冗談

一番悩ましい…

書いてあることの意味がわからなくて、一生懸命単語の意味を調べて回って、あぁ、冗談を書いてあるのか、とわかったときの、理解した達成感と、ギャグを解説されたようなむなしさ…


Llama の作者さんは、いたるところに冗談を潜ませています。どう訳してよいかわからないものもありますし、僕が意味を理解しないまま誤訳しているものもあるかもしれません。


β版のときは、できるだけギャグを直訳しました。理解できる程度の説明をつけて、でも解説し過ぎない程度に突き放して…

2ch で Llama のスレッドができて、こういう冗談の扱いについて相談してみたら、「無理に訳さないで、違うものにしちゃえば?」という意見がちらほら。この意見に勇気をえて、思い切ってギャグは「作り変える」ことにしました。




例えば「Llama Llama Duck」と書いてある。Duck はアヒルだから、ここの Llama はアプリ名ではなくて、リャマなんだろうなぁ…と思って調べると、そういう名前の歌があることがわかってくる。

しかもこの歌、ニコロデオンのものだとわかる。…あぁ、なんかわかった感じ。ニコロデオン(Nickel odeon : nickel は5セント硬貨、odeonは高級劇場の意味で、安っぽいがそれなりに豪華な大衆娯楽を意味する)は、アメリカの子供向けテレビ番組製作局。世界中に配信していて、結構人気がある。


日本でも、スポンジボブとかドーラのアニメは知られているけど、他にもいろいろやっている。NHK教育テレビみたいなものだと思えばいい。

で、教育テレビが時々「だんご三兄弟」や「僕コッシー」みたいな、大人にまで受けるような曲を作り出すように、「Llama Llama Duck」は大ヒットしたらしい。公式に mp3 を配布した(?)みたいで、調べればいろんなところにアップされている


さて、これをどう訳そう…。ラーマ奥様インタビュー、とか、Llama っぽい響きの別の冗談をひねり出そうかとも思ったけど、最終的に「カピバラさんともお友達」と、全く関係の無いことを書くにいたった。

カピバラさんって…知ってるかな? まぁ、知らなくてもいいや。この中に、「リャマさん」ってキャラがいる。


つまりは、子供向けでありながら大人にも人気があり、Llama にちょっと関係がある、ということで、全く違うものなのに「翻訳」として選ばれたのだ。




4G 回線の切替機能のヘルプにも、よくわからないことが書いてある。

If your phone doesn't support it, you may summon a spirit from a horrible place.

あなたの電話が(4Gを)サポートしていないなら、恐ろしげな場所から、精霊を召喚してもよい。(直訳)


…なんのこっちゃ? 調べてみたけど、どうも情報を絞り込めない。

しかしどうやら、サムスンの海外端末のシリーズ名で、「spirit」という名称が使われているらしい。4G 対応機種もある。

あぁ、だから spirit がサポートしてない(精霊の加護がない)なら、spirit を召喚(新しい端末を入手)せよ、なのか。

これは、日本では 4G=LTE のイメージがあるので、ソフトバンクの CM で使われている「ELT 改め LTE」ネタに書き換えました。




こんなのもある。

This conditions passes when the phone is connected to a mobile data network (that's the G,E,3G or H). It might also work for LTE/WiMax, but I don't know how they behave, because the UK is stuck in the dark ages. We have rats roaming the streets and Blackadder is still hanging about.

この条件は、モバイルデータ(つまり、G,E,3G,Hデータ通信)に接続していると整います。たぶん、LTE/WiMaxでも動作しますが、イギリスは暗黒時代なので未確認です。街路をネズミがチョロチョロ走り、ブラックアダーもうろつきます。(直訳)


ブラックアダーって言うのは、Mr.ビーンで有名になったローワン・アトキンソンが、ビーン以前に演じていた有名キャラだそうです。

話の舞台はシリーズによって異なりますが、中世から第一次世界大戦まで。「ネズミがうろつく」も含めて、4G サービスが始まらないイギリスは中世のようだ、と痛烈に批判しているのです。


えーと、ギャグを理解するには、英国では 4G が始まっていないことに加えて、ブラックアダーが何者であるか知らないといけません。というわけで、これも書き換え。

単に、イギリスが「伝統を守る」ので、携帯に関してもいまだに 4G が始まらない、というような内容に変えました。


他にもいろいろ入っています。細かすぎるジョークは、翻訳を諦めて日本語の自然さのほうを重視しました。たとえば、「sound」設定で「silent」を選ぶと、「silent sound(超音波)」になってしまうよ、というようなジョークは、英語の熟語を知らないと意味がわからないので消してしまいました。

表示を英語に切り替えて読んでみると、新しい発見もあるかもしれません。

(ページ作成 2012-05-30)
(最終更新 2013-01-05)
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