2012年11月12日の日記です


食育フェスタ  2012-11-12 10:59:34  料理 家族

先週土曜日は、毎年恒例、子供の通う保育園の「食育フェスタ」。


まぁ、いわゆるバザーだな。普通と違うのは「食」をテーマにしていること。


元々、初代園長が「食育」に力を入れていたのだそうで、最初の食育フェスタは40年前に遡るらしい。

もっとも、当時は食育、と言う言葉もなく、「バザー」の一環で食べ物とかを売っていたらしい。




保育園のPTAは何らかの行事の手伝いをすることになっているが、僕は毎年食育フェスタを手伝っている。

料理するの好きだからね。


最初の年こそ餅つき係だったけど、それ以降はずっと焼きそば係。


焼きそばが一番大変、と言う認識なのだそうで、毎年10人くらい投入される。

僕はすでに「ベテラン」扱いにされているので、優先的に焼きそばに回されるのだ。




数年前までは、年中行事のほとんどを「PTA本部」が仕切っていた。

しかし、このやり方は本部の役員に非常に負担がかかる。

数年前、前PTA会長ががんばって組織の大幅改革をした。


現在は、運動会、食育フェスタ、卒業式、卒業文集がそれぞれPTA本部の下部組織として委員会になっている。

改革をした最初の年は、慣れないことだらけで大混乱だった。

しかし、数年たって前会長の努力は結実している。


昨年も、トラブルが少なく手際がよくなっていると感じたが、今年はさらに手際が良い。

焼きそばだけでなく全体の話ね。


焼きそばだけで言えば、委員会になる前までは、毎年売れ残りが多数、材料の配分が悪く、最後は野菜炒めを作る状態。

(これは当然売り物にはならず、終了後の打ち上げに供される)


委員会になった最初の年は、仕入先が変わって安い焼きそばを購入したら、粉末ソースが付いてなかった。

このため味が薄くなり、不評だった。



が、委員会は「そのことだけを専門に行う」ため、効率よく研究が進み、知識が蓄積する。

毎年反省点が記録され、同じ失敗を繰り返さないようになった。

(PTA本部がすべてを行っていたときは、わかっていても手が回らず、同じ失敗を繰り返した)


委員会前は、調理の下準備ができていなかった。

調理する傍ら、肉と野菜と麺を「20食分」測り(といっても、計量器はなく目分量)、調理していた。

朝の支度にも手間取り、焼き始めは開園してから。

最初からお客さんを待たせている状態なのに、昼ごろには「先生とお手伝いの昼ごはんの分」も頼まれ、お客さんを非常に待たせることになった。


今は、調理前に食材は「1回分づつ」に小分けして袋に詰められ、調理に専念できる。

的確な指示で朝の準備が終わり開園30分前から調理を開始できる。

これによって、関係者の昼ご飯分はストックしつつ、すぐにお客さんに対応できる。

昼時にはさすがにお客さんを待たせることになったが、長時間は待たせない。

食材の残りも出ず、綺麗に売り切った。




手際よく作られた料理は、味も良い。

毎年、焼きそばは「去年よりおいしかった」と言われるようになった。


#薄味で不評だったときの記憶が残っていて、そこと比べられている気もするが。


委員会の方に喜ばれたが、焼きそば担当としても、委員会が支えてくれたから気持ちよく調理できた、と言う気持ちがある。


委員会の方々にも余裕が出てきた。

最初の年は、終了後の打ち上げで感極まって泣いていたけど、ここ数年は朗らかに笑っている。



ところで、この保育園は地域とのつながりが深く、すでに子供が卒園したのにOBで手伝う人が多い。

一番のベテランは、この保育園の卒園1号というお年寄りだ。毎年焼き鳥を焼いて、売り上げを寄付してくださる。


前PTA会長も綿菓子を作っていた。(この綿菓子も、年々技術が上がっておいしそうに作れるようになった)


打ち上げでビールを飲みながら、あのとき苦労して委員会を分けた成果がそろそろ出てきましたね、と話しかけるとうれしそうだった。




これ、何気ない話だけど、仕事の委譲方法としていい事例だと思う。


形態を変えると、最初は経験が無い人がやることになるので混乱するし、周囲も反発する。

でも、その成果は必ず数年後に現れる。


PTAなんて、会長職も数年しかできない。

長いスパンで物事をみて仕事に取り組む、なんて面倒を起こすより、自分の代を波風立てずやり過ごすほうが楽に決まっている。


でも、前会長はあえて波風を立てたし、その成果が出る頃にはすでに会長をやめている。

前会長がこういう改革をした、と言うことすら、知っている人は少なくなっている。



誰に感謝されるわけでもなく、皆が笑える状態になったことを見て満足している。


これって、すごいかっこいい仕事の仕方だなぁ、とおもう。




ところで、年々手際がよくなって、唯一残念なのは、売れ残りが打ち上げで供されることがなくなったこと。

焼きそば担当の人は、「お手伝いのお昼ごはん」は焼きそばではないのね。カレーをもらえる。

(他の係りの人は焼きそば)


なので、焼きそば担当は焼きそばを食べないまま終了したりするのです。


#今年は、焼きそば担当の一人が「自分の金で買っておいた」と提供してくれました。

 なので、焼きそば担当全員、作った焼きそばの味を知っております。




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