すでに気づいている人も多いと思うが、大船に住んでいる。
大船は、「東京近郊」の一番端に位置する駅なわけだが、東京近郊と「郊外」を結ぶ、乗換駅として結構栄えている。
で、幹線で栄えている駅から伸びているローカル線で、すぐ隣の駅というのは寂れるものである。
大船の隣の本郷台はさびしい駅である。
とはいえ、昔行われていた本郷台駅前の「秋祭り」は盛大だったと記憶している。
別に神社があるわけでもなく、駅前商店街が主催するだけのお祭りなのだが、非常に多くの屋台が出て、かなり大規模なお祭りだった。
まだ「クレープ」というものが珍しい食べ物だった頃、お祭りの夜店で食べるクレープはご馳走だった。
このお祭り、少なくとも高校の頃までは記憶にあるのだが、その後行かなくなってしまっていつまで続いていたのかわからない。
9月の最初の土日、という時期設定もあまりよくなかった。その頃、子供は残った夏休みの宿題に青ざめているものだ(笑)
で、気づいたらいつのまにかなくなっていたようだった。
先日、本郷台駅前で、9月21,22日に祭りがあることを知った。
もう、過去何年かやっているらしい。日付は変わったが、駅前祭りの再来なのか?
興味を持って夕方出かけてみた。
昔のようなものではなかった。
昔のものは、夜店は全部プロのテキヤが出していた。中学のヤンキーだった級友が高校の頃にはテキヤ(いわゆるヤクザだ)になっていて驚いたりしたが、やはり「プロ」の仕事はお祭りらしい威勢があった。
生まれ変わった祭りは、町内会のバザーというような趣で、チョコバナナを買ったら小学生の女の子がテキパキとお金を受け取り、チョコバナナを渡してくれた。
しかし、手作り感覚あふれる祭りとしては、ずいぶん規模が大きい。
テキヤはいないのだが、たこ焼きの屋台などはプロも出しているのがわかる。
本郷台駅前は、アースプラザという国際交流の拠点がある。
それを受けて、「世界各国の料理」を出す屋台があるのも面白い。
フィリピンの串焼き(サテって奴だよね)を売っている店があった。
煙ばかり出ていたし、結構高かったのでパス。
タコスを出している店があった。
小さなタコスが 300円もするのでパス。
生春巻き2本 350円。これは買ってみた。
生春巻きって、本物を食べたことが無い。居酒屋なんかで出される、「本物を知らないが偽物とわかる」ものは食べたことがあるが。
この屋台、生春巻きを注文してから作ってくれた。作ってくれたのはどうやらベトナム人。美味しかった。きっと「本物の味」なのだろう。
で、最後に写真の店。
トルコ料理のドネル・ケバブ屋さん。
ドネル・ケバブは、巨大な串に刺した肉の塊をゆっくり焼いて、表面を削ぎ切りにしてピタパンにはさんで食べる料理。
ビーフとチキンのドネルケバブを売っていたが、トルコはイスラム教圏なので、普段は牛はあまり食べないはず。
現地人が食べるものが美味しいだろうと、チキンを頼む。
また、ラム肉を煮込んだ料理もあったのでそれも頼む。屋台なのに、各500円。結構高いが、それでも買いたくなるインパクトがあった。
食べたら非常にうまかった。
ピタの底に、水分が少なくてパサパサした、香辛料の効いたマッシュポテトを入れてある。これが肉の脂や、ラム煮込みの汁を吸って非常にうまい。
トルコの缶ビールも売っていて非常に惹かれるものがあったのだが、今日は酒を飲むつもりは無かったのでやめておいた。
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別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 【あきよし】 単純に、一度駅前祭りがなくなってしまったからでしょう。手放すかどうかと言うより、なくなってしまっただけ。現在の駅前祭りは、その後まったく別のものとして復活したものです。 (2004-11-29 18:35:54)【本郷ボーイ】 と聞いていたので興味がわいてきた。是非ご開示下さい。 (2004-11-28 23:13:22) 【本郷ボーイ】 テキヤがいなくなった理由が知りたいね。一度入った場所は絶対手放さない (2004-11-28 23:12:03) |