数日前、トイザらスで「アストロジャックス」なるおもちゃを買った。
というか、1ヶ月ほど前に店頭で見かけて、気にはなっていたのだ。
いい大人が今更ヨーヨーでもないだろう、と買わないでいたのだが、やっぱ気になる。
1週間ほど前には店頭で遊べるようになっていたのを試し、余計にほしくなってついに購入。
糸に固定されていない錘(おもり)を1つとおし、両端にも錘を付けただけのシンプルな構造。
しかし、これが想像をはるかに越えた動きを見せる。
一端の錘をもって立つ。重力で糸が下がり、移動錘も下に落ちる。あたりまえ。
ここで糸をゆらすと振り子運動を始める。これもあたりまえ。
ちょっとうまくまわすと、移動錘を中心として、下端の錘が回転を始める。
この回転速度をどんどん上げてやると、やがて下端の錘は遠心力によって中心点…移動錘から離れようとする。
糸の長さは決まっているが、移動錘は移動できる。下端の錘は移動錘から離れようとするのだから、当然移動錘は上に上がってくるわけだ。
うまくすると、結構大きく回転させることができる。これがなかなか面白い。
もちろん、実際には移動錘は回転中心とはならない。移動錘と端の錘は、同じ重さなので作用反作用の法則にしたがって「互いの周囲を回るように」動く。
そして、これらはさらに手に繋がれた紐によって手の周囲を振り子運動する。
複雑に絡み合った動き。操る自分にすら想像がつかず、制御が難しい。だからこそ、思い通りに制御出来た時には快感すら感じる。
ダイナミックな動きに酔いしれ、もっとダイナミックな動きを…と欲張ると失敗する。
下端の錘の遠心力が増し、移動錘が上に上がってくると、回転半径が大きくなって手や身体に当たってしまうのだ。
ダイナミックに動かしたいのをぐっとこらえ、あくまでも冷静に制御する。しかし慎重になりすぎると面白くない。大胆、かつ繊細な感覚が要求されているのだ。
いろいろ難しく書いたが、実際の所は「適当に手を動かすと、奇妙な動きをして面白い」という、ただそれだけのことだ。
しかし、よく見ると上のように高校物理で学んだような話が次々に思い出される。
目で見た動きの面白さと、知っているはずの知識の応用を目の当たりにする知的興奮、そしてそれを自分が制御すると言う微妙な身体感覚。
このおもちゃは面白い。いつか「社会の歯車」で解説したい。
#って、こんな予告ばっかして書いていないことが多すぎるのだけど (^^;
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