2015年01月21日の日記です


RAID NAS 、QNAP T-220 購入  2015-01-21 20:08:18  コンピュータ

使っていたNASが壊れた。


RAID1 にしてあったのでデータは壊れてはいないと思う。


定期バックアップを取るようにしてあったのだが、ふと確認してみると取られていない。

なんか調子悪いのかな、とリセットしてみたら、そのまま起動しない。


本体がすごい熱を持っていた。

ファンレスで自然空冷だったのだが、年末の大掃除の際にうっかりすぐ上の棚に荷物を置いてしまったようだ。


#高さギリギリサイズの棚を組んであって、空冷のために棚板を網にしてあった。


直前までアクセスできていたのでハードディスクは大丈夫だろう。

基板がどこか熱でやられたのだと思う。




さて困った。

データはバックアップがあった。先に書いたように定期バックアップが動かなくなっていたが、1か月前のデータは残っていて致命的ではない。


それに、多分 NAS を分解してハードディスクを取り出し、Linux サーバーに接続すれば中身は読み出せる。

特に問題はない。


でも、NAS は日常生活に必須のものとなっている。


「起動しない」NAS は、電源ランプがピカピカ点滅している。起動中の合図だ。

もしかしたら、ディスクチェックとか動いているだけで、しばらくしたら何事もなく動き出すかもしれない。


1日待ってみた。

状況が変わらないので、速攻で新しい NAS 買った。




1日待っている間に、機種選定は終わっていた。


今まで使っていたのは、I/O DATA の LANDISK HDL2-G2.0 だった。

2008年の夏に購入したようだが、残念ながら日記には書いてなかった。


6年半使っていたのか。まぁ、十分な期間働いてくれただろう。


特に問題はなかった。機能的にも十分。

じゃぁ、後継機を買うか。6年もたつ間に、ずいぶん状況は変わっているようだ。


ライバルの BUFFALO 製品も含めて検討してみる。


…うーん。


以前は検討対象にもならなかったようなメーカーも増えている。

ここ6年で、家庭向け RAID NAS はずいぶん普及したようだ。


当初は、値段と信頼性を考えて、ハードディスクセット済みの安い普及品を買おうと思っていた。


しかし、やはり信頼性が重要な製品でもある。

少し高くても良いものを買おう。



で、QNAP の TS-220 と、WesternDigital の RED シリーズ HDD 2T を2台購入。


以前の NAS は 1T *2 だった。これでも半分くらい余っていた。

2T あれば今後5年困らないだろう。


QNAP の家庭向け RAID NAS は、 220 と 221 がある。違いは CPU 速度と搭載メモリ。

実はこのマシン、NAS とは言っているが Linux サーバだ。


CPU が速くて搭載メモリが多ければ、いろんなことができる。

だけど、うちには Linux サーバはすでに2台ある。


変にソフトを多数搭載して不安定になられても困る。

ここはファイルサーバーに徹してもらおうと思うし、そう考えると CPU 速度もメモリも小さくて良い。

TS-220 の方が1万円安くなる。


RED シリーズと言うのは、RAID に特化したハードディスクのシリーズだ。

RAID は信頼性が重要なので高信頼のディスクを…なんて売り文句にはなっているが、特に高いわけではないし、ディスクは普通のものと変わらないようだ。

しかし、RAID NAS を想定したファームウェアを搭載しているようで、特に書き込み速度が速くなるようだ。




さて、そんなわけで現在 NAS は購入し、すでに手元に届き、設定中。


箱を空けると、マニュアルは紙一枚。


1. ハードディスクを本体にインストールせよ。

2. ネットワークと電源をつなぎ、電源スイッチを押せ

3. http://start.qnap.com にアクセス!



絵を入れてあってわかりやすいが、書いてあることはこれだけ。


…ハードディスクのインストールってどうやるんだ?

まぁ、PC 自作した人ならすぐわかるレベルなのだけど、ここでいきなりつまづく人も多そうだ。


で、準備が整ったら URL にアクセス。

ドライブ数を聞かれるので 2-Bay と答え、モデル名が絞り込まれた中から TS-220 を選ぶ。


START NOW を押すと…ハードディスクインストールの方法が、図入りで懇切丁寧に説明される。

なんだよー、インストールしてから URL アクセスしろって指示してたじゃん!


…まぁいい。この後、当然のように電源スイッチを入れるまでが説明されるけど、どんどん飛ばす。

すると、ファームウェアインストールの方法を聞かれる。


WEB ブラウザでそのままインストールするか、ソフトをダウンロード・インストールして実行するか。

面倒なのでそのままインストール。


これでしばらく待たされる。

どうやら、ネットワーク上の QNAP を自動検出し、ハードディスクに OS をインストールしている模様。

Boot パーテションを作っているのだな。


この後、RAID 構成などを聞かれるが、RAID 1 しか選べない。それでいいのだけど。

ネットワークの設定なども聞かれるけど、DHCP サーバがあれば自動的に IP が割り振られているので、設定は必要ない。


もっとも、僕は NAS には固定 IP を割り振っているので変更する。

この時も、すでに割り振られたネットワーク情報を編集することになるので、手間がかからない。よく出来てる。


で、データ領域のフォーマットが始まる。

これが終わると QNAP が自動再起動し、使えるようになる。

(ここまで結構時間がかかるので、この日記を書き始めた)




再起動したら、WEB サーバーでアクセスする。

すると、ブラウザの中に KDE っぽい、というか MacOS X っぽい、というか、そういう GUI のデスクトップが表示される。


GUI の端っこに「通知」が出た。

ミラーリングを開始します。そうか、さっきの「フォーマット」は、DISK 0 に対して行っていたようだ。

再起動前に RAID 1 を選択したので、ここで初めて RAID 1 の構築が始まり、DISK 0 から DISK 1 にコピーが始まったのだ。


しかし、「通知」によって知らせるとは、OS として本格的。



買う前の事前情報だと「リモートデスクトップ」だと書いてあったので、Linux マシンの X-Window 画面を VNC かなにかで飛ばしているのかと思った。

でもそうではなかった。Javascript でそれっぽい画面を作り出すプログラム。


なーんだ、Javascript か、というなかれ。

先の通知もそうだが、なかなか本格的に出来ていて、全く違和感を感じない。本当の OS っぽく操作できるのだ。

そして、操作はリアルタイムに反映される模様。重要な変更なんかは、「更新」ボタン押さないといけないけど、これは間違えたらやり直せるようにしているから。


そして、操作できることは多岐にわたる。本当に多岐にわたる。

RAID の設定とか、NAS のネットワーク設定とか、表の USB に何かが刺さった時の動作、後ろの USB の使い道、冷却ファンの回し方…などなど。

初心者だったら目が回ってしまう。僕は初心者じゃないと思うけど、どこに何があるのかわからないで、さまようことになった。


えーと、とりあえず、バックアップしてある USB ドライブのデータを書き戻したい。

でも、そのための設定がどこにあるのかわからない。


…と、その前にネットワーク越しに見えているかどうかを確認。

あれ、ユーザー名とパスワードを聞かれる。家庭内 NAS なので、認証なしに使えるようにしたいのだけど、どこで設定するかわからない。


何かをしたくても、慣れてないとどこに何があるかわからない。




まずは機能を把握すること。

そう思って一通り見てみる。


USB にプリンタを接続し、ネットワークプリンタにしたりもできる。

自動的に Amazon S3 に特定のディレクトリを同期したりもできる。


NAS なので、SMBやAFPサーバを起動できる。まぁ当然。

FTPサーバやNFSも使える。これは LANDISK にはなかったな。

iTune サーバにもなれるし、DLNA サーバにもなれる。まぁ、NASには良くある機能。


mySQL サーバや、WEB サーバも使える。SSH でログインもできる。

アンチウィルスの設定もできる。VPN 設定も可能。


えーと、ここら辺はやっぱ、NAS というより「むき出しの Linux」な感じ。


App センター、というのがあって、ネットワーク上で公開されているアプリが入れられる。

WordPress とか、Xoops とか MediaWiki とか、簡単にインストールして使い始められる。


Python だって、Perl だって、Ruby on Rails だって、Node.js だってある。

ここら辺になると、NAS に何をやらせたいのか、という感じ。


「SuperMarioBros - Beta」というのがあった。えぇっ!?って感じ。

エミュでも動くのか、と思ってインストールしてみたら、ちゃんとブラウザ越しに Javascript で動いている。


エミュではなくてクローンだ。非常に良くできていて違和感がないのだけど、マリオが戻ると後ろ向きにスクロールする。

これは、元のゲームにはなかった動きなので、エミュではないとわかる。




…いかんいかん。しばらくマリオで遊んでしまったが、早くディスクのバックアップを書き戻さなくては。


これは結局、「バックアップマネージャ」の中の「External Backup」項目の中、というまっとうな位置にあった。


その中には「外部ドライブ」と「ワンタッチコピー」が並んでいる。

外部ドライブからコピーしたい、と思ってそちらを見ていたのが間違いだった。必要な機能は「ワンタッチコピー」の中にある。


この項目の中には、さらに「スマートインポート」「ワンタッチコピー」「外部ストレージドライブとして」という、謎の3項目が並んでいる。

ここで、「ワンタッチコピー」を、意味も解らないまま選択しなくては目的の機能が表示されなかった。


これを選ぶと表示される項目の中に「USB ドライブから NAS にバックアップする」がある。

これを選ぶと、どのディレクトリをどのディレクトリにコピーするのか設定しないといけないのだが、この方法がまたわからない。


結局、全面 USB ポートにドライブを接続し、「USB 機器が接続されました」と通知が出るのを待つのが正解だった。

通知が出てからコピー設定で「追加」ボタンを押すと、接続されたドライブのツリー構造が表示され、コピー元を選べばよい。

同じように、コピー先も選ぶ。


LANDISK とはディレクトリ構成が違うが、ここである程度吸収できるのはありがたい。


設定が全部終わったら、「適用」してから、NAS前面のボタンを2秒ほど押す。

後は自動でコピーされるのを待つだけ。結構時間がかかる。




まだまだ設定しないといけないことは多いのだけど、まずはコピーが終わるまでほおっておくのが良いだろう。




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