昨日テレワークの話を書いたのだけど、書いているうちに当初書きたかったことを忘れて、あらぬ方向に話が進んでいた。
僕としては、以前「テレワーク推進」という感じのことを言っていたので、ここしばらくの状況を見ていて反省したのだ。
昔に比べて、ネットが常時接続化しているので、テレワークでも十分仕事になると思っていた。
「通勤時間」というデメリットを無くせるので、多くの人が幸せになると思っていた。
でも、Twitter で時々聞かれる意見は、遅いネット越しに作業しているので肩がこるとか、人と会えないので寂しくて死にそうとか、そういうものが多かった。
「多かった」というのは、きっと文句がない人は何も言わないからだろう、とも思う。
Twitter は、基本的に愚痴を書く場所だという認識だ。
(そうでない人も多数いるが、心情を吐露しないとやってられないようなときにつぶやく人も多い)
常時接続に関しては、昨日も少し書いたな。
家にはネットを入れていなくて、スマホのテザリングで使っている人もいるようだ。
1人暮らしなら、当然そうなるわな。
寝に帰るだけの家に、お金を払って回線を引く意味がない。
「今後も永久にテレワークです」ということになれば、家に回線を引くのもよいだろう。
でも、今は「緊急時だから」テレワークをやっているだけで、高い初期費用を払って回線を引くのも、何か違う。
人と会えなくなると寂しくて…というのは、ごめん、僕には全く気付かなかった。
僕自身、引きこもりで人と会うのが苦手だから。
人と会わなくてよいのであれば、むしろそちらの方がうれしい。
まぁ、僕には妻も子供もいて、「寂しくはない」というのが一番大きいのだろうけど。
こちらも、一人暮らしで1週間も誰とも会わなかったら、やっぱり寂しくて死にそうになるのかもしれない。
まぁ、いずれも、「非常時で緊急テレワーク」というのがよくない、ということだとも思う。
時間をかけて準備して移行できるなら、回線の問題は解決できる。
人と会えないのも、実のところ今回のような事態でなければ、自宅テレワークではなく「サテライトオフィス」(家の近所で、数人で集まって仕事をする安い物件を借りる)という手もあるのだ。
…と、自分の視野が狭かったな、という話を昨日の話に混ぜ込むはずだったのに書き忘れていた。
今日書きたかったことはこれで終わりなのだけど、せっかくなのでもう少しテレワーク話を書いておこう。
自宅で仕事していると、どうも仕事とプライベートの切り替えができない、という悩みは多いようだ。
僕の場合、仕事部屋を設定していて、仕事は必ずその部屋でやっている。
これは「仕事時間中はその部屋にいる」という意味ではない。
仕事時間は設定しているけど、疲れて居間に行ったりすることもある。
居間に行くと…今なら、臨時休校中なので子供たちがテレビゲームして遊んでいる。
僕は兼業主夫でもあるので、夕飯の仕込みとかしながらしばらく子供たちと話をする。
でも、仕事時間中でもあるので、15分程度で切り上げて部屋に戻る。
部屋に戻ったら仕事モード。
僕の場合「部屋に入ることで気持ちを切り替えている」のだけど、実のところ、なんでもいい。
家の中でも、仕事をするときは「仕事着」に着替える、というのも聞いたことがある。
スーツである必要はない、自分が仕事着だと考えている格好をすれば、気持ちは切り替わるものだ。
ともかく、気持ちを切り替える習慣ができたら、家の中にいても仕事とプライベートを分けられるようになる。
…これも、習慣ができるまでは時間がかかるね。
やっぱり、先に書いたように、時間をかけて準備して移行できていれば、もう少し良かったかもしれない。
以前書いたが、テレワークと時間給は相性が悪い、と思っている。
自分に与えられた「ミッション」が明確で、期日までに仕事をきっちりできれば問題ない、という方法であれば、仕事とプライベートの時間を自由に切り替えてもいいのだ。
以前は、そういう働き方をしていた。
でも、今仕事している会社では、時間給を取り入れている。
これは少し恥ずかしい話だが、人材の不足のためだ。
僕に与えられているミッションはあるのだが、ミッション外の仕事でも急に任されることがある。
その場合には予定しない労働時間が発生してしまうため、時間給にしているのだ。
一応、朝仕事を開始するときは、slack で仕事開始のあいさつをしている。
終了時には、終了を伝えている。
そして、日々の作業時間を、Google spredsheet にまとめ、先方に URL を共有している。
この時間内に遊んでいてもわからない、というのは事実だが、そこは信頼関係による。
成果物は github で共有しているので、時間の割に成果がないとばれる、ともいう。
だから、誠実に。
でも、やっぱりテレワークなので、自分の都合を優先することもあります。
「子供を歯医者に連れていくので、今日の仕事は早く終わります」とか、よくやっている。
働く時間が問題なのではなく、ちゃんと成果を出して、誠実に報告していればよい。
こういう融通が利くのはテレワークの良さ。
この話は、「働く側」だけでなく「雇用側」の問題でもあるね。
誠実に働いているなら、労働時間の割り振り方には裁量を認めないといけない。
(これはテレワークでなくてもそうだと思う。)
そんなわけで、仕事中の息抜きに、この日記を少しづつ書き綴りました。
だらだらとした文章なのはそのため。
2020.4.13追記
だらだら書いたので、また書き忘れが…
余りテレワークがらみのことばかり書きたくないので、追記で手短に。
本文中「緊急テレワークがよくない」と何度か書いたが、これは「緊急だから仕方ない」ではなく、「なぜ緊急になった」という批判だ。
本来、緊急ではなく、普通にテレワークできているはずなのだ。
3年前からテレワークを推進しようと国と東京都が大々的に呼びかけ、東京都の企業に準備期間を与えていた。
今年予定されていたオリンピックでは、海外から多くの見物客がきて、東京の交通網はマヒ状態に陥ることが予期されていたから。
新型コロナウイルスの蔓延は天災だろう。
しかし、3年間の準備期間を活かせなかったのは人災だ。
「国が悪い」とか「都が悪い」ではなく、どうやったら自分の職場で、自分の仕事で、テレワークを実現できるか考えていなかった人が悪い。
まぁ、東京に限った話ね。
東京以外ではテレワークへの移行は呼び掛けていなかったから。
でも、東京でテレワーク導入といっているのだからと、他の地域でも考えている会社は考えていた。
今回のこともそうだけど、何か大きなことが起きていたら、他人事と考えていてはいけない。
(自戒を込めて)
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