上を下への大騒動

「社会の歯車」は常にネタ切れと戦っております(笑)


取り上げたいことはあっても、1ページ書けるほどの情報がないんだよね。今週も、お茶濁し企画を考えていたのですが、幸い「ナミ通」の真鍋さんからリクエストが来ましたので、それでいきます。

みなさんも、面白そうなネタがあったらリクエストくださいね。


さて、今回のテーマはヨーヨーです。

私が子供の頃は、オリンピックの年が来る度にコカコーラ社がオリンピックのマスコットマーク付きのヨーヨーを売り出していたため、4年に1度ブームが訪れていました。

しかしいつの間にかコカコーラヨーヨーも作られなくなり、ヨーヨーの名前を聞かなくなっていたと思ったら・・・


またブームの兆しが見えています。

昨年秋頃に輸入された新種のヨーヨーがブームの火付け役で、現在はバンダイがライセンスを受け、同種のものを国内で製造・販売しています。


このヨーヨーの仕組を書くのは少しもったいぶって(笑)、まずは一般的なヨーヨーの仕組から見ていきましょう。


ヨーヨーは、ジャイロの原理を応用したおもちゃです。


2つの板を軸で結び紐を巻いただけという単純な構造ですが、板がジャイロとして働くために、いつまでも回転を続けようとします。

そのため、重さですべての紐がほどけた後は、紐によってジャイロに与えられた回転力で、再び紐を巻くように動くわけです。

写真はバンダイの「ハイパーヨーヨー」シリーズの「ハイパープロ」。
 軸は鉄製で紐との摩擦が低いため、良く空転する。ジャイロ部分の幅も薄く、スリムでカッコイイが、まともに上下させるだけでも熟練が必要。


ヨーヨーがいつ頃発明されたのかは良くわかっていませんが、単純なわりには歴史は浅く、どうやら17〜18世紀の中国で登場したようです。

これが西に広まるに連れ高級な玩具となり、18世紀末のイギリスでは陶器製のヨーヨーが作られています。

また、東の日本では庶民のおもちゃで、粘土製のヨーヨーが「手車」や「釣独楽」などの名前で売られた記録があります。


日本でヨーヨーという名が広まったのは大正末期から昭和初期で、東京の銀座では当時のいわゆる「モダンボーイ」の間で、ヨーヨーで遊びながら歩くのが流行しています。


単純なヨーヨーでは、紐は軸に固定されていて、紐が伸び切ったら今度は自然と巻取られるようになっています。

しかし、競技用のヨーヨーでは紐は軸と離れており、空回りするようになっています。ジャイロの回転が続くあいだに紐を使ったパフォーマンスを行い、その後回転が止まらないうちにちゃんと巻取る、と言うのが一般的な競技の方法です。


最初に挙げた・・・現在青年層の人々には馴染みがあると思われる「コカコーラヨーヨー」では、2種類のグレードがありました。

安い「スタンダード」では軸に木を使い、全体に軽くなっていますが、高価な「エキスパート」では軸は鉄で、全体の重さも重めに作ってあります。


紐はどちらも空回りできる留め方をしているのですが、木と鉄の摩擦力の違いや、ジャイロとしての回転力の持続などの違いで、エキスパートの方がよく空回りしました。逆に言うと、紐を延ばしきって巻きもどす、という一番基本的な動作にも慣れが必要でした。


さて、現代のヨーヨーですが、バンダイが発売しているのには6つのタイプがあります。その中で最も特徴的であり、最初に書いたように今回のブームの火付け役になったのが「ハイパーブレイン」タイプです。

写真はバンダイの「ハイパーヨーヨー」シリーズの「ハイパーブレイン」。
 軸と紐の摩擦は高く、ほとんど空回りしないのだが、回転数が上がるとジャイロと軸のあいだが外れ、軸そのものが空転するようになっている。  透明な本体の中に見える、赤と青の棒がその仕組を作っている「遠心クラッチ」。


これは、図のようにヨーヨー本体の中に、2つの梃子が入った形になっています(遠心クラッチと呼ぶようです)。

動いていない状態では、クラッチ(緑色)はバネ(青色)に押されて、中央の軸(赤色)を押さえている。
 紫の矢印向きに力が掛かっている)


軸と紐の摩擦は大きく、普通の状態では紐は空回りしません。

しかし、軸と円盤の間は、普段はクラッチによって接続されていますが、十分に回転が速くなるとクラッチが外れて空回りするようになります。

回転した状態では、クラッチの端にある重りが遠心力で外側に動き、クラッチは軸から離れる。そのため軸は空転して、普通ならヨーヨー上級者しか作れない、独特の「間」を産み出す。
 余談だが、クラッチは梃子になっていて、黒三角が支点、中央の軸に接するところが作用点、端の重り(膨れている部分)が力点となる。


この状態で回転力が落ちれば再び接続しますので、空回りしている間に回転力が落ち、巻取りが十分に出来ない、という醜態をさらすこともありません。


どんなに下手な人が扱っても、ものすごく上手に見える、というのがこのヨーヨーの面白いところです。こりゃ、ブームにもなるわ(笑)


今回リクエストがあってから、撮影のために慌ててヨーヨーを買いにいったのですが、これが非常に面白いです。現在技の練習中。

ハイパーブレインなら、「犬の散歩」くらいは簡単に出来るけどね。


なお、ハイパープロは、ちょうど夏休みでうちに遊びに来ていた甥(9歳)がもっていたので、撮影させてもらいました。

バンダイが6種類のヨーヨーを作っている、というのも甥からの情報。

小学生は、こういう情報には敏感ですね。

(でも、ハイパーブレインの仕組は理解できないらしい(笑))

(ページ作成 1997-08-03)

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