2019年09月20日の日記です


イグニス 1年目点検  2019-09-20 17:33:23  歯車

スズキイグニスを購入して1年たった。


…まぁ、納車は10月9日だったのでまだ1年乗っていないのだけど、昨日1年目の法定点検を終わらせた。


通常は、1年目の点検は簡単なものだ。

しかし、スズキは昨年末に「出荷前の検査に不正があった」ことを公表し、リコールを行っている。


イグニスも対象機種だった。

そのため、1年目の点検ではあるが車検時と同等の検査(これは出荷前と同じ検査)を無料で行うという。


項目が多いため、朝10時に預けて、夕方4時の受け取りとなった。




さて、1年たったので、年間を通じての使い勝手をレポートしたいと思う。

一応、過去に納車時のファーストインプレッションと、1か月目のレポート、それと6か月点検時のレポートは書いている。


イグニスの購入を検討している人なら、そちらも参考になるかもしれない。




まず、最初にお伝えしないといけないこと。


1年も車に乗っていれば、それがどんな車でも慣れてきて、良い車に思えるだろう。

僕にとって、イグニスはなじんだ車になった。最初は不満があった部分も、すでに不満はなく、良い車だと思える。


だから、これから書くことは「ひいき目」が入る。今から車を買おうと思って比較している人の参考には、ならないかもしれない。


そのうえで、思いつくままに使用感を書き記そうと思う。



▼マイルドハイブリッドについて


マイルドハイブリッドは、イグニスの特徴の一つなので気になる人も多いだろう。


最初のうちは、運転していてすごく気になった。

エンジンブレーキをかけると、回生ブレーキが働く。充電している、と思うと、無駄にこの時間を延ばしたくなる。


一方で、発進時にモーターアシストが効くこともある。これも、アシストが入るといちいち気になる。


…はい、気になるというのは、いちいちメーター類を見ているから。


運転中にメーターを凝視しすぎるのは危険です。

でも、充電中、モーターアシスト中、アイドリングストップ中など、表示されると気になってしまう。


いちいち気にしているようではだめだろうな、と思いつつ、半年くらいは気になっていたと思う。



事実として、モーターアシストは、十分な充電容量がないと行われない。

だから、停止前の回生ブレーキは、発進時のモーターアシストに備えるため…と最初のころは思っていた。


充電されれば喜び、電気が無くなってしまうと残念がる。そんな運転をしていた。


でも、だんだんわかってきた。

回生ブレーキはモーターアシストのためではないし、モーターアシストは「使わないで済むならそれに越したことはない」機能だ。



回生ブレーキの本当の狙いは、停車中にラジオを聴いたり、夜なら車幅等を点けたりするための電力を確保するためにある。

なぜなら、停車中は自動的にアイドリングストップし、発電をやめてしまうためだ。


本当に十分な充電量があれば、走行中の充電すら行わないようだ。

発電機を回さなければエンジンにかかる負荷は減り、燃費は向上する。



充電容量が本当になくなった時は、停車中でも強制的にエンジンがスタートし、充電を開始する。

これを無くすのが回生ブレーキの本当の狙いだ。


だから、たくさん充電したと喜び、いつの間にか電気が使われてしまっていてモーターアシストが効かなかった、と残念がる必要はない。

わずかな停車時間なら少し充電されていれば十分だし、先に書いたがモーターアシストは使わなくて構わないんだ。



これが自然に受け入れられてからは、運転中に充電状態などを気にしてチラチラメーター類を見ることが無くなった。

本当の意味で、イグニスを普通の車としてつかえるようになった、と感じた。



▼冬の運転


購入前にネットで調べていた時、冬はエアコンを使用するため、燃費が悪くなる、という噂があった。


暖房はエンジンの廃熱だから問題ない。結露を取り除くために冷房機能で除湿することが問題とのことだった。

これを気にして、エアコンを細かく制御し、暖房だけ使って除湿は使用しない、なんてこともしてみた。


でも、結論から言えば、冷房機能を使ったから燃費が落ちるということはあまりない、と言える。


窓が結露したら、Def スイッチを押せばよい。

自動的に Def (窓に向けて風を当てて結露を無くす)が働き、除湿のための冷房も使われる。

でも、窓の結露が取れると、自動的に Def は終了する。


とはいえ、風の方向が変わって室内を除湿し続ける。

最初は「冷房は燃費を悪くする」という言葉を気にしていて、Def が終わったら冷房を切ったりしていた。


でも、それをやるとまた結露する。

室内の人が湿った呼吸をしているのだから。


除湿機能は入れっぱなしでいい。湿度に応じて適切に調整されるから、それほど燃費は悪化しない。


これには、エアコンを入れるときは窓を閉めている、ということも関係しているようだ。

春と秋は風が気持ちいいので窓を開けて走る…と、風を受けて空力が悪くなり、如実に燃費が悪くなったりする。


これも程度問題なのだけど、エアコンで燃費が悪くなると気にして、代わりに窓を開けるのであれば同じことだ。

気にしすぎる必要はないと思う。




それよりも、寒い時は充電池が働かなくなる。

こちらの方が燃費を確実に悪くする。


充電池が使えないと、常に発電機を回して電力を供給しようとするようだ。

回生ブレーキも使われなくなるし、アイドリングストップもしない。


寒い時にエアコンを使うと…というより、この方がずっと燃費に影響するだろう。



鎌倉近辺でいうと、2月ごろの特に寒い日は電池が使えなかった気がする。

10分くらい運転していると電池が温まり、使えるようになるのだが、我が家での使用目的は子供の塾の送り迎えで、15分程度しか運転しない。

このころは、確実に燃費が落ちていた。


▼夏の運転


逆に夏はどうだろう。

除湿程度でなく、本格的にエアコンが稼働することになる。


こちらも、燃費への影響はそれほどなかったように思う。


それよりも、エアコンの性能が素晴らしい。そのことに驚いた。

比較対象は20年近く前の車なのだけど。


以前に乗っていたエブリィランディでは、エアコンは徐々に涼しい風を出すものだった。

室内が広かったこともあり、同乗者が涼しいと感じるまでには結構時間がかかる。


それが、イグニスではエンジンスタートしてすぐに、涼しい風が出てくる。

この20年間というのは、家庭用エアコンも大きく性能を上げた時期なのだけど、車載用エアコンにもその技術は確実に活かされている。


エアコンはエンジンの回転で空気を圧縮することで稼働している。

当然、アイドリングストップするとエアコンは効かなくなる。



送風経路のどこかに蓄冷材が入っているのだそうで、エンジンが止まっても冷たい風は出てくる。

アイドリングストップと、エアコンを両立させるための工夫だろう。


でも、「冷たい風」なのだけど、エアコンの風ではない。除湿されていない。それも、だんだんとぬるくなってくる。

あまりぬるくなると、アイドリングストップが終了して、強制的にエンジンスタートする。


この時に噴き出す風の質が明らかに変わるので、単に冷たい風とエアコンの風は違う、と実感できる。


この、アイドリングストップの終了時間は、気温にもよるが通常よりも短くなるようだ。

通常は、アイドリングストップは最大2分。気温が高い時は1分程度しか持たないのではないか。


もっとも、ここら辺、細かく設定はできる。

僕は、燃費よりも室内の快適性を重視する設定にしているので、すぐにエンジンが再スタートするのだろうと思う。



エアコンがパワーを使うから、というよりは、エアコンのためにアイドリングストップ時間が短くなるから、燃費は落ちる。

でも、蓄冷材などの工夫で少しでもアイドリングストップを行おうとするのは評価できるし、燃費向上には役立っているように思う。



▼運転スコア


イグニスのエンジンを止め、電源を切るとき、運転の「点数」が表示される。


これ、人によると思うのだけど、僕はゲームとして楽しんだ。

つまりは、点数を上げるための最適化された運転を模索した。


しかし、点数はわかるけど、基本的にノーヒントなんだ。これが結構難しい。

「燃費に良いエコ運転をすれば点数が高い」ということはわかっているのだけど、じゃぁエコ運転ってなに? となると混乱する。


購入時に、パイオニアのカーナビを安くしてくれたので付けてある。

こちらにも「エコ運転」の評価があるのだけど、ややこしいことにイグニス本体の評価と食い違うこともしばしば。


いったい何を信じればよいのやら。


それでも、3か月くらいたつと、95点以上の評価が当たり前になってきた。

半年もたつと、98点以上が当たり前になる。


イグニス本体の評価は、教習所で教えるような「低燃費運転」を実践すればよいようだ。

急発進・急停止を行わず、ふんわりアクセル、ふんわりブレーキで運転する。


そうすると、急加速時に働くモーターアシストも出番がない。

最初の方に書いたのだけど、モーターアシストが「使わないで済むならそれに越したことはない機能」というのは、そういうことだ。


一方、カーナビの評価は、基本的には実測燃費を中心としたものだ。

速やかに加速して高速運航したほうが燃費は良い。

もっとも、「速やかな加速」も無理をすると燃費が悪いので、こちらでもある程度ふんわりアクセル、ふんわりブレーキが必要。


ゲームだと思って楽しみながら運転できるようになると、後は意識しないでも高得点を維持できるようになる。

それがつまり、イグニス開発者がお勧めする、イグニスの運転方法だということなのだろう。


先に書いたように、子供の塾の送り迎えで、途中には細くて曲がった山道がある。

(鎌倉はそういう道が多いのだ)


上り坂もあるし、速度は出せないし、曲がりくねっていて加速原則が多いという厳しい条件で、燃費 9Km/L を上回るのだから優秀だと思う。

(乗員2名。たくさん乗ると燃費は落ちる)



▼モーターアシスト


モーターアシストは使わない、と散々書いているが、それでも役に立つことも書いておこう。


高速道路に乗るときには、モーターアシストは快適に働いてくれる。

発進時に急加速するようでは、イグニスの目指す「燃費の良い運転」ではないのだけど、走行中にさらに速度を上げたいときなどは、モーターアシストが活躍するのだ。


どうも、時速 40km / 60km / 80km 位のところに「壁」が設定されているようで、その壁を越えて加速を試みるとモーターアシストしてくれるようだ。

このアシストは、1段階上の壁の速度が近づくと終了する。


つまり、よくありがちな制限時速を超えようとしたとき、「あぁ、この道の制限時速は、1つ上のものなのだな」と識別して、一つ上の段階に速やかに移行してくれるのだ。


イグニスのエンジンは、燃費の良いチューニングになっていて、決してパワフルではない。

でも、このアシストがあるので心地よく加速してくれる。


まぁ、使いどころはそれくらい。

他にも、長い上り坂とかで自動的に使われることはあるけど、いずれにしても適切なタイミングで手助けしてくれる感じ。


ハイブリッドだからモーターで走れるのだろう、と期待すると、それほどでもない。

でも、期待しないでいると、案外良い働きをしてくれる。


そんな微妙な位置づけだ。




1年間乗って、特筆したいような感想はこれくらいかな。


最初に書いたが、1年も乗ると、全てのことが当たり前になってくる。

悪い言い方をすれば、最初の感動も、最初の憤りもすでにない。


しかし、挙動を把握できる、便利な道具として、体に馴染んでくれてはいる。




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