2019年09月30日の日記です


水道の水漏れ  2019-09-30 18:07:31  住まい

水漏れ、といっても大規模なものではなくて、ポタポタと数秒おきに垂れる、というよくあるやつ。



キッチンの水道が、なんか締まりが悪くてぽたぽた水が垂れるな、と気になったのは数日前。

しっかり蛇口を閉めても、ぽたぽた垂れる。


先日「家が10年を超えて故障続き」という話を書いた。

そしてまた、水道の蛇口が壊れたわけだ。




我が家ではシンク下に浄水器を入れてあって、蛇口は普通の水道水と浄水の混合水栓になっている。

つまり、「水漏れ」の際に、水道水と浄水のどちらの栓に不具合があるのかわからない。


水道水は、さらに温水と普通の水の混合水栓レバーになっている。

レバー上下で水が出て、左右で温度調整、というよくあるやつだ。


そこで、シンク下にある温水の元栓を完全に止めたうえで、混合水栓レバーを温水側に動かしてみる。

それでも、水漏れは止まらない。


うん、たぶん浄水の水栓部分がおかしいのだろう。



実は、浄水の蛇口の不具合には過去に覚えがある。

浄水器を取り付けてすぐ、水漏れをするので取り付け業者を呼んで、調べてもらったのだ。


取り付けてすぐのことなので、業者の保証の範囲だったと思う。


新品なので、業者も何が悪いかわからないといい、あちこちを分解した。

もう一度きっちり閉めなおして、治ったかわからないけど様子を見えください、と言って帰った。


でも、治ってなかった。


業者が作業をしているのを見ていたので、見よう見まねで自分でもできる範囲で閉めなおしてみた。

その結果、浄水の「栓」ではなく、そこに蛇口の取っ手を取り付けるねじを締めなおしたら治った。


この部品、構造的には飾りで関係なさそうに見えるのだが…

まぁ、専門家もそう思ったからこその盲点だったのかもしれない。



ともかく、浄水の水栓がおかしい、となった時、思い出したのはこのことだった。

もう一度、そのねじを締めなおしてみよう。




その程度では治らなかった。


締めるだけでなく、一度外してみる。そしてもう一度締めてみる。


…あれ? さっきまでは取っ手はしっかりついていたのに、なんかぐらぐらする。


何度か付け外ししてみるが、なんかぐらぐらする。

内部はどうなっているのだろう。シンク下の元栓を止めたうえで、水栓部分を分解してみる。


どうやるんだっけかな…ずっと昔の記憶を呼び起こし、モンキーレンチでパーツを回す。

うん、はずれた。


古い蛇口なら、栓をしているのは「コマ」と呼ばれるゴムのパーツだ。簡単に交換できる。

しかし、今時の水栓は、精密に作られたセラミックパーツで栓をしている。


あー、そういえばこんな奴だった。忘れてた。

ゴムが欠けていたりしたらわかりやすい、と思ったのだけど、そんなわかりやすいものではなかった。



ゴムを変える程度の修理ではない、と分かったので、組みなおす。

元栓を開くと…水道が、一番閉めている状態でも糸のように細く出る。


ぽたぽた、どころではなくなった。




もう一度分解して水栓を調べる。


取っ手で動く部分を指先で回し、開閉して構造を見ているうちに、気が付いた。

なんだか、軸がぐらぐらする。


取っ手を取り付けてもぐらぐらしたのは、取り付け方の問題ではなく、軸そのものがぐらついていたからだ。


さらに調べる。


パーツ先端付近にわずかな隙間がある。

この隙間の間隔が一定しない。どうも、これが原因のようだ。



水栓の先端には、ゴムのパーツがついている。

取り付け時には、蛇口内部にこのゴムを「押し当てて」密着させる。


しかし、それだけではだめなのだ。取り付け時は、ネジになっている水栓全体を回転させる。

この時、先端のゴムも一体化していると、押し当てられた状態でゴムを擦ることになり、傷んでしまう。


このため、先端部分は、必要に応じて空転するようになっている。

先端付近のわずかな隙間はそのためのものだ。



説明が長くなったが、隙間はこうしたものなので、回転する必要があるが、隙間の間隔が変わってはならない。

間隔が変わるのでは、先端が「密着しても緩んでしまう」ことを意味するからだ。


そして、内部パーツは、この先端も含めて「長さが一定」の中できれいに回るようになっていた。

長さが変わると、支える部分が不安定になり、軸がぐらつくのだった。

単にぐらつくだけでなく、軸が抜き差し方向に動いてしまう。



つまり、水栓がぐらつくのも、水が漏れるのも、この先端部分のゆるみが原因だ。

おそらくは、固定するためのゴム製リングなどがあったのが、破損して失われたのだろう。



なんとなく原因がわかったので、再び組みなおす。


元栓をあけると…やはり、水が糸のように出る。

水栓の軸を力で無理やり押し込むと、先端の可動部分が押されて密着するのか、水が止まる。


しかし、水栓をひねると、その時に密着は緩んでしまい、再び止めるのが難しい。

仕方がないので、元栓を閉める。




おそらくは、分解前は破損したなりにその場にとどまっていたパーツがあり、水がぽたぽた垂れるくらいで収まっていたのだろう。

ところが、一度水栓を取り外したことで、この破損パーツがどこかへ欠落してしまったのだろう。


慌ててネットでパーツを注文する。届くのは明日だそうだ。

「取り寄せで1週間」とかでなくてよかった。



今日のところは不便だが、キッチン以外の水栓は普通に使えているので、まぁ、何とかなっている。

(キッチンだって、元栓を使えば水自体は出せる)




翌日追記


注文しておいた水栓パーツが届いたので修理した。

当たり前なのだけど、きっちり水漏れが止まったし、水栓の動きが軽くなった。


10年後のために書いておこう。

水道の蛇口は、MYM の FB764-015。

浄水の止水栓パーツは、KVK の KPS-018。


(MYM 社は KVK 社に合併されたため、KVK がパーツ供給している)


…もっとも、本当に 10年後にまた摩耗して交換が必要なら、蛇口ごと交換する時期な気もする。



同じテーマの日記(最近の一覧)

住まい

別年同日の日記

04年 台風被害

13年 日本最初のホームページ開設日(1992)


申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています


戻る
トップページへ

-- share --

0000

-- follow --




- Reverse Link -