今週頭の13日月曜日、成人の日で休日だったが、ちょっと鎌倉散策に出かけた。
長女はこの日から修学旅行。次女は受験生なので祝日でも塾へ。
長男は家にいるが、そろそろ大学の試験なので家で勉強。
で、妻と二人で、初詣を兼ねて出かけた。
あ、初詣はちゃんと元日に、地元神社に行ってますよ。
昨年12月に、それまで歩いたことが無かった山道を歩いた。
この時に、遠いと思っていたところが、我が家から結構近いことに気づいた。
車で行ったら、大きく迂回して30分以上かかるところ。
ところが、山に入ってしまえば歩いて 30分だった。
もっとも、山に入るまでで 20分程度歩かないといけないのだけど。
山の入り口まで自転車で行き、そこに自転車を置いておくことにした。帰りは逆順で。
これだと、車で行くより気が楽だ。
さて、今回の目的は鎌倉宮。
12月に歩いたときも鎌倉宮に立ち寄った。
ここには「身代わり様」という木像があり、自分の悪いところを撫でると、身代わりになってくれて自分は治るという。
…身代わり地蔵の類って、全国どこでもあるよね。
ところが、妻が昨年1年近く、筋を違えて肩が痛いのが治らなかったのが、身代わり様を撫でてからすぐに治ったのだ。
超常的な力で治った、とは思わない。何か原因があったのだろう。でも原因がわからない。
わからないなら、身代わり様のおかげってことにしておこう。
ただ、一つ気がかりなことがあった。
身代わり様、お賽銭箱があったのに、お金いれていないのだ。本堂の方にお賽銭入れたからいいよね、ってお金も入れずに撫でさせてもらった。
今回、直してもらったのだからちゃんとお礼参りしよう、という目的で初詣に行ったのだった。
僕も妻も信心深くはないので、本堂にお賽銭入れたと言っても、たしか二人で20円だったと思う。
まぁ、今回は初詣も兼ねるし、たっぷりお礼しよう。妻は300円、僕は別にお礼ではないので100円で。
これとは別に、本堂にも100円づつ入れたので、鎌倉宮には二人で600円お賽銭を投げたことになる。
12月の散策は、実は後の予定があって時間に追われた散策だった。
そのため、この周辺をゆっくり見ていない。
せっかくなので散策しよう…と少し歩くと、荏柄天神があった。
お参りする。
鎌倉宮よりにぎわっている、と思ったが、妻に「受験シーズンだから」と言われて納得した。
天神様は学問の神様だからね。
そして、神社の隅に「絵筆塚」があった。
あ、これ、ここだったのか。鎌倉のどこぞにあると聞いたことはあったが、はじめて見た。
有名漫画家がみんなで「河童の絵」を描いて建立したもの。
正面の一番見やすいところには、河童に変装する道具をもった ドラえもん がいる。
唐突に思えるが、2つの由来がある。
一つは、天神様が「学問の神様」だということ。
古くは学問の象徴が筆だった。使い古した筆などを奉納して供養してもらう習わしがある。
そしてもう一つ。
筆供養の一環として、手塚治虫以前の時代の漫画家さんが「かっぱ筆塚」を建立しているのだ。
普通にいろいろな漫画を描いていた方だが、特にヒットだったのが河童を描いた漫画だった。
それで「かっぱ筆塚」なのだ。
さすがに古すぎて僕もよく知らない。黄桜酒造の河童の絵を描いていた「初代」の人だそうだ。
現在の河童の絵は2代目の方が描いたものだが、この2代目もすでに亡くなっている。
で、最初の話に戻る。
漫画は手塚治虫以前と以降で全然違うものになったが、「以前」の人がここに筆供養の塚を作っている。
そこで、「以降」の漫画家 154人が連名で、新たな絵筆塚を作ったのだ。
絵筆塚が建立されたのは平成元年。この年に手塚治虫は無くなっているが、絵筆塚には河童に扮した鉄腕アトムも描かれている。もちろん手塚治虫が描いたもの。
黄桜の2代目の絵を描いている方も、もちろん描いている。「昭和の有名漫画家」がみんなで河童のイラストを描いた、珍しい共作物だと言えるだろう。
もう一つ、覚園寺にもお参りしてきたが…
ここは、奥に本堂があって、そちらに行くのに拝観料が必要だったので、奥には行っていない。
しかし、その手前、無料で拝観できる部分でも、鎌倉時代に作られた仏像三体を見ることができる。
せっかくなので、ここでもお賽銭を。
神社仏閣巡りでこんなにお賽銭を出したのは初めてだ。
(もちろん、荏柄天神でも出しています)
この日の鎌倉散策はこれで終了。散策時間は1時間半程度。
移動時間含め、2時間弱でした。
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