2025年05月の日記です


コピー機  2025-05-13 16:22:47  コンピュータ 歯車

度々書いている町内会の話。


町内会館にコピー機があったのだが、先日故障した。


いや、故障する前から不調ではあったんだ。カラーコピー機だけどカラーの色おかしいし、時々スタートボタンを押しても原稿を読み取ってくれないことがあった。

トナーは無くなったら交換しているが、ドラム交換もしていないのでおかしな汚れが出ることもあった。


それが先日使おうとしたら、液晶パネルが点灯しないんだ。

見えないまま枚数を入れてコピーしたら、ちゃんとコピーはできた。


でも、再度以前からの不調が出て、もう1枚コピーしたかったのに、原稿を読んでくれない。

おかしな状態になっていそうでも、液晶パネルが消えているのでメッセージが読めない。




町内会長に伝えたところ、中古で購入して、もう20年間使っていたらしい。

中古だからその前に5年くらい使われていたはず。25年となると、さすがに寿命だろう。


別の機械を買うことになったが、町内会はそれほど予算は使えない。

A3 のコピーは時々やるので、家庭用コピー機、というわけにもいかない。


ちょっと探してみて、ブラザーのスモールオフィス用ならどうだろう、と思った。


MFC-J5800CDW

スキャナ部分は A4 までだが、印刷は A3 対応という変則モデル。

実売4万5千円程度。


インクジェットだが水にぬれてもにじまない顔料インクだし、印刷コストもA4 1枚 0.8 円程度と安い。

インクジェットなのにヘッドが大きく、1分に 30 枚印刷できる。



で、提案してみたところ、いや、もっとお金使っていいから、便利に使えるコピー機を探して、と調査を一任された。




人生で、個人でコピー機を購入する人なんてそれほどいないように思う。


いい経験だから探した。PC用複合機ならある程度会社ごとの特徴もわかるのだが、コピー機となると、とんとわからない。


他に出されている条件があり、保守契約が不要なこと。

最初にワンタイムで出るお金は予算が付けやすいが、毎月出ていく保守契約は、町内会の予算としては出しにくいのだ。


業務用機器というのは特殊な世界で、保守契約が必須であることが多い。

BtoB というのは値段が高くてもいいが、信頼性が求められるのだ。

調子が悪い時にはすぐに直してもらえる、という安心感を、毎月の定額料金で買うのだ。


特に、メーカーは保守込みでないと販売しない。

新品には必ず保守が付いてくる、という意味だ。


まぁ、もともと新品なんて買えない。コピー機の新品は 120万円から、という感じだ。

自動車と同じで、中古販売が手厚く、市場を形成している。




いろいろ調べると、中古市場ではシャープのコピー機が手ごろな値段のようだ。

元々シャープは安い。別に性能が悪いわけでもなく、コピー機メーカーとしては老舗だ。


ただ、「オフィス」にはキャノン、リコー、富士フィルム、コニカミノルタんどがっちり入り込んでしまっている。

元写真関連の会社が多いのは、コピー機が元々光学機器だからだろう。


こうした大手は、保守のためのサービス拠点も多く、故障したら本当にすぐに来てくれる。


シャープは、こうした保守の部分が手薄だ。

そして、オフィスに入りこめなかったので、コンビニ展開に活路を見出したようだ。

多くのコンビニがシャープの機械を導入している。


コンビニというのもオフィスとは違う世界で、オフィス向けだと1分間の印刷枚数とか、自動ホチキス止めとか、ビジネス書類を作るための機能が求められるようになる。


コンビニ向けだと、速度や付加機能は求められないが、使いやすさが求められる。

最近のコンビニコピー機を使ったことがある人ならわかるだろうが、ネット接続してチケットを購入して印刷、なんてこともできる。


シャープのオフィス用には、さすがにチケット購入機能なんてない。

でも、その「使いやすさ」は受け継いでおり、操作パネルはスマホ感覚で扱えるのだ。




さて、長い物には巻かれよう。

別にどこのメーカーでもよかったが、安いものを探していたらシャープばかりになった。


中古販売業者にもよるが、中古でも保守をつけるところが多い。

そうしたところは本体価格は安く、その分保守で儲けている。


逆に言えば、保守なしで選ぶと本体が高い。中古でも 50万円ごえ、とかザラにある。


あと、安いところは「法人でないと購入できない」という縛りがあるところも多い。

どうやら、ヤマト運輸が BtoB の大型機器搬送プランを持っているようなのだ。


コピー機はこれで送ることができるが、BtoB なので、受け取り側も法人であることを求められる。


そんな中で、法人でなくても購入可能で、値段も手ごろな業者をいくつか見つけ出す。


そして、中古で 10年落ち、5年落ち、3年落ちの3つを選定。

安いのを選んだら、見事にシャープ製でそろった。逆に比較しやすくてよい。

値段は 10万円、20万円、30万円というところ。


コピー機の法定減価償却期間は5年だそうで、これはつまり「5年たったら、税制上は使い切ったことになる」。

このタイミングで買い替える会社も多いようで、5年落ちというのはそういうことだ。


一方、部品保持期間は、製造終了後7年と法で決められている。この間は修理ができる。

コピー機はそれほど頻繁にモデルチェンジするのではなさそうで、3年くらい同じ機械を売るようだ。

つまり、新機種は10年たつと部品が無くなり、修理不能となる。

10年落ち、というのはそういうことだ。


3年落ち、というのも、今書いたように、3年で新機種が出るので現行機種ではなくなる、という感じ。



町内会の人に意見を聞いた。

皆、口をそろえて 30万円で3年落ちが良い、と言った。

この時点で方針は定まったので、あとの購入は再度僕に一任された。




さぁ、3年落ちの 30万円を買おう…と販売している業者のサイトに行く。


シャープ製の 30万でも数商品あって、細かな部分までは詰めていなかったので確認する。


同じ値段でも、1つ前の機械と現行機種が混ざっていた。

3年落ち、と書いたが、正確には3年落ちと4年落ちが、機種が違っても同じくらいの価格だ。


シャープがちょうど大幅なモデルチェンジを行い、型番やデザインが大きく変わったらしい。

そのため、実績のある1世代前の機種でも人気が高く、最新機種と中古価格がそれほど変わらない。


最新機種で何が変わったのだろう、と調べても、特にデメリットはない。

強いて言うなら、タッチパネルでマニュアルが見られる機能が無くなった、ということか。

困った時にはすぐに操作マニュアルを呼び出せていたそうなのだが、マニュアルはネット上のシャープのサイトに置き、QR コードが示される形式になった。

スマホで読むことになるが、マニュアルは読めるのだから、別に問題ないだろう。


これは、最新機種の方がお得では?


そう思い始めて最新機種の型番でも調べ始めたところ、妙に安いのがあった。

23万円。これで、3年ではなく2年落ちだった。

ただし、30万円の3年落ちは WiFi 対応だが、これは WiFi 未対応だという。


じゃぁ、その WiFi はどうなっているのか調べると、別付のユニット。

USB ポートに純正の WiFi アダプタを突っ込むだけ。後からでも買える。


まぁ、純正しか対応していないのでそれなりに高いのかな、調べると、メーカー希望価格は高いのだが、1万円程度で売っている店も見つけられた。


そもそも、有線で LAN に接続できるなら WiFi がなくても良いのだ。

町内会館には WiFi 回線はあるのだが、WiFi 中継器を購入してそこから LAN ケーブルを出したとして、5千円程度だ。

…というか、町内会館の中で WiFi を中継するため、コピー機の横にすでに中継器があったような…あれがケーブルを引き出せる構造ならそのまま使える。



というわけで、販売業者に WEB から申込み。

すぐに電話がかかってきて、とんとん拍子で話が進んだ。


古い機械も引き取ってもらえる。これも懸念点だったんだ。

諸々込みでも、30万円未満。お得な買い物だ。


G.W. 明けで配送が非常に多いそうで、配送は 10日後となった。


まだ到着していないが、来るのが楽しみだ。

コピー機のネットワーク接続とか、未経験だから楽しそう。

(多分、何事もなくすぐ接続出来て終わりなのだけど)





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