2018年08月26日の日記です


五年次社員研修  2018-08-26 18:08:07  業界記

確か夏の話だったと思います。

「五年次社員研修」が行われました。


入社5年目の社員の研修です。

僕は 1994年入社。この時が「1年目」ですから、1998年は5年目にあたります。


一応、5年目の社員は全員参加。

全員一斉ではなくて、人事から「参加してください」と日程が送られてきたら参加します。



どうしても忙しくて、この日程などが合わない場合、理由を添えて「不参加」にすることもできました。


でもね、AM1研の人は、ほとんど不参加。

先輩なんかに聞いても、「参加しても無意味」と言われて、ほとんどの人が参加しません。


しかし、じゃぁどう無意味なのかと聞くと、先輩も参加していないので知らないという…

参加したことがある人がほとんどいないのに「無意味」ってことにされて誰も参加しないという、不思議な研修でした。



僕はこういうのは参加してみたくなる性格。

当時のセガ会長が書いて、全社員に配布された本もちゃんと読んだしね


#そういえば、業界記としてはこの話書いてなかった。

 そういう本があって、誰も読もうとしなかったけど僕は読んだのね。

 詳しくはリンク先に。


そんなわけで、1泊2日の研修に出かけたのです。




研修内容については、それほど面白くないのでざっくりまとめましょう。


まず、チーム分けがなされます。

セガはいろいろな部署があるので、さまざまな部署の人間が集まるようなチームに。


店舗運営、事務、営業、工場、開発…

いや、確かに開発から来ている人は少なかったかも。


まぁ、そういう人が集まってチームを作り、最初にやったのは「ゲーム」だったと思います。


チーム同士がライバル会社となって、売り上げを競うゲーム。


条件が明らかにされてない糞ゲーですけどね。

後で考えると、わざとそういう設定になっているのだけど。


司会者が非常にふんわりとした仕様で、作るべき「製品」の概要を示します。

みんなで、渡された紙を材料として、その場にある道具で、限られた時間で製品を作らないといけない。


はっきり言って、何を作ればいいのかもわからない。

でも、1ターン終わったところで、「実はこういうものを作ってほしかった」と明かされます。



…つまりは、要求がはっきりしていないクライアントがいて、動いてから次々仕様変更が来る状態なのですね。

それに対して、臨機応変に対応して、できるだけチームの利益を上げなくてはならない。


その後のターンでも、終わるたびに「実はこう」が繰り返されますし、チームごとに渡されている道具なども均一ではない。

最初からチームの有利・不利が違っていて、競争するゲームとしては成立していないんです。



でもどうやら、無理難題に対して、その場にいる人たちで話し合いながら難局を乗り越える…という工夫をさせるのがこのゲームの主眼だったようです。

競争結果は、結構どうでもいい。




その後、ゲームで仲良くなったところで、各部署から来た人間同士で、自分の部署が何をやっているかなどの紹介をしあいます。

普段は部署内にいるから「当たり前」のことを、それを知らない人に説明しないといけないんですね。


後で考えると、これには二つの効果があります。

1つは、冷静に自分の部署の良いところ・悪いところを見つめなおす効果。

もう1つは、社内には知らない部署がたくさんあるのだ、ということを知る機会。


確か1日目はここまで。




翌日、5年前を思い出して、自分が会社に入った時の目標などを文章にまとめてください、と言われます。

さらに、その目標に対して現状はどうなっているのか、今後はどうしていくべきかなどをまとめます。


その後、せっかく仲良くなったのだから名刺交換会とか、歓談の場は設けられたと思うのだけど、これで日程終了。




入社5年目くらいの社員になると、退社・転職率が高まるのだそうです。


正直なところ、3年目くらいまでは、会社が金をかけて「教育している」期間。

だからこそ、3年目までは仕事はぬるい。

4年目くらいから大事な仕事を任されるようになる。


それだって、やっと大事な仕事を任せられる、という程度で、上手にこなせるわけではありません。

会社にとって利益となるのは、5年目くらいから。


ところが、本人にとっては、仕事が重責に感じ始めるころでもあるのです。

この頃の退社率が一番高く、会社にとってはこの頃に退社されると「教育に金は使ったのに、利益を上げられていない」状態で、一番損が大きい。


五年次社員研修とは、この退社を防ぐための施策でした。



一人で仕事を抱え込むことが増えてくる頃に、チームで工夫することで利益を目指せるのだ…ということを、ゲームを通じて教える。


嫌になり始めている自分の部署を、他の人に紹介することでいい面・悪い面両方に目を向けさせる。

嫌な面だって、「なんとなく嫌」なのではなく、改善すべきポイントがわかれば乗り越えられます。


場合によっては、他の人の紹介してくれた職場に配置転換という手だってあるのです。


さらに、入社当初の目標を思い出させることで、モチベーションを回復させる。

これからも仕事を続けるべく、新たな目標を持たせる。



なるほど、なかなか理にかなった研修内容です。




でも、僕は入社時の目標は「ある程度仕事を学んだら、独立したい」だったんですね。

そのためにコツコツ貯金してきた。当時は、有限会社作るのには300万円必要でしたから。


#1998年当時は、会社を設立するには有限会社で300万円、株式会社なら1000万円の資本金が必要でした。

 2006年に会社法が改正されて、現在は資本金 1円から会社を興せます。



で、思い出したわけです。


そうだ、独立に向けて準備しなくちゃ。

すでに貯金は出来ている。後は実現に向けての準備だけ。



いつか独立する、ということが夢だったので、独立して何をするのかとか、どうすれば独立できるのかとか、そういうことを考えていませんでした。

この研修の後、仕事内容を考えたり、会社設立の方法を勉強したり、具体的に動き出していくことになります。


「退社させないための研修」だったはずなのですが、僕に限っていえば、この研修は逆効果でした。




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