そろそろザウルスのレビューでもしたほうがいいんだろうか?
ちょっと大学の先輩から「使い勝手聞かせて」と言われているのもあるし。
すでに世の中にはたくさんのレビューページがあるし、いままでザウルス関係の話題なんて一度たりとも出したことの無いページでレビューをしても、誰も読むとは思えないのだが (^^;
てなわけで、メインページにするほどではないので日記内でのレビュー。
時々続けて、まとまったらメインページからまとめてリンクでも貼るか。
まず、自分のスタンス。
HP200LX使いです。
とはいっても、いまだにいるような「HP200LX復活して」って人ではないし、これが最高の機種だとも思っていない。
ちびっこいマシンを持ち歩くのは、満員電車の中のひまな時間にWEBページのネタでも書こう、という考えからなので、親指打ちに適したキーボードがあって、文字が読みやすい(できれば漢字で横40文字以上の表示が出来る)画面があって、使いやすいエディタがあればいいという感じです。
HP200LX では、メールは出来ても WEB は見られませんでした。厳密に言えば見られるけど、実用とするにはつらすぎました。
文章打つのにWEBは無くてもよいのだけど、「万能辞書」と捉えれば使えてくれれば便利だな、くらいには思っています。
さて、こんな目から見た C700 ですが…
まず大問題。エディタがありません。
現在日本語が使えるエディタは、Java で作られたToyEditと、darkstar-jaくらい。
どちらも検索機能すらないエディタで、お世辞にも「使いやすい」とはいえません。
Emacsや、軽量化 Emacs クローンである ng も公開はされているが、CTRL が入力しづらいザウルスで実用になるとは思えません。(SHIFT+Fn がコントロールとなる。CTRL+A なら SHIFT+Fn+Aと押しづらい)
そんなわけで、エディタはあきらめざるを得なくなります。
変わりに、Word を使おうと思っています。MS-Word ではなく、HancomWord 。最初から搭載されている、MS-Word とデータセミコンパチのワープロです。
これの使い勝手は、そんなに悪くないのですが…
でも、エディタで作業するのとはやっぱり違う気もする。
キーの入力感覚に関しては、僕はまったく問題なしです。
200LX 使いだった人には使いやすいのではないでしょうか。むしろ、適度に幅が狭くなった(200LX のキーボードでは右にあったテンキーが無い)のが、僕の手のサイズにはちょうど合います。
余談ですが、CF 無線LAN カードを刺した時にはキーボード右に出っ張ります。世の中ではこれが「邪魔だ」と言われていますが、200LX 使いならこれでも全然問題ないくらい。
ただし、SHIFT LOCK してくれないのが狭いキーボードでは問題ありかも。
僕はつい左シフトキーばかり使ってしまう打ち方(200LX では右シフトキーはキーボードの内側の方にあり、使いにくかったため)なのですが、SHIFT + S などを入れようとするときに戸惑います。
まぁ、これはソフトの問題なので、今後の展開に期待。
プログラムの起動は、やたらと遅いです。
200LX ならすぐに…とは言わないまでも、許容時間内でソフトが起動しました。しかし、C700は「許容時間を超える」と考えていいです。
起動だけでなく、切り替えでもそうです。
アプリケーションには「高速起動」という技に対応しているものもありますが、実はこれは起動しっぱなしになっていて、フォアグランドタスクを切り替えているだけです。しかし、この切り替えだけでも待たされます。
ゲームを気軽に遊ぼうというだけでも待たされるのはちょっと問題。
で、切り替えすら遅いので、同時にタスクを複数起動する使い方は余りやっていません。
世の中ではメモリ不足が問題といわれていますが、2〜3個の小さなタスクだけで使っている分には、メモリも十分に足りるようです。
最初は、世の中の噂を気にして swap も確保してみたのですが、swap する動作もかなり遅いために、現在は swap を切って使っています。それでも問題は出ていません。
実は一番問題なのは、「VGA モードに対応したソフトが少ない」ことではないかと思っています。
すでに発売されていた A300 や、海外の SL-5000/5500 のソフトは使えるのですが、あたりまえですがみんな QVGA です。
VGA モードでは、画面の縦横切り替えが可能です。しかし、QVGA では縦画面で使うことが前提になっていて、切り替えは出来ません。
するとどうなるか? キーボードを使って作業していて、ちょっと疲れたから息抜きにゲームでも…と思うと、ディスプレイを回転して縦モードにしないといけないのです。そして、ゲームが終わったらまたディスプレイ回転…
しかも、縦画面モードではキーボードはディスプレイの下に隠れます。
この時点で、キー操作が必要なアプリケーションは、使うことが出来なくなります。
(ただし、上下キーとOK/CANCEL だけは使えるようになっています)
解決方法としては、QVGA のアプリケーションを、無理やり VGA で起動することが出来ます。
このとき、アプリケーション画面は小さなウィンドウ上に表示されます。ゲームなどは小さくて見づらいですし、画面のタップが必要な場合は、操作もしづらいです。
ただし、文字表示が中心のソフトの場合、文字が綺麗に表示されて使いやすくなる、というものもあります。(どんなソフトがどのように動作するかは、試してみるしかない)
どちらにせよ、「過去のソフトはある程度動くが、使えないものが多い」と思った方がよさそうです。
#ちなみに、NES エミュレータは動作するのですがキー入力が効かなくなり、終了すら出来ません。リセットすることになります。
画面の綺麗なビリヤードを見つけたのですが、これも動作不安定ですぐ落ちます。
ゲームなどは、速度を稼ぐためにハードウェア直接アクセスしている場合も多いので、結構動かないものも多いようです。
200LX では、実は DOS だからかなり柔軟にカスタマイズ可能、というのが魅力でした。
元々日本語が使えないハードなのに、完全に日本語化されていたのもそのおかげです。
C700 も、カスタマイズ性はかなり高いです。中身が Linux なので、ファイルをいじれば何でも出来そうです。
僕は元々 Linux 使いなので、これは非常に楽しい作業です。しかし、逆に言わせてもらえば、Linux がわからない人は十分なカスタマイズが出来ず、C700 を「自分の使いやすいように」設定できないということでもあります。
設定するためのツールが十分にそろっていれば Linux などわからなくてもいいのですが、現状ではツールは不十分です。
電源問題。
これは、十分検証していません。家の中で持ち歩いている分にはそれほど気にはなりませんが…
僕が出かけるのは、大抵仕事先との往復(片道1時間半)なので、バッテリーは持つのではないかと考えています。
アダプタ持っていけば、仕事先で充電できるし。
総評。
動作が遅いとよく言われているのですが、なにぶん 200LX からの乗換えなので速度的には問題ないです。
ただし、「起動とタスク切り替え」を除いて。これらは、200LX の方が軽快でした。
200LX で便利だったのは、「すぐにソフトが起動し、すぐに終了できる」ことでした。満員電車の中で使うには、駅が来たらいつでも作業中断できることが重要なのです。しかし、この点については及第点は挙げられません。
エディタは…今後いいものが登場するのに期待。
200LX では VZ を使っていたわけですが、あのレベルまでは期待しません。せめて検索・置換くらいの機能はついたエディタが欲しいです。それまでは word で我慢。
暇つぶしのゲームは、200LX でも DOS の豊富な資産があったので入れていました。
C700 も、ゲームの量については及第点。ただし、X-Window System からの移植の場合、操作が使いにくいものが多いので、本当に「遊べる」ゲームはそれほど多くありません。
ペンでは、「タップ」…つまりクリックは使いやすいですが、ドラッグやダブルクリックは難しいのです。ましてや、「右クリック」なんてものは存在しません。安易な移植では、これらを要求するものもあります。
#ちなみに、今のお気に入りはPipemanというゲーム。現在の最高点は、制限なしモードで 6340点です。
以上、PDA としての性能評価はしていません。パソコンとして使用した評価だけです。
パソコンとしては、非常にいじりがいのあるマシンです。つまり、十分に成熟していないということです。
PDA としては、カレンダーとかちょっといじってみた方がいいのかな…
気ままな仕事をしているので、スケジュール管理とかあまり必要ないんだよね (^^;;
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