2004年01月16日の日記です


タワーリング・インフェルノ  2004-01-16 23:14:07  その他

3が日の深夜に、フジテレビで「タワーリング・インフェルノ」を放送していた。


知っている人も多いと思うが、パニック映画の傑作とされる。

1974年というから、もう30年も前の映画だ。


超高層ビルの落成式当日、全館照明によって電力系統がオーバーヒート。火災が発生する。

135階で著名人300人のパーティーが行われていたが、はしご車は届かない。強風でヘリコプターも使えない。

電力が途切れ、エレベーターもだめ。煙がすごくて階段も使えない。


この状況の中、ビルの構造を知る「建築家」と、正義感あふれる「消防隊長」が、打開策を探り続ける…



まぁ、あらすじはそんなところ。

子供のころにテレビで見たことがあったが、なにぶん詳しい内容は忘れていたし、ビデオにとっておいたのを今日見た。




30年前なら、「未来に起こりえるかもしれない恐怖」を描いたパニック映画だったろう。

しかし、今見ると「過去に起こってしまった恐怖」を思い浮かべてしまう。



9・11アメリカ同時テロの1年後、衝撃的な映像が世界同時に公開された。

それは偶然にも「消防隊を取材中だった」兄弟が撮影した、事故の瞬間から崩壊までの、貿易センタービル内部の映像だった。


タワーリングインフェルノは、あの映像を思い浮かばせるものだった。

いや、時間軸は逆で、タワーリングインフェルノが先に予告していたのだが。


高層階での事故で、手も足も出ない消防隊員。

重い装備を身につけての階段の上り下りだけで疲弊してしまう。

炎から逃れ、窓から身を投げる人々。

1階フロアでは重傷人の手当てが行われ、野戦病院のようだ。



お話の中のパニックとして見られた昔とは違い、現実を思い起こされ暗い気持ちになる。

最後のシーン、火事は収まり、助かった建築家の台詞。


「もうここにビルを建てるのはやめよう。人間の愚かさの象徴として、聖堂でも建てるか」



そこに現れた消防隊長、建築家に忠告する。


「今回の死者は200人。少なく済んでよかったほうだ。しかし、近いうちに1万人の死者が出るぞ」




昨年末、貿易センタービルの跡地に建設されるモニュメントが決定した。

同時テロでの死者数は、公式には3016人。一時は1万人近いとも言われたが…



フジテレビが、この映画を今放映したのは意図的だったのだろうか?



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