さて、先の日記に書いた「ケミクエの問題点」に対する、改正(改良? 改善?)案。
あくまでも、僕の考えるローカルルール。
まず、ルールブックに不明確な点が多すぎるので、それを整理したい。
・礼儀作法
ゲームの作法というか、いろいろ手順が決まっているゲームの真似事をしたかったのだろうが、手順に無意味なものが多い。
ここらへん、天才どころか頭が悪い。
まぁ、小学生なので「手順がややこしいのがカッコイイ」とか考え、意味も分からず真似をしたのだろう。
生暖かい目で見てやらなくてはならない。
たとえば、ゲーム開始時はカードを山札から裏にして3枚ならべ、じゃんけんして先行を決めた後で表にする。
これ、面倒くさいだけで無意味。じゃんけんしてから山札から表に3枚並べればよい。
(「手札から選んで」並べるタイプのゲームでは、互いの手がわからないように伏せておいてから、先行を決めてから表にする。この手順には意味がある。
しかし、ケミクエでは山札から取るだけでランダムなので、伏せて置いておく意味がない)
・テクニカルカードの使いかた
山にして表向きに置く、ということになっている。
わざわざ山にするのだから、上から順にしか使えない、という解釈もできそうだ。
しかし、これも「礼儀作法」であって、無意味。山にしている意味はない、と考えないといけない。
説明を読む限り、テクニカルカードは好きなタイミングで使って良いように見えるし、実際遊んでみると、好きなタイミングで使えないとゲームにならない。
「触媒の帆船」の説明には「結合中と同時に使える」ことが書かれているが、結合中カードはテクニカルカードではない。
つまり、これは他のテクニカルカードは同時に使えない、と書いているわけではない。
逆説的に言えば、テクニカルカードは組み合わせ可能だ。
(ただし、フッ素を使うときは、他に何もできない)
ゲームの流れは、各手番で A か B のいずれかを選ぶ。
A の場合は、1-2-3 を順に実行する。
(このこと自体はルールをよく読めばわかる)
A:
1) 分子を作る。もしくは結合中を作るか、すでにある結合中に結合させる。
この際「触媒」を使ってもよい。
2) 希ガスを使いたい場合、使う場所に置く。
3) 手番終了後、1 で空いた場所のカードを再充填する。
B:
フッ素を使って、相手の希ガスを破壊する。1回に1枚だけ。
A-1 で触媒を使い、A-2 で希ガスを使ってもよい。
この意味では、カードの同時使用は問題ない。
では、A-1 , A-2 で同時に複数のカードを使えるのか。
A-1 では、触媒を2枚同時に使ったら、相手から「3枚」取れるのか?
A-2 では、希ガスを2~3枚同時に使って複数のカードを守れるのか?
これらは、「同時使用禁止」とする。
触媒は「2枚取れる」と明示されたカードなので、3枚は取れない、と考える。
希ガスは「フッ素」に対応しているが、フッ素は1手番に1枚しか使用できない。
ならば、対応する希ガスも同時使用すべきでない。
・触媒の帆船
「相手からカードを2枚もらえる」とルールに書いてある。この意味が明確でない。
相手の山札から2枚のカードを取り、自分山札に入れるのか? どちらかの札がなくなれば終了なので、そういう解釈もできそうだ。
でも、「触媒」なのだから、「結合時に、場に出ている相手の原子カードを、1枚だけでなく2枚使える」という意味だろう。
(一応説明すれば、触媒とは化学反応を促進する物質を言います)
先に「各手番でできること」をまとめて書いたが、そこでは後者の意味だと考えて手順をまとめた。
ここで、「2枚」と明記されているが、結合中カードによって束ねられたカードは「まとめて1枚」とする。
つまり、原子カードとしては3枚以上もらえる場合もある。
結合中はまとめて1枚として扱う、という基本ルールがあるので、こうしないと一貫性が出ない。
・希ガスの鎧
希ガスを付けたカードが分子になった時点で鎧の効果はなくなる。
では、原子に希ガスを付けておき、その原子が「結合中」になった場合はどうなるのか?
これは、結合中は分子ではないので、効果は結合中に引き継がれる、とする。
そうしなくては、「結合中」に原子を追加した場合に、完成まで希ガスの効果が続くことと一貫性がなくなる。
ただし、これによって2つの希ガスをひとつの「結合中」につけることはできない。
2つの希ガスを結合する局面では、片方を選んで捨てること。
なお、希ガスは「原子カードに」つけることになっているが、結合中は結合中カードが原子の束を代表するものとなるため、結合中カードにつけること。
・フッ素の大ガマ
ルールによれば、フッ素の大ガマを使ったターンは「分子は作れない」となっている。
では、「結合中」を作ったり、テクニカルカードを使うのはよいのか?
上に書いたように、結合中は「分子」ではない、と考えなくてはゲームの整合性が取れない。
そこから考えれば、「分子を作れない」というのは、結合中を作ることを禁止しているのではない。
しかし、希ガスの効果を考えれば、フッ素を使ってすぐに「奪い取れる」のでは意味がない。
これは、「分子は作れない」という文言が誤りで、「他のことは一切できない」とする。
・ゲーム終了条件
片方でも「原子カードエリア」にカードがなくなった場合、が終了条件となっている。
(原子カードエリア、は、表にした3枚の原子カードのこと)
3枚出すべきところが、1枚でも「なくなったら」(つまり、2枚以下になったら)なのか、全部「なくなったら」なのかわからない。
別の条件として、どうやっても手を進められない場合(分子を作れず、結合中に結合もできず、3つの結合中を使い切っていて新たに結合中を作ることもできない)場合もゲーム終了となっている。
つまり、「手を進められるうちは進める」と考える。
原子カードエリアにカードが「全部なくなったら」当然続けられなくなるので、1枚でもあれば続けてよい。
あいまいな表現で自分が困ったところ、他の方の評価(WEB や amazon の評価など)を見る限り、ルール上不明瞭な個所は上に書いたものですべてだと思う。
さて、ルールを明確化したところで、このゲームのルールが破綻している部分について、改正案。
・テクニカルカードを使わなかった場合のペナルティを廃止する。
ただし、「使用中のままのこった希ガス」に関してはペナルティ存続。
これにより、「Ar Kr が出たら即フッ素」という無意味な展開を無くせる。
・破壊できない希ガスが2個、は多すぎる。He をゲームから排除。
(Ne でもいいけど、周期表で間が空くので美しくない)
もしくは、同時に2個を使ってはならないルールにする。
・大分子を作った場合のボーナスポイントを考慮すること。
しかし、He を減らすことで「奪い取りやすくなる」ので、奪うこと自体がボーナスとなるかも。
まだ改正「案」に過ぎない。実のところ、十分なテストプレイを繰り返していないので、細かな調整ができていない。
ボーナスポイントと言っても、どれほど与えるのがよいかもわからない。
(通常1手に3原子程度得られるのに、結合中は1~2個になる。これを考えると巨大分子の得点は3倍程度でないと割に合わないように思う)
もし、ケミクエ大会などに出かけて「改正ルール」などの存在をご存知の方がいましたら教えてください。
我が家ではこのようにルール改正して遊んでいる、という情報もありがたいです。
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