2018年10月09日の日記です

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10-09 イグニス納車
10-09 イグニス練習


イグニス納車  2018-10-09 12:17:17  歯車 住まい 家族

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イグニス納車

9月末か10月頭には…と言われていた新車、昨日8日に納車となりました。

頭かな? 上旬ではあるけれど。


まぁ、9月中に間に合わせたかったのは、販売店側の決算の都合なので我が家としては問題はない。




一番懸念していた家への出入りだけど、まだ車の挙動に慣れていないので難しい。

購入記に書いたのだけど、我が家は狭いうえに角を曲がらないといけない道の先にあり、車をそこに入れないといけない。


回転半径は以前使っていたエブリィランディより大きいのだけど、実際の操作感としては、前輪は想像以上に角度がつき、急に曲がる感じ。

もっとも、前輪が急に動いても、後ろはただ、ついてくるしかない。その結果内輪差が大きく、おそらくここで回転半径が大きくなっているのだろう。


で、この内輪差のせいもあって、狭い角が曲がりにくい。

どうするかと言えば、曲がる前にできるだけ外側に出て、回転半径を大きくとるしかない。

まぁ、回転半径が大きいのだから当然の話。


あとは、どこでハンドルを切り始めればよいかとか、練習して慣れるしかないな。

また後で練習するつもりだけど、日中は仕事があるので…


といいつつ、夕方には子供の塾の送り迎えがあるので、日中どこかで練習しておかないとヤバい。




まだ少ししか乗っていない、ファーストインプレッション。


最初の印象に過ぎないので乗っているうちに違う感想になる可能性は重々ある。

それについては、数か月乗ってからまた記事を書こう。



あくまでも、エブリィランディと比較しての話になってしまう。

13年もエブリィランディに乗っていたからだ。


こちらも超マイナー車種なので、比較されても困るだろうけど。


エブリィランディって書くのが長いので、以下ランディとさせてもらう。


ランディって車は後継車種の名前になっていて、実際には日産セレナの OEM 車につけられている。


ただ、「エブリィランディ」は、軽ワンボックスのエブリィをベースとした小さな車だけど、日産セレナは全然違って大きい車だ。

なぜ全然違う車を後継車種にしたのかはわからないが、そこは勘違いしないでいただきたい。




乗り心地。

シートは固い、って色々な記事に書いてある。


ランディに比べれば全然そんなことない。乗り心地いい。

ランディって、軽トラみたいなもんだからね。


我が家的には、そのランディで、家族旅行で遠くまで走り回っている。

長距離ドライブに向かない、というのは事実なのだろうけど、あまり気にしない。


というか、ランディの場合は車自体が長距離向きではなかったのでね。

イグニスは、もう少し「走れる」車なので、長距離でも疲れないシートが求められるのは理解する。



そう、そもそもランディは、たくさん人や荷物を載せて、近距離を走るのに適した車だった。

エンジンパワーもなかったので、加速も悪かったし、坂を上るのがつらかった。


イグニスは加速もいいし坂でも当たり前に上る。

納車の際には、祝日で子供もいたので、全員でディーラーに行き、そのあと少しドライブして帰ってきた。


5人乗せていても、運転していてエンジンパワーの不安を感じない。

…これも、もっと「普通の車」に乗っていた人から見たらどうか知らないよ?


ランディみたいな車から見ると、はるかに快適だというだけだ。




中2の息子、小5と小3の娘、妻と僕の5人が乗っていたわけだが、当然後ろは子供3人が横に並んでいる。

7人乗れたので席が余っていたランディに比べて「窮屈だ」というのは子供の意見。

まぁ、これは当然だろう。座席に余裕がなくなったのだから。


「立って歩けなくなった」というのは長女の意見。

ランディは天井が高くて歩けたからね。


「窓が小さくなった」。これは、確かに。

天井が高いだけでなく、ランディは窓が大きかった。


でも、イグニスは窓の上下が狭くて、外が見づらくなった。

上下だけでなく、後ろ側の窓が後ろ側にも狭い。

荷物置きスペースの横には窓がない格好だ。


左右後方が確認しづらい、という不安を書いている記事も読んだな。

これに関しては、もともとランディは後ろに長かったため、左右の後方確認はドアミラーで行っていた。

問題なし。


そんなわけで、居住性に関してはランディよりも落ちている。

7人乗りと5人乗りで狭くなっているのだから、仕方ないよね。


でも、ランディは荷物を置くところがなかった。

申し訳程度のスペースはあったのだけど、ほぼ役に立たず、事実上は座席や足元に荷物を置いていた。


これが、イグニスはちゃんと荷物スペースがあり、当たり前だけど荷物を置ける。


昨日は、ちょっとドライブがてら買い物に行ったのだけど、荷物を足元に置かないでよい、というのは子供にはうれしかったようだ。

…いや、ランディが変な車で、普通は足元に置かないのだけど。




エンジン音は非常に静か。


というか、これもランディがうるさかったのだ。

運転席の下にエンジンがあったからね。ちゃんと防音は考えてあったのだけど、やっぱり音はしていた。


それが、ボンネットの下…室外にエンジンが置かれている、というだけで十分静か。


そのうえ、車を止めるとアイドリングストップでエンジンが止まってしまう。

次女は、車が止まったときに壁に頭をつけていると、微妙に振動していたのが「楽しかった」そうで、イグニスは静かすぎて不安だそうだ。


まぁ、こんなのはすぐ慣れるだろう。



そのアイドリングストップだけど、どういうときに作動するのかは、いまいち不明。

これはしばらく乗りながら条件を解き明かしていきたいところ。


ネットで依然調べたところによると、エンジンが温まった後、というのは必須条件だそうだ。

また、室内に置かれるリチウムイオン電池が5度以上、というのも必須条件。


#電解液中の化学反応によって動作する電池は、低温では動作しない。

 この低温は電池の種類によって異なるが、リチウムイオンでは5度以下は動作できない。



フットブレーキを踏んでいる間はアイドリングストップしているが、パーキングブレーキして、ニュートラルにして、ブレーキから足を離すとエンジン再始動してしまう。


「動かない」と意思を示しているのにエンジンをかけてしまうのは何故なのか。

ニュートラルでなくパーキングに入れてみても同じようだった。


じゃぁ、フットブレーキをずっと踏んでいれば大丈夫かな、というと、そうでもない。

あまり時間がたつと、再始動してしまうようだ。

信号を待っているだけでも再始動することがあった。案外時間が短い。


エンジンが冷えてしまうから再始動するのか、充電容量が減ったから再始動するのか、そこら辺の仕組みはまだよくわからない。




変速機は CVT 、無段階変速機で、ギアではない。

ランディは4段ATだった。


CVT は加速感が独特で好きではない…という人も多いらしいのだけど、僕はそもそも CVT って乗るの初めて。

滑らかな加速感で、悪くない。


もっとも、4段ATでも、ギアチェンジのショックとかは気にならなかった。

子供載せて運転しているから、急加速などはしないせいでもある。


昔はMT車乗っていたので、ギアが変わった瞬間の加速感が良い、というのも気持ちとしてわかる。

あれはあれで楽しいよね。

ただ、家族移動が中心の現在は、滑らかに動く CVT のほうがずっと理にかなっているという、それだけだ。


走っていて、ランディに比べてずっと安定性がある。

しつこいけど、ランディは背が高い箱型で、不安定な車だからね。

イグニスはそれより低くて台形。安定性重視だろう。


で、この安定性のために、スピードを出しても速度感がない。

普通にアクセルを踏んで… 40km くらいのつもりでメーターを見ると、60km 出ていて慌てて速度を落とす、というのを2度ほどやった。

(速度違反はいかんので、以降は気を付けた)


まだ高速には乗っていないので、高速運航時の感じとかはわからない。


ランディで5人乗っていると、80km くらいで十分で、100km 出すと「速すぎる」と感じた。

100km 制限の道では、周りに迷惑にならないように周囲と同じ速度で走るんだけどさ。


イグニスだと、多分 100km でも安定して走れるのだろう。

ちなみに、メーターは 200km までついている。

日本じゃ使わない、というのは事実なのだけど、そこまでは安定して走れますよという、製作者側の自信だろう。




シフトレバーは、サイドについている。

パーキングブレーキも、サイドレバーだ。


まぁ、これが車としては普通なのだろうけど、ランディはインパネシフト、フットパーキングブレーキだった。


以前に乗っていたMT車はシフトもパーキングもサイドだったので、取り立てて問題はない。


とはいえ、まだ慣れてなくて、止まった後に左足で空中を踏んでしまったりする。

シフトしたいときに、横ではなく前に手が出てしまう。



パーキングブレーキと言えば、僕としては「坂道発進で活用するもの」なのだけど、イグニスは坂道発信の際に、勝手にブレーキを保持してくれる。


まだ試してない。そのうち、近所の急坂に行って試してみよう。




買い物中に、少しにわか雨が降ったようだ。

駐車場に戻ると、車が雨に濡れていた。


スズキ純正の撥水コートをつけてもらっていたので、確かに撥水していた。水玉がきれい。

まぁ、これはそれだけの話。




車の話ではなくなっていくが、スズキ純正ナビ。

純正とはいっても、パイオニア製ね。


イグニス発売当初は、本当にスズキオリジナルナビがついていたらしいのだけど、この出来があまりにひどくて騒ぎになったようだ。


しかし、イグニスには狭い道を取ったり駐車したりする際に使える周囲の状況を映すカメラがある。

このカメラを取り付けるには、スズキオリジナルナビを使わないといけなかった。


…で、現在は、カーナビで有名な数社に「スズキ向け」のカスタマイズをしてもらい、純正品としている。

パイオニアだけでなく、パナソニックやケンウッドからでも選べる。


で、ディーラーが推しているのはパイオニア製。

パイオニア、会社としてちょっと厳しいので、安く卸してくれていたりするのかもしれません。


そもそもなんで会社が厳しいかと言えば、パイオニアはカーナビの老舗であり、資産があるがゆえに時代の変化に取り残されたから。

今ではほかのメーカーの後を追うような立ち位置のようです。



…で、そのカーナビがどうかという話になるわけですが、なるほど、時代に取り残されているわけだ。

もっとも、パイオニア以外を見たことがないので、「今風のカーナビ」がどうなのか、よくわかりませんけど。




インターフェイスがいけてないです。遅いです。

タッチパネルなのだけど、操作感にタイムラグがあって、いらいらする。

もっとも、ラグが出るポイントは決まっているので、慣れれば普通に操作できるようになりそうです。


目的地検索を言葉で探す場合、1文字入れるごとに「何件」という数字を絞り込んでいきます。

この絞り込みに少し時間がかかるせいで、次の文字が入れられなかったりもします。

これもタイムラグ。


で、さんざん絞り込んでみたら、目的の施設がない、なんていうのも。


うちでは時々行く場所を登録してみよう、と思い、子供の通っている歯医者、理科ハウス、ジャムステックなどを探したのですが、いずれも施設名に入っていませんでした。

まぁ、電波が届くかどうかも不明な車の中で使えるように、全データベースをカーナビ本体内に収めているのですから、仕方がないとも言えます。




救いはちゃんとあります。

「NaviCon」という、デンソーが作って、カーナビ各社が対応しているスマホ向けのアプリがあり、そのアプリで目的地設定ができるのです。


このアプリも、使い勝手がすごい良いわけではないのだけど、カーナビを操作するよりはずっとマシ。


NaviCon は Google map を使って、Yahoo の「ロコ検索」なども使って施設を探すようになっているので、大抵の施設は見つけられます。

検索時に、その施設の口コミ情報とかも見られますし、出先で急にレストランを探したくなった、などの時には便利でしょうね。



このアプリ、実はイグニスの契約時にすぐに見つけてスマホに入れていました。

伊豆大島に旅行に行った際も、レンタカーに対応カーナビがついていることを期待して、行きたい地点などをたくさん登録していました。


#レンタカーにはカーナビ付いてませんでしたが。

 それも予期して、同じ地点は Yahoo! カーナビアプリにも入れていました。



でも、あまり「先に入れておく」という想定はしていないようです。当然ですね。

どうも、インストールした後からカーナビと接続させると、設定が変です。


どの Bluetooth 接続がカーナビなのかを指定しないといけないのですが、この指定が挙動がおかしいのです。

チェックボックスになっていて、当初は「カーナビと接続しない」にチェックが入っています。


カーナビの Bluetooth 接続は見えているのに、タップしてもチェックできません。


一度「カーナビと接続しない」のチェックを解除してから、カーナビの接続を選択しないと、選択できないのです。

ちなみに、カーナビにチェックを入れてから、ほかの Bluetooth 接続を選ぶと、チェックがそちらに移動します。


見た目はチェックボックスなのに、ラジオボタンの動作で、しかも最初の1つを指定するときに事前準備が必要なのですね。

なんともわかりにくいインターフェイスです。




今時のカーナビは、走行データをサーバーに送り、サーバー側で集計して渋滞情報などとして活用しています。

パイオニアも当然対応しているのですが、この設定もわかりにくい。


とはいえ、これはパイオニアの責任ではありませんね。

スマホとカーナビを Bluetooth 接続し、テザリングでスマホ電波を使わせてもらってデータ送受信、という流れなのですが、このための設定をスマホ側で行う必要がありました。


Bluetooth 接続はできているはずなのに通信されている気配がない、と思ってしばらく悩んでいました。

テザリングの許可を出す必要があります。


また、この通信を行うためには、「スマートループ」の無料会員になる必要があります。


これがまた…会員になるときに「使っているカーナビの型番」を聞かれるのですが、リストの中にないのです。

スズキ向けのカスタマイズ品だから。


仕方ないので適当に「2018年製品」の中から選びましたが、それで正しいのかよくわかりません…


#マニュアルの表紙には、それらの型番も列記されていました。

 だから、ソフト的にはたぶん同じなのだと思います。




Bluetooth では、オーディオとかも使えます。

スマホの Google Play Music から音楽を流し込んでみたら…なんか、通信がうまくいかないようで、音がガビガビになる。

まぁ、これはそれほど期待していなかったので、使わないだけです。


すでに、事前に SD カードに、家の中にある MP3 / M4A ファイルをありったけ書き込んでおいたものがありました。

これを入れてみると…ちゃんと認識しました。MP3 も M4A も、どちらも聞くことができます。


ただ、音楽は聴けるのですが、プレイリストを作る機能がありません。


調べてみたところ、このカーナビにはプレイリストは存在せず、フォルダ単位で音楽を流せるので、好きな音楽ファイルをコピーしたフォルダを作れ、とのこと。

曲順は、ファイルの最終更新日準らしいです。まだ試してないので詳細不明ですが。


なんとも…潔いというかなんというか。

プレイリストは欲しかった気がします。




ラジオ・テレビ機能。

素晴らしいです。なぜこんなことが可能に?


我が家のあたりは視聴難地域で、テレビアンテナを立てても入らないそうです。

それで昔から CATV が普及しているのですが…以前書きましたが、会社の方針転換で月額料金がバカ高いので現在はフレッツTV使っています。


で、ラジオもよく聞こえない。

FM 横浜が微妙に入りますが、場所によっては入らない。

ランディでは、車庫に置いているときはラジオが聞こえませんでした。


もちろん、東京の FM 局である J-Wave や TOKYO FM 、千葉の Bay FM など、入るはずもありません。


…しかし、パイオニアのカーナビでは、これらの局が入る。

Bay FM は、ちょっと不安定でステレオになったりモノラルになったりしますが。


FM よりさらに直進性が高い、デジタルテレビ電波なんて入るわけもありません。

ワンセグ携帯とか、使ってみても見れたためしがないし。


…と思っていたのに、テレビもちゃんと入ります。ワンセグではなく、フルセグで。



電波が不安定になりがちな車の中でも安定して受信できるような工夫があるのだと思いますが、素晴らしいです。

これくらい高感度なラジオ、家庭用でもあるのかな…ちょっと探してみたい気になりました。


#以前は、妻が TOKYO FM とか聞きたいということがありました。

 それで、延長アンテナ使ってみたり、なんども試して無理だとあきらめていたのです。




カーナビのバージョンアップ。


PC からデータを SD カードに入れることで、地図データなどをバージョンアップできます。

近所の信号の名前が古かった(信号の名前が、1年くらい前に変わった)ので、バージョンアップしてみたのですが…


3か月分くらいの差分データを更新したのかな?

これが、非常に遅い。数メガバイトのファイルに過ぎないのに、1時間以上かかったのではないかと思います。


途中で電源を切っても大丈夫。その続きは、次回起動時に行われます。

また、更新中もカーナビとしては使えます。だから、気長に待っていてください、ということなのだと思いますが…



更新中は SD カードを「更新専用」に占有しちゃうのですね。

音楽データをそこに入れてあるのに、聞くことはできません。


毎月一回だから、大目に見ないといけないところでしょうか。

しかし、半年に一回の「全データ更新」の際はもっと大きなデータを扱うようなので、何時間かかるのか…


#全データ更新なら、一気に上書きだからもっと速いかも、という期待もある。

 差分って、部分的なパッチを繰り返したり、データ位置をずらしたりするので、却って遅いことも多い。




なんか、最後のほうは全然車の話ではないな。

昨日1度乗ったきりで、そのあと車庫に置いてカーナビの設定ばかりやっていたもので…



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イグニス練習  2018-10-09 17:12:33  歯車 住まい 家族

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イグニス練習

早速、家の前の道を練習してきた


大丈夫、慣れれば切り返しなしで一発で入れられる。

まだ、慎重にゆっくり入れているのだけど、慣れるにしたがってすぐに入れられるようになるだろう。




さて、イグニスの前輪は、思った以上に曲がる角度…舵角が大きい。

乗っている僕としてはよくわからないのだが、外で見てくれていた妻によれば、エブリィランディ(以下ランディ)よりもずっと、タイヤの角度がつけられるようだ。


その結果、車の前側は、想像していたよりも急旋回となる。

ただし、前だけを急角度に動かしたとしても、後輪はただついてくることしかできない。


その結果、内輪差が大きくなる。カーブの内側に何かあるのであれば、後輪がそこにぶつかりやすくなる。

結果として回転半径は大きいのだが、回転半径の大きさというのが「ゆっくりとしか曲がれない」という意味ではないのだ。




狭い道で車を操作するために、ランディに乗っているときは、「運転席にいる自分から見て」景色がどうなったときに操作を行うかを、覚えていた。


狭い道を通る際には、道の中央ラインよりも、右寄りにある轍の内側を通るつもりで運転する、正面壁が迫るとき、左側の壁の縦筋が横に来たらハンドルを切り始める…など。


ランディは、ワンボックスカーだ。

エンジンは運転席の下にあり、運転席の前には、ほぼ何もない。


一応ボンネットはあるのだけど、その下はラジエーターとウォッシャー液しかない、小さな部屋だった。

部屋を用意した、というより、衝突時の衝撃吸収用の小さなスペースだろう。


一方でイグニスは、ボンネットの下に普通にエンジンが置いてある。

現在のエンジンは技術の進歩で小型化されているとはいえ、エンジンと小型モーターが用意されたハイブリッドシステムでもあり、それなりに大きな部屋が準備されている。


つまり、ランディよりも、運転手は後ろの位置に座っている。

ランディの時に覚えた目安位置まで進んでしまっては、前がぶつかって曲がり切れない。


…昨日初めてイグニスを運転した時は、そう思って運転していた。



しかし、先ほど練習して、そうではないとわかった。

バンパーの長さが違うにもかかわらず、運転席から見た景色が同じ位置まで前進してよい。


ただし、回転半径の大きさを考慮し、ぎりぎりまでカーブの外側に寄っておく。

そこから、ハンドルをいっぱいに回して曲がり始めると、長いボンネットは壁ぎりぎりをなめるようにして、旋回していく。


ランディは完全には小型の車で、ボンネット部分も角がしっかり出ていた。

だから、こんな曲がり方をしたら、角がぶつかってしまう。


しかし、イグニスは角が丸いデザインをしている。そのため、ぶつかるギリギリまで前進してから曲がっているにも関わらず、角が当たることなく曲がっていく。


車の前部がカーブをほぼ曲がり切り、目の前が壁ではなくなりはじめたら、もうハンドルを戻し始める。

「壁から離れないように寄り添う」つもりで進む。


すると、後輪も壁に引き寄せられる。

これをやらないと、内輪差のせいで後輪がカーブ内側に引っかかってしまう。


結果、非常に狭い角で、OUT-IN-OUT をする形で曲がりきることができる。




すべてをぎりぎりで通していくので、非常に怖い。慎重を要する運転だ。

しかし、周囲を確認できるカメラもあるので、すべてに気を配りながら慎重に運転をすれば、問題なく角を曲がれる。

切り返しをする必要もないし、もし切り返す時でも、周囲が見えるので慎重に運転すればよい。



練習するときに、妻に外から見てもらっていた。

妻は「自分が運転できるだろうか」と心配していたが、もう少し僕が運転に慣れてから、気を付けるポイントを伝えれば乗れると思う。


確認カメラで、ハンドルを切ったときに、どのようなコースを通るか、予想の線が出るのがありがたい。

この線は、車が…タイヤが通る位置ではなく、車体の一番外側が通る位置を示しているようだ。

なるほど、周囲にあたらないようにするには、そうしないといけない。


結果として、橋を渡るときに、予想の線が川に落ちるようなぎりぎりのコースを選ぶ必要がある。

最初はこれが怖かったが、車の外から見ている妻から見れば、タイヤ位置には十分余裕のあるコース取りだったそうだ。



ともかく、慣れさえすれば問題なく入れられることはわかった。

今まで乗っていたランディだって、最初はゆっくり、こわごわと家に入れていたのだ。

そのうち何の問題もなく入れられるようになったのだから、イグニスもそうなると思う。



狭い道を入っていける普通乗用車としては、イグニスは現在トップレベルの車だと思う。

スペック上の回転半径はソリオのほうが小さいのだけど、ランディと同じく「四角い」ので、壁によることができず、曲がり切れなかったのは先日日記に書いた通り。


我が家と同じように、普通乗用車で狭い道に入る必要がある、という需要がどれほどあるかは不明だが、同じ悩みを持つ人の参考になれば幸いだ。




この練習で少し乗ってみたら、充電容量が結構減っていた。

もともとそれほど充電されている状態ではなかったと思うのだけど、昨日カーナビの設定とかやっていて、電源だけ使っていたから。


で、少し乗ったら、「充電中なのでアイドリングストップしません」という趣旨のメッセージが表示された。

アイドリングストップには諸条件がある、と先ほども書いたのだけど、充電容量も条件の一つのようだ。



昔の車と違って、普段走っているときには発電しない、というように聞いている。

常に発電していると、それが負荷になって燃費が悪くなるから。


代わりに、ブレーキ時に発電する回生ブレーキとかを使うようなのだけど、「充電中だからアイドリングストップしない」という表示を見る限り、充電容量が低いときは普段エンジンを回す中でも発電を行っているのだろう。


発電機を…これはハイブリッドシステムのモーターでもあるのだけど、自由に駆動系につないだり外したり、うまく制御しているようだ。




このハイブリッドシステムの話を、まだ書いてなかったな。


今朝書いた話題でも、アイドリングストップする話は書いたのだけど、ハイブリッドシステムは、事実上このアイドリングストップをサポートしているだけだ。


一応走行のアシストもするらしいのだけどね…エンジンの 1/10 しかパワーのない小さなモーターなので、アシストされても気づかない程度の効果しかない。

一応燃費向上の役には立っているようだけど、「モーターでも走れるハイブリッド」ではなく、走るときは常にエンジンが必要。


でも、駆動系に直接モーターがついているので、エンジンが止まったときに「押しがけ」するように動かすことは可能。

だから、アイドリングストップした状態からでも、静かにエンジンを再始動できる。


アイドリングストップによる燃費向上、というのがこのシステムの中心なのだろうね。




これをハイブリッドと呼ぶことに抵抗も持つ人も多いらしい。

ハイブリッドというのは、もともと「猪豚」のことだ。野生のイノシシと、家畜の豚の交雑種。


どちらも特徴のある立派な種で、それぞれの特徴を引き継いだものが「ハイブリッド」。


そういう意味では、エンジン車と、電気自動車の特徴を引き継げば「ハイブリッド」なのだろうけど、モーターで走れないイグニスがハイブリッドを名乗るのはちょっと違う気もする。



でも、僕はもともと車好きでもないし、ハイブリッド車という言葉に幻想は持っていない。

どんな方式であろうが、燃費向上の役に立っているのであれば受け入れていいと思うし、呼び名が良くないなら別の呼び名をつけてもいいと思う。


ただ、エンジンとモーターを組み合わせて燃費向上させた車の総称、というのを改めて世に問うたとしたら、どんな呼び方が良いだろうか?

…すでに、そうした言葉は広く認知されていて、それが「ハイブリッド」なのだろうね。


似て非なる概念をわざわざ作り出しても混乱するだけ。だから既存の言葉を使う。多少違うとはわかっていても。

受け手が微妙な差異を理解していれば問題ないと思うし、理解しないで購入したら「だまされた」となる。

あとは、販売店が正しく説明できるかどうか、だけだ。



エンジンでもモーターでも走れるのは、思想として立派な一方でシステムが大掛かりすぎるという問題点もある。

必ずしも、モーターでも走れるハイブリッドが最適解だというわけではない。


現状のシステムとそれほど変わらない規模で、うまく燃費向上できるシステム、というのは、呼び方の問題はあるにしても悪くはないと思う。




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