今日は、レイ・トムリンソンの命日(2016)
昨年亡くなったので、1周忌です。
インターネット初期の…というか、インターネットを形作ったプログラマーの一人です。
まだ「ネットワーク」で何ができるかわからなかった頃、ネットワークを使って「いろんなものを送る」実験をしているのね。
ネットワークは、当然のことながら「文字」を送れるように設計されました。
それ以前から、テレタイプを電話線越しにコンピューターに接続して使う、というようなことは出来ました。
これでできることは、文字を送るだけ。だから、最初のコンピューターネットワークも、同じようなことができるように設計されたのです。
でも、彼はそのネットワークで「ファイル」を送る方法を作り出しました。
そして、文字を送るプログラムに、ファイルを送るプログラムを組み込み、「相手がいない時でも、相手に送った文字メッセージをファイルとして残す」プログラムを作り上げます。
当初は非常に簡単な仕組みだったのですが、便利で多くの人に使われたため、彼自身がさらに便利にするための仕様を策定しています。
この策定段階では紆余曲折あるのですが、最終的に完成したのが RFC 821 。「SMTP」です。
現在の電子メールの、一番最初の仕様です。
彼の同僚は、ネットワークで「プログラム」を送る方法を作り出しました。
単にプログラムの「ファイル」を送り付けるのではないよ。
そんなことは、彼の作った「ファイルを送るプログラム」でできるのだから。
そうではなくて、マシンAで動いていたプログラムが、マシンBに移動して動作を続けるのです。
レイ・トムリンソンは、このプログラムに「いたずら」を加え、「移動」の部分を「コピー」にしました。
プログラムは、マシンAとBの両方で動き続けます。
コンピューターからコンピューターへと「感染」しながら増殖するプログラム…世界最初の「コンピューターウィルス」でした。
彼は、このプログラムを除去するための、いわゆる「ワクチン」も同時に作成しています。
以上の話、詳細は以前に書いた誕生日記事をご覧ください。
同じテーマの日記(最近の一覧)
別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |