コンピュータ10ページ目の日記です

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2009-12-14 「その文字」はインターネットで使ってはいけないのか?
2009-12-18 名機の条件
2010-01-15 ポケモンスクランブル
2010-01-31 PS3
2010-02-23 SH-03B
2010-02-24 SH-03Bに思うこと
2010-02-24 DoCoMo のメール配信遅延
2010-03-08 SH-03B…将来のために
2010-03-15 V60 設計者にお会いした。
2010-04-07 ポメラニアン
2010-04-14 iPad を触ってみた
2010-05-19 忙しかった
2010-06-10 サーバークラッシュ
2010-10-07 自動処理
2010-10-25 追悼:マンデルブロ
2010-11-03 平方根
2011-01-31 見上げてごらん、夜の星を
2011-03-13 遠足とキャンプ
2011-03-17 「輪番」停電について
2011-04-03 停電・節電
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「その文字」はインターネットで使ってはいけないのか?  2009-12-14 15:48:09  コンピュータ

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先日 DNS の記事を書いた。

こういう、空気のような技術は案外みんなに理解されていないものだ。


で、ずっと以前から「正しく理解されていないなぁ」と感じていた、もう一つのことを書いてみる。

ずっと以前から思っていた、というだけあって、話題としてはいまさら感があるのだけど、未だに知らない人も多いからね。




まずは、「半角カナはインターネットで使うべきではない」という話題について。

話は分かれていて、「メールで使ってもよいか」「WEBで使ってもよいか」に大別されます。


まず、「メールで使うべきではない」について。


事の起こりは RFC821 です。

RFC というのは、インターネットの標準を規定する文章のこと。

(なんで RFC と言うのか、という歴史話も面白いのだけど、割愛)


RFC821 は SMTP 、メールを送信する方法についてです。



この中に、SMTP は 7bit でデータを扱う、と書いてあります。

理由は、RFC821 が策定された当時、コンピューターの「1バイト」は 8bit とは決まっていなかったため。


今でも勘違いする人が多いけど、「1バイト」は、「ビット」をいくつか集めて、情報を扱いやすくした際の最小単位、としか定まっていません。コンピューターによって、いくつのビットを集めるかは違います。


今は、通常 8bit = 1byte です。

でも、昔は 7bit = 1byte のコンピューターも確かに存在しました。


ちなみに、Nintendo64 で使用された RAM (RAMBUS)は、9bit = 1byte です。

N64 は少し前のマシンだけど、「8bit≠1byte」が決して遠い昔の話ではない、ということはわかっていただけると思います。



さて、ともかく、RFC821 では 7bit でメールを扱うと決めています。

そして、当時のメールの送信方法は「多数のメールサーバーでバケツリレーを行う」だったので、どこに 7bit のコンピューターが存在しているかもわからず、これに従う以外の方法はありませんでした。



ところで、アメリカの ASCII コードは、7bit で作成されています。

多くのコンピューターは 8bit を扱えるため、領域が余ります。

日本では、JIS コードとして、8bit 目を使用した領域に「半角カナ」を策定しています。

(なので、半角カナを含む 8bit コードを「ASCII コード」と呼ぶのは誤り)


これが、「7bit でしか送信できないメールで、半角カナを使ってはならない」理由です。




でも、その後 RFC1425 というのが出てきて、「RFC821を拡張できるようにしよう」とまとまります。


これを受けて、RFC1428 が策定されました。ここでは、8bit でデータを送受信できるように定めています。


RFC1428 が巧妙なのは、RFC1425 にさえ従っていれば、7bit しか送信できないマシンを通しても、8bit データが保証される仕組みを作ったところ。

つまり、バケツリレーの途中のメールサーバー全てが RFC1425 にさえ従っていれば、8bit で通信できる環境が整ったのです。



さらに RFC1425 を取り込んで、RFC821 の「正式な後継」である、RFC2821 が策定されます。

これで、今後のメールサーバーは、全て RFC1425 を満たしていることが必須条件になりました。


つまり、ここにいたって「メールでは 8bit を送信しても良い」ということになります。



現在では、UTF-8 でメールを送受信できるメーラーも増えています。

UTF-8 は Unicode の表現形式の一つですが、8bit で表現されます。




ところで、「可能性として」は、今でも RFC821 時代のメールサーバーが残っているかもしれません。

相手の使用しているサーバーがまさにそれだった、という場合は不幸ですが、バケツリレーの途中にこのような古いサーバーが挟まってしまい、結果として 8bit メールが届かない、ということがあると困ります。


ご安心ください。

RFC2821 が策定された時に、バケツリレーを明示的に指示することは「時代遅れ」と明言されました。


ここでは、禁止にまで踏み込んではいないのですが、現実問題として多くのサーバーではリレーを「禁止」しており、受け取りません。


結果として、メールサーバーは相手のメールサーバーに直接メールを届けます。リレーは行われません。



つまり、結果はこういうことです。


「半角カナを送信するのは RFC 違反」だった時代は確かにあるのですが、現在においては「半角カナが送信できない環境は RFC 違反」です。




もっとも、SMTP レベルで 8bit に対応している、ということは、メール本文が 8bit に対応していることとイコールではないです。


SMTP は、メールに限らずいろいろなもの(添付されたファイルとか)を送れるように 8bit 透過に設計されなおしたが、メール本文は相変わらず 7bit のままが標準です。


つまり、8bit が必要なら適切に MIME エンコードされる、というだけの話。

半角カナを使用した場合は、本文も MIME エンコードされて送信されることになります。


これが気持ち悪いという人は、相変わらず半角カナは使用しないのが無難なのでしょう。




つぎに、「半角カナを WEB で使うべきではない」について。


こちらは、メールよりも話は簡単です。

WEB で使うな、と言っていた人の多くは、「メールで使ってはならない」を勘違いしていたのです。


もう一つの理由としては、「半角カナは EUC では扱えない」という問題がありました。


EUC は、UNIX を中心として使用されていた文字コードです。

ASCII コードが 7bit しか使用せず、8bit 目が空いていることを利用して、8bit 目でJIS 漢字コードを識別できるようにしたコード体系です。


この形式は、「ASCII コードが 7bit」であることを利用しています。つまり、8bit 目を使用する半角カナは考慮されていません。

これにより、EUC では半角カナが扱えませんでした。


もっとも、すぐに EUC は拡張され、3byte コードで半角カナが扱えるようになりました。

しかし、拡張 EUC に対応していないマシンや、対応していないソフトも長い間使い続けられました。


丁度 WEB の黎明期の頃、古い EUC しか使えないマシンを使用していた人たちは、半角カナで書かれると読めない、という事態に陥りました。


これは、明らかにそれらのマシンが悪いのです。

しかし、WEB の黎明期の頃は、インターネットの住人の多くが UNIX ユーザーだったことも事実です。


そして、結果として「半角カナを使わないようにしよう」という運動が起こります。

技術的には「使っても良い」ものだけど、一部の人の利便性を考えて「使わないようにしよう」というわけです。



当然、今となっては技術的に時代遅れすぎて、妥当性はありません。

半角カナは WEB で使っても問題ありません。




機種依存文字について。

㈱とかⅠとかね。


これは微妙な問題を孕んでいますが、機種依存文字、と呼ばれたのは昔話だといえる時代が来つつあります。


なぜなら、いまや Unicode が普通に使われる時代だから。


㈱とかⅠとかが「機種依存文字」と呼ばれたのは、Windows と Mac で割り付けられたコードが違ったためです。

ついでに言えば、UNIX も違う、と考えて良いでしょう。


これらの文字は、JIS の「未定義部分」に納められていました。



JIS の歴史的に言えば、元々は「ベンダー定義部分」として、メーカーが自由に割り付けてよい領域でした。

しかし、それでは「文字コード」を定める意味がなくなってしまうため、後にベンダー定義部分はなくされ、未定義部分となっています。

しかし、既に使われてしまった文字は残り続けたのです。


JIS と ShiftJIS と EUC 、という3つのコード体系がありますが、これは計算で変換可能なもので、実質的には同じものです。

なので、JIS / ShiftJIS / EUC のどのコード体系を使ったマシンであっても、日本語のやり取りは可能です。


でも、ベンダー定義部分に関しては、マシンが変わると文字が変わってしまう可能性がありました。

だから「機種依存文字」と呼ばれたのです。



でも、今は Unicode が中心になりつつあります。

Unicode では、ベンダー依存部分も含め、既に使われている文字は全部「Unicode」という体系に収録されています。

なので、Unicode を使っていれば、Windows でも Mac でも、同じコードに同じ文字が割り付けられているのです。


Unicode コンソーシアムが、文字の形(グリフ)を明確に示さなかった、という問題もあって、最初期に Unicode を実装した Windows では、一部のグリフがおかしかった、という問題もありました。

つまり、新たな機種依存文字の登場です。


しかし、これも Windows Vista / 7 では修正されているようです。


今後は、JIS コードも Unicode を想定したものとして策定されていくようです。



もちろん、Unicode を使用しない場合は「機種依存」であり続けます。

メールは普通 JIS で送信されるので、Windows ユーザーがこれらの文字を Mac ユーザーに送れば、字の形が変わってしまうでしょう。


でも、Web の掲示板などで、Unicode を使用するように作られていれば、Windows ユーザーと Mac ユーザーでも、仲良く同じ文字で会話ができるのです。




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名機の条件  2009-12-18 12:50:26  コンピュータ

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Netwalker の設定を楽しんでいる。


DoCoMo に乗り換えを予定しているが、まだ W-Zero3[AdEs]を使っている。


知人から、「iPhone いいですよ」と顔を会わせるたびに聞かされる。


新しいポメラが気になる。


HP200LX を思い出す。



…名機の条件が見えてきた気がする。

たぶん、僕は今気がついたと言うだけで、とっくに気づいていたと言う人も多いのだろうけど。




名機の条件、って書いたけど、もちろん「小型ガジェットとしてのマシン」の話。

ガジェットって曖昧だから、気軽に携行できる、PCのように自由にカスタマイズ可能な情報処理機器、と定義しておこう。


昨今の携帯電話は良くできているが、PCのようにカスタマイズはできないので範囲外。

ポメラも今のところ範囲外。(ファーム書き換えでOSが走ることがあれば含まれるかも)



さて、過去の「名機」を認定しておこう。

ここに異論がある場合は、今考えた条件は適用できない。


まず、HP200LX 。多くの人が認めた名機だと思う。


モバイルギア。DOS化可能なものに限る。

万人が認めたわけではないが、当時HP200LXで満足できない人への受け皿となっていて、評価が高かった。


MI-Zaurus。

初期ザウルスは PI-Zaurus と呼ばれる。PC-E500 と同じ CPU を搭載していたZaurusだ。

その後、よりパワーのある CPU になり、MI-Zaurus と呼ばれるようになった。円熟期だ。


その後、OS を Linux にして SL-Zaurus となったが、名前だけが同じで別の機械だった。


Palm。

最初は Palm Pilot という名前で販売され、「同じ文房具分野として」、万年筆の Pilot から訴えられて名前を変えた経緯がある。

つまり、それほどまでに PC ではなく、「文房具」としての使い勝手に徹していた。


個人的には、Palm は名機ではなく「ちょっと残念」の部類なのだが、多くの人が使っていたのだから名機に数えてもよいとは思う。


iPhone 。

「名機」と呼ぶと過去の遺物のようだが、iPhone は現在並ぶものの無い地位にあるとは思う。



モバイルガジェットではないが、初期の Macintosh を含めておきたい。

個人的には、System6 時代までを「初期」と呼ぶ。

初期の Mac は、「電子文房具」の異名を取るとおり、パソコンとは一線を画していた。


System7 で大きな変更があってパソコンらしくなり、ある意味使いやすくはなったのだが、文房具ではなくなってしまった。




名機とは呼ばれなかった残念な機械。


SL-Zaurus。

Windows-CE マシン。

非常に小さな Windows マシン。(PT-110 や VAIO Type U など)

Netwalker も、評価を下すには早いが、少なくとも初代(現行機種)は名機とは呼ばれないだろう。



さて、何が違ったのか。残念な機械たちは、何が足りなかったのか。


キーボードはこの手のマシンを語るときには重要な評価軸なのだが、必須項目ではないように思う。


HP200LX は、思い出も含めて「良い」と言われるが、使っていた人間としてはそれほどよくなかったと思う。

Netwalker のキーボードも「ひどい」と言われるが、HP200LX と使いやすさで大きく変わるものではない。


HP200LX は、「名機」だったがゆえに使い倒されて、ユーザーが慣れてしまっただけだ。

Netwalker も、しばらく使っていたら慣れてきて、それほどひどいとは感じなくなる。


そもそも、iPhone にキーボードは無い。

これはカテゴリーの違う製品で、ここで名機とするのが誤りかも知れないけど。


逆に、モバイルギアは立派なキーボードを持っていた。

反面、携帯性は犠牲となり、使用シーンも限られた。「立ったまま使う」はできない。


ここら辺は、目的に応じて選ばないといけない部分だとは思うが、「選べること」もまた、名機の条件だと思う。

つまりは、HP200LX とモバイルギアは同時期だったから、両方とも「名機」と呼ばれたわけで、どちらか片方だけが世に出ていたらここまで名機と呼ばれなかったのではないかと思う。




快適に動作すること、はもちろん重要だと思う。

HP200LX は、当時としては快適だった。パソコン通信や、せいぜいインターネットメールができればよかった時代だ。

家でもダイヤルアップ、という人が多かったので、時間のかかるWEB閲覧などは生活習慣ではなかった。

モバイルガジェットは、テキストファイルの読み書きさえできれば十分だった。


現在、テキストファイルの読み書きでは不十分だ。MS-Word のファイルが読み書きできないと。

WEB も必須項目である。WEB が使えれば Gmail がつかるので、メールは何とかなるかな。


快適な動作、のなかには、いつでも作業を中断できて、いつでも再開できる、というものも含まれる。

サスペンド・リジュームが高速であること、と考えても良い。


HP200LX では、サスペンド・リジュームともに1秒かからなかったように思う。




実のところ、この「快適動作」は、CPU 速度の問題ではない、と思うようになった。

この話がこの文章の肝だ。


ポインティングデバイスが「いらない」というのは重要である。

いらない、は言いすぎか。カーソルキーで十分操作できる、と言いなおしたほうが良いかな。


小さなマシンで、ちまちまマウスカーソルを動かすのは快適でない。

タッチパネルを使用するのだって、画面が小さければやっぱり快適でない。


この点、Netwalker はてんでダメ。

アプリケーションが不要になった時に、ウィンドウを閉じるボタンを押すだけで苦労するのだから。


Windows CE (Windows Mobile)を使用した W-Zero3 では、「OK」ボタンがあることがギリギリの救いになっている。

OK ボタンを押せば、とりあえずウィンドウは閉じられるからね。


ただ、W-Zero3 でも、カーソルキーだけでは操作できない局面が出てくるのがいただけない。基本設計が Windows だから、マウス必須なのだ。



実は、ウィンドが開く、ということ自体がモバイルガジェットでは使いにくいのだ。


Windows Mobile では、ウィンドウは事実上全画面を覆う。これはこれでよいシステム。

iPhone だって、常に全画面表示だ。


ただ、これだけを言うのであれば、SL-Zaurus だって常に全画面表示だった。

それでも、SL-Zaurus は何かが足りなかった。



実は、「全画面」というだけでなく、「シングルタスク」も重要だと思っている。

同時にプログラムが「起動して」いることは構わないし、むしろその方が良い。何かしたいときに、起動時間が節約できるからね。


でも、同時に「動作して」いるプログラムは1つであって欲しい。

だって、人間同時に複数のことなんてできないし、今やりたいことは1つだけなのだから、そこにCPUパワーを集中して欲しい。そうしないと快適動作しないから。


Windows CE や、Windows では、前面に出ているタスクに多くの CPU パワーを割り振って、バックグラウンドのタスクには CPU 振り分けを減らす、という機能がある。

シングルタスクではないが、これでも十分ではある。むしろ、こちらのほうがよいのかもしれない。


でも、Linux には無い。UNIX 系 OS では、「プログラムの同時動作」ということは考慮されているし、パワーの割り振りを変えたり、不要ならパワーを使わないようにプログラムを組むことはできるのだけど、「前面に出ているタスクに多く割り振る」ようなことは考慮されていないのだ。


だって、UNIX にとってユーザーが扱う「シェル」はあとから作られたものだから。

まぁ、だからこそ「シェルが」プロセスの重要度を勝手に変えたりしてもいいのかもしれないけど、あまりそういう文化は無い。


結果何が起こるかと言うと、SL-Zaurus や Netwalker では、起動時間を減らしたくてアプリを起動しっぱなしにしておくと、CPU パワーが「使っていないアプリに」割り振られてしまうのだ。


前面で現在使用中のアプリの動作が重くなれば、快適動作なんてしなくなる。

(勘違いされそうだが、全てのアプリが均等にCPUパワーを使う、というのではない。CPUパワーを割り振られたアプリが、「今は使わない」と返上することもできる。しかし、アプリの行儀のよさに頼るのはあまりよくないように思う)



先に、初期の Mac を名機に数えたのは、実はここで話がしたかったから。

Mac は、System6 まで、シングルタスクのマシンだった。


そもそも、Alto や Lisa で実現されていた「Window 環境」では、データを Window から Window に直接コピーできた。いまでも Unix の X Window ではその作法だ。


しかし、Mac はシングルタスクだった。そこで考え出されたのが「コピーしたい時は、一度データを退避領域に置いておく」という作法だ。退避後、タスクを切り替えて、退避領域から目的の場所にデータをコピーする。

退避領域は「クリップボード」と呼ばれる。今では一般的になった作法だ。


iPhone は、最初の頃はクリップボードがなかったのでアプリ間の連携ができなかったが、今では問題ない。

HP200LX も、「クリップボード」の概念を取り込んで、シングルタスクだがアプリ間で連携できていた。



じつは、シングルタスクで全画面表示、というのは名機の条件の一つなのではないか、と思う。




もうひとつ。

アプリケーションが十分に選べること、というのも名機の条件だと思う。


これはソフトウェアの問題で、ハードの問題ではない。

でも、HP200LX は DOS のソフトが使えたし、Palm や iPhone は、多くのユーザーがアプリケーションを大量に作成している。


何かやりたいことがあるときに、「それなら、このソフトがあるよ」というだけでは十分でない。実現方法が無いよりはよいけど、より決め細やかに「目的によって、複数のソフトがある」という段階まで行かないといけない。


なぜなら、それが本当の意味での「カスタマイズ可能」だから。

モバイルガジェットは手帳と同じようなものだ。手帳なら文房具屋に並べきれないほどの種類があって、自分の目的に合わせて選ぶことができる。

「それならこれでできるよ」と言いながら、選択の幅が無いような状況では、自分にあった道具だとは言えないのだ。


SL-Zaurus は、OS が Linux だから多くのソフトが使える、と言いながら、表示環境に QT というマイナーなものを採用したために、実のところ使えるソフトがかなり限られてしまっていた。


Netwalker は、その点評価できる。X Window をちゃんと搭載し、Ubuntu の多くのソフトが使える。

CPU が ARM だと言う理由で、使えないソフトや、使えても動作がおかしなものもあるけど…



アプリケーションが十分に選べるためには、既存の OS を使うほうが有利だが、既存の OS というのはデスクトップマシンとしての使い勝手を優先しており、モバイルガジェットとしては不利だ。

逆もまた真で、モバイルでの使い勝手を優先すると、独特の OS となってしまい、アプリケーション不足に陥る。


DOS の上に独自の拡張を施した HP200LX が名機と呼ばれるゆえんは、ここら辺にもあるように思う。




さて、いろいろ書いてきたが、日本の携帯電話は優秀だと思う。


最近は同時に複数のことができる(WEB 見ながらメール書いたり)し、もちろん全画面表示だ。

カーソルキーだけで何でもできる、というのは設計の前提になっているので、ポインティングデバイスのイライラ感も無い。


カスタマイズ性では劣るけど、それでも多くの人に対して十分な機能は最初から提供されている。

むしろ、Windows Phone や iPhone 、Android などでは、初期状態でできることが少なすぎて貧弱さを感じるほどだ。



ここに書いた「名機の条件」は、携帯電話では満足できず、ノートパソコンでは大きすぎる、というニッチ分野を埋める機械に対する要望でしかない。そして、この「ニッチ」は、どんどん狭くなっている。


今後、名機と呼ばれるようなものが出てくることがあるのか。

出てきてくれないと、個人的には非常に寂しいのだが…


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Windows8 と Wii と AtEase【日記 12/03/19】

別年同日の日記

12年 ふたござ流星群

14年 コンラッド・ツーゼ 命日(1995)

15年 CentOS5+Xen3 から CentOS6+Xen4 への引っ越し

17年 P10 plus に乗り換え

17年 ピューロランドのクリスマス

18年 ハムスター購入


申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています

【伍玖肆】 自分の希望することができれば名機でしょう⇒当方はHP200LXをテキスト書き専用に使ってますので今やSDカード経由でPCとファイルの遣り取りができますから必要十分です。[594] (2010-01-26 15:56:25)

ポケモンスクランブル  2010-01-15 17:28:15  コンピュータ 家族

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5歳の長男が、12月頭にポケモンスクランブルの体験版を遊ばせてから、2週間くらいは体験版をしつこく遊んでいた。


で、それほど遊びたいならと、正規版を買ったのが12月23日。クリスマスプレゼントの一部ですね。



このゲームは結構遊んでいる人が多いようなので、レビューなどは探してみてください。

公式サイトも内容が充実していますし、本編とは違う作品だけど、結構力を入れて作っているみたい。



とはいえ、簡単なゲームの内容を…


基本的に、敵に突進していくだけのゲームです。

敵からも攻撃してきますが、攻撃前に「溜め」の時間があり、「溜め」の最中にこちらの攻撃が当たれば敵の攻撃はキャンセルされるので、常に敵に突進していればやられません。


そして、敵をやっつけると、たまに「ゲット」することができます。

これで仲間のポケモンをどんどん増やせます。


ポケモンは体力が無くなれば「倒れ」て、3回倒れるとゲームオーバーです。

しかし、体力があるうちに仲間に「交代」すれば、体力満タンの状態でまた始まります。

(体力が減ったポケモンは、ステージクリアまで体力回復しません。

 また、「倒れ」たポケモンでも、ステージクリアで復活します。

 死んではおらず、倒れただけと言うことらしい)



というわけで、大人なら「どうやればゲームオーバーになるかわからない」ゲームですし、ゲーム慣れしていない子供で十分遊べます。

複数人数同時プレイもできるので、大人が協力して、子供をサポートすればより楽しめるでしょう。

(Wiiリモコン+ヌンチャクで2人で遊べるので、ヌンチャク2本あれば、最大人数である4人プレイができます)



ところが、ある程度ゲームが進んでくると、大人でも十分楽しめる難易度になってきます。

こちらも強いポケモンを手に入れ、強い技を使えるようになると、強い代償として「溜め」が長くなったり、技を出した時におかしな動きをするようになります。

また、敵も四方八方から集団で襲ってくるようになり、必ずしも「敵を攻撃し続ける」ことができなくなります。


ポケモンには個性があり、同じキャラでも使える技が違います。(お金を使って新たな技の習得もできます)

時々、非常にバランスが良く、使いやすいポケモンが手に入るので、子供にそういうキャラを使わせておいて、大人は「使いにくいが強い」ようなポケモンで子供をサポート…

というような接待プレイ(?)になって行きます。


それでも敵が強すぎる時は?

…慌てないで、時間をかけてプレイするだけで大丈夫。

プレイすればポケモンの数は増えますし、それにしたがって強いキャラも増えます。

だから、時間さえかければ、強くて攻略できなかったステージでも簡単に進めるようになります。



というわけで、非常にバランスが良い。

5歳児でも十分遊べる単純な内容である一方、大人でも十分楽しめます。




この日記は、別にレビューを書きたいのではない。話はここから。


うちの子供、保育園の別の子の影響で、去年の春くらいからポケモンに興味を持ち始めました。

テレビアニメも時々見て(CATV に入っているので、古いシリーズも新しいシリーズも見られる)、徐々に世界観はわかってきていた様子。


去年の夏には、セブンイレブンのスタンプラリーで、「ポケモン全キャラカレンダー」をもらっていた。

毎日「~~の日」が書いてあり、そこにあわせたポケモンが載っている。


このカレンダーは壁に張っていたのだが、いまいち興味を持っていなかった。


しかし、ポケモンスクランブルを遊び始めてから、「ポケモン」の世界観と、全キャラなど、今まで断片的だった知識が一気につながったらしい。


カレンダーを眺め、どのポケモンがどのポケモンの進化である、などと僕に教えてくれ(カレンダーには進化までは示していないので、形や名前から類推しているようだ)、ゲームで出てきた知らなかったキャラをまたカレンダーで探す。

お絵かきで描く絵も、ポケモンばかりになった。


ゲーム開始時には、初代ポケモンで遊んだことのある僕のほうが知識が上だった。

しかし、すでにすっかり逆転。ゲーム中にボスが出てきた瞬間に、名前を言い当てる。

(ゲームの演出として、ボスが出てしばらくたってから名前が表示される)


公式サイトで既にネタばれしているので書いてしまうが、このゲームで集められるポケモン、「初代」の150体だと思っていたら、大体集めたところで「つづき」が現れた。


詳しく知らないのだけど、今まで登場の全キャラ集められんのかな?



そんなわけで、子供に「ポケモンぜんこく全キャラ大事典」を買ってやろうと決定。


たかが遊びだけど、多くのものを覚える楽しみ、というのは勉強法の練習になるから。

ポケモンなら、キャラ同士の関係性や属性などのパラメーターも多数あるので、勉強の練習として申しぶんなし。



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04年 ぎょうざ

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PS3  2010-01-31 13:50:10  コンピュータ

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PS3 を買った。


えーと、一応説明しておくが、友人の間では僕は「任天堂派」ということになっている、らしい。

別に任天堂が特に好きだと言うことはないが、自分の考える「ゲーム」に一番近いものを作っているのが任天堂だ、と言うのは事実だ。


#注:一応ゲームプログラマーしていた過去が有ります。

   もっと言うと、中学生の頃から自作でゲームを作るのが好きでした。

   今でも自分の根っこはゲームプログラマーだと思っています。

   なので、ここでの「自分の考える」というのは、作り手立場の話。


そんなわけで PS3 のゲームにはそれほど興味が無かったのだが、Bluray プレイヤーが欲しくなったので買ってみた、というわけ。

1月中旬で Bluray が欲しくなると言うのは、つまりアレの発売日だったからだが、ここでは詳細割愛。




いまさら PS3 の使用記なんて書くことも無いので、人柱レポートがこの日記の主な目的。


テーマは、自分が一番やりたかった、DLNA クライアントとしての性能。

これは、組み合わせによる相性を含むので、知りたい人もいるはず。


最初に書いておくと、相手は「録りま専科DVD」という STB (型番:TZ-DHC9800)と、I/O DATA のNAS 、HDL2-G2.0 です。



そもそも自分が DLNA を詳しく知らなかったのでまずはそこから解説を始めよう。


簡単に言えば、HDDレコーダーなどが「サーバー」の機能を持っていれば、HDD レコーダー本体を繋いでいるテレビ以外でも、LAN で接続された「クライアント」側にデータを引っ張ってきて再生できる、と言う仕組み。


で、僕はDLNA クライアントであれば、DLNA サーバーからデータを受け取れるものだと思っていた。

(データが再生できるかどうかはともかく)


でも、そうじゃないのね。

地デジなどのデジタル放送では、ダウンロードしてコピーされることを防ぐため、DLNA2.0 と言うものが作られ、コピー制御するようになっている。


Windows では RDLNA というフリーソフトが有名で、これと VLC を組み合わせることで DLNA サーバーからのデータを受け取ってみることができたのだが、これは DLNA2.0 には対応していない。



実は、CATV の「録りま専科DVD」という STB (型番:TZ-DHC9800)があり、これが DLNA 対応だったので自分の PC で見ようと思ったけど、見られなかった、と言うのが事の発端。

PS3 なら見られるのかな、ということに期待を持っていた。


結果、見られました。

ただし、STB の説明書をよく読まないと、接続方法はややこしいです。

LAN からのアクセスを許可した上で一度アクセスすると、MAC アドレスを STB に記録した上で接続を拒否されるので、その MAC アドレスに対して許可を出す必要があります。



次。

I/O DATA のNAS 、HDL2-G2.0 の DLNA サーバー機能で、データを PS3 で見られるか。


先に書いた Windows 用の RDLNA+VLC では見られます。

なので、見られることを期待したのですが…結果は微妙。


主に、家庭用ビデオで録った家族のビデオをテレビで見る目的でした。

NAS には、ビデオを吸い出して、形式変換せずに(元のデータのまま)入れてあります。


データ形式は、拡張子 avi だが、中身は DV-AVI 。

または、拡張子 m2t 。(ハイビジョン)


…まず、拡張子 m2t は、NAS が対応していないので配信してくれません。

なので、これは PS3 でも見られない。


DV-AVI は、PS3 で見ようとすると「対応していない形式」と言われてしまいます。

つまり、これも見られない。


どうも、家庭用ビデオとは相性が悪いみたい。

元データは元データとしておいて置いて、形式変換するか。


やっぱ FFmpeg の出番かな…

Linux 版、インストール複雑な割りに不安定なので、ちょっと気が重い。



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クラウド【日記 11/08/24】

別年同日の日記

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03年 アンティキュティラ

05年 ねずみの手も借りたい

11年 見上げてごらん、夜の星を

13年 いろいろ書きたいなぁ

15年 Landiskと格闘中

15年 Landisk のデータ復旧

17年 【追悼】中村雅哉さん


申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています

SH-03B  2010-02-23 15:04:45  コンピュータ

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SH-03B購入しました。


発売日である19日(金)に購入したのですが、今まで Willcom の W-Zero3 使っていたので、しばらくは2台持ち。

2台持ちできるがゆえに、「ゆっくり環境設定すればいいや」と思うと、なかなか移行が進まなかったり。



たぶんね、シャープもiPhoneを作ってみたくて、でもiPhone には不満もあって、そこらへんのギャップを埋めるべく作られたんだと思うのですよ。


iPhone ユーザーの何割かが不満に思う「入力しづらい」に対しては、QWERTYキーボード搭載で。

解像度が低い、に対しては480×854ドットと言う高解像度で。

基本は i-mode なので、さまざまなサービスも使えるし、お財布ケータイにもなってる。

(今まで Willcom 使ってきたから、i-mode や EZweb でないと使えないサービスの多さに辟易していた)



でも・・・ここが難しいところなのだけど、「過去の資産」を使えると言うことは、「過去のしがらみ」にもとらわれることを意味する。


基本的に、i-mode は「4方向キー+決定・キャンセル」で操作するという、ファミコン的操作。

iPhone を目指した SH-03B は、マルチタッチ操作。


SH-03B 独自のメニュー項目を使っているうちはよいのだけど、Flash コンテンツとか、Java コンテンツを使おうとすると途端に破綻する。

4方向キー+2ボタンを要求されるのだけど、表面は全部タッチパネルなので、操作パネルを出すしかない。


i-mode ブラウザでも微妙。

上下スクロールはスライドでできるし、前画面に戻るのも左方向スライドでできる。


でも、リンクしてある文字は小さく、密集していることもある。

タッチで間違えて押すことが無いように、ダブルタッチしないとリンク先に進まないようになっているが、これが余計に面倒くさい。


タッチでリンク選択開始、スライドで選択項目を変更して、離したらリンク、とかでいいのに。

(そうするとスクロールと操作がかぶってしまうので、スクロールは2本指タッチとかにする)




文句ばかり言っているのもよくないので、良い点も。

メニュー階層が浅い部分は、画面に3×4で並んだアイコンをタッチで選べます。

(この場合は、ダブルタッチではない。アイコンが押しやすく、選択ミスしにくいからと思われる)


で、待ちうけ画面に触ると表示される「カスタムメニュー」は、機能を自由に変更できる。

僕は携帯電話を目覚まし時計代わりに使うので、アラームをすぐ呼び出せるように設定しました。


加速度センサーを内蔵しているので「裏返しに置いたらサイレントモード」と言うのもよいです。

前述のように目覚ましに使うけど、なったら携帯をひっくり返すだけで、とりあえず音を止められる。


もう一個目覚ましネタ。

W-Zero3 では、キーをカスタマイズして、すぐに画面輝度変えられるようにしていました。

寝起きに見るとまぶしいから。

でも、SH-03B は明るさセンサー内蔵です。周囲にあわせて自動的に輝度調整します。

購入後最初に「輝度変更をすぐ呼び出せるか」をチェックしたのですが、不要でした。




これを書いておかなくちゃね。

QWERTY キーボードについて。


W-Zero3 で普通に打てていた人なら、問題ないと思います。

メーカー同じだしね。


HP-200LX → SL-Zaurus → W-Zero3 と使ってきていますが、キーボードは小さくなっても使いにくくはなっていません。


#HP-200LX はシャープではないが。

 関係ないけど、Netwalker も使っている。こちらはシャープ。キーボードは悪くない。



まだもう少し使い込まないと使い方がこなれて来ない気はしますが、メールと電話くらいにしか使わない前提においては、W-Zero3 の代わりは十分努められそうです。


#Willcom 会社更生法適用だし、最新の W-Zero3 シリーズは QWERTY キーボード非搭載なので…



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SH-03Bに思うこと  2010-02-24 09:51:39  コンピュータ

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先の日記に書いたとおり、SH-03B を購入しました。

タッチパネル主体の操作なのに、i-mode が想定するのが「ファミコン的」操作なので、ちぐはぐな印象を受ける、というのは先の日記に書いたとおり。


で、先日も書いた Netwalker をいじっていて感じる違和感と共に、つらつらと。




インターフェイスの変遷。


▼キーボード


昔のパソコンゲームは、あたりまえにキーボード入力だった。


W を押せば「Wear」で鎧を着て、P は「Put on」で装備をつけて、t は「throw」で物を投げて…と言う具合。

今でも、海外製のゲームなどはキーボードを駆使するものが多く、この名残を感じる。


インターフェイスとしては、洗練されていない。

でも、専用キーが多数用意されているわけで、慣れると快適。


▼ファミコン的操作


四方向キー+決定、キャンセルの2ボタン。

コマンドを画面に表示して選択、というインターフェイスが考案されてから(堀井雄二が、ファミコン版ポートピア殺人事件で編み出した手法だ)、これが当たり前の操作方法になった。


誰でも使える。でも、目で見て確認して選択、と言うのは多少の面倒さは残る。


Sony お得意のクロスメディアバーも、これを使いやすくした改良版、と思っていいだろう。


▼マウス的操作


直感的。でも直接的ではない。


入力機器と連動して動くカーソルを利用して、間接的にものを指し示す。

この「間接的」なところが非常に便利で、マウスカーソルの形状を変えることで「現在何ができるか」というモードを示せるし、今示しているところを常に表示することで、操作ミスもなくせる。


▼ファミコン的操作によるマウス操作模倣


最悪のインターフェイスだと思うが、これをやらざるを得ない局面もある。


方向キーを押した時間に連動してカーソルを動かす。「時間」が「距離」に変わるので、入力機器とカーソルは連動していない。

ここに非常に面倒くさい印象が生まれる。


▼タッチパネルによるマウス操作模倣


間接操作のはずのマウスを、直接操作のタッチパネルで行う。

カーソルがないため、「押したつもり」の位置がずれていたりする。

カーソルがないため、押してみるまで何が起こるかわからなかったりする。

(マウスカーソルがあれば、移動時にカーソル形状で意味を示せるのに!)


SL-Zaurus がこの作法だった。

Windows Mobile …つまり、W-Zero3 もこの作法だった。


…個人的にはあまり使いやすいとは思わない。


タッチパネルでマウス模倣してうまく行かないのは、カーソルによって「モード」が示せないから。

実は、マウスと言うのは文脈依存で動いていて、その文脈をカーソル形状であらわしている。

ここからカーソルを取り除けば、気持ち悪い動きになるのは仕方がない。



▼タッチパネルによる直接操作


iPhone が新たな局面を切り開いた。

というとほめすぎか。90年代に研究された「ゼスチャ」を今風にしたもの、という印象ではある。


タッチパネルだとカーソルがなくてモードがあらわせないのであれば、モードによって動作が切り替わるのではなく、与えるコマンドによって動作を切り替えればよい。

iPhone は、マルチタッチによって「何本の指で触るか」と言う形でコマンドを与えている。


そのコマンドが受け付け可能であるかどうかは、即座に、コマンドに呼応したアニメーションで返す。

アニメーションは見栄えを良くするために作りこんでいるのではないのだ。

これは、Apple が初代 Mac から受け継いできた作法でもある。



SH-03B は、iPhone を真似ているのにアニメがない、マルチタッチを活用していない。

結果、中途半端で使いにくい印象を受ける。




さて、SH-03B は、i-mode なので「ファミコン的操作」を必要とするが、iPhone の真似をしてタッチパネルによる直接操作を採用している。


結果、気持ちの悪いことが起きる。


メインメニューは、3×4に並んだアイコンで示される。

タッチすると、更に詳細なメニュー項目がアイコンで示される。

ここら辺は軽快に動作する。


下のほうの階層になると、アイコンは作りこまれていない。というか、細かな概念を絵で示すのは無理だろうから、文字を中心にするのだろう。


で、1行1項目に箇条書きされたメニューになるが、タッチしても動作しない。

ここからは、1回目のタッチで選択され、2回目のタッチで決定だ。

どうやら、文字が密集していると誤選択の可能性が出るため、一度押した箇所を確認させているらしい。

(カーソルを模倣しているわけだ)


これが、非常に面倒くさい。

2回目のタッチの変わりに、画面上に表示された「決定」ボタンや「OK」ボタンを押してもよいが、このボタンの位置がまた、ころころ変わる。これも面倒くさい。


メニュー項目が多い時は、「スクロール」か「ページ送り」のいずれかになるのだが、どちらになるかで送り方法が違う。


スクロールなら、指を縦にスライド。ページ送りなら横にスライド。

スクロール時はアニメーションするが、ぺーじ送り時はアニメーションはない。

もっと作法を統一して欲しいところ。



個人的には、「触れたら選択開始。選択位置が間違っていたらそのまま指を動かして正しい選択位置を探し、指を離したら実行」でよいのではないかと思う。

これなら、触れている間はマウスカーソルを模倣できるわけで、それほど違和感はないだろう。


で、そうすると現在スライドに割り振られている「スクロール」「ページ送り」が混乱するので、2本指タッチに割り振る。


…SH-03B では2本指タッチを利用していないが、もしかしたら Apple が特許とっていて使えないのかも知れないが。

(もしくは、タッチパネルでの操作方法を DoCoMo が規定しているのかもな)




えーと、全体に何がいいたいかと言えば、インターフェイスが新しくなった時に、過去に慣れたものを模倣しようとしちゃだめだ、と言うこと。

ファミコンパッドでマウスを模倣したり、タッチパネルでマウスを模倣しようとしたりすると、使い勝手が悪くてストレスがたまるだけ。


iPhone のバーチャルキーボードだって、使い勝手の悪さは多くの人が言うところ。

SH-03B でも、キーボードを閉めたまま操作しようとすると、バーチャル四方向キーが必要になるときがある。




でも、過去の資産が使いたければ許容しないといけないのも事実。

SH-03B が iPhone と違うのは、良くも悪くも過去の資産があること。


過去の資産、というのは、Java アプリとかのことだけではない。

既に日本では携帯は社会インフラであり、携帯をもっていないと不便な局面が非常に多い。


そして、ここで言う「携帯」とは、i-mode か EZweb か Yahoo!ケータイが使える、と言う意味だ。

各社の WindowsMobile 端末とか、Android 端末とか、iPhone は含まれない。


メールすらも、携帯各社は「携帯大手3社以外からのメールは拒否する」オプションを用意していたりするからね。

技術に詳しくない人間が相手だと、「携帯」以外のメールを受け取ってもらうこともできない。


ホント、W-Zero3 使ってた数年間で、情報弱者と言うのは携帯をもたない人間を言うのだな、と実感したよ。



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DoCoMo のメール配信遅延  2010-02-24 10:59:01  コンピュータ

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いまさらな話。


ここ3年 DoCoMo から離れていたので気づいてなかったが、PCからDoCoMo 向けのメール遅延がひどいことになっている…ように見えた。


少なくとも、うちのサーバーからメールを送ると、すぐには届かない。

最初のテストでは、3時間くらいかかって届いた。

時間帯によっても状況は違うようだが、素直に届くことは期待しないほうがよいようだった。



W-Zero3 には、仕事のメールをいろいろ転送している。

特に、サーバーでエラーが起きたときのアラートは遅延しては意味がない。


サーバーのメールログを調べてみると、ドコモのメールサーバーまでは接続できるが、そこで配送失敗して、自宅のサーバーの再配送待ちキューに溜まっているらしい。


qmail は、エラーが起きると時間を置いて再配送する。

この「時間を置く」というのが、リトライ回数によって増えていく。

1回目は7分後、2回目はさらに20分後、3回目はさらに33分後…だそうだ


1回配送失敗すると、かなり遅延が発生することになる。

まずはこれをどうにかするのかなぁ…とおもったら


killall -ALRM qmail-send


すれば、即時再配送を試みることがわかった。

毎分 cron で設定するか?




ところで、仕事柄 i-mode コンテンツの運用なんかも知ってはいるのだが、公式プロバイダでは PC からメールを送信しても遅延したりはしない。

どうなってんのかな、と思ったら、道は二つあるようだ。


1. DoCoMo 側で、IP アドレスを見て接続優先順位を設けているようだ。

 うちみたいな、ダイナミック DNS で立てられた自宅サーバーなんていうのは怪しいので、接続が多い時は積極的に切断されてしまう。


2. 信頼できる会社であれば、DoCoMo に専用回線で SMTP 接続できる。

 別料金も必要だし、信頼も必要なようなので、うちのような零細企業(一応自営業でやっとります)では難しい。



で、しばらく考える。

思い立って実験する。


うちの上流プロバイダである、朝日ネットから送ると遅延はないようだ。

優先された IP アドレスなのか、お金払って専用回線使っているのかは不明。


じゃぁ、DoCoMo 向けに送るときだけ、朝日ネットを経由させてもらおう。

幸い、朝日ネットはネット内からの接続であれば、SMTP を使うのに制限はない。

(SMTP 認証とか、POP before SMTP が必要だとややこしい話になる)


qmail の 設定ファイルを書くだけ。


control/smtproutes に、


docomo.ne.jp:mail.asahi-net.or.jp


の一行を書いた。

これで問題解消。



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SH-03B…将来のために  2010-03-08 16:07:40  コンピュータ

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将来のために、って、発売間もない SH-03B を「次はこうして欲しい」という要望ですよ。


自分の日記に書いて SHARP の人の目に留まるとは思えないけど、不満がたまっているのでどこかに書き出さないと気がすまないだけです。



まず、しばらく使ってみて、SH-03B は非常に良い端末だ、と、先に書いておきます。

テンキーでメールなんて書けるか! とお困りで、でも i-mode を始めとする、いわゆる「普通の携帯」でないと受けられないサービスが多くて困る、という人には、他に選択肢はないと言って良いでしょう。


待ち受け画面から最初に表示されるメニューは、自由に組み替え可能です。

なので、良く使う機能をすぐに呼び出せます。



でも、組み替えなくても、本当によく使われる機能は最初からすぐ呼び出せるの。

日付をタッチすればスケジューラーが、時刻をタッチすればアラーム設定が呼び出されます。


だから、そういう点に不満はない。

不満は、タッチパネルを使用したユーザーインターフェイスに集中しているのです。




まず、タッチパネルは「本体内蔵メニュー」及び「Java 以外の内蔵アプリ」でしか効きません。


i-mode のトップメニューは、Flash 内蔵端末ではデフォルトで Flash で表示されますが、操作できません。

タッチパネル上にバーチャルキーボードを表示して、そこで操作するの。


この操作が最悪。

i-mode のトップメニューに関しては、設定すれば通常の HTML 表示にもできますが、そういう設定に対応していないサイトや、最初から Flash が前提のゲームなどはあきらめたほうが良い。


Java も、タッチパネルに対応した API は DoCoMo 標準で定められているようですが、プリインストールのアプリですらほとんど使っていませんので諦めるしかないです。


とはいえ、ここら辺は Flash や Java という「個々のアプリ」の問題でもあるので、仕方なく許容範囲。

技術がわかっていない人なら十分文句が出るような部分だけど、僕はプログラマーだから、ここら辺が仕方ないことは理解できる。



というわけで、問題はどんどん切り分けられて、いよいよ「インターフェイス」の詳細に入ります。


-=-=-=-=-=-=-=-=


まず、メニュー上位階層での操作方法。


SH-03B では、メニューはアイコンが3×4に並ぶことで表示されます。

これを指でタッチしてやればよい。

非常に直感的で、問題なし。




下位の階層(設定メニューなど、階層が深くなる場合)では、メニューが文字で書かれたリストになります。

動作が明らかに違うのであればアイコンで示しやすいけど、微妙な差をアイコンで示すことは難しいため、文字が中心になることは理解できます。


ここでは、指でタッチすると「選択」、選択されたものを続けてタッチすると「決定」になります。

つまり、アイコンはシングルタッチで開くが、文字リストはダブルタッチしないと開かない。


…なんか、操作が変わって気持ち悪いけど、まぁ許しましょう。

文字はアイコンより密集した表示になっているので、シングルタッチで起動してしまうと、間違えて押す場合もありますから。

一度選択して、正しいことを確認してから決定、という作法は、それなりに理にかなっている。


また、書かれていることが長くなる場合、選択されたところで横スクロール表示となります。

(いわゆる Ticker 表示)

この意味で、「選択」という動作が挟まることには一定の意味があります。




設定メニューの一番下の階層などでは、ダイアログが開いて、設定を選ばせる場合があります。

ここも文字リストになるわけですが、シングルタッチで決定です。


ダイアログは、画面の中にウィンドウを描くことで実現しているため、通常に画面に描くより表示領域が狭いです。

当然、文字が全部表示されないことは増えますし、文字リストですから選択すると横スクロール表示が始まります。

(キーボードを引き出して操作する場合には、「選択」した状態が存在する)


でも、シングルタッチで決定です。

類似内容の長い文字列で、先頭だけで区別できなかったとしても、シングルタッチで決定です。


ダイアログ、というものの性質上、意思確認すればすぐに消えるのが望ましいので、ダブルタッチは面倒くさい、と言う気持ちはわかります。

でも、先に書いたように文字リストによるメニューの操作が「文字で書かれていると誤操作しやすい」「選択しないと最後まで読めない」ためにダブルタッチで決定だった、と考えると、インターフェイスとして破綻していないか?


-=-=-=


メニューが一画面に収まらない時は、「次ページ」が存在します。

そう、画面に収まりきらない時のメニューは、ページ送りインターフェイスなのですね。


ページ送りは、タッチしたまま指を左右に滑らせる(スライド、と呼びます)ことで行います。

…基本はね。


アイコン表示のメニュー画面では、次ページが存在していることを、画面右上に三角形を表示することで示します。

でも、文字リストのメニュー画面では、画面左下に、ページ送りのボタンを表示することで示します。


前者では三角形を押すことで、後者ではボタンを使って、ページ送りすることもできます。

メニューの階層によって、作法が統一されていない。




メニューから、各種の「設定確認」等を選んだ場合、画面に収まらないほどの設定状況を表示します。

この場合も、ページ送りが発生しますが、状況によって作法が異なります。


「メール設定確認」では、文字リストによるメニュー画面と同じ作法です。

でも、一般設定の「設定状況確認」では、文字リストによるメニューとも、アイコンによるメニューとも異なる別の作法です。

画面左上には三角形は表示されず、左下のボタン表示もないため、「タッチ」でページを送ることはできません。

その代わり、左右スライドに加え、上下スライドでもページ送りできます。


iモード設定確認にいたっては、「ページ送り」ではなく、上下スクロールで内容が確認できます。

この際、右端に「スクロールバー」が存在し、背景は黒です。


カメラ画像などの詳細確認でも、上下スクロールで確認です。

しかし、この際にスクロールバーのように「上下スクロールである」ことを示すものは表示されず、背景にも普通に壁紙として設定された画像が表示されています。

(後で触れますが、実際スクロールを行っている間の背景は黒です。)



極めて混乱しています。

おそらくは、メニューから選択される「設定確認」などはアプリケーション扱いで、各アプリの制作者が異なるのでしょう。

でも、そんな「プログラマー側」の都合でユーザーが混乱するインターフェイスを作ってはいけません。

やむを得ない理由がある場合を除いて、混乱が無いように機能を作らなくては。




場合によっては、メニュー上でサブメニューを開いて操作する場合があります。

サブメニューは、画面下に「サブメニュー」と書いたボタンがあるのでそれをタッチしてもよいのですが、小さなボタンを押すよりも、「上から斜め下にスライド」させることで表示することもできます。



サブメニューは、先ほども書いた「ダイアログ」で表示されます。

ダイアログに内容が収まりきらない時は、上下にスライドすることで、縦スクロールできます。



メニューは収まらないとページ送りですが、サブメニューは縦スクロールなのです。


どうやら、メニューのような「全画面表示」を滑らかにスクロールさせるには、処理能力が足りないようです。


(iモード設定確認はスクロールしているが、背景を真っ黒にしている。写真などの詳細表示も、スクロールしていない時には背景に設定した画像が表示されるのに、スクロール開始したとたんに真っ黒になる。)



…話は脱線しますが、ここら辺に技術者の苦悩と、統一性の取れなさが垣間見えます。


iPhone のようにスムーズにスクロールするには処理能力が足りず、ページ送りインターフェイスを選んだのでしょうが、一部の技術者が「俺ならできる」と、自分の担当アプリケーション内で、勝手に技術を競い合ったようです。

あぁ、君らの技術の高さは認めるよ。でも、それで製品全体としてはちぐはぐな部品の寄せ集めになって、完成度が下っているよ!


#処理能力について弁護:iPhone の画面は 320x480、SH-03Bは 480x854。

 2.6倍ほど画面の広さが違うため、全画面での重ね合わせ付きスムーススクロールが難しいことは、SH-03B の処理能力が低いことを意味しない。

 実際、全画面ではなく、ダイアログのような小さな領域では、重ねあわせ付のスクロールをやっている。

 

…脱線終わり。



ところで、基本的には、「文字リストによるメニュー」ではサブメニューは使われません。

文字リストによるメニューでは「タッチ」によって選択が行われるため、その後のスライドによってサブメニューを開く、という操作と相性が悪いのです。



例外が、受信メールボックス一覧の画面や、iモードブラウザのURL履歴一覧画面です。


受信メールボックス一覧では、選択中のメールボックスに対する操作を、サブメニューで行えます。

URL履歴でも、選択中の URL に対する操作を行えます。


そしてまた、この2つでの操作方法が混乱しています。


URL 履歴では、タッチした瞬間に選択が行われ、そこから斜め下スライドでサブメニューが表示されます。

画面最下部に表示された URL は、そこから下にスライドを行うことができないため、この方法でサブメニューを表示することはできません。


受信メールボックス一覧では、リストの一番上に「受信トレイ」があり、その下に振分け用のフォルダが並びます。

サブメニューを開くためには、必ず「受信トレイ」よりも画面上の領域から、斜め下にスライドしなくてはなりません。

振り分け用フォルダへのタッチは、必ず選択になります。そこから斜め下スライドでサブメニューを呼び出すことはできません。


逆に、受信メールボックスへのタッチは、即選択にはなりません。

タッチしてすぐに離す、という操作をしたときのみ、選択扱いになります。



-=-=-=



SH-03B を買いたくて情報を探している方、ご愁傷様。

でも、最初に書いたように、普通の携帯でQWERTYキーボードが欲しいなら、他に選択肢はありませんよ。


SH-03B が良い機種だ、と言うのは紛れもない事実で、だからこそ僕は不満点を率直、かつ論理的にさらし挙げているのです。次の機種では改善されることを願って。




読んでいる人もそろそろうんざりしてきた事と思いますが、最後にさらに酷い話を。


i-mode での操作は更に厄介。

ここまでは「携帯内部に作りこまれた」メニューやアプリの話でしたから、これでも「タッチパネルでの使いやすさ」を考慮した作りにはなっているのです。


i-mode では、そんな考慮はありません。

小さな文字でリンクテキストが密集している中から、シングルタッチで選択して、さらにダブルタッチでリンク先へ進む。


ドコモ公式の料金確認ページなんて、1文字だけへのリンクなどが散在します。

(セキュリティのため、POST QUERY を使うために、リンクテキストではなく form ボタンになっているが、

 違和感を感じさせないために、ボタンに対応する枠付数字のように偽装してある)


これをダブルクリックすることのもどかしさ。

諦めてキーボードを引き出すと、画面は横画面になり、縦画面しか想定していない i-mode ブラウザは、画面の半分しか使用しなくなります。広い画面があるのに無駄遣い!



「前画面に戻る」時には、左スライドで数ページ前までの履歴を呼び出せたり、ブラウザとしてはなかなか頑張っているのですが…

表示文字をある程度大きくして我慢していますが、根本解決ではありません。



通常の機種では、上下ボタンでフォーカスが移動します。

だから、上下にスライドしたら同じようにフォーカス移動してくれれば…と思うのですが、無常にも画面がスクロールするだけです。


-=-=-=




…と、不満点を挙げましたが、不満を言うだけで終わるのは無責任と言うもの。


自分もプログラマーだから、「メニューと各アプリは違うプログラムになっている」ことは理解できるのです。

そして、各アプリが作法を統一しないまま作りこまれてしまった。

もしくは、プログラマーの人数が足りなくて、十分作りこめなかったのかも。


でも、それは作る側の都合。使う側には関係ない話です。



まず、最大の問題は、作法が破綻していること。

シングルタッチで決定か、ダブルタッチで決定かは統一していただきたい。


おそらく、問題の根本は、「タッチ時に選択・決定」が行われていることです。

離した時に行われるのが正しい。マウスなんかの動作だってそうなっています。



「離したら決定」を導入するだけで、問題の半分以上が解決するはず。

アイコンは今と変わらずシングルタッチで起動しますし、文字リストによるメニューでも、押した時点で選択、スライドすると選択位置変更、離したら実行、であれば、シングルタッチと同じ感覚で使ってもいいし、間違えた場合のリカバーも効く。


i-mode ブラウザも、スライドしている間「選択位置変更」と考えてもらえれば、フォーカス移動が簡単にできるわけです。


#細かな話だが、form のセレクトボックスは、一度目の「選択」で開いて、2度目はセレクトボックスから離れた場所をタッチしても、選択動作に入って欲しい。セレクトボックスの項目が狭いことがあるため。



この場合、スライドが「選択」動作に割り当てられるため、そのままではページ送りやスクロールがなくなってしまいます。

そこは、マルチタッチ可能なタッチパネルを使っているのですから、2本指タッチで。

ページ送りやスクロールは、スライドの「開始位置」などに意味はないので、2本指でもポイントしにくい、などの問題は出ません。



サブメニューを開く場合も、1本指でセレクトしてから、2本指で斜め下にスライド。これで問題なし。


#マルチタッチ操作には特許とかの問題もあるとは思うが、画像ビュワーでは2本指での拡大縮小やっているのだから…


操作作法に混乱がなくなれば、あとはアプリごとの微妙な動作の差異だけが問題ですが…

これは、プログラマーさんに頑張って、と言うより他になし (^^;;


実際、ここが一番大変だとは思いますが、今の統一感のなさは酷すぎる。




と言うわけで、愚痴は終了。

いいたいこと言って、これでやっとスッキリと携帯を使うことができます。


繰り返しになりますが、悪い携帯ではないので、次の機種に期待しています。>SHARPの方々



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V60 設計者にお会いした。  2010-03-15 09:58:44  コンピュータ

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V60 設計者にお会いした。

V60 、と言って何人の人が理解してくれるだろう?


NEC が過去に作った CPU で、非常に直交性が高いのが特徴である。



…直交性、自体が現在では死語だな。


その昔、CPU の使いやすさとは、アセンブラの使いやすさであった時代がある。

アセンブラでは、命令に対して「ソース」(元データ)と「デストネーション」(演算対象)を指定するが、CPU の設計上の都合で、ソースとデストネーションの組み合わせには制限がある。


例えば、演算対象は、そのまま演算結果の保存に使用されることが多い。

このため、デストネーションに「即値」(数値そのもの)を指定することはできない。


インテル系の CPU であれば、演算は常に「Aレジスタ」を対象に行われた。

B レジスタと A レジスタを足す、とか、メモリ内容と A レジスタを足す、と言うことはできても、メモリ内容とメモリ内容を足す、はできなかった。


直交性、というのは、このような制限がほとんどないことを意味する。

メモリ内容とメモリ内容を足すなんて当たり前だし、「A レジスタの示すメモリに格納されたデータをアドレスとみなし、そのアドレスに示したデータ」同士を足したりもできる。


これ、CPU を設計する上では、結構面倒なことなのだ。

現代の CPU は、アセンブラを直接扱うことなど考えず、「C 言語でプログラムが組めれば十分」と考えるため、直交性など考慮されない。


つまり、V60 が直交性が高い、と書いた冒頭の話は、現代においてはあまり意味を持たない。

でも、当時としては非常に画期的で高性能だったのだ。


日本の会社が作った、世界に誇れる CPU 。それが V60 だった。




いきなり話が脱線しているが、脱線ついでにもう少し。


NEC は、V30 という CPU も作っていた。こちらのほうが有名。

8086 互換で性能が上だったので、NEC は「国民機」とまで言われた PC-9801 に採用していた。


でも、8086 互換ではあるが、80286 互換ではない。そして、80286 は V30 より性能が上だ。

そのため、PC-9801 では、互換性のためにインテル CPU と V30 を同時に搭載し続けた。


で、V60 は、 V30 互換モードを持ちながら、CPU としては1から独自設計をした CPU だった。

Pentium と PowerPC くらい違うと思いねぇ。でも、互換モードを持っているのだ。



僕は今でこそフリープログラマをしているが、会社員時代に V60 で作られた基盤のプログラムをしたことがある。

その際に、V60 のコアをアクリルに封入した文鎮(?)を頂いていた。


今回、偶然から V60 の設計者の一人にお会いできることになったので、その文鎮を持ってお伺いした。


#冒頭写真がその文鎮。クリックで拡大する。

 この写真は、日記を書いたずっと後に追加した。




…と、前振り長すぎる上に、実際に会いに行ったのは大学時代の恩師です。

卒業以来15年、1度も連絡を取っていなかったのですが、このたび定年退職なさるということでパーティに誘われました。


NEC を退職後、大学で自然言語処理の研究をしており、15年ぶりにその後の研究成果などの講義も受けました。



先生に V60 の文鎮を見せたところ、「うわぁ…懐かしいねぇ。…ここがキャッシュで、ここらへんがパイプライン。ちゃんと見えるねぇ」などと感慨深げ。

ついでに「V60 は、PDP-11 を参考に設計しているんだよ」なんて、知らなかった話も教えてくれます。



近年卒業の方も先生に渡されてしばらく見た後、「すみません、これが何なのか良くわからないです」と僕のところに返却に来ました。



ちなみに、先生は V60 以前に NEC でスーパーコンピューターの設計にも携わっていました。

当時はスーパーコンピューターといえばアメリカ製で、他のどの国も速度を超えられなかった時代。


「世界一の速度を実現する」ために、まずクロック周波数が決められ、そのクロック以内に電気信号が到達できる電線の長さが定められ、全ての場所において、配線がその長さを超えないように注意しながら設計されています。

「5ナノ秒以内に信号が伝達する」信号線の長さの棒を作り、回路図に当てながら設計したそうで、この棒を「5ナノ棒」と呼んでいた、という話を大学時代に聞き、非常に面白く思ったものです。


この結果、日本は始めて演算速度世界一のコンピューターを作り、その後しばらくはアメリカと日本が追いつ追われつの速度レースを展開したのだとか。



やはり大学時代に聞いた「人月の神話」の話は…

ずっと心のどこかに引っかかっていましたが、ちゃんと書籍を読んだのは1年位前の話。


「遅れているプロジェクトに人員を投入すると、余計に遅れる」は有名な話なのですが、それ以外の細かな部分が、現在フリーのプログラマをやっている自分には勉強になりました。


特に、必要な人月を見積もる方法については納得。

フリーでやっていると、見積もり・値段交渉がしんどいのだけど、この本で後ろ盾を得て楽になりました。




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ポメラニアン  2010-04-07 17:44:25  コンピュータ 歯車

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ポメラを使う人のことをポメラニアンと言うらしい。

なるほど、なかなかうまいことを言う。



妻がポメラを購入したのは1ヶ月前。

実は、初代の発売前から気になってはいた。


元々、妻はモバギ(DOSモバ)派。

HP200LX 派だった僕が NetWalker を買ったので、妻もなにか「テキスト入力ガジェット」を欲しがっていた。


が、妻の要望では、入力もさることながら、テキストの閲覧もしたいらしい。

初代ポメラでは閲覧には適さないので、見送っていた。



QRコードも生成できる2代目が発売され、妻の要求も多少変化。

というのも、この間にKindleを購入し、PTAの仕事が忙しく携帯でのメールやり取りが増えたため。

(保育園のお母さん方は、PCが使えない人が多く、携帯にメールが来る。そして、SPAM対策でPCからの受け取りを拒否していたりする)


テキスト読みは Kindle でやるとして、QRコード生成ができれば携帯のメールが楽になるのではないか? という思惑。

しばらく悩んでいたが、1ヶ月ほど前に思い切って購入。



1ヶ月ほど使ったところだが、非常に快適らしい。

キーボードは「PCのものよりは使いにくい」が、十分に許容できる使い勝手だそうだ。

少なくとも、NetWalker とは比較にならないらしい。


#NetWalker がぐらぐらしている、とか言うのとは関係なく、キーピッチの問題。

 NetWalker は親指タイプも可能な大きさに収めているので、ピッチが狭い。

 (でも、親指タイプもやりにくいと言う中途半端さ)



QR コードの読み取りは携帯の機種を選びそうだが、妻の使っている DoCoMo の F02B では、QR コードを分割された時に自動的に「次のコードを読み取る」動作になり、分割していることが気にならない。

そして、読み取り後は簡単に「全選択」→「コピー」、MULTI ボタンでメールを同時起動して「貼り付け」で本文に貼り付けられる。


おかげで携帯メールが「使う気になる」ようになったそうだ。

これだけでも買った価値があるというもの。



妻はそれなりに人気のあるWEBページも作っているので、そのネタを書き溜めたりするのにも使う予定らしいが、忙しくてこちらはまだの模様。


#妻に怒られるのでWEBページへのリンクはしない。



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iPad を触ってみた  2010-04-14 17:01:25  コンピュータ 歯車

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知人が iPad を個人輸入で入手した。


「見てみたいですか?」と自慢したげに言うので、見せてくれるなら見ますが、と答えたら「そんな態度とって、本当は見たいんでしょう~」と良くわからないリアクションをしながら見せてくれた。

いや、それほど興味なかったから、本当に見なくても構わなかったのだが。


あまり批判すると iPhone 派の人から狙撃されそうだが、自分としては国内での iPhone 普及には当初から懐疑的である。


ガラパゴスと批判されようと、日本の携帯電話のガジェットとしてのレベルは高い。


…いや、そもそもいまどき「ガラパゴス」だなんていう人は世間に取り残されている。

この言葉は、一部の人が日本の携帯電話を批判するために使い始めたが、その後擁護派が「ガラパゴスは悪いことではない」と猛烈な反論を行ったため、ネガティブな意味は失われた。

しかし、iPad を見せてくれた知人は iPhone 派であり、iPad を見せながら話をする間中、日本の携帯を否定的な意味で「ガラケー」(ガラパゴス携帯の意味)と呼んでいた。


まぁ、ガラパゴスについては置いておき、まずは iPad のことから。




iPad を触っての第一印象は、伝え聞いていた通り重い、ということ。


ここのところ、立場により感想が異なるだろう。実際の重さは 700g。


iPhone のように常に携帯して持ち歩く、と言うことを考えていた人は「重い」と言う。

ノートパソコンのようなものを想像していた人は「軽い」と言う。

つまりは、微妙でどっちつかずの重さだということだ。



僕は iPad の話題を聞いたときから、これは持ち歩くものではなく、リビングで使うものだと思っていた。

しかし重い。うちには Kindle があるのだが、Kindle は気軽に家の中で持ち運ぶ気になる。

しかし、iPad の重さだと微妙である。リビングで使う、と決めたらそこに置きっぱなしにする機械だろう。


というのも、筐体設計の悪さが重さを余計に感じさせているのだ。

想像以上に大きい機械で、薄くて重いので、落としたら壊れそうである。

しかし、持ち手などは付いていない。うっかり手が滑って落としそうな怖さがある。これが重さを際立たせる。


iPhone とイメージ統一のため、表面をつるつるで凹凸のない形にしたのだろうが、指が引っかかるようなふくらみなり、滑り止めのざらざらなりつくってあれば、もっと軽く感じたかもしれない。


(IBM の古い機械、PT-110には、持ちやすくするためのふくらみがつけてあった。ここら辺の話、10年以上も書きたいと思ったまま置きっぱなしだ。)



片手で持って使おうとすると、重くて長い板を端っこの1点で支えることになり、余計に重く感じる。

ついしっかり掴もうとしてしまうが、そうするとタッチパネル部分に手が触れてしまうので、使えない。

もって使うなら常に両手で、と言う設計なのだろう。iPhone を片手で使っているような気楽さはない。




しかし、操作感は非常に快適であった。

iPhone でもそうだが、Jobs はこういう部分には一切妥協を許さない。


iBook など、ページ送りする時のアニメーションが、リアルタイムの演算によるものだった。

つまり、指をスライドすると、その指で紙をめくっているように動く。左右にめくるものなのに、途中で止めて上下に指を動かすと、曲げた紙の端が上下に動くように、たわみ方が変わる。


実用上はどうでもいい部分にこだわって作っている、と言うことが非常に良い。

しかし、こういうデジタルガジェットは、「実用品」と言うよりはおもちゃなのだから、このこだわりは重要だ。


GoogleMap のアプリケーションも同様の快適さ。

大きな画面で、自由に地図を動かすのは面白い。


あえて Zoom In した航空写真で、家の近所の道を辿って散歩していたら迷子になった。

普通はこんなことせずに、Zoom Out して目的地を探すのだが、軽快に動くから無駄な動きを楽しみたくなるのだ。




一番の感動は、iPhone のソフトを動かした時だった。


自分は、iPhone のソフトが動くとはいっても、それでは iPad の画面の広さは活かせないだろうし、「専用ソフトが発売されるまでの繋ぎ」程度の機能だろうと予測していた。


しかし、予想はいい意味で裏切られた。

iPhone 用に作ったソフトを iPad で動かすと、iPad の画面の広さの恩恵に預かれるのだ。


iPhone ソフトの動作環境は、互換サイズと2倍サイズの2通りが選べ、動作中でも切り替え可能である。

互換サイズで動かすと、画面の真ん中に小さなウィンドウが作られて、そこで動く。

2倍サイズにすると、ウィンドウは丁度縦横2倍になる。


ここまでは予想していた。

そして、2倍にすれば1ドットの大きさも画面の 2x2 ドットに割り振られて、ドットがカクカクと見えるものになるのだろう…と思っていた。


しかし、違う。2倍サイズの画面にすると、iPhone 用のソフトは iPad 向けに何の対応もしなくとも、2倍の解像度で美しく表示される。


具体的には、産経新聞の iPhone アプリをいじっていた時にこの現象が起こった。

産経新聞は、iPhone 向けに当日の新聞を無料で配信している。

iPhone ではかなり拡大しないと文字がつぶれて読めないのだが、iPad の2倍サイズ画面では、たくさん文字を表示したまま読めるのだ。


最初は、新聞だし、文字を並べてあるのかな、と思っていた。

ビットマップなら拡大したらギザギザが目立つが、文字データであれば、最終的には OS がレンダリングするので、拡大しても問題はない。

文字でなくとも、ベクターデータになっていても拡大に強いだろう。


しかし、そうではないようだ。iPad でも、極端に拡大を行うと、ギザギザが見える。

これは一体どういう現象だ?



同じような現象は、コミックを見ていたときにもおきた。

そして、こちらで確信した。


毎日作成される新聞ならともかく、既に紙で作られている原稿を取り込んだコミックリーダーで、ベクターデータにしてあるわけがない。

これは、ビットマップだ。iPhone - iPad の表示の仕組みでは、画面のサイズに関係なく、ビットマップを美しく表示できる仕組みが最初から備わっているのだ。


と言うことでピンと来た。

古い Mac ユーザーなら知っているだろう。Old Mac は、画面描画に QuickDraw という仕組みを使っていた。


QuickDraw は、そもそも Apple II の Pascal 用に作られた描画ライブラリだ。

特徴は、数学的に画面を構成すること。画面描画命令は画面の解像度に依存しないように作ってあり、最終的には「全体のうち、どの部分を画面に表示するか」と言う指示によって、実際の画面に反映される。


まぁ、ベクターグラフィックと基本的な概念は同じだ。それを OS の仕組みとして取り込んである、と言うことが違うだけ。


Jobs が Apple を「クビになって」から作った NeXT Computer でも、同じような仕組みが使われた。

ただし、こちらはDisplay PostScript と言い、PostScript プリンタと互換性のある方法で画面を描画する。


Adobe 社は後に、Display PostScript の技術を広く転用し、パソコン画面とプリンタで同じ見た目を実現するソフトを作成した。Adobe Acrobat だ。そのデータ形式である PDF (Portable Document File : どこにでも持っていける文章ファイル)は表示デバイスの解像度に依存しない。


現在の Mac OS X では、 QuickDraw の後継であり、Display PostScript の後継でもある、Quartz で画面を描画する。つまり、Quartz の技術は、PDF の技術と親戚筋であり、デバイスの解像度には依存しない。



さて、長い説明だったが、iPhone にも Quartz が使われている。

産経新聞は、紙面全体を大きなビットマップとして持っている。


全体を表示したいなら、ビットマップ全体を表示するように…と Quartz に指示を出す。

すると、Quartz は適切にビットマップを縮小し、画面に表示する。この際、表示デバイスの解像度を気にする必要はない。

一部を拡大したいなら、拡大したい部分を表示するように、と指示を出す。これまた、Quartz は適切にビットマップを縮小し、画面に表示する。やはりデバイスの解像度を気にすることはない。



デバイスの解像度を気にすることはない、としつこく書いているのは、これによって iPad の2倍表示モードでも、画面の広さが適切に活かされ、美しい表示になっているからだ。


最終的に、画面の広さよりも狭い部分を表示するように、と指示が出ると、今度は縮小ではなく、拡大が行われる。このときにはさすがに画面がカクカクになる。



最初からこのような美しい設計をしていたから、新しい機種を作っても互換性問題で苦しむことがないのだ。


iPhone HD の噂が出ている。

画面は丁度2倍になるそうだ。最初は、ドットを 1:2 で拡大することで互換性を取りやすくするために2倍なのだろう、と考えていた。つまり、専用ソフトが出るまでは画面の広さは活かされないだろう、と。


しかし、どうやら iPhone HD は最初から画面の広さが活かされそうだ。





以上のように、デバイスとしては iPad は良くできている。


見せてくれた知人は、こんなにすばらしいものだから、国内で発売されたらみんな買うんじゃないか、と言う。

でも、それはないだろう。


まず第一に、iPad はパソコンではない。パソコンのデータを持ち出すための、ビュワーだ。


そのため、母艦となる PC は必須だ。

しかも、WiFi 対応しているのに、母艦には WiFi で接続できない。iTune を通して、USB 接続でデータをやり取りするしかないのだ。



でも、国内では、それほど PC は普及していない。


同じ理由で、iPhone もある程度以上売れないだろう。

iPhone も iPod も、 PC を母艦として使う設計だ。

それは悪いわけではなく、小さなところでやりにくい作業は最初からやらない、そういう作業は PC でやって持ち込む、という使い分けでもある。

この使い分けによって、あの機能美を実現している。



しかし、最初に挙げたように、国内ではガラパゴスと呼ばれる携帯が普及している。

非常に高機能で、WEB やメール程度なら PC を必要としない。


…Netbook 、と呼ばれる PC の守備範囲は、携帯で十分なのだ。

そして、それが故、現在の大学生から下の世代では、マニアでなければ PC を持たない。


アメリカでは、労働世代には「必需品」の PC が、日本では必需品ではない。

そのため、PC を必須とする iPad / iPhone は、国内では普及の足がかりを持たない。



iPad は、Netbook に対する Apple からの回答だ。

しかし、PC ではない。


これが PC として動けるのであれば、iPad を母艦として iPhone を使う、なんていう若い世代が出てくるかもしれない。

その時は、国内の携帯電話の勢力図も大きく変化するかもしれない。


#もっとも、国内がいい意味で「ガラパゴス」なのは、デバイスの機能問題だけではなく、社会インフラの問題もある。

 インフラが整わない限りは、若い世代にとって携帯は手放せないだろうし、その状況で iPhoneや Android 携帯の爆発的普及はない。



翌日追記


勘違いされるといけないので書いておきますが、自分は Apple 好きです。

Mac が白黒だった頃から知っていますし、今も Mac 使ってますよ。


同時に、モバイルガジェット好きとして iPhone 類に興味がないため、もっていません。


Apple は好きだけど、他が嫌いなわけじゃない。

仕事には Windows も Linux も使うし、普段持ち歩いている Netwalker は Ubuntu Linux。


iPhone を持ってないからと言って、否定もしません。

上に書いたように、技術的に優れたところには素直に感心します。



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忙しかった  2010-05-19 15:29:03  コンピュータ 家族

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日記が1ヶ月以上空いてしまった。

いろいろと忙しかったのだ。


4月末は誕生日ラッシュ。

4月21日には次女が1歳に、25日には長女が3歳になりました。


次女の誕生日は平日だったこともあり、簡単なお祝い。

その分、長女の誕生日にはちゃんとケーキも買ってきて、ご馳走を作り、子供たちが懐いている妻の友人も呼んでお祝いをした。



ゴールデンウィーク直前、次女が風邪を惹く。

ゴールデンウィーク中、長男が風邪を惹く。

ゴールデンウィーク後、長女と妻が風邪を惹く。


子供たちは風邪を惹いても元気。38度の熱があっても走り回る。

その中でも一番症状が重かったのは長男。せっかくの連休なのに風邪を惹いたこともあり、どこも出かけられず。




5月4日になって、長男の風邪が回復。

せっかくだからどこか出かける? と聞くと、「おばあちゃんち行きたい」。

なぜおばあちゃんち? と思うが、本人が行きたいと泣き出すほどなので、母に電話をかけたところ、「今から江の島行くのよ」とのこと。


僕の母は、うちから車で30分ほどのところで、僕の兄家族と住んでいる。

そこに姉と子供が遊びに来ていたのだが、兄家族は以前からディズニーランドに行くことを計画していたので、出かけたと言う。

暇をもてあました姉の子供と一緒に、江の島見物に行くつもりだったそうだ。


長男が「おばあちゃんに会えるならどこでもいい」というので、慌てて外出準備をし、江の島に直行。



江の島まで1時間もあれば出られるところに20年も住んでいたのに、姉は江の島に行くのが初めてだと言う。

…が、連休の江の島は信じられないほど混雑していた。


あまりの混雑に子供たちから文句も出ていたが、それでも「帰るのはいや」と言うので江の島を登る。


江の島の頂上では、大道芸をやっていた。

その時やっていた人が、丁度終わるところ。最後を少し見ただけだが、子供は釘づけ。


「もっと見たい」と言うので、次の大道芸人の登場をその場で待つ。

子供が「アイス食べたい」と言うので、僕は買いに行く。


さて、15分ほどして次の演目を始めたのは、大道芸人のRYUさん


これがすごかった。

何よりも、話芸が達者だ。もちろん大道芸としての「技」も確かなのだが、それ以上に人を楽しませよう、という姿勢がしっかりしている。



いくつかの芸をやってから「もうあと2つしか芸がないので、その前に自分の得意なものを出していいですか?」という。

大道芸人がこういう会話を始めたら、投げ銭のことを言い出すに決まっている。


「得意なもの…と言っても、大道芸ではないし、四角くて小さなものなんですけど。」


と言い出すにいたって、あぁ、お金入れる箱出すんだろうなぁ、と思っていたら、出したのはルービックキューブ。

ここからが面白かった。


「これは大道芸じゃない」と言いながら、観客が心行くまでばらばらにしたものを30秒で戻してみせる。

「調子出てきたから、出すつもりなかったけど、これも出そう」とかいって、ディアブロ(空中曲ゴマ)始める。ここでまた盛り上がる。

「たいしたことない」と言いながら、手品始める。本当にたいしたことない手品だが、話芸で客を十分わかせる。


もう終わりだ、と言ってからのほうが時間が長く感じたくらいいろいろ詰め込んで、最後は難易度が明らかに高そうなことをやってのける。


子供たち大喜び。

投げ銭を持たせました。もちろん、RYUさんの希望通り、折りたたんださ!

そうしてあげてもいい、と思うくらいの舞台だったんだ。



5月8日は「大船まつり」。


地元大船の広範囲を使ったお祭りで…ことしで7回目。歴史は浅い。


保育園を代表して、長男たち年長さんが踊る、というので参加してきました。


まずはパレード。比較的先頭近くを歩く。子供たちはハッピを着て行進に参加。


「鎌倉武者行列」と題して鎧兜の人たち(市長も混ざっていたそうだ)が歩いていたり、その後ろを一輪車の軍団が走っていたり、ある意味不思議な光景。



途中で、3月末で引っ越した長男のクラスメートが見に来ていた。

子供たちが久しぶりの再開で盛り上がっていたところ、先生が「一緒に歩こう」とその子にハッピを着させる。

既に保育園外の子なのに、責任問題とかお構いなしの先生たちのフットワークの軽さが嬉しい。



予定では、大船駅から離れた地点からスタートし、駅前を通って折り返し、最初の地点の近くまで1時間のパレード。

が、実際には折り返し点まで15分。早すぎるんじゃないの? と思ったら、「その場のアドリブで」予定して居たコースを外れた。


警察の人も協力してくれているので、アドリブでも即座に車道を規制し、行列は進む。

…でも、本来のコースに戻るために、無茶なコース取りを始める。


すごく細い商店街を通り…さっき行列が通った道を横切る方向へ。案の定、まだ行列の尻尾が行進中だった。

あるけあるけゲームかよ!



行進が終わり、子供たちの踊りも無事終了。

あとは…祭りを楽しみましょう。


かき氷、焼きそば、焼きとうもろこし、肉巻きおにぎりと食べて満足し、行進中に見たJCN のブースで、ポケモンの絵が描かれた袋をもらい(中身は JCN のパンフレット…既に入会しているのだが、袋を子供が欲しがっていたのでもらいました)、満足して帰宅。




G.W.後は、先にも書いたが妻が風邪を惹く。これが重症。

熱が40度まで上がり、なかなか下らない。やっと下ったら喉の猛烈な痛みと、耳の痛み。


行きつけの耳鼻科行ったら…学会出席のため1週間休みだそうだ。

そんなわけで、妻の風邪はまだ治りきっていない。

症状を自己診断したところでは、インフルエンザにかかって、扁桃炎を併発したのではないか、とのこと。




妻は風邪で寝込み、長女も風邪で保育園を休み、自分は仕事があったが外出できない。

そこで、仕事関係者と視察に行く予定だったイベントの視察日をずらしてもらった。


5月14日、初日に行く予定を最終日にしていったのは、「第1回クラウドコンピューティングEXPO」。


…なんか偉そうな名前付いているけど、そのほか多くのコンピューター系EXPO と同時開催です。

グリーンIT EXPO とか、組み込み制御 EXPO とか、開発環境 EXPO とか…1枚の入場券で全部入れます。

そして、入場券は無料招待券が10枚位送られてきたもの。



仕事で WEB 関連の開発やっているので、クラウドコンピューティングを見に行きましょう…というのが、仕事先の社長さんの意図だったのだが、むしろ僕が見たかったのは組み込みのほう。小さい機械好きだからね。


おそらくクラウドは、「クラウド」とか偉そうなこと言いながらただの ASP なのが半分、「クラウドを支えます」とか言ってただのサーバーを展示しているのが半分、と想像していた。想像は大方あたり。

仕事先の社長さんは Amazon EC2 見たいなのが日本でも出てくることを期待して見に行ったのだが…期待はずれだったそうです。一応、数社出ていたけど、「ただのサーバー貸しと変わらないレベルで、EC2 のようなスケーラビリティがないので話にならない」そうです。


こういう EXPO にありがちな、配布している粗品を大量にもらって帰りました。子供のお土産。



5月15日には、保育園の遠足。

春の遠足は、毎年大船フラワーセンターです。


今年は晴れて暖かく、子供も大喜び。(去年は曇りで寒かった)


去年は生まれたばかりなのに連れて行った次女も、今年は芝生の上で遊んでいました。




というわけで、1ヶ月をざっと振り返りました。

常に誰かが風邪を惹いているか、イベントに出席している感じで忙しかったように思います。



実は、本日時点で次女が風邪を惹いて、保育園を休んでおります。

1ヶ月たって、別の風邪を惹いたらしい。


これがまた他の子に伝染すると、厄介なのだろうなぁ…



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サーバークラッシュ  2010-06-10 10:40:31  コンピュータ

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6月8日夕方16時ごろに、外部向けサーバーがクラッシュしたらしい。


この日は仕事で外出し、家に帰ってからは子供の相手をし、疲れてそのまま寝てしまった。

翌日仕事を始める10時ごろになり、メールが取得できなくて止まっていることに気づいた。


再起動したら、うごいた。

で、メールは読み出したのだが、どうも動きがおかしい。時々止まる。



「なんだろうな」とメンテナンス作業などを試みていたところ、昼頃完全停止。




外部向けサーバーには Sizuka を使っていた。


合計3台購入して使っていたのだが、完全ファンレスで小さな筐体に全てを収めてあるため、非常に熱を持つ。

で、熱で LSI がやられるようで、だんだんと故障していった。

外部向けに使っていたのは最後の1台。


壊れ方のパターンからして、同じ現象。




家庭内で使用しているサーバーは Xen でバーチャル化しているので、「もう一台」を用意するのは難しくない。

難しくはないのだが…いかんせん、時間がかかる。


仕事が押していて忙しい中、復旧作業。


壊れたマシンのディスク内容は、定期的にバックアップしていた。

最後のバックアップは3日前。

頻繁に更新されるメールは先ほど取得した、と考えると、ほぼ全てのデータが残っている。



でも、家庭内サーバーの CPU は Xen の「完全仮想化」には対応していない。準仮想化のみの対応だ。

外部向けマシンは古かったので、Xen の準仮想化イメージを作るのは厄介。


いっそのこと、OS は再インストール。CentOS 5.5 を入れる。

この作業が結構時間がかかる。

Xen 自体を最近いじっていないから、僕の知識が曖昧なのが主な原因。




夕方子供が帰ってくるまでに、OS 上に qmail 等の環境は構築した。

しかし、なぜかメールサーバーとして接続できない。


子供を寝かしつけてから作業再開。

メールサーバーがうまく行かないが、悩んでいるのもなんなので、DNS やらなにやら、必要なものを一通り入れる。


夜中の2時まで作業して、CentOS 5.5 がデフォルトで Firewall を設定していることに思い当たった。

外部向けサーバーだが、Firewall は別に設けてあるので不要。

Firewall 外したら問題なく動作した。


これで深夜の3時半。

翌朝も子供の面倒を見なくてはならないので、一端寝る。




子供のご飯を作るために、5時半に起き…ようとしたが、眠くておきられない。

子供のご飯は妻に任せて、6時半まで寝させてもらう。


6時半におき、子供たちを送り出す準備。

8時半に送り出したが、眠くてもう一度寝る。


9時半から再び作業。

今日は別の用件で外出があるので、10時半までしか作業できない。

(しまった、これを書いている時点で時間過ぎてる!)


なんとか、Web サーバーの設定まで完了した。


でも、仕事で必要なこまごましたツールなどはまだ入れていない。

完全復旧は今週末までかかりそう。




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別年同日の日記

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自動処理  2010-10-07 17:01:17  コンピュータ

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メイン使用している Windows XP の「メンテナンス」を自動化した。


…いや、いままでも自動化はしていたんだ。

起動中に、時間が来るとバックアップを開始したり、デフラグを開始したりしていた。


でも、ハードディスクガリガリ動かすと遅くなるからね。

起動中、ということは、大抵は僕の作業中でもあるわけだ。


実質上、Windows は「端末」であり、自宅内サーバー上のファイルをいじる形でプログラムを作成しているので、それほど害は無いと考えていたのだが、それでも遅いことは遅い。


そこで、深夜に作業をするようにした。

…しようとおもった。そしたら、これが大変。




まず、深夜に作業するには、深夜に自動で電源が入らなくてはならない。

僕が使用しているのは、もう数年前の VAIO だが、自動電源オンの機能はある。あるはずだ。だって、テレビの予約録画ができるのだもの。


…でも、この機能にアクセスすることができない。

BIOS 設定では、自動起動時間を設定できない。

おそらく、録画のために「SONY 純正のソフト」からのみ、次回の起動時間を設定できるのだろう。


#複数予約があっても「次回」の起動設定さえできれば、そこで新たな設定を行えるので、設定は1つでよい。



仕方が無いので、Wake On Lan を使うことにした。

幸い、低消費電力のサーバーを 24時間稼動しているので、cron で起動することにする。


BIOS の設定で WOL を Enable にし、Windows のシステムのプロパティ>ハードウェア>デバイスマネージャーからも、ネットーワークアダプタの設定を行う。


BIOS 設定だけでは、WOL は可能だが「どのような条件で」可能にするかを設定していないため、これらは OS 上から行うのだ。


#詳細な仕組みは知らないのだが、BIOS が設定するのは「電源 OFF 時にネットワークカードを活かしておくかどうか」だけで、詳細な設定は OS 側で指示するのだろう。

 一度指示すれば、電源を落としても通電されるので、指示が生きている、という仕組み。


#ここでの「条件」は、マジックパケットである。でないと、ping が来ても起動してしまう。





つづいて、サーバー側の設定。僕は CentOS を使用している。

/sbin/ether-wake というツールがあるので、これを使う。

(無い場合は yum install net-tools)



使用方法は、相手の MAC アドレスを入れるだけ。


#MAC アドレスは、Windows 側で調べておく。

 コマンドプロンプトで ip-config /all すればでてくる。



Windows を Sleep して、1回実験。

…よし、ちゃんと起動できた。

これで、目的の半分は達成。


cron で、深夜 2 時に起動させるようにしておく。




Windows 側の設定。

先に書いたが、すでに MyDefrag でデフラグを、Paragon Backup でバックアップを行う設定をしてある。


MyDefrag は、Windows のシステムツールにある「タスク」を使用して、定期実行するようにしてある。

これを、深夜2時5分に開始するように変更する。

(5分からにしてあるのは、起動時間を考慮してのこと)


毎週日曜日に実行するようにした。

一番、使っている可能性が低い日なので。



Paragon Backup のほうは、ソフト内から設定変更を行う。

(「タスク」にも登録されているが、これはソフトが設定したもの。ここを変更しても、上書きされてしまう)


スケジュールの「プロパティ」から、時間などをずらすだけ。

頻繁に更新する C: は、火曜日と金曜日に、D: は土曜日にバックアップすることにした。



先ほど書いた crontab をさらに書き換え、火曜日と、金~日だけ実行するようにする。



さて…。

作業終了したら、コンピューターの電源を切ってほしい。


実のところ、この情報を探すのに一番手間取った。

みんな、同じことで悩んでいるらしく、「やり方知りませんか?」という質問ばかり見つかり、答えが見つからない。


なので、ここに結論を書いておこう。


Paragon Backup のほうは簡単。

スクリプトを作成する Wizard のなかで、終了したら ShutDown する、というチェックがあるので入れればよい。

今回、僕はすでにスクリプトを組んでいたので、このスクリプトに手を加えた。


EXIT(value(v_ExitCode))


という行の上に


shutdown


と書けばよい。


これでシャットダウンしてくれる。スリープや休止はしてくれない。

ちょっと不便だけど、週に何回か再起動するのも悪くないだろう。


MyDefrag のほうは、Script フォルダ内にある、Settings.MyD を編集する。


WhenFinished(~)


という行がある。~のところは、デフォルトでは wait になっているはずだ。

wait を exit に変えると、終了後は「実行結果」のウィンドウを出して停止せずに、終了してくれる、というTips は広く知られていて、書き換えている人も多い。


ここを Shutdown にすると、シャットダウンしてくれる。

Sleep ならスリープしてくれるし、Hibernate なら休止する。




というわけで、これで完成。

深夜に時間のかかる面倒な作業を勝手に行って、終わったら即、電源を落としてくれる、はず。

(設定したばかりなので、まだ試験されていない)


翌日追記


よく考えると、上の実行順序はまずかった。


僕の場合、土日はPCを使わないことが多い。

なのに、土曜日にバックアップしてシャットダウン、日曜日にデフラグする設定にしている。


シャットダウンからは、 WOL で起動できない。WOL するなら、スリープか休止でないと。


なので、土日の実行順を逆にすることにした。

土曜日にデフラグして休止、日曜日にバックアップしてシャットダウン。


月曜日に手動で再起動かければ、火曜日のバックアップも問題なし。

(月曜休みの三連休の場合はどうするか?

 もう少し練りこんでもよいが、金曜にはバックアップされるので問題ないかな。)



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別年同日の日記

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追悼:マンデルブロ  2010-10-25 10:10:54  コンピュータ 今日は何の日

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マンデルブロ氏が亡くなった。


…って、14日に亡くなったと17日には報道されていたのに、新聞を週末にまとめ読みしている関係で、週末まで知らなかった。

大まかなニュースはテレビで把握しているけど、テレビニュースになるほど知られている人ではないからね。



知らない人のために簡単に説明すれば、「フラクタル」という数学の一分野を提唱し、作り上げた人。

マンデルブロ集合が特に有名ではあるけれど、フラクタルはもっと幅広い概念だし、図形を扱う幾何学の一分野であるために数式をそれほど使わずに易しい解説ができる一方で、研究してみると非常に奥が深く、数学的に扱いにくかった「自然」の多くが、フラクタルで扱いやすくなるという驚くような性質を持っている。




フラクタルの概念は楽しいので、いつかこのページでも取り上げたいと思っていた

なんか、このタイミングを逃すと書く機会がなくなりそうなので、近いうちに書きたい。

(仕事・私生活共に忙しいため、今すぐに、とは行かないのが辛い)



…えーっと、期待されると何だから先に書いておくと、それほど深い話は書けないよ。

応用範囲の非常に広い数学なので、十分カバーできるほどの知識を僕は持ち合わせていません。


でも、中学~大学の頃に、好きでいろいろ勉強した程度の知識を書いておきたいだけ。



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平方根  2010-11-03 16:58:34  コンピュータ

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タイガー計算機のページで、開平法について解説したところ、多くの反響を頂いた。


反響は嬉しいのだが、数学談義には答えられない。数学は好きだけど、詳しくは無いから。


しかし先日、このような意見が書き込まれていた。


【べあー】 いくらやっても計算が合わないので、√2を30桁までやってもらえませんか? (2010-11-01 17:19:19)


こういうのは数学談義ではないので、答えてあげられる。

計算手順がよくわからない、という質問は多いので(文章をよく読んでくれ、としか言いようの無いものがほとんどだが)、サンプルを提示するのはよいだろう。



もちろん、単に計算結果が知りたいということではなく、計算の途中経過を詳細に教えて欲しい、と言う意味である。

足し算、引き算が非常に多用されるので、手で書くよりもプログラムで生成したほうが正確かつ詳細な内容が書けるだろう。



…というわけで、JavaScript で、平方根を求めるプログラムを作ってみた。

求めるだけでなく、その途中経過を詳細に報告する。


で、これを使って作ったページがこちら。

「√2を30桁計算する」経過が書かれているが、非常に長いページである。



一見、普通に記述されたページに見えるが、実は JavaScript で内容を生成している。

√2の結果を表示するために長大なページを生成するとは、なんと役立たずな計算機であろうか。



計算の構造自体はたいして難しくないのだが、30桁も求めなくてはならないので、普通の変数だと有効桁数が問題となった。

javascript の変数自体には型が無いが、変数に入れられる値には当然型がある。

double で値を格納しても、10進数での有効桁数はせいぜい15桁だ。


そこで、数値は文字列として持つことにして、8桁ごとに区切って計算をするルーチンを用意した。

タイガー計算機の機能が満足できれば十分なので、足し算引き算しかできないが、「多倍長整数演算」だ。


8桁ごとに区切って数値化する際、先頭が 0 だと8進数として認識してしまうため、ゼロサプレスするためのルーチンなども必要となった。



今のところ、整数値の平方根しか計算できない。(結果は小数点以下まで表示される)

バージョンアップする機会があれば、小数点を含んでも計算できるようにしたいところ。


多倍長整数演算なので、固定小数点として扱うだけの話であるが。



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見上げてごらん、夜の星を  2011-01-31 15:38:06  コンピュータ 歯車 社会科見学 家族

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夕方5時半頃、子供たちを保育園に迎えにゆく。


夏なら7時ごろまで明るいため、子供たちが園庭で遊んでいる。

しかし、冬は5時半で既に暗い。


家に帰るのは6時過ぎ。

正月前後から、6歳の長男が「どれが星座?」と聞くようになってきた。


ある日、聞かれたときに丁度オリオン座が良く見えたため、説明。

縦に3つ星が並び、周囲を4つの星が囲む、と言う形はわかりやすい。

説明を聞いていた、3歳の長女にもわかったようだ。


これから数日、毎日のように「星三つ見えた!」と子供たちが喜んでいた。




じゃぁ、これは良い機会だ、ということで、洋光台の子供科学館へ。

行くのは10年ぶりだぁ、と思っていたら、名前が「はまぎん こども宇宙科学館」に変わっていた。そういえばネーミングライツが話題になっていた気がする。


内容も変わったのかな、と思っていたら、ほぼ変わらず。

ただ、以前は内容に「雑多」な印象があったのだが、全てを「宇宙」テーマで無理やり統合したことにより、楽しみやすくなっている。見せ方って重要ね。



最初にプラネタリウムに入って星座を見せよう、と思っていたが、上映開始まで少し時間がある。

ミュージアムショップに入ったら、何も見る前から「これ欲しい」とお土産を物色し始める。

帰りにもう一度見ようね。




プラネタリウムは長女には暗くて少し怖かったらしい。

次女(1歳8ヶ月)は、僕の膝の上で寝ていた。


しかし、星座に興味を持っている長男は大満足。

そのまま、最上階から順に見てまわる。


長男には全ての展示が面白いようだが、長女には退屈なものも多い。

ゲームのルールも理解できない年齢なので、難しい理論をゲーム仕立てで解説したものでも、面白くないんだよね。



でも、3階の「宇宙トレーニング室」は子供全員大喜び。

トレーニング室、って名前になっているけど、つまりはアスレチックだ。

ボールを転がして遊ぶ巨大おもちゃ(趣旨は重力の実験なのだけど)などもあって、多くの子供がここに長時間滞在する。


余りにも子供たちが離れようとしないため、昼時だったのをいいことに「ご飯食べに行こう」と誘い、1階のカフェスペースへ。




値段の割には量が少ないハンバーガー類を食べ、カフェを出たところでは、期間限定の科学ワークショップをやっていた。

いろいろな「科学おもちゃ」が置いてあり、希望するものをどれか一つ、作ることができる。


長男はスライムに興味を持った。

いろいろな色が置いてあって、どれがいい? と聞くと「これとこれが…」と数色選ぼうとする。

どれか1色、といわれて薄紫を選んだ。


で、長男が色を選んでいたら、なんだかよくわからないままに長女も「私はオレンジ!」と選ぶ。

そんなわけで2人ともスライムを作ることに決定。



洗濯糊に食紅を入れて混ぜ、さらにホウ砂の飽和水溶液を混ぜる。

あっという間にどろどろに固まった。スライムの完成。


「1日くらい置いてからのほうが、スライムらしく遊べるようになります」と説明を受ける。


後で遊んだら、いわゆる「スライム」よりも固めの出来だった。

日本人のスライムのイメージは、ドラクエの「ぷよぷよしたやつ」なので、固めがウケるのかもしれない。




地下2階には巨大な「ロボット」がいて、内部は滑り台になっている。

子供たちは、またここで大はしゃぎ。


ここにある、レール上をボールが転がる「芸術作品」…以前に来た時も感心したのだが、よくできている。

でも、この作品のすごさは子供にはわからないようだ。釘付けになってみているのは、主に大人。



最後に、見ていなかった2階へ。

ここにはパソコン体験コーナーがある。



…小学生の頃、まだできたばかりの「こども科学館」では、ここに FM-7 や PC-6001 が置いてあり、ゲームが動いていた。

子供たちがたくさんいて、順番待ちしないと遊べなかったっけ。


でも、今はそんな無法地帯ではない。

パソコン体験、と言っても、「室内だけ」で送受信できる、特殊なメールごっこ遊びができるようになっているだけ。

余り人気が無いようで、閑散としていた。パソコンが珍しくない世の中では「体験」程度の遊びではこどもの興味を引かないのかも知れない。



ところで、開館当時に発行された雑誌を今でも持っている。

そこでは、「横浜こども科学館」が、当時のこども科学館としては珍しくパソコンを大量に導入していることや、館内案内に NAPLPS を採用していることなどが、誇らしげにレポートされている。

なんというか…いや、個人的に懐かしいだけ。




最後にミュージアムショップへ。


最初には車のおもちゃ(太陽電池とモーターで動く。一応電気の実験)が欲しいといっていた長男は、星座早見盤付の星座の本を購入。


長女はなぜか恐竜のシールブック。恐竜なんて興味ないし、宇宙科学間には化石などの展示も無かったし、別のシールブックもあったのに、なぜかこれがいいの一点張り。

しかも、次女のお土産も「一緒のやつ買お? ね?」と次女に強要し、恐竜シールブックを2冊購入。

(まぁ、次女はなんだか判らないなりにシールで遊んで喜んでいるの良いのだが)


数時間で帰る予定だったのだが、丸一日遊んでいた。遅くなったので夕飯も外食。

そして、家に帰ったら「面白かった! 明日も行きたい!」と、長男と長女で口々に言っている。


明日は無いと思うが、そのうち科学館めぐりをすることには異論は無い父である。



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遠足とキャンプ  2011-03-13 02:04:13  コンピュータ 料理 旅行記 住まい 家族

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3月11日は、子供の保育園の「お別れ遠足」でした。


1年間一緒に過ごしたクラスメイトと、クラス毎に設定された目的地まで歩きます。

親は参加しませんが、弁当をもたせるために早起きしなくてはなりません。



3歳以上の「制服組」の目的地は毎年同じ。保育園から1時間ほど歩いたところにある、自然公園です。

このコースの丁度真ん中あたりで、うちの目の前を通ります。


なので、毎年子供たちが通る時に家の前で「後半分、がんばれ!」などと声を掛けるのを楽しみにしています。

今年は、長男が「年長さん」なので、応援する気満々。


・・・なのに、往路の応援に失敗しました。

子供たちの声が聞こえたから家をでたら、年中さんクラス。

先生に「年長さんは、もう先に行きましたよ」といわれてがっかり。


午後の復路に賭けます。




午後1時半ごろ、窓から子供たちの姿が見えたので、家をでて応援します。


うちの長男(6歳)は「もう、ここで家に帰りたい」という感じでしたが、「後で迎えに行くから、保育園まで頑張りな」と言っておきました。

「迎えって、どれくらいに来る?」と聞くので、いつもと同じで夕方に行くよ、と答えます。



子供たちも行ったし、さぁ仕事…(自宅で仕事しています)。

…1時間ほど集中して仕事をして、午後2時46分、大きな地震。



1分半ほどゆれが続きました。かなり大きいです。


ただ「長い時間揺れていた」というだけで、何ひとつモノが落ちることもありませんでした。

長いけど大きくはない? と言うと、妻は「この揺れは、遠くて大きい地震だ」と断定します。


妻は地震に敏感です。阪神大震災の際も、関東にいながら揺れを感じて「遠くで大地震が起きた」と直感したそうで。



そのすぐ後、つけていたラジオで、宮城で震度7、マグニチュード7.9、と言っています。

もっと詳細が知りたくてテレビをつけると…震源地を示す図がでていました。

しかし、その瞬間に停電。



UPS が電源停止を意味するアラームを響かせます。

UPS が役に立ったのは初めてです。サーバー2台と、家庭内の主要データを全て入れている RAID-NAS (およびバックアップ系)は生きています。


この停電の原因は何か?

配電盤を見ます。…ブレーカーは落ちていない。本物の停電か?



ともかく、100V 電源は使えない。iPod に電池で動く携帯スピーカーを接続し、ラジオを聴きます。


東京電力は案外強いので、30分以内には復旧するだろう、と考えます。

しかし、念のためサーバーをシャットダウン。


この作業の間、妻は保育園に迎えに行く準備をします。


・動いている間も情報収集できるように、携帯 AM ラジオ


・携帯ラジオと一緒に出てきた乾電池ラジオに、名前を書いた紙を貼り付け。

 (場合によっては、保育園に貸し出すつもり)


・「確かに子供を引き取りました」と示す、署名入りのメモ。

 こういう状況では情報が錯綜しやすいので、確かな証拠を残すと良い。



引き取りました、のメモなんていうのはなかなか思いつかない。

妻は大学で地学を専攻していたので、地震はある意味専門分野だ。




災害の時は車を使ってはいけない。妻と一緒に、自転車で保育園へ。

信号が消えており、いつも朝「緑のおじさん」をしてくれている近所の老人会の方が、交通整理をしていました。

停電からそれほど時間もたっておらず、誰に頼まれたわけでもないと思うのに、フットワークの軽さに脱帽。



保育園についたのは丁度3時。長女(3歳10ヶ月)はおやつ前だったようで、

「まだ食べてない。おやつ食べたい」と泣きそうです。

「家で好きなもの食べていいよ」となだめます。


#次女(1歳10ヶ月)は、おやつの準備はできていたのでもらって帰ります。

 長男は食べ終わっていました。「いただきます」をした直後に地震があったそうです。



保育園児たちは泣くこともなく、おとなしく机の下に入っていました。先生たちも冷静です。

この保育園、毎月避難訓練しているんだよね。


親も巻き込んでの「引き取り訓練」も毎年2回行われ…予定では来週土曜日が引き取り訓練でした。訓練前に本番をやることになったわけですが。




帰り道に、近所のスーパーが営業しているのが見えました。


可能であれば、食パンを買っておきたい。

長女はパン食が好きなのですが、我が家は基本的に朝食は米飯です。

ただし、「保育園が休みの日」は朝余裕があるので、パン食でも OK 。

長女は土日の朝ごはんを心待ちにしています。


そして、明日は土曜日なのです。



家に帰って妻にそういうと、妻が買い物に行ってくれることになりました。

POS は停止しているだろうから、と電卓を持って出かけます。


子供たちはその間におやつ。

珍しく早い時間に家に帰ったので、おやつの後は3人で楽しそうに遊んでいます。


…妻の帰りが遅い。やはり店は混乱はしているのだろう。



停電は30分もすれば復旧するだろう、と思っていたのですが、すでに1時間が過ぎていました。

ラジオによれば、幾つかの発電所を停止しているようです。

これは、どうやら長引きそうなパターン…



思い立って、部屋を片付けます。子供たちがおもちゃを出しっぱなしにしているので、このまま暗くなると危険です。動線確保しないと。

箱を用意して、長男にも「綺麗な片づけでなくてよいから、今遊ばないおもちゃはこの箱に入れる」ように指示を出します。



片付けている最中に、妻が戻りました。

店に入ったらレジがすごい行列だったので帰ろうと思ったら、目の前で「今店内にいる人で最後にして、閉店する」決定をしていたので、待ってでも買うことにしたのだとか。ギリギリで間にあいました。


レジが混んでいた原因は、「商品の値段がわからないから」。

電卓を持って行っても、そもそも値段がわからないから調べるのにすごく時間がかかるのね。


#権限のない「店員」レベルでは、とにかく正確な値段を調べないといけない。

 なので、客が値段を自己申請しても裏付ける必要があり、非常に時間がかかる。

 もし自分がその場にいて「権限」があるなら、とにかくお客さんの連絡先と持っていくものをメモに書かせ、後日清算する事にして、自己申請の金額で「とりあえず」販売するだろう。

 嘘をつく人もいるかもしれないが、こういう非常時には大抵この方法でうまくまわる。



ラジオで発電所が停止していると言っていたので、暗くなる前に片付けている、と告げると、妻も別の箇所を片付け始めます。


一緒に片付けながら相談。

オール電化の我が家では、このままだと夕食も作れない。

キャンプ用のストーブもあるのだが、残念ながら燃料を用意していない。


パンを買ってきてもらったので、サンドイッチでも作ろうと思うがどうか?



基本方針に異論はなかったので、僕が夕食を作ります。

この時点で4時半でしたが、早くしないと真っ暗になります。


冷蔵庫(電源が切れているので、長時間あけていてはいけない)の食材と相談します。

きゅうり、スライスチーズ、マーマレードがありました。


今朝子供たちに用意したお弁当の残りで、ゆで卵とトマトもあります。

マヨネーズもあるので、卵フィリングを作ります。



料理をしているのを見て、子供たちが寄ってきます。

いつもより早い時間に作っているので、「なんでご飯作ってんの?」と長女に聞かれます。


そこで、今電気が使えないこと、おそらく夜になっても使えないこと、そのままでは真っ暗だから、明るいうちにご飯にしてしまいたいことなどを話します。


これを聞いて、長女が泣きそうになります。

慌てて「今日は保育園で遠足だったから、今度は家の中でキャンプごっこしよう」と持ちかけます。


「キャンプは、電気を使わないで、暗い中でみんなでご飯食べるんだよ」などと教えると、ちょっと嬉しそう。



サンドイッチを作っていると知った長男が「自分ではさむの?」と聞いています。

好きな具をはさむのは、長男のお気に入りの食べ方。


でも、今日は暗い中での食事となるので、あらかじめ全部作ってしまいます。


「じゃぁ僕、組み合わせ考える」と、紙にクレヨンで「きゅうり + チーズ」とか、思いつく組み合わせを書いています。

リクエストに答えてあげたいけど、待っている余裕はないのでどんどん作ります。




長男と話しながら料理している間に、妻はなにやら始めたようです。

サンドイッチができた時点で今後の相談をしに行くと…庭で、七輪に炭火を熾していました。


「サンドイッチだけだと寂しすぎるから、温かいスープくらい作ろう」だそうです。

この行動力はありがたい。




いつもの食事の部屋とは違う、夕方でも一番明るい部屋にテーブルを出し、そこで食事にします。

妻が「いいものがあった」と、庭に埋め込んであったソーラー LED ライトを引き抜いてもって来ました。


ロウソク程度の明るさしかありませんが、真っ暗よりもずっといいです。



子供たちは食べ終わって遊び始めましたが、妻は時々戻ってくる以外は、七輪のほうでなにか作業しています。


たまたま窓から外を見たら、星空がすごく綺麗です。

街が真っ暗になることなんて、こんなときで無いとありえないですからね。



妻が戻ってきて「いつ復旧するかもわからないから、ジャガイモと玉葱煮てる」と言います。

じゃぁ、ついでに卵もゆでといて、と言うと「既にやった」とのこと。行動が早い。


そして「外、すごく星が綺麗だよ」と。

…あーあ、言っちゃった。気づいても口に出してなかったのに。


最近星座好きの長男が、外に出て星を見たがります。

長男が出るといえば、長女も出たがる。そうしたら次女も出たがる。一家でベランダに出ることになりました。


そして、七輪を見て大はしゃぎ。


「なんか焼いて食べたい!」


…急遽、お餅を焼くことになりました。




でも、外は思ったより寒くない。

お餅の香ばしい匂いを感じながら、しばし天体観測。被災地は大変なことになっているのに、のんきなものです。


お餅を食べたら、そろそろ寝る時間。


「お風呂入りたい」と長男が言い出します。

あらかじめ、今日は風呂は無理だと思う、と言っておいたのですが、遠足も行って汗をかいたのでさっぱりしたいらしい。


そこで、ジャガイモと玉葱を煮込んだお湯でタオルを絞り、体を拭くことにします。

妙にいい香りのスープで体を拭いて…翌日見たら、タオルが見事な「玉葱染め」になっていました。


そろそろ8時半。いつもの就寝時間です。(約束どおりに寝ることはあまりありませんが)

歯を磨いていると、急に明かりがつきました。電力が復帰したようです。



「キャンプごっこはこれでおしまい。電気ついたから、寝る前の絵本も読んであげよう。」


これで皆、素直にベッドに移動。

遠足の疲れと、なれない暗闇生活の気疲れで、すぐに寝てしまいました。




時々携帯がけたたましくなる緊急地震速報も、子供たちは不安がりながらも、皆で固まって抱き合っているのは楽しそうでもありました。


マグニチュードは、当初7.9でしたが、その後上方修正され8.4、8.8と上がりました。

(後日追記…13日には9.0とされました)



停電時間、およそ5時間半。自分の人生の中でも、最長の停電時間です。

我が家はほとんど被害がなかったのでのんきにしていましたが、関東でもかなり被害が出ていた、と知ったのはこの後。


我が家の被害が少ない理由の一つは、スウェーデンハウスが強固に出来ているからだと思います。

それに加えて、妻が地学をやっていたこともあって、家の中の地震対策にかなり気を使っているのもあります。


明かりは全部シーリングライトで、ペンダントライトはありません。家具は基本的に壁に固定しています。

スウェーデンハウスは窓が家に密着しているので、揺れても鳴りません。

つまり、地震があっても、それを如実に示すようなものが、何もないのです。


これらの効果で、実際の揺れ以外には「揺れている」と感じさせるものがありません。これは、心理的に非常に大きいです。



実は、この日は一瞬みぞれが降りました。

その程度には寒かったのですが、暖房をつけない状態でも、部屋の中は20度ありました。

これもスウェーデンハウスの断熱性のおかげです。


#2階のほうが少しでも明るいため、2階で過ごした。

 暖かい空気は上に上がるので、2階は1階より暖かい。

 停電によって換気が停まってしまったので、外の冷気が入らなくなった、というのも大きい。



とにかく忙しい一日でした。

子供には、おそらく一生忘れられない「遠足の日」となったでしょう。



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「輪番」停電について  2011-03-17 12:44:04  コンピュータ 歯車

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基本的にこのページは自分の日記なので、あまり他人や社会に対する非難などは書かないことにしているのだが、強い思いがあるので書いておく。




どうも、「計画停電」という言葉が独り歩きしていて、「無計画だ」とか東京電力が批判されているのだが、本質を理解していないように思える。


もともと、東電は「輪番停電」と言っているのだ。ところが、輪番と言う言葉の意味が判らなかったり、テクニカルタームだと思ってしまうような人がいるので、「計画」という別の言葉を使うようになったに過ぎない。



「輪番」は普通に使われる単語だ。近年では「当番」や「順番」などの言葉を使うことも多いので「輪番」を使うことが少なくなって入るが、概念が微妙に異なるのでわざわざ違う単語がある。


「順番」は、順の言葉の通り、一方向に当番を入れ替える事を意味するのみだが、「輪番」は輪の文字の通りサイクリック(環状)になっている。つまり、最後まで行ったら強制的に最初に戻る。


ただこれだけの言葉である。

この説明を読んで初めて知った、と言うような人は反省するように。あなた方のために、東京電力は言い直さざるを得なかったのだ。




東電の電力網と言うのは、つまり「電気回路」に過ぎない。

発電所がダメージを受け、運用を停止しているというのは、電気回路で言えば電池の電圧が下っている状態に値する。


つまり、携帯電話で言えば、電圧が少ない状態だ。


携帯電話で電圧が下ったらどうすればよいか。もちろん充電が望ましいが、それが出来ない場合の話だ。

誰もが考えるのが、無駄な機能を使わないことだろう。


誰かから連絡来る事を考え、ゲームなどで遊ぶ事を控える。カメラなどは、使おうとすると「電池容量が少ない状態では使えません」などと、システムに怒られることもある。


つまり、電圧が下っている場合は、節電することや、一部回路への電力供給を行わないことが必要なのだ。

もし無理に電力を供給すれば、システム全体が停止し、復旧の見通しを立てることも難しくなる。



携帯電話の例では説明が難しいのでたとえを変える。

「一部回路への電力供給を行わない」とは、どのような方法か?


たとえば、あなたの家でコタツと電子レンジとドライヤーを同時に使うと、ブレーカーが落ちる、と判っているとする。

コタツと電子レンジを使っている状態でドライヤーも使いたい時、どうすればよいか?


答えは簡単。コタツを切るか、電子レンジでの加熱が終わるまで待てばよい。

ただこれだけのことだ。

どこかの電力を停止すれば、その停止分を他に回せるのである。




つまり、輪番停電とは、電力が足りない時に、全体の電圧が落ちて大停電を引き起こす前に、一部の電力供給を停止して、それ以外の箇所に電力を送る、という仕組みに過ぎない。


「電力が足りない時」に行うが、それがいつ来るかは想定できないため、停電該当地区の人にとっては「急な停電」に過ぎない。


ただ、救いなのは、システム全体が停止したわけではない、ということだ。一定時間後には、他の地域の電力をカットし、それまで停止していた部分は回復する。

急な停電は困るだろうが、確実に一定時間後に回復することがあらかじめわかっていれば、対処の方法もあるだろう。



ところが、東京電力が輪番停電を「計画停電」と呼びなおした。

ここでの計画は「想定外の状態にならないこと」程度の意味に過ぎない。あくまでも、電気の番人である東京電力側の言葉だ。


しかし、多くのマスコミ(と、マスコミに煽られた一般市民)が、計画なら計画を明らかにせよという。

停電は「東京電力の送電網」を単位として行われるだろうが、そんな内部的なものではなく、市町村名などの行政の都合による単位で明らかにせよという。


震災からわずか2日(計画停電、という言葉に変えて、計画を明らかにせよといわれ始めてからは1日なかったと思う)で、送電網という東京電力の都合による単位を、行政の都合による単位に変換し、概要を公表した東京電力はよくやったと思う。

その表は「概要」に過ぎず、不十分なものだったとしても。




さらに不可解なのは、この計画停電が無事回避されたときの反応だ。

東京電力は、電力網を可能な限り維持することが仕事である。停電しない地域を少しでも多くしたいし、全体が回避できるならそれに越したことはない。


だから、時間も3時間40分のうちの最大3時間、というように幅を持って定めてある。

この時間の中で電力需要を見ながら判断をしようとしているのだ。


その時間の幅の意味がわからない人がいうのだ。

「時間になっても停電しない」と。


さらに、努力によって停電を回避できた地域の人が言うのだ。

「停電といわれていたのに、停電しない」と。



停電が回避できたのは、この文句を言った人以外(文句を言うような人は、なんの努力もしていないに違いない!)の方々の節電の努力と、ギリギリの選択を続けている東京電力の担当者の努力の賜物である。

時間になっても停電しないとか、そもそも停電が行われないと怒るのであれば、自主的に電気を消して、他の地域の方に少しでも回せばよろしい。




これを書いているのは、まだ計画停電開始から4日目である。

東電は、輪番停電については、電力的にも計画をまとめる時間的にも限られたリソースの中で、賞賛される仕事をしていると思う。


もちろん、現状を全面的に肯定できるものではない。

電力を停めることで、社会的に損失になる箇所には24時間通電を行わないといけない。

(当初は、電力網の都合でそれは難しい、と説明されていたが、2日に電車などを無停電にすることで、技術的に可能であることを明らかにした)


止むを得ない事情で、緊急避難的にシステムを大幅に変更しているのだ。

当面は変更に伴う混乱は必至だし、周辺とのすり合わせをしながら、システムを安定していくのはこれからの仕事だ。

(でも、2週間程度で、不便ではあっても社会が回るようなシステムに持って行って欲しいとは思う)



それでも、東電に振り回されるのはごめんだ! と思う人は、電気を使わない生活を心がければよい。

最初から電気が無いと思っていれば、東電に振り回された、と感じる事もないはずだ。

その分必要な人に電気が回るので、こんなにありがたいことはない。


僕は、電力の恩恵には預かりたいので、現状の東電の「計画停電」を擁護しこそすれ、責めようとは思わない。

復旧の目処も立たない停電よりは、最大でも3時間(を2回)とわかっている停電のほうがありがたいからだ。



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停電・節電  2011-04-03 00:59:11  コンピュータ 住まい 家族

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すでに世の中に山ほどの節電・停電対策情報がある。


なので、わざわざそのような情報を書こうとは思わない。

以下は、単に日記として、3月中の我が家の様子を記すものである。




3月11日の地震発生時、すぐに停電。5時間半後に復旧。


最初にやったことは、仕事先のサーバーが生きていること(サービス無停止だったこと)の確認でした。

幸い、23区内にある仕事先サーバーは停電せずに生きていた様子。


これ、後から考えたら「不慮の停電」ではなく、輪番停電が発表される以前に行われた、輪番停電ですね。

まだルールが定まっていなかったら「3時間」以上停電していた、というだけで。



この最中にやったことは、以前の日記に書いたとおり。

最初はこれが「計画的な停電」だなんて思っていなかったので、3日程度電気が来ないことを覚悟して、炭火を熾して食材煮込んでおいたりしました。



その後、土日は大丈夫だが週明けから停電せざるを得ない、との発表。また、節電に努めて欲しいとのお願い。


まず最初にやったことは、夜中に充電池をできる限り充電することでした。

他の人が電力を使っていない時間であれば電力を使っても問題ないだろうから、その時間帯の電気を充電して、電力が使用される時間帯の停電に備えたわけです。

幸い、子供のおもちゃ(プラレールなど)用と、各種電子機器向けに、単3の充電池は3ダースほどあります。


また、土日の間にサーバーを整備。

もともと、Atom を使用した省電力サーバーを2台使用し、家庭内向けの仕事用と、外向けの WEB・メールサーバーにしています。

障害耐性をつけるために両方とも Xen を使用して仮想化しており、障害時にできるだけ迅速に対応できるように、毎日仮想サーバー(の仮想ディスクイメージ)をバックアップ、さらに、互いのサーバーに rsync で送ってありました。


これを、片側に寄せます。1台の中にバーチャルサーバー2台を入れ、1台はコンセントを抜く。


また、データバックアップに使用していた RAID-NAS を停止します。

RAID-NAS には自動バックアップ用の外付けハードディスクが接続してあったので、これも停止します。


自分が使用しているメインマシンは、毎日深夜に起動してバックアップを取ったり、ディスクのデフラグをしたりしています。これを停止。

深夜だからピーク時の節電とは無関係ですが、バックアップ先が停止した NAS なので、いずれにしても無意味なのです。




この後、物流が滞り、供給量が落ちたことで、小売店は軽いパニックに陥っていました。


パニックに陥ったからこそ「いつもより少し多めに買った」人はいるようですが、棚に商品がないのは、政府や AC が言うような「買占め」のせいではなく、供給量が落ちたためです。

1週間も耐えれば、ある程度状況は改善し、2週間で「不便ながら普通に生活できる」レベルになるだろうと目算をつけました。



幸い、米は買ったばかりの上に、新聞の購読契約の更新で 4Kg ほどもらっていました。

11日が子供の遠足だったため、お弁当用にいろいろな食材も買った直後でした。

自動車のガソリンも入れた直後でしたが、できる限り車は使わないことに決めます。


お菓子が見えると子供は食べたがるので、普段のおやつ庫に少しだけ残し、保存が利くお菓子類を別の場所に移します。



非常時は情報収集が重要です。

生活をしながら常に情報を集められるように、積極的にラジオを活用。

テレビだと、見ていないとわからない情報も多いので生活ができなくなるし、何よりもこの状況下では電気を使いすぎます。


なぜ、節電を呼びかけるテレビ各社・AC が「今すぐテレビを消せ」といわないのかが不思議でしょうがない。

それを言えないのだとしたら、テレビ各社はまだ、本気で社会貢献しようとは思ってないんでしょうね。





計画停電初日である14日は、我が家地区では結局停電はなし。

でも、停電しても良いつもりで行動し、良い練習になりました。




実際の初停電は17日。13時50分からの予定でしたが、少しずれ込んで14時過ぎから。

これも、停電を予定した行動を取っていました。

自宅で仕事をしているので、停電したら何もできません。そこで、停電中でも街で買い物ができるのか、視察に行きます。

震災後、本格的な買い物に行くのは初めて。(軽い買い物は近所の店などでやっていました)



…大船と言う街は面白いところで、普段から POS 等を使わずに電卓で計算している店が多いです。

大きくて品揃えが豊かで、かつ安い八百屋は、普段から電卓計算なので、停電でも混乱はないはず。


行ってみると、予想通り普通に営業していました。

この日は、福島産の苺が大安売りだったので買います。大粒で揃ったものが、4パック1箱で450円。

風評被害などで安くなっている、と噂に聞いた葉物野菜は普通の値段でした。買おうと思っていたのに。



普段 POS を使用している別の八百屋は、営業を続けてはいるけど多少客捌きが停滞気味。

肉屋のうち、普段使っている店は停電中は閉店。別の店は、店の奥から在庫を出してきて、路上販売に切り替えました。


他にもいろいろと視察し、仕事にならない停電中に買出しにでるのは可能だ、と判断。

もっとも、この判断は、その後今まで役に立っていません(笑)。昼に停電したのはこれ1回限りでしたから。




この日は寒く、「いっそうの節電を」と呼びかけていたため、居間のテレビ周辺にある、LAN の HUB 、無線 LAN ステーション、 Wii を、コンセントから引き抜いた。(テレビと HDD レコーダは活きている)


また、2階においてある2台目テレビと、その周辺にある、 LAN の HUB 、iMac 、 PS3 をコンセントから引き抜いた。



節電のためではなく、24時間換気の電源も切った。

昼間エアコンなしで過ごすのは少し寒いが、外気が流入しなければ多少暖気を保てる。


ただし、換気を切りっぱなしは危険なので、深夜に電源を入れて、ついでにエアコン暖房もかけさせてもらう。

スウェーデンハウスなら、最低気温 0 度の日でも、これでなんとか過ごせる。




次は翌日、18日の18時20分から。

夜にかかるので、子供にあらかじめ予告しておき、早めに保育園に迎えに行って、明るいうちに風呂に入ってしまいます。


風呂に入れている間に妻が夕食の準備。実はまだ電気はつくのですが、途中で暗くなると怖がるかもしれない、と考えて、最初から「キャンプごっこ」で電気を使わずに食べます。

これは子供が結構喜んでいました。


そして、7時前に停電。

食事後は、将来子供部屋にする予定で、今は広い遊び場にしている部屋に移動します。

地震当日も、夜の暗い時間はこの部屋で過ごしたためです。あまり物を置いていないので、暗くても危険が少ないのです。


窓から見える月が、非常に綺麗でした。満月の少し前かな、と言う感じ。非常に明るいです。

満月が明るい、ということはちゃんと知っているのだけど、それにしても明るく感じる。周囲が暗いとこんなにも違うものか。


…後で知ったことですが、2日後が本当の満月で、しかも地球に一番近い「近星点」だったのですね。明るいわけです。



この日はそれなりに雲があり、月を隠すことも多かったのですが、子供たちは「お月様」を待ちながら、楽しい時間を過ごしました。

そして、窓の外の月を見ながら寝られるところに布団を敷くと、3人仲良く眠りにつきました。


実は、寝る直前の8時半頃に、停電が終了したのは気づいたのだけどね。

長男も気づいたようですが、妹たちが寝かかっているのを気遣って、電気をつけたいとは言いませんでした。




そして、23日。こちらも18時20分から。

夜の停電も3度目ともなるとなれたもので、子供たちも騒ぐことなく協力します。


18日は、妻は時間の都合もあり、暗くなってから風呂に入りました。

長男(6歳)が「暗いお風呂入ってみたい」というので、23日は風呂のスケジュールだけ多少異なります。


#後で聞いたら、暗いお風呂は「思ったより怖かった」らしいです。



この日は満月も過ぎた上に曇りがちなので、早い時間の綺麗な月には期待できません。

そこで、「電池節約のため」なるべく使わなかった懐中電灯の使用を解禁します。


食事も、天井に懐中電灯を吊り下げます。

いつもはガーデンライトで食事をしていたのですが、少し明るめ。


この懐中電灯の明かりが楽しいようなので、食事の後も部屋を移動せず、テーブルなどを端に寄せて居間で遊びます。

これは、長男と妻が風呂を出るのを待つ意味合いもあったので、その後はいつもの広い部屋に移動。


懐中電灯は2台あったのですが、妻が「取って置きの」1台を取り出してきます。

…えーと、妻がファンクラブに入っている「とある歌手」の実家の電気屋さんで買った懐中電灯。

だからどうした、と言うわけではないのですが、なんとなくファングッズで未開封。


3台で部屋を隅から照らすと、かなり明るくなりました。

僕が影絵遊びをしてみせると、長男も真似をします。

…どうもわかってなくて、ただ光を遮って暗いだけだったりもしますが。




3月中は、我が家地域で実行された計画停電はこの3回のみ。

震災当日の停電を含めて、夜3回、昼1回ですね。



その後の停電はありませんが、長女(3歳)は「何で停電無いの!」と怒ります。

暗い中での食事が気に入って、またやりたい様子。


一度など、長女が強攻策に出て、食事中に勝手に電気を消しました。これはこれで面白かったし、節電は悪いことではないのでそのまま食事をしましたが。






今日(4月2日)、子供たちが懐いている、妻の大学時代の友人が遊びに来ました。

本当は12日に来てもらう予定だったのですが、その後のびのびになっていたのです。


妻の友人の住んでいる場所では、まだ計画停電が1度も実行されていないそうです。

そして、計画停電のグループ分けでは、2つのグループにまたがって該当する地区で、自分の家がどちらに属するのがわからないとか。


備えはしているそうなのですが、なにぶんまだ1度も停電を経験していないので、乗り切れるかどうかに多少の不安があるとか。

グループが不明なままなのも不安の種で、1度でも停電してくれればグループが判明するのに、と言っていました。



うちの地域の、計画停電3回が多いのか少ないのかは知りません。

でも、停電しない地域の人が喜んでいるのかといえば、そうではないのだなぁ、と思いました。




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