みんなで手分けして買おう

前回は個人でそろえるべき道具を紹介しましたが、実際のキャンプだと、数人に1つ、または全員で1つあれば十分な道具がたくさんあります。

こういうのは大型の道具で高かったりもしますが、みんなで手分けして購入するといいでしょう。

テント

もう、とにかくキャンプといえばこれですね。形はいろいろありますが、最近の流行は「ドーム型テント」です。

写真奥の紫色のが、私の使っているドーム型テントです。8000円で購入。
 中央上に緑色の天井を作っているのが、タープと呼ばれる日除け・雨避けです。一般に食事スペースを作るのに使います。


ドーム型の長所は、軽くて立てるのが簡単なことです。短所は、大きなテントがないこと、立てるのが大変なこと、雨に弱いことでしょう。


ドーム型のテントは大抵4人用で、1万円前後で売っていると思います。ただし、注意して欲しいのは

4人用で寝られるのは2人まで

だということです。冗談ではなく、大人が4人で寝るにはあまりにも狭いのです。

だいたい表示人数の半分の人数が適正だと考えてください。6人用なら3人です。


テントは、夏になると値上がりするキャンプ装備の筆頭です。早いうちからじっくりと安い店を探すのをお勧めします。

タープ

テーブルの上などに張って日陰を作ったり雨を避けたりする布を、タープといいます。これは、全員で1枚あれば十分、2枚もあれば快適なキャンプが出来ます。

実は私ももっていないので、値段は詳しく知りません。たしかこれも1万円前後だったはずです。


一般的にタープは平らな屋根を作るのですが、実はこの形は雨が降ると非常に弱いです。屋根の上に水たまりが出来て、水の重みで倒れたりします。

で、こうならないために中央を高く、端を低くしたような「ヘキサタープ」というのも出ていますが、今度は居住性があまり良くなかったりします。


一番いいのは、自分で工夫することです。これについてはそのうち取り上げる予定です。

テーブル・椅子

そのタープのなかで使うのが一般的ですね。テーブルも1つで十分、2つあれば快適です。

テーブルは夏が近付くと安売りされる、プラスチック製・椅子つきで折り畳めるやつでいいでしょう。郊外のDIYショップなら4000円程度で入手できると思います。

で、椅子としてはテーブルにくっついた(固定された)ものでもいいのですが、パイプチェア(安いのは1000円程度)もあると便利です。

コンロ・ランタン

料理に使うコンロ(ストーブともいう)、夜の灯りを作るランタン、ともに「火」を扱う道具です。よって、構造は似通っています。

大きく分けて2種類のコンロ・ランタンがあり、1つはガスボンベ式、もう一つはガソリン式です。

写真中央がガソリン式のランタン、左の黄色い脚部をもっているのがガス式のランタンです。明るさは100W電球と懐中電灯程の違いがあります。それでいて、ランニングコストはガソリン式の方が安いです。
 本体価格がガソリンの方が高く(15,000円程度)、また、使い方が多少難しいですが、ガソリン式の方がお買い得だと思います。


初心者にはガスボンベ式が安心ですが、これは

かなり火力不足。

私としては初心者であっても、ぜひガソリン式のものを使って欲しいです。


ここらへんの話題もそのうち取り上げる予定ですが、とりあえず、今週の「社会の歯車」でも解説しておきます。

コッフェル

個人用の装備にも「コッフェル」がありましたが、こちらは5人分くらいの料理が作れる大きなものです。結構高くて、1万5千円くらいが標準的な様です(私のは1万円弱でしたが)。

その私のコッフェルですが、実はほとんど使用していません(笑)
 友人とのキャンプだと、いつも普通の鍋釜類があって、そちらのほうが使いやすいから。(収納よりも使いやすさを重視している家庭用が使いやすいのは、あたりまえです)
 一応中は写真のようになっています。フライパンと鍋2つとやかんと皿4枚。大鍋の蓋がありませんが、これはフライパンが兼ねるようになっています。


で、これは実は

なくてもいいです。

ないときは、多少かさばりますけど家から調理器具を持ち出しましょう。


大鍋・小鍋・やかん・フライパン・包丁・まな板・杓子・おたま杓子・フライ返し・菜箸・・・

これくらいあれば十分かな。飯盒があればなお良いかも。

コッフェルを買ってもまな板とか包丁はついていないので、上の装備を参考にもって行ってね。

クーラーボックス

食材保存用・・・冷蔵庫がわりですね。実際問題として、食材保存よりも

ビールを冷やす

のに使われます(笑)

1つはあったほうが、何かと便利でしょう。買うときには蓄冷材も忘れずに。

私のもっているクーラーボックスです。側面に跳ね板がついていて、それを持ち上げるとテーブルになります。(写真は向こう側だけ跳ね上げています)
 たしか4000円程度で購入。容量も大きくてテーブルにもなるという便利さにもかかわらず安値なのは、中の断熱材がむき出しの発泡スチロールだから(笑)


水タンク

生活する上で、水は欠かすことの出来ないものです。

多くのキャンプ場では水道を引いていますが、テントサイトからは遠くに共同で使う水道があるのみです。キャンプ場ではないところでキャンプをするのなら、水は川に行かないとありません。


そこで、タンクに汲んでくるわけです。絶対必需品。

節約しているつもりでも水は結構なくなるので、2〜3個タンクがあると便利です。

ロープ

ロープというと仰々しいですが、麻紐やビニール紐で十分です。

普段、都市生活を送っているとロープを使う機会はそれ程ないのですが、自然のなかではロープは最も便利な「道具」の一つです。

もっとも、これを道具にできるのは結びの技術を知ったもののみですが・・・


結びについてはいずれやります。とにかく、これは必需品。

鉈・鋸・スコップ・ハンマーなど

あればよい。なくてもよい。

ただし、キャンプを「楽しむ」のであれば、ぜひもって行くべきです。

お店に行くと「キャンプ用」として小型のものを売っていますが、そういうのは使いにくいので普通のものを持って行くのを勧めます。

予備のペグ(テントを立てるのに使うクサビ)なんかもあると最高。

食料品

絶対必需品です(笑) みんなで相談の上持ち寄るのが良いと思います。

私が友人とキャンプをするときは、結構みんな「自分の食いたいもの」を持ってくるのですが、大抵

食べ切れずに残します。

計画的に買いましょう。


ちゃんと、飲み物や調味料もわすれずにね。(紅茶には油を溶かす成分が含まれているので、持っていくとダシガラが食器洗いになって便利です。)


うーんと、たしかこのくらいあればキャンプに行って困らないはず。これ以上のものは、個人の考えと、自動車のトランク容量で持っていくかどうか決めましょう。

あると結構便利なのが、ラジオやかんたんな遊び道具(トランプとか、ボールとか)。キャンプって、結構暇なんだよね (^^;


装備の名前を羅列してあるだけで、前回と今回は退屈だったと思います(書いているほうは退屈だった)。

でも、これで装備についての説明はすんだと考えて、次回からは実際の使い方をやります。おたのしみに。

(ページ作成 1997-03-23)

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