前回、大学時代に書いていた夢日記を発掘したことと、特に公開するつもりはない、ということを書いた。
公開しないのは「夢の話なんて聞いても面白くないでしょ?」と思ったからなのだが、そういえば「夢十夜」とか、「夢」とか「ねじ式」とか、夢の話だけど、作品として成立しているものもある。
そう思いなおしたので、舌の根も乾かないうちに、また過去に書いた夢日記を公開してみる。
1991年の8月12日に見た夢のようだ。大学2年生の時。
基本的に過去に書いたままだが、誤字などは修正している。
僕が街を歩いていると、何だか薄く煙が流れているようなところを横切った。
煙は黄色い色をしている。この時は気にも止めなかった。
しかし、やがて街全体をこの煙が覆い始める。(首都消失のように)
その時、僕は友達と自分の部屋にいた。
部屋の窓は閉めていたので、この煙は入ってこない。
しかし、やがて窓の隙間から煙が染み込んできて、友達が吸ってしまう。
すると、その友達は吸血鬼のようになってしまうのだ。
(この煙を吸った物たちは、煙を常に吸い続けなくては死んでしまう。
また、まだ煙を吸っていない物に対して、煙を吸わせようとする。)
みんなが煙を吸わせようとするので、私は部屋から逃げ出し、扉を閉める。
外側から一生懸命扉を押え、すでに部屋の中に入って来ている煙が、こちらにこないようにする。
しかし、どうしても少しは漏れてくる。私はそれを吸ってしまった。
・・・しかし、何も変化は起きない。
どうやら、街で薄い気体を吸った時に、体に抵抗力ができたようだ。
やがて私は下の階におり、そろそろと居間の扉を開け、中を覗く。
すでにそこには煙が充満し、家族は皆、吸血鬼化していた。
そっと扉を閉めようとするこちらに、父が気が付き、煙を吸わせようと追い掛けてくる。
慌ててまた自分の部屋に戻り、(先程の友達はいなく、部屋の中は汚染されていない)
扉を閉める。
しかし、向こうからは開けようとして扉がガタガタ音を立てる。
やがて、急に力が消え、扉を開けてみると誰もいない。
窓から外を見ると、煙は晴れてきていて、太陽が見える。
常に煙を吸い続けなくてはいけない吸血鬼は、死んだのだ。
まだ警戒しながら部屋を出る。
足もとに貝殻に真珠をはめこんだイヤリングが落ちている。(貝はボロボロで黒ずんでいる。)
吸血鬼は、死んだ後に一対のイヤリングを残すのだ。
そこここにイヤリングが散らばっている。みんな死んでしまったのだ。
1人になってしまった。
階段をおりてトイレの前まで行くと、そこに、とても綺麗な、薄い水色に輝くイヤリングが
落ちていた。
吸血鬼になっているのに私に煙を吸わせようとせず、逃げるのを手伝ってくれた女性がいたっけ。
私は思い出していた。
貝殻の綺麗さは、心の綺麗さを表わす。
このイヤリングは彼女に違いないと、私は直感した。
なんか、最後の部分とか非常に文学的な感じだ。
この夢を書き留めておきたくて、夢日記を書き始めたようだ。
ところで、1か月ほど前に「夢日記をつけると気が狂う」という都市伝説を知りました。
リンク先の人は、実験として夢日記をつけていて、実際自分がおかしくなっていったので中止したらしいのだけど…
僕、3年間書いてました。全然問題なし。
しかし、自分ではもっと短期間だったと思っていたよ…
夢は突拍子もなくて面白かったから書いていたのだけど、夢日記書いていると、「後で書くためによく覚えておこう」って、夢の中で冷静になってしまうのね。
そして、夢の中で、次の展開とかを冷静にコントロールできてしまう。
これでは、突拍子もない展開にはならなくて、面白くない。
そんなわけで、夢日記をつけるのはやめました。
また気が向いたら、別の日の夢を書くかも。
(最近この日記に書く内容もあまりないので…
仕事の話は守秘義務もあり書きにくいし、子供たちが忙しくて家族でお出かけもないので)
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