どんなアプリ?
基本的なこと。
まず、Llama が何をするものなのか明確にしておきましょう。
基本は「決められた条件で、決められた設定に変えるアプリ」です。
家では着信音を普通の音量で鳴らすけど、外出中は音は消して振動で知らせる、とか。
「条件」には、時間を設定することも可能です。
夜になったら音を出さない、とか。
これから映画見るから、2時間だけ音を鳴らさないようにして、2時間後には元に戻す、なんていうのも簡単です。
Llama の中には、2つの重要な概念があります。
モード
最初の概念は、「モード」です。
以前の携帯電話…i-mode や EZweb 携帯では、「マナーモード」「オリジナルモード」などの呼び方で、音量やバイブ設定などをまとめて切り替える機能がありました。しかし、Android にはモードの作成はありません。
Llama は、この機能を、非常に強力な形で提供します。
Profile というのが、英語圏における「モード」のこと。日本では「モード」として知られた概念を、あちらでは「Profile」と呼ぶのです。
インストール直後は、「大声」「普通」「静粛」「黙止」の4つのモードが設定されています。細かく設定を変えたり、新たなモードを追加することも可能。
Llama を起動した直後は、この「モード」の選択画面になります。タップすると切り替えられて、長押しだと「2時間だけ黙示モードにして、その後は元に戻る」なんて設定もできます。
この切り替えだけでもかなり便利。映画を見ている間だけ一切音を出さない、とかできますからね。
場所
もうひとつの重要概念は、「場所」。
携帯電話の持つ、あらゆる手段を使って、現在いる「場所」を特定しようとします。
「位置を特定する手段」と聞いて、大抵の人が思い浮かべるのが GPS。でも、GPS はポケットに入れているだけで受信できないこともありますし、電池を結構使います。
そこで、Llama では標準的に「通話用の電波」を使用します。実は、3G の電波は場所によって違う ID を持っていて、位置の特定に使えるのです。(4G はまた違ったりするので微妙ですが)
これなら GPS と違っていつでも場所がわかりますし、特別に電力を使うこともありません。
でも、携帯の電波は半径 2km は届きます。もっと細かく特定したい場合は、WiFi の電波や Bluetooth や、それこそ GPS など…いろんな方法を組み合わせ可能です。
こちらも、最初から「家」と「職場」が設定済み。
ただ、これは名前がついているだけで、自分で本当の「場所」を教える必要があります。
教える方法の基本は、その場所に行ってから場所の名前を長押しし、「場所の学習を始める」を択ぶだけ。
その場所にいる時間を聞かれますので、5分とか30分とか決めてください。これで、自動的に電波塔の IDを記録します。
その後、どうも場所を認識しない、ということがあったときは「近況」タブを開いてください。
最近拾った電波と、それをどの場所として認識しているかを表示します。
明らかにどこかの場所にいた時間なのに「どこでもない」とされている場合、表示をタップして「場所に追加」することができます。
イベント
基本的には、この2つの概念、モードと場所を結びつけて設定していきます。
家では普通モードだけど、仕事場では静粛モード、どちらでもない外出中は大声モードで…など。
この設定のために「イベント」が存在します。
実際のところ、これは非常に簡単なプログラムを作る機能です。
こちらも、最初からサンプルが入っていますが、作り変えは自由。
場所に入ったら / 場所を出たら、というのが基本です。
場所ではなくて、「決めた時間帯に入ったら」というのも可能。
特定アプリが起動したら、とか、イヤホンが接続されたら、というのもあるので、音楽を聴くときだけ設定を変えたりもできます。
そして、「モード変更」以外の仕事もできます。
画面の明るさを変えたり、WiFi 接続したり、音楽を鳴らしたり、喋らしたり。
できることは非常に多いですし、作者さんはまだまだ精力的に拡張を行っています。