目次
(別ページの内容も含みます)
1日目
(当ページの内容)
(以降別ページ)
2日目
大島到着
16日、朝4時20分。
慣れない環境であまり眠れない…といっても、僕はこういうの慣れてます。元ボーイスカウトだから。
「眠れない」のではなく、しょっちゅう起きていましたが、時間が早ければ、またすぐ寝ます。
これで十分寝られました。
最後に起きたのが、朝4時20分ごろ。
船は5時には大島につきますから、4時半を過ぎたら準備を開始したほうがよいでしょう。
とはいえ、この時点ではまだ周囲の人も寝ている。
のどが渇いたのでペットボトルの水を飲み、そのまま静かに横になっています。
近くの人が、荷物をまとめてベッドから出てきました。
気づいたので「おはようございます」と小声であいさつしたら、ビクッとされたあと、会釈されました。
4時半、船内の電気がつき、「もうすぐ大島に入港します」とアナウンスがあります。
これで家族も起きたようで、次女がすぐに僕のところに来たのですが…僕の下で寝ている長男を見ると、まだ寝ている。
「起こしてやって」と次女に言って、僕は荷物をまとめます。
充電していたスマホ類を妻・長男に渡し、テーブルタップをしまう。
毛布をたたんで置き、寝る前に脱いでいた靴下を履く。
忘れ物がないか確認し、準備は完了。
4時50分。下船する人はCデッキ出口に…というアナウンスがあるので向かいます。
乗船した時は、上の階から乗りました。
そのつもりで上に行こうと思ったのですが、寝ていた階がCデッキでした。
やがて、外で金属音がします。おそらくはタラップを接続したのでしょう。
そして扉が開かれます。一斉に動き出す下船客たち。
流れに乗ってそのまま下船。
乗船時には大きな客船ターミナルからそのまま乗ったので、船の全体がよく見えていませんでした。
ここで、やっと乗ってきた船の大きさがわかります。
僕が中学生のころ、大島中央にある三原山が噴火し、島民全員離島避難しました。
その時は、自分のことでもないのに子供心に恐ろしく、学校から帰るとすぐにニュース番組を見る、という感じでした。
その時にさんざん見た景色が、この岡田港。
夜でも明るい港明かりの下に集う人たちを見て、この人たちが無事に逃げられますように、と思ったものです。
朝5時。まだ周囲は暗く、自分がいま、その明かりの下に立っています。
もちろん当時のような緊迫した状況ではなく、呑気な観光客としてですが。
たくさんのレンタカー屋さんが、それぞれの看板をもって立っています。
船を降りてすぐのところに立っている人もいますし、外への通路で立っている人もいます。
うちで予約していた JS オートレンタカーの人は、通路を抜けた先で待ってくれていました。