2018年12月16日の日記です


新サーバー購入  2018-12-16 18:07:00  コンピュータ

購入しただけで、まだ稼働してないけど。


3か月前にサーバー買い替えを計画中、と書いたのだけど、やっと買った。


まだインストール作業中。

入れてみても納得がいかなくて入れ直し、とか繰り返していて、いつ稼働を開始できるかはわからない。


買ったのは、ASRock J5005。


多分、省電力マシンとしては今一番バランスが取れているんじゃないかと思う。


あくまでも「省電力マシン」なので、非力。

でも、家庭内サーバーなんてその程度の性能でいい。


というか、今まで使っていた Atom D525 と比べると、Pentium Silver J5005 は、4倍ほどの性能を持っている。


今までだって困っていなかったので、この性能は十分すぎる。


そして、VT-x 対応だ。D525 は非対応だったので、Xen でしか仮想化できなかった。

これでやっと、現在の主流である KVM を使えるようになる。


#家にはもう一台サーバーがあって、そちらで使っている Pentium N3700 は VT-x 対応。

 だけど、互いに仮想化イメージをやり取りできるようにしていたので、N3700 でも Xen を使わざるを得なかった。




新しいマシンに、Ubuntu Server 18.04 を入れてみようと思った。

というか、インストール USB を作ってインストール開始した。


でも、インストール断念。今まで通りの CentOS で行くことにする。


世の中の流れは、サーバーも Ubuntu が流行している。

でも、致命的な問題に気付いたのだ。


Ubuntu のインストーラーは、HDMI で接続すると、1920x1080 のフルハイビジョンで、16x8 の文字ですべての表示を行ってくれる。

サーバー用に使っている小型の HDMI モニタは、フルハイビジョンに対応していないので、文字がつぶれて読めない。


なので、インストールしようにも、何が書いてあるのか読めないのだ。致命的。


Ubuntu Server が世の中の流行、と言っても、その理由の多くが、AWS (Amazon のクラウドサービス) で簡単に使えるから、という理由だと思う。


インストーラーを使ってベアメタル(クラウドではない PC)にインストールする人はほとんどいないので、インストーラーが十分にこなれていないのだ。




もう一つの理由。

Ubuntu Server では、LVM を使う時はさらに厄介な、設定項目が多い古いインストーラーを使わないとならないそうだ。


仮想化サーバーを使おうと思うなら、LVM が使えないと話にならない。

…というのは古い常識だと思って軽視していたのだけど、インストールを開始して、まだ LVM が必要だと知った。


LVM は、ディスクを仮想化する仕組みだ。

と言っても、仮想サーバーだから仮想的なディスクが必要とかではない。

そういう意味での「仮想ディスク」は、KVM などがちゃんと対応している。


LVM は、複数のディスクをまとめて1台に見せかけたり、ディスクのパーテションを仮想化しておいてあとで拡張可能にしたり、そういう仕組みを提供してくれる。


そして、この仕組みの一つに、「スナップショット」がある。

現在使用中のディスクを、他のプログラムなどを一切止めることなく、ある瞬間で停止して更新されないようにするのだ。


サーバーは、無停止運用が基本だ。

それと同時に、日々変化するデータをバックアップし、万が一の時にすぐに戻せるようにしないといけない。


ここで、変化するデータは、バックアップの開始時から終了時までの間にも変化してしまう、という問題が出る。

場合によっては、データ不整合で、万が一の時にデータをバックアップから戻してもエラーになって使い物にならない、ということになる。


スナップショット機能は、プログラムは稼働し、データ更新も行われている状態のままで、バックアップのために「ある瞬間で固定されたディスク」を作り出す。

スナップショット作成以降に更新されたデータは、ディスクの別の領域に一時的に書き込まれ、スナップショット終了時に正しくマージ(混合)される。


これ、サーバー運用するうえでは必須なのだ。

Ubuntu Server では、この技術が使えない…わけではないのだけど、使いづらい。




先に書いた、「古い常識だと思って軽視していた」というのは、実は KVM にもスナップショット機能がついているから。


厳密に言うと、KVM が使えるいくつかの「仮想ディスク」形式の中の、qcow2 形式はスナップショットが使える。

その代わりに、qcow2 は次のような問題があった。


・ディスクアクセスが遅い

・LVM のように「バックアップを取り終わったら元に戻す」形式のスナップショットを取るには、仮想マシンを一時停止する必要がある。

・仮想マシンを動かしたままスナップショットを取ることもできるが、その場合はマージできない。(どんどんファイル容量が増え続ける)

・スナップショット機能は全体に不安定。


…危なっかしくて使えたものじゃない。

スナップショットの必要性はわかっているが、まだまだ開発中、というところなのだろう。


Xen を使っているときは、仮想ディスクとしては「本物のディスクのパーテションを割り振る」のが一番パフォーマンスが出たので、その方法を使っていた。

そして、先に書いたように LVM でスナップショットを作っていた。


この方法はかなり複雑なので KVM では解放される! …と喜んでいたのだが、まだまだこれが最良の方法のようだ。




で、とりあえずベアメタルのマシンに CentOS7 をインストールし、その上に仮に仮想化サーバーを入れてみた。

うんうん、KVM でもちゃんと動く。


でも、実験的に CentOS を仮想化サーバーにしてみただけ。

実際に使うのは Ubuntu Server にしてみる予定。仮想化サーバーなら AWS で使うのと変わらないから、最近の主流に寄り添ってみるつもりだ。


いままでは tinyDNS や qmail など、DJB のサーバー群を使っていたのだけど、これも最近の主流の方法に切り替えていこうと思っている。


「今までの方法で困らない」のも事実なのだけど、技術者としては流行の方法も知っておきたいから。


まぁ、何度か仮想サーバーをインストールしたり消したりを繰り返し、ある程度勉強してから、実際に使うサーバーを作っていこうと思う。




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