2013年06月17日の日記です


鎌倉散策  2013-06-17 11:29:35  家族
鎌倉散策

長女が描いた絵が、鎌倉駅近くの某施設で展示されている、というので見に行った。


別に絵がうまくて何かに入選した、とかではなく、保育園の年長・年中クラスの子の絵を全部飾っているだけ。

でもせっかくだから見に行こう、というのと、いい機会だから鎌倉散策を、という心づもりでもあった。



昨日はあいにく、朝から大雨。

前日の天気予報では、夜のうちに降って朝は晴れると言っていたのだけどな。


朝の天気予報では、午前中は降るが午後には止む、となっていた。


絵を見に行く、と前日行っておいたので、長女も次女も「まだ出かけないの?」と待ち遠しそう。

散策もしたいし、午後には止むというので昼ごはん食べてから…と思っていたが、昼になってもやむ気配はない。



これが、いよいよ12時半ごろに出かけよう、となったころに、ぱたりと雨が止んだ。

天気予報すげー。



雨が降らなければ駅まで自転車で、そこから電車で行って散策するつもりだった。

でも、雨なので車で行く。鎌倉に車で行くのは、渋滞に巻き込まれやすくて避けたいのだが、仕方がない。


…見事渋滞にはまる。

北鎌倉までは歩いてもいける距離だが、そこまで30分以上。


雨の休日で車が多いせいもあるが、観光客が車道の端まで出てきて歩いているので車が走りづらいせいもある。

鎌倉の観光客が一番多いのは1月、2番目は6月だそうだ。


空は晴れて太陽が出てきた。じりじりと暑い。

まさか、こんなに晴れると思わなかったので日焼け止めとか持ってきてない。


子供には観光客が多い、と言うことの意味が分からない。

「この時期はアジサイが綺麗だから、遠くから見に来る人がいるんだよ」と説明しても理解できない。


なぜなら、子どもにとってアジサイは雑草と同じだから。

家の庭にも生えているし、保育園にも生えている。

保育園の行きかえりの道にも、よく遊ぶ公園の隅にも、いろんな種類のアジサイがやたらと生えている。


それが鎌倉だけの珍しいことなのだ、というのは、他の世界を知らない子供には理解できない。



車に乗っている間に、八幡宮の前を通る。

何度か通っているが、渋滞しているのは初めてなので、長女が興味津々。



鳥居を見て、「あれなに?」というので、神社を守る結界があり、そこにあけられた門だ、と説明。

結界と言うものが本当に存在しているわけではないが、悪いものから守りたい大切なところだ、という意思表示だ。


鎌倉駅に着いたのは1時半だった。自転車なら 30分程度の距離を、車で1時間かけたことになる。




100円駐車場に車を止め、長女の絵を見に行く。

その後、長女が興味を持ったのはいい機会なので、八幡宮に行ってみる。


小町通りを通って…とおもったが、観光客が多すぎるの断念。

どうせ、子供が見て面白いものは何もない。


参道に出ると、ちょうど二の鳥居があった。

鳥居を門だとすれば、こちらが正面玄関に当たる、と説明。


まっすぐの道に、一の鳥居があり、目の前に二の鳥居があり、さらに先に三の鳥居がある。

本来なら順に通って神社に入るのが良いのだけど、今回は途中から失礼します…と神様に謝ったら、子供にはウケていた。



二の鳥居をくぐり、段葛を歩く。わざわざここを歩くのは物好きな人で、観光客もそれほどいない。

長男と長女は、広い道を思い切り走って競争している。次女を肩車して僕も走る。


やっと三の鳥居につくと、太鼓橋が見える。

これも子供たちは興味深々だが、現在は通れないようになっている。


この形は強いから、重たい石で作っても落ちなかったんだよ、と説明すると、「円は強いからだね」と長男は理解する。

長女と次女はよくわかってないみたいだけど、別に理解する必要はない。変な形の橋があった、で十分だ。




境内はさすがに観光客が多いが、それほど混雑してはいない。

また、長男と長女が走り出す。


途中、結婚式を挙げたらしい、紋付き袴と白無垢のカップルがゆっくり歩いていた。

知らない人だけど、「おめでとうございます」と家族全員で声をかける。


僕が結婚した時も、知らない人からの祝福はうれしかった。

新郎の照れたような「ありがとうございます」が微笑ましかった。



さて、子供は先に走って行ってしまったが、手水舎があったので呼び戻す。

神様に会う前に、身を清めなくてはならない。


以前に別の神社で教えた作法を、長男はなんとなく覚えていた。

「水2杯だけで、両手と口をすすぐんでしょ?」


えーと、長男が小さなときには1杯ですべてを終わらせるのが難しかったので、2杯使ってよいと教えた。

でも、本来は1杯でやるものだ。


左手を洗い、右手を洗い、左手に水を取って口を洗う。

口をつけた左手を再び洗い、柄杓を立てるようにして、自分が手を付けた柄杓の柄を洗う。

ここまですべてを、1杯の水で済ます。


長男は教えたとおりにちゃんとこなした。

長女と次女には難しいので、僕が手に水をかけてあげる。


他の人々はいろいろ。

子供にちゃんと作法を教えている家族もあれば、大人が理解できておらず書かれた作法を見ながらたどたどしくやっていたり…


作法を見ながらたどたどしくやるのは、別に構わないと思う。

こんなの、覚えておいても日常生活で使うことはほとんどないし。


でも、「面倒だからいいや」と、柄杓に汲んだ水を手水鉢に戻し、柄杓をひょいとほおって戻した大人がいたのはどうかと思う。

神前の作法が守れないのであれば、神社に来る必要はない。




数年前に倒れた大銀杏、枯れた切り株は以前立っていた横に置いてあった。

根元からひこばえが出ている。株の上にもひこばえがあったはずだが、これはなくなっている。


今調べたら、株は根が失われているのにたくさんのひこばえをだし、葉を開き…一斉に枯れたらしい。

水が吸い上げられないのに葉を出して蒸散したので仕方のないところ。


元々木が立っていたところににも1本のひこばえがあり、これは元気そう。

こちらも、何本かひこばえがあったのだけど、枯れてしまったひこばえの件から教訓を得たのか、一番元気な一本だけを残して刈り取ったらしい。


これが再び「大銀杏」と呼ばれるのは、まぁ200年とか300年とか後だろうね。

しばらくは「大銀杏のひこばえ」のままなのでしょう。しかし、命のたくましさを感じます。




ひこばえ脇の石段を登り(子供たちが数えながら登ったら60段だった)、お参り。

ここでも、手水舎と同じように礼儀作法が書かれている。


我が家の子供たちは、正月に氏神様に初詣に行ったのを覚えていた。礼儀作法通りにお参りする。


ここでもやはり、礼儀作法を読みながら真似る初々しいカップルあり。

先に書いた通り、知らなくてもいいと思う。ちゃんとやろう、という気持ちが一番大切だ。



…さて、これで神社へのお参りは終わり。

長女が「行ってみたい」と言うから来たのだが、長女はもう飽きて、境内の別の場所に行ってみたい、と興味を持っている。


しばらく境内散策して、本当に終わり。再び段葛を通って車に戻る。

駐車時間は1時間半でした。




ちょうど3時だったので、駐車場近くのコンビニでおやつを買った。

もうこれで家に帰るよ、と言いながら、少しドライブ。子供は後ろの座席でおやつを食べている。


若宮大路から、海沿いに江ノ島まで抜ける道を走る。

今、東京 MX TV で「ふたりはプリキュア スプラッシュスター」を再放送中。

その舞台は架空の地だけど、明らかに鎌倉から江ノ島周辺で、オープニングアニメやいくつかの話では海沿いのこのあたりが舞台になっている。


海沿いの道のすぐわきを電車が通る場所は、オープニングアニメにも出てくる。

鎌倉高校前駅は、主人公の二人が電車に乗って遊びに行く話で出てきた駅にそっくり。


…などと解説していると、長女が「ひょうたん岩は?」と聞いてきた。

お話の中で、何度か重要なポイントとして出てくる、海に突き出た岩だ。


ひょうたん岩はないけど、モデルになった烏帽子岩は江ノ島よりも向こうにある。

家に帰る道の都合で、そちらへは行かないので…


これは、後でネットで調べて画像と、地図のどこらへんにあるのかを教えてあげた。



というわけで、半日だけど鎌倉を楽しんだ。

家に帰り夕食時にプリキュアを見せたら、次女は「今日行った場所」と似た風景が出るたびに大喜び。


みんな、楽しかった、また行きたいと翌日まで言っていました。



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