去年の9月に、社内実験用サーバーを新しくしたい、と書いた。
とっくにサポート期間を過ぎている、CentOS5 だったのだ。
さすがにサポートが切れているのはまずいので、新しくしたかった。
しかし、やっとサーバーを購入したのは、12月だった。
物理マシンへの OS インストールに紆余曲折があった。
最近の流行は、サーバーでも Ubuntu のようなので、Ubuntu server を使ってみるつもりだった。
…しかしこれは、「デスクトップで Ubuntu に慣れた人が多いから」流行しているだけだ、と思った。
サーバー用途向けに作ってある、としているパッケージでも、サーバーとしては足りないものが多いのだ。
「使えなくはない」が、「満足して使える」ものではない。
結局 CentOS で行くことにした。
#サーバー初心者であれば、Ubuntu は悪い選択ではない。
できることが限られる、というのは、みんな横並びなので情報を得やすい、ということでもある。
…その後がなかなか進まなかった。
バーチャルマシンとしても CentOS をインストールして、古い環境と同じように整備する。
これが、古い環境が古すぎて、ただファイルを持ってくれば終わり、とはいかない。
旧マシンでは djbdns を使っていたが、nsd + unbound に変えることにする。
php のバージョンが上がり、この WEB サイトを表示していたプログラムが動かなくなった。
このサイトは、僕が設計した独自の CMS で動いている。
古いものなので mysql 関数群を使用していたが、今後の php ではこの関数群はサポートされない。
mysql と比較的動作をそろえたまま、オブジェクト対応になった mysqli 関数群がある。
動作が近い、とはいえ結構違うものなので、簡単には置き換えられない。
とはいえ、置き換えるのに一番早そうな設計指針をたて、ちまちまと改良した。
多くの個所は機械作業で修正でき、一部は大幅な見直しが必要になったが乗り切った。
ついでにこの時新機能も追加している。
公開用サーバーは比較的新しく、改良ソースでも動作する。
なので、完成したらさっさと公開用サーバーのプログラムも入れ替えた。
当初はおかしな部分もあったが、すでに安定動作している。
その後は、年度末進行もあってサーバーの移行も止まっていたが、古いファイルの整理などは進めていた。
旧サーバーには、古い仕事のファイルが多数ある。必要なものは tar+bzip2 して残し、不要なものは消去する。
新サーバーのディスクは、最小限のサイズにしたいのだ。
そうしたほうが、仮想サーバーを物理サーバー間で移動したりする際に、ファイル転送が速いから。
やっと年末・年始進行が終わって、今週は一息付けた。
そこで、ローカルでの移行作業を一気に済ませ、やっと社内実験用サーバーを更新することができた。
「サーバーを更新したい」と思ってから半年以上かかっている。
しかし、まだ作業は半分しか終わっていない。
新サーバーは仮想環境を kvm にしている。
しかし、もう一台の物理サーバーは xen だ。
これでは仮想サーバーの可搬性がない。もう一台も kvm にしなくてはならない。
xen 仮想サーバーを kvm 仮想サーバーに変える、という未知の作業があるが、調べた限りではそれほど難しくないようだ。
kvm にして新サーバーに退避すれば、あとは物理サーバーを再インストールし、kvm 対応にするだけだ。
しかし「難しくない」としても、時間はかかりそうだ。
計画開始から1年たつ前に終わらせたい。
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