大船の仲通商店街に「鈴木水産」という、非常に安い魚屋さんがある。
ここの2階に回転寿司「豊魚」がオープンしたのは、たしか去年の夏のことだったか?
オープン直後に一度行って見たのだが、「魚屋が経営しているだけあって、非常にネタは良い。しかし、回転寿司の楽しさが無い」という印象だった。
回転寿司の楽しさというのは、突拍子も無いネタがあったりすること。おいしさだけなら、いいネタを使っているとはいってもちゃんとした寿司屋には勝てない。回転寿司なら遊びごころあるメニューを増やして欲しい、ということだ。
で、楽しくないからその後行かなかったのだが、今日久しぶりに入ってみたら、変なメニューが増えていた。
たとえば「穴タク」。穴子と絹さやを、沢庵で包み込んでゴマを載せてある。なんか変な取りあわせだが、食べてみるとこの取り合わせが絶妙。沢庵・絹さやの歯ごたえの後に、穴子のほのかな甘味と香りが広がるのだ。
基本的に変なメニューは相変わらず少ないのだが、回転寿司らしいメニューを増やす努力をしていることは認められた。今後ひいきの店にしようと思う。
で、表題だが、この店はオープン時からハイテク回転寿司屋だ。
回転寿司につき物の、ベルトコンベアーは無い。そのかわり、カウンターの上を皿が自走している。
実のところ、カウンターの下に磁石が入っていて、皿は磁石のついたトレーに載っているだけだ。最近はこのタイプが増えていると聞いたことはあるが、大船近辺ではここ以外に見かけたことは無い。
皿の裏にはすべて IC チップが埋め込まれていて、電磁誘導による電源供給で駆動できるようになっている。
…何のことやらややこしいが、皿を数えないでも、機械を皿の上にかざすだけで食べた値段が出るということ。
ただし、電力の届く範囲は皿五枚が限度らしく、お勘定を頼むと皿を5枚づつにわけて、何回かに分けて機械に読み込ませている。この店では、マナーとして皿は5枚づつ積み重ねるのがよいようだ。
このハイテクを見に行くのも面白いし、「穴タク」などを食べに行くのも良い。とにかくお勧め。
ちなみに、ここは貝の処理がうまい。特に煮はまぐりがお勧め。
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