すればだれでも使えるのだが、コピー機を勝手に使われるのは問題があるので、電源に「鍵」をかけてあるのだ。


特殊な電源ボックスで、鍵を回すことで ON / OFF できる。

鍵は町内会の人なら知っている場所に置いてあるので、町内会の人だけが使える。


しかし、今時のコピー機ではそれだと壊れる可能性がある、と業者の人に注意された。


今時のコピー機、内部的には「パソコンとスキャナとカラーレーザープリンタを組み合わせたもの」だからね。

ハードディスクも搭載しているし、急に電源断すると壊れる、というのは理解できる。


先に「正規手順で電源 OFF」と書いたのもそのためだ。



ただ、内部が「パソコン」なので、以前のコピー機にはできなかったこともできる。

ユーザーのログインが必要な設定にできるのだ。


これも、本当にアカウントとパスワードで個人を識別する方式から、もっと簡易に「部署コードを申請してから使う」程度にもできる。

本来は誰がどれだけ使ったかを確認してコスト管理するためのものだ。


今回は、部署コード方式を使う。

何かと町内会のメンバーしか知らない「暗証番号4桁」を共有しているので、その番号を部署コードとして登録した。


これで、このコードを知っている人しか使えない。電源に鍵は不要になる。


ただ、余り頻繁に部署コードを聞かれるのも使いづらい。


連続してコピーする場合なども考え、5分使わないと省電力モードになる設定にした。

省電力になると、再度使うときに部署コードを聞かれる。しかし、それまでは自由に使える。




内部のハードディスクに、よく使う書類とかを置いておくと、パソコンなしで印刷できる機能がある。

これも上手く使えば便利そうだが、ちょっと使いどころが難しい。


内部のハードディスクが NAS というか、プライベートクラウドになっていると便利なのだけどね。


組別世帯数の表というものがあり、引っ越しなどあると更新しないといけないのだ。

現在、この管理が問題になっている。個人が管理していると負担が大きいし、共有するのはパソコンがわからない老人には難しい。


わかる人がクラウドで共有・更新して、簡単な操作でコピー機から出力できる、だと便利だったのだが。



まぁ、もともと Excel で管理していたので、Microsoft の OneDrive に入れて共有して、Microsoft 365 for the web (WEB ブラウザで使用できる無料 Office のサービス)で修正、印刷、というのが良いと思っている。

問題はパソコンできない人にどう広めるかだな…


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歯車

別年同日の日記

02年 晴天の霹靂

02年 Home Brew

04年 そう来るとは思わなかった

04年 77の手習い

04年 怪我

11年 PC購入

13年 次女のぬいぐるみ

14年 フェルディナント・ブラウンの誕生日

16年 テトリス完成(1984)

17年 キャベツ料理

18年 凄腕プログラマ


申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています

コピー機  2025-05-13 16:22:47  コンピュータ 歯車

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度々書いている町内会の話。


町内会館にコピー機があったのだが、先日故障した。


いや、故障する前から不調ではあったんだ。カラーコピー機だけどカラーの色おかしいし、時々スタートボタンを押しても原稿を読み取ってくれないことがあった。

トナーは無くなったら交換しているが、ドラム交換もしていないのでおかしな汚れが出ることもあった。


それが先日使おうとしたら、液晶パネルが点灯しないんだ。

見えないまま枚数を入れてコピーしたら、ちゃんとコピーはできた。


でも、再度以前からの不調が出て、もう1枚コピーしたかったのに、原稿を読んでくれない。

おかしな状態になっていそうでも、液晶パネルが消えているのでメッセージが読めない。




町内会長に伝えたところ、中古で購入して、もう20年間使っていたらしい。

中古だからその前に5年くらい使われていたはず。25年となると、さすがに寿命だろう。


別の機械を買うことになったが、町内会はそれほど予算は使えない。

A3 のコピーは時々やるので、家庭用コピー機、というわけにもいかない。


ちょっと探してみて、ブラザーのスモールオフィス用ならどうだろう、と思った。


MFC-J5800CDW

スキャナ部分は A4 までだが、印刷は A3 対応という変則モデル。

実売4万5千円程度。


インクジェットだが水にぬれてもにじまない顔料インクだし、印刷コストもA4 1枚 0.8 円程度と安い。

インクジェットなのにヘッドが大きく、1分に 30 枚印刷できる。



で、提案してみたところ、いや、もっとお金使っていいから、便利に使えるコピー機を探して、と調査を一任された。




人生で、個人でコピー機を購入する人なんてそれほどいないように思う。


いい経験だから探した。PC用複合機ならある程度会社ごとの特徴もわかるのだが、コピー機となると、とんとわからない。


他に出されている条件があり、保守契約が不要なこと。

最初にワンタイムで出るお金は予算が付けやすいが、毎月出ていく保守契約は、町内会の予算としては出しにくいのだ。


業務用機器というのは特殊な世界で、保守契約が必須であることが多い。

BtoB というのは値段が高くてもいいが、信頼性が求められるのだ。

調子が悪い時にはすぐに直してもらえる、という安心感を、毎月の定額料金で買うのだ。


特に、メーカーは保守込みでないと販売しない。

新品には必ず保守が付いてくる、という意味だ。


まぁ、もともと新品なんて買えない。コピー機の新品は 120万円から、という感じだ。

自動車と同じで、中古販売が手厚く、市場を形成している。




いろいろ調べると、中古市場ではシャープのコピー機が手ごろな値段のようだ。

元々シャープは安い。別に性能が悪いわけでもなく、コピー機メーカーとしては老舗だ。


ただ、「オフィス」にはキャノン、リコー、富士フィルム、コニカミノルタんどがっちり入り込んでしまっている。

元写真関連の会社が多いのは、コピー機が元々光学機器だからだろう。


こうした大手は、保守のためのサービス拠点も多く、故障したら本当にすぐに来てくれる。


シャープは、こうした保守の部分が手薄だ。

そして、オフィスに入りこめなかったので、コンビニ展開に活路を見出したようだ。

多くのコンビニがシャープの機械を導入している。


コンビニというのもオフィスとは違う世界で、オフィス向けだと1分間の印刷枚数とか、自動ホチキス止めとか、ビジネス書類を作るための機能が求められるようになる。


コンビニ向けだと、速度や付加機能は求められないが、使いやすさが求められる。

最近のコンビニコピー機を使ったことがある人ならわかるだろうが、ネット接続してチケットを購入して印刷、なんてこともできる。


シャープのオフィス用には、さすがにチケット購入機能なんてない。

でも、その「使いやすさ」は受け継いでおり、操作パネルはスマホ感覚で扱えるのだ。




さて、長い物には巻かれよう。

別にどこのメーカーでもよかったが、安いものを探していたらシャープばかりになった。


中古販売業者にもよるが、中古でも保守をつけるところが多い。

そうしたところは本体価格は安く、その分保守で儲けている。


逆に言えば、保守なしで選ぶと本体が高い。中古でも 50万円ごえ、とかザラにある。


あと、安いところは「法人でないと購入できない」という縛りがあるところも多い。

どうやら、ヤマト運輸が BtoB の大型機器搬送プランを持っているようなのだ。


コピー機はこれで送ることができるが、BtoB なので、受け取り側も法人であることを求められる。


そんな中で、法人でなくても購入可能で、値段も手ごろな業者をいくつか見つけ出す。


そして、中古で 10年落ち、5年落ち、3年落ちの3つを選定。

安いのを選んだら、見事にシャープ製でそろった。逆に比較しやすくてよい。

値段は 10万円、20万円、30万円というところ。


コピー機の法定減価償却期間は5年だそうで、これはつまり「5年たったら、税制上は使い切ったことになる」。

このタイミングで買い替える会社も多いようで、5年落ちというのはそういうことだ。


一方、部品保持期間は、製造終了後7年と法で決められている。この間は修理ができる。

コピー機はそれほど頻繁にモデルチェンジするのではなさそうで、3年くらい同じ機械を売るようだ。

つまり、新機種は10年たつと部品が無くなり、修理不能となる。

10年落ち、というのはそういうことだ。


3年落ち、というのも、今書いたように、3年で新機種が出るので現行機種ではなくなる、という感じ。



町内会の人に意見を聞いた。

皆、口をそろえて 30万円で3年落ちが良い、と言った。

この時点で方針は定まったので、あとの購入は再度僕に一任された。




さぁ、3年落ちの 30万円を買おう…と販売している業者のサイトに行く。


シャープ製の 30万でも数商品あって、細かな部分までは詰めていなかったので確認する。


同じ値段でも、1つ前の機械と現行機種が混ざっていた。

3年落ち、と書いたが、正確には3年落ちと4年落ちが、機種が違っても同じくらいの価格だ。


シャープがちょうど大幅なモデルチェンジを行い、型番やデザインが大きく変わったらしい。

そのため、実績のある1世代前の機種でも人気が高く、最新機種と中古価格がそれほど変わらない。


最新機種で何が変わったのだろう、と調べても、特にデメリットはない。

強いて言うなら、タッチパネルでマニュアルが見られる機能が無くなった、ということか。

困った時にはすぐに操作マニュアルを呼び出せていたそうなのだが、マニュアルはネット上のシャープのサイトに置き、QR コードが示される形式になった。

スマホで読むことになるが、マニュアルは読めるのだから、別に問題ないだろう。


これは、最新機種の方がお得では?


そう思い始めて最新機種の型番でも調べ始めたところ、妙に安いのがあった。

23万円。これで、3年ではなく2年落ちだった。

ただし、30万円の3年落ちは WiFi 対応だが、これは WiFi 未対応だという。


じゃぁ、その WiFi はどうなっているのか調べると、別付のユニット。

USB ポートに純正の WiFi アダプタを突っ込むだけ。後からでも買える。


まぁ、純正しか対応していないのでそれなりに高いのかな、調べると、メーカー希望価格は高いのだが、1万円程度で売っている店も見つけられた。


そもそも、有線で LAN に接続できるなら WiFi がなくても良いのだ。

町内会館には WiFi 回線はあるのだが、WiFi 中継器を購入してそこから LAN ケーブルを出したとして、5千円程度だ。

…というか、町内会館の中で WiFi を中継するため、コピー機の横にすでに中継器があったような…あれがケーブルを引き出せる構造ならそのまま使える。



というわけで、販売業者に WEB から申込み。

すぐに電話がかかってきて、とんとん拍子で話が進んだ。


古い機械も引き取ってもらえる。これも懸念点だったんだ。

諸々込みでも、30万円未満。お得な買い物だ。


G.W. 明けで配送が非常に多いそうで、配送は 10日後となった。


まだ到着していないが、来るのが楽しみだ。

コピー機のネットワーク接続とか、未経験だから楽しそう。

(多分、何事もなくすぐ接続出来て終わりなのだけど)




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O26 は世界初のスクリーンエディタか?  2025-04-07 17:49:35  コンピュータ

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先日マイクロソフトの設立記念日について書いた際に、MS-DOS の元となった OS である CP/M の説明の為に、もう12年も前に書いた自分の記事を引用した。


vi は世界初のスクリーンエディタか?


この記事の中に CP/M の話題が、ほんのちょっとだけ出てくる。それでリンクしたのだ。


まぁ、それは置いといて、この記事を書いた際にコメントをもらっていて、気にしていたが12年も放置していたことを思い出した。


世界初のスクリーンエディタとして、 O26 というものがある、という情報だった。


実は、情報をもらってすぐに、ある程度調査は済んでいたのだ。

その時の調査の雑感としては「O26 はスクリーンエディタではない」だった。


だけど、情報が少なすぎた。これが本当に世界初、というようなものであれば、もっと情報があるはずだ。

その情報がない、という時点でかなり怪しくもあるのだが、情報が少なすぎて確信が持てなかったので、記事を書くのは保留にした。

そして、書かないまま忘れていたわけだ。




最初に、根拠希薄だと断ったうえで、一番の有力証拠を挙げておこう。


O26 のキー操作・命令の一覧表だ。


12年前には普通に見られたのだが、すでにページが無くなってしまったようなので、WaybackMachine のアーカイブを示した。


以下、この命令表を参照しながら話を進めることになるので、PC などでお読みの際には、別ウィンドウで開いてすぐに見られるようにしておいてもらえると、話が分かりやすいと思う。


この命令表には、O26 で使用できたキー操作や、命令体系が書かれている。

しかし公式なものではない。後で示すが、キー操作や命令だけをまとめた「インスタント」という小冊子があり、そこから抜き出したもののようだ。


いずれにせよ、ここで示されているのは O26 の命令などの早見表ではあるが、それが何であるかなどの説明は一切載っていない。あくまでも「インスタント」…現在でいうチートシートのようなもので、本当に詳しく知りたいときはマニュアルを参照すればよい。


だが、マニュアルが今となっては失われている。

(こうした資料を集約しているアーカイブプロジェクト、bitsaver の CDC のディレクトリを隅々まで探したが、見当たらなかった)



そんなわけで、O26 がどのようなものであったのか、詳細が皆目わからないのだ。

わからないままに、O26 は世界で最初のスクリーンエディタだった、という話だけが流布している。




わかるところから順に確認していこう。


まず最初に予備知識。「スクリーンエディタ」とはなにか。

わざわざ「スクリーン」とつけているのだから、そうでないエディタもある。まずはその話からだ。



大前提として、初期のコンピューターは非常に高価なもので、個人が持つことなどできなかった。

皆で共有していて、個人が使いたいときには予約して時間割り当てをもらう。

その時間の中でコンピューター作業を済ませる必要がある。


コンピューターを使用する作業を手早く済ませるには、事前準備が必要だ。

「プログラムを作る」というと、今ではコンピューターに向かってテキストを編集するイメージがあるのだが、当時はコンピューターを使わずに行った。


パンチカードの穿孔作業にはコンピューターは不要なので、紙の上でプログラムを作成したうえで、パンチカードに穿孔してコンピューターが読み取れる状態にしておくのだ。


パンチカードは、今回の話の中心である CDC 6000 シリーズの場合、一度に 4000枚をセット可能で、1分に1200枚読めた。

1枚が1行だから、ちょっとしたプログラムならすぐに読み込みが終わる。


しかし、人間のやることだから必ず間違いはある。

パンチカードを読み込んでファイルを作り、そのプログラムをコンパイルしたら、エラーが出たとしよう。

文法エラーの行番号がメッセージに含まれているから、間違えた行はわかる。


ここでパンチカードを作り直してもう一度読んでも良いのだが、すでにファイルになっているので「エディタ」で操作してみよう。


まず、エディタのプログラムを動かす。

当時のコンピューターの操作方法は、タイプライターのキーボードと、プリンタだ。


エディタを動かす命令を実行すると、また命令待ちになる、

これは OS が命令を待っているのではなく、エディタが命令を待っている状態。


編集したいテキストファイルを読み込め、と命令を入力する。

続いて、エラーで示された行番号を元に、前後5行ほどを印字するように命令を入力すると、テキストファイルの一部が印字される。


なるほど。おかしな場所を見つけたら、修正する。

ここでもまた、「入れ替え」を指示する命令と、行番号を入れる。

さらに、正しい内容を1行分、間違えずに正確に入力する。


これで、間違えた行は、正しい内容に置き換わった「はず」だ。


行番号を間違えたり、入力でまた間違えていたりするとおかしなことになる。

なので、もう一度エラー行の前後5行ほどを印字する命令を入力する。


印字された内容が正しくなっていれば、修正は完了だ。

修正内容をファイルに書き戻して、エディタを終了する。


以上が、当時のテキスト編集の「普通の」やり方だ。

何をやるにも行番号が必要。行ベースで編集を行うので、「ラインエディタ」と呼ばれる。


ラインエディタは、テキストファイルの「修正」を行うことができるが、1から作成することはあまり想定していない。

先に書いたように、最初はパンチカードでファイルを作成するのが前提だ。


テキストファイルを命令で編集する、というのは面倒そうに見えるが、小さな修正だけなら特に問題なかった。




これに対し、現代的なエディタは「スクリーンエディタ」と呼ばれる。

連続して複数行にわたる長文だって入力できるし、単に「編集するためのエディタ」ではなく、1からすべてを作り上げられる。


文字を挿入したり、削除したりする編集点を、「カーソル」と呼ばれる表示で示す。

このカーソルを自由な位置に動かし、直接的に追記や削除を行う。


カーソル移動がカーソルキーだったり、マウスクリックだったり、文字が固定幅だったり、プロポーショナルだったり、リッチテキストだったりという違いはあれど、カーソルを使って編集する方式は、スクリーンエディタの仲間だ。


スクリーンエディタには、「必ず」カーソルが存在する。

名前の呼び方は違っても良いが、この概念が重要だ。


あと、カーソルという概念は、スクリーンエディタが普及する前は無かった。

だから、キーボードにカーソルキーが付くのはずっと後の話で、初期のスクリーンエディタは、何とかして普通のキーボードでカーソルを移動する。


「カーソル移動キー」は、スクリーンエディタにおいて、もっとも重要なキーだ。




さて、以上の知識を踏まえたうえで、O26 の命令一覧表を読んでみて欲しい。


最初の方にあるのは、命令ではなくキー操作の説明だ。


「SETS INSERT」という記述が多く並んでいる。

これについては後で説明を加えよう。


その後、MESSAGE、SYSTEM COMMANDS、FILE COMMANDS、と見出しが続いて、その後に LINE ENTRY AND DATA MOVE とある。


注目すべきはこの部分だ。

「行の編集」について多くのコマンドが示されている。


行の内容を削除したり、追記したり。

この際、X,Y で示されるのは、行番号。


編集はコマンドを行番号込みで使用して、行単位で行う、という操作方法だ。


つまり、O26 エディタは、以下のような特徴を持つ。


・カーソル移動に相当する概念が存在しない。

・編集が直接入力ではなく、コマンドによって行われる。

・編集コマンドには、行番号の概念が密接に結びついている。


これはラインエディタの特徴であり、「O26 は世界初のスクリーンエディタだった」という話とは全く違っている。




ラインエディタはプリンタを使用してテキストを確認しながら編集を行った。


プリントアウトされたものは変化しない。過去の情報であり、現在とは食い違っている。

だから、常に「最新の情報」を確認しながら編集を進める必要がある。


O26 は編集命令などを見る限りラインエディタの延長上にあるものだが、ブラウン管ディスプレイをうまく活用した機能を持っていた。


ここで、まず「ディスプレイ」について概要を示す必要があるだろう。


最初にディスプレイを搭載した市販機は、1960 年発売の PDP-1 。ベクタースキャンディスプレイで、グラフィックの表示は得意だが、文字表示にはあまり向いていなかった。

どうも、ここで「ディスプレイ」の有用性に気づいたらしい各社が、こぞって 1964年にディスプレイ付きのコンソールを発売する。


発売順などはよくわからないが、同じ 1964年発売なので、開発などは同時に進んでいたのだろう。順不同で紹介する。


まず、IBM 。当時のコンピューター最大手だ。

価格の違う3つの製品を出したのだが、いずれもラスタースキャン。文字の表示に適した方式だ。

一番高級機で、80文字 12行を表示できた。


次に UNISYS 。IBM にまともに対抗できていた大手だ。

こちらも2機種あるが、ベクタースキャン。グラフィック表示に適しているが、文字を表示する機能があった。

高級機で、80文字 12行を表示できた。


さて、O26 が作成された、CDC 6000 シリーズ。

最初の機種である CDC 6600 が 1964年に発売になっており、セットで使うディスプレイ付きコンソールも同時に発売している。


画面が2つにキーボードが1つ、という変則的な構成で、ベクタースキャン。

しかし文字の表示に特化したモードを持つ。この時、ベクタースキャンの特徴を活かして、文字サイズは3段階に可変。


一番文字を小さくしたとき、1画面に 64文字 40行を表示できた。

横に表示できる文字数こそ他社より少ないのだが、行数が多いため、画面に表示できる文字量で圧倒している。

しかも、これが2画面ある。


この「潤沢に文字表示ができる」ディスプレイを活用して、O26 というテキストエディタが作られたのだ。



(このディスプレイについては、6600 Computer System Reference Manualの54 ページに詳細が書かれている。

 行数が示されていなかったが、画面写真の行数を数えて、少なくとも 40行表示できているのを確認)




コマンド表から「想像」できる、O26 の概要を示そう。


ここから先の話、O26 のマニュアルなどが見当たらないため、想像に過ぎない。

命令表などを読んでそれなりの根拠はあるが、間違えている可能性は多々ある、というつもりで読んで欲しい。


通常のラインエディタでは、編集する際には、まず編集したいテキスト周辺を印字、コマンドにより編集、正しく編集できたか、もう一度テキスト周辺を印字、という作業を繰り返す。


これは、プリンタの特性上当然となる作業の流れだ。


しかし、CDC のコンソールであれば、画面上にテキストを常に表示しておき、編集したらすぐに画面上にも反映、ということができる。


おそらくは、O26 の最大の特徴はここにある。スクリーンエディタではないが、従来のラインエディタではない、「スクリーンを活用した、非常に便利なエディット環境」ではあった。


先に書いたように、CDC のスクリーン上には 40行の表示が可能だ。

このうち おそらく 32行を使って、テキストを表示している。


画面は表示部分以外に数行余るが、おそらくはここでコマンドを受け付ける。

(もしかしたら、2つ目のディスプレイを使ったかもしれない)


編集コマンドでテキスト内容を変更すれば、それは表示部分にすぐに反映される。

この環境は、従来のラインエディタに比べれば、非常に使いやすかっただろう。




さて、命令表の最初の方には「INSERT MARKER」という語句が並んでいる。


O26 にはカーソルは無いのだが、INSERT MARKER という概念がある。

INSERT MARKER を任意の行に設定し、一部の命令は INSERT MARKER が示す行を編集対象とする。


ただし、命令を見ると、INSERT MARKER を対象とした命令と、行番号を必要とする命令が混在している。


実は、INSERT MARKER にはさらに特殊な「INSERT 8」「INSERT 9」と呼ばれる概念がある。

この2つは、「範囲の最初」と「範囲の最後」を示すものだ。


そして、命令によって行番号が必要だったり、2つの行番号で範囲を示したり、INSERT MARKER で特定行を示したり、INSERT MARKER 「以降」という範囲を示したり、INSERT 8/9 で範囲を示したり…と、なんとも命令系統が混乱しているのだ。



…ここで、追加で資料を示そう。


最初に挙げた命令表は「インスタント」から抜き出したものだろう、と書いたが、1981年当時の INSTANT であれば、bitsavers にあったのだ。


1981年版の INSTANT


1-39ページからが O26 の記述になる。


ここで、最初に書いた命令表と見比べると、命令の体系が結構変わっている。

行番号を対象とするものはなくなり、すべてが INSERT MARKER (8/9 含む)を使った操作になっているのだ。


相変わらず直接テキストを編集することはできず、命令で操作することになる。

でも、行番号を意識する必要はなくなり、命令系統もずいぶんとすっきりした。


なお、先に「テキスト部分は 32行」と書いた根拠は、ここでの記述になる。

INSERT MARKER の設定部分が変更されており、先の命令表では 28行目にセットしていた操作が、32行目になった。

「4行おき」だったのがここで不自然に飛ぶことになったが、おそらく 32行目が最終行で、最終行にセットできるようにしたかったのだろう。



ここで重要なのが、1981 年にはすでに vi も word star も発表になっていることだ。

つまり、スクリーンエディタは当然になっている。


そして、O26 はプログラムが改良され、もともとラインエディタとして作られていたのが、スクリーンエディタっぽくなっているのだ。

(相変わらず編集に命令が必要だが、行番号を意識する必要がなくなった)


そう考えると、最初に書いた命令表も、いつのものだかわからないため怪しくなってくる。

最初から INSERT MARKER は存在したのか?


この命令表は、筆者の「昔のコンピューターの思い出話」の中で資料として示されている。

この思い出話は、1978~1983 年のものだ。

1981年のインスタントよりも内容的に「命令が整理されていない」ので、より古いもの思うのだが、1978年であればすでに vi は世に出ているのだ。


つまり、これが改良中の、徐々にスクリーンエディタの作法を取り入れている最中の O26 のもので、だからこそ命令に混乱があるのだ、という可能性も捨てきれない。





以下、調査結果をまとめよう。


12年前、vi が世界最初のスクリーンエディタだが、word star も vi を真似したわけではなく、独自に同じ発想に至ったのだろう、と書いた。

これに対して O26 の方が先に作られたスクリーンエディタだ、という情報をいただいた。


O26 は、1967 年に作成されている。

これに対し、vi はその前身となる ex の開発が、1976 年に開始されている。

(vi は ex の名前を変えただけ)


O26 の方が古いのだから、O26 が世界初だろう、という情報だったが、調査の結果、O26 はラインエディタであり、スクリーンエディタではなかった。


今のところは、世界最初のスクリーンエディタは vi 、という認識のままでよいかと思う、



O26 の当初の機能は、残念ながら文献が見つからずよくわからない。

しかし、「ある時点」の命令表と、1981年の命令表が見つかっている。


ここで分かるのは、O26 は作りっぱなしではなく、積極的にアップデートされていたということ。

スクリーンエディタが世に出て以降は、スクリーンエディタの作法を取り入れて便利に改良した節が見受けられる。

相変わらずカーソルの存在しないラインエディタなのだが、行番号を意識せずに使えるようになったのだ。



ここら辺の歴史経緯に気づかずに混同したのが「O26 は世界最初のスクリーンエディタだ」と言われている原因でないかと思われる。



ただ、作法的にラインエディタだったとしても、編集中のテキストを常に表示しているなど、非常に使いやすい環境だっただろうとは思う。

「スクリーンエディタ」ではないが、「当時はまだ珍しかった、スクリーンを上手に活用したエディタ」だったことは事実だ。


4.16 追記


元々英語のWikipedia に O26 の項目があるのが話の初めなのだが、急に気が付いて、「talk」を読んでみた。


Wikipedia では、編集の際に議論が必要となった場合の為に、表には見せない議論の場がある。それが talk だ。


で、確認したら、案の定「スクリーンエディタとは何か」という話になっており、もともと記事を起こしたらしい人が「編集バッファの内容をリアルタイムでディスプレイに表示するものをスクリーンエディタと定義する」と独断していた。


なるほど。その定義でいえば、O26 は世界初のスクリーンエディタだろう。

カーソルなど存在しないでも、作法的にラインエディタであっても、この定義であればスクリーンエディタとなる。


しかし、本文に書いた通り、世間的なスクリーンエディタの定義とは食い違う。あくまでも、コンセンサスの取れない独自研究に類する話のようだ。


どうも、ネットに(英語圏で)流布している、O26 が最初のスクリーンエディタだという説は、英語の Wikipedia が発信源のようだが、以上のように余りにも独特な主張である、ということを明記しておく。


僕は度々 Wikipedia を信じることの危険性を書いているが、ここでも同じ話の繰り返しでした。


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マイクロソフト 創立記念日  2025-04-04 14:08:08  コンピュータ 今日は何の日

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今年で50周年だそうです。

1975 年 4月 4日に設立した、ということだね。


ただ、これは正確かどうか、ちょっと疑問だ。

というのも、法人登記どころか、この日付を示す書面などの物的証拠が何一つ残っていないから。


ただわかっているのは、「マイクロソフトという名前は、1975年の夏に思いついた」という、命名したポール・アレン本人の記述であり、少なくとも4月時点ではマイクロソフトの名前は使っていない。


とはいえ、のちにマイクロソフト BASIC と呼ばれるものの最初のバージョンを作り上げたのは、このくらいの時期だったはず。




マイクロソフトは Altair 8800 に BASIC を供給する際に作られた会社。


Altair 8800 は「世界最初のパソコン」と呼ばれるものなのだけど、自分で組み立てるキット式だった。

これが発表されたのが、1975年の 1月。


すぐに注文が殺到したのだけど、そんなに注文が来ると思ってなかったので量産体制が整っていない。

1台も出荷していないうちに、「BASIC を開発中だから買い取らないか」という電話がかかってくる。


出荷していないのに対応ソフトを作ったって?

俄かには信じられないが、Altair 8800 の作者は、とにかく電話の相手と会ってみることにした。

しかし、作成したという相手は、まだ完成には時間がかかるからと、2か月後の日付を指定した。


電話をしたのは、ビル・ゲイツと仲の良かった、ポール・アレン。

ビル・ゲイツは BASIC を自分で作ったことがあり、ポールアレンは学校のコンピューター上に、8008 CPU のエミュレータを作ったことがあった。

だから、8008 の後継である 8080 上の BASIC は作れるはずだ、と確信していたのだ。


とにかく2月後に商談だ、というので、ここから Altair 8800 の CPU である 8080 エミュレータを開発し、そのうえで動作する BASIC を作る。


…この話、詳細は以前に書いたエド・ロバーツの誕生日と、ビル・ゲイツの誕生日を読んで欲しい。


1月に Altair 8800 が発表されて、少し間があって、2か月後には BASIC を見せて…

BASIC を見るために3月に会う約束をした、とされている記述が多いのだけど、そうなると4月4日とは何だろう。


BASIC を見せた「返事」をこのあたりでももらったのかもしれない。

それは製品が初めて売れ、会社を続けていくことになった日ということで、マイクロソフトの第一歩、と言えなくもない。


この後、口約束で「ソフトを供給する」契約を結び、さらに改良して実際に発売するのは夏。

この時に契約するために「マイクロソフト」という会社名を考え出したのだと思われる。




さて、上に書いたように「世界初のパソコン」に BASIC を供給することからマイクロソフトが始まる。

だから、マイクロソフトの話をまともに書くと、パソコンの歴史を全部書くことになってしまう。


ところで、当時の BASIC は「言語」ではなく、OS の役割も果たしていたことに留意。


Altair の BASIC は、紙テープから本体にロードされた。

紙テープからロードするためのソフトウェアは、ユーザーがトグルスイッチを使って、2進数で RAM に直接書き込んだ。

いまから見るととても面倒だが、当時の常識なのでどうということはない。



でも、のちには BASIC は ROM に搭載され、パソコンの電源を入れれば動くようになっている。

最初に動くのが BASIC で、BASIC で書かれたプログラムはもちろん、そうでないプログラムを動かすときも、BASIC の命令を使ってプログラムをロードすることから始まる。


だから、BASIC は言語というよりも、パソコンの作業環境そのもの、OS の役割を兼ねていた。

そして、マイクロソフト BASIC は、カスタマイズされたものが各社のパソコンに供給されていた。


当時、コンピューターの互換性はなかったが、マイクロソフト BASIC は少なくとも「文法が似通っている」ため、移植が行いやすかった。




IBM が IBM-PC を発売することになり、IBM もマイクロソフト BASIC を欲しがる。

それほど、当時は BASIC といえばマイクロソフトだった。



ただ、他の会社と違い、IBM は BASIC を ROM で搭載しようとはしなかった。

メインフレームで使われる言語なども供給したいので、OS を用意して、その OS 上で BASIC を動かす、というのが IBM の意向だった。


…ところが、この OS が決まらない。

これに商機を見出し、マイクロソフトは OS も自分たちで作る、と申し出る。


ビル・ゲイツは及び腰だったそうだ。BASIC 以外にも FORTRAN、COBOL、PASCAL を提供する契約で、これ以上の開発はとてもできない。


でも、これはチャンスだからやらなくてはならない、と強く主張したのは、当時マイクロソフト副社長だった西和彦。

小さな会社が作成した OS を、その開発者込みで知っており、これを開発者ごと買収しようという計画を立てた。


果たして、OS もマイクロソフトが提供することになる。

これがのちの MS-DOS で、互換性のない各社 PC でも共通して MS-DOS を搭載するようになっていく。


…BASIC の時と同じパターンを、時代を超えて繰り返すのに成功したわけだ。



ここら辺の話は、IBM PC の発売日西和彦 誕生日に詳細を書いた。



あと、MS-DOS は、当時 8bit 機で普及していた OS 、CP/M を独自に 16bit 化したものだ。


この CP/M の話は、アラン・シュガートの誕生日とか、か、vi は世界初のスクリーンエディタか?とかに断片的に情報を書いているが、まとまった記述をしていなかったな…


重要な話なのでどこかでまとめておきたい。




マイクロソフト 50周年の WEB ページを見に行くと、歴史は MS-DOS から始まった感じになっている。

いまとなっては OS の会社として知られているので、MS-DOS からというのがわかりやすいのだろう。


先に書いた通り、BASIC は言語であるとともに、当時は OS でもあった。

でも、これは詳細を知らない人に説明しずらいからね…



以降は、MS-DOS を拡張する形で Windows が作られ始め、3.0 になってやっと「まともな」プラットフォームへと成長する。

それ以前は、発表はしたものの実用にならなかったのだ。


さらに、より強固な OS を求めて、倒産した DEC 社から買収した OS 作成チームが、独自のマイクロカーネル上に Windows の互換環境を作り上げる。

これが Windows NT だ。DEC の OS である、VMS を「一歩進めた」システムとされている。

(VMS をアルファベットで1文字進めると WNT になる)


XP 以降は Windows NT をベースとして、32bit OS から 64bit OS への転身も遂げた。

今でも OS としては標準の座にある。




Windows の 1 と 2 は使い物にならなかった、と書いたが、たとえ製品的に失敗であっても、諦めずに技術開発を続けるのがマイクロソフトの強みだと思う。


Windows for WORKGROUP とか、Windows for PEN Computing なんていう「派生版」もあった。

物珍しく話題にはなったが、実際にはそれほど売れていないだろう。


でも、そこで「特別に」作られた機能は、のちの Windows に取り込まれている。

製品が売れなくてもちゃんと技術は活かされているのだ。


PEN の延長として、Origami プロジェクトというのもあった。

小型 PC を普及させようというプロジェクトで、OS から「小型 PC に必要なもの」を作ろうと模索していた。


Windows CE の存在も忘れてはならないだろう。

小型機に組み込みで使うための OS として開発されていたが、日本国産 OS であった TRON への対抗でもあった、ということはあまり知られていない。


(TRON は製品の中に組み込んで使用するものなので、あまり一般に知られていないのだが、RTOS と呼ばれる特定分野でのシェア率は20年以上、TRON がトップを走っている。現在世界シェアで 60% 程度。

 Windows は RTOS ではないが、Windows CE は RTOS として作られていた。)


Windows CE は携帯電話に組み込まれ、iPhone よりも前の「スマートフォン」として使われたりもした。


後に Origami と Windows CE の「スマートフォン」が融合するような形で Windows Phone というのが作られたが、これも全く売れませんでしたね。

でも、マウス操作ではなくタッチ操作がしやすい環境、というのが研究されて、今の Windows Tablet などに活かされている。




なんか話が雑多になってしまったけど、すでに書いたように、マイクロソフトの歴史を語るのはパソコンの歴史を語ることに等しい。


最後の方は自分が書きたいことをまとめておいたが、詰め込み気味になってしまったことをお詫びしておく。



今はコンピューター産業が成熟したからこそ、マイクロソフトの存在感も以前より薄れている。

しかし、今後も業界をリードし続けるのだろう、とは思う。




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ガジェット  2025-03-05 11:02:39  コンピュータ

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先日次女のが志望高校に合格し、入学準備で大忙し。


我が家的には、スマホは高校生から、というルールにしている。


とはいえ、中学から塾に通い始めるため、連絡用のスマホはある。これは「こども共用」という位置づけで、普段は親の管理。


…なのだけど、長男、長女が自分のスマホを持ってからは、事実上次女のスマホになっていた。

もう共用の意味ないからね。ただ、連絡できれば良い、というだけなので、非常に古い。


高校入学したので、次女用にスマホを購入しよう、ということになった。

機種を選定する。


…いや、そんな予感はしていたのだけど、今は Oppo Reno 11 A 一択でしょ。

高校生なので値段の安いものにしたいのだけど、高校生活の3年間は使い続けられるくらいのスペックは欲しい。

そうなると、他に選択肢が無いのだ。


そして、その機種は現在僕が使っている。家族で同じ機種も面白くないなぁ、と思いつつ、面白さで変な機種を選ぶのもどうかと思うので、これで。

色は2色あるから、僕と違うやつで。



…と、選定した機種の了承を得るため、自分も使っているので良い点・悪い点含めて次女に説明。

その最中に、長男も「僕のスマホもそろそろ性能厳しいのだけど」と言い出した。


長男のスマホは、高校入学時に今とは違う機種を購入したのだが、1年半ほどで電池が膨れてしまい、なんだか危険だったので買い替えている。

それかからすでに3年ほど使った。確かに買い替え時ではある。


長男は自分でスペックなど調べたかったようなのだど、現状事実上一択だよ? と言ったら、じゃぁ同じので良い、とのことだった。

僕と同じ色を購入。


というわけで、同じ機種の色違いが昨日届いた。

次女は喜んで早速アカウント作成から始め、長男は設定などが面倒くさいと後回しになっている。




ちなみに、長男が今まで使っていた機種が Oppo Reno A 。

長女が2年前に購入したのが Oppo Reno 7 A。

僕が半年前に購入したのと、今回2台購入したのが Oppo Reno 11 A。


対抗馬としては Google Pixel が一応はあるのだけど、廉価機種でも値段が少し高い。

1世代前の廉価機種は、値段は Oppo Reno 11 A と同じくらいで、性能が若干劣る感じ。


でも、OS アップデートの期間などを考えると、ほぼ同じものなら発売時期が後のものを買う方が良いように思う。




もう一つ、次女が学校で使うタブレット端末が必要。


長女の学校は Choromebook 指定だったので、安く購入できた。

でも、次女の学校は iPad 指定。キーボードとペンもあること、という条件。


一応指定は「iPad 第10世代 64GB」以上のスペックを持つこと、となっていて、このスペックのものを学校の取引業者が斡旋販売していた。

でも、高い。本体は定価だし、キーボードなどは「サードパーティ品」と書いてあるだけで、詳細がわからない。怖い。

本体の色も選べない。


自分で探して、一昨日注文した。今日届く予定。


…だったのだが。


昨日、Apple から「新型 iPad」の発表があった。

値段は変わらず、性能が大幅に上がっている。

(メモリ容量だけでいえば、以前は「2万円高かった」機種の容量になっているので、値下げともいえる)


自分で探したと言っても、本体の値段は4千円しか割り引かれていない。Apple 製品は割引されにくいのだ。

幸い、まだ家に届いていないので、届いたら未開封で返品手続き予定。




…と書いていたら、まさにこのタイミングで宅配業者が来た。届いた。

すぐさま返品手続き。クレジットカードの手数料なども引かれるため、返品手続きだけで3千円程度、さらに送料こちらもちで返品する必要があるが、こちらの都合によるキャンセルなのだから仕方がないだろう。


Apple が2日早く発表してくれれば、そもそも注文しなかった。

でも、1日遅い発表だったら使ってしまって返品はできなかったと思うので、ギリギリのタイミングだった。


ショッピングサイトでの返品手続きをしたので、現在販売元からの連絡待ち。



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別年同日の日記

06年 危機一髪?

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プログラム中級者からの質問  2025-02-21 15:28:18  コンピュータ

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知人が趣味で C 言語の勉強を始めたそうだ。


Pascal は大学の時に学んだらしいが、その程度の知識。趣味でもプログラムは作っていない。

C の方が「よりハードウェアを理解できる」と聞いてやってみようと思った、とのことで、実用性を求めていない。なので、C++ でも、Python や Javascript でもない。


まぁ、そこは良い。「わかんないところがあるんだけど」と質問されて、それが面白かったので書き留めておきたい、と思っただけだ。


彼がわからなかったのは、プログラム自体の質問ではない。

初心者向けでもないが、上級者なら当たり前すぎて疑問にも思わない。中級者くらいが気になる質問だった。


本やネットで答えを探しても、こうした中級者向けの話題自体が少ないそうだ。




▼平均を求めよ、という例題があったのだけど、足してから割るのと、割ってから足すのはどちらがいい?


なるほど。


例えば、3~5を足した平均、というのは、数式で書けば


(3+4+5) / 3


となる。3つの数を足しているから、3で割る。


でも、分配側を使えば次のようにもかける。


3/3 + 4/3 + 5/3


数学では、この2つは同じものだ。


彼は直感的には最後に1度だけ割り算をした方が良さそう、と思ったそうだ。一応 Pascal をやっていて、丸め誤差などの存在は知っていた。

でも、実際の所どうなのか、と思って質問してきたのだった。



僕の答え。


最後に割り算、というので基本的にはあっている。割り算は誤差が生じるし、コンピューターの処理としては重い処理なので、できるだけ少ない回数で済ませたい。


ただし、「桁あふれ」が生じそうなときは、あらかじめ割る場合もある。


例えば、「銀河系の星の地球からの平均距離(km)」を知りたかったとしよう。

1つの星への距離も大きな単位で、これがまさに星の数ほどある。「先に全部足す」などをすると、桁あふれを起こす。このような場合は、溢れない程度の数ごとにまとめ、グループ内の平均をとった上で、その平均をさらに平均化する…というような処理になるだろう。


しかしまぁ、そんなのは特殊例。基本としては割り算は最後、でいい。


n / 3 / 4


みたいに何度か割り算をする場合は、 n / (3*4) というように、割り算が減るように変形したいところ。


今のコンピューターは十分速くなっているのであまり気にしないでよいのだが、それでも割り算処理は重い。




▼if の後に1命令しかないとき、 { } はつけるべき? つけないべき?


案外知られていないが、構造化言語の文法では、if は「続く1命令を」実行するかしないか、という機能しかないことになっている。

しかし、現実には1命令ではなく、ひとまとまりの命令を制御したいし、ちゃんとできている。


そこで出てくるのが「複文」という概念だ。複数の命令を { } で括ると、それ全体が1つの命令としてふるまう。

(彼は言語の教科書を読んで勉強中なので、ここまでは正しく理解していた)



そして疑問となる。1命令しかないときに、わざわざ複文を作るべきか否か。


これは、完全に個人のルールだろう。僕が作る場合も、状況により使い分けている。

会社によっては、プログラムが俗人的になるのを嫌い、「必ず { } をつける」などのルールを定めている場合もある。


たとえば、以下のようなプログラム


if(x<  0) x=  0;
if(x>255) x=255;
if(y<  0) y=  0;
if(y>255) y=255;


僕はこの場合には { } を付けない。つけない方が見やすいからだ。


でも、1命令でも { } をつけることはある。


if(longFlagVariableName){
  longReciveVariableName = longFunctionName(longParameterVariableName);
}


ここで { } を付けたいと思う理由はいくつかある。

まず、if の後ろで改行したいため。改行の理由は、変数や関数の名前が長いから。


改行しないと、エディタの1行に収まらずに読みにくくなるかもしれない。

改行するなら、明示的に「どこまでが if の影響範囲か」を示したい。


次に、関数呼び出しを含んでいるため。

上手く動かないときに、デバッグのために、「関数を確かに呼び出してる」「呼び出した変数の値」「受け取った変数の値」などを、プリントデバッグするためのコードを追加したくなるかもしれない。


こうした可能性を考えて、最初から { } で複文にしちゃう。


つまりは、ここら辺は「論理」ではなくて、長いプログラマー生活の経験則、勘だ。


こういうものは、本やネットに書かれていない、というのは非常によくわかる。




▼ループ変数は、ループの外で使っても良いの?


こんな感じのプログラムを見たらしい。


for( i=1; i<=10; i++ ){
  sum = sum + i;
}

print("sum(1~%s) = %s", --i, sum);


1~10 を足して、 sum(1~10) = 55 と表示するプログラム。


…なるほど。10 ではない数までを足したいとき、for の最後の条件を変えても、正しく動く。


彼はこのプログラムが気持ち悪い、という。


まぁ、僕もこういうことはしないだろう。最後の数(10) を変える場合を想定するのであれば、そこを変数にする。

そしたら、外側でループ変数の最後の値を使わないでも、「終了条件の値」の変数を使えばいい。


しかしまぁ、これも程度問題。ループ変数をループ外で使ったって別に問題はないし、状況によっては悪くない使い方ができるかもしれない。


ただ、ループ変数をループ外で使うのは、無用の混乱を招きやすい。

つまりは、「バグの元」という意味だ。


そこで、最近の言語ではこんな書き方もできる。


for( let i=1; i<10; i++ ){
  ~
}


最近の javascript 等では、上のように for のループ初期化の際に let で変数を定義できる。

すると、この変数は定義されたループの中でしか使えない。


そうすることで、ループ変数をループ外で使用する、という「無用の混乱」を避けられるのだ。


#let は、先に書いた「複文」を示すブロック内で使うと、そのブロック内でしか参照できない変数になる。

 しかし、for は少し特殊で、「複文」の外側にある、for の条件定義部分で let を使った場合でも、ブロック内の定義と見なされる。




▼パスカルの三角形を生成する、という例題があった…


質問が長かったので、解説しながら書く。パスカルの三角形とは次のようなもの。


        1
       1 1
      1 2 1
     1 3 3 1
    1 4 6 4 1



上の段の数字の「間」に、上の段の2つの数字を足したものを書く。両端は 1 にする。

これを計算で作りだせ、という例題があったのだそうだ。



この時、「両端は1に」というのが、特殊な処理になる。


以下、1行の数値を配列に入れて処理している、という前提で話を進める。


1) 両端を含めたループを作り、ループ内で if を使って両端を認識、1 を出力する。

2) 両端を取り除いたループを作り、ループの前と後ろで 1 を出力する。

3) 両端を含めたループで処理はするのだが、両端は正しく処理できないので、後で 1 で上書きする。



彼がネットなどで調べたら、上記の3つのパターンがあったらしい。

どの方法でも結果は出せるのだが、どれを使うべきだと思う? と問われた。



僕の答え。


まず、3 は論外。「うまく処理できない」というのが、ここでは配列の「まだ初期化していない部分」をアクセスしてしまって計算結果が不定、というようなものだったらしい。

ここで、両端を1にすることで、「次の処理の」ための数値は初期化される。


まぁ、動くことは動くかもしれないが、初期化していない変数にアクセスすべきではない。

また、計算した結果を後で上書き、という無駄をするのであれば、計算しない方が良い。


1 は、初心者向けにはわかりやすいと思うが、両端の処理のためだけにループ内に if を持ち込むのであれば、持ち込まない方法を考えた方が良い。


そして、if を持ち込まない、と考えると、答えは自然と 2 に落ち着く。


彼としては、計算がループというブロック内に収まらず、その前後に処理がある、というのに「美しくない」印象を受けていたようだが、どんな処理にも前処理と後処理はあるものだから、例外部分をそこに寄せていると思えばよい。


これは、ループ内は何度も処理されるので、処理が軽い方が良い、という単純な理屈だ。


ここで「ループの影響を受けない計算は、ループ外に追い出すと良い」という話をした。これは最適化の話で、初心者のうちはあまり考えないでよい。でも、気になり始めたらすでに中級者なので、知っておいてよいと思う。




▼今聞いてきたような話、少しでも効率よくなるように書くべき?


これが最後の質問。


最初は気にしない方が良い。効率化は最後に考えるもの。

もちろん、慣れてくればある程度効率的な方法で書いたり、後で効率化しやすい方法で書く、ということはできる。それでも、最初から効率化しない方が良い。


プログラムは必ず仕様変更するもの。

「ある状況」を考えて最適化されたプログラムは、別の状況になると全く役立たずだったりする。


効率化されていないプログラム、というのは、ある意味では「シンプルで変更しやすい」プログラムだったりもする。


僕がプロとして心がけているのは、動くものを早めに作ることだ。

まず確実に動けば、処理が遅いとか、問題点もわかってくる。早めに仕上がっていれば修正の時間はあるので、そこから効率化を考えればよい。


最後に、Cのようなコンパイル言語では、ある程度の効率化は勝手にやってくれる、という話もした。

最近は Javascript でも、書いたプログラムを直接ブラウザで動かす、ということは減っている。Javascript から「効率の良い Javascript」へと変換する、トランスパイルと呼ばれる作業を入れることがあるのだ。


もちろん、アルゴリズムから効率化されているプログラムは高速に動く。

しかし、小手先の効率化くらいであれば、コンパイルなり、トランスパイルなりの際に自動的にやってくれることも多い。





以上。


いずれもたわいもない話だし、正解はない。でも、確かに中級者のころは、僕もこうした部分でいちいち躓いていた気がする。


ネットにはあまり情報がない、という話だったので、あえて日記として残してみる次第。

初級者から中級者にステップアップする際に、こんな話は、他にもいくらでもありそう。



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別年同日の日記

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Duet 2024 追記  2024-10-29 21:17:40  コンピュータ

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今朝書いた日記への追記。


CPU 速度差について測定してみた。


Chromebook では基本的に Chrome しか動かないため、ベンチマークソフトが存在しない。

そこで、Javascript の速度を計測する「Octane 2.0」ベンチマークで測定。


初代 Duet が 10081、新しく購入した3代目 Duet が 39166 だった。

まぁ、ざっくりと4倍の速度差と考えて良さそうだ。


2代目 Duet は、初代に比べて大体2倍速だったそうなので、世代を重ねるごとに2倍になっている感じか。



参考までに、今使用しているメインマシン(Windows)で測定してみたら、16290 だった。

…え? 5年前のマシンとはいえ ARM CPU の Chromebook より遅いの?





デジタルペンを使って…見ようとしたが、電池がなかったのでまだ使っていない。

AAAA 電池が必要だ。最近のデジタルペンはこの電池を使うものが多いのでしばらく前に買い置きしてあったのだが、子供たちの使用しているノートのペンなどに使用して在庫がなかった。


しかし、先に書いた「背面キックスタンドカバーに嵌め込む場所が用意されている」というのを確認してみた。


で、早々にお詫び。嵌め込みではありませんでした。


マグネットで吸着する方式でした。なので、物理的な嵌め込みよりも脱着しやすくて、うっかり外れて落ちてしまう、ということもなさそう。

2代目は物理的に本体にくっつけられるようになっていたけど、非常に使いにくかったんだよね…。

改良されたようで素晴らしい。




キーボードを閉じると電源が ON / OFF される機能について、2代目からそうなっていると書きましたが、事実誤認がありました。


初代からこの機能はありました。

ただ、初代ではキーボードをマグネットで吸着するようなことはなく、持ち歩いていてもキーボードが動きやすかった。

そして、動いただけで電源が入ってしまったりして、カバンの中で無駄に電力消費していたことがある。


2代目以降は、磁石でキーボードが吸着されるので、このような事故が起きにくくなったようですが、キーボードの開閉による電源 ON / OFF は初代からでした。




キーボードの「機能キー」が少しだけ変わっていた。


初代では、ブラウザの「戻る」「進む」相当のキーがあったけど、実際には進むってあまり使わないので、戻るだけになりました。


その代わりに、マイクの ON / OFF キーが用意されました。

3代目はカメラも高画質になり、ビデオ会議などへの対応も進んだようなので、マイク ON / OFF がキーボードでできるのは便利かもしれません。




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Duet 2024 追記【日記 24/10/29】

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03年 良書。

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Duet 2024  2024-10-29 10:13:44  コンピュータ

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Lenovo Chromebook Ideapad Duet (2024) を購入した。


以前使用していた初代 Duetは、まだ使い続けていたが、去年末頃から内部の電池が膨れ、内部から押されて液晶パネルが浮いてしまっていた。

特にこの半年は内部が見えるほど大きく表面が剥がれてきており、持ち運ぶことに危険を感じていた。


今年の春には、ライバルである Asus から類似の機種の新型が発売になっていた。

そちらに乗り換えるかな…とも思っていたのだが、今年の夏頃には新しい Duet の噂が聞かれ始めた。


初代 Duet から2代目 Duet の発売間隔は2年。2代目は夏の発表だった。

今回は3代目に当たるのだが、2代目から2年。夏にでも後継機が発表されるのではないか、という噂だった。


実際、ショーなどには後継機の展示があったようだ。こうした「確かな情報」が入り始めたのが8月下旬。

もう実機ができているのだからすぐにでも発表だろう、という噂が出ていたし、まだ発売されていないのにオンラインマニュアルが準備されているのが発見されたりもした。

9月にヨーロッパでショーがあるのでそこで発表されるのではないか、という噂も出たが、このショーでの発表はなかったようだ。


10月に入り、アメリカでは10月下旬発売と決まって Amazon での予約が始まった。日本での時期公表などはなし。

これが、先週頭に急に「週末発売」と発表になり Amazon での予約が始まった。


すぐに予約して、昨日、週明けの月曜日に到着したところ。

まだ半日しか使っていないが、いまファーストインプレッションを書いてみている。




最初の印象は、Duet の良さが何も変わっていないことへの安堵だった。


Duet はバランスの良い機械で、持ち運ぶのに便利な小ささと、パソコンとしての使用に耐えうるディスプレイ・キーボードの大きさを兼ね備えている。

実際、この文章は Duet 2024 で書いてみているが、快適に作業できている。


3代目は、初代に比べてわずかに幅が広くなっている。ディスプレイも 10.1inch から 10.95inch に大きくなったが、キーボードがわずかに広がったのが、文字を打っていて快適だ。

(初代にも文句があったわけではないのだが)


キーボードは、以前よりもクリック感のあるものになった。初代だって、非常に薄いキーボードなのに打鍵感が良い、と話題になったのだが、それがさらに良くなっている。


背面のキックスタンドについても書いておこう。Duet は着脱可能キーボードを持つPCだが、キーボードが着脱可能なので、通常のノート PC のように、ヒンジで画面部分を支えることができない。

そこで、背面に磁石で着脱可能なキックスタンドを持ち、必要な時に本体を支えられるようになっている。


初代のキックスタンドは、画面を横にした状態で支えられるように作られており、実は2代目もそうだった。


これに対して、先に書いたライバルの Asus 機種は、縦にも横にもキックスタンドを出せる、特殊なヒンジ構造を持っていた。

(…初代機種は。今確認したら、現行機種は横置きだけになったようだ。特殊ヒンジには何か問題があったのかもしれない。)



さて、3代目は、縦にも横にも置けるようになった。「ヒンジが微妙に斜め」というシンプルな発想によって。

複雑なヒンジ構造にするより、シンプルな構造のほうが好ましいだろう。斜めになることで、若干立てたときに不安定になっているのだが、立てながら激しく画面をタップするような使い方でなければ問題はないだろう。

ゲームなどで遊ぶ際には手で持つだろうし。


キーボードは画面を横にしているときしか接続できないので、縦画面にするのはタブレットとして使うときに限られる。

まぁ、縦画面で使うという時点で Android アプリの使用等だろうから、キーボードは不要だと思う。




ハード的な UI としては、初代とスイッチや USB の位置が大きく変わっている。


初代は、右側面に電源ボタンと音量大小が3つ並んでいた。時々音量を変えようとして間違えて電源ボタンを押してしまったりする。

おそらくこれを防ぐため、電源は左側面一番上、音量は上側面一番左になった。左側なので少し押しにくいのだが、電源は頻繁に押すものではないのでむしろこれで良いのかもしれない。


また、キーボードを「閉めた」際にマグネットで吸着されるようになり、同時にこのマグネットを感知して電源の ON / OFF が行われるようになった。


この機能は実は2代目 Duet からある。電源ボタンが左側でも、PC としての用途が中心であれば、キーボードの開閉で電源ボタン代わりになるのであまり問題にはならないだろう。


USB C ポートも初代の右側面下から、左側面下に変更になった。

また、上側面右側にもついている。1ポートから2ポートに増えたのだ。


Duet は USB 充電だったので、充電中は別の機器が接続できない、という弱点があった。USB ハブを使えばいいのだが、2ポートにすることで改善されたことになる。




CPU はとてもパワフルになった。どれほどパワフルかは、測定していないので数値で示せない。


僕は Duet の使用用途の一つとして、Amazon Prime Video のアプリを動かしていた。

家事をしながらアニメや映画をながら視聴していたので。


しかし、本来 Chromebook は「Chrome が動けば良い」程度の CPU しか持っていなかったのだ。

アプリは Android エミュレートした上で動いており、Android と CPU が同じとはいえ、動作が少し重かった。


これが快適動作になった。もう、これだけで僕としては買った甲斐があるというもの。


Chromebook の使い勝手としては、速度が上がって快適なこと以外は何も変わらない。

初代 Duet もまだアップデート保証期間内で、最新の OS で使えていたからね。




初期設定が簡単だったので、移行も非常にスムーズ。


初期設定中に、画面に QR コードが表示され、スマホで撮影するように促される。

スマホが Bluetooth ON になっていると、電源を入れた時点で、専用のアプリが起動して撮影状態になる。…ようだが、これを待つのは少し時間がかかる。

単純に QRコードを撮影できるアプリを使用しても良いようだ。


これで、アカウントや WiFi の設定などをスマホから引き継いでくれる。

アカウントで以前使用していた Chromebook があれば、そこでの設定も大体引き継いでくれる。


Amazon Prime Video のアプリなど、初代 Duet で使っていたアプリも自動的にインストールされたが、そのアプリ上の設定まではさすがに引き継がれなかった。

もっとも、Amazon Prime Video の場合は、Amazon 側で管理している情報が多いので、Amazon のアカウントで認証を通せばほぼ完了だ。

(細かな設定は別途行う必要があったが)




初代 Duet からデジタルペンに対応していたが、別売りだった。

2代目 Duet ではデジタルペン付属だったが、持ち歩きにくかった。


3代目もペン付属で、背面キックスタンドカバーに嵌め込む場所が用意されている。

ただ、ペンに関してはまだ使用していないし、あまり使用しようと思っていない。


なので、使い勝手などはまだ書けない。

もしかしたら、後で使い勝手などをレビューするかもしれないが、あまり期待しないでほしい。




なにか文句があるとすれば、値段だろう。


初代は発売時点でも非力なスペックだったのだが、「Chromebook ならこんなもん」というラインで、定価4万円強、実売価格で4万円を切っていた。


ただ、すでに書いたように、当時の Chromebook の認識は「Chrome が動いていればよい」だった。Android アプリをこんなに活用するとは自分でも思ってなかったし、そうなると明らかにスペック不足。

3代目は、十分なスペックではあるが、およそ7万円。


スペックが上がったのだから値段が上がっても当然だし、そうでなくても昨今の世界的な物価高の影響もあるだろう。


僕は初代を使い倒していたので「買い替え」としてこの値段でも欲しかったが、初めて Chromebook を購入しようという人には、未知の領域の製品にこれほどの金額を出すのに躊躇すると思う。

7万円なら、安い Windows サブノート買えてしまうし、Windows しか使ったことがない人にはそちらの方が安心できるでしょうね…



以上、まだ使い始めて半日、という状態なので、長期使用になるとまた感想が変わってくるかもしれない。





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Duet 2024 追記【日記 24/10/29】

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3D酔い  2024-09-18 17:34:58  コンピュータ

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今月まだ日記を書いてなかった、と気づいたので、何か書いておこう。


いや、忙しくて大した話もなくてネタがないのだ。

書いてなかったのはそれが理由。


先月末に書いたが、町内会の仕事で福祉厚生関連をやっているために、敬老の日の諸々を任されている。

9月頭から先日まで、それに時間をとられ過ぎていた、というのは理由の一つ。


他に、9月頭には町内にある神社の祭りがあって手伝いをしたし、敬老の日が区切りがついたところで、今度は隣町の大病院から「健康セミナーをやりたい」という打診があったので対応していた。

これも福祉厚生だからだ。


大病院は厚生労働省から「地域住民を健康にするための活動をする」ことが義務付けられているようで、実績報告が必要らしい。

隣町、と書いたが、隣の市でもある。すぐ近くなのに市境を挟んでいるので、こちら側では活動していなかった。

でも、実際近いので患者さんには、話が町の人が結構いるらしい。そこで健康セミナーを、という話になったのだ。


まぁ、これは何度かメールのやり取りをして、町内で調整をして、実際に対面での打ち合わせを行って、具体的なスケジュールの為にまたメールのやり取りをしている最中…という感じ。


そんなこんなで、最近の休日は、平日以上に忙しい。

先週末は3連休で、やっと1日フリーになった、という感じ。久しぶりの休みだった。




で、今回の表題。


Nintendo Switch で、Portal 1・2 のセットが安売りしていた。

単品販売もあるようだが、セットで単品より安い大安売り。


Portal というゲームは 17年も前のゲームだが、当時のゲーム賞を総なめにしていた。

でも、僕は当時これを遊べるゲーム機を持っていなかったし、そもそも一人称視点のゲームが苦手なので遊んでなかった。


しかし興味はあったし、安いのだからと購入。

購入しただけでしばらく起動もできず。


先週末の日曜日に、いつも通り早く目が覚めたが、特に家人を起こす必要もないので遊んでみることにした。

ところが、2時間ほどプレイしていると気持ちが悪くなってきた。


早起きしたから寝不足かな…と、しばらく仮眠したら治った。

(この日はその後、敬老の日のお祝の品の配布などで忙しかった)


翌日、休日の月曜日、また続きを遊ぶ。

2時間ほど遊んでいたら気持ち悪くなってきた。


あ、これ、3D酔いか、とこの時点でやっと気づく。

3Dゲームでも、三人称視点だとあまり酔わない。苦手で一人称ゲームをほとんど遊ばないので、自分が3D酔いするとは知らなかった。


この後、長男が「遊んでみる」と言って、6時間くらい一気に遊んでクリアしてしまった。

僕はこの時点で4時間ほどのプレイで、あと2時間ほどで最終ボスだ、とは分かった。


次回クリアできるかな…それとも、気持ち悪くなってボスにあったところでセーブして終了かな、というところ。


長男は3D酔いしないようで、さすが今の子ですね。

(長男は一人称ゲームも遊び慣れている)



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別年同日の日記

02年 Unicode

13年 ICANN設立日(1998)

14年 HARLIE とコンピューターウィルス

18年 夏の家族旅行


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VBA  2024-08-26 16:27:30  コンピュータ

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VBA って、そろそろ MS-Office 製品から廃止されるらしいよ。



…と、そんな話も知っているのだが、今更 Excel で VBA を勉強し始めた。

どうしても、というわけではないが、使う必要があったのだ。



町内会で、毎年敬老の日に、ある程度の高齢者にお祝いの品を出す。

また、地域の団体からも、特定年齢の方にお祝い金が出る。


そして、町内のお年寄りの数は結構いるので、お祝いの品は、各地域の組長さんに配ってもらう。

ただし、お祝い金が出る場合は、責任問題もあるので町内会の評議員が直接渡しに行く。


ここで、評議員は担当組をいくつか持っており、お祝い金を渡しに行くのは、担当の組の方になる。



さて、ここで、町内のお年寄りをリスト化し、このリストを元に、各組ごとにお祝い品を渡す該当者リストを作り、それとは別に、評議員ごとのお祝い金を渡す該当者リストを作らないとならない。


また、評議員ごとには、その担当する各組に何人づつお祝いの品を渡す該当者がいるかのリストも必要になる。

各組長さんに依頼するのは、評議員だからだ。


簡単にまとめると、


・高齢者のリスト


・各評議員が、担当する組に、各何人のお祝い品該当者がいるかのリスト。

 また、各評議員が直接お祝い金を渡す人のリスト。


・各組の組長さんがお祝いの品を渡す該当者のリスト。


の3つのリストを作る必要がある。

ここで、高齢者のリストは手作業で作るよりほかないのだが、それ以外のリストは、このリストから転記して作れる内容だ。

ただ、転記の規則が非常にややこしく、今までは手作業で転記作業が行われていた。



僕は昨年からこの作業の担当になり、昨年は作業フローがわかってなかったこともあり手作業で転記した。

しかし、非常に面倒くさい。転記だけで3日くらいの作業になるのだ。

(毎日夜2時間程度しか作業できない前提だけど)



転記だけならコンピューターにやらすのがよかろう。

そもそも、普通の Excel の式で書けるんじゃないか?


…と思ってやってみたが、とても無理だった。

書けないわけではないのだが、気が遠くなるほど処理が遅いのだ。

250名ほどのリストの中から、60ほどの組に対して、年齢も考慮しながら適切に抜き出してリスト化する、というのを、通常のエクセル式だけで作成すると、関係性が非常に複雑になる。

作れるのだが、そのすべてを解決するのが無茶苦茶遅い。


2組分のリストを生成する式を作ってみたところで、処理があまりに遅いので断念した。



というわけで、VBA なのだ。

将来的に Python に置き換わっていくことは知っている。でも、将来の話ではなく、今すぐ使える必要があるのだ。

あと、自分のマシンの Excel なら最新版にするのも簡単だが、町内会のご老人が使っているマシンでも開けるファイルである必要がある。

そのためには、古い VBA が有用なのだ。




最初はコツがわからず、エラーが出てもそのエラーの解消方法がわからない。

そもそも、VBA のエラーメッセージ、数ある言語のエラーの中でも不親切な部類に入ると思う。


エラーメッセージなんて、みんな不親切なもので大差ないのだけど、「どこで」エラーになったのかがわかりにくいのだ。

エラーが出た行しか教えてくれないが、Excel VBA はオブジェクトチェインが結構重要になる構造なので、1行が長くなる。

長い行のどこかでエラー、と分かっても、どこでエラーになっているかわからず、その箇所の特定から始めないといけない。


しかし、3日も使っていると(これも、1日2時間程度の夜の作業)、さすがに慣れた。

VBA は Microsoft BASIC の流れを汲むものなので、昔取った杵柄である程度勘が利く。


そんなわけで、渡したい組長さん、評議員さんに対する書面のテンプレートを用意すると、それを必要なだけコピーして、その中に集計された高齢者のリストを適切に挿入しつつ、家族・世帯を考慮する形に枠線で囲むところまでやってくれるスクリプトが完成しつつある。


…まだ「完成しつつ」だ。完成してはいない。

組ごとのリストはできていて、評議員さん別のリストを作る部分が半分できている。


まぁ、あと2日くらいの作業で完成かな。



先に書いたが、手作業でやると3日くらい。

しかし、プログラムを組むのに、2週間くらいかかっている。


ただ、これができれば来年からは簡単になる。

ボタンを押せば、3分程度で集計を終わらせてくれるから。




まぁ、実用の為に作ったというより、自動化する過程がパズルのようで面白い、という趣味プログラムの領域ですね…


ちなみに、普段仕事で Excel シートを生成するようなこともやっているが、これは Excel VBA ではなくて、サーバ上の Javascipt (node.js) で書いているので慣れたもんです。



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別年同日の日記

02年 発泡酒

06年 運転

07年 夏休みの思い出作り?

07年 4ヶ月

13年 田谷の洞窟再訪

16年 108項目チェックリスト

18年 五年次社員研修

20年 夏休み終了


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Amazon Music Prime  2024-07-05 13:06:05  コンピュータ

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我が家はアマゾンに結構依存している。

ゆえに、アマゾンプライム会員である。


まずは、通販だった。

うちのあたり、結構田舎でして。家の窓から田んぼ見えるし。ホタル出るし。


なので、買い物する場所も少ない。通販って便利なのよ。


初期のアマゾンプライムは、「送料が無料になるサービス」だった。

少なくとも週1回、多い時は月 10回くらい注文していたので、プライムは良いサービスだった。


その後、せっかくプライム会員なのだからと、FireStick を購入してテレビでアマゾンプライムビデオを見られるようにした。


もう、毎日のように使っている。これがないと生活が成り立たない。

先日、家の回線が故障でテレビが見られなくなった時も、ひとまず WiMax を契約してネットを復旧させてプライムビデオが見られる状況になった時に安堵した。

(NHK plus とか TVer も使えるから、これでテレビは見られるのだ。リアルタイム視聴できないけど)


Kindle は、妻がいろいろ本を読みたい、という意向で、Prime だけでなく Unlimited も契約している。

でも、以前はかなり読んでいたが、最近は割に合っているのか不明。

まぁ、時々使っているし、悪くはないのだけど。



で、今回の話は Amazon Music。

以前は使っていたのだけど、ある時に「改悪」されて使わなくなっていた。

それがいつの間にか改善されて、また使えるサービスになっていた、という話だ。




以前は、Prime 会員が好きなようにストリーミングで音楽を聴けるサービスだった。

ただし、曲数 200万曲は明らかに少なく、「プライム会員向けのおまけ」という感じだった。


それでも、なにか BGM が欲しい時…我が家では、クリスマスや正月に、家族で集まって食事をするときに使っていた。

「クリスマスの曲」とか、「正月の曲」で検索をかけて、適当に音楽を流してもらうのだ。


これが、2022年11月に、大幅リニューアルされた。



曲数が1億曲に増加。

その代償として、アルバム単位でしか曲を選べなくなった。

アルバム内の曲を「曲順をシャッフルして」再生できる。スキップは不可なので、全部聞かないと好きな曲が出てこない。

また、ストリーミング再生専用になり、ダウンロードしてオフラインで聞くことができなくなった。


もちろん、機能がなくなったわけではなく、別途料金が必要な「unlimited」の機能となったのだ。

これが、恐ろしく使い勝手が悪かった。我が家では使わなくなった。




お金を払ってまで音楽を聴きたいわけではない。


とはいえ、音楽を聴かないわけでもない。

CD はそれなりにある。昔のと、子供向けのものばかりだけど。


現状では、車のオーディオで MP3 化した音楽を聴くことは多い。

CD からMP3 化したものもあるし、子供が保育園・小学生だったころに、好きだったアニメや子供番組からエアチェックした OP / ED などが多い。


長男が未就学のころに、好きなアニメの CD を買ったことがあったのだ。

喜ぶだろうと思って買ったのだが、これがあまり喜ばない。テレビの主題歌とちがって「フルバージョン」のためだ。

普段見慣れているテレビの主題歌は、短く編集されたショートバージョン。そして、子供は馴染んだものを好むのだ。


これに気づいて、CD の購入はせず、エアチェックするようになった。

面倒なのだけど、そのほうが子供が喜ぶのだもの。


こうしてとりためた音楽がけっこう沢山ある。



しかし、子供の成長とともにこれらは聞かなくなった…

と思っていたのだけど、半年くらい前に次女が「懐かしいので聞きたい」と言い出し、塾の送迎の際に聞いていた。


しかし、さすがに半年聞くと飽きた。

別の曲を聞きたい、と言われたのだが、最近の曲をあらためてエアチェックするのは面倒。

CD 買ってくれば MP3 化して聞けるようにできるが、自分のお小遣いで買いな、と次女に言ったら、そこまでしようとは思わないらしい。




ところで、先日アマゾンからダイレクトメールが来た。

いまなら Amazon Music Unlimited が5か月間無料、という宣伝だ。

無料期間中に契約解除しても構わない。


無料期間、というのは聞こえは良いが、重要なのは使い続けたときの金額だ。結構高い。

すでにプライム会員料金も値上がりして、当初の倍になっている。これ以上 Amazon にお金を払うつもりは、あまりない。

(必要ならするけど)


…と思いつつ、このダイレクトメールがきっかけで、久しぶりに Amazon Music のアプリを起動した。


そうしたら、いつの間にか機能が変わっている。


自分のプレイリストを作れるらしい。

そして、そのプレイリストに限っては、好きな順で曲が聞けるしスキップなども自由自在なのだ。


説明を読むと、プレイリストは 50曲まで、とある。

ただし、「リスト」なので、1曲だけいれる、とかはダメ。15曲以上入れたときにオンデマンド…好きな曲を聞ける機能が使えるようになる。オフラインでも聞ける。


え、僕的にはこれで十分な機能なんだけど。

よくわからないけど、昔好きだった曲…主にラジオで聞いていたので、今聞きたくても聞けない曲を集めたリストを作ってみた。


15曲以上入れた時点で、オンデマンド設定ができた。好きな時に好きな曲を聞ける。悪くない。


この機能について、使い方の詳細を調べたがよくわからない。Amazon のマニュアルがとても分かりにくいのだ。

プレイリストは2つまで、と書かれているのだが、新しいプレイリストを作る、とやったら3つ作れてしまった。


意味が分からないままに情報を集め、やっと納得。

つまりは、以下のようになっている。


・プレイリスト自体は、いくつでも作れる。1つのリストは 50曲まで。


・プレイリストは、基本的に以前と同じ、シャッフル再生。

 しかし、「2つだけ」オンデマンド再生にするように設定できる。


・この設定は、1度変更すると1週間は固定される。


だから、最大 100曲は好きな時に聞くことができて、それ以外のプレイリストも、シャッフル再生なら聞ける。


我が家的には、自分で MP3 まとめてた時も、「季節の曲」のセットをいくつか作って、季節ごとに聞く曲を入れ替えていた感じだ。

だから、1週間待てば変更できるのであれば、十分な気がする。



ついでに、この機能は2023 年の10月に追加された、という情報も得た。

2022年11月の「改悪」はものすごくニュースになったのに、この改善はあまりニュースにならなかった。

すでに使用者が激減していて、話題性がなかったということか。


というか、2022年のリンク先と、2023年のリンク先見てくれ。

2022 年のリンクは、Amazon がプレスリリースを出したものにリンクしている。

2023 年のリンクは、変更翌日にニュースサイトの記者が書いたレビューだ。プレスリリースを探したがなかった。


実の所、Amazon がプレイリストの改良を公式に記事にしたのは、2024年7月1日のようだ。つい最近じゃんよ。


道理で、プレイリストの使い方などの記事を探してもなかなか見つからないわけだ。

中には、今年になってから書かれた Amazon Music についての記事で、「prime 版ではシャッフル再生しかできない」と堂々と書いているものもあった。(それも、1つではない。自分で試さないコピペ記事のなんと多い事か)



「1億曲に対応」は大きな変化だけど、「プレイリストが作れるようになった」は、プレスリリース出すほどの変化ではない、ということか。

すごく使いやすくなっているし、もっと宣伝して良いと思うのだけどな。



早速、今の MP3 のリストは飽きた、と言っている次女に、聞きたい曲を聞いてみた。

最近熱心に見ているアニメの曲をリクエストされたので、聞けるようにしたら大喜びされた。結局アニメか。


車のオーディオで MP3 を聞くのと違い、スマホと Bluetooth 接続して聞く形なので、多少の使いづらさはある。接続が遅い、とか、スマホ側でもアプリ起動しないといけない、とか、些細な問題だけど。


今の車を購入する前は、スマホのイヤホンジャックからカーオーディオに繋げていたのだ。それを考えると、Bluetooth でも十分に恵まれている。


使い始めたばかりだけど、なかなか便利に使えそうだ。


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別年同日の日記

02年 時差ぼけ

02年 なんと12時間

04年 盆と正月が一緒に来たような…

12年 まだ続くおたふく

13年 追悼:エンゲルバート


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OPPO Reno 11 A  2024-06-30 17:44:02  コンピュータ 歯車

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スマホを買い替えた。


6月27日発売になったばかりの、OPPO Reno 11A。

予約していて、発売日翌日に届いた。


簡単に乗り換え…とはいかなかった。

まぁ、昔に比べれば乗り換えやすくはなったよね。


古い機種と USB ケーブルで接続したら、だいたいの移行作業はやってくれる。

アプリによっては設定も移行してくれるが、アプリによっては移行してくれない。


なので、移行できなかったアプリは個別に設定が必要で、今はこの作業を少しづつやっている。




以前の機種は、Huawei P30

あ、今日記見たら、これ以前のスマホは2年ごとに買い替えていて、高価なものなので3年は使いたいのだが、と書いているな。

今回、はからずも5年での買い替えとなる。長持ちした。


こんなに長く使った理由は、Huawei の後継機種が無くなってしまったためだ。

あと、P30 が5年も前の機種でありながら、今でも遜色なく使えてしまうくらいに良い機能を持っていた、というものある。


後継機種がなくなった理由については、P30 を買う少し前に日記に記しているな。


アメリカ(トランプ大統領期)が、政治的な理由で Huawei を敵とみなした。

当時は携帯電話の 5G 基地局の整備期だったのだが、日本・アメリカが開発した方式と、Huawei が独自に開発した方式が競っていたのだ。


そして、Huawei 方式の方が「現実的」だった。速度が少し遅いが、カバー範囲が非常に広いのだ。

日本・アメリカ方式は、速度は速いが、カバー範囲が狭い。アンテナを大量に増設する必要があった。


そのため、ヨーロッパでは Huawei方式の導入に傾いていた時期だ。



また同時に、スマホ市場でも強さを見せ始めていた。

それまでは、iPhone は使いやすいが高価、というイメージが定着していた。


実際のところ、できることの守備範囲は違えどそれほど変わらない、という感じだったのだが、iPhone の方が細かな部分まで見た目を気にした設計になっていたのは事実だ。


ところで、Android はオープンソースで開発されている。誰もが開発に協力できるし、誰が使っても構わない。

そこで、Huawei は自社の開発リソースを使って、Android の悪いところを徹底的に改良した。


まずは、改良したものを自社製品で実験する。そこで問題がなければ、オープンソースとして開発の本流に反映する。

実際、その頃の Huawei 製品は、臆面もなく iPhone を真似していた。

しかし、独自の機能も次々と考案しており、後に iPhone が真似したものも多い。


分かりやすいところでは、複数のカメラ搭載だ。用途を変えたカメラをいくつか搭載し、同時に撮影した後に、ソフトウェアで合成する。

これによって撮像素子の解像度以上の高解像度にしたり、被写界深度を作り出せたり、HDR撮影が出来たりする。


Huawei が Honor 6Plus で最初に試みた技術だ。カメラがいくつもついているのが「不格好」だと悪口を言うものもいたが、すぐに iPhone が真似して以降は、誰もこの方法を悪く言わなくなった。


これにより、Huawei はスマホの世界で大きなシェアを持つ。


それまでは、OS シェアでは Android が過半数を占めるが、スマホ単体では iPhone が一番売れていた。

また、Andoroid 勢のトップシェアは韓国の Sumsung で、アメリカの同盟国だった。


この勢力図を一気に書き換え、スマホ単体でも Huawei が一番売れている状態を作ったのだ。


5G の電波方式と、スマホ端末。ついでに言うと、ネットワークサーバ機器の分野でも Huawei は強さを見せていた。

携帯電話のネットワークを、全部1つの、しかも「仮想敵国」の企業に抑えられかねない。

これは、アメリカにとって、経済並びに安全保障上の危機だった。



そこで、アメリカは Huawei に難癖をつけた。ほとんど言いがかりに近いものだったが、アメリカのごり押しはほかの国も聞かざるを得ない。


ヨーロッパでは Huawei のネットワーク機器の購入を諦めた。電波形式も、日本・アメリカ式を選択するということになる。


Android はオープンソースなので、Huawei に使うなとは言えない。

しかし、Android 上に当然搭載される「Google のアプリ群」は、Google のものだ。

政府は Google に圧力をかけ、Huawei との契約を打ち切らせた。これで、Huawei は Google のアプリ群を使えなくなり、事実上 Android 端末を作れなくなった。


もっとも、OS 部分は今でも使っていて、Google のアプリ群に相当するものも自社で開発している。

中国国内に限れば、一度シェアを落としたが再度トップシェアを取っている。


ともかく、これにより Huawei は Android の世界から突如として消えた。

OS の改良を積極的に行い、高性能の端末を安く販売していた業界の雄が、急にいなくなったのだ。




群雄割拠の時代が訪れた。


Huaweiが強みを見せたのは、ミドルレンジと言われる「中価格帯」の携帯電話だ。

高級機種と「同じくらい」の性能を搭載しながら、値段は中価格帯、という感じで、トップシェアを取るのも当然だった。


(あくまでも「同じくらい」であり、高級機種とはやはり違う。

 でも、必要とされる機能の取捨選択が上手くて、高級機種に負けている機能の多くが、多くの人にとっては「なくても良い」と思わせる部分だったのだ。)


Huawei のいなくなった後、中価格帯にいくつかのメーカーが乗り出した。


韓国の Sumsung と、台湾の Asus は、ともにかつては安い機種を発売していた。

その後、どちらも Huawei との競争を避け、高級端末にシフトしていた。中価格帯ではない。


しかし、Huawei からの乗り換えを考えたときに、買い替えたのに性能が落ちた、ということが無いようにするには、考慮の対象になるメーカーだった。



Xiaomi と OPPO は、Huawei と同じ中国のメーカーだ。

Xiaomi は高級路線、OPPO は安売り路線だった。


Xiaomi は、新しいブランド Redmi を立ち上げて、中価格帯も作り始めた。

OPPO は、少し価格を上げて中価格帯に移行し、その分性能を上げるようにした。


しかし、どちらも Huawei の作っていた端末に比べると、値段の割に性能がいまひとつ、という印象だった。



Google は、Pixel ブランドを立ち上げた。

OS 自体を作っている会社が、本体も作り始めた、という形だ。


実のところ、Android の初期には Google もスマホを作っていた。

その頃は Nexus ブランドで、Sumsung や Asus の OEM だった。


Android の普及の為に、安い端末を Google の補助付きで販売する、という感じだったと思っていい。

同時に、開発の為に具体的な機種を必要とした、という事情もあっただろう。



Pixel は、すでに成熟した市場に、再度 Google が参入した、という側面が強い。

Google は Android の「ソフトウェア」を開発しているとはいえ、ハードウェアとしては新参者だ。

だから、何とかして魅力的な機能で目を引かなくてはならない。


結局、開発コストがかさむようだ。

Pixel は、当初は中価格帯から始まったが、徐々に高価格帯に移行した。


さらにその後、高価格帯で機種を発売した後に、その廉価版を出す形で中価格帯にも供給する、というスタイルが定着した。


しかし、この廉価版が…なんともバランスが悪いように思える。

高価格帯機種と同じ、独自開発のチップセットを使うなど頑張っているのだが、独自開発とは「スケールメリットによるコスト軽減ができない」ということでもある。

結果として、派手な独自機能部分は性能が良いが、基本機能部分で値段の割に性能が低い、というような感じなのだ。


とはいえ、OS 開発している Google が提供しているので、Android の最新版を使える、というのは、マニアなら大きなメリット。

Huawei が「本流に新機能を提供する前に、自社の端末に搭載して試していた」のと同じような感じだ。



モトローラは、スマホ以前の携帯電話の時代には、ヨーロッパで人気のあったメーカーだ。

しかし、スマホ時代になってからすっかり影をひそめてしまった。


しかし、最近になって中価格帯の悪くない製品を作り出している。

悪くない、というだけで、どうも精彩を欠くものではあるのだが。




さて、以上のような群雄割拠の中で、毎年状況が揺れ動くような感じだったのだが、やっと固まりつつあるかな、と感じている。

コストパフォーマンスでは、中価格帯は OPPO か Pixel か、という感じになりつつある。

(OPPO の知名度は国内ではまだ低く、シェアは依然としてあまりとれていないが)


それで、今回 OPPO を買うことにしたのだった。

かつての Huawei と同じような、値段が安いのに高価格帯と「同じくらい」の性能を持っているように思う。



そして、購入してみないと判らないことも分かった。


Huawei はアメリカからにらまれて市場から消えた。

その後、あわてて Google アプリ相当の機能を自前で用意したが、時間がかかってしまった。


OPPO は、すでに自前のアプリを十分に用意し始めている。

性能の良い機械を作って市場で存在感を示せば、同じ道をたどるかもしれないという危機感があるのだろう。


えーと、使いもしないアプリが大量に入っていて邪魔、という意味です(笑)

システムアプリ扱いで消せないので、隅の方の見えないところに寄せておきましょう。



あと、これは発売直後だからだと思うのだけど、細かなバグがいろいろと残っているようだ。


インカメラはディスプレイの中に穴をあけるように存在していて、表示の際にはこのインカメラの部分に重要な表示が来ないように設定できる…

のだけど、設定してもアプリに無視されている。


具体的には、「どうぶつの森ポケット」(通称ポケ森)で、持っているチケット表示が、OS 側の設定をどうやってもカメラの穴で隠されてしまい、見えない。


今朝、早くも OS アップデートがあったが、この現象は治らなかった。

そのうち修正されると期待しよう。


翌日追記


最後に書いてある話、僕の設定が悪かっただけだった。

カメラ部分の表示について、「自動」「カメラ表示」「カメラ非表示」があって、カメラ非表示にしないといけなかったのだが、カメラ表示にしていた。(初期設定は「自動」)


設定項目の名前がわかりにくいんじゃ…

というわけで、この件に関してはバグではなかった。謝罪。


(でも、他にバグっぽい動作はまだ残っている)


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回線復活  2024-06-27 10:42:17  コンピュータ 歯車 住まい 家族

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本日10時30分ごろ、無事ネット回線復活

不通期間、6日間とちょっとですね。長かった。


工事担当者が家の前の電柱のあたりをいろいろ調べていて治ったのですが、


「原因、リスですね。

 最初はカラスかと思ったのですが、あれはリスの齧り跡です。」


とのこと。断言できるくらい見慣れている、ということが面白い…


いや、面白くは無いな。自然の脅威は仕方がないとはいえ、リスに齧られないケーブル皮膜を研究してほしい。

西日本では、「クマゼミに産卵されないケーブル」を開発しているのだから。


あと、ENIAC も開発中に、「ネズミに齧られにくいケーブル」の確認作業とかしているんだよね。

あれ、当時としては最大級にケーブルを引き回す機械のプロジェクトだったから、ネズミに齧られることを想定して対策していた。

(自分の書いた ENIAC のページを確認したが、このエピソードは書いてなかったようだ。ページ書いたときの参考文献には書かれていた)



ともあれ、ページも復活ですし、メールも届かなくなっていたの復活です。

家庭内 LAN に繋がっていたプリンタも使える。


(緊急で、WiMax でネットをできるようにしていたが、これは家庭内 LAN にはつながらないため、プリンタが使えなくなっていた)


町内会の仕事が、メールもプリンタも使えないので滞っていたのだよね。

すぐやらないと。



2024.6.28追記


6日も通信ができなかったので、プロバイダに損害賠償について問い合わせてみた。

一応、プロバイダの規約では、24時間以上サービスが提供できなかった場合は、損害賠償するとなっているためだ。


NTT 回線はプロバイダの持ち分ではないが、プロバイダが NTT から借り上げてリセールする形になっているため、僕から見れば「プロバイダの責任」となることに留意。



先ほど回答が来た。

規約の別の個所には、「自然災害などの場合は除外する」規定がある、とのこと。

リスが齧った、というのはまさに自然による災害であり、こちらの規定を適用するため、損害賠償は行わないとのこと。


まぁ、それは仕方がないか。

自分でも損害賠償を期待していたわけではなく、規約にあったからどうなっているかな、という興味で問い合わせてみた程度なので、納得いく理由の回答が得られたという点で満足。





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ネットワーク障害  2024-06-23 10:09:35  コンピュータ 住まい 家族

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6月21日の午前8時1分ごろより、長期にわたりこのページが見られなくなっている。


…と書き出したが、この日記も書いてすぐには見られないだろう。

復旧し、公開されるときの為に書いておくものだ。


当日は金曜日。長男はすでに大学に行っており高校生の長女と中学生の次女は、いつも8時過ぎに家を出る。


この日も、点けていたテレビで7時台の NHK ニュースが終わり、朝ドラに変わったが、興味ないのでチャンネルをテレビ東京に変更した。

時間目安としてのテレビは欲しいのだが、8時を過ぎたら「見たくなるような内容」はダメなので、テレビ東京なのだ。この時間は15分間の「丸ごとCM番組」をやっているが、旅行会社の提供で、ちょっとした旅番組になっている。


で、チャンネルを変えた直後、画面が真っ暗になって「信号がありません」というテレビの警告になった。

テレビのケーブルが抜けたりするとこうなるのだが、今の流れで物理的に抜けるようなことは一切ない。


我が家の立地は、テレビ視聴難地域である。そのため、テレビを見るには CATV に加入しなくてはならない。

これが、昔は地域の CATV 局で料金も安かったのだが、10年くらい前に日本全国で CATV の合併再編が相次ぎ、2回会社が変わって料金もとても高くなった。


その頃、インターネットの光回線を使って地上波・BS 波を配信する、フレッツ光TVというサービスが現れた。

CATV のように豊富なサブチャンネルはないが、我が家に十分だったし、すでにフレッツ光は使用していたので、こちらに乗り換えた。


そういうわけで、テレビ信号が急に途絶えた、という段階で嫌な予感がして、スマホのネット接続を確認した。

家庭内の WiFi ステーションには接続するが、「インターネット接続無し」だった。


子供たちの見送りはまだだったが、仕事部屋に直行し、PC を起動し、ルータの設定を見る。

ネット接続が切れている。再接続ボタンを押しても復旧しない。


電話の受話器を取る。我が家では電話もフレッツ光電話だ。こちらも、「ツー」という、交換局に繋がっているときの音がしない。


ネットの接続が切れてしまう、ということはこれまでもたびたびあった。

でも、その場合もテレビと電話には影響がなかった。同じ線を使用しているが、これらは論理的には分離されたものなのだ。

それが全部まとめてダメになっている、というのは大事だ。


念のため、ONU を再起動。ONU というのは、光回線の信号をイーサネットの電気信号に変換する装置だ。

光モデム、という言われ方もする。モデムとはこの場合適切な言い回しではないが、歴史的経緯でその方が概念を伝えやすいためだ。

そして、テレビの同軸ケーブルと、電話線は、この ONU から出ている。


インターネットは、ONU にルータを接続し、ルータが接続を行う。先ほど「論理的に分離している」と書いたのはそういうことで、ルータのネットが切断状態でも、テレビ・電話が使えるのはこのような仕組みだからだ。



さて、再起動してから点検して気づいたが、ONU のパイロットランプ群のうち、「光回線」のランプが消えている。

つまりは、光回線への接続が切れてしまっている。




すぐに NTT の障害・工事ページなどを見る。特に情報はない。

この地域全体の原因ではなさそうだ、ということになる。


NTT基地局の問題の場合、障害などがあればすぐに告知が出るのだ。

でも、基地局と我が家をつなぐ回線のどこかで問題が起きているのであれば、そのような情報は出ない。


NTT のページから、故障に関する問い合わせをしようとしたところ、我が家の電話番号は「契約がない」と言われて問い合わせできなかった。


これは、インターネットプロバイダとして別の会社を入れているためだ。

以前はNTT の固定電話だったが、番号はそのままに IP 電話に変更し、その管理はプロバイダになっているのだ。テレビも同様。


ネットがないが、スマホを使ってプロバイダの問い合わせ電話番号を調べる。

受け付けは朝 10時からだった。WEB フォームなら 24時間受付なので、詳細な情報を書いて連絡を待つことにする。


僕は普段在宅で仕事をしているが、今日はネットが繋がらず仕事にならない可能性がある。

仕事を受けている会社の連絡用 slack にその旨書いておく。


10時16分に、プロバイダから連絡が来た。

光回線がそもそも繋がっていない、というのは、プロバイダ側の作業ではないので、NTTへの依頼となる、という丁寧な謝罪と、了承してもらえれば電話番号を NTT に伝え、折り返し電話させる、という案内だった。

当然了承する。


10時50分に、NTT から連絡が来た。

光回線のランプが付かないというのは、ONU 端末の故障が考えられる、とのこと。


しばらく前に ONU 故障して、交換したばかりなんですけどね…

と伝えたところ、最近だと思っていた僕の記憶がいい加減で、1年半前だった。NTT 側でちゃんと記録に残っているの素晴らしい。


しかし、工事担当者を手配して回線から確認すると、来週火曜日になるという。

機器交換であれば、すぐに発送して明日には到着する、とのことで、NTT の人も ONU 端末の故障の可能性が高いとみているようだったし、交換を選択する。




この日は仕事にならなかったので、普段忙しくてできていなかった家事をやった。


・壊れかけていたテレビリモコンを、分解して修理。導電性ペイントをゴムボタンの裏に塗ったら快適。


・動作が重くなっていたミシン、以前妻に相談されてすっかり忘れていた。オーバーホールの手配完了。


・捨てようと思っていた古いパソコン。入る箱を用意して、詰められるものは詰め、まだ動くものは HDD 完全消去。


・古い子供服や子供のおもちゃなど、ブックオフに売るつもりでまとめる。



ネットもテレビも使えない、というのは苦痛。デジタルデトックス! なんて冗談めかして言ってみるが、そんなもの糞くらえだ!

現代社会において、ネットが繋がっていないのは生活に支障をきたすレベルの災害だ。


溜まっていた家事の中には、ネットで調査が必要なものもあったが、それらはこなせていない。

せっかく時間があっても、家事すらできないのだ



しかし、やることがないので早めに夕食の支度をして、日が沈む前に食べた。

この日は夏至だったから、部屋の電気を点けずにろうそくをともして夕食にしたのだ。


…なんか、電話もネットも止まった上、電気まで止められた生活、みたいになった。




翌日。

長男は大学の課題がネットで調査して、ネットで提出らしいのだが、できない。

土曜日だが大学の講義はあるのだが、家のパソコンを持って行って大学でやることにした。申し訳ない。


早くONU 交換機機が届かないかな…と待ち続けるが、11時過ぎにやっと届いた。

早速交換し、状況が変わらないことを確認する。機械の故障はないだろうと思っていたが、やっぱり違うと確認できた。


すぐにプロバイダに連絡。電話をかけたら「この電話からは受け付けられません」と言われた。固定電話用の番号が公開されていて、携帯からかける場合は別番号のようだ。

調べると、いろいろな部署ごとにたくさんの番号が出てきた。どれが適切かわからんので、面倒になってまた WEB フォームを使う。

昨日相談したこと、状況が絞り込まれてNTTの工事が必要なこと、NTTから直接折り返し電話で構わないことを書いた。その方が速いだろうから。


でも、13時14分にプロバイダから連絡あり。まぁ、必ず確認してからでないとダメだとか、規則があるのだろう。

NTT の回線工事が必要そうなので、NTT から折り返し電話させる、というやり取り。



どうしよう。回線の復旧は非常に重要な課題だが、家の買い物にも行かないと食材が少ないのだ。

それに、昨日まとめた不用品も、ブックオフに売りに行きたい。


出掛けることにする。運転中に電話がかかってくると厄介なので、運転は妻にしてもらうことにした。


そしたら、近所のブックオフの駐車場についたところで、NTT から電話あり。

工事しかない、とわかっているので、日程調整のみ。最速で木曜日だというので、それで頼む。

最初から工事を頼むのに比べ、2日も伸びてしまった。


さて、不用品を持ち込んだが、査定に 40分かかるという。

その間に妻は買い物に行き、僕は床屋に行きたかったので QBHouse へ。

思ったより込んでいたので、待ち時間の間に対策を調べる。


木曜日に工事だと、月火水の3日間仕事にならない。詳細には語らないが、3日間仕事しないと、10万円を超える損失になる。


近所のコワーキングスペースを検索してみる。ネット接続ができる、仕事をしてもかまわない場所だね。

共用エリアなら、1日滞在しても1000円、とかあるのだが、そういうわけにいかない。

仕事中は頻繁に電話連絡もするし、機密情報も扱うので、個室でないといけないのだ。


個室は高くて、一日の作業時間8時間、昼休み1時間を入れて9時間使うと、5千円くらいかかる。

3日で1万5千円だ。

それでいて、家で作業するよりは不便だろう。


ならば、と別のネット回線を一時的に使う方法を模索する。

回線工事が必要なものは、もちろん今すぐにとはいかない。でも、WiMax 等であればどこででもすぐに使えるのだ。


UQ WiMax なら、1か月5千円からだった。機材が必要だが、Web申し込みなら機材無料だという。

しかし、この時は時間が足りずに詳細を確認できなかった。



妻と合流。調べたことを伝え、お金はかかっても WiMax 導入はどうだろうと相談。

妻としては技術はわからないし、仕事に必要ならいいんじゃないかとのこと。


ここで選択肢が二つ。WEB 申し込みできるようなので、今すぐ家に帰って詳細を調べて申し込む。

これだと、機材が届くのは翌日、日曜日。


近所の電気店に行って、UQ WiMax の申し込みができないか確認する。

これなら、その場で機材が持ち帰れるだろうが、お店に置いてある保証はないので探し回らないといけない。


すでに買い物した後で荷物が重かったが、近くの電気屋まで歩いてみることにした。

そこで見つからなければ帰る、でもいいだろう。




ヤマダ電機。スマホコーナーの片隅に、UQ WiMax のコーナーがあった。


専門の人が相談に乗ってくれて、3日間だけ使う、ということであれば、楽天の同様サービスの方が良いかもしれない、と提案してくれた。


僕としては、1か月間の契約で構わなかったのだが、UQ WiMax では日割り計算ができるという。

この場合、使用料金は安くなるが、端末代金が3万円近い。


楽天なら、短期間でも端末料金は無料だそうだ。ただし、通信速度は少し遅め。


僕としては、コワーキングスペースの個室3日分である、1万5千円程度を予算として考えていた。

同じ値段なら、家で仕事をした方が快適だからだ。


そう伝えると、ちょっと計算してきますと言って、担当者が少し離席した。


本部と相談して、2か月使ってくれるのであれば端末代金は無料でよいという。

2か月というのは、今月を含む。そして、今月は、残り期間の日割りでよい。

7月は完全に使ってもらって、8月1日に解約してよい。8月1日は日割り料金がかかるが、実質的には1か月ちょっとしか使わないので非常に安くなる。


即決。

端末は、家に据え置くルータタイプと、持ち歩けるポケットタイプがあった。


ルータの方が電波が強いようだが、ポケットにする。回線が復旧したら、誰かが持ち歩いて屋外で使っても良い。

そうすれば、スマホのパケット使わないからね。




家に帰り、設定。

設定なしでもそのままネット接続できるのだが、現在家にある WiFi ステーションの1つと同じ設定にして、ステーションは電源を切った。


これで、家族のスマホなどは設定を変えないまま、外部に接続できるようになる。


設定したころ、長男から連絡が来た。

課題が終わらなかったので、明日は日曜だけど大学に行って続きをやらないとー、と落ち込んでいる内容だった。

応急処置だが、家のネットを復活させたと伝えたら喜んでいた。大学まで片道1時間半かかるので、行かないでよいというのは非常に大きい。



現状、ネットが完全復活したわけではないので、いくらか問題がある。


WiMax 端末でネットにはつながるが、これでは家の中のネットワークは使えない。

プリンタなどは家のネットワークにつながっているので、プリンタを使いたいときは別の WiFi ステーションに接続して家庭内 LAN を使う必要がある。


ちょっと不便だけど、使えないよりはるかに良い。



そして、家の中にある公開用 WEB サーバも、当然ながら公開できない状態が続く。

今この日記を書いているサーバの事だな。


だから、この日記が公開されるのは、ネットが復旧した後になる。



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google adsence  2024-05-24 19:23:03  コンピュータ

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当サイトに貼っていた Google Adsence を削除した。

昔は Adsence は良かったのだが、最近勝手な振る舞いが多すぎてうざかったため。


元々、Adsence は「指定した場所に広告を表示する」機能だったのだ。

それが、バージョンアップに伴い、指定した場所以外にも勝手に広告を表示するようになり、当初はサイズも指定できたのに、勝手に大きなサイズを表示するようになり、ページ遷移の際に勝手にオーバーレイ広告を表示するようになり…


しばらく前から見るに堪えかねて消したい、と思っていたのだが、消すのも結構手間がかかるので放置していた。

この度、やっと消せた、という感じだ。



広告費は、Adsence 使っている人にはわかると思うが「年に二回くらい支払われていた」くらいの収入にはなっていた。まぁ、サーバー代の足しにはなっていたかな。


サーバーが自分でサーバー代を稼いでくれなくなるので、ページ維持については少し考えないといけないね。

まぁ、趣味なので持ち出しでも続けるのだけど。


Google Adsence をもっと制御する方法がわかったり、別の広告で制御可能なものがあったりしたら、また広告貼るかもしれない。

いずれにしても、自分のページなのに、自分のコントロール外で勝手なことをされるのは、余り望ましくない。



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ピクミン4  2024-04-30 14:34:28  コンピュータ 家族

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前回の日記で少し触れたので。


発売から半年以上たつが、いまさらピクミン4を家族で楽しんでいる。

本当に、今作は「家族で」楽しめる内容だ。よくできている。


もともと、僕はピクミン1をそのように評価していた。

実際、当時の姉の子供は5歳くらいだったと思うが、ピクミンがわらわら動いているだけで喜んでいた。

怖がって、全然敵に近寄らないし、ゲームは進んでいないのだけど「楽しい」のだ。


ピクミン2、3が何か違うものになってしまっていた、というのは前回や過去に書いた通り。

そして、今作は内容が1に近いものとなっている。


1の「パズル性」と、2の豊富な面構成を中心にして、3で出てきたキャラや操作性も取り入れた感じ、かな。


1は難しいゲームで、敵と戦うのが結構難しかった。先ほど書いた通り、この部分は5歳児では難しかった。

3で戦い方に大幅な「アシスト」が入り、遊びやすくなった。1の時の緊張感はなくなったが、遊びやすくなったことは歓迎だ。


そして、今作では3と1の両方の戦い方が入っている。

ゲーム中は2人のキャラクターを切り替えながら遊べるのだが、選んだキャラによって戦い方の戦略が変わるのだ。


3以上に簡単な「パワープレイ」か、1のような緊張を強いられる戦いか。

この件、後でもう一度ふれるが、とても良いバランスになっている。




さて、我が家では、僕と妻は1と2は時間をかけてじっくり攻略した。

当時、まだ結婚前で同棲中だった妻は、テレビゲームは遊ぶのだが、取り立てて好きだったわけではなかった。


でも、僕と一緒にピクミンを遊んでいて、どうやら「やり込み」の楽しさに目覚めてしまったようなのだ。

…と、後で妻から聞いた。ともかく、今では立派なやり込みゲーマーだ。


長男も、数年前にピクミン1,2を遊んでいる。

僕と妻は1から攻略を組み立てたのだが、今時の子供なので、攻略サイトで「解法」を調べて遊んだようだ。

なので、最少人数・最短日数クリアは一応している。


ただ、僕と妻は解法の美しさで1が好きだが、長男は操作性の良さや「生物図鑑」などのおまけ要素で2が好き。


3は、我が家的には超低評価。

1,2で作り上げた世界観を無視した部分も多いし、攻略的にも問題があった。


はじめてピクミンを遊ぶプレイヤーには「かわいい」だけでよいのだが、古参プレイヤーは攻略を求めているのだ。




そして、4の話。


まだエンディングを見ただけで、ゲームは続いている。

2の時もそうだったけど、当初の目的を達成すればエンディングにはなるのだ。でもゲームは続く。


まず、この構造が良い。日数の短縮などを行う際、まずはエンディングまでの日数を競うことになるだろう。

4はストーリー的に、日数短縮がやりづらい部分もあるのだが、「エンディングまで」と限定すれば短縮できる。



1では主人公ひとり、2では2人での探索だった。

2人の場合、いつでも操作するキャラを切り替えることができるため、ピクミンが作業を終わらせるのを待つ間に、別キャラで違う作業を、と分担することができた。


3では、3人にキャラが増えたが、それよりも「キャラに指示を出し、自動で行動させる」ことができるようになったのが大きい。

あるキャラの移動時間を、別キャラの作業時間に当てられるのだ。しかし、3人というのはちょっと煩雑だった。


4では、主人公キャラと、お供の「犬」が一緒に行動する。

これが、犬と主人公でできることが違うのだ。


一緒にいるとどちらの特性も使えるので強力。

でも、別々に作業するときは、それぞれの特性を考えないといけない。


ここで、犬も主人公も、ピクミンを投げて戦わせることはできる。

そして、強い敵と戦う際は、犬なら「突進」、主人公なら「突撃」という技が使える。

どちらも、強い敵でもすぐに倒せるので、味方への損害が少ない。


しかし、その技の際のピクミンの行動は少し異なり、その違いで敵に対して、得手不得手がある。

そのため、片方だけで行動しているときは、強い敵と「ピクミンを投げて戦う」必要が出ることがあり、この時の緊張感は1の時と変わらない。



…ここがうまいのだ。

ピクミンに慣れていない初心者なら、まだ「2キャラが手分けして時間を短縮」なんて考えを持たないので、常に敵に勝ちやすい戦法を選べる。味方への損害もあまりなく、楽しくゲームを進められる。


でも、上級者が、手分けして日数短縮を狙い始めると、途端にゲームの難しさが跳ね上がるのだ。


ここに加えて、パワーアップ要素がある。

ゲーム中で集めた「資材」によって、探索の合間にパワーアップ要素を購入できる。


この資材集めも、当然ながらゲーム中の時間を使う。時短を狙い始めると、必要以上の資材を集める余裕はなくなる。

すると、パワーアップもできず、難しいゲームを進めないといけない。

さらに、パワーアップの要素によっては「日数が進まないと登場しない」ものもあるのだ。慣れていない初級者ほど、パワーアップを手に入れやすくなり、ゲームが簡単になる仕組み。



我が家では、次女はピクミンを遊んだことないので、時短など考えずに遊んで、いま一番ゲームを進めている。

長男が、最初から時短を狙って攻略しているため、一番ゲーム進行が遅い。


僕は先に書いたようにエンディングを見たが、我が家で2番目。あまり時短狙ってないから。


で、次女のプレイとか見ると、犬がすげー強いの。すごいパワーアップしていて、犬がいれば怖いものはない、というレベル。

初心者ほどゲームが簡単になっていく、っていうのはいいバランスのとり方だと感心。



しかし、長男の攻略も観ていて面白い。

他の人のプレイも参考にして、自分でも考えて感心するような手順を思いつくんだよね。

思い付きだけで失敗することも多いので、その場合はやり直し。時間はかかるが、初回プレイから少ない日数で進めている。



よくできたゲームです。



(購入した「ギターライフ」は時間が無くて遊べてない。初日に1回プレイしただけ。

 入手困難なのを発売日に買ったので、僕が買わなければ欲しい人がだれか一人入手できたよね。

 申し訳ない。

 ただ、こちらもギター練習中で…挫折気味だった次女が喜んで遊んでいます。)


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最近遊んでいるゲーム  2024-04-22 17:52:18  コンピュータ 家族

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長男の大学受験が終わったころから、再びいろいろなゲームを遊んでいる。

長男が気を散らさないように、新しいゲームを買わないようにしていたのね。

(スイカゲームはブームの時に買ったけど)


まず、長男が「サイドオーダー遊びたい」と言ったので購入。

これが先月13日の話だな。


サイドオーダーというのは、スプラトゥーン3の追加コンテンツね。


スプラ3自体は、正直なところ2よりつまらなくなった。

つまらない、というレベルではなく、かなりダメ。らしい。

僕は2の時からそれほど遊んでいないが、3は全然遊んでいないので、正確なところは表現できない。


ともかく、あれほど熱中する人が多く、スプラ2のゲーム実況配信者も多かったのに、配信者が一瞬3を始めた後で、「このゲームは期待しているものではない」と続々と辞めていった、という状況。

発売から1年以上たつのに、度重なる調整にも関わらず、いまだにバランスが悪いそうだ。


で、スプラ2が大好きだった長女もスプラ3はダメだというし、長男は時々気晴らしで遊ぶときは2を遊んでいた。

3はあまり興味ないのかな、と思っていたら、この追加コンテンツは別ゲームとして面白そうで興味ある、とのことだった。


というわけで、購入した。

家族みんなが遊んでいたが、1か月くらいたって、そろそろ沈静化してきた。




実は、僕としてはピクミン4が遊びたかったのだが、長男がサイドオーダーが良いというし、みんなサイドオーダー遊んでるしで、買わないでいた。


そしたら、妻がピクミン4遊びたいという。

次女も遊びたいという。


あれ、みんな興味ないのかと思ってたけど、やりたかったのね、とピクミン4購入。

これが今月5日の事。



ピクミン3が凄く残念な出来だったので、4は興味あったけど「怖かった」んだ。

でも、遊んでみたらすごく良い出来。


遊びの主軸は、1に戻った感じ。


ピクミン1は、部下であるピクミンを適材適所で作業させて、最高効率となる配置を探し出すゲームだった。

しかし、いまでこそ評価の高いピクミン1だが、当時は「すぐ終わってしまう」と不評だったんだ。


ここでいうすぐ終わる、というのは、エンディングがすぐみられるという意味。

これは最高効率を目指すゲームなので、一度最後まで遊んでからが本番なのだが、それまでにそういうタイプのゲームが無い、全く新しいものだったので、理解されなかった。


ピクミン2では、この声に対応して、冒険できる場所を増やした。

ランダム生成の地下ダンジョンを作ることで、何度でも楽しめるようにしたし、エンディングまでは非常に長い。


半面、ランダム生成なので「最高効率を目指す」ことはできなくなったし、エンディングまでが長いので、何度も遊んで効率を上げるのが大変になった。


そして、3。完全に「冒険を楽しむゲーム」になった。

効率なんて考えるだけ無駄。フィールドが広すぎて、あちこちの作業を同時に行うこと自体が難しいし、無理に作られたフィールドにバグが起きるポイントが多数あり、ゲーム自体に問題があった。

これはもう、自分の好きだったピクミンではないな、と感じた。


で、今作。1~3で出てきたいろいろな要素は全部引き継いでいるが、基本的に1に戻った、と考えて良さそうだ。

まだ最後まで遊んでいないのだけど…遊ぶ時間が無くてまだ序盤なのだけど、効率を目指すゲームに戻っている。


1はゲームキューブだった。

当時はディスクメディアのゲーム機が増えてきたところだったが、通常はリセットスイッチを押すと、ハードウェアにリセットがかかって、ディスクの読み込みから開始する。


しかしゲームキューブはそうではなかった。リセットスイッチが制御できたんだ。

ピクミンの場合、リセットスイッチを押してもハードウェアにはリセットがかからず「タイトル画面に戻る」だけだった。

だから、効率を目指したプレイ中に失敗したらすぐリセット、が可能だったんだ。これが無かったら攻略が苦痛になるゲームだっただろう。



今作は、そういうことができないので、メニュー内に「時間を巻き戻す」というものが付いた。

内部的に区切りがあるたびにセーブされるようで、数分前に戻すこともできるし、そのステージの最初から、などもできる。


これで、効率が悪いと思ったらやり直せばよい。

もっとも、現在の僕はまだ初見プレイなので、効率はあまり重視していない。冒険を楽しんでいる最中。


最初はあまり興味なさそうにしていた長男が、遊び始めてから一番ハマっている。

3つ目のステージまで進めたところで、効率を目指して1からやり直し始めた。

その途中、3日目に入ったところで「2日目ににやらないといけなかったこと」がわかり、また最初から。


いや、自分が1を攻略していた時を思い出す。

そういうプレイを目指したくなる、という時点で、1に非常に近いのだ。


で、僕は平日は忙しくてあまり遊べず、休日に遊びたいのだが、長男も平日あまり遊べないので休日にべったり遊んでいる。

僕も遊びたい。




まだ発売前だが、「GUITER LIFE -LESSON 1-」を購入した。

ギター型コントローラーがついて1万2千円、という高いソフト。


ソフト、ではあるがゲームではない。ギターのレッスンを行うソフト。


実は、高校のころから何度かギターに挑戦しては、挫折している。

兄がやはりギターを買って挫折したので、家にギターも教本もあったのだ。


Fernandes の Zo-3 も持ってるよ。

発売当時の入手困難だったころに、なぜかギターを弾けない姉がビンゴで当たってもらってきて、僕が譲り受けた。

もらったのは大学のころだな。その頃も練習したけど、やっぱり挫折した。


GUITER LIFE は、ゲーム雑誌の記者などのレビューでは、ギターの練習で挫折しやすい点がことごとくクリアされている、と評価が高い。

しかし、1万2千円は高いな…と思って家族に相談したら、妻も次女も興味があるという。

二人とも、過去に Zo-3 で練習して挫折している。


というわけで、通販サイトを見たときには、すでに予約売り切れだった。

落ち着いてから買うか、と思っていたら、1週間くらい前に発売元のサイトで予約が可能になっていた。増産したらしい。


で、先ほど出荷した、と連絡が来た。

発売日は 25日なので、その日まで配達されないけど。


例によって遊ぶ時間無いのだけど、楽しみ。



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