W-ZERO3 [es]を購入して数日。
最初の感想を書いておこう。
なお、すでに同様の日記は世の中に五万とあるので、あまり参考になるものではないと最初に断っておきます。
入手して最初にやろうと思ったのが、現在使用している携帯からの電話番号帳移行。
移行といっても、たいした分量はないので手打ちで十分。
ところが、まず電話帳への登録でつまづく。
やっぱりこれは、普通の携帯電話ではないのね。
「連絡先」というツールがあり、そこに電話番号だけでなく、住所やら顔写真やら、なんでもかんでも書いて置けるようになっている。
電話番号が携帯・自宅・勤務先・PHS …などなど、大量にかけるのは結構いいかも。
それに、「その人に対して」友人だとか仕事相手だとか、複数のステータスを付けられる。
普通の携帯電話では単純なフォルダ別け(ステータスをひとつしか付けられない)が多いので、これがなかなか便利。
で、とりあえずある程度入力してみて、妻にメールを送ろうとする。
…ここでまたつまづく。
「連絡先」から「メールを送る」ための機能がないのね。
先にメールを開いてから「連絡先参照」はできるのだけど。
#「連絡先」から電話をかけることは出来る。
ちなみに、ここでいう「メール」とは、「W-ZERO3メール」または「OutLook」などのEメールのこと。
Willcom のショートメールに当たる「ライトメール」は連絡先から作成可能。
さらに、W-ZERO3 の電話番号を教えようとしてつまづく。
普通の携帯なら、決定ボタン(4方向ボタンの中央)を押して「0」キーで電話番号が表示されるけど、それがない。
受話キーを押して「電話モード」にしてからメニューを開いて「自局番号表示」で表示できる。
というわけで、携帯電話の基本的機能を使おうとしただけで、全然違う世界だと言うことがわかるわけです。
で、早速ソフトを拾ってきてインストール。
まずは、仕事で必要なものから。
PocketPuttyは必須。
いつ、どこででも家のサーバーに入れる、ということで es を購入したのだから。
#ほぼ日刊状態でバージョンアップされているので、上のリンクはすぐに古くなると思う。
インストールのために、ファイルをいじる必要が必ずある。
標準のExplorerではいろいろと出来ないこともあるので、定番だと言うGSFinder+ for HTC Universalを持ってくる。
PocketPutty で家のマシンにログインしようとしたら、いちいちダイアルアップの操作をしないといけないことに気づいた。
自動ダイアルアップを行ってくれるソフトがあるので入れる。
ついで、「パケット通信中はアンテナの感度を表示しない」という謎の仕様を修整してくれるソフトも入れる。
通信中だからこそ、感度が気になるのにね。
とりあえず仕事環境は整ったのだが、電話として使いにくい、という問題は全然解消していない。
そもそも WinMobile5 (以下 WM5 : 古くは Windows CE、PocketPC と呼ばれていたもの) 端末をいじったこと無かったので知らないことだらけだったのだけど、携帯電話で言うところの「待ち受け画面」は、Today と言って WM5 の初期画面に当たるものだったのね。
で、この画面はプラグイン構造になっていて、画面に「いろいろな」表示を行うソフトがいっぱい作られている。
WM5 汎用のものも使えるし、W-ZERO3 用に作られているものも多い。
ここら辺のものを使い、画面をカスタマイズ。
とりあえずはシンプルに、標準のものも外して以下の二つのソフトだけの表示に。
さらに、さすが Windows というべきか、レジストリをいじることでいろいろと機能をチューンできる。
単純なレジストリエディタも発表されているけど、まとめて設定を行ってくれる便利ツールもいろいろと発表されている。
そうそう、標準で入っている ATOK だが、非常に困ったことに OFF に出来ない。
これでは家のマシンにログインしても、とても使い物にならない。
これは実は「ATOK 自体は普通にキー操作で OFF に出来る機能を持っているが、W-ZERO3 ではそのためのキーが入力できない」ことに起因する問題らしい。
ATOK OFF のキー操作はレジストリで変更できるそうで、レジストリをいじるついでにここら辺もチューンする。
#これ、画面下の入力状態表示は変わらないまま、画面上の表示だけが半角になります。
最初、うまく書き換えられてないのかと思って悩みました。
いろいろソフトをインストールし始めたら、ラウンチャが欲しくなった。
WM5 は Windows なので、「スタート」メニューからプログラムを呼び出せるようにはなっているが、使いやすいとはいえない。
いろいろ試してみたけど、最終的に YTaskMgr に落ち着いた。
決め手は、ラウンチャだけでなくタスク管理機能なども持っていたことかな。
いろいろ探していた時にctrlswapminiというソフトを発見。
これもなかなか便利そうなので入れる。
元々は、名前の通り「CTRL キーを入れ替える」ソフトだったらしい。
しかし、今は「es のテンキーを、まともなテンキーとして使うためのソフト」になっている。
これは他のソフトに比べて説明が必要だが、携帯電話のテンキーでの文字入力というのは、結構各社まちまちだ。
普通の 1 を押すたびに「あいうえお」が順に出る形式(トグル形式とか、かなめくり形式と呼ばれる)だけでも実は細かな差異があるが、ほかに「ポケベル入力」に対応している機種もある。
実はポケベル入力の方が入力が速い。
「お」を出すなら、かなめくりでは「1」を5回押すが、ポケベル入力なら「15」と押すためだ。
#1桁目に「押すキー」を、2桁目に「かなめくりの場合に連続して押す回数」を押すと思えばよい。
2桁目が6以降のときはアルファベットや記号などに割り振られているので、ある程度は記憶する必要がある。
僕も以前は(P901i 使用当時)はポケベル入力を愛用していたが現在は使える機種が減った。
で、ctrlswap では「ポケベル入力」を再現している。
しかも、キー対応表を自由に変えられるので、「ある程度記憶する」部分を、自分の使いやすいと思うように変えられる。
さらに、es のフルキーボード使用時には、テンキーを通常の数字キーや PageUp/Down Home/End キーなどに割り振れる。
標準では、es のテンキーはフルキーボード使用時にも「かなめくり」入力になっている。
と、説明が長くなったが、このソフトは入れたほうがよいと判断。
と、ある程度環境が整ったところで、携帯電話代わりに持ち歩くようになった。
いよいよ本番投入だ。
で、まだまだ問題が出た。
妻にメールを送ろうとしたときに、メール→連絡先参照 をしても、大量のアドレスから選び出すのが面倒くさいのだ。
そこでSmart[es]tCall。
これは、「連絡先」から選んだ10件を、1〜0 の数字一発で呼び出せるようにするソフト。
そこに「メールを送る」か「電話する」ので、よく連絡する人を登録しておくと、やっと「普通の携帯電話」なみに使えるようになる。
もうひとつ、メール関係でzm_helper。
これは、W-ZERO3メールのソフトが持つ「もうちょっとどうにかしてくれれば」なところをいろいろ修整してくれるソフト。
あるのとないのとでは、使い勝手が大きく変わります。
さらに、KeyLockSuspender。
es は MW5 機なので、携帯電話に比べて電池の持ちが悪い。
実は「待ち受け時」には、電話部分だけが生きていて、MW5はサスペンドするようになっている。
使わない時には普通キーをロックするのだが、サスペンドするのは最短でも「最後の操作から1分後」なので、この時間の電力を無駄にすることになる。
KeyLockSuspender は、誤操作防止用のロックキーに Suspend 動作を割り振るためのもの。
キーロックした、ということは使わないと言うことだからね。
最後にもうひとつ、[es]silencer
これは、カメラで撮影する時のシャッター音を消すソフト。
まぁ、うるさいから消すのはいいのだけど、むしろ主目的は「カメラ撮影時に画面を最大輝度にする」機能を使うこと。
やはりこれも電池の持ち対策で、普段はバックライトの輝度を暗めに設定しておくのだけど、カメラ使用時はそれだと画面が見にくいんです。
写真は、大抵明るいところで撮ろうとするからね。
ほかにゲームなどで入れたものはあるけど、環境構築としてはこんなものかな…
まだ環境構築を続けるとは思うのだけど、「普通の電話として」使うために入れなきゃいけないものが多すぎる気がします。
欲しいのは「PC 的な電話」であって、「電話も出来る PC」ではないんだよね。
…なんてことが言えるのも、日本の携帯電話が出来が良すぎることの裏返しだとは思いますが。
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