藤枝  2003/4/9 17:00  「島田」まで 8.6Km

藤枝宿東木戸跡「5時になったら仕事終えて迎えに行くから、5時前には現在位置を連絡してね」…と、友人から言われていました。

ちょうど藤枝あたりなら会社から家に帰る途中になるので、車で拾ってくれるというのです。17時すこし前「そろそろ藤枝宿に入ります」とメールを送っておきます。

…その3分後には、藤枝の木戸跡を発見。藤枝宿に入りました。友人からはまだ連絡がありません。とりあえず、連絡があるまでは歩きつづけていよう。


10分ほどたって、携帯電話が鳴りました。

友人:「今会社出たところだけど、どこにいるでよ」
 僕 :「いま、藤枝の商店街歩いてるよ」
 友人:「それじゃわからんよ。なんか、目印になるようなものない?」

えーと、なにかないか…周囲を見渡します。

藤枝だるま僕 :「藤枝だるまって店あるけど?」
 友人:(笑い声)「…すまん、そりゃぁわからんわ」
 僕 :「えーと、商店街だから目印になるような大きな店ないんだよな…。あ、この先に静岡銀行があるみたい」
 友人:「静岡銀行…あー、なんとなくわかった気がする」
 僕 :「この辺でまってたほうがいいかな?」
 友人:「いや、歩いていていいよ。そのあたりまでいったら又連絡するから」


歩いてていい、ってことなんで歩きつづけます。予定通りJR藤枝駅まで、とはいかないだろうけど、この際だから距離を稼いでおこう。駅をめざしていたのは、それなりの理由はあったのだけどね…

で、歩いていて商店街の中で広重の絵のポイントを発見。

広重「藤枝」現在の「藤枝」



え? ぜんぜん同じ風景じゃないって?

そりゃそうです。広重の絵は「問屋場」(といやば)といって、荷物を担ぐ人足や馬が用意されているところでした。絵に描かれているのは、隣の宿から届いた荷物が、ここで次の人たちに受け渡されている図です。

これは江戸時代の宿駅制度ならではの光景なので、現在問屋場が残っているわけがありません。


では、なぜ上の写真が広重の絵のポイントだといえるのか。それは、この写真に写っている交番の前の地面に、こんなタイルがはめ込まれていたからです。

現在の「藤枝」…の証拠これを見て、まだなにか疑問がありますか?


…っていうか、問屋場なんてどこにでもあっただろうに、これを「藤枝」とした広重の考えが良くわかりません。広重先生、どうもこのあたりでネタ切れしてるんじゃないかと思います (^^;



さらに進み、最初の連絡から20分くらいたったときにまた連絡がありました。

「いまどこ?」と聞かれたので、「まっすぐ行って橋を渡って…さっきファミリーマートがあったよ」と答えます。「ずいぶん進んだね…じゃぁ、そこまでいくわ」と友人。その間もまた歩きます。

僕:「これで、あいつがさっきの地点について連絡するとするでしょ?」
 妻:「うん?」
 僕:「それで今度はここの地点を伝えて、あいつがここに来るまでの間に僕らはさらに歩くわけだ。」
 妻:「それで?」
 僕:「あいつは僕らに永遠に追いつけない
 妻:(笑)

まもなく、もういちど電話。「どうも場所がよくわからない」とのこと。どうも友人が見ているのは自動車地図、こちらが見ているのは住宅地図なので、書いてある情報が違っていて話が噛み合いません。

「この先に青木交差点ってあるけど」と僕。「今、そこで車とめて電話してる」と友人。そこで、探してもらうよりもこちらから歩いていくことにしました。この先、といっても1kmくらいあるので、15分ほどかかります。


友人と合流15分後、ラーメン屋の駐車場に停まっている友人の車を発見。今日の旅行はここまでです。

このあと、一旦友人宅に行ってから、奥さん(こちらも僕とは大学時代からの友達)と合流して、近所の居酒屋で夕ご飯としました。

冗談で「おごってくれるの?」といったら本当におごってくれまして…いやいや、泊めて貰った上に食事まで。その節はお世話になりました (^^;


今回の旅(1日目)のデータ

旅行日時2003/4/9 4:30〜18:00
歩いた時間10時間30分 (うち、休憩1時間ちょっと)
歩数(万歩計)約50430歩
歩いた距離およそ31km
交通費大船〜清水 3834円
(ヤフオク購入の青春18切符2枚分)
食費朝飯(弁当) 745円
アチアチバンズ2個 210円
安倍川餅 1050円
昼飯(とろろ汁) 3549円
ペットボトル茶 200円
そのほか費用追分羊羹2本 1690円
日焼け止め 661円
スルガエレガント 10円
費用合計11949円

(ページ作成 2003-05-09)

前記事:岡部     戻る     次記事:7日目:藤枝近郊
トップページへ

-- share --

0000

-- follow --




- Reverse Link -