最初のプログラム
最初のプログラム
さて、お待たせしました。具体例を紹介してみましょう。
まずは、条件が簡単なものから。
- 普段は画面の回転を検知しないが、写真を見るときだけは検知して欲しい
画面の回転検知も、センサーに通電するので、わずかに電力消費量が上がります。だから、普段は検知しない設定にしておく。(ソフト側で使わなければ通電しないけどね。GPSも同様)
アプリによっては、勝手に縦横に切り替えられないほうが使いやすい、という場合もありますね。
でも。写真は縦横応じて画面を回すほうが大きく見られるので、写真を見るときだけは検知して欲しい。
写真を見るのに「ギャラリー」を使うとすると、次のようなイベントを作ればよいです。
- イベントタブを開き、一番下の「+」ボタンを押す。
これで、「新しいイベント」の画面が開きます。
新規イベントの作成です。
イベントの作成では、大きく分けて2つの項目を編集します。状況と行動です。
基本的には、すべての状況が整うと、列挙された行動がすべて実行されます。
イベント編集画面では、下に4つのボタンが並んでいます。
- 「状況追加」は、イベントを実行する状況を指定します。
- 「行動追加」は、イベントが実行されたときの行動を指定します。
- 「消去」は、一度指定した状況/行動を消します。
- 「行動のテスト」は、行動を実行します。このとき、状況は関係ありません。
消去は、状況や行動のいらなくなったものを消します。消去をタップしてから、消したい状況/行動をタップ、という独特の操作ですが、すぐに慣れるでしょう。
状況や行動によっては、細かなパラメーターの入力を求められる場合もあります。
一度作った状況/行動も、もう一度タップすれば、パラメーターを調整できます。
状況と行動
では、状況を追加してみましょう。
- 下にある「状況追加」ボタンを押す。
- 開いたリストから、「現在のアプリ」を押す。
- 開いたダイアログの「アプリを選んで」を押して、ギャラリーを選ぶ。
- 状態は、「アプリ起動、または前面化」のまま。
- 「了解」を押す。
これで、「ギャラリー使用中になったら」という条件を設定しました。
続いて、行動を追加します。
- 下にある「行動追加」ボタンを押す。
- 開いたリストから、「画面の自動回転」を選ぶ。
- 開いたリストから、「回転させる」を選ぶ。
これで、「画面の自動回転をする」状態を設定しました。
Android 端末の「戻る」ボタンを押して、イベントタブに戻ります。これをしないと、作ったイベントが保存されません。
システムの「設定」を開き、「表示」を見ましょう。画面の自動回転を使わない状態にしてください。
これで「ギャラリー」を開きます。画面の回転に対応していますか?
その後、もう一度「設定」の「画面の自動回転」を確かめてください。自動的に使う状態に変わっていますか?
ギャラリーを使うときに画面の自動回転を行う設定に、は出来上がりです。
でも、これじゃ片手落ち。ギャラリーが終了したときに、画面の自動回転を行わない設定に戻す必要があります。
先ほどとほぼ同じ手順なので、概要のみ書きます。新しいイベントを作って、そこに書き込んでください。
現在のアプリ >
アプリ:ギャラリー
状態:アプリ終了、またはバックグランド化
行動:
画面の自動回転 > 回転させない
状況のほうで、「状態」が変わったことに気をつけてください。これで、アプリが終了したときに行動を起こせます。
アクションの側の説明は不要ですね?
イベント名とグループ
先ほど作ったイベントとあわせて、名前も付けておきましょう。
名前は、付けなくても構いませんが、つけておくと後で設定を見直すときに役立ちます。
イベントをタップで編集状態にして、一番上の「イベント名とグループ」をタップします。
この名前は、自分がイベントを見やすくするためのものです。名前によって動作が変わる、ということはありませんので、自由に付けてください。
イベントを区別するためのものなので、同じ名前を複数のイベントにつけることはできません。
リストでは、イベントは「名前の文字コード順」に並びます。整理したいときは、頭に数字やアルファベットをつけるとわかりやすいです。
グループ名は、つけなくても構いません。しかし、1つでもグループ名がついたイベントがあると、グループごとにイベントがまとめられ、見やすく整理されます。
グループ名は、イベント名と違って複数のイベントに同じものを付けられます。だって、この名前でまとめるんですから。
ここでは、グループ名を「画面回転設定」、それぞれのイベント名を「回転開始」「回転終了」とすることにします。
これで完成。
最後に、確認しておきます。
イベント画面では、それぞれの設定がこのように表示されているはずです。
現在アプリがギャラリーなら - 自動回転有効
回転終了
現在アプリがギャラリーでないなら - 自動回転無効
Llama で作ったイベントは、このように「わかりやすい言葉で」表示されます。
基本的に英語の文法で表示するものを、無理やり日本語に当てはめただけなので、無理がある部分もあります。