2014年07月02日の日記です


ダグラス・エンゲルバートの命日(2013)  2014-07-02 19:24:15  コンピュータ 今日は何の日

今日はダグラス・エンゲルバートの命日(2013)。


一周忌です。

昨年追悼文かいたので、そちらも参照のこと。


50年代の画面技術も彼に関係の深い話です。




さて、一昨日はブッシュの命日

昨日は、ブッシュが「MEMEX」の構想を発表した日でした。


そして今日命日のダグラス・エンゲルバートは、MEMEX を実現しようとした、最初の一人。

「今日は何の日」で3日連続で話ができるとは思いませんでした。



ブッシュは、情報を記録する最先端メディアであったマイクロフィルムと、情報を整理する最先端メディアであったパンチカードを組み合わせたようなもの、として MEMEX を構想しました。


ブッシュ自身は、若いころに「デジタル計算機」の限界を感じ、機械式アナログコンピューターを作った人です。

その経験から、デジタルコンピューターなんて信じていませんでした。


でも、エンゲルバートは海軍のレーダー技師で、SAGE を使った経験から「コンピューターを使えば、情報の記憶と整理の両方が可能である」ことに気が付きます。

これを使えば MEMEX が実現できるでしょう。


そして彼は NLS を作りました。

世界初の、コンピューターで文章を執筆し、推敲し、共有できる環境です。


このために、彼は(正確には彼と仲間たちは)世界初をたくさん考案しています。

一番有名なのは「マウスの発明者」ですが、ディスプレイ、ワープロ、GUI、メール、チャット…などなど。


MEMEX の「トレイル」…現在では「ハイパーリンク」と呼ばれているものに相当するものはありません。

でも、MEMEX では「マイクロフィルムによって友人と情報を共有できる」としていた情報を、オンラインで共有しながら会議ができるようになりました。




エンゲルバートは NLS を大々的に発表します。

この「伝説のデモ」の聴衆の中に、アラン・ケイもいました。

直接見たわけではないようですが、テッド・ネルソンにも影響を与えました。



エンゲルバートの NLS は、使いやすくしようと頑張っていたのですが、実はまだまだ非常に使い方の難しい、技術偏重のシステムでした。


アラン・ケイは、NLS に触発されながらも MEMEX の目指した「我々の考えるように」使えるシステムをめざして研究を開始します。

テッドネルソンは、NLS に足りないもの…情報を繋げる「トレイル」を、コンピューター上に取り入れる方法を考え、マイクロフィルムではとても実現できなかった「ハイパーテキスト」に辿りつきます。


現在の WEB は、アランケイの目指した「使いやすいシステム」と、テッドネルソンの目指した「ハイパーテキスト」の上に作られた…今すぐ実現しそうな機能だけで作られた、小さな箱庭。



…違うもので比較ができません、というのであればよいのですが、残念ながら WEB は、先行する研究者の考えたもののサブセットに過ぎません。


サブセットでも十分便利ではあるけど、問題がいろいろあるのもまた事実。

いつか、新しい技術で解決されると思いますが、その方向性を見極めるためにも、先人たちの研究には敬意を払っておくべきでしょう。




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