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10-29 Duet 2024
10-29 Duet 2024 追記
Lenovo Chromebook Ideapad Duet (2024) を購入した。
以前使用していた初代 Duetは、まだ使い続けていたが、去年末頃から内部の電池が膨れ、内部から押されて液晶パネルが浮いてしまっていた。
特にこの半年は内部が見えるほど大きく表面が剥がれてきており、持ち運ぶことに危険を感じていた。
今年の春には、ライバルである Asus から類似の機種の新型が発売になっていた。
そちらに乗り換えるかな…とも思っていたのだが、今年の夏頃には新しい Duet の噂が聞かれ始めた。
初代 Duet から2代目 Duet の発売間隔は2年。2代目は夏の発表だった。
今回は3代目に当たるのだが、2代目から2年。夏にでも後継機が発表されるのではないか、という噂だった。
実際、ショーなどには後継機の展示があったようだ。こうした「確かな情報」が入り始めたのが8月下旬。
もう実機ができているのだからすぐにでも発表だろう、という噂が出ていたし、まだ発売されていないのにオンラインマニュアルが準備されているのが発見されたりもした。
9月にヨーロッパでショーがあるのでそこで発表されるのではないか、という噂も出たが、このショーでの発表はなかったようだ。
10月に入り、アメリカでは10月下旬発売と決まって Amazon での予約が始まった。日本での時期公表などはなし。
これが、先週頭に急に「週末発売」と発表になり Amazon での予約が始まった。
すぐに予約して、昨日、週明けの月曜日に到着したところ。
まだ半日しか使っていないが、いまファーストインプレッションを書いてみている。
最初の印象は、Duet の良さが何も変わっていないことへの安堵だった。
Duet はバランスの良い機械で、持ち運ぶのに便利な小ささと、パソコンとしての使用に耐えうるディスプレイ・キーボードの大きさを兼ね備えている。
実際、この文章は Duet 2024 で書いてみているが、快適に作業できている。
3代目は、初代に比べてわずかに幅が広くなっている。ディスプレイも 10.1inch から 10.95inch に大きくなったが、キーボードがわずかに広がったのが、文字を打っていて快適だ。
(初代にも文句があったわけではないのだが)
キーボードは、以前よりもクリック感のあるものになった。初代だって、非常に薄いキーボードなのに打鍵感が良い、と話題になったのだが、それがさらに良くなっている。
背面のキックスタンドについても書いておこう。Duet は着脱可能キーボードを持つPCだが、キーボードが着脱可能なので、通常のノート PC のように、ヒンジで画面部分を支えることができない。
そこで、背面に磁石で着脱可能なキックスタンドを持ち、必要な時に本体を支えられるようになっている。
初代のキックスタンドは、画面を横にした状態で支えられるように作られており、実は2代目もそうだった。
これに対して、先に書いたライバルの Asus 機種は、縦にも横にもキックスタンドを出せる、特殊なヒンジ構造を持っていた。
(…初代機種は。今確認したら、現行機種は横置きだけになったようだ。特殊ヒンジには何か問題があったのかもしれない。)
さて、3代目は、縦にも横にも置けるようになった。「ヒンジが微妙に斜め」というシンプルな発想によって。
複雑なヒンジ構造にするより、シンプルな構造のほうが好ましいだろう。斜めになることで、若干立てたときに不安定になっているのだが、立てながら激しく画面をタップするような使い方でなければ問題はないだろう。
ゲームなどで遊ぶ際には手で持つだろうし。
キーボードは画面を横にしているときしか接続できないので、縦画面にするのはタブレットとして使うときに限られる。
まぁ、縦画面で使うという時点で Android アプリの使用等だろうから、キーボードは不要だと思う。
ハード的な UI としては、初代とスイッチや USB の位置が大きく変わっている。
初代は、右側面に電源ボタンと音量大小が3つ並んでいた。時々音量を変えようとして間違えて電源ボタンを押してしまったりする。
おそらくこれを防ぐため、電源は左側面一番上、音量は上側面一番左になった。左側なので少し押しにくいのだが、電源は頻繁に押すものではないのでむしろこれで良いのかもしれない。
また、キーボードを「閉めた」際にマグネットで吸着されるようになり、同時にこのマグネットを感知して電源の ON / OFF が行われるようになった。
この機能は実は2代目 Duet からある。電源ボタンが左側でも、PC としての用途が中心であれば、キーボードの開閉で電源ボタン代わりになるのであまり問題にはならないだろう。
USB C ポートも初代の右側面下から、左側面下に変更になった。
また、上側面右側にもついている。1ポートから2ポートに増えたのだ。
Duet は USB 充電だったので、充電中は別の機器が接続できない、という弱点があった。USB ハブを使えばいいのだが、2ポートにすることで改善されたことになる。
CPU はとてもパワフルになった。どれほどパワフルかは、測定していないので数値で示せない。
僕は Duet の使用用途の一つとして、Amazon Prime Video のアプリを動かしていた。
家事をしながらアニメや映画をながら視聴していたので。
しかし、本来 Chromebook は「Chrome が動けば良い」程度の CPU しか持っていなかったのだ。
アプリは Android エミュレートした上で動いており、Android と CPU が同じとはいえ、動作が少し重かった。
これが快適動作になった。もう、これだけで僕としては買った甲斐があるというもの。
Chromebook の使い勝手としては、速度が上がって快適なこと以外は何も変わらない。
初代 Duet もまだアップデート保証期間内で、最新の OS で使えていたからね。
初期設定が簡単だったので、移行も非常にスムーズ。
初期設定中に、画面に QR コードが表示され、スマホで撮影するように促される。
スマホが Bluetooth ON になっていると、電源を入れた時点で、専用のアプリが起動して撮影状態になる。…ようだが、これを待つのは少し時間がかかる。
単純に QRコードを撮影できるアプリを使用しても良いようだ。
これで、アカウントや WiFi の設定などをスマホから引き継いでくれる。
アカウントで以前使用していた Chromebook があれば、そこでの設定も大体引き継いでくれる。
Amazon Prime Video のアプリなど、初代 Duet で使っていたアプリも自動的にインストールされたが、そのアプリ上の設定まではさすがに引き継がれなかった。
もっとも、Amazon Prime Video の場合は、Amazon 側で管理している情報が多いので、Amazon のアカウントで認証を通せばほぼ完了だ。
(細かな設定は別途行う必要があったが)
初代 Duet からデジタルペンに対応していたが、別売りだった。
2代目 Duet ではデジタルペン付属だったが、持ち歩きにくかった。
3代目もペン付属で、背面キックスタンドカバーに嵌め込む場所が用意されている。
ただ、ペンに関してはまだ使用していないし、あまり使用しようと思っていない。
なので、使い勝手などはまだ書けない。
もしかしたら、後で使い勝手などをレビューするかもしれないが、あまり期待しないでほしい。
なにか文句があるとすれば、値段だろう。
初代は発売時点でも非力なスペックだったのだが、「Chromebook ならこんなもん」というラインで、定価4万円強、実売価格で4万円を切っていた。
ただ、すでに書いたように、当時の Chromebook の認識は「Chrome が動いていればよい」だった。Android アプリをこんなに活用するとは自分でも思ってなかったし、そうなると明らかにスペック不足。
3代目は、十分なスペックではあるが、およそ7万円。
スペックが上がったのだから値段が上がっても当然だし、そうでなくても昨今の世界的な物価高の影響もあるだろう。
僕は初代を使い倒していたので「買い替え」としてこの値段でも欲しかったが、初めて Chromebook を購入しようという人には、未知の領域の製品にこれほどの金額を出すのに躊躇すると思う。
7万円なら、安い Windows サブノート買えてしまうし、Windows しか使ったことがない人にはそちらの方が安心できるでしょうね…
以上、まだ使い始めて半日、という状態なので、長期使用になるとまた感想が変わってくるかもしれない。
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今朝書いた日記への追記。
CPU 速度差について測定してみた。
Chromebook では基本的に Chrome しか動かないため、ベンチマークソフトが存在しない。
そこで、Javascript の速度を計測する「Octane 2.0」ベンチマークで測定。
初代 Duet が 10081、新しく購入した3代目 Duet が 39166 だった。
まぁ、ざっくりと4倍の速度差と考えて良さそうだ。
2代目 Duet は、初代に比べて大体2倍速だったそうなので、世代を重ねるごとに2倍になっている感じか。
参考までに、今使用しているメインマシン(Windows)で測定してみたら、16290 だった。
…え? 5年前のマシンとはいえ ARM CPU の Chromebook より遅いの?
デジタルペンを使って…見ようとしたが、電池がなかったのでまだ使っていない。
AAAA 電池が必要だ。最近のデジタルペンはこの電池を使うものが多いのでしばらく前に買い置きしてあったのだが、子供たちの使用しているノートのペンなどに使用して在庫がなかった。
しかし、先に書いた「背面キックスタンドカバーに嵌め込む場所が用意されている」というのを確認してみた。
で、早々にお詫び。嵌め込みではありませんでした。
マグネットで吸着する方式でした。なので、物理的な嵌め込みよりも脱着しやすくて、うっかり外れて落ちてしまう、ということもなさそう。
2代目は物理的に本体にくっつけられるようになっていたけど、非常に使いにくかったんだよね…。
改良されたようで素晴らしい。
キーボードを閉じると電源が ON / OFF される機能について、2代目からそうなっていると書きましたが、事実誤認がありました。
初代からこの機能はありました。
ただ、初代ではキーボードをマグネットで吸着するようなことはなく、持ち歩いていてもキーボードが動きやすかった。
そして、動いただけで電源が入ってしまったりして、カバンの中で無駄に電力消費していたことがある。
2代目以降は、磁石でキーボードが吸着されるので、このような事故が起きにくくなったようですが、キーボードの開閉による電源 ON / OFF は初代からでした。
キーボードの「機能キー」が少しだけ変わっていた。
初代では、ブラウザの「戻る」「進む」相当のキーがあったけど、実際には進むってあまり使わないので、戻るだけになりました。
その代わりに、マイクの ON / OFF キーが用意されました。
3代目はカメラも高画質になり、ビデオ会議などへの対応も進んだようなので、マイク ON / OFF がキーボードでできるのは便利かもしれません。
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