節電入門

目次

前書

電力システムとピーク電力

1) 深夜にできることはできるだけ深夜にする2) 昼間の電力はなるべく使わない

余談

終わりに


1) 深夜にできることはできるだけ深夜にする

オール電化の場合、夜11時から翌朝7時までは、安い料金帯です。

この時間には電気を使っても構わない。


と言っても、その時間に生活しろと言っているわけではありません。

いまどき、多くの電化製品が予約タイマーを持っています。

深夜に稼動するように予約をセットして、寝てしまえばいいだけです。


オール電化住宅の場合、おそらくエコキュートを使用しているはずです。

これは勝手に深夜時間帯に、翌日使われると予想される分だけのお湯を沸かして保存しておいてくれます。


全自動洗濯機はタイマーで深夜に動かし、翌朝干せばいいです。

炊飯器も、7時前に炊き上げてしまえばよいだけのこと。


おかずに関しては、できれば早起きして作るしかない。

早起きと言っても、6時に起きれば十分間に合うでしょう。

お湯も、7時前に沸かして魔法瓶に入れておく。

(10時でもう一段階料金が上がるので、このときに沸かしなおすのも重要)



各種「充電機器」は、充電コーナーを作っておくといいです。

「電源タイマー」という製品があり、毎日決まった時間に電源を ON/OFF できます。

電源タイマーの先にテーブルタップを付けておいて、充電機器は全部ここに挿しておく習慣にすると、深夜に勝手に充電してくれます。

(携帯電話、ひげそり、PDA、子供のおもちゃ用の充電池、電動自転車用の充電池、電動工具の充電池…我が家では結構充電機器があります)



冷暖房も、深夜にちょっと強めに効かせておくとよいです。

そして、電力が高い時間になったら切ってしまう。


…これはスウェーデンハウスや、高気密・高断熱の家でないと使えない方法かもしれません。

でも、家中を適温にしておくと、冷暖房を切ってもしばらくの間快適に過ごせます。


室温の目安は、冬なら20度、夏なら28度。

優等生発言ではなく、きっちり断熱されている家なら、本当にこの温度設定で大丈夫。


「強めに」利かせる場合は、冬は22度、夏は26度といったところ。これで十分です。



どんどん個人的な話になっていきますが、我が家ではケーブルテレビに加入しています。視聴難地域なので。

で、ケーブルテレビの番組も見ます。知っている人はわかると思いますが、再放送だらけです。

これを HDD レコーダーに録画予約する時は、できるだけ深夜時間帯を選んで録画しています。

HDD レコーダーって案外電気食いなので、結構電気代として馬鹿にできないです。


僕は仕事柄、PC のデータを定期的にバックアップしています。

ハードディスクを激しく回すこのような作業は、結構電力を使うもの。これも、PC にスケジュールを組んで深夜に自動でやらせています。


他にも、自分の生活に合わせて「これは深夜でもできる」ということはあるはず。

工夫して、深夜にできることは深夜にするようにしましょう。


2) 昼間の電力はなるべく使わない

どうしても深夜にできない仕事はあります。

掃除とか、どうしても人が動かなくてはならないし、深夜にはできないものです。


一時期ロボット掃除機を使用して深夜の掃除も試みたが、うるさすぎてダメ。洗濯機は案外大丈夫なのに。

(もっとも、ロボット掃除機は充電式なので、大抵は深夜に充電して昼間使っていました)


でも、よく考えてみれば、掃除に電気を使う必要はないんじゃない?


絨毯のある家なら、掃除機も必要だと思います。でも、うちはフローリング+畳。

掃除機なんてなくても、箒(ほうき)と塵取で十分です。


これで数年間やっていますが、特に困ったことは無いです。

とはいえ、掃除機不要、と言うことでもないですが。年に数回ですが、掃除機も使っています。


別に非電化冷蔵庫を導入しろ、とまでは言いませんが、電器メーカーに踊らされて不要な電化製品を使っていないか、チェックしてみるとよいかと思います。



先に、深夜電力で冷暖房しておく、と書きましたが、これには昼間のケアも必要。

冬で晴れた日なら、日光をできるだけ取り込んで部屋を温める。逆に夏なら外に簾、部屋にもカーテンを閉めて日光を入れない。


うちの場合は、妻が園芸が趣味なのもあいまって、朝顔やハヤト瓜、藤棚などで緑のカーテンを作っています。

夏は緑のカーテンで日差しを遮り、冬は枯れたり葉が落ちたりで、十分日光が入ります。

さらに、瓜は食べられるので食費まで浮いて家計を助けてくれます。


こうなってくると「節電対策」というよりも、生活スタイルから変化させているわけで、人に薦められる物ではないかもしれません。



緑のカーテンが無理でも、打ち水は効果があります。

以前、アパート暮らししていた時は、夏は朝から打ち水をしていました。


打ち水の効果を知らない人は、暑い時間におまじないのように水を撒いて「効果がない」なんていうのだけど、あれは朝からやらないとダメだよ。

朝の涼しいうちから繰り返し水を撒いて、「温度を上げない」ことが重要。温度が急激に下ることなんて期待するな。


現在の我が家は、南が田んぼ、北が畑なので、自分で打ち水をしなくても同じ効果が得られています。とても楽(念のため書くけど、場所としては都市部の住宅地です。うちの周囲だけ農村ぽいだけ)。



仕事なので、パソコンは昼間使っています。

でも、サーバーなんかはずっと前から省電力を気にしています。極端に走りすぎて多少失敗もあったけど。

(省電力にこだわりすぎてファンレスを買って熱で壊れたり)


LED 電球は、現在のところ高いばかり。LED 電球は白熱電球に比べて 1/6 の電力で済むけど、電球と光の進み方が違うため、実際には少し暗い。

電球型蛍光灯は、白熱電球に比べて 1/5 の電力で済みます。LEDより僅かに電力消費が多いけど、光の感じはLEDより明るく、電球と大体一緒。ただし、蛍光灯なのですぐには明るくならず、通電から十分な明るさになるまでに少し時間がかかります。

値段は、白熱球よりも電球型蛍光灯の方が高く、LED電球はさらに高いです。でも、寿命はLEDが一番長く、白熱球が一番短い。値段と寿命の比率で言えば、蛍光灯が一番良いですが、取り替える手間が「僅かに」増えることになる。


僕としては、現状のお勧めは電球型蛍光灯です。将来は LED の時代が来ると思うけど、今白熱電球を使っている人は、すぐに蛍光灯に買い換えるだけでもずいぶん節電になるはず。


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(ページ作成 2011-04-11)
(最終更新 2011-04-13)

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