例年、2日は長兄の家に親族一同が集まる。
ところが、今年は長兄の長女が体調を崩したそうで、中止になった。
病名ははっきり聞いてないけど、ノロとかインフルエンザとか、感染性のものが流行しているからね。
急遽2日が暇になった。
そこに加えて、元日の日記にも書いたが妻は腕を怪我していて自由に動かない。
だからゆっくり家で過ごすのが良いだろう…と思っていたら、自由が利かないからこそ家にいると鬱々するという。
じゃぁ出かけよう。
急遽の思い付きで、昼ごはんを食べてから家を出る。
しばらく前から「映画見に行きたい」と妻が行っていたので映画も考えたのだけど、見たい映画は近所ではやっていなかった。
よし、以前から長女と約束したきりになっているから、動物園に行こう。
金沢動物園は家から30分ほどの距離にある。
なのだけど、正月だから道も混んでいて、もう少しかかった。
久しぶりの金沢動物園だけど、ずいぶんと改修工事が行われたようだ。
以前から「無駄に長かった」散策路にショートカットが作られ、カンガルー舎にも人が入れるようになった。
一方で人気者だったウォンバット、ヒロシは永眠した。
国内での飼育最高齢記録だったようなので、堂々の大往生だろう。
いつもなら、我が家は博物館系の施設をゆっくりと楽しむ。
普通、どこの博物館や動物園でも、ざっと見るなら2時間程度で終わるように作られている。
でも、細かな説明まで読み始めるとその倍はかかる。いつもはそうやって楽しむんだ。
しかし、この日は午後から出かけたのでそれほど時間が無かった。
さらに、子供たちは動物園前の自然公園でも遊びたいと言っている。細かな説明はなしで、次々と見ながら回る。
まぁ、ところどころ見所は時間をかけて楽しんだかな。
2時ごろから入り、4時前に園をでた。
それから、自然公園で遊ぶ。とても長いローラースライダーがあるのだけど、この日はすでに夕方だし、人も少なかったのでそれほど並ばずに滑ることができる。
子供を見守りながら、周囲を見ると桜が咲いていた。初春。
この日記についている写真は、その桜。
30分ほど遊んだら、もう閉園時間。
駐車場は 5時には閉鎖なので、急いで出なくてはならない。
あわただしかったけど、子供としては十分に楽しかったようだ。
夕飯はスシロー。
長兄宅に集まると大抵寿司だから、正月には子供も寿司食べたいだろうと思ったのだけど、別にそうでもなかったみたい。
3日。今度は映画を見に行く。
妻が「この世界の片隅に」を見たがっている。
「君の名は」も見たいのだけど、多少SF含みで難しいそうなので、子供と見るなら「この世界~」のほうが良いだろうとの判断。
さて、僕が住んでいる大船は、映画の街として知られる。
でも、映画館は一軒もない。昔はあったのだけど。
大船松竹撮影所が「松竹シネマワールド」というテーマパークを作った際に、その中に映画館を作った。
松竹公式映画館ができたわけで、昔から街にあった小さな映画館はつぶれてしまった。
しかし、シネマワールドは酷い内容のテーマパークで、3年程で閉園。
その後松竹自体が大船から引っ越してしまい、「映画の街」大船には、映画館も撮影所も残っていない。
そんなわけで、映画を見ようと思ったら結構な遠出になってしまう。
「この世界に」は上映館が少ないことも相まって、片道1時間弱の ららぽーと横浜 まで出かける羽目になった。
朝からスマホで予約を入れ、15時半からの席を確保した。
15時半だから昼飯後に出ても間に合うかな、と思ったけど、折角行くのなら買い物したいと妻が言うので、早めに出る。
と言っても、ちょうど昼飯時に到着。
初売りセールの劇混みで、どこも満席。
ミスタードーナツが出店で100円セールをやっていたので、それを買ってベンチで食べる。
昼ごはんというより、おやつだな。後でちゃんと食べよう。
そして買い物。
東急ハンズに入って、長女が「いろんなもの売ってるね」と驚いている。
大人の駄菓子屋なんだよ、と説明する。
わくわくするものを、手ごろな額で売っている場所。必要ないものまでも、つい買ってしまう場所。
妻が欲しいものを探す間、子供は「ゲーム」のコーナーに張り付いていた。
館内案内を見ると、ジグソーパズル専門店があった。
長男が興味を示し、見てみたいという。
行ってみると、強い興味を示したのは長女。
お小遣いで買いたいと言い出したけど、ジグソーパズルなら僕が持っているのもあるので、まずはそれをやってみな、と落ち着かせる。
絵柄を気に入ってほしがっていたのは、1000ピースのもの。
でも、長女はせいぜい、50ピースくらいのジグソーしかやったことが無い。
翌日、僕の持っていたのを出してみたら、250ピースだった。これを描いている時点で苦戦中。
これくらいできてからでないと、1000ピースは無駄になってしまうからね。
2時ごろにフードコートに行って昼飯を食べ、それから映画館へ。
「この世界の片隅に」は、いい内容でした。ネタバレは良くないので詳細には語らない。
子供たちには、あらかじめ当時の歴史を伝えてあったけど、あえて多くを説明しない造りの映画だったため、ちょっと難しかった様子。
疑問点などは帰りの車の中で受け付けて、どんどん答えて置いた。
うちの父は、戦争中が重苦しいばかりの暗黒の時代のように言われるのを嫌がっていた。
戦争中だって、人は楽しければ笑うし、結婚だって出産だってある。
戦争体験というと人の死ぬ話ばかりが注目されるけど、そうした普段の生活も伝えていかなくては正しい認識にならない、と。
「この世界~」は、父が伝えたかったような内容を伝えてくれる映画なのだと思う。
うちの母は、戦争中に広島のはずれに疎開していたそうだ。
街からは山をいくつか隔てている。
父とは11歳差で、父は戦争に「行った」派だけど、母は終戦時にまだ8歳。
ドングリを拾って、水に晒してせんべいを作り、前線の兵士に送った話などを聞いた。
ある夜、街が燃えている、と騒ぎになって、大人に負ぶわれて山の上まで見に行ったのを覚えているという。
街の方向が、夜なのに真っ赤に照らされていて、子供心に怖かった思い出だけがあるそうだ。
ただ、その印象だけが強烈に残っていて、原爆だったのか、果たして本当に街が燃えていたのかはわからないという。
こんな話もしたところ、戦争が決して遠い昔の話ではなく、身近に経験者がいる話なのだと分かってくれたようだ。
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