歯車3ページ目の日記です

目次

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2007-02-08 Roomba を修理
2007-06-13 大人買い
2007-08-08 おもちゃ
2007-11-28 調理機器
2008-01-05 お年玉
2008-02-10 浄水器
2008-05-12 学習リモコン
2008-09-27 トミカ博
2008-11-19 エジソンロック
2008-12-19 お掃除ロボット
2009-01-07 FALTIMA030 その後[レビュー・評価]
2010-01-29 加湿器
2010-02-17 Netwalker 環境設定
2010-04-07 ポメラニアン
2010-04-14 iPad を触ってみた
2010-08-27 デジカメ購入
2011-01-31 見上げてごらん、夜の星を
2011-03-08 カガクのココロ
2011-03-17 「輪番」停電について
2011-03-21 停電の記憶
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Roomba を修理  2007-02-08 11:57:56  歯車

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ロボット掃除機のRoombaですが、半年に一度くらいは大きなメンテナンスが必要なようです。


最近、掃除を開始するボタンを押しても反応しなくなってきました。


「スイッチが接触不良になったかなー」と思いつつ、場合によってはスイッチパーツを交換するつもりで分解してみたところ…


スイッチは、我が目を疑うようなつくりでした。


基盤の上に、薄い金属板がセロテープで止められているだけ。


金属板は軽く反っていて、押すとペコペコします。このペコペコでクリック感を出していたのでした。



スイッチ接点が汚れて接触不良になっていたので、セロテープをはがして金属面を拭いてあげるだけで元通り。

また、元気に働いてくれるようになりました。



日本では、Roomba の情報を書いたページが余りありません。

買って喜んでいるページは度々見るのですが、日々使い続けるための情報が不足しています。



そこで、購入を検討している人のためにも、「悪い情報」とその対処法をまとめておくと、



・ブラシに髪の毛などが絡まりやすく、これが負荷となって動かなくなることがある。

→これは日々のメンテナンスが必要。3〜5回掃除したら、ブラシの分解掃除をしましょう。

 メーカー側も想定している事態のようで、ブラシ分解掃除は簡単に行えます。



・充電しても動作時間が非常に短いことがある。

→過去の充電・動作履歴を覚えていて、充電量を調整しているためです。

 充電後しばらく通電せずに置いておくと、自己放電によりこの「記憶」と実際が食い違うようになるので、十分充電できなくなります。

 電池を抜いて電源ボタンをしばらく(30秒くらい)押しておくと、記憶バックアップ用の電池が放電して記憶がリセットされます。

 充電→リセット→(電池が冷えてから)再充電、とすると、本当の満充電になるので治ります。

 #この問題は、NiMH バッテリーの特性によるもので、ある程度仕方がない。詳しく知りたい人は NiMH について調べてください。



・同じ場所をくるくる回ったり、後退したりして掃除できなくなることがある。

CircleDance と呼ばれる、良くある故障の現象です。

 原因は、タイヤの回転を検知するセンサーがホコリで汚れているためです。

 分解して軽く拭いてやれば回復するのですが、この分解が非常に厄介です。ほぼ完全分解だと思ってください。

 簡単なおもちゃなら分解修理できる、くらいの技術は必要かも。



・スイッチを押しても反応しなくなる。

→今回の日記に書いたとおり。

 CircleDance を直すよりは「ちょっとだけ」簡単です。完全分解ではなく、半分解で済むから。

 スイッチのセロテープをはがして、接点を拭いて上げましょう。



ほかにもいろいろあるかもしれませんが、2年近く使って僕が遭遇している事例はこれくらいです。

(自己輸入した最初の機体は不良品で送り返したのだけど、今考えると電池充電の問題だったようです)


基本的に、Roomba は便利。これなしでは生活できない状態になっています。



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お掃除ロボット【日記 08/12/19】

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10年 かわいくて おっきいの!

10年 ヒーローごっこ

15年 はじめてIKEA行った

17年 ゲーム会社の仕事

17年 ボブ・バーマー 誕生日(1920)


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大人買い  2007-06-13 14:17:09  コンピュータ 歯車

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もう1年以上前に話題になった、Let's! TVプレイ Classic

近所の量販店で投売りしていました。


そこで、全4種類をまとめて大人買い!

メーカー希望小売価格 3,500円なので、普通なら14,000円(消費税込み)の値段です。



1個10円の、合計40円(消費税込み)だったのだけど。

なんと 99.71% OFF!!



…でも、遊ぶのに必要な別売りケーブルはないのね。

過熱する、という問題があってメーカーが回収して、その後出回っていないみたい。現在入手困難。


あまり難しくなさそうだから、暇になったら自分で配線してみよう。


#見たところ、電源は汎用品が使えそうだし、ビデオ信号も映像+モノラル音声を、ステレオピンジャックに接続しているだけっぽい。



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在庫処分【日記 17/02/21】

別年同日の日記

02年 アップデート完了

02年 サーバー完全復活

04年 夏至祭

17年 遅い Javascript を iframe に追い出す方法

18年 携帯電話コンテンツ


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あきよし】 どうやらモノラルではなく、ステレオらしい。4極ミニプラグと呼ばれるものを使って信号を引き出せばよいようだ。 (2007-06-17 17:44:28)

おもちゃ  2007-08-08 16:13:53  歯車 家族

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もうすぐ子供の誕生日。


3ヶ月くらい前から、子供が「お店で買えば手に入る」ということを急に理解した。

それまでは「絵本」の一種としてみていた、おもちゃのカタログを見ながら「僕これ買いたい」を連発する。


そのたびに「お誕生日まで待ったら買ってあげるよ」と言ってきたのだが、1ヶ月くらい前から「どれかひとつだけ買ってあげるから、決めようね」と促していた。


欲しがるものは非常に明確。カタログ写真に、車が写っているかどうかが決め手だ。



LEGO のカタログでは、Duplo の「ボブとはたらくブーブーズ」シリーズや、女の子向けの「ドールハウス」(自動車が付属する)などがまず気になっている。

しかし、これらの対象年齢は2歳から。3歳の誕生日に買ってもすぐに飽きそう。


他には、LEGO CITY シリーズの「消防署」「警察署」など。こちらは対象年齢6歳。

実は、対象年齢3歳の「赤いバケツ」はすでに持っている。下の子が3ヶ月ということもあり、ちゃんと「おかたづけ」ができるまでは、あまり小さな部品が入ったセットは怖い。


そこで、LEGO に関しては「5歳からだから、もっと大きくなってからね」ということにしておいた。



他に欲しいのは、トミカプラレール

今の遊び方を見ていると、トミカ他の車のおもちゃを並べて行列をつくるのが好きなので、プラレールのような「コースを走らせる」物は少し早いだろう。

それに、プラレールにも興味は多少持っているものの、やはり興味の中心は車。トラックやブルドーザー等の、いわゆる「はたらく車」と、消防関係の車が特に好き。


ミニカーもいろいろ欲しいようだが、遊ぶためのコースも欲しい。

トミカの「ハイパーレスキューサウンド本部」は、昨年のクリスマスにサンタクロース(実は祖父母)にもらっている。

似たようなおもちゃはちょっと…と思っていたら、子供が強く惹かれたのは「ハイパーレスキュー隊訓練センター」。

名前こそ似たようなものだが、実はこれはトミカを片付け・持ち運びするためのバッグ。バッグを展開して組み立てるとエレベーターや螺旋コースが現れて、そのまま遊ぶこともできる。


片付けもできるし、これはいいかな…と思って似たような他のセットも特徴を紹介して勧めてみるが、本人が欲しいのは訓練センターらしい。

そのまま、2週間くらい意見がぶれなかったので、誕生日プレゼントに訓練センターを買ってあげる、と約束する。




ところが、である。

探しにいったら、いくつか回ったおもちゃ屋に訓練センターが売っていない。

ネットで調べても、軒並み品切れ。


どうしたことかとタカラトミーの製品紹介ページを見に行ったところ、先日子供に比較検討させていたときには表示されていた「訓練センター」の写真が消えている。


…生産終了?


このとき、タカラトミーのページで「トミカプラレールビデオ2007」(DVD)の配布が始まる、というお知らせを読んだ。

これ、去年のクリスマスにもらったけど子供は大喜びだった。全編CMなのだけど。今年版があるなら是非欲しい。


もらうための条件は、キャンペーン協賛店でトミカ・プラレールを購入すること。購入金額は店ごとに異なるが、ここで重要なのは「ネットショップなどでは協賛店がない」ということ。


実は、ネットショップで「訓練センター」の在庫があるところを見つけてはいた。

ここで買ってしまえば楽ではあるのだが、ビデオは欲しい…


協賛店のリストがあったので、電話をかけて聞いてみることにします。

1店目。しばらく待たされて「すいません、在庫はないようです。」

2店目。少し考えて、近所で一番寂れているおもちゃ売り場に電話をかける。そこなら不良在庫がありそうだ、という読み (^^;


「調べて、後ほど掛けなおします」。…しばらく待つ。で、「ありました」との連絡。


ついでに、ビデオがもらえるか聞いてみると「3000円以上のお買い上げなので、ビデオが付きます」とのこと。取り置きをたのむ。

案外あっさり見つかった。


で、すでに買ってきて家においてある。子供に渡すのは、当然誕生日。




先に、LEGO の「赤いバケツ」を持っている、と書いたのだが、1ヶ月ほど前に子供が遊んでいてパーツを破損してしまった。

LEGO なんて、やたら頑丈で壊れないものだと思っていたのでちょっとショック。

しかも、この部品は子供に「消防車作って」と頼まれた時に必須のものだったので、子供は壊れたブロックを「直して」とせがむ。


直すことはできないので、代替の部品を探していた。

いちおう、ばら売りをしているショップを見つけて問い合わせたりも下のだが、問題の部品がない。


どうしたものか…と考えていたら、別のばら売りショップを見つけた。

こちらの方が扱っている点数も多く、問題の部品も置いてあった。



しかし、前者のショップでは、部品1点などなら封筒に入れて90円で送ってくれる。

後者のショップは、購入量に関係なく送料は480円均一。しかし、5000円以上購入で送料無料。部品1個10円とかのレベルなのに、5000円も買うのは大変…


どうしたものか…と悩んでいたら、後者のページがリニューアルオープンする、というので、在庫処分セールを始めた。

3000円で送料無料。しかも、特価品が増えて、欲しいパーツも18円だったのが3円に値下げになっている。


これは買い。1個でいいのに、5個も買う。

子供が好きな「自動車を作るための」タイヤなども、車軸つきブロック4個、車輪8個、タイヤゴム8個を買う。

車の土台になりそうな大き目のブロック2個。クレーン車を作る特殊ブロック1組、ダンプカーなどを作るのに使えそうな稼動部品4個…


などなど、いろいろ買う。でも3000円には届かない。



我が家では、インテリアとして小さな額に LEGO ブロックで季節感のある情景を作って入れていたりする。

そのためのものを買ってしまおう。


夏向きに、椰子の葉4枚、幹に使えそうな茶色の小筒10個大筒5個、カニ、カエル、色とりどりの花を適当に…

ミニフィグにも手を出してしまえ。ハロウィン用に、お化けの扮装をしたミニフィグと、ガイコツ。


他に、すでに過ぎたが七夕に使えそうな笹の葉。竹を作るための緑の小筒10個。(これなんかは、茶色の大筒と組み合わせて門松にもなるだろう)

雪だるまのセットに、冬っぽさを演出するミニフィグ用のスカーフ。その他こまごまとしたいろいろ使えそうなパーツ…

そういえば、ブロックはずしも以前からほしかったのだっけ。




あっという間に4000円。目標金額オーバーだが、えいや!と買ってしまう。

2日後には届きました。


細かなパーツは親用に隠したままだが、子供用のパーツはすぐに出してあげた。

自動車を作れる大量のパーツを目にした子供の最初の反応は、


「ねぇ、僕、5歳になったの?」


5歳になったら、もっと LEGO 買ってあげる、と約束していたからね…



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調理機器  2007-11-28 15:41:18  歯車 料理

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ここしばらくで、3つの調理機器を買った。


1つは電子レンジ。

8年ほど使っていたが、3年ほど前から時々ターンテーブルが回らなくなっていた。

1年ほど前からは、時々指定時間を過ぎても加熱が止まらないこともあった。


で、なにぶん高熱を発するものだけに、これは危険だと買い換えた次第。



せっかくなので、最近話題のスチームオーブンを…と思ったのだが、買ってきたのは加熱水蒸気を作「らない」タイプのものだった。

上位機種は加熱水蒸気なのに、ちょっと安い機種(エントリー機種というほど安くはない)になるとただの水蒸気、って言うのはどういうことよ。


でも、機能はおおかたにおいて満足。



もうひとつは、先週末に買ったばかりの炊飯器。

こちらは12年ほど使っていたので、まだ壊れてないけどそろそろ買い換えることにした。

高級機種はいらないけど、ちょっといいやつを…と思ったら、バリエーションが多すぎて、迷う迷う。


カタログを比べてわかったことは、


1) 比熱の大きな釜を使う

2) IH を使って一気に加熱する

3) 蒸気を逃さないことで加圧する


の3つが基本ポイントで、あとは各社それらをどう実現するか、細かな部分でどう差別化するかにがんばっている、という感じ。

つまり、どこのものを買っても大差なさそう。



で、値段などを比べて適当に買ってきた。

マニュアルを読むと、やたら機能が細かい。春夏秋冬にあわせ、ごはんの甘み・粘り・軟らかさを各3段階で調節できる。都合108通りの炊き方だそうだ。

さらに、白米・無洗米・玄米・胚芽米・分突米・発芽玄米・雑穀などなど、ご飯の種類ごとにも炊き分ける。


で、これらを選択させるため、炊飯器なのに大型ディスプレイとカーソルキーが付いている。

12年前のものと比べると、すごい機能の差だ。



炊き上がったものは、非常においしかった。

数ランク上のご飯を食べているようだ。多少高いが、買ってよかった。



電子レンジ・炊飯器に共通すること。

最近のキッチン家電はうるさい。


排熱ファンが付いていて、使用中に風切り音がする。炊飯器は時々蒸気を噴出して圧を抜くので、炊飯中はプシュープシューと蒸気機関車のようだ。

ワンルームの人は、寝ている間にご飯炊けないね、と言ったら、ワンルームに住む人はこんな高い炊飯器買わない、と妻に言われた。それもそうか。



さて、調理器具最後の1つは、七輪です。

秋に、秋刀魚を焼きたくて買いました。

お月見のころに、ウッドデッキでいろいろ焼いて食べてみました。


とてもおいしいのだけど、焼き上がりに時間がかかる。

子供は待ちきれずに泣く始末なので、あまり使えない。




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お年玉  2008-01-05 15:28:42  歯車 家族

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3日に、高校時代の知人が集まって新年会を行った。


昨年子供が生まれたばかり、つまり1歳未満児を抱える2家族が、今年は欠席。

うちも1歳未満が1人いるが、2人目なのでアバウトになっており、なにも考えずに出席。

というか、会場がうちだったので移動を伴わず、気楽。



しかし、高校知人が親になり始めている現状で、問題となるのはお年玉の額。

うちの3歳児と、友人家の4歳児がいたのだが…


札にしたほうがいいのかな、と思いながらも、4歳に千円は多すぎると思い、500円をあげる。

うちの子がもらうのも、大体一律に500円。


ところが、後輩女性からもらった ぽち袋が、ずいぶんと薄い。

中を見ると札が入っている。


「まだ3歳だから、こんなに要らないよ」というと、「いや、少しですよ」とのこと。


どういうことかと袋から出してみると、なんと百円札だった。



実は、千円は高いが札にはしたい、とは僕も思っており、500円札の入手も少し考えていたりはしたが、百円とは思いもよらなかった。


彼女の場合、仕事柄こういうものも手に入りやすいようだ。

お年玉だけでひとしきり盛り上がった。




しかしこれ、銀行に貯金するわけにいかないな。

百円として貯金することはできるが、それでは面白さが失われてしまう。



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浄水器  2008-02-10 17:28:24  歯車 住まい

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浄水器を取り付けてみました。


家を建て、引っ越してから3年ほど。

以前は横浜、今は鎌倉に住んでいるのですが、水道水の質が多少違います。


僕が小学生のころは、横浜の水は全国でも「おいしい」レベルの水でした。

でも、今は取り立てておいしいというほどではありません。人口が増えて、水を確保するために水源を増やしたから。


それでも、東京の水などに比べればはるかにマシなレベルなのですが、大学時代に山形に住んでいた妻にとっては「不味い」水道水だったようです。


で、引っ越した鎌倉では、さらにおいしくない…


鎌倉市の名誉のために言っておきますが、それでも全国平均から見たら「おいしいほう」の部類です。

ただ、山形は全国でもトップクラスのおいしい水道水ですし、横浜も昔に比べて味が落ちたとはいえ、こちらもずいぶんとおいしい水なのです。

なので、それらの水を飲みなれた人間にとっては、たとえ平均以上のおいしさでも「味が落ちた」と感じます。


救いは、近所においしい湧き水の出る井戸があること。

この水でコーヒーを淹れると本当にうまい…が、それは「水道水がおいしくない」ことの代償にはならない。手間もかかるし、ぐいぐいと水を飲みたい時だってあるのだ!


余談:この井戸のある広場はアメリカザリガニ日本発祥の地でもある。

ちなみに、リンク先(東京新聞)のインタビューに答えている住職、うちの子の通う保育園の園長先生でもある。(お寺経営の保育園なので)




で、話は最初に戻る。

先日、ハウスメーカー(スウェーデンハウス)から、浄水器「シーガルフォー」の特別販売チラシが届いた。

市価よりずいぶんと安いようだ。…ネットで安いところを調べれば、もっと下がるが。


これをきっかけに、妻と「水がおいしくないよね」という話をする。しかし、シーガルフォーは結構高価な浄水器だ。カートリッジは交換式なので、ランニングコストもかかる。

おいしい水が飲みたいからと言って、それを導入までする価値があるのか…


散々悩んだが、購入決定。ネットで買うことも検討したが、家と一体のキッチンの「保証」も考えて、スウェーデンハウスに任せることにした。


流水量も心配だった。浄水器というと「ちょろちょろ水が出る」イメージがあるのだが、それでは気軽に使えない。料理のために、鍋いっぱいの水がほしい時だってあるのだ。


で、シーガルフォーにはサイズが2つあるが、大きいほうを買う。

ネットで調査した限りでは、こちらであれば十分な水量が得られるようだったので。




今日、取り付け工事に来た。

実は、この3連休は、妻が大学時代の友人の集まりに、子供を連れて山形へ行っている。

子供がいると、工事の人もゆっくり作業ができないと思って、このタイミングを狙ったのだった。


標準の蛇口、思ったより大きい。

もっとも、今までの蛇口が少し小さめだったこともある。小さいというより「低い」ために、大きな鍋に水を汲んだりするときはやりにくかったので丁度良いかも。

(鍋に水を、という意味では、蛇口がホースになっていて伸ばせるタイプなので、鍋を置いたまま水を入れることもできるようになった)


流量は十分。やはり、大きいサイズにして良かったようだ。



肝心の味は…

飲み比べると水道と違って、浄水器を通したほうがおいしいとわかる。でも微妙な違い。


でも、元々冬は水が冷たくておいしく感じるため、効果があらわになるのは夏になってからかも。



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住まい

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追加工事

別年同日の日記

03年 大人の社会科見学

05年 さて困った

13年 10年ぶりの更新

17年 西和彦 誕生日(1956)


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【huruitiban】 山形の水道水は残念ながら気持ち悪い。ポットの中が数ヶ月で赤くなる。その上料金が高い。東京神奈川の水道水のほうがはるかに良い。静岡、群馬の水道水は旨いと思った。 (2009-06-06 00:19:00)

学習リモコン  2008-05-12 15:20:43  歯車

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居間で使用している学習リモコンの調子が悪くなった。


このリモコン、3年前に購入したものだ。

新居に移り、テレビの電波が届きにくいところなので CATV に加入したのだが、結果的にテレビ+HDDレコーダ+CATVチューナーを操作することになり、学習リモコンを購入したのだ。


その後、CATV番組を録画するために RecPot F を購入し、さらにCATV 局のほうで「録画機能付きチューナー」をレンタルし始めたので契約し…と、学習リモコンの使い道は増えていった。


で、良く使うキーが接触不良を起こし、操作しづらくなってきたのだ。


使っていたのは、SONY の RM-VL501

同じのを買うつもりで調べたら既に生産終了で、後継機として性能が上がり、値段が安くなったRM-PL500Dがあった。


キーの数が増え、今まで不満だったところがカバーできそうだし、これを購入。




早速各種信号を学習させた。

(主要機種は既に登録済みなので、リモコンに教えてから若干の学習をさせるだけでよい)


で、最後に、今までのリモコンでも「そのうち試してみたい」と思っていた信号を学習させてみる。



うちのテレビ、シャープの AQUOS なのだが、やたら信号入力があるのに、切り替えが面倒くさい。


1. テレビ 2. D端子 3. D端子orコンポーネント 4.コンポーネント 5.HDMI 6.PC


と、6種類も入力があるのに、それを切り替えるのはリモコンの「入力切替」という1つのボタンだけなのだ。


入力切替を押すと、画面上に1〜6の数字つきで、入力ポートの名称が表示される。

(この名称は設定できるので、2番は「Wii」とか、3番は「HDD」とか、わかりやすいメニューではある)


ところが、メニューはあっても数字を押して選択できるわけでも、方向キーで選択できるわけでもない。

ひたすら「入力切替」を押して、1つづつ順番に変えるしかないのだ。


ただし、例外があって、数字ボタンを押したときだけは 1.テレビ に切り替わる。

そのため、「数字ボタンを押してから入力切替を何回」という風に指が覚えてはしまったが、面倒くさい事に変わりはない。



ところが、である。


すでに話題としては旬を過ぎ去ったが、Wii の「テレビの友チャンネル」では、どの信号入力かをダイレクトに選択しているのだ。


テレビの友チャンネルでは、最初にテレビの製造メーカーなどを入力させ、電源の ON/OFF やテレビへの切り替え、Wii の接続された入力ポートへの復帰などを、対話的に設定させる。

このとき、Wii の接続ポートをダイレクトに指定して変更しているのだ。


つまり、「付属リモコンでは出せないが、ダイレクト選択信号が定義されていて受付はするらしい」ということがわかる。

ならば、これを学習させれば使えるのではないか。



実験したところ、まさにその通り。

学習リモコン側では、通常は「入力切替」を押すたびに、テレビリモコンの「入力切替」と同じ信号を出す。


これをあえて上書きし、「HDD」モードのときには HDDレコーダーの接続ポートが、「チューナー」モードの時には CATV チューナーの接続ポートが選択されるようにした。



これが、すごく便利。


テレビ本体付属のリモコンは、あくまでも「テレビの」リモコンなので、ダイレクト選択をつけたとしてもボタンが並ぶだけで使い勝手はそれほどよくないだろう。


しかし、学習リモコンの場合、「モード」の切り替えがあるので、各モードで「入力切替」を押すと、テレビが適切な機器の表示に切り替わるわけで、学習リモコンで無いと実現できない使い勝手のよさなのだ。



実のところ、「テレビの友チャンネル」は全然使ってない。世間での評価も低いようだ。

しかし、こういう使い方をできただけでも、僕にとっては非常に存在意義の高いソフトだった。



追記2015.11.24


Wiiのテレビの友チャンネルは、2011年7月にサービス終了しています。


AQUOS の入力切替ダイレクト選択信号に関しては、シャープ製のHDDレコーダーのリモコンが送信できるようになっているようです。

つまり、このリモコンの信号を受け付けられるように、「すべての」AQUOSが信号に対応していることが保証されています。


シャープのレコーダーのリモコンでは、「レコーダーを使おうと思ったら、その接続した入力ラインを自動的に選択する」ようになっています。

この入力ラインは家庭ごとの接続で異なりますから、リモコンに覚えさせることができます。


そして、その設定方法は、シャープのQ&Aコーナーのテレビ自動入力切換の設定方法を教えてください。にあります。


家電品店の店頭などでリモコンがあったら、ちょっといじらせてもらって自宅の学習リモコンに覚えさせることもできるかもしれません(笑)


#できることなら、お店の人に事情を話していじらせてもらいましょう。

 感謝の気持ちを忘れず、記録用メディアでも買っていけばなおよいかも。



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別年同日の日記

14年 アメリカザリガニが日本に輸入された日(1927)

15年 世界初の「プログラム可能な機械」発表(1941)

16年 NORAD 設立日(1958)

16年 キーボード


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【noro】 ありがとうございました。Wiiリモコンがないとだめなんですね。 (2010-12-29 19:33:05)

あきよし】 日記にあるように、テレビ付属リモコンの信号では「カーソルを下に」しか学習できません。Wii の「テレビの友チャンネル」で、Wii のセンサーバーから発信される信号を利用してください。 (2010-12-28 15:02:37)

【noro】 つづき、「「HDD」モードのときには HDDレコーダーの接続ポートが、「チューナー」モードの時には CATV チューナーの接続ポートが選択されるようにした。」とあるのがよくわからず、DVDモードで「ビデオ2」選択したとき「入力切替」を学習させても選択画面のカーソルが下に動くだけで指定どおりになりません。うまくゆく方法を知りたいです。 (2010-12-24 21:33:01)

【noro】 同じ悩みをもっているのだ大変興味を持って読みました。 (2010-12-24 21:30:12)

トミカ博  2008-09-27 16:16:12  歯車 家族

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トミカ博

トミカ博のことを書いていなかった。


話は前後するが、家族旅行前の8月21日、池袋サンシャインシティで行われたイベント、「トミカ博」(2005年の際の記事)へ行ってきた。

もちろん、上の子がトミカ好きだから、というのが理由。


実は、家族で東京までお出かけ、というのも初めてのこと。

湘南新宿ラインで一本とは言え、長時間の電車に子供が耐えられるか、この後の家族旅行の試行という意味合いもあった。


車窓から、いろいろな電車をみた時点で、子供は大興奮。

しかし、問題は池袋に着いてから。


…記憶を呼び起こせば、妻も僕も池袋は6年ぶり。少し道に迷った。

10時の開幕と同時に入る予定が、わずかに遅れて10時半頃到着。




最初の方は、今年のテーマである「建設機械」に従った展示。

…正直なところ、うちの子供は建設機械好きではない。

2才くらいの一時期、建設機械好きだった頃があり、コンクリートミキサー車やクレーン車のトミカも持ってはいるが。


入り口で、トミカオリジナルの「実在しない車」である、ビルドトルネードをもらう。これは記念品なので、入場者全員がもらえる。

つまり、僕と妻の分もあるわけで…そのうちヤフオクで売るか?


昨年の夏にトミカの新車だった「カニクレーン」の実車がくるというので少し期待していたが、実物は思ったよりも小さかった。

販促DVDで実車を見たときには大きさがわからなかったのだが、ラジコンで動作する無人クレーン車だったらしい。


テーマエリアをすぎると、過去に発売されていたものも含め、大量にトミカが展示されるエリアへ。

自分の持っているトミカを見つけたり、好きな消防車が大量に並んでいるのを喜んだり。


しかし、会場に入ってから最初の、心の底からの笑顔はそのすぐ後に。

プラレールの展示エリア。

ここは、子供がたくさん集まり、飽きることなく見ていた。


トミカ博なのに、みんな集まるのはプラレールかよ! というつっこみもあるが、いちおう今年発売の新しい「トミカタウン」シリーズが、プラレールの高架下商店などが作れる、ということで。




展示はこれくらいで終了で、アトラクションエリアへ。

じつの所、こちらがメインと言って良い。


アトラクションは、1枚100円相当のチケットを、各アトラクションの規定枚数払わなくてはならない。

11枚綴りは割り引かれていて1000円なので、22枚購入。



トミカ組立工場。30分待ちだったが、来る前から子供が楽しみにしていたので並ぶ。チケット5枚。

ここでは、トミカのパーツを選らんで、目の前で組み立ててもらうことで、「自分のオリジナル」を作ることが出来る。


3車種あって、組立パーツ構成は微妙に異なる。

子供が選んだのは、トヨタハイエース。

この場合、ボディ3種類、窓1種類、シート2種類、シャーシ1種類…って、じつは選択の幅は狭い。


しかし、選択したものを自分で(係りのお姉さんに手伝ってもらいながら)組み合わせ、最後に専用工具でカシメてもらうと、「自分で作った」と大喜び。



この勢いで、45分待ちの「トミカミニミニドライバー工房」にも並ぶ。チケット7枚。

といっても、並んだのは僕だけ。子供は「おなかすいた」というので、飲食エリアへ行って持参したおにぎりを食べたり、別の場所に見学に行ったり。

妻一人で子供二人見るのは大変だろうと、下の子は強制的に僕が並ぶのにつきあわせる。上の子のわがままに振り回されるのは、下の子の宿命。


やっと順番が来たので、携帯で連絡して上の子も呼び寄せる。


ミニミニドライバー工房は、組立工場をさらに「カスタムメイド化」したサービス。

その場で写真を撮り、プリクラシールにしたものを内部の座席部分に張り付けてから、組立を行ってくれる。

撮影用に車の座席が置いてあるが、家族全員で写っても大丈夫というので、親の膝に子供を乗せて撮影。上の子が運転しているように、ハンドルを握っているふりをした。


所詮プリクラ、と思っていたが、実際のハンドル位置に「握っているふり」の手が来るように張り付けられ、なかなかよくできている。

最後はネジ止めなどではなく、カシメられているため、写真の交換は不可能。つまり、本当に世界で1台のトミカができあがった。



さて、次は、子供が来る前からやりたがっていた「トミカつり」。チケット4枚で、20分待ち。

こちらは妻が並ぶことにしたので、その間に上の子をつれて、15分待ちだった「トミカクレーン輪投げ」へ。こちらもチケット4枚。


クレーン輪投げは…ただの輪投げ。棒の部分が、クレーンの形状になっている。

入ったときの景品が、ハシゴ車の特別(銀色)バージョンだというのを妻が見つけ、子供が消防車好きなのでやってみては、という。


しかし並んでから、はずれ景品が「ボンネットダンプカー」だと知る。昔のダンプ。

うちの子、ボンネットバスなどの「ちょっとクラシカルな」車も好き。


うちの子は輪投げはまだ上手ではないので、僕が手伝って消防車をとるつもりでいた。

しかし、どっちがいいか聞くと、「ボンネットダンプ」という。それなら、自分で輪投げを楽しむのも良かろう。


チャンスは3投。1、2投目は、あらぬ方向に飛んだ。

3投目も、見当違いの方へ…と思ったら、ワンバウンドで見事クレーンに入る。


予定外で消防車をもらったが、これはこれでうれしかったらしい。



終わったらすぐにトミカつりへ。

こちらは名前通り、釣り竿でトミカをひっかけて釣るゲーム。

1分の時間制限で何台釣れるかを競うが、何台釣っても、その中の1台しかもらえない。


ただしその日の最高記録を出した1名には、豪華賞品が当たるらしい。

会場入りしてすぐの「本日の記録」は20台ほどだったが、並んでいる時点ではすでに26台に更新されていた。…2秒に1台なんて、勝てるわけ無い。


子供だけでは難しいので、妻が協力してやることになった。

明らかに「ひっかけやすい」形状のトミカもあるが、ここは大漁狙いではなく、子供が好きなものを選べるように全種類釣りを目指す。


入れられている車は、特に限定版などではないが、すべて「現在は市販されていない」昔のもの(復刻版)を使用。

終了後、もらいたいトミカを持って行くと、出口で新品の箱入りに交換してもらえる。(釣りに使用した、傷だらけのものが渡されるわけではない)

そして、うちの子が選んだのは、ボンネットポンプ車(昔の消防車)だった。



最後に余った券2枚。

これだけでは使える場所が限られる。

追加の券購入をしようとも思わないので、「のれるトミカ」へ。5分待ち。

つまり、屋上ゲームコーナーの一角にあるような、レールの上を走るライド。

形状はボンネットバスだったが、ナンバープレートが「1031」(トミー)だったのに笑った。



これで終了。

おみやげコーナーで、誕生日にもらったプラレールと一緒に遊べるように、ここでしか買えない「トミカを乗せられるプラレール車両」(有蓋車・クリアカラー)を購入。


すべて誕生日プレゼントの一環と考えていたが、この日の収穫、ビルドトルネード(記念品)、ハイエース(組立工場)、RXー8パトカー(ドライバー工房)、銀色ハシゴ車(クレーン輪投げ)、ボンネットポンプ車(トミカつり)、プラレール車両(ショップ購入)と、子供には豪華すぎるお土産。



さらにこの後、「トミカ博の半券で入場無料」だったナンジャタウンに行って、同じく半券で抽選会に参加できる、トヨタのショールームに行って…と回ったのだが、子供は疲れと、貰ったトミカで遊びたくて「はやく帰りたい」モードでした。




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エジソンロック  2008-11-19 23:59:09  歯車

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エジソンロック

30年ほど前の…自分が幼稚園のころ遊んでいたおもちゃで、「エジソンロック」というものがある。


プラスチックの板に穴が等間隔に開いていて、プラスチックのボルトとナットで板をつないで形を作る、というおもちゃ。

いまでいえば「デルタックス」が近いが、もっと低年齢向け。


#デルタックスも昔からあったのだが、本物のねじを使う本格志向で、小学校中学年~くらいがターゲット。


で、自分が楽しかったのでずっと置いておいたものを、こどもに与えてみた。

(マニュアルも一部破れているが全ページそろっており、部品も全部そろっている。物持ちのよさに自分ながら驚く)


普段遊んでいるレゴと違うので、最初は組み立て方に戸惑っていたが、すぐに慣れて…わけのわからない形を作り出す。


レゴは、形を作る「構造体」と、構造体を接続する「接続子」が一体化した設計になっている。

しかし、エジソンロックは構造体である「板」と、接続子である「ボルト」が別れている。


良し悪しの問題ではなく、これによって遊び方にずいぶんと差が出るようだ。

形を作る自由度はレゴのほうが高いが、「動き」を含めた遊びに関してはボルトで関節を作れるエジソンロックが上。



今では入手できないおもちゃのようだが、そのうち「歯車」ページで取り上げよう。




おまけ。

Yahoo! 知恵袋で、今年の夏に、エジソンロックのことを質問した人がいたようだ。


おもちゃの名称や特徴まで正確に覚えていたにもかかわらず、「デルタックスの間違いではないか?」という唯一の回答がベストアンサーで解決、という事態になっている。


まぁ、この手のQ&Aコミュニティで正しい答えが得られるはずも無いのだが、あまりの的外れっぷりに愕然。



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【エジソン】 東亜興業会社の製造とかいてあります。 (2016-10-02 16:19:23)

【エジソン】 今日リサイクルで買いました。 (2016-10-02 16:17:53)

【私】 持ってます。子供の時私がハマったのを覚えていた母が大事にとってくれていて、今娘が遊んでます。復刻品欲しいです。 (2012-01-06 07:20:21)

あきよし】 「質問のときに回答が欲しかった」とのことですが、僕が見たときには回答締め切り後でした。この件に関しては長くなるので別記事でいろいろ書きました。 (2009-01-06 15:51:14)

【エジソンロック】 知恵袋でエジソンロックを質問したのは私。確かに全く期待していた答ではなかったのですが、回答下さった方が1人だったのでBAに選ばせていただきました。が、思い出し又検索したところこちらで画像を見つけ感動しました。こんなタイヤもあった!!美味しそう、と思いながら遊んだ事も思い出しました。わざわざこちらで取り上げていただいてるのであれば知恵袋での質問の時に回答が欲しかったですが。 (2009-01-03 00:11:31)

お掃除ロボット  2008-12-19 13:18:44  コンピュータ 歯車

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Roombaついに壊れました。

分解メンテナンスしたり、バッテリー交換したり、だましだまし使ってきたのですが、半年前についに動かない状態に。


しばらく自分で掃除機かけていたのですが、やっぱり掃除ロボットがいないと不便。

…なんというか、いないならいないで大丈夫なんですよ。人に強くオススメするほどの機械ではない。

でも、いないとやっぱり不便なんです。

「携帯電話なんて、無くても生活できるけど、無かったらやっぱり支障がある」みたいな感覚。


で、思い切って再購入。

以前は Roomba 以外の選択肢はほとんど無い状態でしたが、今はいろんな選択肢があります。


しばらくスペックを見ながら検討して…FALTIMA030 を購入。



理由:

ルンバを使ってわかったことは、これが「高価だが使い捨て」の商品である、ということ。

せいぜい2年使ったら買い換えたほうが良い。

以前も書いたが、半年で1回は故障する。(分解メンテナンスで治るレベル)


この時点で、高価すぎる「国内でルンバ購入」は除外します。

個人輸入の場合、製品保証がない。半年に1度は故障するので、保証が欲しい、と考えると、個人輸入もなし。

(前回輸入のときは、初期不良でいろいろ面倒だったし)


FALTIMA030 は、ルンバのいくつかの機能を削除して安くした…というイメージ。

そして、削除された機能は、いずれも「うちでは使わなかった」機能ばかり。(詳細後述)


FALTIMA030 の廉価機である、Lisire030 というのもあります。

実のところ、うちの使い方ならこちらで十分…と思い探したのですが、すでに生産中止らしい。

生産中止の理由はわからないが、FALTIMA030 の方が人気が出たため量産効果で値段が下がり、Lisire030との値段差がなくなってしまったことが理由、ではないかと思います。


#在庫限りの Lisire030 はいくつか見かけたが、定価の¥19,800.- + 送料。

 それに対し、FALTIMA030 の購入価格は¥23,200.-で送料込み。

 …この値段なら、Lisire030 が生産中止になるのも納得。





そんなわけで、FALTIMA030 が家に届きました。


第1印象… よくここまで、Roomba をコピーしたもんだ。

構造がほとんど同じ。細かな部品レベルの形状まで同じところも多い。

特許とか、意匠権とか大丈夫なんだろうか?


家で使っていたのは「Roomba Discovery」でしたが、FALTIMA030 のコピー元(?)は、一ランク上の(後で発売になった)機種である、Roomba Scheduler のようです。


何が違うかと言えば、設定時刻に自動で掃除を始めてくれる機能が付いています。

オフィスなどでは良く使われるこの機能、家庭では多分使わないので、別にいらない。



充電ステーションは形状が明らかに違います。

Roomba の充電は「下の電極から」行ったのですが、掃除機の下側ですからゴミの影響を受けやすく、すぐに汚れます。

Roomba 自体の重みで接触させているだけなので、外れやすいのも難点。つまるところ、うまく充電できないことが多いです。


これに対し、FALTIMA では、横に押し付ける電極に変わりました。ゴミの影響は受けにくそうだし、電極に「ばね」が入っているので、十分接触しそう。



…でも、実のところこれすら不要かも。

家庭では、掃除機を部屋に置いておくことが邪魔なので、「押入れの中で、電極直接差し込んで充電しておく」ので十分だから。

(特に、うちはオール電化で、夜間電力の安いうちに充電したいので、勝手な充電は邪魔になる)




充電ステーションの位置を認識したり、充電ステーションからの(スケジュールによる)掃除開始指令を受け取ったり、人間の持つリモコンからの指令を受け取ったりするために、Roomba には赤外線受信部分が付いています。

FALTIMA030 も同じ位置に、同じ形状の受信部があります。


Roomba では、この受信部によって、赤外線による「バーチャルウォール」が使えました。

FALTIMA030 にはバーチャルウォールはありません。受信のための装置はあるので、あとはソフトの問題だろうに。


でも、うちではバーチャルウォールを使っていなかったので問題なし。

だって、バーチャルウォールは赤外線で実現するので、壁に反射したり、空中で拡散したりで、「本当に入って欲しくないところ」よりも手前が掃除エリア外になってしまいますから。


その部分は掃除できない、ということですよ。部屋の隅々まで綺麗にしてもらえない。

そんなバーチャルウォールを使うより、椅子とか組み合わせて本当の壁を設置するほうが簡単確実。



FALTIMA030 の宣伝ページなどには書いてませんが、Roomba と同じく「持ち上げたら動作停止する」ハンドルも付いています。

同じく宣伝に書いていない Dirt Ditect も、どうやら搭載していると思われます(詳細未確認。動作させて、そう思っただけ)。


Roomba で外して掃除しやすかったブラシは、外しにくくなりました。これは良くない。

基本的にブラシ跳ね上げ式掃除機なので、髪の毛などが絡んで、時々掃除する必要があるのです。


この奥に Dirt Ditect のためのマイク(圧電ブザー)が付いているのも、上の行で書いた詳細未確認の理由。


消耗品は交換品が豊富についてます。吸引掃除部分のフィルターは当然、Roomba で壊れやすかったミニブラシ…いわゆる「触覚」も、交換部品が付属します。





形状などは驚くほど良く似ているが、動作はどうか?


動かしてみると、 Roomba より動きが遅く、その分騒音も少ないです。

Roomba Discovery は、スペックによれば 58db の騒音でしたが、古くなってくると騒音は大きくなります。

(これは、ブラシの軸受けがプラスチックで出来ていて、使ううちに削れてがたがたになるため)


騒音が大きくなっていた分を差し引いても、おそらく Roomba より静か。


…と書くといいことのようですが、動きが遅くて静かだと言うのは、つまり「パワー不足」ということ。



そのまま掃除が完了するまで、1時間放置。

うちでは、和室8畳+リビング8畳+キッチン4畳+廊下4畳=24畳をまとめて掃除していますが、一通り綺麗にはしてくれました。

ただし、Roomba のときに比べると、所々に掃除できていないところが目立ちます。

ゴミのあるところを通れば確実に回収しているので、どうやら「ランダムウォーク」で歩ききれないところがあるようです。



Roomba は、1回の充電で2時間近く動けますし、動きも早いです。

これに対し、FALTIMA030 は1時間しか動けない上に、動きが遅いです。

どうも、この差が「掃除し残し」となって現れるみたい。


Roomba だって、完璧に掃除できたわけではないが、気軽に掃除できるようになるため「こまめなお掃除」でカバーできました。

同じ使い方をするのであれば、FALTIMA030 は、Roomba よりも掃除し残しがあるとしても合格点でしょう。


このわずかな差に、2倍超の料金を出すかどうかは人の考え方次第。

自分がどう考えるかは… FALTIMA030 が壊れて、また買い換えるときに考えることにします (^^;




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FALTIMA030 その後[レビュー・評価]  2009-01-07 17:22:00  歯車

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FALTIMA030 を買った、と以前の日記に書いたので、使用後の評価も書いておこう。


最初に結論を書いておくと、これを買ったのは失敗だった。

ただ失敗だった、と書くとメーカーさんへの侮蔑になってしまうし、購入を迷っている人にも何の情報も与えられないので、何が悪いのか等を書いておこうと思う。

いわゆる「人柱レポート」だ。




最初に使用条件を書いておく。


主に掃除を行うのは、和室8畳+リビング8畳+キッチン4畳+廊下4畳=24畳。

和室とリビングはつながっていて、何の障害物も無い。事実上16畳の部屋だ。

キッチンは、リビングからの入り口が1箇所に制限され、袋小路になっている。家具などを除いた床面積が4畳程度だ。

廊下は、和室とリビングに出入り口があり、循環路を作っているが、両端は行き止まりだ。

+----------------+

|   廊下   |

+---- ------ --+

|キッ       |

|チン| リビ  和 |

| | ング  室 |

+--+-------------+

家具はリビングの中央にテーブル、和室の隅にテレビ台があるが、他には無い。

掃除の際は和室で使用するちゃぶ台は片付け、リビングで使用している椅子はテーブルの上に上げてある。


掃除ロボットを使用する際は、部屋に障害物が少なく、袋小路が少ないことが有利に働く。

家具が少なく、部屋がわりと「四角い」ことは掃除しやすいはずだが、廊下まで一緒に掃除しようとしているのは、多少厳しい条件だろう。


この条件で、数年間 Roomba Discovery を使用してきた。

そして、1ヶ月近く FALTIMA030 を使用してみた。


では、使用レポートに入ろう。




まず、Roomba での掃除状況を書いておく。

Roomba の場合、電池が切れるまで動き続ける「MAX」モードで、上のスペースを2時間程度かけて掃除し、「満足できる」程度には綺麗に出来る。

Roomba 自身が「綺麗になった」と判断して終了する「CLEAN」モードでも、大体満足できる。が、時折掃除し残しが発生する。

どうやら、CLEAN モードは、「一定時間ゴミを見つけられなくなったら終了」するようなので、掃除エリアが大きすぎると勘違いで終了してしまうことがあるようだ。


Roomba は、公式情報によれば、1箇所について平均4回清掃を行うそうだ。

平均、としているのは、Roomba の特性上「人間が行うような」整然とした清掃を行わず、ランダムに走り回るため。

このことは後でもう一度取り上げるが、非常に重要。


そもそも、Roomba はブラシによる「跳ね上げ」で清掃を行う。(補助的に吸引も使用するが、小さな埃程度しか吸えない)

この方式は、1度通っただけではゴミを取り残すことがあるので、4回程度清掃する、というのは正しい方法。



Roomba も2年以上使っていると、電池が劣化して2時間動けなくなる。

最終的には、MAX モードでも動作時間が30分程度になった。この段階でも、それなりに満足する掃除はしていたが、さすがに取り残しが多くなる。


2時間で平均4回なのだから、30分ならば平均1回だ。「平均で」1回ということは、一度も清掃しない箇所もありえるわけで、取り残しがあるのも道理。


交換電池を買ってしばらく使ったが、本体にもガタが来ていたため、しばらくたって壊れた。

電池が劣化する頃には使い捨てる、というのが正しいのだろう。





次に、FALTIMA030 の掃除状況。

FALTIMA030 にも、 MEDIUM/LARGE のモードがあり、これが Roomba の CLEAN/MAX に対応する。


しかし、LARGE で掃除をしても、Roomba のような満足いく状況にはならない。

電池劣化して、30分しか動けなくなった Roomba 以下の清掃状況。



原因はいくつか考えられるが、最大のものは FALTIMA030 の「遅さ」と「電池容量の小ささ」だろう。

正確な計測は出来ていないが、Roomba の7割程度の速度で、半分程度の時間しか動けない。

ということは、総走行距離は3割程度だ。


Roomba が平均4回清掃するとして、平均1.4回だ。これもまた、ランダムに動くと考えれば「一度も清掃しない箇所」が生じるのは道理なのだろう。




しかし、電池劣化した Roomba は、新品の FALTIMA030 よりも綺麗に清掃を行う。

この違いはなにかといえば、「センサー」の豊富さと「清掃アルゴリズム」、つまり頭の良さの違いなのだろう。


Roomba は、良く「ランダムウォーク」と評される動きをするのだが、実際にはランダムなどではない。

主に、3つの動きで成り立っている。


1. 螺旋運動をしながら、特にゴミの多い箇所を重点的に清掃。この際、螺旋の広がり方は比較的密で、清掃し残しは少ない。

2. 壁に当たると、センサーが「壁からの距離」を測りながら、壁沿いに清掃。このため、角であっても掃き残しは無い。

3. 直進し、壁に当たると「少し位置をずらして」180度反転、を繰り返す。壁に当たった回数が偶数回目と奇数回目で「ずらす」ための旋回方向を逆にするため、面を塗りつぶすように移動することになる。これにより、広い箇所でも漏れなく清掃する。



最初は 1 で始まり、2と3をランダムに(一定時間ごとに?)切り替える。

しばらく「面」を清掃したら、壁沿いに別の箇所に移動し、そこでまた「面」を清掃することになる。

また、ゴミを発見するセンサーがあるため、特にゴミを多く見つけると 1 のモードに切り替わり、効率的な掃除を行う。





これに対し、FALTIMA030 は次のような動きをする。


1. 螺旋運動をしながら清掃。螺旋の広がり方は比較的疎で、清掃し残しが発生している。

2. 壁に当たると、少し方向を変えて直進後、すぐに壁側に曲がってみる。壁にぶつかれば慌ててもとの方向に戻る。どうやら、壁からの距離を測るセンサーが無いようで、「ぶつかってみる」ことで壁を認識している。

3. 直進して、ぶつかったらランダムに方向を変える。本当のランダムウォーク。


最初は 1 で始まり、1 2 3 をランダムに切り替える。度々 1 が混ざるのでゴミ発見センサーがあるのかと思ったが、ただのランダムだった。



最初に書いたが、ロボット掃除機は障害物が少ないほうが上手に清掃できる。

これは、「障害物回避」に余計なエネルギーを使用すると、稼動できる時間がそれだけ短くなるためだ。


しかし、FALTIMA030 は 2 の動きをすることで「何度も障害物にぶつかる」ことになり、ただでさえ短い稼働時間を無駄に減らしている。

また、壁沿いに進む直進速度が遅いため、ランダムに次のモードに切り替わるまでに移動する距離は短い。このため、壁沿い移動で「新たな清掃箇所」に移動することは、あまり無い。



螺旋運動は両輪を最高速度で動かすわけではないため、必要以上に移動に時間がかかり、これも稼働時間を減らす。

Roomba ではゴミが多いところでのみ使用することで、無駄な螺旋運動は減らしているが、FALTIMA030 はランダムに使用し、しかも螺旋が疎なため清掃効果が薄い。

(おそらく、エネルギーの無駄遣いを自覚しているため、速く壁に到達してモードを終わらせようとして、螺旋を疎に設計してある)



さらに、直進モード時に「面を塗りつぶす」動きをせず、本当にランダムに動き回ることで、清掃状況に偏りを生じさせている。


このことは別の深刻な問題も引き起こしている。我が家のキッチンや廊下のように「入り口が限られる」場所に到達できるかどうかが、本当に運任せなのだ。

Roomba は、面を塗っている最中に、高確率で入り口に到達し、内部に侵入する。しかし FALTIMA030 では、入り口に到達できず、その向こう側は全く清掃されていない、ということが度々起こる。

Roomba では、別の箇所に移動するために「壁沿い移動」も効果的に使われているのだが、FALTIMA030 では前述の通り壁沿い移動時間が短いため、やはり入り口への到達可能性を低くしている。



結局、ただでさえ最高移動速度の遅い FALTIMA030 は、頭の悪さ(やたら旋回する、何度も壁にぶつかって方向転換する)によって、さらに実質的な移動速度を落としている。


結果として、Roomba の場合は電池劣化で30分しか動作しない状況であっても「取りきれないゴミがあった」程度だったのだが、FALTIMA030 では「全く掃除されていない箇所がある」ことが多い。

さすがに全く清掃されていない箇所があるのは気持ち悪いので、ロボット清掃後に、人間が仕上げ清掃することが多い。これでは何のためのロボットだかわからない。(まぁ、無いよりは楽だが)




まとめ。


動作の論理なども考え、FALTIMA030 を使用するのであれば、我が家のような条件では使用しないほうが良い。

おそらく、24畳では1箇所平均の清掃回数は、Roomba の4回に対して1回以下だろう。


部屋面積が半分の12畳程度であれば、平均で1回は上回り、3分の一の8畳であれば平均2回はいくだろう。

ただし、Roomba に比べて「頭の悪い」FALTIMA030 の平均2回では、やはり「一度も通らない」ところが多発すると思われる。

8畳程度の部屋でロボットを使った上で、自分で仕上げを…というのは手間ばかりかかって利点が無い。



今なら円高だしRoomba を個人輸入するのもよいだろう。

日本で未発売の廉価機種を購入すれば、業者に手数料を払ったって、実は FALTIMA030 より安く購入できる。

それでいて、性能は FALTIMA030 よりずっと上だろう。廉価機種であっても、上に挙げた清掃アルゴリズムは変わらないのだから。


ただし、以前私が Roomba を個人輸入した際は、不良品が届いて後の対応が大変だった。

汚れにまみれる精密機械なので、使用後半年以内に1度はトラブルを経験すると思うが、個人輸入では保証がない。

(最新のルンバは、以前よりもトラブルを起こしにくい設計になった、とは聞くが)


ここら辺も考えて、どの方法をとるかはご自分のリスクで判断していただきたい。


後日追記


螺旋が疎、と書いたが、改めて観察していると、必ずしも疎なわけではないように思う。

それでも疎だと感じた理由は、螺旋運動をした後も、そのエリアにゴミが多く残ったままだから。


どうやら、ブラシの設計の問題で、Roomba と比較してゴミを収集する性能が低いのかもしれない。

だとすれば、任意のポイントでの「平均走行回数」よりも、もっと根本的な掃除性能で問題があることになる。


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加湿器  2010-01-29 16:40:00  歯車 住まい

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加湿器が壊れた。


そのうち家の話題にも書こうと思っているが、我が家は冬はとにかく乾燥しやすい。

原因は複合的だが、簡単に言えばエアコンで暖房しているからだ。


入居前から、SWHは乾燥しやすい、と言う情報はネットなどで得ていた。

しかし、暮らし始めたら予想以上だった。


で、最初の冬に慌てて加湿器を買ったわけだ。

このときは、「とにかく加湿器が必要!」というので、ランニングコスト程度の下調べで購入。


雑菌の可能性が…などとネガティブイメージもあるが、超音波式を買っていた。

加熱式に比べて、ランニングコストが非常に低いからだ。


しかし、加湿能力はいまいちだった。




今回壊れたのは、この超音波式だ。

壊れたら、すぐに室内の湿度が30%程度まで落ちた。緊急事態だ。


慌てて調査。


まずは、今までの機械と同じものを探す。同じものは既に発売終了で、後継機があった。


超音波式の雑菌の心配は、僕はしていなかったが、子供が増えたこともあって妻が多少心配しているので考慮する。


仕事先で使っているのが過熱式で、先方の社長さんに以前お勧めされたことがある。


「通販生活」での定番と言えば、ボネコのディスク式だ。


…いろんなことを考慮しながら情報集め。



以前は知らなかったが、JIS で「加湿能力」が規定されているらしい。


室温20度、湿度30%の時に、1時間に何リットルの水を空気中に放出できるか。

これは比較の際の重要な指標となるが、あまり知られていないようで、ネットの通販などのページでは商品説明にこの数値が出ていない場合も多い。


以前使っていた機種は、350ml/h 。加湿能力には不満があったので、これを大きく上回る数値が欲しい。




仕事先社長オススメの過熱式。加湿能力は 300ml/h。

能力は低いのに、消費電力は10倍。却下。

(注:過熱式はお湯を沸かす方式なので、雑菌が繁殖しにくい、室温が低下しないなどのメリットがあります)



超音波式の欠点の1つに、無理やり霧を空中に放出しても、気化せずに床に霧が落ちてしまうことがある、ということがある。

こうなると加湿はされず、床がべちゃべちゃという、ろくでもない状態になる。


これを解決したハイブリッド式と言うのがある。霧にして気化しやすい状態で、温風を当ててやるというもの。

お湯を沸かすよりは電力を食わないが、音が静か、電力を食わないと言う超音波式のメリットは失われる。


これも調査したが、当然却下。



ボネコのディスク気化式、300ml/h。通販生活一押し、というので人気は高いが、案外性能は低い。

そして、輸入物なので本体値段は高い。却下。



気化式が、思ったよりも性能が良い。

消費電力は超音波式より低い。それでいて、加湿能力は 800ml/h~1000ml/h 程度。

複数のメーカーから出ているが、値段性能比、メンテナンス製などから、うちでは三菱のディスク式を選んだ。


問題は、結構本体がでかいこと。

これは、加湿能力が高いために水タンクも大きくしないと、連続運用時間が短くなってしまう、と言う問題も係ってくるので仕方が無いところか。


三菱の機種はディスク式、ということでボネコと類似しているが、この方式の欠点はディスクに炭酸カルシウムが付着すること。

水の蒸発を繰り返すうちに、水道水に含まれる水以外の不純物が濃縮し、析出してしまうのだ。

(炭酸カルシウムは、殺菌のために水道水に加えられる「カルキ」…次亜塩素酸カルシウムから、殺菌作用があり、崩壊・気化しやすい次亜塩素酸が抜けた残り。)


三菱は、水を入れ替える際に濃縮された水を回収し、捨てやすくする、と言うシステムを採用している。これで、多少は掃除が楽になる。


#しかし、1世代前の機種で「お掃除レス」を標榜したのは行きすぎ。

 調査していたら、広告コピーを信じて買ったのに掃除は必要だった、という苦情がネットの掲示板などで大量に見られた。




購入したら、その能力はすばらしい! の一語だった。

今までの加湿器では、45% まで加湿するのが精一杯だったが、60% 近くまで加湿することができる。


#最初に書かなかったが、家の2階部分全部を1台で加湿している。


水回収システムは面白い。

いつか歯車ページに書きたいと思い続けている「ヘロンの噴水」を髣髴とさせる。


掃除はまだ行っていない。

しばらくたったら掃除して、レポートしたいと思う。


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Netwalker 環境設定  2010-02-17 17:22:29  歯車

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以前に買った Netwalker ですが、どうも持ち歩いていても使う気がせず…

思い切って「やらない」と心に決めていた領域に手を出しました。


といっても、別に危険な改造とかではないです。

デスクトップ環境を、標準のGnomeから、LXDEに入れ替えただけ。

標準から外れてしまうと面倒も多いし、持ち歩く機械だからできるだけ面倒は避けたかったのですが…

そもそも使い勝手が悪くて、持ち歩くことが苦痛になるくらいなら、いろいろ試したほうが良い。



Gnomeは、高機能でいたれりつくせり。初心者でも簡単に使えます。

でも、「富豪的」な作りなので、非力なNetwalkerではあまり使い勝手がよくなかったりします。


LXDEは、名前が「Lightweight X11 Desktop Enviroment」ってくらいで、動作が軽いです。

そのかわり、Netwalkerなのにネット接続性が悪くなります。

具体的には、Gnomeでは何も考えずに使えた、Windowsのファイル共有が使いにくくなる。


#実際にはGnome標準のファイルマネージャ、Nautilusの仕事ですが。


Gnomeのnetwork-managerが使えなくなるため、別のWiFi接続デーモンが必要になります。

以前に「WiFiスポットを検索したい」という欲求でWiFi-Radarというのを入れてあったのですが、なぜかこれの接続機能がうまく動きません。


wicdを入れて解決。

日本語翻訳が変だけど、とりあえず気にしないことにしよう。


#IPアドレスが探しています、とか 100%% で繋がれています、とか・・・




で、動作の軽快さもさることながら、開放されたメモリの方が重要。

preload というソフトを入れます。

これは、自動的に「よく使うファイル」を認識し、できる限りディスクキャッシュに入った状態にしておいてくれるソフト。

#Linuxでは、空きメモリが積極的にディスクキャッシュに使われます。

 だから、preload使うなら、空きメモリは多い方がいい。


これで、ブラウザ起動が10秒から5秒に半減できます。


でも…なんか動作が変。

ディスプレイを閉じてもサスペンドしない。


やっぱ、散々いじった環境からのLXDE移行はダメだったかな…と思いつつ再インストール。


クリーンな状態からLXDE移行。でもやっぱ変。

ここでやっと気づいたが、Gnome使用時には当たり前に起動している、gnome-power-managerを起動して置かないとダメなんだとか。

設定ツール作ってくれてる人がいるおかげで、みんなここら辺のこと知らなくても移行できてたみたい。

(だから、ネット上に情報が少ない)


再インストールしたので、Gnome-gamesとBurgerSpace、それにgFCE Ultraを再導入。…ゲームばっか。

以前は他にもソフト入れてたけど、あまり使わないものも多かったし、とりあえずこれでいいや。

(Netwalker で Five or more で遊んでみてから、面白いのでメインマシンでも時々遊んでます)



結果。

快適になりました。

sunbirdがpreload使っても起動遅いので、見切りをつけて Orage というソフトを入れました。

スケジュール管理にはこれで十分。


やっと使う気持ちになるマシンになったので、この日記はNetwalkerで書いています。




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ポメラニアン  2010-04-07 17:44:25  コンピュータ 歯車

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ポメラを使う人のことをポメラニアンと言うらしい。

なるほど、なかなかうまいことを言う。



妻がポメラを購入したのは1ヶ月前。

実は、初代の発売前から気になってはいた。


元々、妻はモバギ(DOSモバ)派。

HP200LX 派だった僕が NetWalker を買ったので、妻もなにか「テキスト入力ガジェット」を欲しがっていた。


が、妻の要望では、入力もさることながら、テキストの閲覧もしたいらしい。

初代ポメラでは閲覧には適さないので、見送っていた。



QRコードも生成できる2代目が発売され、妻の要求も多少変化。

というのも、この間にKindleを購入し、PTAの仕事が忙しく携帯でのメールやり取りが増えたため。

(保育園のお母さん方は、PCが使えない人が多く、携帯にメールが来る。そして、SPAM対策でPCからの受け取りを拒否していたりする)


テキスト読みは Kindle でやるとして、QRコード生成ができれば携帯のメールが楽になるのではないか? という思惑。

しばらく悩んでいたが、1ヶ月ほど前に思い切って購入。



1ヶ月ほど使ったところだが、非常に快適らしい。

キーボードは「PCのものよりは使いにくい」が、十分に許容できる使い勝手だそうだ。

少なくとも、NetWalker とは比較にならないらしい。


#NetWalker がぐらぐらしている、とか言うのとは関係なく、キーピッチの問題。

 NetWalker は親指タイプも可能な大きさに収めているので、ピッチが狭い。

 (でも、親指タイプもやりにくいと言う中途半端さ)



QR コードの読み取りは携帯の機種を選びそうだが、妻の使っている DoCoMo の F02B では、QR コードを分割された時に自動的に「次のコードを読み取る」動作になり、分割していることが気にならない。

そして、読み取り後は簡単に「全選択」→「コピー」、MULTI ボタンでメールを同時起動して「貼り付け」で本文に貼り付けられる。


おかげで携帯メールが「使う気になる」ようになったそうだ。

これだけでも買った価値があるというもの。



妻はそれなりに人気のあるWEBページも作っているので、そのネタを書き溜めたりするのにも使う予定らしいが、忙しくてこちらはまだの模様。


#妻に怒られるのでWEBページへのリンクはしない。



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iPad を触ってみた  2010-04-14 17:01:25  コンピュータ 歯車

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知人が iPad を個人輸入で入手した。


「見てみたいですか?」と自慢したげに言うので、見せてくれるなら見ますが、と答えたら「そんな態度とって、本当は見たいんでしょう~」と良くわからないリアクションをしながら見せてくれた。

いや、それほど興味なかったから、本当に見なくても構わなかったのだが。


あまり批判すると iPhone 派の人から狙撃されそうだが、自分としては国内での iPhone 普及には当初から懐疑的である。


ガラパゴスと批判されようと、日本の携帯電話のガジェットとしてのレベルは高い。


…いや、そもそもいまどき「ガラパゴス」だなんていう人は世間に取り残されている。

この言葉は、一部の人が日本の携帯電話を批判するために使い始めたが、その後擁護派が「ガラパゴスは悪いことではない」と猛烈な反論を行ったため、ネガティブな意味は失われた。

しかし、iPad を見せてくれた知人は iPhone 派であり、iPad を見せながら話をする間中、日本の携帯を否定的な意味で「ガラケー」(ガラパゴス携帯の意味)と呼んでいた。


まぁ、ガラパゴスについては置いておき、まずは iPad のことから。




iPad を触っての第一印象は、伝え聞いていた通り重い、ということ。


ここのところ、立場により感想が異なるだろう。実際の重さは 700g。


iPhone のように常に携帯して持ち歩く、と言うことを考えていた人は「重い」と言う。

ノートパソコンのようなものを想像していた人は「軽い」と言う。

つまりは、微妙でどっちつかずの重さだということだ。



僕は iPad の話題を聞いたときから、これは持ち歩くものではなく、リビングで使うものだと思っていた。

しかし重い。うちには Kindle があるのだが、Kindle は気軽に家の中で持ち運ぶ気になる。

しかし、iPad の重さだと微妙である。リビングで使う、と決めたらそこに置きっぱなしにする機械だろう。


というのも、筐体設計の悪さが重さを余計に感じさせているのだ。

想像以上に大きい機械で、薄くて重いので、落としたら壊れそうである。

しかし、持ち手などは付いていない。うっかり手が滑って落としそうな怖さがある。これが重さを際立たせる。


iPhone とイメージ統一のため、表面をつるつるで凹凸のない形にしたのだろうが、指が引っかかるようなふくらみなり、滑り止めのざらざらなりつくってあれば、もっと軽く感じたかもしれない。


(IBM の古い機械、PT-110には、持ちやすくするためのふくらみがつけてあった。ここら辺の話、10年以上も書きたいと思ったまま置きっぱなしだ。)



片手で持って使おうとすると、重くて長い板を端っこの1点で支えることになり、余計に重く感じる。

ついしっかり掴もうとしてしまうが、そうするとタッチパネル部分に手が触れてしまうので、使えない。

もって使うなら常に両手で、と言う設計なのだろう。iPhone を片手で使っているような気楽さはない。




しかし、操作感は非常に快適であった。

iPhone でもそうだが、Jobs はこういう部分には一切妥協を許さない。


iBook など、ページ送りする時のアニメーションが、リアルタイムの演算によるものだった。

つまり、指をスライドすると、その指で紙をめくっているように動く。左右にめくるものなのに、途中で止めて上下に指を動かすと、曲げた紙の端が上下に動くように、たわみ方が変わる。


実用上はどうでもいい部分にこだわって作っている、と言うことが非常に良い。

しかし、こういうデジタルガジェットは、「実用品」と言うよりはおもちゃなのだから、このこだわりは重要だ。


GoogleMap のアプリケーションも同様の快適さ。

大きな画面で、自由に地図を動かすのは面白い。


あえて Zoom In した航空写真で、家の近所の道を辿って散歩していたら迷子になった。

普通はこんなことせずに、Zoom Out して目的地を探すのだが、軽快に動くから無駄な動きを楽しみたくなるのだ。




一番の感動は、iPhone のソフトを動かした時だった。


自分は、iPhone のソフトが動くとはいっても、それでは iPad の画面の広さは活かせないだろうし、「専用ソフトが発売されるまでの繋ぎ」程度の機能だろうと予測していた。


しかし、予想はいい意味で裏切られた。

iPhone 用に作ったソフトを iPad で動かすと、iPad の画面の広さの恩恵に預かれるのだ。


iPhone ソフトの動作環境は、互換サイズと2倍サイズの2通りが選べ、動作中でも切り替え可能である。

互換サイズで動かすと、画面の真ん中に小さなウィンドウが作られて、そこで動く。

2倍サイズにすると、ウィンドウは丁度縦横2倍になる。


ここまでは予想していた。

そして、2倍にすれば1ドットの大きさも画面の 2x2 ドットに割り振られて、ドットがカクカクと見えるものになるのだろう…と思っていた。


しかし、違う。2倍サイズの画面にすると、iPhone 用のソフトは iPad 向けに何の対応もしなくとも、2倍の解像度で美しく表示される。


具体的には、産経新聞の iPhone アプリをいじっていた時にこの現象が起こった。

産経新聞は、iPhone 向けに当日の新聞を無料で配信している。

iPhone ではかなり拡大しないと文字がつぶれて読めないのだが、iPad の2倍サイズ画面では、たくさん文字を表示したまま読めるのだ。


最初は、新聞だし、文字を並べてあるのかな、と思っていた。

ビットマップなら拡大したらギザギザが目立つが、文字データであれば、最終的には OS がレンダリングするので、拡大しても問題はない。

文字でなくとも、ベクターデータになっていても拡大に強いだろう。


しかし、そうではないようだ。iPad でも、極端に拡大を行うと、ギザギザが見える。

これは一体どういう現象だ?



同じような現象は、コミックを見ていたときにもおきた。

そして、こちらで確信した。


毎日作成される新聞ならともかく、既に紙で作られている原稿を取り込んだコミックリーダーで、ベクターデータにしてあるわけがない。

これは、ビットマップだ。iPhone - iPad の表示の仕組みでは、画面のサイズに関係なく、ビットマップを美しく表示できる仕組みが最初から備わっているのだ。


と言うことでピンと来た。

古い Mac ユーザーなら知っているだろう。Old Mac は、画面描画に QuickDraw という仕組みを使っていた。


QuickDraw は、そもそも Apple II の Pascal 用に作られた描画ライブラリだ。

特徴は、数学的に画面を構成すること。画面描画命令は画面の解像度に依存しないように作ってあり、最終的には「全体のうち、どの部分を画面に表示するか」と言う指示によって、実際の画面に反映される。


まぁ、ベクターグラフィックと基本的な概念は同じだ。それを OS の仕組みとして取り込んである、と言うことが違うだけ。


Jobs が Apple を「クビになって」から作った NeXT Computer でも、同じような仕組みが使われた。

ただし、こちらはDisplay PostScript と言い、PostScript プリンタと互換性のある方法で画面を描画する。


Adobe 社は後に、Display PostScript の技術を広く転用し、パソコン画面とプリンタで同じ見た目を実現するソフトを作成した。Adobe Acrobat だ。そのデータ形式である PDF (Portable Document File : どこにでも持っていける文章ファイル)は表示デバイスの解像度に依存しない。


現在の Mac OS X では、 QuickDraw の後継であり、Display PostScript の後継でもある、Quartz で画面を描画する。つまり、Quartz の技術は、PDF の技術と親戚筋であり、デバイスの解像度には依存しない。



さて、長い説明だったが、iPhone にも Quartz が使われている。

産経新聞は、紙面全体を大きなビットマップとして持っている。


全体を表示したいなら、ビットマップ全体を表示するように…と Quartz に指示を出す。

すると、Quartz は適切にビットマップを縮小し、画面に表示する。この際、表示デバイスの解像度を気にする必要はない。

一部を拡大したいなら、拡大したい部分を表示するように、と指示を出す。これまた、Quartz は適切にビットマップを縮小し、画面に表示する。やはりデバイスの解像度を気にすることはない。



デバイスの解像度を気にすることはない、としつこく書いているのは、これによって iPad の2倍表示モードでも、画面の広さが適切に活かされ、美しい表示になっているからだ。


最終的に、画面の広さよりも狭い部分を表示するように、と指示が出ると、今度は縮小ではなく、拡大が行われる。このときにはさすがに画面がカクカクになる。



最初からこのような美しい設計をしていたから、新しい機種を作っても互換性問題で苦しむことがないのだ。


iPhone HD の噂が出ている。

画面は丁度2倍になるそうだ。最初は、ドットを 1:2 で拡大することで互換性を取りやすくするために2倍なのだろう、と考えていた。つまり、専用ソフトが出るまでは画面の広さは活かされないだろう、と。


しかし、どうやら iPhone HD は最初から画面の広さが活かされそうだ。





以上のように、デバイスとしては iPad は良くできている。


見せてくれた知人は、こんなにすばらしいものだから、国内で発売されたらみんな買うんじゃないか、と言う。

でも、それはないだろう。


まず第一に、iPad はパソコンではない。パソコンのデータを持ち出すための、ビュワーだ。


そのため、母艦となる PC は必須だ。

しかも、WiFi 対応しているのに、母艦には WiFi で接続できない。iTune を通して、USB 接続でデータをやり取りするしかないのだ。



でも、国内では、それほど PC は普及していない。


同じ理由で、iPhone もある程度以上売れないだろう。

iPhone も iPod も、 PC を母艦として使う設計だ。

それは悪いわけではなく、小さなところでやりにくい作業は最初からやらない、そういう作業は PC でやって持ち込む、という使い分けでもある。

この使い分けによって、あの機能美を実現している。



しかし、最初に挙げたように、国内ではガラパゴスと呼ばれる携帯が普及している。

非常に高機能で、WEB やメール程度なら PC を必要としない。


…Netbook 、と呼ばれる PC の守備範囲は、携帯で十分なのだ。

そして、それが故、現在の大学生から下の世代では、マニアでなければ PC を持たない。


アメリカでは、労働世代には「必需品」の PC が、日本では必需品ではない。

そのため、PC を必須とする iPad / iPhone は、国内では普及の足がかりを持たない。



iPad は、Netbook に対する Apple からの回答だ。

しかし、PC ではない。


これが PC として動けるのであれば、iPad を母艦として iPhone を使う、なんていう若い世代が出てくるかもしれない。

その時は、国内の携帯電話の勢力図も大きく変化するかもしれない。


#もっとも、国内がいい意味で「ガラパゴス」なのは、デバイスの機能問題だけではなく、社会インフラの問題もある。

 インフラが整わない限りは、若い世代にとって携帯は手放せないだろうし、その状況で iPhoneや Android 携帯の爆発的普及はない。



翌日追記


勘違いされるといけないので書いておきますが、自分は Apple 好きです。

Mac が白黒だった頃から知っていますし、今も Mac 使ってますよ。


同時に、モバイルガジェット好きとして iPhone 類に興味がないため、もっていません。


Apple は好きだけど、他が嫌いなわけじゃない。

仕事には Windows も Linux も使うし、普段持ち歩いている Netwalker は Ubuntu Linux。


iPhone を持ってないからと言って、否定もしません。

上に書いたように、技術的に優れたところには素直に感心します。



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デジカメ購入  2010-08-27 13:38:19  歯車 家族

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デジカメを購入したので、記録程度に書いておく。


LUMIX DMC-FX700 。8月20日に発売したばかりの機種だな。

デジカメを買い換えよう、というのは1年ほど前から考えていたのだが、前のデジカメ(LUMIX DMC-FX01)も十分に使えていて、不満は無い。

こういう時の買い替えはタイミングが重要で、1年前はなんとなくタイミングを逃してしまってそのままになっていた。


8月18日ごろ、また「タイミング」がめぐってきたので機種を選定していて、スペックなどから前使っていたデジカメの「正当な後継機」である FX700 に仮決定した。


…LUMIX って、今でこそ売れ筋機種だが、FX01 の頃は「変わった機種」ではあった。

ズーム性能と高解像度が競われていた時代に、ズーム性能よりも「広角性能」、高解像度よりも「高感度」を選択した機種だ。

今ではどちらも重視される性能になったが、FX01の当時はそうでもなかった。


でも、当時の僕には、広角と高感度が重要に思えたし、今でも考えは変わっていない。

そのつもりで改めて各社・各機種を性能比較すると…やはり、正当な後継機である FX700 が「わずかに」他の機種よりよさそうだったのだ。



しかし、機種を選定してから気づいた。

選定時点で、未発売の機種だった。


そこで、発売日を待って購入。

買うのには「タイミングが重要」と書いたが、カメラを使いたい予定があって、その予定日に間に合わせるためには、発売日に買う必要があったのだった。


なんに使う予定だったかは、この後の日記に書く。



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見上げてごらん、夜の星を  2011-01-31 15:38:06  コンピュータ 歯車 社会科見学 家族

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夕方5時半頃、子供たちを保育園に迎えにゆく。


夏なら7時ごろまで明るいため、子供たちが園庭で遊んでいる。

しかし、冬は5時半で既に暗い。


家に帰るのは6時過ぎ。

正月前後から、6歳の長男が「どれが星座?」と聞くようになってきた。


ある日、聞かれたときに丁度オリオン座が良く見えたため、説明。

縦に3つ星が並び、周囲を4つの星が囲む、と言う形はわかりやすい。

説明を聞いていた、3歳の長女にもわかったようだ。


これから数日、毎日のように「星三つ見えた!」と子供たちが喜んでいた。




じゃぁ、これは良い機会だ、ということで、洋光台の子供科学館へ。

行くのは10年ぶりだぁ、と思っていたら、名前が「はまぎん こども宇宙科学館」に変わっていた。そういえばネーミングライツが話題になっていた気がする。


内容も変わったのかな、と思っていたら、ほぼ変わらず。

ただ、以前は内容に「雑多」な印象があったのだが、全てを「宇宙」テーマで無理やり統合したことにより、楽しみやすくなっている。見せ方って重要ね。



最初にプラネタリウムに入って星座を見せよう、と思っていたが、上映開始まで少し時間がある。

ミュージアムショップに入ったら、何も見る前から「これ欲しい」とお土産を物色し始める。

帰りにもう一度見ようね。




プラネタリウムは長女には暗くて少し怖かったらしい。

次女(1歳8ヶ月)は、僕の膝の上で寝ていた。


しかし、星座に興味を持っている長男は大満足。

そのまま、最上階から順に見てまわる。


長男には全ての展示が面白いようだが、長女には退屈なものも多い。

ゲームのルールも理解できない年齢なので、難しい理論をゲーム仕立てで解説したものでも、面白くないんだよね。



でも、3階の「宇宙トレーニング室」は子供全員大喜び。

トレーニング室、って名前になっているけど、つまりはアスレチックだ。

ボールを転がして遊ぶ巨大おもちゃ(趣旨は重力の実験なのだけど)などもあって、多くの子供がここに長時間滞在する。


余りにも子供たちが離れようとしないため、昼時だったのをいいことに「ご飯食べに行こう」と誘い、1階のカフェスペースへ。




値段の割には量が少ないハンバーガー類を食べ、カフェを出たところでは、期間限定の科学ワークショップをやっていた。

いろいろな「科学おもちゃ」が置いてあり、希望するものをどれか一つ、作ることができる。


長男はスライムに興味を持った。

いろいろな色が置いてあって、どれがいい? と聞くと「これとこれが…」と数色選ぼうとする。

どれか1色、といわれて薄紫を選んだ。


で、長男が色を選んでいたら、なんだかよくわからないままに長女も「私はオレンジ!」と選ぶ。

そんなわけで2人ともスライムを作ることに決定。



洗濯糊に食紅を入れて混ぜ、さらにホウ砂の飽和水溶液を混ぜる。

あっという間にどろどろに固まった。スライムの完成。


「1日くらい置いてからのほうが、スライムらしく遊べるようになります」と説明を受ける。


後で遊んだら、いわゆる「スライム」よりも固めの出来だった。

日本人のスライムのイメージは、ドラクエの「ぷよぷよしたやつ」なので、固めがウケるのかもしれない。




地下2階には巨大な「ロボット」がいて、内部は滑り台になっている。

子供たちは、またここで大はしゃぎ。


ここにある、レール上をボールが転がる「芸術作品」…以前に来た時も感心したのだが、よくできている。

でも、この作品のすごさは子供にはわからないようだ。釘付けになってみているのは、主に大人。



最後に、見ていなかった2階へ。

ここにはパソコン体験コーナーがある。



…小学生の頃、まだできたばかりの「こども科学館」では、ここに FM-7 や PC-6001 が置いてあり、ゲームが動いていた。

子供たちがたくさんいて、順番待ちしないと遊べなかったっけ。


でも、今はそんな無法地帯ではない。

パソコン体験、と言っても、「室内だけ」で送受信できる、特殊なメールごっこ遊びができるようになっているだけ。

余り人気が無いようで、閑散としていた。パソコンが珍しくない世の中では「体験」程度の遊びではこどもの興味を引かないのかも知れない。



ところで、開館当時に発行された雑誌を今でも持っている。

そこでは、「横浜こども科学館」が、当時のこども科学館としては珍しくパソコンを大量に導入していることや、館内案内に NAPLPS を採用していることなどが、誇らしげにレポートされている。

なんというか…いや、個人的に懐かしいだけ。




最後にミュージアムショップへ。


最初には車のおもちゃ(太陽電池とモーターで動く。一応電気の実験)が欲しいといっていた長男は、星座早見盤付の星座の本を購入。


長女はなぜか恐竜のシールブック。恐竜なんて興味ないし、宇宙科学間には化石などの展示も無かったし、別のシールブックもあったのに、なぜかこれがいいの一点張り。

しかも、次女のお土産も「一緒のやつ買お? ね?」と次女に強要し、恐竜シールブックを2冊購入。

(まぁ、次女はなんだか判らないなりにシールで遊んで喜んでいるの良いのだが)


数時間で帰る予定だったのだが、丸一日遊んでいた。遅くなったので夕飯も外食。

そして、家に帰ったら「面白かった! 明日も行きたい!」と、長男と長女で口々に言っている。


明日は無いと思うが、そのうち科学館めぐりをすることには異論は無い父である。



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24年 風邪惹き


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カガクのココロ  2011-03-08 10:31:37  歯車 家族

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週末、子供と出かけた際にマクドナルドに入った。


「おもちゃは買わないよ」と約束して入ったのだが、手持ちのクーポンやらセットの情報やら総合して考えると、ハッピーセットを混ぜて買うのが安いと判明。大人の都合でおもちゃをもらう。


ドラえもんの、どこでもドアの形をした赤青3D眼鏡。赤青印刷されたカードが4枚ついている(裏表に絵がある)。


週末限定のカードももらった。こちらは同時配布のおもちゃの宣伝で、4種類のおもちゃで遊べる「絵」が書かれている。



…このカードを見て思った。すごく科学的だ。

ドラえもんの「秘密道具」らしさを出すために、科学トリックを上手に取り込んである。



1つは、3D眼鏡用の絵。

まぁ、これは多くの人がわかるだろう。青と赤で少しずれた絵が描いてある。右目と左目に赤と青のフィルタをつけると、視差が生じて立体に見える。


1つは、赤のランダムドットノイズに青の線で絵を描いた絵。

そのままでは絵が見えにくいが、赤いライトを当てることで赤いノイズを見えなくすると、青い線の絵がくっきりと浮かび上がる。

(実のところ、3D眼鏡の赤をフィルタとして使っても、絵が浮き出る)


1つは、水に濡れると絵が出てくる印刷。絵が書かれた上から特殊インクをかぶせてあり、この特殊インクが水で透明になる。乾くと元に戻る。


1つは導電性インクを使った印刷。見た目には同じ「黒」の印刷でも、導電性インクを使った部分とそうでない部分があり、電気が流れるかどうかでクイズの答えがわかるようになっている。



マクドナルドのおもちゃは、言っては悪いが「子供だまし」がかなり多い。

今回もらったおもちゃだって、作りはかなり安っぽい。


でも、こうした「科学おもちゃ」であれば、適切な科学解説をつけることで価値はずっと高まるはずだ。



ドラえもんの版権元は小学館なのだから、小学館の学習雑誌スタッフに頼んで解説を書いてもらい、ホームページで公開するだけでも評価が高まるだろう。

でも、ホームページを確認してもそのような情報はなかった。


子供のおもちゃが「お勉強」になってしまうと嫌われる、という側面もあって慎重なのかもしれないが、嫌な子は情報を読まずに捨てればよい、と言うだけのこと。


遊びの中で仕入れる経験こそ、本当に身につくのだから、大人は子供の疑問に答えなくてはならない。

必要なのは科学知識ではなく、「なんでこうなるんだろう?」という、カガクのココロだ。




マクドナルドの話だけではない。

近年、あとちょっとで非常に良い科学解説になるのに、と残念に思うことが多い。


「飛び出せ科学くん」という番組があるのだが、深夜に放映している時は正しく「科学番組」だった。

でも、ゴールデンタイムになってからは、すっかり似非科学番組。


ゴールデンタイムだから内容を平易にしたのかもしれないが、平易であっても「科学番組」であれば、正しい解説が付けられるはず。起こっている現象に対する説明が明らかに間違えている、と言うのはいただけない。

(この番組の中では、明らかに間違った説明が非常に多い)



同様のことが「所さんの目がテン」にも言える。日曜朝にやっていた頃はいい科学番組だったのに、土用の夕方になってから、似非科学が増えた。



どちらも「時間帯が変わったから、視聴者層に合わせた」とかではない。

なぜなら、どちらの番組も、時々非常に鋭く科学的なことがあるからだ。


これはつまり、「製作スタッフの質が落ちた」のである。

毎週行われる番組は、製作スタッフが幾つかの班に別れ、1つの班は1ヶ月くらいかかって製作準備をしている。

以前はどの班にもそれなりの「カガクのココロ」を持った人が入っていたのだが、今ではそうした人が減った結果、正しく科学的な番組を作れる班と、似非科学になってしまう班に分かれてしまっているのだ。


#ところで「目がテン」に登場した話題は、半年程度たって科学くんにも登場することが多い。

 安易な盗作と言うわけではなさそうで、おそらく、企画製作を行う会社が、「科学番組」を作るのが得意な下請プロダクションで、両方の番組で同じ会社なのだろう。





一方、科学番組を標榜しているわけではない「鉄腕DASH」などは、非常に良い科学番組となっている。


NHK の「大科学実験」も良質な番組だ。

キャッチフレーズの「やってみなくちゃわからない」の言葉通り、やってみたら案外つまらなかった、という回も多いが、それでも仮説を立て、実験し、検証するという科学らしさはでている。


地上波放送ではないが、海外番組の「怪しい伝説」も良い。

これは科学番組ではないし、出演者も科学の知識はそれほど無いため間違った前提に立って実験を行うことも多いのだが、仮説・実験・検証というカガクのココロは備わっている。


…最近、人気にあやかったのか「怪しい伝説・日本版」というのも作っていたが、こちらはいただけなかった。

科学プロデューサーに面白い化学実験をやってもらっているにもかかわらず、番組内での取り上げ方にカガクのココロが感じられない。

どうも、「目がテン」や「科学くん」と同じ現象が起こっているようだ。


つまり、スタッフにカガクのココロを持った人が存在しないのに、科学番組を作ろうとしている。




急に話題はそれる。


1960年代の MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生たちの間で、チャイナタウンで中華料理を食べるのが流行した時期があったそうだ。


メニューは中国人向けと、アメリカ人向けがあった。内容はだいたい同じだが、書いてある言語が違う。また、中国人向けメニューには、アメリカ人好みではない味の料理も載っていた。



彼らは中国語の辞書を持参し、あえて中国人向けメニューを使い、漢字の意味を調べながら注文し、出てくるものを楽しんだ。


そして、中国料理の「料理名」が非常にシステマティックにできており、組み合わせられた漢字が、素材や料理法を記していることに徐々に気づいていった。



そして、ある年のエイプリルフール、彼らは「実験」を行う。

メニューに書いてないものでも、素材と料理法を適切に組み合わせてあれば、料理が出てくるはずだと考えたのだ。


彼らは、メモに「甘酢苦瓜」と書いて、これが作れるかと聞きながら店主に渡した。

店主は「作ることはできるけど、不味くて食べられない。ダメだよ」と突っ返した。


作ることができる、というのは、彼らの考えた「素材と料理法」の組み合わせが間違ってはいないことを意味する。

ならば、完成形が想像通りか確かめたい。


彼らは「中国系移民は知らないかもしれないが、アメリカ人は4月1日には毎年これを食べている」と言い切って、とにかく作ってもらうように頼んだ。



できた料理は、不味くて食べられなかった。

でも、彼らが思っていた通りの素材が、思っていた通りの料理法で作られてきた。



彼らは、漢字と言う未知の記号を面白がり、注文を通してよく観察し、仮説を立てたうえで、メニューにない料理を注文する、という「実験」をした。

そして、でてきた料理が想像通りである事を検証した。仮説は正しかったのだ。


馬鹿馬鹿しいとお思いの方もいるかもしれないが、それがどんなことであれ、興味を持ったら仮説を立てて実験して検証する。

これが「カガクのココロ」である。


(参考資料「ハッカーズ」)




科学は特別なものじゃない。

知識すら必要ではない。


「面白い」「なんでこうなるんだろう?」と感じること。

自分なりの仮説を立てること。

その仮説にしたがって実験を行い、検証すること。


カガクのココロを持ったものにとっては、チャイナタウンのレストランだって面白い実験対象だ。



日常はカガクの機会にあふれているが、多くの人は気づいていない。

このことが非常にもったいない。




この話、2年半後の追記があります。



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「輪番」停電について  2011-03-17 12:44:04  コンピュータ 歯車

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基本的にこのページは自分の日記なので、あまり他人や社会に対する非難などは書かないことにしているのだが、強い思いがあるので書いておく。




どうも、「計画停電」という言葉が独り歩きしていて、「無計画だ」とか東京電力が批判されているのだが、本質を理解していないように思える。


もともと、東電は「輪番停電」と言っているのだ。ところが、輪番と言う言葉の意味が判らなかったり、テクニカルタームだと思ってしまうような人がいるので、「計画」という別の言葉を使うようになったに過ぎない。



「輪番」は普通に使われる単語だ。近年では「当番」や「順番」などの言葉を使うことも多いので「輪番」を使うことが少なくなって入るが、概念が微妙に異なるのでわざわざ違う単語がある。


「順番」は、順の言葉の通り、一方向に当番を入れ替える事を意味するのみだが、「輪番」は輪の文字の通りサイクリック(環状)になっている。つまり、最後まで行ったら強制的に最初に戻る。


ただこれだけの言葉である。

この説明を読んで初めて知った、と言うような人は反省するように。あなた方のために、東京電力は言い直さざるを得なかったのだ。




東電の電力網と言うのは、つまり「電気回路」に過ぎない。

発電所がダメージを受け、運用を停止しているというのは、電気回路で言えば電池の電圧が下っている状態に値する。


つまり、携帯電話で言えば、電圧が少ない状態だ。


携帯電話で電圧が下ったらどうすればよいか。もちろん充電が望ましいが、それが出来ない場合の話だ。

誰もが考えるのが、無駄な機能を使わないことだろう。


誰かから連絡来る事を考え、ゲームなどで遊ぶ事を控える。カメラなどは、使おうとすると「電池容量が少ない状態では使えません」などと、システムに怒られることもある。


つまり、電圧が下っている場合は、節電することや、一部回路への電力供給を行わないことが必要なのだ。

もし無理に電力を供給すれば、システム全体が停止し、復旧の見通しを立てることも難しくなる。



携帯電話の例では説明が難しいのでたとえを変える。

「一部回路への電力供給を行わない」とは、どのような方法か?


たとえば、あなたの家でコタツと電子レンジとドライヤーを同時に使うと、ブレーカーが落ちる、と判っているとする。

コタツと電子レンジを使っている状態でドライヤーも使いたい時、どうすればよいか?


答えは簡単。コタツを切るか、電子レンジでの加熱が終わるまで待てばよい。

ただこれだけのことだ。

どこかの電力を停止すれば、その停止分を他に回せるのである。




つまり、輪番停電とは、電力が足りない時に、全体の電圧が落ちて大停電を引き起こす前に、一部の電力供給を停止して、それ以外の箇所に電力を送る、という仕組みに過ぎない。


「電力が足りない時」に行うが、それがいつ来るかは想定できないため、停電該当地区の人にとっては「急な停電」に過ぎない。


ただ、救いなのは、システム全体が停止したわけではない、ということだ。一定時間後には、他の地域の電力をカットし、それまで停止していた部分は回復する。

急な停電は困るだろうが、確実に一定時間後に回復することがあらかじめわかっていれば、対処の方法もあるだろう。



ところが、東京電力が輪番停電を「計画停電」と呼びなおした。

ここでの計画は「想定外の状態にならないこと」程度の意味に過ぎない。あくまでも、電気の番人である東京電力側の言葉だ。


しかし、多くのマスコミ(と、マスコミに煽られた一般市民)が、計画なら計画を明らかにせよという。

停電は「東京電力の送電網」を単位として行われるだろうが、そんな内部的なものではなく、市町村名などの行政の都合による単位で明らかにせよという。


震災からわずか2日(計画停電、という言葉に変えて、計画を明らかにせよといわれ始めてからは1日なかったと思う)で、送電網という東京電力の都合による単位を、行政の都合による単位に変換し、概要を公表した東京電力はよくやったと思う。

その表は「概要」に過ぎず、不十分なものだったとしても。




さらに不可解なのは、この計画停電が無事回避されたときの反応だ。

東京電力は、電力網を可能な限り維持することが仕事である。停電しない地域を少しでも多くしたいし、全体が回避できるならそれに越したことはない。


だから、時間も3時間40分のうちの最大3時間、というように幅を持って定めてある。

この時間の中で電力需要を見ながら判断をしようとしているのだ。


その時間の幅の意味がわからない人がいうのだ。

「時間になっても停電しない」と。


さらに、努力によって停電を回避できた地域の人が言うのだ。

「停電といわれていたのに、停電しない」と。



停電が回避できたのは、この文句を言った人以外(文句を言うような人は、なんの努力もしていないに違いない!)の方々の節電の努力と、ギリギリの選択を続けている東京電力の担当者の努力の賜物である。

時間になっても停電しないとか、そもそも停電が行われないと怒るのであれば、自主的に電気を消して、他の地域の方に少しでも回せばよろしい。




これを書いているのは、まだ計画停電開始から4日目である。

東電は、輪番停電については、電力的にも計画をまとめる時間的にも限られたリソースの中で、賞賛される仕事をしていると思う。


もちろん、現状を全面的に肯定できるものではない。

電力を停めることで、社会的に損失になる箇所には24時間通電を行わないといけない。

(当初は、電力網の都合でそれは難しい、と説明されていたが、2日に電車などを無停電にすることで、技術的に可能であることを明らかにした)


止むを得ない事情で、緊急避難的にシステムを大幅に変更しているのだ。

当面は変更に伴う混乱は必至だし、周辺とのすり合わせをしながら、システムを安定していくのはこれからの仕事だ。

(でも、2週間程度で、不便ではあっても社会が回るようなシステムに持って行って欲しいとは思う)



それでも、東電に振り回されるのはごめんだ! と思う人は、電気を使わない生活を心がければよい。

最初から電気が無いと思っていれば、東電に振り回された、と感じる事もないはずだ。

その分必要な人に電気が回るので、こんなにありがたいことはない。


僕は、電力の恩恵には預かりたいので、現状の東電の「計画停電」を擁護しこそすれ、責めようとは思わない。

復旧の目処も立たない停電よりは、最大でも3時間(を2回)とわかっている停電のほうがありがたいからだ。



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停電の記憶  2011-03-21 20:38:16  歯車 旅行記 住まい

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子供のころ、停電があるとわくわくした。

大抵は台風の夜などで、普段は閉めないところまで雨戸を閉め、停電するとロウソクの周囲に家族が集まる。

いつもと同じ場所、いつもと同じ生活の中なのに、いつもと違う非日常がそこにあった。


この経験は、年代によって大きく異なると思う。

昭和50年代初頭までは時々停電があったものだが、その時間はどんどん短くなっていった。

そして、50年代中盤以降は、停電その物が珍しく、たまに停電があっても1分程度で回復するのが当然となった。



そんなこともあって、震災直後に停電した時は、30分もすれば回復するだろうと思った。

もっと言うなら「回復してしまうのだろう」という気持ちだった。


しかし、子供を保育園に迎えにいくとき、信号が消えているのを見てわくわくした。

その後、ラジオで情報が集まるにつれ、想像をはるかに越える大災害であることが分かってきた。


大変なことになった、という思いと同時に、自分でも不謹慎だと思いながら、わくわくする気持ちが大きくなってきた。

停電は3日くらい続くかもしれない。自分と妻だけならどうにでもなるが、3人の子供を抱えてどう対処するか。できる限りの対策を考えながら、当面今夜を乗りきるために部屋の片付けと、夕食作りを始めた。


結局この日の停電は6時間ほどで回復したが、いつまた停電するかも分からず、電気がきている間にそのための対策は十分に行っておくことにした。



そして現状。

今のところ計画停電はうまく働いており、予定外の停電は起こっていない。


あらかじめ時刻が予告された停電であれば準備しておくことができる。

非日常の3時間を乗りきり…楽しむために、子供にも事前に停電の意義をよく話し、みなで…わくわくしながら待つ。


まだ慣れていないので、停電によるトラブルが出る場合もある。

しかし、それは単に自分の準備不足によるものだ。あたふたとトラブルを回避しながら、次回のために強く心に刻み込む。

次回のため? …次回の計画停電の時間ではない。いつか必ずくる、自分が被災したときのためだ。



いまもラジオでは「節電にご協力を」と話をしている。

もちろん、停電時間外でもできる限り節電を心がけている。

だけど、節電に「協力」するんじゃない。協力、というのは、他者のために行う、という意味だ。

みんな当事者なんだから協力じゃなくて自分のためにやるんでしょ?




計画停電1日めは大混乱だった。これは電車各社が慎重になりすぎたためで、案外電力は足りていた。

そのため、2、3日目は順調に行った。思ったより大丈夫じゃないか、と多くの人が思ったようだ。


そのため、4日目は調子に乗りすぎて電力需要が上がり、再度混乱を引き起こした。

僕個人の意見としては、電力が足りないときは電車を止めるのではなく、予定外の地域でも通電を止めてしまえばよいと思う。


この「4日め」を忘れてはいけない。

皆が調子にのって、少しずつ電気を多く使ったから、社会的混乱が引き起こされて、皆の生活が混乱したのだ。


東京電力が悪い、などと言ってはいけない。

自分は節電していたのだから、別の人が悪い、などと言ってはいけない。

自分が当事者なのだから、自分の行いを見直さなくてはいけない。


僕はこのあと、家庭内LANのHUBなどの、常時通電していた機器も不要な際は電源を切ることにした。

すでに節電は心がけていたが、あと少し、わずかな節電でも必ず意味がある。




最後に、現状で感じている、最高の「わくわく」を。


これを機に、社会のあり方が変革するのではないか、と僅かに期待している。

…いや、多分そうはならない。人間はおろかだ。同じ過ちをもう一度繰り返すだろう、と言う気持ちも強い。

でも、5%くらいの確率で、変革に期待したい気持ちがある。



原発は、これからも使われるだろう。原発なしでは、現代社会を支えられないからだ。

でも、今後の新規建設は厳しくなることは必至だ。


原発の代わりに火力発電所を使ったら?

出力が全然違う。火力発電所を100基も作れば原発の代わりになるだろうが、今度はCO2排出の多さが社会問題となるだろう。


太陽光発電を皆が導入したら?

夏の昼間のピーク電力を解消することはできそうだ。でも、冬の夜の電力需要は変わらない。


蓄電は可能か?

…わずかには。各家庭に太陽電池と蓄電池を準備したとして、夜の早い時間の電力ピークくらいは解消できるかもしれない。

でも、その後の時間はやはり電力を買う必要がある。



つまり、どうやっても「元の生活」になど戻れないということだ。

ならば、より積極的に、状況に合わせた生活に変えていくしかない。



ほんの30年前まで、テレビもコンビニも、24時間いつでも使えるわけではなかった。

便利さを追求した結果それらは24時間に対応したが、それは過剰な対応ではなかったか?


コンビニができる以前は、商店もせいぜい7時までしか開いていなかった。

その時間に買い物をして帰宅できるように、ちゃんと皆が5時に終業し、残業はよほど特別な場合にしか行われなかった。


コンビニができて、残業がふえ、社員一人当たりの仕事量が増えたために効率が上がり、社員を整理する事ができるようになったために失業者が増えた。

仕事を持っている人も残業して家に帰るため、テレビの放送は深夜にまで及び、夜更かしして朝食を抜いて出社する人が増えた。

それで、誰かが幸せになったのか?


別に、あの時代に戻りたいなどというのではない。

今の時代には、今のやり方があるだろう。


例えば、サテライトオフィスを増やし、ブロードバンド回線で結ぶ。

通勤時間が減るし、電車の運用本数も減らせる。開発ならそれで充分だろうし、実際に人と会うことが仕事の営業であっても地域に根ざした「支店」が増えると考えれば、営業車もその使用燃料も減らせるだろう。


もちろん、問題は山ほどある。オフィス分散による管理の手間は増大するだろうし、やはり直接顔を合わせないと意思の疎通が難しいこともあるだろう。


しかし、サテライトオフィスが増えて職住が接近したとき、コンビニの営業時間は「7時から夜11時」で十分になるだろうし、早く帰宅すれば、その後ゆっくりくつろいだとしても深夜のテレビ番組は不要になる。

そうすれば、電力需要ももっと減らすことができるのではないか。


もちろん、そうなっても深夜に仕事がある人はいるだろう。それでいい。全員が変わる必要はない。全体としてその傾向が出ればよいのだ。


そのように生活が変革すれば、太陽電池と充電池で必要電力の多くを賄い、不足分を補うために火力発電などを使用する、という社会のありかたが現実味をおび始める。

すぐに太陽電池が普及するとも思えないが、当面多くの人が生活を変えれば、原子力発電所を「なくせる」ほどでなくても、「新設しなくてもよい」程度にはできるかもしれない。


サテライトオフィスがすぐ用意できなくても、夏までに在宅勤務制度を導入する企業が増えれば、夏の停電を軽減できるかもしれない。


残業時間が減るということは、収入が減るということだ。先に書いたとおり、企業は労働力の減少を「新規雇用」でまかなう必要がある。一種のワークシェアリングだ。

しかし、職住接近していれば、無駄な外食や移動のための経費も減らすことができる。収入が僅かに減っても、それほど生活は困窮しないはずだ。



電力が足りない状況はすぐには解消しない。3年程度は続くのではないかと思っている。長期戦だ。

「当面の」計画停電期間である、4月末までを乗り切れば終わりではないのだ。

長期戦に耐えるために、企業も勤務形態を見直すことに消極的ではいけないだろうと思う。




全体として目指すのは、移動や深夜の照明など、「なくても構わない」エネルギーを削減することによる、省エネルギー社会だ。

残業時間の短縮によって、コンビニの営業時間の短縮、深夜テレビ放送のカットなどは「狙って」いるが、新規雇用などはおまけとしてついてくるものだ。



…先に書いたように、このように事が進むとはあまり思っていない。

だけど、少しでもその方向に進んだほうが、よりよい世の中になっていくのではないか、と思っている。



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