2017年06月12日の日記です


連乗機能  2017-06-12 11:01:20  歯車

先日書いた機械計算機の同人誌で、「連乗機能」というものを知った。


タイガー計算機は好きだけど、恥ずかしながらこの機能を初めて知った。

タイガー計算機以前の「日本計算機」の機械にすでに入っているらしい。


じゃぁ、タイガー計算機にもあるのだろうなぁ、と思って調べたら、YouTube に「連続して掛け算する」ビデオがあった

でも、このビデオは歯車がガシャガシャ回っているのを楽しむような趣旨で、詳しい解説がない。


しかし、以前から謎に思っていた「左下のつまみ」が連乗機能に関係してそうだ、ということはわかった。




連乗以前にタイガー計算機の説明をしよう。


歯車に数字がついていて、「3」のところから「2つ」回すと、「5」になる。

これで足し算になる。わかりやすいね。


桁上がりとか、桁ずらしとか、計算に便利な機能はいろいろついているのだけど、基本的に足し算しかできない。

でも、足し算をするだけなら、ソロバンを使ったほうがはるかに速い。



タイガー計算機は、主に「大きな数の掛け算」や、「割り算」を行うものだ。

足し算しかできないのだけど、ハンドルを回すごとに1回足される。同じ数を5回足せば、5を掛けたのと同じことになる。



タイガー計算機では、「足す数」を設定する場所があって、ハンドルを回すごとに「結果」を表示する歯車が回っていく。

5回ハンドルを回せば「5倍」の結果が得られるのだけど、結果窓の数字が変わるだけで、「足す数」の数字は動かない。当たり前だけど。


じゃぁ、今出た「結果」に、さらに計算を加えたいときはどうするか。


実際、計算していると連続して掛け算をしたいときは多い。

「1日って何秒?」って聞かれたら、24時間×60分×60秒を計算したくなる。


#プログラマの中には、この値を暗記している人も多いだろうけど。



こうした、「連続して乗算を行う」ための機能が連乗機能だ。

具体的にいえば、結果表示窓の数字を、「足す数」の窓にコピーする機能だ。




ちょうど、昨日子供の要望で理科ハウスに遊びに行った。

前回行ったときはタイガー計算機が無くて、しまわれてしまったのかと思ったのだけど、ありがたいことに置いてあった。


さぁ、試してみよう。

使い方はわからないけど、左下のつまみが関係しているはずだ。



…しばらくいじって、次の操作だとわかった。


1) まずは計算を行い、結果表示窓に数値が入った状態にする。


2) 「足す数」をクリアするレバーを操作する。

 計算クランクの下についているレバーを、親指で奥に押し込めばよい。

 この際、レバーを「押したまま」で次の操作に入る。


3) 左下にあるつまみ…2つの短いレバーを、寄せるようにつまむ。

 すると、計算結果などを表示する「窓」部分が、わずかに横にずれる。

 通常はこのレバーにはロックがかかっていて、上に書いた「足す数のクリアレバー」を押していないと動かない。


4) 「足す数のクリアレバー」は離してよい。左下のつまみはつまんだまま。


5) 結果表示窓のクリアレバー…結果窓の右側、先の「足す数のクリアレバー」の手前にあるレバーを手前に引く。

 もちろん結果がクリアされるのだが、この際に「足す数」の表示窓に、結果表示窓の値がコピーされる。


 実際にはコピーではなく「足される」ようだが、操作上、足す数の表示窓は 0 クリアした後のはずなので、コピーとなる。



丁寧に説明しているのでややこしそうに見えるけど、実際にはそれほどややこしくない。

でも、「レバーを押し込みながらつまみを操作」「つまみから手を離さずクリアレバーを操作」という、タイガー計算機としてはイレギュラーな操作にはなっている。


歯車計算機では、歯車が「噛み合っている時」に変な力を加えられると困るので、レバー操作中に別の操作を行うようなことは厳禁なのね。

ただ、「0クリアしてから操作しないと意味がない」「歯車をずらし、普段使わない歯車とかみ合わせた状態で動かさないと意味がない」という操作が続くため、イレギュラーな操作となる。




これ、タイガー計算機の公式ページに行ったら、ちゃんと書いてあったね

なので、単に僕が勉強不足なだけ。


タイガー計算機にもいろいろなバージョンがあって、連乗つまみは「足す数のクリアレバー」を押し込んでいないでも操作できるものもあるようだ。

公式ページのマニュアルは、そちらのバージョンのものみたい。


理科ハウスにあった個体では、押し込みながらしか操作できなかった。

もっとも、理科ハウスの個体は壊れていて、連乗機能をつかっても、1の位は転送できなかった。

つまみ操作が違うのも、バージョンによるものではなく故障の影響、という可能性もあるかもしれない。


#冒頭に挙げた Youtube ビデオでも、押し込みながら操作していたので、バージョン差だと思うのだけど。



ところで、公式ページでも除算のやり方として、同人誌でも挙げられていた「面倒くさい」方法しか書かれていないのね。


引き放し法というやり方もあって、慣れないと意味が分からないのだけど、操作がずっと少なくなる。

どうも、YouTube のビデオなどを見ていても、この方法を解説したものが見当たらないように思う。


オドナー式で引き放し法をやっているビデオがあったのだけど、941÷4 の結果として、37686 という数値を得て終わっている。


…これ、もう一段階解説してほしい。

オドナー式で引き放し法を計算するのであれば、先頭桁から数えて「奇数桁目」は 1 を引いて、「偶数桁目」は、10 の補数にする必要がある。


先頭桁は、3 から 1 を引いて 2

2桁目は、7 を 10 から引いて 3

3桁目は、6 から 1 を引いて 5

4桁目は、8 を 10 から引いて 2…


すると 23525 という数列が得られる。これ、941÷4 の答えである、235.25 の意味だ。


ちなみに、タイガー計算機だと、今書いた「解読操作」も機械が勝手にやってくれる。




理科ハウスでは、僕が計算機で遊んでいたら長男が寄ってきたので、好きに計算させた。

すると長男は「355 ÷ 113」を計算し始めた。


何の計算かわからずに見ていたら、3.1415... と出てきた。円周率の近似分数だそうだ。

よくそんなの覚えているな。



理科ハウスの館長さんも、もらったからタイガー計算機を置いているだけで、あまり使い方を知らないというので一通りの機能を解説しておいた。



近いうちに、子供が興味を持ちそうな説明書を作って持っていくといいかもしれない。




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