2019年09月の日記です

目次

06日 P30 買った
09日 台風
19日 スパルタかます
20日 イグニス 1年目点検
24日 Google Asistant
30日 水道の水漏れ


P30 買った  2019-09-06 10:55:03  コンピュータ 歯車

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スマホを買い替えた。

Huawei P30。今まで P10 plus を使っていたが、2世代後の後継機だ。


1世代が1年なので、2年目の買い替えになる。

結構高いので3年くらい使いたいところなのだけど、消費税増税前の駆け込み需要というやつだ。




P10 の前は Honor6 を使っていた。Huawei の別ブランド機種。廉価版だ。


乗り換えで Honor9 の購入を検討していたら、なぜか廉価版よりも、上位機種の P10 の方が安かった。

そこで P10 に乗り換えた。



が、その直後に妻も乗り換えることにした。

妻は以前は Zenfone2 Laser。これが持ちやすいサイズだったので同じくらいの大きさの機種を…

と思ったのだが、ちょうど画面が急速に大きくなった時期で、同じサイズがなかった。


調べると、どうも P10 は小さい部類に入ったので、妻が P10 を使いたいという。

そこで、僕はさらに上位機種の P10 plus を購入して乗り換えた。



その後2年使ったわけだが、妻が言うには、やはり P10 は大きくて持ちづらいそうだ。

小柄な女性の手ではしっかり掴めず、たびたび落とした。


致命的なのは今年の初夏で、落とした際にメインガラスが割れてしまった。



12月になれば2年になるので乗り換え時かなぁ…と思っていたが、消費税導入前に買ってしまえ、となった。




妻の乗り換えが主目的になったので、まず妻の使う機種から調べる。

それなりの性能があり、今一番小さい機種は…


SHARP の AQUOS R2 compact 一択だった。ほかの選択肢はない。

サイズは小さいが、最近流行の「狭縁」画面なので、画面サイズは今までとほぼ変わらない。

(いや、縦長になったので、表記上のディスプレイサイズ…対角は長くなっている)



僕の方は、P30 pro / P30 / Zenfone6 で悩んだのだが、P30 で。

この3機種の中では、一番軽かったから。


P10 plus でも、性能をおごった代わりに少し重かった。

これより重くなるのは、性能が良くても使い勝手が悪くなる。

P30 なら、十分な性能で軽い。




妻は「落とす」ことへの恐怖から、今回はストラップを付けられるケースを購入した。

以前はストラップを付けられるケースというと手帳型などになってしまい、「小さくて持ちやすいもの」という目的から逸れてしまっていた。


しかし、今は需要があるのか、ストラップ穴付きのケースが増えた。


僕もストラップ穴付きケースで。

Honor6 の時から、イヤホン穴に差し込んでストラップ付けられるようにする器具を使っていたのだけど、イヤホン使えないと不便なこともやっぱあるのよ。


(一応 Bluetooth イヤホンは持っているのだけど、有線が使いたいときもある)




周辺の話ばかりではなく、P30 の話もしよう。

すでに発売から半年たった機種だけど、まだ購入を検討している人もいるかもしれない。

何かの参考になれば幸い。


とはいえ、「何の違和感もなく乗り換えた」というのが正直なところ。

性能は上がっているのだけど、使用感は P10 plus と同じだ。



それは、P10 plus が十分に洗練されていたということでもあるし、購入後もアップデートで最新の Android バージョンを使えていたことにもよる。


加えて、Google のバックアップ機能により、初期起動時にすでに、P10 plus とほぼ同じ環境を自動構築してくれた。


「ほぼ」というのは、アプリによってはデータが回復できないから。

いくつかのアプリでは設定やデータも引き継げたが、例えば LINE などは、手動でも乗り換えが大変なアプリであり、自動ではやってくれない。



とはいえ、昔に比べて機種乗り換えの障壁は確実に下がっている。

乗り換えを気に全く新しい環境を構築してやろう…というようなことがなくて、拍子抜けでもある。




P30 は有機 EL ディスプレイで、ドットが光る。


念のため書いておくと、一般的な液晶ディスプレイでは、画面全体が光っており、そのうち暗くしたいドットを、液晶が遮って暗く見せている。


この際、液晶の透過率というのは「一番透過率が高いところ」でも結構低く、画面を十分に明るく保つために、バックライトはかなり電力を食う。


有機 EL は、ドット自体が光るので「透過率」のような影響はなく、光らせたい明るさに光らせる電力だけで足りる。

さらに、光らないところのために全体を明るくする必要もない。


そのため、有機 EL ディスプレイの方が、全体に消費電力が低い。



とはいえ、画面全体を明るくしていれば、やはり電力を消費する。

今までの Android のユーザーインターフェイスは、白地に黒文字を基本としてきたが、最近は「ダークモード」と呼ばれる、黒地に白文字を選べるようになっている。


そちらの方が明らかに消費電力が少ない、というので、そうしたモード設定を行う。

アプリごとに選べる場合もそちらに。


ホーム画面の背景も、落ち着いた暗い色合いにしておいた。

もっとも、僕は背景は暗めが好みなので、以前からそうした背景画像にしていたのだけど。




アラーム設定で、なぜか「Google アシスタントのルーチン指定」ができない。

P10 plus ではできたのに。


これは、アラームを止めると、Google アシスタントが起動する設定。

起動して、現在時刻、今日の天気予報、カレンダーに書かれた今日の予定…などを音声読み上げしてくれる。


これがとても便利で目覚ましに使っていたのだが、使えないのは残念。

もっとも、何か別の設定で有効になるのに、まだ気づいていないだけかもしれない。



#9/24 追記。

 この現象、その後なぜか唐突に修正されました





カメラ性能は非常に高いはずだが、P30 を入手してからまだ撮影するような機会がないので、十分に確認できてない。


とりあえず、ズームとマクロが利くようになったのは素晴らしい。

今までもズームはできたが、せいぜい2倍まで。

(撮影画素数にもよる。低解像度での撮影なら、ズーム倍率を上げられる。)


それ以降はデジタルズームなので、画質が荒れてしまう。


これを、ズーム専用のカメラを持つことで、5倍までズームできるようになった。


そして、マクロ専用のカメラも持っていて、すぐ近くのものを撮影できるようになった。

以前は、あまり近いとどうしてもピントが合わせられず、小さなものをとるときは「少し離れてズームする」のが一番良い方法だった。


近くでとるのと、遠くからズームするのでは、少し写真の雰囲気が異なってくる。

自由に撮影できるようになるのは楽しい。




指紋認証は、P10 plus に比べて遅くなった。


僕は P10 plus しか指紋認証を知らないのだけど、Huawei の指紋認証は他社よりも高速で、使い勝手が良かったそうだ。


しかし、それも良い指紋センサーを搭載していたため。

P30 では、画面に直接触れることで指紋認証をしている。


どうやって画面内で指紋を読み取っているのだろう…と思って調べた限りでは、有機 EL はバックライトがいらず、それなりの透過性(光を通す)もあるため、ディスプレイの「裏」からカメラで撮影しているようだ。


しかし、これが今までの接触型指紋センサーよりも遅いようだ。


P10 plus では「触れただけでロック解除された」のが、P30 では「指を乗せるとロック解除される」感じ。

触れると乗せる、の微妙な違い、お分かりいただけるだろうか?


さらに言えば、指紋認証がうまくいかない率が少し上がった気がする。

もっとも、これは指紋を登録しなおしたら認識率が上がったので、最初は新しい方式のセンサーに慣れないで、うまく登録できてなかっただけかもしれない。




指紋とは別に、P30 では顔認証も使えるようになった。こちらは非常に速い。

両方とも有効にしている場合、指紋センサーに手を置いた時点で、顔認証も同時に始めるそうだ。


そして、顔認証は指紋認証よりも早い。

スマホを机から持ち上げたときも(そういう加速度をセンシングした時も)、自動的に顔認証が働く。


そのため、使おうとして画面をのぞき込むと、もうロックは解除されている。


指紋認証の出番は、机に置いたままロック解除したいときだけだ。

そして、そういう場合は「指を乗せる」ような感じでの操作もしやすい。というか、すぐに慣れた。


そんなわけで、遅さはデメリットではあるのだけど、そのデメリットをカバーする仕組みは用意されていた。




思いつくままに書いたが、ファーストインプレッションとしてはこんな感じ。

そうそう、指紋認証を画面内で行うため、保護フィルムなどは貼らない方が良いのではないかと思い、購入していない。


Huawei は…全機種かは知らないけど、出荷時に画面に保護フィルムを貼ってくれている。

「出荷時の保護シート」ではなく、普通に使える保護フィルムだ。

(そして、その上から出荷時シートを張って箱に入っている)


ケースも付属するが、安い TPU (熱可塑性ポリウレタン)のものだ。

P10 / P10 plus はポリカーボネートのケースだったのだけど、TPU の方がクッション性があり、落下時の衝撃などから守れるからこちらにしたのだろう。


一方、TPU は黄変しやすい素材で、半年も使っていれば黄色くなってくる。

1年もたつと、硬化もしてくる。


まぁ、買い替え時の2年くらいまで使い続けても大丈夫なのだけど、かなり見た目は悪くなると覚悟した方がいい。


もう一つ問題があって、P30 はカメラ部分が出っ張っている。

おそらくは、カメラ性能を上げるため、光学部分に厚みが必要だったのだ。

(電子回路は小さくできるが、光学部品はある程度「光が移動する」空間が必要だ。)


付属のケースでは、カメラを保護するために、ケースのカメラ周辺部が盛り上がている。

そのため、机に置くとガタガタして安定しない。



先に書いた通り、僕はケースを別途購入した。

背面の広い部分はポリカーボネート、周辺部分は TPU のハイブリッドで、カメラ部分保護の盛り上がりはありつつ、ケース四隅にも同じ高さの「足」をつけて、机の上で安定する。

(同時に、この足はポリカーボネートが机に擦られて傷つくのを防ぐ)


TPU 部分は透明ではなく色付き。黄変してもそれほど悪い見た目にならない…と思いたいが、こればかりは時間がたたないとわからない。




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台風  2019-09-09 11:24:14  住まい 家族

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中心気圧 960hPa という大型の台風15号が、今朝未明関東を直撃した。


ニュースなどで話題になっているが、三浦半島を横切って行った。

我が家は三浦半島の付け根、鎌倉に位置している。




夜2時ごろ、停電で UPS がアラームを鳴らし、目が覚めた。

音で目が覚めたと同時に「停電だ」と気づく。


あまり長引くようならサーバーを停止する必要があるが、少しくらいの時間なら大丈夫。

ベッドの中で、そのまま回復を待つ。


多分、5分ほどで回復した。

念のため、起き出してキッチンへ。


停電しても、炊飯器の予約タイマーは活きていた。

給湯器の時刻が 0:00 で点滅していたが、確認ボタンを押したら正しい時刻に復旧した。


一階と二階、2台のエアコンは停止したので再稼働させた。



ベッドに戻ると、妻が「すごい風」と不安そうにしていた。

スウェーデンハウスは強固なつくりなので、風くらいは問題ない。

しかし、あまり風が強いと、飛ばされてきた何かが窓ガラスを割るかもしれない。

そういう可能性はいくらでもある。




風は強くなったり弱くなったりしている。

音が静かになって寝ようとすると、急な突風で目が覚める。


スマホでアメダス画像を見ると、台風の目がこちらに向かってきている。

予報進路では、もしかしたら家が台風の目に入るかもしれない。


台風の目に入る、ってなんかあこがれだよね。(僕だけ?)

子供のころから入ってみたいと思っていたけど、そもそも目がはっきりするような大型台風はなかなか発生しないし、それが関東に上陸することはさらにまれだ。


今回はチャンスか?

風の強さに怖がりながらも、不謹慎な期待を寄せる。




風の音で眠れないまま、30分くらいたった。

風雨はさらに強まり、横殴りに窓にたたきつける。


また停電して、3秒ほどで回復した。

UPS がアラームを鳴らすこともなかったが、電話がオフフック状態になったことで気づく。


(停電したことで、充電台から外した動作になった)


そういえば、さっきから時々 UPS からリレーの音が聞こえる。

あれ、はっきりと停電してないけど、UPS が作動している音だ。瞬停を繰り返しているのだろう。



瞬停とは、瞬間的な停電のこと。瞬電、瞬断とも呼ばれる。

(つまりは、呼び名が定まらないほど、一般的に現象が知られていない)


瞬停は、停電を防ぐために、電力会社側で電気の伝達経路を切り替えたりする際に発生する。


頻繁に瞬停が起きているとしたら、あちこちで電線が切れるなどの事故が繰り返されているのだろう…

とこの時思っていたが、翌朝調べたら鎌倉市のいたるところで停電になっていた。


うちはたまたま運がよく、5分程度と3秒程度の2回の停電で済んだだけ。




さて、2回目の停電の後で、我が家への引き込み線が切れたら…と不安になった。


家の立地の都合で、我が家だけのために 10m 程度の長い電線が張られている。

これが切れたら、我が家だけが停電だ。

停電の復旧順位としては、1件だけのための工事は後回しにされて、なかなか回復しないだろう。



まぁ、結果から言えば大丈夫だったのだけど、風で電線が切れるのではないかと心配するほど強風だったのだ。



スマホで確認すると、残念ながら台風の目には入らなかったようだ。

台風の目に一番近い、一番風雨が激しいあたりにいる。これはこれで珍しい経験だけど、目に入りたかった。




3時半ごろまでは起きていた記憶があるのだが、いつの間にか寝てしまったようだ。

次に目が覚めたのは、4時45分だった。



横浜市の一部地域に、避難勧告が発令された、と伝える、緊急速報メールがアラート音を告げた。

我が家は横浜市ではない。しかし、鎌倉と横浜はすぐ隣の市で、横浜の緊急速報でも、届いてしまうのだ。


しかも、これは長い内容で、緊急速報メールには入りきらなかったようで2通に分かれていた。

2回も大音響を響かせ、2通目の最後は「詳細は次の緊急速報メールでお知らせします」で終わっていた。


まだ送る気か。早朝なので巻き込みで起こされるのはたまらない。



…が、なかなか次は来ない。

まだ眠いのでやっと寝付いた5時ジャスト、「次の」速報メールが来て、再びたたき起こされる。



むぅ…5時だ。

主夫なので5時半には起きないといけないのだが、今朝は子供の学校は開始時刻が遅れることになっている。

もう少し寝かせてほしい。




6時過ぎ、長女(小6)が起きたのがわかったので、僕も起きる。

長女は風雨には気づかず、5時前の緊急メールで起こされたらしい。



寝ているときからなんか蒸し暑いと思っていたが、エアコンが止まっていた。

そうか、3秒の停電は UPS もアラームを鳴らさなかったので「大丈夫だろう」と思っていたのだけど、エアコンを止めるには十分だったか。



長女と僕以外は起きていない。

妻もそうだが、夜の暴風で眠れなかったとしたら、まだ寝ていてもいいだろう。


朝ご飯を作り、長女と僕だけで食べる。



兄弟から LINE で連絡があり、遠方の兄弟は鎌倉が凄かったようだと心配してくれる。

今は何も問題ないから大丈夫だよー、と送ったら、同じ市内に住む長兄はまだ停電だという。




庭に被害はないか、外に出て確認。


自転車は風で倒れていた。まぁ、これは想定内。

車は、いたるところ千切れた葉っぱがくっついている。後で洗わなくちゃな。


庭の果樹、ポポーは未熟な実が全部落ちてしまった。仕方がない。

ちなみに、去年も台風にやられて食べられなかった。


枝が折れたりはしていないので、また来年に期待。


うん。特に問題ないから家に入ろう…と振り向いたとき、何か風景に違和感を感じた。

よく見ると、隣家の側の見通しがいいような…


あれ、隣家にあった杏の大樹が、半分くらいの高さになっている。折れたのか?


とおもったら、折れたのではなく根っこから抜けて倒れていた。

これが、我が家の方に倒れ掛かっている。


慌てて家の裏に回り込み、倒れてきているところを確認した。

大きな幹はまだ隣家の敷地内に収まっており、我が家の壁に、細い枝が触れている程度だった。


ぶつかっていたら被害が出ていただろう。

問題なくてよかった。



(その後、隣家の人も庭に出てきて木が倒れたのに驚き、謝っていた。

 早急に処分するといっていた。被害は出ていないのでどかしてくれるのを待とう)




小中学校とも、授業開始は 10時半というので、そのつもりで準備をさせた。


長男など、家を出れる準備を済ませて遊んでいたのだけど、10時前に学校から連絡があった。



停電で授業ができないので、休校だという。

停電でPCも使えず、メールによる一斉連絡ができないので、一軒づつ電話しているそうだ。


最初は担任の先生だったが、その後部活の顧問の先生からも同じ連絡がきた。

大変だから手分けして連絡しているのだろうけど、現場の混乱ぶりがうかがえる。




以上、こんなに大きな台風の、一番暴風雨が凄い地域に入るという経験はもう2度とないかもしれないので、起こったことを記録しておいた。


読んだ人にも何の参考にもならないと思うけど、家族の記録として。


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13年 デニス・リッチーの誕生日(1941)


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スパルタかます  2019-09-19 09:45:32  コンピュータ

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スパルタかます、をご存じだろうか。

知らない? では、「スパルタカス」ならどうか。


…いや、知らなくても何も問題ない。



スパルタカスは、アップルが創立20周年記念で発売した、特別仕様の Macintosh だ。


当時は、ノートパソコンは「持ち運べる」ようにするために、かなり無理をしていた。

デスクトップマシンとの性能差は明らか…ノートパソコンは「貧弱」だった。


一方で、液晶ディスプレイはまだ高価なもので、小さな筐体にすべてを詰め込む技術も高価だった。

つまり、ノートパソコンは高価な割に性能が低かったのだ。

(とはいえ、持ち運べるという特別な機能は、必要とする者には十分お金を払うに値した)



スパルタカスは、そんな時代にノートパソコンをベースとして作成された、デスクトップマシンだった。


不格好なブラウン管ディスプレイと、そのディスプレイを置ける「台」として使える大きなコンピューター筐体が当たり前の時代に、スマートな液晶ディスプレイと、板のように薄い本体を一体成型した、デザイン性の高いマシンだった。


このデザイン性の高さは、付属するボーズ製のサウンドシステムや、キーボードに付属する本革製のパームレストも含んだものだ。


つまりは、記念品だからと金に糸目をつけずに高級な素材を使用し、しかし肝心のコンピューターの性能は「1世代前のノートパソコン」(市販のノートをベースに設計しているうちに、世代が変わってしまった)で、値段の割に性能が低すぎるという問題を持っていた。



…と、それがスパルタカスなのだが、長々と話しておいて、「スパルタかます」とはそれほど関係がない。


スパルタかます」は、主に Apple 製品向けの周辺機器を作成していたサードパーティから発売になった、PowerBook (ノート型 Mac)向けの、「ノートを開いて立てておく台」だ。


スパルタカスは、ベースになったノートマシンから見れば、「ディスプレイを最大に開いて立てた状態」だった。

じゃぁ、そういう形で立てられる台があれば、似た使い方ができるだろう。


キーボード部分が垂直に近くなってしまうので、外付けキーボードを付けて使うことが想定されていた。

そうすることで、ノートパソコンのための貧弱なキーボードではなく、使いやすいキーボードを使える。



これ以前、ある時期の PowerBook は、「Dock」と言われる仕組みが使える機種があった。


ノートパソコンを持ち歩き、家に着いたら「Dock」を装着する。

すると、電源に接続して充電が開始されるだけでなく、ブラウン管ディスプレイと、外付けキーボード、マウス、イーサネットへの接続も行われる。


家にいるときはデスクトップのように使い、そのまま外出もできる。それが Dock の仕組みだった。



「スパルタかます」が発売されたころには、Dock 接続できる PowerBook はなかったように思う。

しかし、持ち運べるノートパソコンを、家ではデスクトップのように使いやすくしたい、という需要はあった。


スパルタカス、という当時話題性があった商品名をパロディ化し、キーボードを垂直に立てるという「厳しさ」を「スパルタ」と呼び、Apple が辞めてしまった Dock のコンセプトを取り戻そうとする。

そうした意欲作が「スパルタかます」だった。




翻って現代。


液晶は十分に安いものになり、デスクトップでも使用される。

回路製造技術は十分に進化したため、小さなマシンでも十分な性能を持つ。


むしろ、ノートマシンが標準で、デスクトップは「それ以上の性能を欲するもの」向けになりつつある。



しかし、ノートパソコンの弱点の一つが、ディスプレイ位置が低いことだ。

どうしてもデスクトップ用よりも小さく、低くなってしまい、使う人の姿勢が悪くなりがち。


そこで、ノートパソコンの下に取り付け、ディスプレイ位置を高くする「ノートパソコン台」という製品がある。


ノートパソコンの下に空間を作れるため、冷却効果を謳う製品も多い。

ディスプレイ位置をわずかに持ち上げつつも、キーボードが使えるようにしている製品と、外付けキーボードを使うのを前提に思い切ってディスプレイ位置を上げてしまう製品とがある。




さて、数か月前に僕もノートパソコンを購入した。

今時デスクトップよりこちらの方が安い、という理由もあるし、最初は「家の中で持ち歩けたら便利そう」と思っていた。


しかし、案外持ち歩かない。

僕は仕事以外ではあまりPCを使わないし、仕事は集中しないとできないので、家族のいるリビングで…はとても無理だった。



じゃぁ、仕事場で使いやすいように環境を固めてしまおう。

WiFi を使わず、イーサケーブルを挿す。この方が通信が速い。


ディスプレイが低い、とは思っていたが、キーボードが斜めなのはどうなのだろう? と躊躇していた。


妻が「欲しい」とノートパソコン台を購入したので、少し使わせてもらった。

悪くない。しかし、妻の使っているものは持ち運びやすいよう軽量な分、剛性が低くて打鍵すると揺れる。



そこで、Amazon のレビューで「重いから揺れない」と評判の台を購入した。

いや、この台、メーカーの宣伝文句では「軽量で持ち運びに便利」となっているのだけど、皆「重さがいい」と評価している。


実際、打鍵しても揺れなかった。いい製品だ。




しばらく使っていたのだが、台の都合で奥行きが少し必要になる。


実は、前のマシンのディスプレイがまだ机の上に載っていて、奥行きが確保できない。

じゃぁ、少しディスプレイを横にずらして…


横にずらしたらディスプレイ全体が見えるようになったので、ついでに HDMI で接続し、デュアルディスプレイにしてみる。


お、便利便利。画面も広くなって悪くない。



…と思っていたら、前の画面の方がディスプレイサイズが大きくて文字が読みやすいので、ついそちらの画面ばかり使ってしまう。

これが「横」にあるものだから、首が横ばかり向いていて肩がこる。


うーん、じゃぁ、いっそのことこちらをメインディスプレイに…


そうすると、ノートパソコンのキーボードは使えないので、前のマシンのキーボードを持ってきて外付けしよう。




そんなわけで、現在その環境でこの日記を書いている。


前のマシンのディスプレイ、前のマシンのキーボード。

でも、横に新しいノートパソコンが置いてあり、デュアルディスプレイ環境になっている。


(ちなみに、「メインディスプレイ」には、外付け側を指定している。

 こうしておいても、ノートマシンだけ持ち出すと、自然にノートがメインになるから大丈夫)



こうなると、ノートを持ち出すたびに、外付けキーボードとマウスと HDMI とイーサネットを抜き差しする、というのも面倒だ。

PowerBook の Dock のようなアイディアが今でも復活してくれればと思う。


(いや、そういう製品を作っているメーカーはちゃんとあるのだけど、やはり特別な製品になってしまって高価なことが多い)





余談


書いていて思い出したのだが、昔はブラウン管ディスプレイは「位置が高い」という批判があった。


本を読むときに、目の前に高く掲げては読まない。

机の上に置き、視線を落として読むのが自然だ。その位置にディスプレイがなくてはいけない。


…そういう主張で、ブラウン管を机に対して斜めに「落として」見やすくするパソコン机、というものが市販されていた


この主張からすると、現在のノートパソコンの位置は、自然で読みやすい位置のはずだ。


しかし、位置が低いとそれに合わせて頭を下げようとしてしまい、姿勢が悪くなる、というのが、パソコン台メーカーの主張だ。



まぁ、実際は「人による」と思う。

昔の読書家は、本と同じように低い方が読みやすいだろうが、高い位置のディスプレイに慣れた、デスクトップからパソコンを使ってきた人にはノートは低い。


各自使いやすい位置を模索すればいいと思うけど、今のノートパソコン台の「逆」が、ディスプレイを斜めに収納できるパソコン机なのだな、と思った。




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イグニス 1年目点検  2019-09-20 17:33:23  歯車

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スズキイグニスを購入して1年たった。


…まぁ、納車は10月9日だったのでまだ1年乗っていないのだけど、昨日1年目の法定点検を終わらせた。


通常は、1年目の点検は簡単なものだ。

しかし、スズキは昨年末に「出荷前の検査に不正があった」ことを公表し、リコールを行っている。


イグニスも対象機種だった。

そのため、1年目の点検ではあるが車検時と同等の検査(これは出荷前と同じ検査)を無料で行うという。


項目が多いため、朝10時に預けて、夕方4時の受け取りとなった。




さて、1年たったので、年間を通じての使い勝手をレポートしたいと思う。

一応、過去に納車時のファーストインプレッションと、1か月目のレポート、それと6か月点検時のレポートは書いている。


イグニスの購入を検討している人なら、そちらも参考になるかもしれない。




まず、最初にお伝えしないといけないこと。


1年も車に乗っていれば、それがどんな車でも慣れてきて、良い車に思えるだろう。

僕にとって、イグニスはなじんだ車になった。最初は不満があった部分も、すでに不満はなく、良い車だと思える。


だから、これから書くことは「ひいき目」が入る。今から車を買おうと思って比較している人の参考には、ならないかもしれない。


そのうえで、思いつくままに使用感を書き記そうと思う。



▼マイルドハイブリッドについて


マイルドハイブリッドは、イグニスの特徴の一つなので気になる人も多いだろう。


最初のうちは、運転していてすごく気になった。

エンジンブレーキをかけると、回生ブレーキが働く。充電している、と思うと、無駄にこの時間を延ばしたくなる。


一方で、発進時にモーターアシストが効くこともある。これも、アシストが入るといちいち気になる。


…はい、気になるというのは、いちいちメーター類を見ているから。


運転中にメーターを凝視しすぎるのは危険です。

でも、充電中、モーターアシスト中、アイドリングストップ中など、表示されると気になってしまう。


いちいち気にしているようではだめだろうな、と思いつつ、半年くらいは気になっていたと思う。



事実として、モーターアシストは、十分な充電容量がないと行われない。

だから、停止前の回生ブレーキは、発進時のモーターアシストに備えるため…と最初のころは思っていた。


充電されれば喜び、電気が無くなってしまうと残念がる。そんな運転をしていた。


でも、だんだんわかってきた。

回生ブレーキはモーターアシストのためではないし、モーターアシストは「使わないで済むならそれに越したことはない」機能だ。



回生ブレーキの本当の狙いは、停車中にラジオを聴いたり、夜なら車幅等を点けたりするための電力を確保するためにある。

なぜなら、停車中は自動的にアイドリングストップし、発電をやめてしまうためだ。


本当に十分な充電量があれば、走行中の充電すら行わないようだ。

発電機を回さなければエンジンにかかる負荷は減り、燃費は向上する。



充電容量が本当になくなった時は、停車中でも強制的にエンジンがスタートし、充電を開始する。

これを無くすのが回生ブレーキの本当の狙いだ。


だから、たくさん充電したと喜び、いつの間にか電気が使われてしまっていてモーターアシストが効かなかった、と残念がる必要はない。

わずかな停車時間なら少し充電されていれば十分だし、先に書いたがモーターアシストは使わなくて構わないんだ。



これが自然に受け入れられてからは、運転中に充電状態などを気にしてチラチラメーター類を見ることが無くなった。

本当の意味で、イグニスを普通の車としてつかえるようになった、と感じた。



▼冬の運転


購入前にネットで調べていた時、冬はエアコンを使用するため、燃費が悪くなる、という噂があった。


暖房はエンジンの廃熱だから問題ない。結露を取り除くために冷房機能で除湿することが問題とのことだった。

これを気にして、エアコンを細かく制御し、暖房だけ使って除湿は使用しない、なんてこともしてみた。


でも、結論から言えば、冷房機能を使ったから燃費が落ちるということはあまりない、と言える。


窓が結露したら、Def スイッチを押せばよい。

自動的に Def (窓に向けて風を当てて結露を無くす)が働き、除湿のための冷房も使われる。

でも、窓の結露が取れると、自動的に Def は終了する。


とはいえ、風の方向が変わって室内を除湿し続ける。

最初は「冷房は燃費を悪くする」という言葉を気にしていて、Def が終わったら冷房を切ったりしていた。


でも、それをやるとまた結露する。

室内の人が湿った呼吸をしているのだから。


除湿機能は入れっぱなしでいい。湿度に応じて適切に調整されるから、それほど燃費は悪化しない。


これには、エアコンを入れるときは窓を閉めている、ということも関係しているようだ。

春と秋は風が気持ちいいので窓を開けて走る…と、風を受けて空力が悪くなり、如実に燃費が悪くなったりする。


これも程度問題なのだけど、エアコンで燃費が悪くなると気にして、代わりに窓を開けるのであれば同じことだ。

気にしすぎる必要はないと思う。




それよりも、寒い時は充電池が働かなくなる。

こちらの方が燃費を確実に悪くする。


充電池が使えないと、常に発電機を回して電力を供給しようとするようだ。

回生ブレーキも使われなくなるし、アイドリングストップもしない。


寒い時にエアコンを使うと…というより、この方がずっと燃費に影響するだろう。



鎌倉近辺でいうと、2月ごろの特に寒い日は電池が使えなかった気がする。

10分くらい運転していると電池が温まり、使えるようになるのだが、我が家での使用目的は子供の塾の送り迎えで、15分程度しか運転しない。

このころは、確実に燃費が落ちていた。


▼夏の運転


逆に夏はどうだろう。

除湿程度でなく、本格的にエアコンが稼働することになる。


こちらも、燃費への影響はそれほどなかったように思う。


それよりも、エアコンの性能が素晴らしい。そのことに驚いた。

比較対象は20年近く前の車なのだけど。


以前に乗っていたエブリィランディでは、エアコンは徐々に涼しい風を出すものだった。

室内が広かったこともあり、同乗者が涼しいと感じるまでには結構時間がかかる。


それが、イグニスではエンジンスタートしてすぐに、涼しい風が出てくる。

この20年間というのは、家庭用エアコンも大きく性能を上げた時期なのだけど、車載用エアコンにもその技術は確実に活かされている。


エアコンはエンジンの回転で空気を圧縮することで稼働している。

当然、アイドリングストップするとエアコンは効かなくなる。



送風経路のどこかに蓄冷材が入っているのだそうで、エンジンが止まっても冷たい風は出てくる。

アイドリングストップと、エアコンを両立させるための工夫だろう。


でも、「冷たい風」なのだけど、エアコンの風ではない。除湿されていない。それも、だんだんとぬるくなってくる。

あまりぬるくなると、アイドリングストップが終了して、強制的にエンジンスタートする。


この時に噴き出す風の質が明らかに変わるので、単に冷たい風とエアコンの風は違う、と実感できる。


この、アイドリングストップの終了時間は、気温にもよるが通常よりも短くなるようだ。

通常は、アイドリングストップは最大2分。気温が高い時は1分程度しか持たないのではないか。


もっとも、ここら辺、細かく設定はできる。

僕は、燃費よりも室内の快適性を重視する設定にしているので、すぐにエンジンが再スタートするのだろうと思う。



エアコンがパワーを使うから、というよりは、エアコンのためにアイドリングストップ時間が短くなるから、燃費は落ちる。

でも、蓄冷材などの工夫で少しでもアイドリングストップを行おうとするのは評価できるし、燃費向上には役立っているように思う。



▼運転スコア


イグニスのエンジンを止め、電源を切るとき、運転の「点数」が表示される。


これ、人によると思うのだけど、僕はゲームとして楽しんだ。

つまりは、点数を上げるための最適化された運転を模索した。


しかし、点数はわかるけど、基本的にノーヒントなんだ。これが結構難しい。

「燃費に良いエコ運転をすれば点数が高い」ということはわかっているのだけど、じゃぁエコ運転ってなに? となると混乱する。


購入時に、パイオニアのカーナビを安くしてくれたので付けてある。

こちらにも「エコ運転」の評価があるのだけど、ややこしいことにイグニス本体の評価と食い違うこともしばしば。


いったい何を信じればよいのやら。


それでも、3か月くらいたつと、95点以上の評価が当たり前になってきた。

半年もたつと、98点以上が当たり前になる。


イグニス本体の評価は、教習所で教えるような「低燃費運転」を実践すればよいようだ。

急発進・急停止を行わず、ふんわりアクセル、ふんわりブレーキで運転する。


そうすると、急加速時に働くモーターアシストも出番がない。

最初の方に書いたのだけど、モーターアシストが「使わないで済むならそれに越したことはない機能」というのは、そういうことだ。


一方、カーナビの評価は、基本的には実測燃費を中心としたものだ。

速やかに加速して高速運航したほうが燃費は良い。

もっとも、「速やかな加速」も無理をすると燃費が悪いので、こちらでもある程度ふんわりアクセル、ふんわりブレーキが必要。


ゲームだと思って楽しみながら運転できるようになると、後は意識しないでも高得点を維持できるようになる。

それがつまり、イグニス開発者がお勧めする、イグニスの運転方法だということなのだろう。


先に書いたように、子供の塾の送り迎えで、途中には細くて曲がった山道がある。

(鎌倉はそういう道が多いのだ)


上り坂もあるし、速度は出せないし、曲がりくねっていて加速原則が多いという厳しい条件で、燃費 9Km/L を上回るのだから優秀だと思う。

(乗員2名。たくさん乗ると燃費は落ちる)



▼モーターアシスト


モーターアシストは使わない、と散々書いているが、それでも役に立つことも書いておこう。


高速道路に乗るときには、モーターアシストは快適に働いてくれる。

発進時に急加速するようでは、イグニスの目指す「燃費の良い運転」ではないのだけど、走行中にさらに速度を上げたいときなどは、モーターアシストが活躍するのだ。


どうも、時速 40km / 60km / 80km 位のところに「壁」が設定されているようで、その壁を越えて加速を試みるとモーターアシストしてくれるようだ。

このアシストは、1段階上の壁の速度が近づくと終了する。


つまり、よくありがちな制限時速を超えようとしたとき、「あぁ、この道の制限時速は、1つ上のものなのだな」と識別して、一つ上の段階に速やかに移行してくれるのだ。


イグニスのエンジンは、燃費の良いチューニングになっていて、決してパワフルではない。

でも、このアシストがあるので心地よく加速してくれる。


まぁ、使いどころはそれくらい。

他にも、長い上り坂とかで自動的に使われることはあるけど、いずれにしても適切なタイミングで手助けしてくれる感じ。


ハイブリッドだからモーターで走れるのだろう、と期待すると、それほどでもない。

でも、期待しないでいると、案外良い働きをしてくれる。


そんな微妙な位置づけだ。




1年間乗って、特筆したいような感想はこれくらいかな。


最初に書いたが、1年も乗ると、全てのことが当たり前になってくる。

悪い言い方をすれば、最初の感動も、最初の憤りもすでにない。


しかし、挙動を把握できる、便利な道具として、体に馴染んでくれてはいる。



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Google Asistant  2019-09-24 13:41:02  コンピュータ 歯車

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以前に「P30 で、アラーム後の Google Asistant Routine が動作しない」と書いた。


昨日、アラームをセットしようとしたら、Google Asistant の設定画面が表示された。

あら、急に使えるようになったみたい。


Huawei の OS アップデートは、最終更新が8月後半で、OS のバグが治った、ということではないようだ。

Google Asistant をアラーム後に呼び出す機能は、Google 製の時計アプリの機能なのだけど、こちらの最終更新は7月24日のようだ。


…つまり、本当になんで急に使えるようになったのか不明。


心当たりは、「P30 に最近乗り換えたけど、なぜか Google Asistant 設定画面が表示されないよ」って、バグ報告を先日送った、ということくらい。


Google Asistant は、ネットワークと連携して動作する機能で、一部の設定はネットワーク側にある。

もしかしたら、ネットワーク側の個人設定がおかしくなっていて、バグ報告を受けて設定を修正したのではないかな…と思っている。




まぁ、なぜ表示されなかったのか、なぜ表示されるようになったのか、本当の原因はわからないが、動くのはありがたい。


朝、アラームで目を覚ました後に、今日の予定を喋ってくれるのは、忘れっぽい僕にとっては非常にうれしい機能なんだ。



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水道の水漏れ  2019-09-30 18:07:31  住まい

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水漏れ、といっても大規模なものではなくて、ポタポタと数秒おきに垂れる、というよくあるやつ。



キッチンの水道が、なんか締まりが悪くてぽたぽた水が垂れるな、と気になったのは数日前。

しっかり蛇口を閉めても、ぽたぽた垂れる。


先日「家が10年を超えて故障続き」という話を書いた。

そしてまた、水道の蛇口が壊れたわけだ。




我が家ではシンク下に浄水器を入れてあって、蛇口は普通の水道水と浄水の混合水栓になっている。

つまり、「水漏れ」の際に、水道水と浄水のどちらの栓に不具合があるのかわからない。


水道水は、さらに温水と普通の水の混合水栓レバーになっている。

レバー上下で水が出て、左右で温度調整、というよくあるやつだ。


そこで、シンク下にある温水の元栓を完全に止めたうえで、混合水栓レバーを温水側に動かしてみる。

それでも、水漏れは止まらない。


うん、たぶん浄水の水栓部分がおかしいのだろう。



実は、浄水の蛇口の不具合には過去に覚えがある。

浄水器を取り付けてすぐ、水漏れをするので取り付け業者を呼んで、調べてもらったのだ。


取り付けてすぐのことなので、業者の保証の範囲だったと思う。


新品なので、業者も何が悪いかわからないといい、あちこちを分解した。

もう一度きっちり閉めなおして、治ったかわからないけど様子を見えください、と言って帰った。


でも、治ってなかった。


業者が作業をしているのを見ていたので、見よう見まねで自分でもできる範囲で閉めなおしてみた。

その結果、浄水の「栓」ではなく、そこに蛇口の取っ手を取り付けるねじを締めなおしたら治った。


この部品、構造的には飾りで関係なさそうに見えるのだが…

まぁ、専門家もそう思ったからこその盲点だったのかもしれない。



ともかく、浄水の水栓がおかしい、となった時、思い出したのはこのことだった。

もう一度、そのねじを締めなおしてみよう。




その程度では治らなかった。


締めるだけでなく、一度外してみる。そしてもう一度締めてみる。


…あれ? さっきまでは取っ手はしっかりついていたのに、なんかぐらぐらする。


何度か付け外ししてみるが、なんかぐらぐらする。

内部はどうなっているのだろう。シンク下の元栓を止めたうえで、水栓部分を分解してみる。


どうやるんだっけかな…ずっと昔の記憶を呼び起こし、モンキーレンチでパーツを回す。

うん、はずれた。


古い蛇口なら、栓をしているのは「コマ」と呼ばれるゴムのパーツだ。簡単に交換できる。

しかし、今時の水栓は、精密に作られたセラミックパーツで栓をしている。


あー、そういえばこんな奴だった。忘れてた。

ゴムが欠けていたりしたらわかりやすい、と思ったのだけど、そんなわかりやすいものではなかった。



ゴムを変える程度の修理ではない、と分かったので、組みなおす。

元栓を開くと…水道が、一番閉めている状態でも糸のように細く出る。


ぽたぽた、どころではなくなった。




もう一度分解して水栓を調べる。


取っ手で動く部分を指先で回し、開閉して構造を見ているうちに、気が付いた。

なんだか、軸がぐらぐらする。


取っ手を取り付けてもぐらぐらしたのは、取り付け方の問題ではなく、軸そのものがぐらついていたからだ。


さらに調べる。


パーツ先端付近にわずかな隙間がある。

この隙間の間隔が一定しない。どうも、これが原因のようだ。



水栓の先端には、ゴムのパーツがついている。

取り付け時には、蛇口内部にこのゴムを「押し当てて」密着させる。


しかし、それだけではだめなのだ。取り付け時は、ネジになっている水栓全体を回転させる。

この時、先端のゴムも一体化していると、押し当てられた状態でゴムを擦ることになり、傷んでしまう。


このため、先端部分は、必要に応じて空転するようになっている。

先端付近のわずかな隙間はそのためのものだ。



説明が長くなったが、隙間はこうしたものなので、回転する必要があるが、隙間の間隔が変わってはならない。

間隔が変わるのでは、先端が「密着しても緩んでしまう」ことを意味するからだ。


そして、内部パーツは、この先端も含めて「長さが一定」の中できれいに回るようになっていた。

長さが変わると、支える部分が不安定になり、軸がぐらつくのだった。

単にぐらつくだけでなく、軸が抜き差し方向に動いてしまう。



つまり、水栓がぐらつくのも、水が漏れるのも、この先端部分のゆるみが原因だ。

おそらくは、固定するためのゴム製リングなどがあったのが、破損して失われたのだろう。



なんとなく原因がわかったので、再び組みなおす。


元栓をあけると…やはり、水が糸のように出る。

水栓の軸を力で無理やり押し込むと、先端の可動部分が押されて密着するのか、水が止まる。


しかし、水栓をひねると、その時に密着は緩んでしまい、再び止めるのが難しい。

仕方がないので、元栓を閉める。




おそらくは、分解前は破損したなりにその場にとどまっていたパーツがあり、水がぽたぽた垂れるくらいで収まっていたのだろう。

ところが、一度水栓を取り外したことで、この破損パーツがどこかへ欠落してしまったのだろう。


慌ててネットでパーツを注文する。届くのは明日だそうだ。

「取り寄せで1週間」とかでなくてよかった。



今日のところは不便だが、キッチン以外の水栓は普通に使えているので、まぁ、何とかなっている。

(キッチンだって、元栓を使えば水自体は出せる)




翌日追記


注文しておいた水栓パーツが届いたので修理した。

当たり前なのだけど、きっちり水漏れが止まったし、水栓の動きが軽くなった。


10年後のために書いておこう。

水道の蛇口は、MYM の FB764-015。

浄水の止水栓パーツは、KVK の KPS-018。


(MYM 社は KVK 社に合併されたため、KVK がパーツ供給している)


…もっとも、本当に 10年後にまた摩耗して交換が必要なら、蛇口ごと交換する時期な気もする。


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